JPH07113228A - 地盤改良用攪拌装置 - Google Patents
地盤改良用攪拌装置Info
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- JPH07113228A JPH07113228A JP26255393A JP26255393A JPH07113228A JP H07113228 A JPH07113228 A JP H07113228A JP 26255393 A JP26255393 A JP 26255393A JP 26255393 A JP26255393 A JP 26255393A JP H07113228 A JPH07113228 A JP H07113228A
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- Japan
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- pipe
- tube
- stirring blade
- inner pipe
- stirring
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 内管ヘッドと中管攪拌翼と外管攪拌翼の互い
の上下間距離を変移可能にすることにより、十分な攪拌
効果を発揮させることのできる地盤改良用攪拌装置を提
供すること。 【構成】 内管ヘッド20を取付けた内管8と、この内
管8の外側に嵌合され、中管攪拌翼22を取付けた中管
9と、この中管9の外側に嵌合され、外管攪拌翼21を
取付けた外管10とのそれぞれ回転駆動可能な三重管か
らなる攪拌装置であって、中管攪拌翼22を、所定距離
S2間上下に自由に移動可能に形成している。
の上下間距離を変移可能にすることにより、十分な攪拌
効果を発揮させることのできる地盤改良用攪拌装置を提
供すること。 【構成】 内管ヘッド20を取付けた内管8と、この内
管8の外側に嵌合され、中管攪拌翼22を取付けた中管
9と、この中管9の外側に嵌合され、外管攪拌翼21を
取付けた外管10とのそれぞれ回転駆動可能な三重管か
らなる攪拌装置であって、中管攪拌翼22を、所定距離
S2間上下に自由に移動可能に形成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤を掘削しつつ地盤
中にセメントミルク等のスラリー状固結剤を注入しなが
ら、掘削土砂と固結剤とを混合攪拌して、軟弱地盤の改
良を行う攪拌装置に関する。
中にセメントミルク等のスラリー状固結剤を注入しなが
ら、掘削土砂と固結剤とを混合攪拌して、軟弱地盤の改
良を行う攪拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるこの種の攪拌装置として
は、例えば特公昭64−11771号公報に記載されて
いるように、掘削用の内管ヘッドを取付けた内管と、こ
の内管に外嵌され、外管攪拌翼を取付けた外管との二重
管からなり、内管と外管とを同一方向または互いに反対
方向に回転させるようにしたもの、あるいは内管ヘッド
を取付けた内管と、この内管に外嵌され、中管攪拌翼を
取付けた中管と、この中管に外嵌され、外管攪拌翼を取
付けた外管との三重管からなり、これら内管、中管及び
外管を上下で互いに反対方向に回転させるようにしたも
のがある。
は、例えば特公昭64−11771号公報に記載されて
いるように、掘削用の内管ヘッドを取付けた内管と、こ
の内管に外嵌され、外管攪拌翼を取付けた外管との二重
管からなり、内管と外管とを同一方向または互いに反対
方向に回転させるようにしたもの、あるいは内管ヘッド
を取付けた内管と、この内管に外嵌され、中管攪拌翼を
取付けた中管と、この中管に外嵌され、外管攪拌翼を取
付けた外管との三重管からなり、これら内管、中管及び
外管を上下で互いに反対方向に回転させるようにしたも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の攪拌装置で
は、外管攪拌翼及び内管ヘッド、あるいは内管ヘッド、
中管攪拌翼及び外管攪拌翼は、互いの上下間距離が常に
一定で、作業中その一定距離間で回転するようになって
いるため、回転方向を互いに逆にしたり、互いに異なる
回転速度で回転させるだけでは、攪拌効果を十分に高め
ることができなかった。
は、外管攪拌翼及び内管ヘッド、あるいは内管ヘッド、
中管攪拌翼及び外管攪拌翼は、互いの上下間距離が常に
一定で、作業中その一定距離間で回転するようになって
いるため、回転方向を互いに逆にしたり、互いに異なる
回転速度で回転させるだけでは、攪拌効果を十分に高め
ることができなかった。
【0004】本発明は、上記の課題に鑑み、外管攪拌翼
と内管ヘッド、あるいは内管ヘッドと中管攪拌翼と外管
攪拌翼の互いの上下間距離を変移可能にすることによ
り、十分な攪拌効果を発揮させることのできる地盤改良
用攪拌装置を提供することを目的とする。
と内管ヘッド、あるいは内管ヘッドと中管攪拌翼と外管
攪拌翼の互いの上下間距離を変移可能にすることによ
り、十分な攪拌効果を発揮させることのできる地盤改良
用攪拌装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
地盤改良用攪拌装置は、内管ヘッドを取付けた内管と、
この内管の外側に嵌合され、外管攪拌翼を取付けた外管
とのそれぞれ回転駆動可能な二重管からなる攪拌装置で
あって、外管攪拌翼を、所定距離間上下に自由に移動可
能に形成してなるものである。
地盤改良用攪拌装置は、内管ヘッドを取付けた内管と、
この内管の外側に嵌合され、外管攪拌翼を取付けた外管
とのそれぞれ回転駆動可能な二重管からなる攪拌装置で
あって、外管攪拌翼を、所定距離間上下に自由に移動可
能に形成してなるものである。
【0006】この地盤改良用攪拌装置においては、請求
項2のように、内管及び外管を、それぞれ独立した回転
駆動源につなぎ、それぞれ回転速度を可変できるように
するとよい。
項2のように、内管及び外管を、それぞれ独立した回転
駆動源につなぎ、それぞれ回転速度を可変できるように
するとよい。
【0007】また、請求項3のように、外管の下端部
を、側面視略U字状の二重管に形成し、外管攪拌翼を、
前記U字状二重管の外枠部に上下方向に貫設した貫通孔
を通して横方向に延びるようにリング状フレームに連結
し、このリング状フレームと前記外枠部とを、互いに形
成した縦方向の係合凸条部及び係合凹条部に互いに係合
させて、外管攪拌翼を、外管とは一体回転するが外管と
は独立して一定距離間上下動自在に形成するとよい。
を、側面視略U字状の二重管に形成し、外管攪拌翼を、
前記U字状二重管の外枠部に上下方向に貫設した貫通孔
を通して横方向に延びるようにリング状フレームに連結
し、このリング状フレームと前記外枠部とを、互いに形
成した縦方向の係合凸条部及び係合凹条部に互いに係合
させて、外管攪拌翼を、外管とは一体回転するが外管と
は独立して一定距離間上下動自在に形成するとよい。
【0008】本発明の請求項4に係る地盤改良用攪拌装
置を、実施例に対応する図2〜図5を用いて説明する
と、この攪拌装置は、内管ヘッド20を取付けた内管8
と、この内管8の外側に嵌合され、中管攪拌翼22を取
付けた中管9と、この中管9の外側に嵌合され、外管攪
拌翼21を取付けた外管10とのそれぞれ回転駆動可能
な三重管からなる攪拌装置であって、中管攪拌翼22
を、所定距離間上下に自由に移動可能に形成したもので
ある。
置を、実施例に対応する図2〜図5を用いて説明する
と、この攪拌装置は、内管ヘッド20を取付けた内管8
と、この内管8の外側に嵌合され、中管攪拌翼22を取
付けた中管9と、この中管9の外側に嵌合され、外管攪
拌翼21を取付けた外管10とのそれぞれ回転駆動可能
な三重管からなる攪拌装置であって、中管攪拌翼22
を、所定距離間上下に自由に移動可能に形成したもので
ある。
【0009】この地盤改良用攪拌装置においては、請求
項5のように、中管9と外管10とを互いに反対方向に
回転駆動させると共に、内管8を中管9及び外管10に
対し独立して上下に移動できるようにするとよい。
項5のように、中管9と外管10とを互いに反対方向に
回転駆動させると共に、内管8を中管9及び外管10に
対し独立して上下に移動できるようにするとよい。
【0010】また、請求項6のように、内管8と外管1
0とを同一方向に回転駆動させ、中管9を内管8及び外
管10に対して反対方向に回転駆動させるようにするこ
とが望ましい。
0とを同一方向に回転駆動させ、中管9を内管8及び外
管10に対して反対方向に回転駆動させるようにするこ
とが望ましい。
【0011】また、請求項7のように、内管8、中管9
及び外管10を、それぞれ独立した回転駆動源7,1
3,17につなぎ、それぞれ回転速度を可変できるよう
にすることが望ましい。
及び外管10を、それぞれ独立した回転駆動源7,1
3,17につなぎ、それぞれ回転速度を可変できるよう
にすることが望ましい。
【0012】更に、請求項8のように、中管9の下端部
を、側面視略U字状の二重管に形成し、中管攪拌翼22
を、前記U字状二重管部9aの外枠部23に上下方向に
貫設した貫通孔24を通して横方向に延びるようにリン
グ状フレーム25に連結し、このリング状フレーム25
と前記外枠部23を、互いに形成した縦方向の係合凸条
部23a,25aと係合凹条部23b,25bとに係合
させて、中管攪拌翼22を、中管9とは一体回転するが
中管9とは独立して一定距離間上下動自在に形成すると
よい。
を、側面視略U字状の二重管に形成し、中管攪拌翼22
を、前記U字状二重管部9aの外枠部23に上下方向に
貫設した貫通孔24を通して横方向に延びるようにリン
グ状フレーム25に連結し、このリング状フレーム25
と前記外枠部23を、互いに形成した縦方向の係合凸条
部23a,25aと係合凹条部23b,25bとに係合
させて、中管攪拌翼22を、中管9とは一体回転するが
中管9とは独立して一定距離間上下動自在に形成すると
よい。
【0013】
【作用】先ず、請求項1に係る地盤改良用攪拌装置によ
れば、地盤改良施工にあたり、内管及び外管を回転駆動
させ、内管ヘッドで地盤を掘削しつつ、スラリー状固結
剤を内管先端より地盤中に注入すると、外管攪拌翼によ
って掘削土砂とスラリー状固結剤とが混合攪拌される。
しかして、所定深さまでの掘削が終了した後、スラリー
状固結剤の供給を停止し、内管及び外管を引続き回転さ
せ、同時に外管攪拌翼を所定距離間上下動させながら引
き抜きを行うことにより、再び掘削土砂とスラリー状固
結剤とが混合攪拌されるが、このとき外管攪拌翼は、そ
れ自体回転しながら、内管ヘッドに対し遠近移動するよ
うに上下動するため、上記掘削土砂とスラリー状固結剤
は、内管ヘッド及び外管攪拌翼の回転運動と外管攪拌翼
の上下運動による三次元的な攪拌作用により、十分に混
合攪拌される。
れば、地盤改良施工にあたり、内管及び外管を回転駆動
させ、内管ヘッドで地盤を掘削しつつ、スラリー状固結
剤を内管先端より地盤中に注入すると、外管攪拌翼によ
って掘削土砂とスラリー状固結剤とが混合攪拌される。
しかして、所定深さまでの掘削が終了した後、スラリー
状固結剤の供給を停止し、内管及び外管を引続き回転さ
せ、同時に外管攪拌翼を所定距離間上下動させながら引
き抜きを行うことにより、再び掘削土砂とスラリー状固
結剤とが混合攪拌されるが、このとき外管攪拌翼は、そ
れ自体回転しながら、内管ヘッドに対し遠近移動するよ
うに上下動するため、上記掘削土砂とスラリー状固結剤
は、内管ヘッド及び外管攪拌翼の回転運動と外管攪拌翼
の上下運動による三次元的な攪拌作用により、十分に混
合攪拌される。
【0014】請求項2によれば、内管ヘッドと外管攪拌
翼を、互いに異なった速度で回転させることによって、
効率良く攪拌が行われる。
翼を、互いに異なった速度で回転させることによって、
効率良く攪拌が行われる。
【0015】請求項3によれば、外管攪拌翼は、これを
押し上げることによって貫通孔の上限位置までスライド
し、その上限位置からは自重で貫通孔に沿って降下し、
この動作の繰り返しにより、それ自体回転しながら一定
距離間上下動することができる。
押し上げることによって貫通孔の上限位置までスライド
し、その上限位置からは自重で貫通孔に沿って降下し、
この動作の繰り返しにより、それ自体回転しながら一定
距離間上下動することができる。
【0016】請求項4に係る地盤改良用攪拌装置の作用
を、実施例に対応する図2〜図5を用いて説明すると、
地盤改良施工にあたり、内管8、中管9及び外管10を
回転駆動させ、内管ヘッド20で地盤を掘削しつつ、ス
ラリー状固結剤を内管8先端より地盤中に注入すると、
中管攪拌翼22及び外管攪拌翼21によって掘削土砂と
スラリー状固結剤とが混合攪拌される。しかして、所定
深さまでの掘削が終了した後、スラリー状固結剤の供給
を停止し、内管8、中管9及び外管10を引続き回転さ
せ、同時に中管攪拌翼22を所定距離S2間上下動させ
ながら引き抜きを行うと、内管ヘッド20、中管攪拌翼
22及び外管攪拌翼21によって再び掘削土砂とスラリ
ー状固結剤が混合攪拌されるが、このとき中管攪拌翼2
2を、それ自体回転させつつ、内管ヘッド20及び外管
攪拌翼21に対し遠近移動するように上下動させること
ができるので、上記掘削土砂とスラリー状固結剤は、内
管ヘッド20、中管攪拌翼22及び外管攪拌翼21のそ
れぞれ回転運動と、中管攪拌翼22の上下運動とによる
三次元的な攪拌作用により、効率良く十分に混合攪拌さ
れる。
を、実施例に対応する図2〜図5を用いて説明すると、
地盤改良施工にあたり、内管8、中管9及び外管10を
回転駆動させ、内管ヘッド20で地盤を掘削しつつ、ス
ラリー状固結剤を内管8先端より地盤中に注入すると、
中管攪拌翼22及び外管攪拌翼21によって掘削土砂と
スラリー状固結剤とが混合攪拌される。しかして、所定
深さまでの掘削が終了した後、スラリー状固結剤の供給
を停止し、内管8、中管9及び外管10を引続き回転さ
せ、同時に中管攪拌翼22を所定距離S2間上下動させ
ながら引き抜きを行うと、内管ヘッド20、中管攪拌翼
22及び外管攪拌翼21によって再び掘削土砂とスラリ
ー状固結剤が混合攪拌されるが、このとき中管攪拌翼2
2を、それ自体回転させつつ、内管ヘッド20及び外管
攪拌翼21に対し遠近移動するように上下動させること
ができるので、上記掘削土砂とスラリー状固結剤は、内
管ヘッド20、中管攪拌翼22及び外管攪拌翼21のそ
れぞれ回転運動と、中管攪拌翼22の上下運動とによる
三次元的な攪拌作用により、効率良く十分に混合攪拌さ
れる。
【0017】請求項5によれば、中管9と外管10とを
互いに反対方向に回転させることによって、中管9と外
管10とが同一方向に回転する場合と異なり、攪拌効率
が良く、また内管8を中管9及び外管10に対し独立し
て上下に移動させることにより、中管攪拌翼22と共
に、内管ヘッド20も上下動させることができる。
互いに反対方向に回転させることによって、中管9と外
管10とが同一方向に回転する場合と異なり、攪拌効率
が良く、また内管8を中管9及び外管10に対し独立し
て上下に移動させることにより、中管攪拌翼22と共
に、内管ヘッド20も上下動させることができる。
【0018】請求項6によれば、内管8と外管10とを
同一方向に回転駆動し、中管9を内管8及び外管10に
対して反対方向に回転駆動することにより、上下に隣合
う内管ヘッド20、中管攪拌翼22及び外管攪拌翼21
の回転方向が互いに反対方向となり、攪拌効率が一層良
くなる。
同一方向に回転駆動し、中管9を内管8及び外管10に
対して反対方向に回転駆動することにより、上下に隣合
う内管ヘッド20、中管攪拌翼22及び外管攪拌翼21
の回転方向が互いに反対方向となり、攪拌効率が一層良
くなる。
【0019】請求項7によれば、内管8、中管9及び外
管10が、それぞれ独立した回転駆動源7,13,17
につながれて、それぞれ回転速度を可変できるため、各
管8,9,10をそれぞれ所望の速度で回転させること
ができる。
管10が、それぞれ独立した回転駆動源7,13,17
につながれて、それぞれ回転速度を可変できるため、各
管8,9,10をそれぞれ所望の速度で回転させること
ができる。
【0020】請求項8によれば、中管攪拌翼22は、こ
れを押し上げることによって貫通孔24の上限位置まで
スライドし、この上限位置からは自重により貫通孔24
に沿ってその下限位置まで降下し、この動作の繰り返し
により、それ自体回転しながら一定距離S2間上下動す
ることができる。
れを押し上げることによって貫通孔24の上限位置まで
スライドし、この上限位置からは自重により貫通孔24
に沿ってその下限位置まで降下し、この動作の繰り返し
により、それ自体回転しながら一定距離S2間上下動す
ることができる。
【0021】
【実施例】次に、本発明の実施例を、内管と中管と外管
との三重管からなる攪拌装置について、図1〜5により
説明すると、先ず、地盤改良用攪拌装置の全体を示す図
1において、1はリーダで、クローラクレーン2にブー
ム3等を介して地面に垂直に保持され、このリーダ1前
面に沿ってガイドレール4が配設されている。5は、ガ
イドレール4に沿って昇降する昇降機枠で、リーダ1に
配備されたドライブチェーン(図示せず)によって昇降
駆動される。6は、昇降機枠5に支持されて上下駆動手
段(図示せず)により所定距離S1(図3参照)間上下
動する可動台で、この可動台6に内管回転駆動用のモー
ター7が設けてある。8は、上端部が可動台6の下部に
取付けられ、前記モーター7によって回転駆動される中
空軸状の内管で、前記昇降機枠5を貫通した状態で垂下
されている。この内管8の中空部8aを通じてセメント
ミルク等のスラリー状固結剤が供給されるようになって
いる。
との三重管からなる攪拌装置について、図1〜5により
説明すると、先ず、地盤改良用攪拌装置の全体を示す図
1において、1はリーダで、クローラクレーン2にブー
ム3等を介して地面に垂直に保持され、このリーダ1前
面に沿ってガイドレール4が配設されている。5は、ガ
イドレール4に沿って昇降する昇降機枠で、リーダ1に
配備されたドライブチェーン(図示せず)によって昇降
駆動される。6は、昇降機枠5に支持されて上下駆動手
段(図示せず)により所定距離S1(図3参照)間上下
動する可動台で、この可動台6に内管回転駆動用のモー
ター7が設けてある。8は、上端部が可動台6の下部に
取付けられ、前記モーター7によって回転駆動される中
空軸状の内管で、前記昇降機枠5を貫通した状態で垂下
されている。この内管8の中空部8aを通じてセメント
ミルク等のスラリー状固結剤が供給されるようになって
いる。
【0022】図2及び図3に示すように、内管8の外側
には中管9が嵌合され、更にこの中管9の外側に外管1
0が嵌合されている。中管9のの上端部は、昇降機枠5
の下部に前記内管8と同心状に固定された固定リング1
1の内周側に、ベアリング12aを介して回転自在に保
持されていると共に、昇降機枠5に設置された中管回転
駆動用モーター13に歯車14,15,16を介して連
動連結されている。また、外管10の上端部は、前記固
定リング11の外周側に、ベアリング12bを介して回
転自在に保持されていると共に、外管回転駆動用モータ
ー17に歯車18,19を介して連動連結されている。
には中管9が嵌合され、更にこの中管9の外側に外管1
0が嵌合されている。中管9のの上端部は、昇降機枠5
の下部に前記内管8と同心状に固定された固定リング1
1の内周側に、ベアリング12aを介して回転自在に保
持されていると共に、昇降機枠5に設置された中管回転
駆動用モーター13に歯車14,15,16を介して連
動連結されている。また、外管10の上端部は、前記固
定リング11の外周側に、ベアリング12bを介して回
転自在に保持されていると共に、外管回転駆動用モータ
ー17に歯車18,19を介して連動連結されている。
【0023】図3に示すように、内管8の下端部には掘
削と攪拌を兼ねた内管ヘッド20が、また外管10の下
端部には4枚の外管攪拌翼21がそれぞれ固定的に取付
けられ、中管9の下端部には4枚の中管攪拌翼22が所
定距離S2 間上下に自由に移動可能に設けられている。
尚、図示のように、外管攪拌翼21が上段、中管攪拌翼
22が中段、内管ヘッド20が下段に位置するように配
設されている。
削と攪拌を兼ねた内管ヘッド20が、また外管10の下
端部には4枚の外管攪拌翼21がそれぞれ固定的に取付
けられ、中管9の下端部には4枚の中管攪拌翼22が所
定距離S2 間上下に自由に移動可能に設けられている。
尚、図示のように、外管攪拌翼21が上段、中管攪拌翼
22が中段、内管ヘッド20が下段に位置するように配
設されている。
【0024】図3〜図5に示すように、前記中管9の下
端部は側面視略U字状の二重管に形成されていて、この
U字状二重管部9aの外枠部23には、縦長の貫通孔2
4が45度の間隔おきに貫設されていると共に、当該外
枠部23の内周面にはそれぞれ縦方向に延びる係合凸条
部23aと係合凹条部23bとが周方向に交互に形成さ
れている。前記U字状二重管部9a内には、外管10の
外径より若干大きい内径を有するリング状フレーム25
が挿入され、このリング状フレーム25には、前記中管
攪拌翼22が、前記外枠部23の貫通孔24を通して横
方向に延出するように一体連結されている。各中管攪拌
翼22は、リング状フレーム25をU字状二重管部9a
内に挿入した後、貫通孔24から通し入れてリング状フ
レーム25の外周面に溶接して固着すればよい。また、
リング状フレーム25の外周面には、前記外枠部23内
周面の係合凸条部23a及び係合凹条部23bに互いに
係合する係合凹条部25bと係合凸条部25aとが周方
向交互に形成されている。従って、リング状フレーム2
5の係合凹条部25b及び係合凸条部25aが前記外枠
部23の係合凸条部23a及び係合凹条部23bにそれ
ぞれ係合することにより、中管攪拌翼22は、中管9と
は一体回転するが、中管9とは独立して一定距離S2間
上下動することができる。また、前記中管9のU字状二
重管部9a内には前記リング状フレーム25の内側に、
外管10の下端部が回転自在に挿入される。
端部は側面視略U字状の二重管に形成されていて、この
U字状二重管部9aの外枠部23には、縦長の貫通孔2
4が45度の間隔おきに貫設されていると共に、当該外
枠部23の内周面にはそれぞれ縦方向に延びる係合凸条
部23aと係合凹条部23bとが周方向に交互に形成さ
れている。前記U字状二重管部9a内には、外管10の
外径より若干大きい内径を有するリング状フレーム25
が挿入され、このリング状フレーム25には、前記中管
攪拌翼22が、前記外枠部23の貫通孔24を通して横
方向に延出するように一体連結されている。各中管攪拌
翼22は、リング状フレーム25をU字状二重管部9a
内に挿入した後、貫通孔24から通し入れてリング状フ
レーム25の外周面に溶接して固着すればよい。また、
リング状フレーム25の外周面には、前記外枠部23内
周面の係合凸条部23a及び係合凹条部23bに互いに
係合する係合凹条部25bと係合凸条部25aとが周方
向交互に形成されている。従って、リング状フレーム2
5の係合凹条部25b及び係合凸条部25aが前記外枠
部23の係合凸条部23a及び係合凹条部23bにそれ
ぞれ係合することにより、中管攪拌翼22は、中管9と
は一体回転するが、中管9とは独立して一定距離S2間
上下動することができる。また、前記中管9のU字状二
重管部9a内には前記リング状フレーム25の内側に、
外管10の下端部が回転自在に挿入される。
【0025】前記内管8の下端部には内管ヘッド20の
上部側に、中管攪拌翼押し上げ部材26が取付けてあ
る。この中管攪拌翼押し上げ部材26は、前記U字状二
重管部9aの外枠部23の外径より若干大きい内径を有
する筒状体からなるもので、取付片26aによって内管
8の外周面に一体的に取付けられている。この押し上げ
部材26は、内管8のヘッド20による掘削進行時に
は、図3の実線図示のように中管9の下端から下方へ隔
たった位置にあり、そして掘削終了後に内管8を一定距
離S1上動させることにより、内管8と共に上動して、
中管攪拌翼22を、図3の実線図示位置から仮想線図示
位置まで距離S2だけ押し上げる。この内管8が下動す
ると、中管攪拌翼22は、その自重及びリング状フレー
ム25の重量によって、仮想線図示位置から実線図示位
置まで降下する。従って、内管8の上下動を繰り返すこ
とにより、中管攪拌翼22を繰り返し上下動させること
ができる。
上部側に、中管攪拌翼押し上げ部材26が取付けてあ
る。この中管攪拌翼押し上げ部材26は、前記U字状二
重管部9aの外枠部23の外径より若干大きい内径を有
する筒状体からなるもので、取付片26aによって内管
8の外周面に一体的に取付けられている。この押し上げ
部材26は、内管8のヘッド20による掘削進行時に
は、図3の実線図示のように中管9の下端から下方へ隔
たった位置にあり、そして掘削終了後に内管8を一定距
離S1上動させることにより、内管8と共に上動して、
中管攪拌翼22を、図3の実線図示位置から仮想線図示
位置まで距離S2だけ押し上げる。この内管8が下動す
ると、中管攪拌翼22は、その自重及びリング状フレー
ム25の重量によって、仮想線図示位置から実線図示位
置まで降下する。従って、内管8の上下動を繰り返すこ
とにより、中管攪拌翼22を繰り返し上下動させること
ができる。
【0026】以上説明したような内管8と中管9と外管
10との三重管からなる攪拌装置を使用して地盤改良を
行う場合には、先ず、内管8を図3の実線で示すような
下動限位置まで下降させておく。それにより中管攪拌翼
22は同図の実線で示す下動限位置にある。斯かる状態
から、内管8、中管9及び外管10を、モーター7、1
3,17によりそれぞれ異なった所要の速度で且つ図3
の矢印で示すように互いに反対方向へ回転させ、内管ヘ
ッド20で地盤を掘削しつつ、スラリー状固結剤を内管
8先端より地盤中に注入すると、掘削土砂とスラリー状
固結剤とが内管ヘッド20、外管攪拌翼21及び中管攪
拌翼22によって混合攪拌される。
10との三重管からなる攪拌装置を使用して地盤改良を
行う場合には、先ず、内管8を図3の実線で示すような
下動限位置まで下降させておく。それにより中管攪拌翼
22は同図の実線で示す下動限位置にある。斯かる状態
から、内管8、中管9及び外管10を、モーター7、1
3,17によりそれぞれ異なった所要の速度で且つ図3
の矢印で示すように互いに反対方向へ回転させ、内管ヘ
ッド20で地盤を掘削しつつ、スラリー状固結剤を内管
8先端より地盤中に注入すると、掘削土砂とスラリー状
固結剤とが内管ヘッド20、外管攪拌翼21及び中管攪
拌翼22によって混合攪拌される。
【0027】しかして、所定深さまでの掘削が終了した
ならば、スラリー状固結剤の供給を停止し、内管8、中
管9及び外管10の回転は続行しつつ、内管8を、上下
駆動手段(図示省略)によって、中管攪拌翼22の上下
動距離S2より十分長い距離S1間上下動させ、それに
より中管攪拌翼22を上記距離S2間上下動させながら
引き抜きを行い、内管ヘッド20、外管攪拌翼21及び
中管攪拌翼22によって再び掘削土砂とスラリー状固結
剤との混合攪拌を行う。
ならば、スラリー状固結剤の供給を停止し、内管8、中
管9及び外管10の回転は続行しつつ、内管8を、上下
駆動手段(図示省略)によって、中管攪拌翼22の上下
動距離S2より十分長い距離S1間上下動させ、それに
より中管攪拌翼22を上記距離S2間上下動させながら
引き抜きを行い、内管ヘッド20、外管攪拌翼21及び
中管攪拌翼22によって再び掘削土砂とスラリー状固結
剤との混合攪拌を行う。
【0028】このとき、中管攪拌翼22は、中管9と一
体回転しながら、U字状二重管部9aの貫通孔24に沿
って上下動することから、上記掘削土砂及びスラリー状
固結剤は、内管ヘッド20、中管攪拌翼22及び外管攪
拌翼21の互いに反対方向の水平回転運動と、内管ヘッ
ド20及び外管攪拌翼21に対し接近離反するような中
管攪拌翼22の垂直上下運動と、更に中管攪拌翼22に
対し接近離反するような内管ヘッド20の垂直上下運動
との組み合わせによる三次元的な攪拌作用によって、き
わめて精巧に且つ十二分に混合攪拌される。この場合、
内管ヘッド20、中管攪拌翼22及び外管攪拌翼21が
それぞれ異なった速度で回転すると共に、内管ヘッド2
0と外管攪拌翼21とは同一方向に、中管攪拌翼22は
内管ヘッド20及び外管攪拌翼21に対し反対方向に回
転し、しかも中管攪拌翼22だけでなく内管ヘッド20
も上下動するので、より一層攪拌効果を高めることがで
きる。
体回転しながら、U字状二重管部9aの貫通孔24に沿
って上下動することから、上記掘削土砂及びスラリー状
固結剤は、内管ヘッド20、中管攪拌翼22及び外管攪
拌翼21の互いに反対方向の水平回転運動と、内管ヘッ
ド20及び外管攪拌翼21に対し接近離反するような中
管攪拌翼22の垂直上下運動と、更に中管攪拌翼22に
対し接近離反するような内管ヘッド20の垂直上下運動
との組み合わせによる三次元的な攪拌作用によって、き
わめて精巧に且つ十二分に混合攪拌される。この場合、
内管ヘッド20、中管攪拌翼22及び外管攪拌翼21が
それぞれ異なった速度で回転すると共に、内管ヘッド2
0と外管攪拌翼21とは同一方向に、中管攪拌翼22は
内管ヘッド20及び外管攪拌翼21に対し反対方向に回
転し、しかも中管攪拌翼22だけでなく内管ヘッド20
も上下動するので、より一層攪拌効果を高めることがで
きる。
【0029】また、この攪拌装置では、中管攪拌翼22
を回転させながら一定距離S2間上下動させるのに、中
管9の下端部を、側面視略U字状の二重管9aに形成
し、中管攪拌翼22を、前記U字状二重管9aの外枠部
23に上下方向に貫設した縦長の貫通孔24を通して横
方向に延びるようにリング状フレーム25に連結し、こ
のリング状フレーム25と前記外枠部23が、互いに形
成した縦方向の係合凸条部23a,25aと係合凹条部
23b,25bとの係合により、中管攪拌翼22が中管
9とは一体回転するが中管9とは独立して一定距離間S
2上下動自在に構成しているので、構造のコンパクト化
を図ることができる。また、中管攪拌翼22を上下駆動
するのに、筒状体からなる中管攪拌翼押し上げ部材26
を内管8に一体に取付けて、内管8の上動時にこの押し
上げ部材26により中管攪拌翼22を押し上げ、内管8
の下動時にこの中管攪拌翼22を自重により降下させる
ような構成としているので、中管攪拌翼上下動用の特別
な駆動装置を必要とせず、構造が簡単となる。
を回転させながら一定距離S2間上下動させるのに、中
管9の下端部を、側面視略U字状の二重管9aに形成
し、中管攪拌翼22を、前記U字状二重管9aの外枠部
23に上下方向に貫設した縦長の貫通孔24を通して横
方向に延びるようにリング状フレーム25に連結し、こ
のリング状フレーム25と前記外枠部23が、互いに形
成した縦方向の係合凸条部23a,25aと係合凹条部
23b,25bとの係合により、中管攪拌翼22が中管
9とは一体回転するが中管9とは独立して一定距離間S
2上下動自在に構成しているので、構造のコンパクト化
を図ることができる。また、中管攪拌翼22を上下駆動
するのに、筒状体からなる中管攪拌翼押し上げ部材26
を内管8に一体に取付けて、内管8の上動時にこの押し
上げ部材26により中管攪拌翼22を押し上げ、内管8
の下動時にこの中管攪拌翼22を自重により降下させる
ような構成としているので、中管攪拌翼上下動用の特別
な駆動装置を必要とせず、構造が簡単となる。
【0030】以上、内管と中管と外管との三重管からな
る攪拌装置について説明したが、本発明に係る攪拌装置
としては、内管と外管との二重管からなる攪拌装置でも
よい。この二重管からなる攪拌装置については、図示に
よる説明は省略するが、上述した三重管からなる攪拌装
置、即ち内管8と中管9と外管10とからなる攪拌装置
において、その外管10を省略し、中管9を、当該二重
管からなる攪拌装置の外管とし、内管8はそのまま、当
該二重管からなる攪拌装置の内管として構成すればよ
い。その他の構成については三重管からなる攪拌装置と
同様である。もちろん、この二重管からなる攪拌装置で
は、三重管からなる攪拌装置の外管10がなくなる分だ
け、外管下端部に形成されるU字状二重管部の外枠部の
径を小さくすることができる。また、この内管と外管と
の二重管からなる攪拌装置の使用については、前述した
三重管からなる攪拌装置の外管10による作用がないだ
けで、内管及び外管の作用は三重管からなる攪拌装置の
内管8及び中管9と同様であるから、その説明を省略す
る。
る攪拌装置について説明したが、本発明に係る攪拌装置
としては、内管と外管との二重管からなる攪拌装置でも
よい。この二重管からなる攪拌装置については、図示に
よる説明は省略するが、上述した三重管からなる攪拌装
置、即ち内管8と中管9と外管10とからなる攪拌装置
において、その外管10を省略し、中管9を、当該二重
管からなる攪拌装置の外管とし、内管8はそのまま、当
該二重管からなる攪拌装置の内管として構成すればよ
い。その他の構成については三重管からなる攪拌装置と
同様である。もちろん、この二重管からなる攪拌装置で
は、三重管からなる攪拌装置の外管10がなくなる分だ
け、外管下端部に形成されるU字状二重管部の外枠部の
径を小さくすることができる。また、この内管と外管と
の二重管からなる攪拌装置の使用については、前述した
三重管からなる攪拌装置の外管10による作用がないだ
けで、内管及び外管の作用は三重管からなる攪拌装置の
内管8及び中管9と同様であるから、その説明を省略す
る。
【0031】
【発明の効果】請求項1に係る内管と外管との二重管か
らなる攪拌装置によれば、外管攪拌翼を、それ自体単に
回転させるだけでなく、回転する内管ヘッドに対し遠近
移動するように上下動させることができるため、内管ヘ
ッド及び外管攪拌翼の回転運動と外管攪拌翼の上下運動
とによる三次元的な攪拌作用によって、攪拌効果を十分
に高めることができる。
らなる攪拌装置によれば、外管攪拌翼を、それ自体単に
回転させるだけでなく、回転する内管ヘッドに対し遠近
移動するように上下動させることができるため、内管ヘ
ッド及び外管攪拌翼の回転運動と外管攪拌翼の上下運動
とによる三次元的な攪拌作用によって、攪拌効果を十分
に高めることができる。
【0032】請求項2によれば、内管と外管を、互いに
異なった速度で回転させることができるため、一層攪拌
効果を高めることができる。
異なった速度で回転させることができるため、一層攪拌
効果を高めることができる。
【0033】請求項3によれば、外管攪拌翼は、これを
押し上げることによって上限位置までスライドし、この
上限位置からは自重で降下することができ、この動作の
繰り返しにより、それ自体回転しながら、一定距離間上
下動することができ、従って外管攪拌翼を上下動させる
ための構造が簡単となり、製作の容易化を図ることがで
きる。
押し上げることによって上限位置までスライドし、この
上限位置からは自重で降下することができ、この動作の
繰り返しにより、それ自体回転しながら、一定距離間上
下動することができ、従って外管攪拌翼を上下動させる
ための構造が簡単となり、製作の容易化を図ることがで
きる。
【0034】請求項4に係る内管と中管と外管との三重
管からなる攪拌装置によれば、中管攪拌翼を、それ自体
回転させるだけでなく、回転する内管ヘッド及び外管に
対して遠近移動するように上下動させることができるた
め、内管ヘッド、中管攪拌翼及び外管攪拌翼のそれぞれ
回転運動と、中管攪拌翼の上記のような上下運動とによ
る三次元的な攪拌作用によって、より高い攪拌効果を得
ることができる。
管からなる攪拌装置によれば、中管攪拌翼を、それ自体
回転させるだけでなく、回転する内管ヘッド及び外管に
対して遠近移動するように上下動させることができるた
め、内管ヘッド、中管攪拌翼及び外管攪拌翼のそれぞれ
回転運動と、中管攪拌翼の上記のような上下運動とによ
る三次元的な攪拌作用によって、より高い攪拌効果を得
ることができる。
【0035】請求項5によれば、中管と外管とを互いに
反対方向に回転させることができるため、内管と外管と
が同一方向に回転する場合と異なり、攪拌効率が良くな
る。また、内管を中管及び外管に対し独立して上下に移
動させることにより、内管ヘッド及び中管攪拌翼をそれ
ぞれ回転させつつ上下動させることができるので、攪拌
効果をより一層高めることができる。
反対方向に回転させることができるため、内管と外管と
が同一方向に回転する場合と異なり、攪拌効率が良くな
る。また、内管を中管及び外管に対し独立して上下に移
動させることにより、内管ヘッド及び中管攪拌翼をそれ
ぞれ回転させつつ上下動させることができるので、攪拌
効果をより一層高めることができる。
【0036】請求項6によれば、内管と外管とを同一方
向に回転させると共に、中管を内管及び外管に対して反
対方向に回転させることにより、上下に隣合う内管ヘッ
ド、中管攪拌翼及び外管攪拌翼の回転方向が互いに反対
方向となって、きわめて効率良く攪拌を行うことができ
る。
向に回転させると共に、中管を内管及び外管に対して反
対方向に回転させることにより、上下に隣合う内管ヘッ
ド、中管攪拌翼及び外管攪拌翼の回転方向が互いに反対
方向となって、きわめて効率良く攪拌を行うことができ
る。
【0037】請求項7によれば、内管、中管及び外管
が、それぞれ独立した回転駆動源につながれて、それぞ
れ回転速度を可変できるため、各管をそれぞれ所望の速
度で回転させることができ、それによって攪拌効率を一
層向上させることができる。
が、それぞれ独立した回転駆動源につながれて、それぞ
れ回転速度を可変できるため、各管をそれぞれ所望の速
度で回転させることができ、それによって攪拌効率を一
層向上させることができる。
【0038】請求項8によれば、中管攪拌翼は、これを
押し上げることによって上限位置までスライドし、この
上限位置からは自重によりその下限位置まで降下するこ
とができ、この動作の繰り返しにより、それ自体回転し
ながら、一定距離間上下動することができ、従って中管
攪拌翼を上下動させるための構造が簡単となり、製作の
容易化を図ることができる。
押し上げることによって上限位置までスライドし、この
上限位置からは自重によりその下限位置まで降下するこ
とができ、この動作の繰り返しにより、それ自体回転し
ながら、一定距離間上下動することができ、従って中管
攪拌翼を上下動させるための構造が簡単となり、製作の
容易化を図ることができる。
【図1】本発明の実施例を示す地盤改良用攪拌装置の全
体側面図である。
体側面図である。
【図2】同上の攪拌装置における管上部側の一部断面拡
大側面図である。
大側面図である。
【図3】同上の攪拌装置における管下部側の一部断面拡
大側面図である。
大側面図である。
【図4】同上の攪拌装置における管下部側の拡大側面図
である。
である。
【図5】図3のA−A線に沿った拡大断面図である。
6 昇降台 7 内管回転駆動用のモーター(内管回転駆動源) 8 内管 9 中管 9a 中管下端部のU字状二重管部 10 外管 13 中管回転駆動用モーター(中管回転駆動源) 17 外管回転駆動用モーター(外管回転駆動源) 20 内管ヘッド 21 外管攪拌翼 22 中管攪拌翼 23 U字状二重管部の外枠部 23a 係合凸条部 23b 係合凹条部 24 貫通孔 25 リング状フレーム 25a 係合凸条部 25b 係合凹条部 26 中管攪拌翼押し上げ部材
Claims (8)
- 【請求項1】内管ヘッドを取付けた内管と、この内管の
外側に嵌合され、外管攪拌翼を取付けた外管とのそれぞ
れ回転駆動可能な二重管からなる攪拌装置であって、前
記外管攪拌翼は、所定距離間上下に自由に移動可能に形
成されてなる地盤改良用攪拌装置。 - 【請求項2】内管及び外管は、それぞれ独立した回転駆
動源につながれ、それぞれ回転速度を可変できるように
なっている請求項1に記載の地盤改良用攪拌装置。 - 【請求項3】外管の下端部は、側面視略U字状の二重管
に形成し、外管攪拌翼は、前記U字状二重管部の外枠部
に上下方向に貫設した貫通孔を通して横方向に延びるよ
うにリング状フレームに連結され、このリング状フレー
ムと前記外枠部が、互いに形成した縦方向の係合凸条部
と係合凹条部に係合して、外管攪拌翼が、外管とは一体
回転するが外管とは独立して一定距離間上下動自在に形
成されてなる請求項1または請求項2に記載の地盤改良
用攪拌装置。 - 【請求項4】内管ヘッドを取付けた内管と、この内管の
外側に嵌合され、中管攪拌翼を取付けた中管と、この中
管の外側に嵌合され、外管攪拌翼を取付けた外管とのそ
れぞれ回転駆動可能な三重管からなる攪拌装置であっ
て、中管攪拌翼は、所定距離間上下に自由に移動可能に
形成されてなる地盤改良用攪拌装置。 - 【請求項5】中管と外管とは互いに反対方向に回転駆動
されると共に、内管は中管及び外管に対し独立して上下
に移動できるようになっている請求項4に記載の地盤改
良用攪拌装置。 - 【請求項6】内管と外管とは同一方向に回転駆動され、
中管は内管及び外管に対して反対方向に回転駆動される
ようになっている請求項4及び請求項5に記載の地盤改
良用攪拌装置。 - 【請求項7】内管、中管及び外管は、それぞれ独立した
回転駆動源につながれ、それぞれ回転速度を可変できる
ようになっている請求項4または請求項5に記載の地盤
改良用攪拌装置。 - 【請求項8】中管の下端部は、側面視略U字状の二重管
に形成し、中管攪拌翼は、前記U字状二重管部の外枠部
に上下方向に貫設した貫通孔を通して横方向に延びるよ
うにリング状フレームに連結され、このリング状フレー
ムと前記外枠部が、互いに形成した縦方向の係合凸条部
と係合凹条部に係合して、中管攪拌翼が中管とは一体回
転するが中管とは独立して一定距離間上下動自在に形成
されてなる請求項4、請求項5または請求項6に記載の
地盤改良用攪拌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5262553A JP2515085B2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 地盤改良用攪拌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5262553A JP2515085B2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 地盤改良用攪拌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07113228A true JPH07113228A (ja) | 1995-05-02 |
JP2515085B2 JP2515085B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=17377409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5262553A Expired - Lifetime JP2515085B2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 地盤改良用攪拌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515085B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008075255A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Fudo Tetra Corp | 地盤改良装置及び方法 |
JP6195186B1 (ja) * | 2017-05-01 | 2017-09-13 | 有限会社 櫂設計事務所 | 地盤改良装置の掘削・撹拌具 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02136131U (ja) * | 1989-04-19 | 1990-11-13 | ||
JP3079332U (ja) * | 2001-01-31 | 2001-08-17 | 株式会社総桐▲箪▼笥和光 | 桐箪笥 |
-
1993
- 1993-10-20 JP JP5262553A patent/JP2515085B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02136131U (ja) * | 1989-04-19 | 1990-11-13 | ||
JP3079332U (ja) * | 2001-01-31 | 2001-08-17 | 株式会社総桐▲箪▼笥和光 | 桐箪笥 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008075255A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Fudo Tetra Corp | 地盤改良装置及び方法 |
JP4698539B2 (ja) * | 2006-09-19 | 2011-06-08 | 株式会社不動テトラ | 地盤改良装置及び方法 |
JP6195186B1 (ja) * | 2017-05-01 | 2017-09-13 | 有限会社 櫂設計事務所 | 地盤改良装置の掘削・撹拌具 |
JP2018188848A (ja) * | 2017-05-01 | 2018-11-29 | 有限会社 櫂設計事務所 | 地盤改良装置の掘削・撹拌具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2515085B2 (ja) | 1996-07-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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