JPH07112623A - コンバイン等の走行伝動装置の冷却装置 - Google Patents
コンバイン等の走行伝動装置の冷却装置Info
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- JPH07112623A JPH07112623A JP26103693A JP26103693A JPH07112623A JP H07112623 A JPH07112623 A JP H07112623A JP 26103693 A JP26103693 A JP 26103693A JP 26103693 A JP26103693 A JP 26103693A JP H07112623 A JPH07112623 A JP H07112623A
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- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ミッションケース8の伝動による過熱を防止
する。 【構成】 入力軸1から遊星歯車伝動系Aと無段変速ベ
ルト伝動系Bとにより伝動し、変速レバー32によるこ
の無段変速ベルト伝動系Bの無段変速で、出力走行軸7
を中立Nから正転F及び逆転Rに無段変速するコンバイ
ン等の走行伝動装置において、これら遊星歯車伝動系A
及び無段変速ベルト伝動系Bを内装するミッションケー
ス8のプーリ軸部1B,4Bに空冷ファン64a,64
bを各々設け、これら無段変速ベルト伝動系B及び空冷
ファン64等の外周部を覆うベルトケ−ス16の内壁
に、空冷ファン64aによる起風を無段変速ベルト伝動
系B側に向かわす案内凸部68を設けてなる冷却装置の
構成。
する。 【構成】 入力軸1から遊星歯車伝動系Aと無段変速ベ
ルト伝動系Bとにより伝動し、変速レバー32によるこ
の無段変速ベルト伝動系Bの無段変速で、出力走行軸7
を中立Nから正転F及び逆転Rに無段変速するコンバイ
ン等の走行伝動装置において、これら遊星歯車伝動系A
及び無段変速ベルト伝動系Bを内装するミッションケー
ス8のプーリ軸部1B,4Bに空冷ファン64a,64
bを各々設け、これら無段変速ベルト伝動系B及び空冷
ファン64等の外周部を覆うベルトケ−ス16の内壁
に、空冷ファン64aによる起風を無段変速ベルト伝動
系B側に向かわす案内凸部68を設けてなる冷却装置の
構成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバイン、トラク
タ、苗植機、運搬車等の走行伝動装置として利用でき
る。遊星歯車機構と無段変速ベルトとを組合せて構成す
る走行伝動装置のベルトケ−ス内を冷却するものであ
る。
タ、苗植機、運搬車等の走行伝動装置として利用でき
る。遊星歯車機構と無段変速ベルトとを組合せて構成す
る走行伝動装置のベルトケ−ス内を冷却するものであ
る。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】コン
バイン等の走行操作では、変速操作及びリバ−ス操作を
容易化するために、油圧無段変速装置を用いて、この制
御軸を単一の変速レバ−で中立位置から前進位置又は後
進位置へ操作変速させていたものであるが、この変速操
作が容易であるに拘らず、油圧無段変速装置が重量物で
あり、伝動馬力損失も大きい欠点があった。このため開
発された、遊星歯車伝動系A及び無段変速ベルト伝動系
Bからなる変速機構においても、摩擦熱の発生が大き
く、無段変速ベルト伝動系Bが過熱されやすい。
バイン等の走行操作では、変速操作及びリバ−ス操作を
容易化するために、油圧無段変速装置を用いて、この制
御軸を単一の変速レバ−で中立位置から前進位置又は後
進位置へ操作変速させていたものであるが、この変速操
作が容易であるに拘らず、油圧無段変速装置が重量物で
あり、伝動馬力損失も大きい欠点があった。このため開
発された、遊星歯車伝動系A及び無段変速ベルト伝動系
Bからなる変速機構においても、摩擦熱の発生が大き
く、無段変速ベルト伝動系Bが過熱されやすい。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、入力軸1か
ら遊星歯車伝動系Aと無段変速ベルト伝動系Bとにより
伝動し、変速レバー32によるこの無段変速ベルト伝動
系Bの無段変速で出力走行軸7を中立Nから正転F及び
逆転Rに無段変速するコンバイン等の走行伝動装置にお
いて、これら遊星歯車伝動系A及び無段変速ベルト伝動
系Bを内装するミッションケース8のプーリ軸部1B,
4Bに空冷ファン64a,64bを各々設け、これら無
段変速ベルト伝動系B及び空冷ファン64a,64b等
の外周部を覆うベルトケ−ス16の内壁に、空冷ファン
64aによる起風を無段変速ベルト伝動系B側に向かわ
す案内凸部68を設けてなる冷却装置の構成とする。
ら遊星歯車伝動系Aと無段変速ベルト伝動系Bとにより
伝動し、変速レバー32によるこの無段変速ベルト伝動
系Bの無段変速で出力走行軸7を中立Nから正転F及び
逆転Rに無段変速するコンバイン等の走行伝動装置にお
いて、これら遊星歯車伝動系A及び無段変速ベルト伝動
系Bを内装するミッションケース8のプーリ軸部1B,
4Bに空冷ファン64a,64bを各々設け、これら無
段変速ベルト伝動系B及び空冷ファン64a,64b等
の外周部を覆うベルトケ−ス16の内壁に、空冷ファン
64aによる起風を無段変速ベルト伝動系B側に向かわ
す案内凸部68を設けてなる冷却装置の構成とする。
【0004】
【作用、及び発明の効果】ミッションケ−ス8に、入力
軸1と出力走行軸7との間に設けられる遊星歯車伝動系
Aと無段変速ベルト伝動系Bとが設けられるために構成
が簡潔であり、小形、軽量化できる。しかも、遊星歯車
伝動系Aの一定回転に対して、無段変速ベルト伝動系B
の無段変速によって、走行出力軸7の回転を中立Nから
正転F側高速へ、又逆転R側高速等に順次無段変速する
ことができ、単一の操作レバ−によって前、後進のリバ
−スチェンジと無段変速とを簡単に行わせることができ
る。
軸1と出力走行軸7との間に設けられる遊星歯車伝動系
Aと無段変速ベルト伝動系Bとが設けられるために構成
が簡潔であり、小形、軽量化できる。しかも、遊星歯車
伝動系Aの一定回転に対して、無段変速ベルト伝動系B
の無段変速によって、走行出力軸7の回転を中立Nから
正転F側高速へ、又逆転R側高速等に順次無段変速する
ことができ、単一の操作レバ−によって前、後進のリバ
−スチェンジと無段変速とを簡単に行わせることができ
る。
【0005】このような無段変速ベルト伝動系Bのプー
リ軸部1B又は4Bには空冷ファン64a又は64bが
一体として回転されるため、空冷ファン64a又は64
bの起風によって、ミッションケース8は全体的に冷却
されるが、特に、空冷ファン64aの起風を、ベルトケ
−ス16の内壁に設けた案内凸部68によつて無段変速
ベルト伝動系B側に向かわすことにより、熱の発生源と
なる無段変速ベルト伝動系Bのベルトの温度上昇を抑制
することができる。
リ軸部1B又は4Bには空冷ファン64a又は64bが
一体として回転されるため、空冷ファン64a又は64
bの起風によって、ミッションケース8は全体的に冷却
されるが、特に、空冷ファン64aの起風を、ベルトケ
−ス16の内壁に設けた案内凸部68によつて無段変速
ベルト伝動系B側に向かわすことにより、熱の発生源と
なる無段変速ベルト伝動系Bのベルトの温度上昇を抑制
することができる。
【0006】
【実施例】コンバインの走行ミッションケ−ス8は、左
右軸方向の割形として、上部に入力軸1と変速軸4とを
軸受けし、下部に中間軸15、操向クラッチ軸6、及び
左右の走行軸7を軸受けしている。このうち入力軸1と
変速軸4との一側端部はプ−リ軸部1B,4Bとし、ベ
ルトケ−ス16を開閉可能に設けて、無段変速ベルト1
3及びこれを張設する割型変速プ−リ11,12等を収
容する。
右軸方向の割形として、上部に入力軸1と変速軸4とを
軸受けし、下部に中間軸15、操向クラッチ軸6、及び
左右の走行軸7を軸受けしている。このうち入力軸1と
変速軸4との一側端部はプ−リ軸部1B,4Bとし、ベ
ルトケ−ス16を開閉可能に設けて、無段変速ベルト1
3及びこれを張設する割型変速プ−リ11,12等を収
容する。
【0007】入力軸1の外側端に、エンジンE側からベ
ルト39に伝動されるプ−リ17、及び刈取装置をベル
ト伝動する動力取出プ−リ18等を有し、ギヤケ−ス1
9内には駆動歯車9を有する。この入力軸1のべルトケ
−ス16内には、プ−リ軸部1Bがスプライン嵌合によ
つて着脱自在に連結されて、割プ−リ11を有する。
又、変速軸4は、ギヤケ−ス19部に該駆動歯車9と噛
合して回転されるリング歯車10、このリング歯車10
の内側に噛合する遊星歯車20のキャリヤ14、及び、
このキャリヤ14と遊星歯車20の軸21を介して一体
回転される変速歯車22等による遊星歯車機構2が軸装
され、ベルトケ−ス16部には、該変速軸4に対してス
プライン嵌合によって着脱自在のプ−リ軸部4Bを有し
て、割プ−リ12を設ける。
ルト39に伝動されるプ−リ17、及び刈取装置をベル
ト伝動する動力取出プ−リ18等を有し、ギヤケ−ス1
9内には駆動歯車9を有する。この入力軸1のべルトケ
−ス16内には、プ−リ軸部1Bがスプライン嵌合によ
つて着脱自在に連結されて、割プ−リ11を有する。
又、変速軸4は、ギヤケ−ス19部に該駆動歯車9と噛
合して回転されるリング歯車10、このリング歯車10
の内側に噛合する遊星歯車20のキャリヤ14、及び、
このキャリヤ14と遊星歯車20の軸21を介して一体
回転される変速歯車22等による遊星歯車機構2が軸装
され、ベルトケ−ス16部には、該変速軸4に対してス
プライン嵌合によって着脱自在のプ−リ軸部4Bを有し
て、割プ−リ12を設ける。
【0008】これらのプ−リ軸部1Bと4Bとの割プ−
リ11,12は各軸方向における割プ−リ間隔、即ちプ
−リ径が変えられる構成となっていて、これらに巻き掛
けるベルト13による伝動を変速できる構成としてい
る。又、変速軸4は、該無段変速ベルト13によつて変
速されるもので、太陽歯車3が一体回転すると共に、該
遊星歯車機構2が回転自在に設けられている。
リ11,12は各軸方向における割プ−リ間隔、即ちプ
−リ径が変えられる構成となっていて、これらに巻き掛
けるベルト13による伝動を変速できる構成としてい
る。又、変速軸4は、該無段変速ベルト13によつて変
速されるもので、太陽歯車3が一体回転すると共に、該
遊星歯車機構2が回転自在に設けられている。
【0009】ギヤケ−ス19部には、該変速歯車22と
噛合する中間軸15上の中間歯車23を経て、操向クラ
ッチ軸6上をクラッチ軸歯車24を連動回転しうる。こ
のクラッチ軸歯車24の左右両側に操向クラッチ5がシ
フタア−ム25によって入り切り操作され、この操作を
ギヤケ−ス19の外側へ突出させた左右のシフタア−ム
軸69に係合したプッシュシリンダ70により作用させ
る。更に、該操向クラッチ5の歯車部に噛合するホイル
歯車26を経て左右の走行軸7が伝動される構成であ
る。
噛合する中間軸15上の中間歯車23を経て、操向クラ
ッチ軸6上をクラッチ軸歯車24を連動回転しうる。こ
のクラッチ軸歯車24の左右両側に操向クラッチ5がシ
フタア−ム25によって入り切り操作され、この操作を
ギヤケ−ス19の外側へ突出させた左右のシフタア−ム
軸69に係合したプッシュシリンダ70により作用させ
る。更に、該操向クラッチ5の歯車部に噛合するホイル
歯車26を経て左右の走行軸7が伝動される構成であ
る。
【0010】前記無段変速ベルト12の変速は、プ−リ
11,12の軸方向移動を行わせるカム37,38を有
したア−ム27,28間をロッド29で連結し、これら
いずれかのア−ム28を自在継手を有したロッド30を
介して、ミッションケ−ス8に回動自在に軸支したベル
クランク軸31と連動し、変速レバ−32の前後方向回
動によって、連結ばね33、連動ア−ム34、及びロッ
ド35等を介して無段変速操作しうる構成である。6
2,63はカム37,38を摺動させる定位置で回転自
在のカムロ−ラである。
11,12の軸方向移動を行わせるカム37,38を有
したア−ム27,28間をロッド29で連結し、これら
いずれかのア−ム28を自在継手を有したロッド30を
介して、ミッションケ−ス8に回動自在に軸支したベル
クランク軸31と連動し、変速レバ−32の前後方向回
動によって、連結ばね33、連動ア−ム34、及びロッ
ド35等を介して無段変速操作しうる構成である。6
2,63はカム37,38を摺動させる定位置で回転自
在のカムロ−ラである。
【0011】走行伝動は、前記入力軸1の駆動によつ
て、変速レバ−32によりプ−リ11,12を変速操作
しながら一定回転のリング歯車10に対して太陽歯車3
の回転数を変えて、中立Nから正転F高速域へ、又逆に
逆転R域へ変速できるが、下り坂のように走行軸7側か
ら逆駆動や、エンジンブレ−キを効かせるときは、この
操向クラッチ5の入りの状態において、走行軸7側から
前記遊星歯車機構2の変速歯車22及びキャリヤ14が
逆駆動されるため、このキャリヤ14に遊星歯車20が
公転されようとしても、入力軸1、無段変速ベルト1
3、変速軸4等を経て遊動しないリング歯車10と太陽
歯車3との間に噛合されて、公転が規制されているため
に、内部制動が行われて、逆駆動を制動することとな
る。とくに、ベルト39による入力プ−リ17へのテン
ションクラッチプ−リ40が切りになって、入力軸1が
駆動されないときは、無段変速ベルト13が回転されな
いため、キャリヤ14から太陽歯車3側が逆駆動されよ
うとしても駆動が行われない。
て、変速レバ−32によりプ−リ11,12を変速操作
しながら一定回転のリング歯車10に対して太陽歯車3
の回転数を変えて、中立Nから正転F高速域へ、又逆に
逆転R域へ変速できるが、下り坂のように走行軸7側か
ら逆駆動や、エンジンブレ−キを効かせるときは、この
操向クラッチ5の入りの状態において、走行軸7側から
前記遊星歯車機構2の変速歯車22及びキャリヤ14が
逆駆動されるため、このキャリヤ14に遊星歯車20が
公転されようとしても、入力軸1、無段変速ベルト1
3、変速軸4等を経て遊動しないリング歯車10と太陽
歯車3との間に噛合されて、公転が規制されているため
に、内部制動が行われて、逆駆動を制動することとな
る。とくに、ベルト39による入力プ−リ17へのテン
ションクラッチプ−リ40が切りになって、入力軸1が
駆動されないときは、無段変速ベルト13が回転されな
いため、キャリヤ14から太陽歯車3側が逆駆動されよ
うとしても駆動が行われない。
【0012】36はギヤケ−ス19とベルトケ−ス16
との間を仕切る仕切壁であり、前記入力軸1及び変速軸
4を軸受けする。前記プーリ軸1Bのプーリ11の側面
に空冷ファン64a、プーリ軸4Bのプーリ12の側面
に空冷ファン64bを一体構成としてフィン状に形成
し、これらのプーリ11,12の回転によってベルトケ
ース16内で起風しうる。このベルトケース16の内部
に冷却風を通すために、このベルトケ−ス16の前記エ
ンジンEの側とは反対の側にプ−リ軸1Bの空冷ファン
64aの軸方向に対向させて吸気口65を設け、前方側
でプ−リ軸4Bの空冷ファン64bの放射方向に排風口
61を設けている。
との間を仕切る仕切壁であり、前記入力軸1及び変速軸
4を軸受けする。前記プーリ軸1Bのプーリ11の側面
に空冷ファン64a、プーリ軸4Bのプーリ12の側面
に空冷ファン64bを一体構成としてフィン状に形成
し、これらのプーリ11,12の回転によってベルトケ
ース16内で起風しうる。このベルトケース16の内部
に冷却風を通すために、このベルトケ−ス16の前記エ
ンジンEの側とは反対の側にプ−リ軸1Bの空冷ファン
64aの軸方向に対向させて吸気口65を設け、前方側
でプ−リ軸4Bの空冷ファン64bの放射方向に排風口
61を設けている。
【0013】該ベルトケ−ス16の内壁に、空冷ファン
64aの外周端近傍位置からプ−リ12の外側面近傍位
置まで、内側へ向けて隆起させる案内凸部68を設ける
ことにより、この案内凸部68によつて、空冷ファン6
4aの回転による起風を無段変速ベルト伝動系B側に向
かわせて、特に、熱の発生源となるベルト13の温度上
昇を空冷により抑制させることができると共に、空冷フ
ァン64a,64bの起風によりベルトケ−ス16内を
外気が通るため、ミッションケース8の空冷も行なうこ
とができる。66はベルトケ−ス16の下側に形成した
掃除口67を開閉するカバ−である。
64aの外周端近傍位置からプ−リ12の外側面近傍位
置まで、内側へ向けて隆起させる案内凸部68を設ける
ことにより、この案内凸部68によつて、空冷ファン6
4aの回転による起風を無段変速ベルト伝動系B側に向
かわせて、特に、熱の発生源となるベルト13の温度上
昇を空冷により抑制させることができると共に、空冷フ
ァン64a,64bの起風によりベルトケ−ス16内を
外気が通るため、ミッションケース8の空冷も行なうこ
とができる。66はベルトケ−ス16の下側に形成した
掃除口67を開閉するカバ−である。
【0014】このような走行伝動装置を有するコンバイ
ンの例を説明する。前記左右一対の走行軸7によって駆
動されるスプロケット41と、中間転輪42と、端部転
輪43とによってクロ−ラ44を掛け渡している。この
左右一対のクロ−ラ44を有した車台45の前部に前記
ミッションケ−ス8を設け、横側操縦席46下方に搭載
のエンジンEからベルト39及びテンションクラッチプ
−リ40によって伝動しうる。
ンの例を説明する。前記左右一対の走行軸7によって駆
動されるスプロケット41と、中間転輪42と、端部転
輪43とによってクロ−ラ44を掛け渡している。この
左右一対のクロ−ラ44を有した車台45の前部に前記
ミッションケ−ス8を設け、横側操縦席46下方に搭載
のエンジンEからベルト39及びテンションクラッチプ
−リ40によって伝動しうる。
【0015】前記無段変速ベルト13の変速を行う変速
レバ−32は、操縦席46横側の操縦台47に設けたブ
ラケット71に、レバ−軸72により、レバ−プレ−ト
73と前記連動ア−ム34とを、一定の関係位置を保持
させながら緩衝する連結ばね33による連結と、摩擦ブ
レ−キ74によるブレ−キによつて、変速レバ−32の
ふらつきを防止して前後回動操作を行いうる。この前後
方向への回動操作で、中立位置から前方の正転F位置へ
操作するに従って前進高速に無段変速でき、後方の逆転
R位置へ操作するに従って後進高速に無段変速できる。
レバ−32は、操縦席46横側の操縦台47に設けたブ
ラケット71に、レバ−軸72により、レバ−プレ−ト
73と前記連動ア−ム34とを、一定の関係位置を保持
させながら緩衝する連結ばね33による連結と、摩擦ブ
レ−キ74によるブレ−キによつて、変速レバ−32の
ふらつきを防止して前後回動操作を行いうる。この前後
方向への回動操作で、中立位置から前方の正転F位置へ
操作するに従って前進高速に無段変速でき、後方の逆転
R位置へ操作するに従って後進高速に無段変速できる。
【0016】該変速レバ−32の中立位置において、レ
バ−プレ−ト73に設けた切りかぎ73aに、ブラケッ
ト71に取り付けたリミットスイッチ75の接触子75
aが接当してONし、ソレノイドバルブの通電により、
前記プッシュシリンダ70を作用させて、シフタア−ム
軸69の回動によりシフタア−ム25を介して左右の操
向クラッチ5を切ると同時に、操向ブレ−キを効かせ
て、中立位置を確立しうる構成としている。
バ−プレ−ト73に設けた切りかぎ73aに、ブラケッ
ト71に取り付けたリミットスイッチ75の接触子75
aが接当してONし、ソレノイドバルブの通電により、
前記プッシュシリンダ70を作用させて、シフタア−ム
軸69の回動によりシフタア−ム25を介して左右の操
向クラッチ5を切ると同時に、操向ブレ−キを効かせ
て、中立位置を確立しうる構成としている。
【0017】又、この操縦台47にはパワステレバ−4
8を設け、このパワステレバ−48の左右傾斜により、
該操向クラッチ5及び操向ブレ−キをシフタアーム25
によつて作用させて操向を行い、前後傾斜により刈取装
置49を昇降操作しうる構成としている。刈取装置49
は、刈取フレ−ム50に刈刃装置51、穀稈引起装置5
2、穀稈掻込装置53、刈取穀稈を搬送する搬送装置5
4等を有し、この刈取フレ−ム50の後端の支軸55
を、前記ミッションケ−ス8上の刈取支持メタル56に
上下回動自在に嵌合させて、車台45とこの刈取フレ−
ム50との間に設けられる油圧シリンダ60によって、
この刈取装置49の昇降制御を行わせる構成としてい
る。
8を設け、このパワステレバ−48の左右傾斜により、
該操向クラッチ5及び操向ブレ−キをシフタアーム25
によつて作用させて操向を行い、前後傾斜により刈取装
置49を昇降操作しうる構成としている。刈取装置49
は、刈取フレ−ム50に刈刃装置51、穀稈引起装置5
2、穀稈掻込装置53、刈取穀稈を搬送する搬送装置5
4等を有し、この刈取フレ−ム50の後端の支軸55
を、前記ミッションケ−ス8上の刈取支持メタル56に
上下回動自在に嵌合させて、車台45とこの刈取フレ−
ム50との間に設けられる油圧シリンダ60によって、
この刈取装置49の昇降制御を行わせる構成としてい
る。
【0018】前記搬送装置54で搬送される穀稈を、フ
ィ−ドチエン57と挾扼扞との間で挾持して後方へ移送
しながら脱穀する脱穀装置58を車台45の後部に搭載
している。前記エンジンEから入力プ−リ17へのベル
ト39による伝動は、前記遊星歯車機構2が入力軸1の
次の二軸目の変速軸4上に設けられていて、入力軸1や
このプ−リ17の径を小さくでき、又ミッションケ−ス
をコンパクト化して、左右のクロ−ラ44等も内側に接
近させることができる。
ィ−ドチエン57と挾扼扞との間で挾持して後方へ移送
しながら脱穀する脱穀装置58を車台45の後部に搭載
している。前記エンジンEから入力プ−リ17へのベル
ト39による伝動は、前記遊星歯車機構2が入力軸1の
次の二軸目の変速軸4上に設けられていて、入力軸1や
このプ−リ17の径を小さくでき、又ミッションケ−ス
をコンパクト化して、左右のクロ−ラ44等も内側に接
近させることができる。
【0019】刈取装置49への入力軸は、支軸55部に
あって、この操縦席46側に固定のプ−リ59と、前記
入力軸1の動力取出プ−リ18との間がベルト伝動され
る。このようなプ−リ59,18、エンジンEからの入
力プ−リ17、及び、無段変速ベルト13の変速操作用
ベルクランク軸31等が、操縦台47側に設けられてい
るために、ミッションケ−ス8のベルトケ−ス16部の
外側からの開閉操作が容易である。
あって、この操縦席46側に固定のプ−リ59と、前記
入力軸1の動力取出プ−リ18との間がベルト伝動され
る。このようなプ−リ59,18、エンジンEからの入
力プ−リ17、及び、無段変速ベルト13の変速操作用
ベルクランク軸31等が、操縦台47側に設けられてい
るために、ミッションケ−ス8のベルトケ−ス16部の
外側からの開閉操作が容易である。
【0020】また図9に示すごとく、前記空冷ファン6
4aの外周を取り囲むようにベルトケ−ス16の内壁か
ら、空冷ファン64aの幅だけ突出させて空冷ファン6
4b方向を開放させた風胴76を構成することにより、
この風胴76により強力となつた冷却風を無段変速ベル
ト13に吹き付けて冷却効果を増大させることができ
る。
4aの外周を取り囲むようにベルトケ−ス16の内壁か
ら、空冷ファン64aの幅だけ突出させて空冷ファン6
4b方向を開放させた風胴76を構成することにより、
この風胴76により強力となつた冷却風を無段変速ベル
ト13に吹き付けて冷却効果を増大させることができ
る。
【0021】また、前記ミッションケ−ス8の中間軸1
5に車速センサ77を設け、この車速センサ77により
車速を検出して、この検出値が一定の領域、例えば、−
0.1m/sから+0.2m/sのときは、前記プッシ
ュシリンダ70の作用により、操向クラッチ5及び操向
ブレ−キをシフタア−ム25によつて作用させて、中立
位置を一定の領域に設定して確立しうる構成としてもよ
い。
5に車速センサ77を設け、この車速センサ77により
車速を検出して、この検出値が一定の領域、例えば、−
0.1m/sから+0.2m/sのときは、前記プッシ
ュシリンダ70の作用により、操向クラッチ5及び操向
ブレ−キをシフタア−ム25によつて作用させて、中立
位置を一定の領域に設定して確立しうる構成としてもよ
い。
【図1】ミッションケ−スの正面図。
【図2】その一部の側面図。
【図3】側面図。
【図4】ベルト無段変速機構部の正面図。
【図5】コンバインの側面図。
【図6】その平面図。
【図7】その一部の正面図。
【図8】変速レバの一部の側面図。
【図9】ミッションケ−スの一部の側面図。
1 入力軸 1B プーリ軸部 4B プーリ軸部 7 出力走行軸 8 ミッションケ−ス 16 ベルトケ−ス 32 変速レバー 64a 空冷ファン 64b 空冷ファン 68 案内凸部 A 遊星歯車伝動系 B 無段変速ベルト伝動系 F 正転 N 中立 R 逆転
Claims (1)
- 【請求項1】 入力軸1から遊星歯車伝動系Aと無段変
速ベルト伝動系Bとにより伝動し、変速レバー32によ
るこの無段変速ベルト伝動系Bの無段変速で出力走行軸
7を中立Nから正転F及び逆転Rに無段変速するコンバ
イン等の走行伝動装置において、これら遊星歯車伝動系
A及び無段変速ベルト伝動系Bを内装するミッションケ
ース8のプーリ軸部1B,4Bに空冷ファン64a,6
4bを各々設け、これら無段変速ベルト伝動系B及び空
冷ファン64a,64b等の外周部を覆うベルトケ−ス
16の内壁に、空冷ファン64aによる起風を無段変速
ベルト伝動系B側に向かわす案内凸部68を設けてなる
冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26103693A JP3629714B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | コンバインの走行伝動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26103693A JP3629714B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | コンバインの走行伝動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07112623A true JPH07112623A (ja) | 1995-05-02 |
JP3629714B2 JP3629714B2 (ja) | 2005-03-16 |
Family
ID=17356168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26103693A Expired - Fee Related JP3629714B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | コンバインの走行伝動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3629714B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108202069A (zh) * | 2018-02-09 | 2018-06-26 | 西华大学 | 一种用于零件清洗机的气体动力装置 |
-
1993
- 1993-10-19 JP JP26103693A patent/JP3629714B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108202069A (zh) * | 2018-02-09 | 2018-06-26 | 西华大学 | 一种用于零件清洗机的气体动力装置 |
CN108202069B (zh) * | 2018-02-09 | 2024-02-27 | 深圳万知达科技有限公司 | 一种用于零件清洗机的气体动力装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3629714B2 (ja) | 2005-03-16 |
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