JPH0711281Y2 - 二重管型伝熱管を有する熱交換器 - Google Patents

二重管型伝熱管を有する熱交換器

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JPH0711281Y2
JPH0711281Y2 JP607287U JP607287U JPH0711281Y2 JP H0711281 Y2 JPH0711281 Y2 JP H0711281Y2 JP 607287 U JP607287 U JP 607287U JP 607287 U JP607287 U JP 607287U JP H0711281 Y2 JPH0711281 Y2 JP H0711281Y2
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JP
Japan
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tube
pipe
double
heat exchanger
heat transfer
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JP607287U
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広志 谷田部
一寿 桑原
二三夫 真鍋
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バブコツク日立株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は熱交換器、特にリーク検出溝を有する二重管
型伝熱管を使用する熱交換器の構造に関する。
〈従来の技術及びその問題点〉 高速増殖炉用の蒸気発生器などの熱交換器用伝熱管に
は、第6図に示されるように二重管2が使用されてい
る。
この熱交換器の胴側には、加熱流体である液体ナトリウ
ムが流れており、二重管内管の内側には、被加熱流体で
ある水,蒸気が流れて熱交換を行なつている。
二重管式熱交換器の全体構造を第6〜8図により簡単に
説明する。
熱交換器は、圧力容器1の内部に、熱交換を行なうため
の二重管2、二重管2の内管14に流体を分配し、集合す
る内管用管板3a及び3b、外管15と内管14の間のリーク検
出用溝16の流体を分配し集合する外管用管板4aと4b及び
胴側の流体の流れを二重管2に直交して流すためのじや
ま板22などより構成される。
二重管の内管と外管との間には、万一、内管あるいは外
管に欠陥が発生し内部の流体が漏れた場合に、この漏れ
を迅速に検知するためのリーク検出用溝16が設けられて
おり、この溝にヘリウム等の不活性ガスを供給して常時
検知の手段としている。
このような二重管は第6図よりも判るように相当の長尺
のものとなり、この二重管を突合せ接続することが要求
される。
このような溶接接続は第9〜11図に示すように外管を内
管の突合せ溶接部18の溶接ができるよう長さlだけ切り
取りし、この切り取り部の外管15a,15bの端部を覆うよ
うに内径D2外径D3,長さLのスリーブ21で切り取り部を
覆いすみ肉溶接部20の溶接接続している。
これにより内管との間にリーク検出用の通路21aを形成
している。
しかしこれではスリーブ21の外径D3が外管径のD2より肉
厚部大となりじやま板22の挿通部に隙間ができじやま板
の効力を低下させることとなり、このため内外管の突合
せ溶接部の径は外管と同じくししかもリーク検出用溝を
確保する構造の提案が強く要望されていた。
即ち上記従来技術では、溶接部に径の異なるスリーブを
必要とすること、外管の径が溶接部で大きくなり、組立
の場合にじやま板と干渉すること、構造不連続部となり
スリーブに高応力が発生すること、スリーブと内管との
空間が大きくなり、伝熱性能の低下とともにスリーブ温
度の上昇から熱応力が高くなること、すみ肉溶接のため
手動溶接が必要とすること、また、非破壊検査がやりに
くい等の構造及び溶接部に対する信頼性が低いこと等の
問題があつた。
〈考案の目的〉 この考案の目的は、上記した従来技術の問題をなくし、
新たに径の異なる管を必要とせず、外管の溶接部を同一
にして構造上の不連続部をなくし、じやま板との干渉を
なくし、自動溶接を可能とし、また、十分な非破壊検査
を行なうことができ、かつリーク検出機能を損うことの
ない二重管の溶接構造を有する熱交換器を提供すること
にある。
〈手段の概要〉 要するにこの考案はリーク検出溝を有する二重管を伝熱
管とする熱交換器において、内管は突合せ溶接とし、外
管は前記内管の突合せ溶接部近傍で、外径を外管外径と
等しくかつ管肉厚をほぼリーク溝深さだけ薄肉にした二
つ縦割り管部材で形成する短管で接続した二重管を伝熱
管とした二重管型伝熱管を有する熱交換器である。
〈実施例1〉 第1図〜第3図にこの考案にかかる二重管の溶接部の第
1の実施例を示す。二重管の内管14aと内管14bは、溶接
部付近において、外管15aと外管15bの1部をとり除いた
形で溶接が行なわれる。内管14aと内管14bの溶接が行な
われた後、外管15a及び15bと同一の外径でかつ外管15a
及び外管15bの肉厚よりおよそリーク検出用溝16の深さ
分肉厚の薄い分割されたスリーブ17を、内管14aと内管1
4bの外側にはめ込み、スリーブ17の長手及び周方向に完
全溶込突合せ溶接を行ない、二重管の外管15aと15bの接
続が行なわれる。
〈実施例2〉 この考案の第2の実施例を第4図〜第5図に示す。この
実施例では、スリーブ17aと外管15a及び外管15bの突合
せ溶接部付近に限つて、スリーブ17a、外管15a及び外管
15bの内面を全周に渡つて、リーク検出用溝16の深さ分
だけ厚さが薄くなるように削り環状の溝を形成したもの
である。この実施例においては、スリーブ17aは外管15a
及び外管15bと同じようにリーク検出用の溝をつける必
要があるが、スリーブ17は、既に溝のついている外管15
aまたは外管15bの一部を切断することで容易に製作でき
る。
〈効果〉 第1図〜第3図において、外管15a及び外管15bとスリー
ブ17は同一の外径であり、スリーブ17は、外管15aまた
は15bの1部を切断することで容易に製作できるととも
に、二重管2の外径は、全長に渡つて同一の外径とする
ことができ、組立の場合に、前記じやま板22と干渉する
ことがなく容易に組立できる。また、外管15a及び外管1
5bとスリーブ17の溶接が、突合せ溶接となることから従
来より確立された技術である自動溶接が採用でき、製作
期間の短縮が図れるとともに、外管15a及び外管15bの外
面からの超音波探傷試験及び内管14a及び内管14bの内側
に入れて放射線透過探傷試験が実施でき信頼性の高い溶
接部を提供できる。さらに、スリーブ17の肉厚は、外管
15a及び外管15bの肉厚より、リーク検出用溝16の深さ分
薄くすることで、溶接によりリーク検出用溝がふさがれ
ることなく、リーク検出機能を損なうことがない。
また実施例1,2のいずれにおいてもスリーブ17の溝の位
置と外管15a及び外管15bの溝を一致させる必要がなく、
溶接によりリーク検出機能が損なわれることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例にかかる二重管の溶接接
続部の縦断面図、第2図は第1図のC−C断面図、第3
図は第1図のD−D断面図、第4図は第2実施例の二重
管の溶接接続部の縦断面図、第5図は第4図のE−E断
面図、第6図は、二重管式熱交換器の全体構造を示す縦
断面図、第7図は第6図の二重管のA部詳細図、第8図
は、第7図のB−B線断面図、第9図は、従来技術にな
る二重管の溶接部構造図、第10図は第9図のF−F線断
面図、第11図は、第9図のG−G線断面図である。 2……二重管、14a,14b……内管 15a,15b……外管、16……リーク検出用溝 17,17a……スリーブ 18,18a……突合せ溶接部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リーク検出溝を有する二重管を伝熱管とす
    る熱交換器において、内管は突合せ溶接とし、外管を前
    記内管の突合せ溶接部近傍で、外径を外管外径と等しく
    かつ管肉厚をほぼリーク溝深さだけ薄肉にした二つ縦割
    り管部材で形成する短管で接続し二重管とし、この二重
    管を伝熱管とすることを特徴とする二重管型伝熱管を有
    する熱交換器。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項記載の二重
    管型伝熱管を有する熱交換器において、短管を外管を切
    断しかつ二つ縦割りとし、突合せ部のみを薄肉とし、突
    き合せ溶接後は、この薄肉部で形成する環状の溝を外管
    の長手方向リーク検出溝に接続する溝部とする二重管型
    伝熱管を有する熱交換器。
JP607287U 1987-01-21 1987-01-21 二重管型伝熱管を有する熱交換器 Expired - Lifetime JPH0711281Y2 (ja)

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JPS63116702U JPS63116702U (ja) 1988-07-28
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JP6395686B2 (ja) * 2015-10-16 2018-09-26 株式会社神戸製鋼所 線巻式圧力容器
JP7316837B2 (ja) * 2019-05-16 2023-07-28 三菱重工機械システム株式会社 二重管の溶接方法

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