JPH07112675B2 - 空気圧式釘打機 - Google Patents

空気圧式釘打機

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JPH07112675B2
JPH07112675B2 JP5159273A JP15927393A JPH07112675B2 JP H07112675 B2 JPH07112675 B2 JP H07112675B2 JP 5159273 A JP5159273 A JP 5159273A JP 15927393 A JP15927393 A JP 15927393A JP H07112675 B2 JPH07112675 B2 JP H07112675B2
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upper chamber
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兼司 向山
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Makita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は釘等を圧縮空気で打込む
空気圧式釘打機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、この種の空気圧式釘打機等のエア
工具にあっては、エア工具に対してその動力源としての
圧縮エア供給源に連結されたホースを該エア工具側の連
結部(ジョイント部)に接続して使用され、エア工具の
機種等の交換等に際し、該エア工具側の連結部に対して
該ホースを頻繁に脱着されるものであった。したがっ
て、前記連結部及びホースの接続部位に塵埃等が付着或
いは入り込み易い状況となり、仮に、塵埃が前記連結部
或いはホースの接続部位等からエア工具内へ圧縮エアと
ともに進入すると、該エア工具内部の例えば、シリン
ダ、ヘッドバルブ、トリガバルブ等の摺動面に傷を付け
たりシール部材であるOリング自体を損傷したりして、
そのシール状態に悪影響を及ぼすものである。そのた
め、従来にあっては、エア工具の連結部にフィルタを設
けたものや、エア工具の連結部に対し不使用時に該連結
部を閉塞するキャップを設けたものが案出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
構成のものにあっては、フィルタを比較的断面積の小さ
い連結部に設けているため、小さな塵埃を捕捉するため
に細かいメッシュを採用すると圧縮エアの流れが阻害さ
れてエア流量が不足し、逆に前記エア流量を確保すべく
比較的荒いメッシュを採用すると小さな塵埃を完全に捕
捉することができないという不具合を招来し、また、後
者の構成のものにあっては、連結部に対するキャップ自
体の着脱が面倒となるとともに、エア工具の連結部に接
続されるホース側に塵埃が入り込んでいる場合或いは圧
縮エアの供給源であるコンプレッサ自体の内部に発生す
る錆等の塵埃については捕捉することができないという
問題点があった。そこで、本発明は、上記した従来の問
題点に鑑み、塵埃の捕捉を効果的に行い得る空気圧式釘
打機を提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、釘打機本体のハンドル部内に形成さ
れた圧縮エア溜室と、圧縮エア供給源に接続されたホー
スが連結されかつ該圧縮エア溜室に圧縮エアを採り入れ
るエア取入口とを備え、該圧縮エアを動力源として釘を
打込むように構成された空気圧式釘打機であって、前記
圧縮エア溜室内のエア取入口側近傍に外部からの塵埃を
捕捉するためのフィルタ部材を設けたことをことを要旨
とするものである。
【0005】
【作用】上記の構成によれば、釘打機本体のハンドル部
内に形成された圧縮エア溜室内において、エア取入口か
ら導入される圧縮エアを該エア取入口側近傍に設けたフ
ィルタ部材により濾過し、塵埃等を捕捉するものであ
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって詳
述する。図において、1は本例の空気圧式釘打機の本体
を示し、大別すると、打撃駆動部が内蔵された本体ハウ
ジング2と、この本体ハウジング2の先端部(図1にお
いて左端)に組付けられたドライバガイド3と、該本体
ハウジング2の外周ほぼ中央部からその半径方向に一体
状に延出されたハンドル部4と、先端部が前記ドライバ
ガイド3に接続されほぼ中央部が前記ハンドル部4に取
付けられて前記本体ハウジング2に対して斜状に配設さ
れた多数本の釘を収納する長尺のマガジン5とから構成
されている。
【0007】前記本体ハウジング2内の中心軸方向には
シリンダ6が形成されており、このシリンダ6内には打
撃ピストン7が摺動(図1において左右動)可能に密嵌
され、該打撃ピストン7の中心部には先端を前記ドライ
バガイド3内に臨ませたドライバ8が一体的に連結され
ている。そして、本体ハウジング2のシリンダヘッド側
にはヘッドハウジング9が組付けられており、該本体ハ
ウジング2内におけるシリンダ6の外周側にはほぼ中央
部からヘッドハウジング9内にかけてメインエア室10
が形成され、また、ほぼ中央部から先端(図1において
左端)にかけて該メインエア室10と区画されたリター
ンエア室11とが形成されている。
【0008】前記シリンダ6のヘッド側には前記メイン
エア室10側と該シリンダ6の区画壁6a及びヘッドハ
ウジング9側の段差状の内側区画壁9aによって区画さ
れた打撃ピストン上室12が形成されており、この打撃
ピストン上室12は前記区画壁6aの外周ほぼ中央部の
円周に沿って複数個形成された第1の連通孔13,13
を介して前記メインエア室10と連通され、底面部には
前記シリンダ6のヘッド側との連通部位を残してバルブ
シート14が形成されている。前記打撃ピストン上室1
2のほほ中央部側方には排気孔15がヘッドハウジング
9における側方に向けて形成され、そして、打撃ピスト
ン上室12内には第1及び第2のヘッドバルブ16,1
7がシリンダ6の軸線方向にそれぞれ摺動可能に組付け
られている。この第1のヘッドバルブ16は円筒状に形
成されていて、その一方の小径部外周が前記区画壁6a
の内周面に摺接されるとともに端面が前記バルブシート
14に当接可能に対向され、また、他方の大径部外周が
前記ヘッドハウジング9側の外側区画壁9bの内周面に
摺接されるとともに端面が該ヘッドハウジング9側の段
差状の内側区画壁9aと外側区画壁9bとで形成された
バルブ上室18内に臨み該バルブ上室18の端面に当接
可能に対向されている。そして、大径部の端面の4か所
には挿入孔19〜19が等間隔で穿設され、この各挿入
孔19内には前記バルブ上室18の端面との間に圧縮ス
プリング20〜20が弾装されており、第1のヘッドバ
ルブ16を常には小径部の端面が前記バルブシート14
に当接する方向に付勢している。また、第1のヘッドバ
ルブ16の小径部おける大径部との境界部位外周には前
記打撃ピストン上室12内と排気孔15とを連通する第
1の排気通路21〜21が円周に沿って2列に複数個形
成され、さらに、小径部の端部には第1のヘッドバルブ
16の端面が前記バルブシート14に当接した状態にお
いて前記メインエア室10からの圧縮エア圧を受ける受
圧面22が形成されている。なお、第1のヘッドバルブ
16外周には前記受圧面22に近接して区画壁6aの内
周面との気密を保持するOリング等のシール部材23a
が設けられかつ第1のヘッドバルブ16内周は第1の排
気通路21〜21の部位から大径部端面にかけて大径と
なして段差面16aが形成されている。また、ヘッドハ
ウジング9側の外側区画壁9bの内周面には第1のヘッ
ドバルブ16の大径部外周との気密を保持するOリング
等のシール部材23bが設けられている。
【0009】前記第2のヘッドバルブ17は同じく円筒
状に形成されて前記第1のヘッドバルブ16内に嵌合さ
れていて、ほぼ中央部に前記第1のヘッドバルブ16の
段差面16aに対向する当接段差面17aが形成されて
いて、その小径部の外周が第1のヘッドバルブ16の小
径部内周面に摺接されかつ内周が前記段差状の内側区画
壁9aの小径部に所定の隙間を有して対向されるととも
に端面が前記バルブシート14に当接可能に対向され、
ほぼ中央部から他方の大径部の外周が第1のヘッドバル
ブ16の大径部内周面に摺接されかつ内周が段差状の内
側区画壁9aの大径部に摺接されるとともに、端面が前
記バルブ上室18内に臨み該バルブ上室18の端面に当
接可能に対向されている。さらに、第2のヘッドバルブ
17の小径部における大径部との境界部位外周には軸方
向に沿って排気路凹部24が形成されるとともに該排気
路凹部24には前記打撃ピストン上室12内と第1の排
気通孔21〜21とを連通する第2の排気通孔25〜2
5が円周に沿って複数個形成され、また、小径部の内周
端部は斜状に面取りされるとともに該小径部の外周端部
は若干小径に形成され、さらに大径部外周はそのほぼ中
央から端部にかけて若干小径となして前記第1のヘッド
バルブ16の大径部内周面との間に隙間を形成して排気
路25aが形成されている。なお、第2のヘッドバルブ
17の外周には第1のヘッドバルブ16の内周面との気
密を保持するOリング等のシール部材26a,26bが
設けられかつ第2のヘッドバルブ17の内周には前記ヘ
ッドハウジング9の内側区画壁9aの大径部外周面との
気密を保持するOリング等のシール部材26c,26d
が設けられている。しかして、第1及び第2のヘッドバ
ルブ16,17は、第1のヘッドバルブ16の端面及び
第2のヘッドバルブ17の端面が前記バルブシート14
に当接した状態では、第1及び第2の排気通孔21,2
5がともに連通されて該第1の排気通孔21と前記排気
孔15との連通、さらには第2の排気通孔25と打撃ピ
ストン上室12との連通がそれぞれ許容されるととも
に、メインエア室10と打撃ピストン上室12との連
通、さらにはバルブ上室18と排気孔15との連通がそ
れぞれ遮断され、第1のヘッドバルブ16の上昇時には
第1の排気通孔21とバルブ上室18とが排気路25a
を介して連通され、その上昇途中において第1のヘッド
バルブ16がその段差面16aを第2のヘッドバルブ1
7の当接段差面17aに当接して該第2のヘッドバルブ
17を積極的に上昇させて第1及び第2の排気通孔2
1,25の連通を遮断するとともにメインエア室10と
打撃ピストン上室12との連通を許容するように構成さ
れている。
【0010】前記本体ハウジング2内とヘッドハウジン
グ9内とにかけて第2の排気通路27が形成され、この
第2の排気通路27の一方は前記バルブ上室18に連通
されかつ他方は後述するトリガバルブを介してトリガバ
ルブ室28と大気とを切換え連通されるように構成され
るものである。すなわち、前記ハンドル部4と本体ハウ
ジング2との境界部位にはトリガバルブ室28が同ハン
ドル部4内に形成された圧縮エア溜室29と隔壁により
区画形成されており、このトリガバルブ室28は開口さ
れた前面から順に大径の第1段差孔28a、小径の第2
段差孔28b、さらに小径の第3段差孔28cから形成
されている。この第1段差孔28aはその一部が前記第
2の排気通路27に連通されるとともに前面開口部には
該開口部を覆蓋するシール部材30が嵌着され、第2段
差孔28bは通孔31を介して前記圧縮エア溜室29と
連通されている。
【0011】前記トリガバルブ室28内にはトリガバル
ブ32が摺動可能に嵌挿されており、該トリガバルブ3
2は若干大径に形成したほぼ中央部位を前記第2段差孔
28b内から第1段差孔28aに出没可能に臨ませると
ともに前記シール部材30から突出させ、該大径の中央
部位から一端部を若干小径に形成して前記第3段差孔2
8c内に臨ませかつ同じく中央部位から他端部を同じく
若干小径に形成している。そして、トリガバルブ32の
該シール部材30から突出された他端部には外周から中
心部に向けて縦孔33が穿設され、さらに中心軸方向に
はその一端面から該縦孔33に連通された逃し孔34が
穿設されている。また、トリガバルブ32において、シ
ール部材30との嵌合部位外周には第1段差孔28a内
と大気とを連通する連通溝35が形成され、該連通溝3
5の後部には該第1段差孔28a内と大気との気密を内
部から保持するOリング等のシール部材36aが設けら
れ、さらに、中央部位の後部には第1段差孔28aと第
2段差孔28bとの間の気密を保持するOリング等のシ
ール部材36bが設けられ、一端部には第2段差孔28
bと第3段差孔28cとの間の気密を保持するOリング
等のシール部材36cが設けられている。そして、トリ
ガバルブ32は第3段差孔28c内においてその一端部
との間に弾装されたスプリング37により常には前記本
体ハウジング2とハンドル部4との境界部位に引込み回
動可能に支承されたトリガ38側に付勢されており、こ
の状態にあってはシール部材36aにより第1段差孔2
8a内と大気との連通が遮断され、シール部材36bに
より第1段差孔28aと第2段差孔28bとの連通が許
容されている。なお、前記トリガ38は釘打ち時に安全
手段を構成するコンタクトアーム39と連接されてお
り、その指掛け部分には滑止め用溝40が多数本形成さ
れている。
【0012】また、前記本体ハウジング2及びヘッドハ
ウジング9の外周中心軸方向には第1,図2に示すよう
に帯状ゴム等からなる一条の保護帯41が巻回されてい
る。
【0013】なお、図中42は前記ヘッドハウジング9
における内側区画壁9a内に設けた一方側を開口したゴ
ム等からなる円筒状のクッション部材で前記打撃ピスト
ン7の上昇時に該打撃ピストン7端面と当接可能に対向
されている。43はヘッドハウジング9の端面中央部に
おいて前記クッション部材42の空所と連通して貫設さ
れた逃し孔、44は前記排気孔15に設けられた排気フ
ィルタ、45は同じくその排気カバー部材、46は前記
ハンドル部4の端部に取付けられて圧縮エアの供給源と
接続されたホース(図示しない)を接続するためワンタ
ッチジョイント、47は前記圧縮エア溜室29において
該ワンタッチジョイント46側に近接して装設された合
成樹脂等からなるメッシュ状のフィルタ部材で、ハンド
ル部4の端部を分割して形成してその分割面に設けられ
ている。
【0014】続いて、上述のように構成された本実施例
の作用について説明する。さて、図4に示すように、ト
リガ38を動作しない状態にあっては、トリガバルブ室
28におけるトリガバルブ32の制御により圧縮エア溜
室29内の圧縮エアが通孔31からトリガバルブ室2
8、第2の排気通路27を経てバルブ上室18内に供給
され、第1及び第2のヘッドバルブ16,17をともに
打撃ピストン上室12のバルブシート14側に付勢して
いる。したがって、メインエア室10と打撃ピストン上
室12との連通が遮断された状態が維持される。この場
合、第1及び第2のヘッドバルブ16,17には前述し
た圧縮エア圧に加えて該第1のヘッドバルブ16を付勢
する圧縮スプリング20の付勢力も作用するものであ
り、また、第1のヘッドバルブ16と第2のヘッドバル
ブ17との摺接面におけるシール部材26bにより第1
の排気通孔21〜21と排気路25aとの連通が遮断さ
れているため、バルブ上室18と排気孔15との連通は
遮断されている。
【0015】そこで、トリガ38を引込み動作してトリ
ガバルブ32をスプリング37の付勢力に抗して押動す
ると、トリガバルブ室28におけるトリガバルブ32の
制御により前述とは逆に圧縮エア溜室29内と第2の排
気通路27との連通が遮断され、該第2の排気通路27
と大気とが連通されるため、バルブ上室18内の圧縮エ
アが第2の排気通路27からトリガバルブ室28をへて
大気中に排出される。
【0016】すると、メインエア室10内の圧縮エアが
第1の連通孔13を介して第1のヘッドバルブ16の受
圧面22に作用しているため、該第1のヘッドバルブ1
6が圧縮スプリング20の付勢力に抗しながら上昇(図
において右動)し始める。この第1のヘッドバルブ16
の上昇によって、今までシール部材26bによりその連
通が遮断されていた第1の排気通孔21〜21と排気路
25aとが連通されるので、バルブ上室18内の圧縮エ
アは該排気路25a、第1の排気通孔21〜21を経て
排気孔15から積極的に急速排気される。
【0017】これと調時して、上昇中の第1のヘッドバ
ルブ16がその段差面16aを第2のヘッドバルブ17
の当接段差面17aに当接して該第2のヘッドバルブ1
7を積極的に上昇し始めその初速を増大させる。(図6
参照) このとき、第2のヘッドバルブ17の上昇開始により、
メインエア室10と打撃ピストン上室12とが若干連通
して該メインエア室10内から打撃ピストン上室12内
に圧縮エアが供給されることになり、該打撃ピストン上
室12内に供給された圧縮エアが第2及び第1の排気通
孔25,21を経て排気孔15から排出しようとする
が、その途中において前述したように第1のヘッドバル
ブ16の段差面16aと第2のヘッドバルブ17の当接
段差面17aとの当接によるシール効果によってその圧
縮エアの漏れ、すなわち初期漏れが未然に防止される。
【0018】ついで、第1及び第2のヘッドバルブ1
6,17がともに上昇を続けると、該第2のヘッドバル
ブ17のシール部材26cがヘッドハウジング9におけ
る内側区画壁9aの大径部に摺接嵌合して打撃ピストン
上室12内と第2排気通孔25との連通を遮断する。こ
こに、打撃ピストン上室12内が完全密閉された状態と
なる。(図7参照) しかして、第1のヘッドバルブ16の上昇はその端面が
バルブ上室18内の端面に当接することによって終了さ
れるが、第2のヘッドバルブ17はさらに前述した圧縮
エアによってさらに上昇をし続け、その端面がバルブ上
室18内の端面に当接することによって終了される。
(図8参照) この場合、シール部材26cのヘッドハウジング9にお
ける内側区画壁9aの大径部への摺接嵌合状態が保持さ
れて前記打撃ピストン上室12内の完全密閉状態は維持
されるものであり、また、前記第1のヘッドバルブ16
と第2のヘッドバルブ17との摺接面におけるシール部
材26bにより第1の排気通孔21〜21と排気路25
aとの連通が遮断されるため、バルブ上室18と排気孔
15との連通は遮断されるものである。
【0019】ここに、第1及び第2のヘッドバルブ1
6,17の上昇が完全に終了され、メインエア室10か
ら打撃ピストン上室12へは急速に圧縮エアが供給さ
れ、打撃ピストン7が釘打ちのために素早く下降(図で
は左動)、すなわち、釘の打込み動作が行われる。
【0020】そして、釘の打込みに調時して前述のトリ
ガ38に対する引込み動作を解除すると、トリガバルブ
32がスプリング37の付勢力により原位置に復帰押動
されるので、トリガバルブ室28におけるトリガバルブ
32の制御により第2の排気通路27と大気との連通が
遮断され、圧縮エア溜室29内の圧縮エアが通孔31か
らトリガバルブ室28、第2の排気通路27を経てバル
ブ上室18内に供給される。
【0021】すると、まず、第1のヘッドバルブ16が
その供給された圧縮エア及び圧縮スプリング20の付勢
力により下降(図では左動)される。ただし、第1のヘ
ッドバルブ16は第2のヘッドバルブ17より低い作動
圧で動作するようにその受圧面等が設定されているた
め、まずこの第1のヘッドバルブ16から先に下降さ
れ、その端面がバルブシート14に当接して下降を終了
するとともに、メインエア室10と打撃ピストン上室1
2との連通を遮断する。(図9参照) この場合、第1のヘッドバルブ16と第2のヘッドバル
ブ17との摺接面におけるシール部材26bにより第1
の排気通孔21〜21と排気路25aとの連通が遮断さ
れるため、バルブ上室18と排気孔15との連通の遮断
は維持されるものである。
【0022】ついで、第2のヘッドバルブ17が前記バ
ルブ上室18に供給される圧縮エアにより下降され、そ
の端面がバルブシート14に当接して下降を終了する。
この下降時に該第2のヘッドバルブ17のシール部材2
6cがヘッドハウジング9における内側区画壁9aの大
径部から外れて打撃ピストン上室12内と第2排気通孔
25との連通を許容するため、該打撃ピストン上室12
は第2排気通孔25、排気路凹部24、第1の排気通孔
21を介して排気孔15と連通され、該打撃ピストン上
室12内の圧縮エアが大気中に放出されて前述した打撃
ピストン7を復帰のために素早く上昇(図では右動)さ
れる。したがって、メインエア室10と打撃ピストン上
室12との連通を完全に遮断したのち、打撃ピストン上
室12と大気とを連通することにより、メインエア室1
0内からの圧縮エアの漏れ、すなわち、後漏れを未然に
防止して、打撃ピストン7が次の釘の打込み動作のため
に復帰されるものである。(図4参照) ここに、一回の釘の打込み動作を終了するものである。
【0023】本実施例においては、本体ハウジング2及
びヘッドハウジング9の外周中心軸方向に帯状ゴム等か
らなる一条の保護帯41を巻回したことにより、その使
用に際して作業場所等に投げ置いて放置する場合、本体
ハウジング2及びヘッドハウジング9をその放置の衝撃
から保護できるものであり、また、圧縮エア溜室29に
おいて、ハンドル部4の端部を分割して形成してその分
割面にメッシュ状のフィルタ部材47を装設することに
よって、圧縮エア溜室29内に溜められる供給源等から
の圧縮エアの汚れを未然に除去することができるととも
に、該フィルタ部材47により除去した塵埃は、ハンド
ル部4の分割された端部を取外すことにより簡単に行い
得、さらにはフィルタ部材47の取付け及び取外しを簡
単に行うことができる。
【0024】
【発明の効果】本発明にあっては、ハンドル部内の圧縮
エア溜室内において、エア取入口から該圧縮エア溜室に
導入される圧縮エアを該エア取入口側近傍に設けたフィ
ルタ部材により濾過して塵埃等を効果的に捕捉すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の釘打機の全体を示す一部破
断の正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】図1のIII −III 線拡大断面図である。
【図4】要部を示す拡大正断面図である。
【図5】トリガバルブ室を示す拡大正断面図である。
【図6】第1及び第2のヘッドバルブの作動状態を示す
拡大正断面図である。
【図7】同じく第1及び第2のヘッドバルブの作動状態
を示す拡大正断面図である。
【図8】同じく第1及び第2のヘッドバルブの作動状態
を示す拡大正断面図である。
【図9】同じく第1及び第2のヘッドバルブの作動状態
を示す拡大正断面図である。
【符号の説明】
2…本体ハウジング 4…ハンドル部 46…ワンタッチジョイント 47…フィルタ部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釘打機本体のハンドル部内に形成された
    圧縮エア溜室と、圧縮エア供給源に接続されたホースが
    連結されかつ該圧縮エア溜室に圧縮エアを採り入れるエ
    ア取入口とを備え、該圧縮エアを動力源として釘を打込
    むように構成された空気圧式釘打機であって、前記圧縮
    エア溜室内のエア取入口側近傍に外部からの塵埃を捕捉
    するためのフィルタ部材を設けたことを特徴とする空気
    圧式釘打機。
JP5159273A 1993-06-29 1993-06-29 空気圧式釘打機 Expired - Fee Related JPH07112675B2 (ja)

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