JP2006272480A - 打込機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トリガ機構によるトリガステムの操作速度が変化した場合であっても、メインバルブの作動速度をほぼ一定となるように安定し、かつ使用気圧が高圧でも十分な耐久性とシール性を有した起動バルブ機構を有する打込機を提供する。
【技術手段】 バルブチャンバ20をエアチャンバ9と排気通路41間に選択的に接続させる手動操作可能なバルブステム22を設け、メインバルブ12上部内径側に排気通路41を設け、バルブステム22が上死点側に移動する時にバルブチャンバ20内の圧縮空気をバルブステム22の上方向から排気通路41を介して大気に連通させるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、圧縮空気で駆動される釘打機等の打込機に関し、シリンダ内に移動可能に収容されたピストンを衝撃的に駆動するための圧縮空気をシリンダ内に導入して打込み駆動させるための打込機の起動バルブ機構に関する。
上記した構成の打込機は、特許文献1に開示されている。
従来の打込機の起動バルブ機構は、図10〜図12に示すように、バルブハウジング14内に摺動自在に収容された中空キノコ状のメインバルブ12を有し、メインバルブ12には、ゴム等の弾性体で形成された筒状のバルブラバー39が弁棒部32に一体的に装着され、バルブラバー39の内周と弁棒部32が圧入シールした状態で嵌合している。バルブラバー39には、給気弁17と排気弁18が一体に形成されており、給気弁17がバルブハウジング14の給気弁座15と接離してエアチャンバ9内とシリンダ2内とを開閉させ、排気弁18が排気弁座16と接離してシリンダ2内と排気路11間を開閉する。バルブラバー39は給気弁座15の内径dよりも大きな外径D1を有し、バルブラバー39を受ける凸条部12cの外径D2が内径dより小径となっていた。
バルブハウジング14の下方にはバルブチャンバ20が形成され、バルブチャンバ20内にメインバルブ12の拡径された下端部12dが臨み、メインバルブ12の中心に開いた通路42からバルブチャンバ20内に、エアチャンバ9内の圧縮空気が常時流入可能になっている。メインバルブ12はバルブチャンバ20内の圧縮空気が作用される下端部12dの受圧面積と、エアチャンバ9内の圧縮空気が作用する上面の受圧面積の差圧によって開閉作動されるようになっている。
バルブハウジング14の径方向中心部分には手動操作可能な後述するトリガによって操作されるバルブステム22が設けられ、バルブステム22が、バルブチャンバ20内へ通路42からの圧縮空気供給又はバルブチャンバ20内からの排気を選択的に行い、これによってメインバルブ12を作動させるようにしている。バルブステム22とメインバルブ12の間には、バルブチャンバ20内とエアチャンバ9間を開閉する第1Oリング26が設けられ、バルブステム22とバルブハウジング14の間には、バルブチャンバ20と大気間を開閉する第2Oリング27が設けられ、トリガによりバルブステム22を操作することにより、第2Oリング27がバルブチャンバ20を排気通路41を介して大気に開放するように設定されており、メインバルブ12が動作後は、第1Oリング26がバルブチャンバ20への圧縮空気の供給を遮断している。これによって、バルブチャンバ20内の圧縮空気を大気に放出すると同時にメインバルブ12を開放作動させ、バルブチャンバ20内への圧縮空気の供給を遮断するようにしている。
実開昭56−15674号公報
上記特許文献1記載の打込機においては、使用最高圧が7、8気圧の圧縮空気を使用していた。しかし、最近になって、従来の使用気圧の3倍の圧力に相当する、最高使用圧力が約23気圧となる高圧タイプの釘打機が使用されてきている。このため、上記した従来の起動バルブ機構では、使用圧力が高いと、上死点にあるメインバルブ12の給気弁座15をシールしている給気弁17を有し弁棒部32に圧入され一体となったバルブラバー39では、高圧がかかると変形が大きくて内周シール部の内側に高圧の圧縮空気が入り込み、圧縮空気が排気路側に漏れたり、弁棒部32からバルブラバー39が外れることがあった。また、バルブチャンバ20内の圧力が23気圧と高いためバルブラバー39のみでメインバルブ12が上死点に留まるための力を受けてしまいバルブラバー39の変形が大きく、給気弁17のシールが出来ず排気路側に圧縮空気が漏れたり、メインバルブ12の上死点位置が大きく変化してバルブステム22を操作したときにバルブチャンバ20内とエアチャンバ9間を開閉する第1Oリング26をバルブステム22がシールできないなどの問題が発生していた。
トリガは作業者によって操作されるものであり、操作速度が作業者によって異なるとバルブステム22の作動速度も異なり、結果として排気通路を開放させる面積が操作者によって変化し、バルブチャンバ20内から圧縮空気が大気に放出される量が異なるためバルブチャンバ20内の圧力低下の速度が変わり、バルブチャンバ20内の圧力によって作動されるメインバルブ12の作動速度も遅くなってメインバルブ12の動作時に下端部12dに圧縮空気の背圧がかかり、正常に動作しないなどの問題が発生していた。その結果エアチャンバ9内の圧縮空気がメインバルブ12を介してシリンダ内に供給される速度が変化してピストンを駆動させるエネルギーも変化し、均一な打ち込み力が得られないということがあった。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、高圧圧縮空気を使用しても安定して使用可能な起動バルブ機構を提供することであり、更に手動操作されるトリガによりバルブステムの操作速度が変化した場合であっても、メインバルブの作動速度をほぼ一定となるようにして、ピストン駆動エネルギーを安定させることが可能な起動バルブ機構を提供することである。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の打込機は、バルブチャンバをエアチャンバと排気通路間に選択的に接続させる手動操作可能なバルブステムを設け、メインバルブ上部内径側に排気通路を設け、バルブステムが上死点側に移動する時にバルブチャンバ内の圧縮空気をバルブステムの上方向から排気通路を介して大気に連通させることを特徴としている。かかる打込機によれば、バルブステムとメインバルブの間でバルブチャンバと排気口との間を非操作時に遮断し、操作時に開放させる第2Oリングとを設け、バルブチャンバ内の圧縮空気を起動バルブ機構の上方から排気すると共にメインバルブを下死点側に移動させ、第2Oリングを開放するバルブステムの操作方向とは反対方向にメインバルブならびに排気通路を移動させて、排気口が開き始めた瞬間から、排気通路の開放面積が拡大できるようになる。
請求項2記載の打込機は、メインバルブは給気弁座内径よりも大径を有する凸条部を形成し、凸条部外周に内側に凹部を有した筒状のゴム等の弾性体で形成されたバルブラバーが圧入嵌合していることを特徴としている。
請求項3記載の打込機は、メインバルブの上面からは筒状のボス部を一定の高さを有して突出形成し、バルブラバーの上面からリング状のリップ部が延びて、ボス部の外周を覆うよう装着されていることを特徴としている
請求項1記載の発明によれば、バルブチャンバ内の圧縮空気の放出が瞬時に行われるためメインバルブに対してバルブチャンバ内の背圧も掛かることなく動作可能となり、バルブステムの操作速度にかかわらず、バルブチャンバ内の排気による圧縮空気の圧力降下を急速に行わせることができ、メインバルブを安定して作動させることができる。
請求項2記載の発明によれば、メインバルブに加わるバルブチャンバ内の圧力をバルブラバーのみで受けるわけではないので、変形等が防止でき、耐久性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、バルブラバーを広げるよう加わる荷重に打ち勝つ力を発生し、バルブラバーとメインバルブの内周圧入部内に入り込む圧縮空気の進入を防止し圧縮空気が排気路側に漏れることを防止すると共にメインバルブからバルブラバーが外れることがなくなる。
本発明の打込機の一実施形態を図1〜図9を用いて説明する。
図1に示すように、打込機は中空状のハウジング1内にシリンダ2が配置されており、シリンダ2内にはピストン4が移動可能に収容されており、ピストン4の下面には、釘を打撃するためのドライバ3が結合または一体的に形成されている。シリンダ2の上部は、ハウジング1の一部を形成しているキャップ5で覆われ、キャップ5の内側に配置されたゴム製の弾性体で形成されたピストンストッパ6がピストン4を上死点位置で受け止めるようになっている。ハウジング1の内周面とシリンダ2の外周面との間には、ピストン4を駆動するためにシリンダ2内に導入される圧縮空気の流路7が形成され、流路7がエア通路8を介して後述の起動バルブ10に連通されている。ハウジング1と一体に中空に形成されたグリップ1aの内部は圧縮空気源から供給される圧縮空気を貯留するエアチャンバ9として形成されている。上記した打込機は、従来の使用最大圧力が約8気圧であるのに対し、高圧釘打機等と呼ばれている打込機であって、使用最大圧力が約23気圧と従来に比べ約3倍程度高い圧力に設定されている。
図2〜図9に詳記するように、起動バルブ10はトリガ機構29で作動され、直接手動により操作されるトリガ33回動可能に配設されたトリガアーム30により上下動されるバルブステム22を有し、バルブステム22はメインバルブ12の中空内に摺動自在に配置され、バルブステム22の移動に対応してバルブステム22と相反する方向に移動してバルブチャンバ20内の圧縮空気を給排しシリンダ2内をエアチャンバ9と排気路11とに選択的に接続するメインバルブ12を有し、バルブステム22及びメインバルブ12を移動可能に支持するバルブハウジング14、バルブハウジング14上部にはメインバルブ12の内側に同心状に中空に形成されてバルブステム22の後方を常時大気と連通するためのバルブスリーブ21とを有し、バルブチャンバ20内でバルブハウジング14とメインバルブ12との間に設けられたスプリング46、バルブステム22とバルブスリーブ21との間に設けられたスプリング47等により構成されている。
図3〜図4に示すように、中空に形成されたメインバルブ12は、グリップ1aの基部に形成されているバルブハウジング14内に摺動自在に収容されており、メインバルブ12上部には給気弁座15の内径dよりも大径のD2を有する凸条部12cを有し、凸条部12cと嵌合可能な凹部39aを有した筒状のゴム等の弾性体で形成されたバルブラバー39がメインバルブ12の凸条部12cの外周に圧入装着されて密着シールしており、バルブラバー39の給気弁17の外径も給気弁座15の内径dよりも大径のD1を有している。バルブラバー39には上面側に形成した給気弁17と下部外周面に形成した排気弁18が一体として形成されており、給気弁17がバルブハウジング14に形成された給気弁座15に接離してエアチャンバ9内とシリンダ2内に続いているエア通路8間を開閉させ、排気弁18がバルブハウジング14内に形成された排気弁座16と接離してシリンダ2内と排気路11間とを開閉可能としている。メインバルブ12の上面からは給気弁座15の内径より小さい筒状のボス部43を突出形成させ、ボス部43の外周を覆うようにバルブラバー39の上面からリング状のリップ部44が伸び、ボス部43の外周とリップ部44内周が密着シール可能としている。
メインバルブ12の下部には拡径部12aが形成され、拡径部12aがバルブハウジング14の内周面に摺動リング19を介して摺接して案内され、バルブハウジング14の下部とメインバルブ12の間でバルブチャンバ20が画成されており、メインバルブ12の拡径部12aがバルブチャンバ20内に臨んでいる。メインバルブ12はバルブチャンバ20内に臨んでいる拡径部12aに作用するバルブチャンバ20内の圧縮空気の圧力によって上死点位置へ移動されており、バルブチャンバ20内の圧縮空気が排気されることにより、メインバルブ12は作用しているエアチャンバ9内との圧縮空気の圧力差の力によりバルブステム22操作方向とは反対の下方向の下死点位置まで移動される。バルブチャンバ20内の圧縮空気の排気のためメインバルブ12の上部内側にはバルブチャンバ20内を大気に連通させて上部方向に排気可能な排気通路41が形成されており、メインバルブ12とバルブステム22の間で設けられた本発明第2シール手段を構成する第2Oリング27とメインバルブ12の筒状部12bがバルブステム22の非操作時に筒状部12aに嵌合されてバルブチャンバ20内と排気通路41間を遮断するように構成されている。図7に示したように、排気通路41はバルブステム22が上昇した時の第2Oリング27に対向する位置の径方向に放射状に断続した凹凸を周方向に沿って形成した複数個の凹凸部49で設けられている。凸部49aは第2Oリング27の摺動を案内できる径に形成され、凹部49bは、バルブチャンバ20内の圧縮空気が通過できる面積を確保可能な径及び幅に形成され、本実施形態では計8個の凹部48bで第1排気通路41の全体を構成し、バルブステム22の上部の第2Oリング27とメインバルブ12の凹凸部49が連携してバルブチャンバ20内と排気通路41を断続的に大気に連通・遮断するように構成されている。メインバルブ12の拡径部12a内側には、圧縮空気がない状態において、メインバルブ12を初期の状態で上死点位置に付勢するためのスプリング46が内側に配設されている。
バルブハウジング14にはエアチャンバ9からバルブチャンバ20内へ圧縮空気を流入させる空気通路42を有し、エアチャンバ9からハウジング1の空気通路40を通り、更にバルブハウジング14の空気通路42、バルブステム22の凹部48bを介してバルブチャンバ20内へ圧縮空気が連通状態として供給されている。バルブハウジング14とバルブステム22の間で設けられた本発明第1シール手段を構成する第1Oリング26がエアチャンバ9から空気通路42を介してバルブチャンバ20内へ圧縮空気が流入するのを給気又は遮断するよう構成されている。バルブハウジング14の内周側の溝に配置された第1Oリング26とバルブステム22の下に形成された軸部22aがシールしバルブハウジング14中空内を移動し連携することで構成されている。
バルブハウジング14の溝に設けられた第1Oリング26がバルブチャンバ9内に流入する圧縮空気によってバルブハウジング14の溝から脱落するのを阻止するため、バルブステム22には、図6に示すごとく、軸方向に沿って延びた凹部48bおよび凸部48aからなる凹凸部48を設け、この凹凸部48によってOリング26がバルブハウジング14の溝から脱落するのを阻止している。なお凸部48aの外径はOリング26をガイドとしてバルブステム22が摺動できる径に形成され、凹部48bの径及び幅はバルブチャンバ9内に圧縮空気が流入できる面積を確保できるように形成される。
バルブハウジング14には、常時バルブチャンバ20内及び空気通路42とバルブハウジング14下部の大気との連通を阻止しシールするための本発明第3シール手段を構成する第3Oリング28がバルブハウジング14の溝に嵌着され、バルブステム22の下に形成された軸部22aをシールしている。
バルブステム22の下端の軸部22aがバルブハウジング14下面から下方に突出配置されており、手動により操作されるトリガ機構29によってバルブハウジング14の外部から操作可能になっている。
バルブスリーブ21は筒状形状としてバルブハウジング14内の上端面側に固定しており、メインバルブ12の上部をガイドして摺動可能に収容されており、バルブスリーブ21の中空内の上端には排気穴21aが形成されバルブハウジング14の上端に形成された排気穴14aを介してバルブステム22の上面側を常時大気に接続した状態とし、バルブスリーブ21とメインバルブ12との間にはエアチャンバ9からの圧縮空気の流入を遮断しシールするためのOリング45が配設されており、バルブスリーブ21の内側にはトリガ機構29を操作しない時にバルブステム22を初期の下死点位置側に付勢して移動するためのスプリング47が配設されている。
トリガ機構29は、操作者によって外部から操作可能としており、指等で直接操作されるトリガ33とバルブステム22の下端と接触しトリガ33に回動可能に配設されたトリガアーム30とで構成されており、打込機下部の射出部36下端に位置するノーズ35からトリガアーム30近傍まで延びて上下方向に移動可能なプッシュレバー34が、周知の如く、プッシュレバー34の被打込材への押し当て操作と、トリガ33の引き操作の両方が行われて、プッシュレバー34の上端がトリガアーム30と係合して押し上げ、バルブステム22が操作されるようになっている。
上記実施形態の作動を図1〜図9に基づいて説明する。
打込機にエアホースをつなぎトリガ機構29が操作されていない初期状態の起動バルブ機構10の詳細を図4に示す。圧縮空気はエアチャンバ9に貯溜され、エアチャンバ9内の圧縮空気の一部が空気通路40、空気通路42、凹部48bを介してバルブチャンバ20内に流入する。この際、第1Oリング26はバルブハウジング14の溝に設けられており、バルブチャンバ9内に流入する圧縮空気によってバルブハウジング14の溝から脱落しようとする力を受けるが、図6に示す如く、軸方向に沿って延びた凸部48aによって第1Oリング26がバルブハウジング14の溝から脱落するのを防止している。バルブチャンバ20内に圧縮空気が流入すると、メインバルブ12は、バルブチャンバ20内の圧縮空気の圧力が作用される下端部12dの面積と、エアチャンバ9内の圧縮空気が作用する上端部の受圧面積の差によって上死点位置に配置され給気弁座15をバルブラバー39の給気弁17が閉じ、エアチャンバ9と打撃シリンダ2間を遮断することになる。同時にバルブステム22は、第2Oリング27と筒状部12b内を嵌合してバルブチャンバ20と排気通路41間を閉鎖し、第1Oリング26と第2Oリング27の径差による受圧力及びスプリング47の押圧力によってバルブステム22は下死点に位置している。
メインバルブ12のバルブラバー39の上面には、エアチャンバ9から約23気圧の高圧圧縮空気による力が加わるが、メインバルブ12の上面に筒状のボス部43が突出形成されボス部43の外周を覆うようバルブラバー39の上面のリップ部44が形成しエアチャンバ9内の圧力を径方向に受けることができるため、ボス部43とバルブラバー39の間を強制的にシールさせてバルブラバー39内への圧縮空気の流入を阻止し、圧縮空気の排気路への漏れや、バルブラバー39が外れることを防止している。この時、ボス部43は、エアチャンバ9からのシリンダ2内へ圧縮空気の流入を阻止しないだけの流入面積を確保するよう給気弁座15の内径よりも小径に形成されている。メインバルブ12が上死点に留まっている際、メインバルブ12を上死点に留まらせるように、エアチャンバ9とバルブチャンバ20の差圧からの大きな力を受けているが、メインバルブ12上部には給気弁座15の内径よりも大径を有する凸条部12cを有しており、差圧からの大きな力を受けても、凸条部12c外周で嵌合装着されたバルブラバー39の上面の給気弁を給気弁座15と挟むように受けることができる。このため、メインバルブ12の上死点位置が大きく変化することもなく、従ってメインバルブ12の排気通路41の位置もずれないことからバルブステム22の操作で安定してバルブチャンバ20の排気が行え、給気弁17も給気弁座15と凸条部12cで挟み込んでシールを行えるため排気路側に圧縮空気が漏れ出ることもない。
次に、トリガ33の引き操作、または、トリガ33の引き操作とプッシュレバー34の被打込材への押し当て操作による両方を行い、バルブステム22を上死点に押し上げた瞬間の状態を図5に示す。第1Oリング26によって空気通路42が遮断されると共に第2Oリング27のメインバルブ12の筒状部12bとのシールが外れ、第2Oリング27が凹凸部49まで上昇して排気通路42を介してバルブチャンバ20が大気と連通しはじめると、バルブチャンバ20内の圧縮空気は排気通路41の凹部49bを介して一気に大気に放出される。また、図6に示す如く、この時第2Oリング27が排気圧によってトリガステム22の溝から脱落しようとする力を受けるが、凸部49aによって第2Oリング27の脱落が防止される。
更に、バルブステム22の上死点側への移動に対応してメインバルブ12が下死点側に移動する瞬間の状態を図8に示す。バルブチャンバ20の圧縮空気はメインバルブ12の排気通路41からバルブステム22の上方向に排気され圧力が急激に低下し、バルブチャンバ20内の圧縮空気が大気圧に近づくと、メインバルブ12の径差による受圧力によって、スプリング46の押圧力に抗してメインバルブ12が急速に下死点側に移動する。
このため、前記メインバルブ12のバルブラバー39に形成された給気弁がハウジング1の給気弁座と離反して開口しエアチャンバ9内とシリンダ2内とが連通し、エアチャンバ9からシリンダ3のピストン4の上面側に急速に流入した圧縮空気によってピストン4を急激に駆動させ図示していない止め具等を打込む。また、同時にメインバルブ12のバルブラバー39に形成された排気弁18が排気弁座16と密着シールしてシリンダ2内と排気路11間を閉じて遮断する。
また、バルブステム22をゆっくり引き、ゆっくり排気が行われた場合や、バルブステム22を押し上げていたプッシュレバー34が打込みの反動で下がり、トリガアーム30が移動して不意にバルブステム22が下降し始めても、メインバルブ12が起動始めた瞬間に下降するため排気通路41は確実に排気面積が広がることになる。このように、バルブステム22の操作にかかわらずメインバルブ12の下降した瞬間に排気通路41を大きく開放させるように構成しているので、バルブステム22の操作速度にかかわらずバルブチャンバ20内の圧縮空気の圧力降下を急速に行わせることができ、メインバルブ12を安定して作動させることができる。
シリンダ2のピストン4下側の空気は、空気通路50を介して戻し空気室23内に流入し、さらにピストン4が戻し空気穴51を通過すると、シリンダ2のピストン4上側の圧縮空気の一部が戻し空気穴51を介して、戻し空気室23内に流入する。ピストン4を駆動させた後、トリガ機構29が開放されてトリガ33を戻すか、またはプッシュレバー34の被打込材への押し当て操作をやめて、バルブステム22を下死点に戻した瞬間の状態を図9に示す。バルブステム22は、第1Oリング26と第2Oリング27の径差による受圧力とスプリング47の押圧力によって下死点の初期位置に復帰する。バルブステム22が復帰すると、メインバルブ12は下死点位置に移動しているので、第2Oリング27が筒状部12bに嵌合しバルブチャンバ20と排気通路41との間を遮断した状態となり、第1Oリング26は凹部48bからから離脱して再びバルブチャンバ20内へエアチャンバ9から空気通路42を介し圧縮空気が供給され、バルブチャンバ20内に供給された圧縮空気の差圧力により、メインバルブ12は上死点に復帰して初期状態となる。
本発明釘打機の一実施形態を示す断面図。 図1の起動バルブ機構を示す部分断面図。 図1のバルブラバー、メインバルブ、バルブステムを示す斜視図。 起動バルブ機構の初期状態を示す拡大断面図。 図4からバルブステムを押上げた状態を示す断面図。 図4のA−A線断面図。 図4のB−B線断面図。 図4からメインバルブが下死点に移動した状態を示す断面図。 図7からバルブステムを下死点に戻した状態を示す断面図。 従来の釘打機の起動バルブ機構の構成を示す断面図。 図10からバルブステムを押上げた状態を示す断面図。 図11からメインバルブが下死点に移動した状態を示す断面図。
符号の説明
1はハウジング、2はシリンダ、3はドライバ、4はピストン、9はエアチャンバ、10は起動バルブ、12はメインバルブ、13トリガバルブ、14はバルブハウジング、15は給気弁座、16は排気弁座、17は給気弁、18は排気弁、19は摺動リング、20はバルブチャンバ、21はバルブスリーブ、22はバルブステム、39はバルブラバー、39aは凹部、41は排気通路、43はボス部、44はリップ部、26は第1Oリング、27は第2Oリング、28は第3Oリング。

Claims (3)

  1. ハウジング内に、シリンダとシリンダ内に収容されたピストン及び圧縮空気を貯留したエアチャンバを設け、エアチャンバとシリンダ間を開閉させる起動バルブ機構を備え、起動バルブ機構内のメインバルブをバルブハウジング内に内装し、メインバルブをバルブチャンバ内の圧縮空気によって作動させ、エアチャンバ内の圧縮空気をシリンダ内に供給してピストンを駆動させるようにした打込機であって、
    前記バルブチャンバを排気通路とエアチャンバ間に選択的に接続させる手動操作可能なバルブステムを設け、バルブステムは、バルブチャンバとエアチャンバとの間を非操作時に開放させ操作時に遮断させる第1シール手段と、バルブチャンバと排気通路との間を非操作時に遮断し操作時に開放させる第2シール手段とを設けると共に、排気通路はバルブステムの上方側に形成してバルブハウジングに開口した排気穴から大気と連通可能としたことを特徴とする打込機。
  2. 前記メインバルブ上部には上面側に形成した給気弁と外周面に形成した排気弁が一体として形成され、上面に形成された給気弁がハウジングの給気弁座と接離してエアチャンバ内とシリンダ内とを開閉させ、外周側の排気弁が、排気弁座と接離してシリンダ内と排気口間を開閉可能としたバルブラバーが一体に装着されており、メインバルブは給気弁座内径よりも大径を有する凸条部を形成し、更にバルブラバーには内径に凹部を有した筒状のゴム等の弾性体で形成されて、凸条部外周にバルブラバーが圧入して装着されていることを特徴とする請求項1記載の打込機。
  3. 前記メインバルブ上部には上面側に形成した給気弁と外周面に形成した排気弁が一体として形成され、上面に形成された給気弁がハウジングの給気弁座と接離してエアチャンバ内と打撃シリンダ内とを開閉させ、外周側の排気弁が、排気弁座と接離してシリンダ内と排気口間を開閉可能としたバルブラバーが一体に装着されており、さらにメインバルブの上面からは筒状のボス部を一定の高さを有して突出形成し、バルブラバーの上面からリング状のリップ部が延びて、ボス部の外周を覆うよう装着されたことを特徴とする請求項1記載の打込機
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