JPH07112841A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 対向ローラの清掃，交換を、画像形成装置本
体のメンテナンス用の開口部から容易に行うことができ
るようにする。 【構成】 中間ローラ（対向ローラ）２，１２を、揺動
アーム（対向ローラ移動手段）４，１４に支持させて、
副走査ローラ（搬送ローラ）１，１１の回転軸を中心に
回動可能とし、画像形成装置本体のメンテナンス用の開
口部側（図の左側）に移動し得るように構成する。これ
により中間ローラ２，１２の清掃，交換を、駆動系の連
結された副走査ローラ１，１１を取りはずしたりするこ
となく容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、メンテナンス用の開口
部を有する画像形成装置本体内に配設され、搬送ローラ
と対向ローラとによって記録紙などのシート材を挟持し
て搬送するシート搬送装置、およびそのシート搬送装置
を備えた、電子写真方式やインクジェット方式などの画
像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のインクジェット方式等の画像形成
装置においては、記録紙などのシート材は、シート搬送
装置の単数あるいは複数の搬送ローラ，対向ローラ対に
挟持され、その回転に伴って画像形成部に搬送される。

【０００３】図１３は、従来のこの種のシート搬送装置
を備えた画像形成装置の概略構成図である。

【０００４】図のようにこの画像形成装置は、プリンタ
部１００とリーダ部２００とに分かれている。リーダ部
２００では、原稿台２０１に載置された原稿を読取り部
２１０で読み取り、画像信号をプリンタ部１００の制御
手段１９０に送る。

【０００５】プリンタ部１００には、シート材であるロ
ール紙１０１およびカット紙１０３が備えられている。
図中、１０２および１０５〜１０８はローラ対、１２０
および１３０は送りローラ部である。この送りローラ部
１２０，１３０は、駆動系（図示せず）の連結された搬
送ローラ１，１１と、その搬送ローラ１，１１に対向す
る対向ローラである中間ローラ２，１２と、さらにその
中間ローラ２，１２に対向する加圧ローラ３，１３とを
備えている。これらのローラ対および送りローラ部１３
０がシート搬送装置を構成し、シート材を挟持して搬送
する。上記搬送ローラ１，１１には、駆動系（図示せ
ず）が連結されている。また、１０４はピックアップロ
ーラ、１２５は画像形成部であるプラテン、１１０はカ
ッター、２１はヘッド２０を備えたキャリッジである。

【０００６】このシート搬送装置を備えた画像形成装置
において、ロール紙１０１はローラ対１０２により、カ
ット紙１０３はピックアップローラ１０４によってロー
ラ対１０５に送られた後、ローラ対１０６〜１０８によ
り、それぞれ送りローラ部１２０に送られる。そしてこ
れらのシート材は、送りローラ部１２０によってプラテ
ン１２５に送られた後、その先端が送りローラ部１３０
に挟持されて一定量送られてから停止する。

【０００７】一方、プラテン１２５に対向するヘッド２
０は、キャリッジ２１によって図面上奥行き方向に移動
し、プラテン１２５上に停止しているシート材にインク
を吐出して記録を行う。この記録は、上述のリーダ部２
００から制御手段１９０に送られてきた画像信号に基づ
いて行われる。この動作を主走査と呼び、１回の主走査
終了後に送りローラ部１２０，１３０によってシート材
をヘッド２０の記録幅分送る。これを副走査と呼ぶ。こ
の主走査と副走査を繰り返してシート材への画像記録が
行われる。

【０００８】また、この画像形成装置では、図面上、左
側にメンテナンス用の開口部１９５が形成されており、
ジャム処理等はその開口部１９５から行われる。

【０００９】上記シート搬送装置では、特に送りローラ
部１２０，１３０の画像記録面側の対向ローラである中
間ローラ２，１２は、ヘッド２０がそれらの近傍を、印
字しながら通過するので、インク吐出時に発生するイン
クミストが付着しやすく、さらに送りローラ部１２０の
中間ローラ２は、印字直後の画像面に接触することから
微量のインクが転写することがあるため、定期的な清掃
を行う必要がある。

【００１０】また、これらの中間ローラ２，１２はゴム
ローラであるため、摩耗した場合の交換も必要である。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のシ
ート搬送装置では、搬送ローラ１，１１および中間ロー
ラ（対向ローラ）２，１２は、画像形成装置本体に固定
状態に支持されているため、特に中間ローラ２，１２の
清掃を左側の開口部１９５から行うことは非常に困難で
あった。

【００１２】また、中間ローラ２，１２の清掃および交
換を容易にするためには、搬送ローラ１，１１を本体よ
り取り外さなければならないが、これらの搬送ローラ
１，１１には駆動系が連結されているため、先ずその駆
動系を取り外す必要がある。ところが、駆動系にベルト
やチェーンを用いている場合は、そのテンションを正し
く調整して組み立て直さなければならないため、非常に
手間がかり、多大な時間を要していた。さらにその清掃
および交換のための作業空間を、画像形成装置本体内に
余計に設ける必要もあった。

【００１３】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、対向ローラの清掃，交換を、画像形
成装置本体のメンテナンス用の開口部から容易に行うこ
とのできるシート搬送装置、およびそのシート搬送装置
を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るシート搬送装置では、対向ローラ
（２，１２）を、画像形成装置本体の開口部（１９５）
側に移動させる対向ローラ移動手段（４，１４）を設け
た。

【００１５】

【作用】上記構成によれば、対向ローラ移動手段（４，
１４）によって対向ローラ（２，１２）を画像形成装置
本体の開口部（１９５）側に移動させることができるた
め、その対向ローラ（２，１２）の清掃，交換を、駆動
系の連結された搬送ローラ（１，１１）を取りはずすこ
となく、開口部（１９５）から容易に行うことが可能と
なる。

【００１６】なお、上記カッコ内の符号は、図面を参照
するためのものであり、何等本発明の構成を限定するも
のではない。

【００１７】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。 〈実施例１〉図１は、本発明の実施例１におけるシート
搬送装置を備えた画像形成装置の要部斜視図である。な
お、図１の構成部品のうち、図１３に示した従来例に相
当する部品には同一の符号を付した。

【００１８】図１において、１は搬送ローラである上副
走査ローラ、２は３の上加圧ローラによって上副走査ロ
ーラ１に圧接される上対向ローラであり、以降この対向
ローラを上中間ローラと呼ぶ。上加圧ローラ３は長手方
向に複数配設され、各々の両端は上加圧アーム５０によ
り支持されている。上加圧アーム５０は、両端を画像形
成装置の本体側板１８０，１８１により支持された上加
圧軸５２を中心として揺動する構成をとっていて、加圧
は上加圧アーム５０の上アーム端５１を不図示のバネ部
材で上方に引き上げることで行われる。

【００１９】また、上副走査ローラ１は、軸受８を介し
て本体側板１８０，１８１に支持され、上中間ローラ２
は上揺動アーム４によって支持されている。この上揺動
アーム４は、上中間ローラ２を、画像形成装置本体のメ
ンテナンス用の開口部１９５側に移動させる対向ローラ
移動手段として設けられたものである。この移動機構に
ついては後に詳述する。

【００２０】さらに、上副走査ローラ１の一端には駆動
系が連結されている。つまり、本実施例では、本体側板
１８０の外側に、上副走査ローラ１と一体にプーリ７０
が設けられ、そのプーリ７０がベルト７１を介してモー
タ７２に接続されている。

【００２１】１１は下副走査ローラ、１２は下中間ロー
ラ、１３は下加圧ローラ、１４は下揺動アーム、６０は
下加圧アーム、６１は下アーム端、６２は下加圧軸、８
０はプーリ、８１はベルト、８２はモータであり、その
各々の作用は上述の相当部材と同一で、共にシート搬送
装置を構成している。

【００２２】また、１０１は装置下部に収納されたロー
ル紙（シート材）、１１５はロール紙１０１を所定長さ
で切断するカッターである。９０は画像形成後のロール
紙１０１を画像形成装置前方に排出させるための排紙ガ
イド、１８２はメンテナンス用の開口部１９５に設けら
れた前ドアであり、この前ドア１８２を開けることで開
口部１９５から装置内部へのアクセス（ジャム処理等）
が行えるようになっている。２６はプラテンであり、ロ
ール紙１０１はこのプラテン２６上で不図示の吸引手段
によりプラテン面に吸引・密着し、後述の記録手段によ
り印字が行われる。

【００２３】次に、この画像形成装置の記録手段につい
て説明する。

【００２４】２０は記録ヘッドであり、本実施例におい
ては、それぞれ異なるインクを使用する４個の記録ヘッ
ドで構成されている。カラー記録の場合、これらの記録
ヘッドのインクの色として、例えば、シアン，マゼン
タ，イエロー，ブラックの各色が使用される。

【００２５】３７は、上記記録ヘッド２０にインクを供
給するインクカートリッジであり、４個の記録ヘッドの
各色に対応した色のインクを収納した４個のカートリッ
ジで構成され、各カートリッジ３７のインクは、不図示
のポンプによりチューブ３９を通して各記録ヘッド２０
に供給される。

【００２６】上記記録ヘッド２０は、ヘッドキャリッジ
２１に搭載されている。ヘッドキャリッジ２１は、モー
タ４０により、駆動プーリ４１、従動プーリ４２、およ
びベルト４３を介して、矢印Ｘ方向にレール２２上を往
復駆動される。また、上記インクカートリッジ３７はイ
ンクキャリッジ３８に搭載されていて、ヘッドキャリッ
ジ２１と同様にモータ４４によって、駆動プーリ４５、
従動プーリ４６、ベルト４７を介して矢印Ｘ方向にレー
ル２２上を往復駆動される。このヘッドキャリッジ２１
とインクキャリッジ３８の動きは不図示の制御手段によ
って同期がとられている。

【００２７】３１はヘッドキャップ部材で、非印字時に
記録ヘッド２０のインク吐出面を覆うよう配置されてい
る。２７と２８はそれぞれ、プラテン２６内に設けられ
た空吐部材とヘッドクリーニング部材である。その空吐
部材２７は、インク吸収体がケースに収められたもので
あり、記録ヘッド２０からエージングのために吐出され
るインクを回収するものである。また、ヘッドクリーニ
ング部材２８は、記録ヘッド２０のインク吐出面に付着
したミスト等のインクを取り除くためのものであり、例
えばウレタン製のブレード等が用いられる。

【００２８】次に、上記構成のシート搬送装置を備えた
画像形成装置の記録時の動作を説明する。

【００２９】まず、ロール紙１０１は不図示の折り返し
ローラと送りローラとにより、カッター１１５を経て下
副走査ローラ１１と下中間ローラ１２とのニップに向け
て送られる。下副走査ローラ１１の搬送方向上流側には
不図示のセンサが設けられており、このセンサがロール
紙１０１の先端を検知すると、モータ８２が起動して下
副走査ローラ１１が回転する。また、モータ８２と同時
もしくは一定時間後にモータ７２が起動し、上副走査ロ
ーラ１も回転する。このとき、上副走査ローラ１の搬送
速度は下副走査ローラ１１の搬送速度よりも若干大きく
設定されている。ロール紙１０１は、下副走査ローラ１
１と下中間ローラ１２とのニップに達した後、プラテン
２６を経て上副走査ローラ１と上中間ローラ２とのニッ
プに達し、その先端がニップより一定量送り出された後
に一旦停止する。このとき、上・下の副走査ローラ１，
１１の搬送速度は上述の通りなので、ロール紙１０１は
上副走査ローラ１と下副走査ローラ１１との間に張力を
生じ、プラテン２６に密着する。さらに不図示の吸引手
段による吸引力が働いて、ロール紙１０１はプラテン２
６に完全に密着する。

【００３０】この状態で、記録ヘッド２０による記録が
行われる。まず、キャップ部材３１が記録ヘッド２０か
ら離れる。記録ヘッド２０は、空吐部材２７の位置で一
旦停止してエージング動作の空吐出を行った後、一定幅
の記録を行い、記録動作の後端位置でクリーニング部材
２８によりクリーニングを受けた後、上記空吐部材位置
に復帰する。このとき、インクカートリッジ３７も記録
ヘッド２０と同期して移動する。

【００３１】上記クリーニング位置から空吐位置への移
動（リターン動作）の間に、上副走査ローラ１および下
副走査ローラ１１を一定量回転させて、ロール紙１０１
を上記一定の記録幅分だけ搬送する。そして、再び記録
ヘッド２０による一定幅の記録を行い、以降、この動作
を繰り返すことにより所定の長さの記録が行われ、その
途中のあらかじめ定められたタイミングでカッター１１
５が動作してロール紙１０１を所定の長さに切断する。
記録の行われたロール紙１０１は排紙ガイド９０によっ
て画像形成装置前方に排出される。

【００３２】次に、図２（ａ），（ｂ）により、上記シ
ート搬送装置の要部を説明する。図２（ａ）は、図１の
Ｙ方向から見たシート搬送装置の側面図、図２（ｂ）は
（ａ）のＡ−Ａ線およびＡ−Ａ’線の断面図である。従
って図２（ａ），（ｂ）において左側が画像形成装置本
体の開口部１９５側である。また図２（ａ）は動作時の
状態を示している。

【００３３】図のように、上揺動アーム４は、上副走査
ローラ１の回転軸を中心に回動するようになっており、
上中間ローラ２は、その上揺動アーム４に設けられた長
穴４ａに挿着されることにより、上副走査ローラ１から
離反する方向にスライドするように支持されている。５
は上中間ローラ２に設けられたスラストストッパであ
り、ビス等任意の固定手段により上中間ローラ２に固定
されている。６は本体側板１８１に設けられた保持部材
である。この保持部材６は、その先端が、上揺動アーム
４に設けられた穴９に挿入されることにより、上揺動ア
ーム４を、上中間ローラ２が上副走査ローラ１との間で
ロール紙１０１を挟持して搬送する所定位置に保持する
ものである。また７は、上揺動アーム４が保持部材６か
ら抜けることを防止する、例えばＥ型止め輪などのスラ
スト止めである。この構成により、上副走査ローラ１、
上中間ローラ２、上加圧ローラ３は一定の位置関係が保
持される。

【００３４】下副走査ローラ１１、下中間ローラ１２、
下加圧ローラ１３についても、下揺動アーム１４に同じ
ように保持されており、その下揺動アーム１４には下中
間ローラ１２を挿着させる長穴１４ａと、不図示の保持
部材の先端を挿入させる穴１９が設けられている。

【００３５】次に、図２（ａ），（ｂ）に対応する図３
（ａ），（ｂ）の動作説明図により、上中間ローラ２の
清掃および交換方法について説明する。

【００３６】まず、清掃時には、プラテン１２５を不図
示の支持部を回動中心として矢印Ｓ方向に退避させてか
らスラストストッパ５の固定手段を緩め、上中間ローラ
２上で矢印Ｐ方向にスライドさせる。そして、スラスト
止め７をはずして上揺動アーム４をスライドさせ、保持
部材６を穴９から抜く。このとき、上加圧ローラ３は不
図示の圧解除手段により上中間ローラ２から離反させて
おく。これを、本体側板１８０側も同様に行う。

【００３７】この状態で、図４（ａ）の動作説明図に示
すように、上揺動アーム４を矢印Ｑ方向に回動させる
と、上中間ローラ２がメンテナンス用の開口部（図の左
側）からアクセスできる状態になり、清掃が行える。こ
のときの上揺動アーム４の水平方向に対する回動角、つ
まり開口部方向と、上副走査ローラ１の中心と上中間ロ
ーラ２の中心とを結んだ線とのなす角θは、４５°以上
１８０°以下が望ましい。

【００３８】さらに、図４（ａ）におけるＢ−Ｂ線断面
である図４（ｂ）の動作説明図に示すように、上揺動ア
ーム４を矢印Ｒ方向にスライドさせることで、上中間ロ
ーラ２を上揺動アーム４から取りはずし、交換すること
ができる。

【００３９】以上に述べたことは、下中間ローラ１２に
おいても全く同様に行うことができ、図５の状態説明図
に示すような状態でメンテナンス用の開口部（図の左
側）からのアクセスが可能となる。 〈実施例２〉図６は、本発明の実施例２におけるシート
搬送装置の要部を説明する図で、図６（ａ）は側面図、
図６（ｂ）は平面図である。

【００４０】図のように本実施例においては、上揺動ア
ーム４および下揺動アーム１４が弾性材、例えば合成樹
脂で形成され、上・下中間ローラ２，１２の取付部と、
保持部材６の挿入部が、上・下揺動アーム４，１４自体
をたわませる構造になっている。つまり、上揺動アーム
４の先端に変型部９４が形成されるとともに、保持部材
６を挿入させる開口９５が形成されている。また、上中
間ローラ２は、先端が開口した長穴４ｂに沿って、上副
走査ローラ１から離反する方向にスライドするように支
持され、その長穴４ｂの開口付近は、変型部９６とされ
ている。

【００４１】図６（ａ）は図２（ａ）と同様に動作時の
状態を示しており、上揺動アーム４は保持部材６によっ
て画像形成装置本体に対して位置決めされている。この
とき、上揺動アーム４の開口９５は保持部材６の径より
細くなっているので、上揺動アーム４は下方に動くこと
はない。

【００４２】図６（ａ），（ｂ）に対応する図７
（ａ），（ｂ）の動作説明図に示すように、プラテン１
２５が退避し、上加圧ローラ３は圧解除される。この状
態から、図８（ａ），（ｂ）の動作説明図に示すよう
に、上揺動アーム４を一定以上の力で矢印Ｐ方向に回す
と、上揺動アーム４の先端の変型部９４が、開口９５が
開く方向に変型して、保持部材６からはずれ、上揺動ア
ーム４は矢印Ｐ方向に回動する。このとき、上中間ロー
ラ２は、長穴４ｂに沿って自重で下降する。従ってこの
状態で、上中間ローラ２の清掃が容易に行える。なお、
図８（ｂ）は、図８（ａ）の矢印Ｃ方向から見た図であ
る。

【００４３】さらに、上中間ローラ２の交換時には、上
中間ローラ２を矢印Ｑ方向に一定以上の力で押すこと
で、変型部９６が、長穴４ｂの開口部分が開く方向に変
型して、容易に取りはずすことができる。

【００４４】また、上記実施例１と同様に、下中間ロー
ラ１２についても全く同様に行うことができ、その場
合、図９の状態説明図に示すように、下中間ローラ１２
を矢印Ｒ方向に押すことで下中間ローラ１２の交換が可
能である。 〈実施例３〉図１０は、本発明の実施例３におけるシー
ト搬送装置の要部を説明する側面図で、動作時の状態を
示している。このシート搬送装置の場合も、上記図２に
示した実施例１と同様の方法で画像形成装置本体内に支
持されている。

【００４５】図のようにこの実施例３では、排紙ガイド
９０も、上副走査ローラ１の回転軸を中心に揺動可能に
支持されている。また図１０において、９８、９９は、
それぞれ上揺動アーム４、下揺動アーム１２に固定され
たプーリであり、１００はそれらのプーリ９８，９９に
巻きかけられたベルトである。

【００４６】そして図１１の動作説明図に示すように、
プラテン１２５を矢印Ｓ₁ の方向に退避させるのと同様
に、排紙ガイド９０も矢印Ｓ₂ の方向に退避させる。こ
のとき、上・下加圧ローラ３，１３の圧も解除される。

【００４７】この状態では、上中間ローラ２の上方に空
間ができ、上揺動アーム４または下揺動アーム１４のど
ちらかを矢印Ｐ方向に回動させることにより、図１２の
動作説明図に示すように、上中間ローラ２と下中間ロー
ラ１２とが同時に図中左方のメンテナンス用開口部の方
向に移動して、清掃，交換が容易に行えるようになる。

【００４８】なお、画像形成装置本体への上・下揺動ア
ーム４，１４の固定方法、上・下中間ローラ２，１２の
取りはずし方法は、上記実施例１または２のどちらの方
法でもかまわない。

【００４９】また、以上の実施例１〜３では、上・下中
間ローラ２，１２の揺動中心を、上・下副走査ローラ
１，１１としたが、画像形成装置本体に固定された他の
支持軸でもかまわない。

【００５０】さらに、上記本発明に係るシート搬送装置
の構成は、加圧ローラ３，１３が存在しない場合にも適
用することができる。

【００５１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシー
ト搬送装置では、対向ローラを、画像形成装置本体のメ
ンテナンス用の開口部側に移動し得るように構成したた
め、その対向ローラの清掃，交換を、駆動系の連結され
た搬送ローラを取りはずしたりすることなく容易に行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１におけるシート搬送装置を備
えた画像形成装置の要部斜視図。

【図２】同じシート搬送装置の要部を説明する図で、
（ａ）は、図１のＹ方向から見た側面図、（ｂ）は
（ａ）のＡ−Ａ線およびＡ−Ａ’線の断面図。

【図３】（ａ），（ｂ）は、同じシート搬送装置の動作
説明図。

【図４】（ａ），（ｂ）は、同じシート搬送装置の他の
動作説明図。

【図５】同じシート搬送装置の状態説明図。

【図６】本発明の実施例２におけるシート搬送装置の要
部を説明する図で、（ａ）は側面図、（ｂ）は平面図。

【図７】（ａ），（ｂ）は、同じシート搬送装置の動作
説明図。

【図８】（ａ），（ｂ）は、同じシート搬送装置の他の
動作説明図。

【図９】同じシート搬送装置の状態説明図。

【図１０】本発明の実施例３におけるシート搬送装置の
要部を説明する側面図。

【図１１】同じシート搬送装置の動作説明図。

【図１２】同じシート搬送装置の他の動作説明図。

【図１３】従来例におけるシート搬送装置を備えた画像
形成装置の概略構成図。

【符号の説明】

１，１１ 副走査ローラ（搬送ローラ） ２，１２ 中間ローラ（対向ローラ） ４，１４ 揺動アーム（対向ローラ移動手段） ６ 保持部材 １０１ ロール紙（シート材） １９５ 開口部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 メンテナンス用の開口部を有する画像形
   成装置本体内に配設され、駆動系の連結された搬送ロー
   ラと該搬送ローラに対向する対向ローラとによりシート
   材を挟持して搬送するシート搬送装置において、 上記対向ローラを、上記画像形成装置本体の開口部側に
   移動させる対向ローラ移動手段を備えたことを特徴とす
   るシート搬送装置。
2. 【請求項２】 上記対向ローラ移動手段として、上記対
   向ローラを画像形成装置本体に対して回動可能に支持す
   る揺動アームを備えるとともに、 該揺動アームを、上記対向ローラが上記搬送ローラとの
   間でシート材を挟持して搬送する所定位置に保持する保
   持部材を備えたことを特徴とする請求項１記載のシート
   搬送装置。
3. 【請求項３】 上記揺動アームの回動中心が上記搬送ロ
   ーラの回転軸であることを特徴とする請求項２記載のシ
   ート搬送装置。
4. 【請求項４】 上記揺動アームの回動角が、水平方向に
   対して４５°以上１８０°以下であることを特徴とする
   請求項２または３記載のシート搬送装置。
5. 【請求項５】 上記揺動アームが弾性材で形成され、該
   揺動アームの上記対向ローラ及び／または上記保持部材
   に対する係合が、上記揺動アームの一部をたわませて行
   われることを特徴とする請求項２〜４のいずれかに記載
   のシート搬送装置。
6. 【請求項６】 請求項１〜５のいずれかに記載のシート
   搬送装置を備えた画像形成装置。