JPH09295721A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートに付着した粉塵を除去することによ
り、該粉塵が付着または堆積して発生する給紙不良及び
該粉塵がインクジェット・ヘッドに付着して画像形成し
たシートの品質を損なうことを回避できるシート給送装
置及び該シート給送装置の構成を具備した画像形成装置
を提供すること。 【解決手段】 トレイ２に積載したシート１を、該シー
ト１の端部に対して相対的な位置関係において昇降する
粉塵除去部材３が該シート１の端部に接触しながら移動
して、該シート１の端部に付着した粉塵を除去する。そ
して、前記積載したシート１をシート給送手段４が１枚
毎に分離して給送する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シート給送装置及
び画像形成装置に係り、詳細には、画像形成部にカット
シートを１枚毎分離して給送するシート給送装置及び該
装置の構成を備えた複写機、インクジェット記録方式の
プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、インクジェット記録方式のプリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置ににおいて、該画像
形成装置が備える画像形成部に対して、画像形成するた
めに積載した紙又は樹脂フィルム等のカットしたシート
を給送ローラによって一枚ずつ分離して取り出し、プリ
ンタ等の画像形成装置部に給送している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カード
等の裁断されたシートを大量に給送していると、シート
の端部に付着している紙粉等の粉塵が給紙装置およびプ
リンタ内部に移動して付着または堆積することにより、
給紙不良の原因となっていた。また、特にインクジェッ
ト記録方式のプリンタにおいては、前記粉塵がインクジ
ェット・ヘッドに付着し、印刷品質を損なうという欠点
があった。

【０００４】そこで、本発明は、積載したシートを１枚
毎に分離して給送するシート給送手段とは別に、該シー
トに付着した粉塵を除去する手段を具備することによ
り、該粉塵が付着または堆積して発生する給紙不良及び
該粉塵がインクジェット・ヘッドに付着して画像形成し
たシートの品質を損なうことを回避できるシート給送装
置及び該シート給送装置の構成を具備した画像形成装置
を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、シートを積載するトレイ
と、前記積載したシートを１枚毎に分離して給送するシ
ート給送手段と、前記トレイに積載したシートの端部に
接触しながら、該シートの端部に対して相対的な位置関
係において昇降する粉塵除去部材と、を備えたことを特
徴とするシート給送装置にある。

【０００６】また、前記粉塵除去部材を前記積載したシ
ートの対向する側面に各々配設し、前記各々の粉塵除去
部材を相互に接近離反させる駆動手段を備えると良い。

【０００７】更に、前記粉塵除去部材を昇降させる昇降
駆動手段を備えたことを特徴とする。

【０００８】また、前記トレイを昇降させるトレイ駆動
手段を備えると好ましい。

【０００９】そして、前記粉塵除去部材を回転させる回
転駆動手段を備えても良い。

【００１０】また、前記昇降駆動手段が前記粉塵除去部
材を下降させているときに、前記回転駆動手段が前記粉
塵除去部材を回転させると好ましい。

【００１１】更に、前記粉塵除去部材がブラシで構成さ
れると良い。

【００１２】そして、シートを積載するトレイと、前記
積載したシートを１枚毎に分離して給送するシート給送
手段と、前記トレイに積載したシートの端部に接触しな
がら、該シートの端部に対して相対的な位置関係におい
て昇降する粉塵除去部材と、前記シート給送手段から給
送されたシートを画像形成する画像形成部と、を備えた
ことを特徴とする画像形成装置にある。

【００１３】また、前記粉塵除去部材を前記積載したシ
ートの対向する側面に各々配設し、前記各々の粉塵除去
部材を相互に接近離反させる駆動手段を備えると良い。

【００１４】更に、前記粉塵除去部材を昇降させる昇降
駆動手段を備えたことを特徴とする。

【００１５】また、前記トレイを昇降させるトレイ駆動
手段を備えると好ましい。

【００１６】そして、前記粉塵除去部材を回転させる回
転駆動手段を備えても良い。

【００１７】また、前記昇降駆動手段が前記粉塵除去部
材を下降させているときに、前記回転駆動手段が前記粉
塵除去部材を回転させると好ましい。

【００１８】更に、前記粉塵除去部材がブラシで構成さ
れると良い。

【００１９】［作用］上記の構成に基づき、トレイに積
載したシートを、該シートの端部に対して相対的な位置
関係において昇降する粉塵除去部材が該シートの端部に
接触しながら移動して、該シートの端部に付着した粉塵
を除去する。そして、前記積載したシートをシート給送
手段が１枚毎に分離して給送する。

【００２０】また、前記粉塵除去部材を前記積載したシ
ートの対向する側面に各々配設し、駆動手段により前記
各々の粉塵除去部材を相互に接近離反させることにより
シートのサイズの変化に対応する。

【００２１】更に、昇降駆動手段により前記粉塵除去部
材を昇降させるか、又は、トレイ駆動手段により前記ト
レイを昇降させることにより、前記シートの端部と前記
粉塵除去部材とを相対的な位置関係において移動させ、
シートの上方部から下方部に渡った範囲の粉塵を除去す
ることができる。

【００２２】また、前記粉塵除去部材を回転駆動手段に
より回転させながら、前記粉塵除去部材を前記シートの
端部に対して相対的な位置関係において昇降させること
により、粉塵を除去すると好ましい。

【００２３】更に、特に前記昇降駆動手段が前記粉塵除
去部材を下降させているときに、前記回転駆動手段が前
記粉塵除去部材を回転させることにより粉塵を除去する
と、粉塵除去の効率が向上する。

【００２４】また、ブラシで構成した粉塵除去部材が、
前記シートに付着した粉塵を確実に除去する。

【００２５】そして、上述のシート給送装置により搬送
したシートを、画像形成装置の画像形成部において画像
形成する。

【００２６】

【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明によ
るシート給送装置１００の構成及び作用について説明す
る。

【００２７】第１図は、本発明の実施の形態の正面図、
第２図は側面図である。トレイ２にシート（以下「カー
ド紙」という）１を積載した後、所定の位置に紙面がく
る様にトレイ２を移動させる。そして、粉塵除去部材
（以下「ブラシ群」という）３を紙面の位置まで移動
し、ブラシ群移動機構１３にてブラシ群３をカード紙１
の端部に接触させる。次にブラシ群３をトレイ２の位置
まで下降させる。このときカード紙１の端部の粉塵（以
下「紙粉」という）をブラシ群３にて掻き落として除去
する。ブラシ群３がトレイ２の位置にきたらブラシ群移
動機構１３の駆動手段（以下「モータ」という）１９に
よりブラシ群３をカード紙１の瑞部から離す。ブラシ群
３を再度カード紙１の紙面上方近傍の位置まで上昇さ
せ、下降を繰り返す。繰り返し回数はカード紙の状態に
応じて設定する。

【００２８】第３図は、トレイの上昇、下降の機構図で
ある。トレイ２にカード紙１を積載すると紙面センサ１
６が検知する所定の位置までトレイ２を上昇させる。給
紙中は常に紙面を検出できる位置までトレイ２を上昇さ
せる。トレイ位置センサ１７ａが検知し、紙面センサ１
６が検知しないならばトレイ２を下降させる。トレイ位
置センサ１７ｂが検知したら停止させる。トレイ駆動手
段（以下「モータ」という）９の回転からベルト１０と
プーリ１１にて、所望の回転を得てベルト１２を回転さ
せる。トレイ２はベルト１２に固定させており、ベルト
１２の回転によって上昇または下降する。

【００２９】第４図は、ブラシ群３の上昇、下降の機構
図である。ブラシ位置センサ１８ａは紙面の位置、ブラ
シ位置センサ１８ｂはトレイの位置に配置されている。
モータ５の回転からベルト６とプーリ７にて、所望の回
転を得てベルト８を回転させる。ブラシ群移動機構１３
およびブラシ群３はベルト８に固定させており、ベルト
８の回転によって上昇または下降する。

【００３０】第５図は、ブラシ群移動機構の構成図であ
る。モータ１９の回転はベルト２０にてプーリ２１に伝
達させる。プーリ２１にはピニオン２３が接続されてい
る。ピニオン２３の回転によってラック２２が移動す
る。ラック２２ａにはブラシ群３ａが固定されており、
ラック２２ｂにはブラシ群３ｂが固定されている。従っ
てプーリ２１の回転によってブラシ群３ａとブラシ群３
ｂの間隔を変えることで、カード紙１の端部にブラシ群
３を接触、隔離できる。ブラシ群３ａとブラシ群３ｂの
間隔は、不図示のセンサにてブラシ位置を検出する方法
でも良いし、カード紙の幅を設定すればその幅に応じて
所望の間隔に自動調整される方法でも良い。以上のセン
サの検知およびモータの動作は、不図示のコントローラ
により制御される。

【００３１】なお、カード紙１の端部の紙粉を除去する
際、ブラシ群３を下降させる替わりに前記トレイ２を上
昇させる構成でもよい。

【００３２】次いで、前記粉塵除去部材であるブラシ群
の形態を変更したシート給送装置１００’の実施の形態
について説明する。

【００３３】第６図は、本発明の別の実施の形態の正面
図、第７図は側面図である。この実施の形態では、ブラ
シ群３に代えて、回転可能なブラシ群２９を有してい
る。前述の実施の形態と異なるのは、ブラシ群２９を紙
面の位置まで移動した後、ブラシ群２９を回転駆動手段
（以下「モータ」という）２４により回転させる点であ
る。ブラシ群２９は、相互に反対方向に同期して回転す
る１対のローラ４１を介して、前記モータ２４により回
転されながら、ブラシ群移動機構１３にてブラシ群２９
をカード紙１の瑞部に接触させてトレイ２の位置まで下
降させる。ブラシ群２９はトレイ２の位置でカード紙１
の端部から離して回転を止める。繰り返してブラシ群２
９の下降を行う揚合には、回転を継続させたままでも良
い。前述の実施の形態に比べて、ブラシの掻き接触回数
が多くなり、ブラシ群２９の下降回数を少なくするでき
る。ただしブラシ群回転機構３０が必要となる。

【００３４】第８図は、ブラシ群回転機構の構成図であ
る。モータ２４の回転はベルト２５にてプーリ２６ａに
伝達させる。プーリ２６ａの回転はギヤによってプーリ
２６ｂに伝達され、プーリ２６ｂは逆回転するようにな
っている。プーリ２６ａからベルト２７ａにてプーリ２
８ａを，プーリ２６ｂからベルト２７ｂにてプーリ２８
ｂをそれぞれ回転させる。プーリ２８ａにはブラシ群２
９ａが接続されており、プーリ２８ｂにはブラシ群２９
ｂが接続されている。従ってブラシ群２９はカード紙１
の端部を下方に掻くように回転する。

【００３５】次いで、上述のシート給送装置１００、１
００’の構成を具備した画像形成装置（以下「カードプ
リンタ」という）２００について図９に沿って説明す
る。

【００３６】図９において、前記カードプリンタ２００
は、前記シート給送装置１００及び該シート給送装置１
００から供給されたカード紙１に画像形成する画像形成
部（以下「インクジェット・ヘッド」という）２０４を
備えたプリンタ本体、並びに該プリンタ本体において画
像形成されたカード紙１を積載する排紙ユニット３００
により構成される。

【００３７】シート給送装置１００によって１枚毎分離
して給送されたカード紙１は、プリンタ本体２００の給
紙ローラ２０１にて搬送ベルト２０２上に送り込まれ、
排紙ローラ２０３にて排出される。カード紙１は、搬送
ベルト２０２上を通過中にインクジェット・ヘッド２０
４にて印刷される。インクジェット・ヘッド２０４は印
刷分の幅をもつオンライン型ヘッドであり、カラー印刷
を行うために、ブラック・ヘッド２０４ａ、シアン・ヘ
ッド２０４ｂ、マゼンタ・ヘッド２０４ｃ、イエロー・
ヘッド２０４ｄ、各色４本のヘッドが配置されている。
カード紙１が給紙されると、１枚分の記録紙の先頭が入
口側ＴＯＦセンサ２０５にて検出され、所定のタイミン
グによって各色が順次印刷され１枚分の印刷が行われ
る。出口側ＴＯＦセンサ２０６は印刷された１枚分の記
録紙が所定の時間で通過するかを検出して、記録紙の搬
送不良等を検知している。入口側ＴＯＦセンサ２０５お
よび出口側ＴＯＦセンサ２０６は、カード紙１の有無を
光反射や光透過の違いによって検出する光センサであ
る。

【００３８】印刷されて排紙ローラ２０３にて排出され
たカード紙１は、排紙ユニット３００の排紙トレイ３０
１に順次積載される。紙面位置が高くなると紙面センサ
３０６によって検知され、モータ３０４の回転からベル
ト３０６とプーリ３０３にて、所望の回転を得て排紙ト
レイ昇降用ベルト３０２を回転させて排紙トレイ３０１
の位置を一定問隔下げる。排紙トレイ３０１がトレイ位
置センサ３０５にて検出されると過積載として印刷を停
止する。また、積載されたカード紙１が排紙トレイ３０
１から取り出されると、紙面センサ３０６に検知される
所定の位置まで排紙トレイ３０１を上昇して待機する。

【００３９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート給
送装置によっては、粉塵除去部材によってシートの端部
の粉塵を掻き落として除去することができるので、該粉
塵による給紙不良を防ぐことができるため、装置の信頼
性を向上することができ、特にインクジェット・ヘッド
への粉塵付着を防ぐことができるため、画像形成された
シートの品質を向上することができる。

【００４０】また、粉塵除去部材を積載したシートの対
向する両側面において相互に接近離反に各々配設するこ
とにより、シートのサイズが変更しても粉塵を除去する
ことができる。

【００４１】更に、前記粉塵除去部材を回転可能なブラ
シで構成することにより、確実に粉塵を除去することが
できる。

【００４２】そして、上述のシート給送装置を、画像形
成部を備えた画像形成装置に適用しても同様の効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のシート給送装置の正面図。

【図２】同側面図。

【図３】トレイの上昇・下降の機構図。

【図４】ブラシ群の上昇・下降の機構図。

【図５】ブラシ群移動機構の構成図。

【図６】ブラシ群を変更したシート給送装置の正面図。

【図７】同側面図。

【図８】ブラシ群回転機構の構成図。

【図９】シート給送装置の構成を具備した画像形成装置
の正面断面図。

【符号の説明】 １ シート（カード紙） ２ トレイ ３ 粉塵除去部材（ブラシ群） ４ シート給送手段（給紙ローラ） ５ 昇降駆動手段（モータ） ６ 駆動伝達ベルト ９ トレイ駆動手段（モータ） １０ 駆動伝達ベルト １２ トレイ昇降用ベルト １３ ブラシ群移動機構 １９ 駆動手段（モータ） ２４ 回転駆動手段（モータ） ２９ 粉塵除去部材（ブラシ群） ３０ ブラシ群回転機構 １００ シート給送装置 ２００ 画像形成装置（カードプリンタ） ２０４ 画像形成部（インクジェット・ヘッド）

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートを積載するトレイと、 前記積載したシートを１枚毎に分離して給送するシート
   給送手段と、 前記トレイに積載したシートの端部に接触しながら、該
   シートの端部に対して相対的な位置関係において昇降す
   る粉塵除去部材と、 を備えたことを特徴とするシート給送装置。
2. 【請求項２】 前記粉塵除去部材を前記積載したシート
   の対向する側面に各々配設し、 前記各々の粉塵除去部材を相互に接近離反させる駆動手
   段を備えたことを特徴とする、 請求項１記載のシート給送装置。
3. 【請求項３】 前記粉塵除去部材を昇降させる昇降駆動
   手段を備えたことを特徴とする、 請求項１又は２記載のシート給送装置。
4. 【請求項４】 前記トレイを昇降させるトレイ駆動手段
   を備えたことを特徴とする、 請求項１又は２記載のシート給送装置。
5. 【請求項５】 前記粉塵除去部材を回転させる回転駆動
   手段を備えたことを特徴とする、 請求項３又は４記載のシート給送装置。
6. 【請求項６】 前記昇降駆動手段が前記粉塵除去部材を
   下降させているときに、前記回転駆動手段が前記粉塵除
   去部材を回転させることを特徴とする、 請求項５記載のシート給送装置。
7. 【請求項７】 前記粉塵除去部材がブラシで構成される
   ことを特徴とする、 請求項１ないし６のいずれか１項記載のシート給送装
   置。
8. 【請求項８】 シートを積載するトレイと、 前記積載したシートを１枚毎に分離して給送するシート
   給送手段と、 前記トレイに積載したシートの端部に接触しながら、該
   シートの端部に対して相対的な位置関係において昇降す
   る粉塵除去部材と、 前記シート給送手段から給送されたシートを画像形成す
   る画像形成部と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
9. 【請求項９】 前記粉塵除去部材を前記積載したシート
   の対向する側面に各々配設し、 前記各々の粉塵除去部材を相互に接近離反させる駆動手
   段を備えたことを特徴とする、 請求項８記載の画像形成装置。
10. 【請求項１０】 前記粉塵除去部材を昇降させる昇降駆
    動手段を備えたことを特徴とする、 請求項８又は９記載の画像形成装置。
11. 【請求項１１】 前記トレイを昇降させるトレイ駆動手
    段を備えたことを特徴とする、 請求項８又は９記載の画像形成装置。
12. 【請求項１２】 前記粉塵除去部材を回転させる回転駆
    動手段を備えたことを特徴とする、 請求項１０又は１１記載の画像形成装置。
13. 【請求項１３】 前記昇降駆動手段が前記粉塵除去部材
    を下降させているときに、前記回転駆動手段が前記粉塵
    除去部材を回転させることを特徴とする、 請求項１２記載の画像形成装置。
14. 【請求項１４】 前記粉塵除去部材がブラシで構成され
    ることを特徴とする、 請求項８ないし１３のいずれか１項記載の画像形成装
    置。