JPH07113217B2 - 植生用ネット - Google Patents

植生用ネット

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JPH07113217B2
JPH07113217B2 JP1249779A JP24977989A JPH07113217B2 JP H07113217 B2 JPH07113217 B2 JP H07113217B2 JP 1249779 A JP1249779 A JP 1249779A JP 24977989 A JP24977989 A JP 24977989A JP H07113217 B2 JPH07113217 B2 JP H07113217B2
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net
fertilizer
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vegetation
yarns
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三千兵 坂手
演允 光永
奉文 松本
要 堀
勝己 田村
正 柴田
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Nisshoku Corp
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Nisshoku Corp
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  • Woven Fabrics (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Fertilizing (AREA)
  • Sowing (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は法面保護及び緑化に使用する植生用ネットに関
する。
(従来の技術及びその問題点) 従来より法面の保護及び緑化については種々の工法,製
品が開発され、使用されている。
なかでも植生用ネットは(a)製品として規格を統一で
きる。(b)法面全体を被覆して土砂の流亡及び吹き付
け材料の流失を防止できる。(c)安価でしかも短期間
で施工できる等の利点を持ち多くの法面保護工事に採用
されてきている。
その中で肥料袋付きネットによる張芝として本願出願人
は、表裏二枚のネットを重ね合せ、縦方向適宣間隔毎に
表裏を編み込まないあるいは融着しない部分を設けて肥
料袋の収容部を形成したものに肥料袋を収容し、張芝を
添着した植生用ネットを考案し、実公昭57−52204号公
報及び実公昭58−5709号公報(第3図参照)として提案
した。
ところがこの植生用ネットの場合、二重のネットで完全
な収容部を持つため肥料袋の安定性という点では優れて
いるが、二枚のネットが必要な為コストが非常に高くつ
く欠点があった。
また、ネット自体は収容部に収容された肥料袋を安定的
に保持するに足る目合いを持っていればよいものと特に
限定して考えてはいなかった。
しかしながら、実際に現場で法面に張設して施工してみ
ると、ネットの目合いが大きすぎる為、収容部に収容し
た肥料袋に直接日光が当たり、乾燥しやすい為、降雨時
には湿り、晴れれば乾く、と急激に乾湿を繰り返して肥
料分(特に窒素分)が当初見込んだ期間よりかなり短期
間の内に分解して溶脱してしまう点が指摘されていた。
更に、ネットの目合いを一定に保つ為、経糸をくさり編
みにし、隣り合う経糸間を緯糸をくさり編みに挿入しつ
つ編織してネット組織を構成していたが、くさり編みに
することによって経糸に厚みが出ることから、ネットを
地表面に張設しても、緯糸が完全には地表に密着せず、
地表面のエロージョン防止効果は薄かった。
実はこの欠点を補っていたのはネットに添着された薄綿
あるいは張芝が降雨によって地表面へ落下することによ
ってエロージョンを防止していたのであり、ネット自体
のエロージョン防止効果はほとんど無かったのである。
上記した肥料袋の水分状態の安定の為、肥料袋の収容部
のみ、緯糸密度を密にすることも可能ではあったが、経
糸のくさり編みに挿入する緯糸の量が多くなることにな
り、ネット自体の地表面への密着性は更に損なわれるこ
とになり、更には肥料袋自体の密着性さえ損なわれ、根
本的な解決策とはなり得なかった。
一方、上記のタイプ以外にも本発明者等は、一枚のネッ
トを適宜間隔毎に折り返して編み込むが融着して収容部
を形成する方法も可能であると考え、前出実公昭58−57
09号公報(第4図参照)として提案した。
しかしながら、この方法によれば、確かに収容部を持っ
た一枚のネットを供給し得るものであるが、その製造工
程は、先ず一枚のネットを製造した上で、ネットを部分
的に折り返して強固に編み込む必要があり、二工程を必
要とし、また、編み込みの工程は手作業で行なう必要が
あり、その結果、労務費が非常に高くつき、生産性が低
い為、コスト的に非常に高価となり、トータルで考える
と二重ネットと同等のコストがかかる為、未だ市場へ姿
を見せたことはなかった。
そこで本発明者等は肥料袋付きネットによる張芝に使用
するネット自体の問題点につき、種々検討した結果、織
機によって扁平な緯糸を密に且つ植生の生育を妨げない
密度に織成することにより、上記した問題点を解決でき
るネットを供給できるとの知見を得、本発明に到達し
た。
(問題点を解決するための手段) 即ち本発明は、テープ状緯糸を、横方向10〜100mm間隔
に設けた多数の経糸により、緯糸間隔3〜9本/インチ
として絡み織りしてなるネットであって、ネットの縦方
向適宜間隔毎に、経糸を表裏ほぼ半数づつに遊離させ、
該遊離させたそれぞれの経糸群に前記緯糸を一重織り部
分の緯糸間隔と同間隔に打ち込んで織成した二重織り部
分を袋体収容部としたことを特徴とする植生用ネットで
あり、この植生ネットの少なくとも片面に、種子、肥
料、土壌改良材、保水材の一種以上を直接水溶性糊剤で
貼材したり、薄綿を貼着した上に貼着したり、更には、
種子、肥料、土壌改良材、保水材の一種以上を挟着した
張芝を貼着してなる植生用ネットである。
(作用) 本発明の植生用ネットを構成するネットは、上記した構
成の為、テープ状の緯糸が地表面に密着し、法面表層の
エロージョン防止が確実に図れ、収容部に肥料袋を収容
した場合、テープ状の緯糸で肥料袋へ直接日光が当たる
ことを防止し、且つ、肥料袋からの蒸発作用を抑制す
る。しかも植生の生育を妨げない緯糸密度で織成されて
いる。
また、肥料袋はネットの二重部分に収容されることにな
り、完全に安定するとともに、ネットによって押えら
れ、法面に完全に密着する。
更に、本発明の植生用ネットに、種子、肥料等が貼着さ
れた場合には、種子肥料等はネットで確実に被覆される
ために、移動・流失することがなく法面全面において均
一に発芽・生育し、植生による法面保護が確実に達成で
きる。
(実施例1) 本発明の構成につき、更に詳細に実施例を上げながら説
明する。まず、ネットを構成する材料につき説明する
と、経緯糸として特に限定する必要はなく、動物性、植
物性、化学性、金属性等の腐触性あるいは耐腐触性の糸
を用いることができるが、本実施例では緯糸として、ポ
リエチレンとかポリプロピレンのフラットヤーン(2000
〜3000デニール)を用いる。経糸としては前記のフラッ
トヤーンと同質のモノフィラメント(400〜500デニー
ル)を用いる。
次に製造方法につき説明すると、上記した経緯糸を各々
織機にかけ、緯糸間隔3〜9本/インチとして、横方向
10〜100mmごとに2本以上の多数の経糸で、一重のネッ
トを絡み織りで織成する。
この場合、テープ状緯糸の幅が大きければインチあたり
の打ち込み数を減らし、小さければ増やせばよい。
また、幅広の緯糸を複数回折り畳んで細幅にしたテープ
状緯糸を用いることも出来る。
そして、織成する時のネットの遮光率、換言すればネッ
トの空間率の目安としては約50%を目安にすることによ
って、肥料袋の水分状態を安定させることができる。
次に縦方向20〜80cmの長さに織成した後、第1図に示す
ようにネット組織を形成する経糸(1)を表裏ほぼ半数
づつに遊離させ、この表裏ほぼ半数に遊離させたそれぞ
れの経糸群に前記緯糸を一重のネット組織部(3)と表
裏とも同数の緯糸(2)(即ち3〜9本/インチ)を打
ち込んで織成する。この表裏二重に分離する部分を通常
3〜10cm程度設けた後、再び一重のネットに復帰する。
これを繰り返して本発明の部分二重の植生用ネット
(4)が完成する。以上のようにして部分二重の植生用
ネットを織成した後、第2図に示すように、二重部分
(収容部)には肥料袋(5)を収容する。
更に、ネット表面に種子(7)、肥料(8)等の植生材
料を、直接あるいは薄綿(6)を介して、あるいは張芝
形式で貼着することができる。
尚、上記実施例1では単に肥料袋と言っているが、その
実施例としては、例えば、遅効性、緩効性、速効性肥料
の一種以上を無機質系あるいは有機質系保水材と混合し
て不織布の袋に投入したものあるいは、固形肥料を割布
で形成された袋に収容したもの等がある。
以上のように実施例で示された内容で構成された植生用
ネットを現場で使用するには、第4図に示すように、ネ
ットを法面(12)に展張し、アンカー(10)、止め釘
(11)等で固定する。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明はテープ状緯糸を、横方向
10〜100mm間隔毎に設けた多数の経糸により、緯糸間隔
3〜9本/インチとして絡み織りで織成してなる一重ネ
ットであって、ネットの縦方向適宜間隔毎に(例えば20
〜80cm間隔毎に)テー経糸を表裏ほぼ半数づつに遊離さ
せ、該遊離させたそれぞれの経糸群に前記緯糸を一重織
り部分の緯糸間隔と同間隔に打ち込んで織成した二重織
り部分を袋体収容部とする植生用ネットであるから以下
のような効果をする。
即ち、表裏二枚のネットを編み込んで製造していた従来
のネットに比較すると、一枚のネットである為、材料の
コストが約半分で製造できる。
また、テープ状の緯糸を密に且つ植生の生育を妨げない
密度で絡み織りで織成してある為、袋体収容部に肥料袋
を収容した場合、肥料袋へ直接日光が当たるのを防止で
き、肥料袋の水分状態が安定する為、肥料養分の分解を
防止して長期的に安定して肥料養分、特に植生の旺盛な
生育に必要な窒素分を供給できる。
更に、テープ状の緯糸が地表面に密着し、且つ緯糸が横
方向に連続している為、従来の肥料袋付きネットによる
張芝では達成できなかったネット自体によるエロージョ
ン防止が可能となり、薄綿あるいは張芝によるエロージ
ョン防止効果と併せて完全な法面のエロージョン防止が
可能になったのである。
よって、低コストでありながら、法面のエロージョンの
防止と、肥料袋の法面へも密着、そして肥料養分の長期
的な安定供給が可能なネットを供給できたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の部分二重ネットの製造方法の一実施例
を示す平面図 第2図は本発明の植生用ネットの一実施例を示す平面図 第3図は本発明の植生用ネットの構造を示す部分斜視図 第4図は本発明の植生用ネットの使用状況を示す断面図
である。 図中(1)は経糸、(2)は緯糸、(3)はネット組
織、(4)は部分二重ネット、(5)は肥料袋、(6)
は薄綿、(7)は種子、(8)は肥料、(9)は植生用
ネット、(10)はアンカー、(11)は止め釘、(12)は
法面である。
フロントページの続き (72)発明者 田村 勝己 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内 (72)発明者 柴田 正 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内 審判の合議体 審判長 宮本 晴視 審判官 佐藤 雪枝 審判官 平田 和男 (56)参考文献 実公 昭62−19710(JP,Y2)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ状緯糸を、横方向10〜100mm間隔に
    設けた多数の経糸により、緯糸間隔3〜9本/インチと
    して絡み織りしてなるネットであって、ネットの縦方向
    適宜間隔毎に、経糸を表裏ほぼ半数づつに遊離させ、該
    遊離させたそれぞれの経糸群に前記緯糸を一重織り部分
    の緯糸間隔と同間隔に打ち込んで織成した二重織り部分
    を袋体収容部としたことを特徴とする植生用ネット。
  2. 【請求項2】ネットの少なくとも片面に、種子、肥料、
    土壌改良材、保水材の一種以上を水溶性糊剤で貼着して
    なる、特許請求の範囲第1項記載の植生用ネット。
  3. 【請求項3】ネットの少なくとも片面に、薄綿を貼着
    し、その上に種子、肥料、土壌改良材、保水材の一種以
    上を水溶性糊剤で貼着してなる、特許請求の範囲第1項
    記載の植生用ネット。
  4. 【請求項4】ネットの少なくとも片面に、種子、肥料、
    土壌改良材、保水材の一種以上を挾着した張芝を貼着し
    てなる、特許請求の範囲第1項記載の植生用ネット。
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