JPH07112583B2 - 可撓性線材成形供給装置 - Google Patents

可撓性線材成形供給装置

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JPH07112583B2
JPH07112583B2 JP27450290A JP27450290A JPH07112583B2 JP H07112583 B2 JPH07112583 B2 JP H07112583B2 JP 27450290 A JP27450290 A JP 27450290A JP 27450290 A JP27450290 A JP 27450290A JP H07112583 B2 JPH07112583 B2 JP H07112583B2
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winding
gripping
holding
wire
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靖久 宮田
忠雄 色摩
照雄 鎌田
正志 工藤
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Tohoku Pioneer Corp
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Tohoku Pioneer Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、可撓性を有する線材を、所定長さずつ、例え
ば1〜2回巻回するように成形して順次供給する可撓性
線材成形供給装置に関する。
背景技術 ある製品を組み立てる工程において、樹脂又は鋼などか
ら成る長尺の線材を一定の長さずつ切断し、これらを所
定の曲率半径にて巻回成形せしめつつ後段の加工工程に
順次供給することを行なう必要がある場合、この作業を
自動化するために第11図にその一部を示す如き装置が使
用されることが考えられる。
即ち、長尺の線材を蓄えてこれを所定長ずつ送給する線
材供給手段(図示せず)と、外周面に線材が巻回せしめ
られることによりその成形をなす成形ドラム201と、該
線材供給手段から供給される一定長の線材を成形ドラム
201に巻回せしめる巻回手段(図示せず)と、該線材を
成形ドラム201に巻回せしめることにより得られた巻回
線材202を把持し得る把持手段としてのチャック(図示
せず)と、該チャックを搬送してこれにより把持した線
線材202を成形ドラム201から抜き取って後段の工程に向
けて搬送する搬送手段(図示せず)とを有する。
かかる装置において、後段の加工工程と上記した前段の
成形工程との間の時間的な整合をなしたり、あるいは、
巻回線材202を後段の加工工程に送り出す前に該巻回線
材の成形状態を多少調整する必要がある場合、上記のチ
ャックから巻回線材202を受けてその巻回状態を維持し
つつ保持する手段が必要となる。ところが、巻回線材20
2が前述した如き樹脂あるいは鋼などを素材としていて
可撓性及び復元性を有するものであると、巻回状態を高
い精度にて維持しながら保持することは必ずしも容易で
はない。
発明の目的 本発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、そ
の目的とするところは可撓性及び復元性を有する巻回線
材をその巻回状態を高い精度にて維持したまま保持出来
且つ構成簡略なる保持手段を備えた可撓性線材成形供給
装置を提供することである。
発明の構成 本発明による可撓性線材成形供給装置においては、可撓
性線材を所定長ずつ供給する線材供給手段と、外周面に
前記線材が巻回せしめられることによりその成形をなす
成形ドラムと、前記線材供給手段から供給される線材を
前記成形ドラムに巻回せしめる巻回手段と、前記線材を
前記成形ドラムに巻回せしめることにより得られた巻回
線材を把持し得る把持手段と、前記把持手段を搬送して
これにより把持した前記巻回線材を前記成形ドラムから
抜脱して搬送する搬送手段と、前記把持手段から前記巻
回線材を受けてこれを保持する保持手段とを含む可撓性
線材成形供給装置であって、 前記保持手段は、ベース部材と、前記ベース部材上に互
いに略平行に植設されかつ前記搬送手段により搬送され
た前記巻回線材の外周面に当接してこれを押圧挾持する
少なくとも3本の保持シャフトと、を有することを特徴
としている。
発明の作用 かかる構成の可撓性線材成形供給装置においては、上記
各保持シャフトが、巻回状態の線材の外周面に対して、
拡開しようとする線材の復元力に抗する反力を以て圧着
する。
実 施 例 以下、本発明の実施例としての可撓性線材成形供給装置
について添付した図面を参照しつつ説明する。なお、当
該可撓性線材成形供給装置にて取り扱う可撓性線材は、
ビニルなどから成る中空のものであって、例えば医療に
おいて患者からの尿を直接採集するための導尿パックな
る製品に含まれる尿案内用のチューブとして利用され
る。また、後述の如く、当該可撓性線材は一定の長さづ
つ切断されて各々約3回巻回せられ、該導尿パックが含
むウロー(尿)袋(図示せず)を2つ折りにしてその間
に挾み込まれた後、包装袋にて包装されて製品として出
荷される。
第1図ないし第3図に示すように、本発明に係る可撓性
線材成形供給装置は、その上面が水平となるように作業
床上に据え付けられた作業台1を備えている。作業台1
上には架台2が固設されており、該架台の底部をなす底
板2aは後方に向けて大きく延出している。なお、図中に
おいて、当該可撓性線材成形供給装置における前方、右
方及び上方を夫々、矢印X,Y及びZにて示している。
架台2の底板2a上の後部には、長尺の可撓性線材を蓄え
てこれを所定の長さずつ供給する線材供給手段が設けら
れている。まず、この線材供給手段の構成につき説明す
る。
第1図及び第3図に示すように、当該線材供給手段は、
上記した底板2aの上方に位置する昇降台5を有してい
る。昇降台5の下面には前後一対の昇降シャフト6が下
方に向けて植設されており、底板2aに固設されたボス7
に該昇降シャフトが摺動自在に嵌合し、これによって昇
降台5が上下方向において案内される。第3図に示すよ
うに、2本の昇降シャフト6の間には該両昇降シャフト
と平行に空圧若しくは油圧式のシリンダ9が配置されて
おり、且つ、底板2aに取り付けられている。シリンダ9
の出力軸9aは昇降台5の下面に結合されている。即ち、
シリンダ9が作動することによって昇降台5が昇降する
のである。
第1図,第3図及び第4図に示す如く、昇降台5上には
レール10が前後方向において延在すべく設けられてお
り、該レールによって案内されるスライダ11が設けられ
ている。スライダ11上には、ブラケット13及び中間部材
14を介して、チャック15が設けられている。このチャッ
ク15は線材17を把持するためのものである。
一方、第1図及び第3図に示すように、昇降台5の後端
部には空圧若しくは油圧式のシリンダ19が、スライダ11
が移動すべき方向において延材すべく取り付けられてい
る。そして、スライダ11の右側部には張出部11aが形成
されており、シリンダ19の出力軸19aの先端がこの張出
部11aに結合している。すなわちシリンダ19の作動によ
ってスライダ11がレール10に沿って往復動するように構
成されているのである。
昇降台5の前端部には、コの字状に形成されたブラケッ
ト22が固設されている。このブラケット22の上部をなす
天板22aの下面には、左右一対のボス23が上下方向に伸
長して固設されており、該両ボスには昇降シャフト24が
各々摺動自在に嵌合している。両昇降シャフト24の下端
部には昇降板25が結合されている。そして、両昇降シャ
フト24に挾まれるように且つ該両昇降シャフトと平行
に、空圧若しくは油圧式のシリンダ28が配設されてお
り、且つ、天板22aの下面に取り付けられている。そし
て、シリンダ28の出力軸28aは昇降板5に結合されてい
る。即ち、シリンダ28が作動することにより、昇降板25
が上下方向に往復動する訳である。
第4図に示すように、昇降板25の前端部には刃体30がそ
の刃が下側となるように垂下する状態にて取り付けられ
ている。これに対して、ブラケット22側に、該刃体と協
働して線材17を切断する刃体31が設けられている。詳述
すると、図示の如く、案内シャフト33が鉛直方向に伸長
すべくブラケット22に対して小ブラケット34a,34bを介
して固定されており、この案内シャフト33にスライダ36
が摺動自在に取り付けられている。また、スライダ36と
下側の小ブラケット34bとの間にはコイルスプリング37
が縮設されている。そして、上記の刃体31はこのスライ
ダ34の前端部に取り付けられている。
ところで、第3図及び第4図に示す直線状の線材17は、
昇降台5の更に後方に配設されたリール(図示せず)に
長尺のものが巻回されて蓄えられており、必要に応じて
該リールが回転して供給される。また、第3図に示すよ
うに、該リールから送り出される線材17が弛まぬように
該線材をその略中間位置にて送給可能に支える上下一対
の支持プーリ39及びブラケット40が設けられている。
上記した昇降台5上の各機構と、長尺の線材を蓄えたリ
ール(図示せず)と、これらに関連する周辺小部材とに
よって、線材17を一定の長さずつ供給する線材供給手段
が構成されている。
ここで、該線材供給手段の動作を説明しておく。なお、
本実施例の可撓性線材成形供給装置の全体としての動作
については後述する。
まず、第3図において、シリンダ19の出力軸19aが後退
し、スライダ11が二点鎖線にて示す位置に移動せしめら
れる。この状態でチャック15が作動して線材17を把持す
る。この後、シリンダ19の出力軸19aが突出せられ、ス
ライダ11が図において実線で示す位置まで移動する。こ
れによって、線材17がリール(図示せず)から長さLだ
け送給される。そしてチャック15による線材17の把持状
態が解除される。この後、後述する成形ドラムに線材17
が巻き取られるのであるが、この巻き取りに応じてその
巻き取り力によって該リールから線材17が更に送り出さ
れ、結果として一定の長さの線材が供給される。その
後、ブラケット22に取り付けられているシリンダ28が作
動してその出力軸28aが突出せしめられ、昇降板25が下
降する。よって、第4図に示した刃体30が下降し、この
刃体と下側の刃体31とが協働して線材17を一定の長さに
て切断する。
次に、上記の如く線材供給手段から一定の長さずつ供給
される線材17を巻回成形するための構成につき説明す
る。
第1図ないし第3図に示すように、前述の線材供給手段
を搭載した底板2aを含む架台2は、該底板の上方におい
て相互に離間して位置し且つ互いに平行な中間板2b及び
天板2cを有している。但し、第1図には中間板2bは表し
ていない。
第2図及び第3図に示すように、中間板2bの下面と天板
2cの上面とには、ボス45及び46が互いに同心的に設けら
れており、該両ボスにスピンドル47が回転自在に嵌合せ
しめられている。そして、底板2aの下面に取り付けられ
たギアドモータ49の出力軸49aとこのスピンドル47の下
端部とがカプラ50によって連結されている。スピンドル
47の上端部は天板2cの上方に突出しており、該上端部に
は前述した線材供給手段により供給される線材17が巻回
せしめられることによりその成形をなす円柱状の成形ド
ラム52が嵌着されている。すなわち、ギアドモータ49の
作動によって成形ドラム52が回転するようになされてい
るのである。
第5図にも示すように、成形ドラム52はその下端部にフ
ランジ部52aを有している。但し、このフランジ部52aは
完全な円形ではない。そして、第1図ないし第3図に示
す如く、成形ドラム52の線材巻回部には、その巻き取る
べき線材17を支えるための支持ピン52bと、後述する線
材搬送用のチャックが具備する把持用部材が挿通される
縦溝52cとが、夫々周方向において略等間隔にて設けら
れている。
一方、第1図ないし第3図に示す如く、成形ドラム52に
トルクを伝達するためのスピンドル47と平行にもう1本
のスピンドル55が設けれられており、ボス56及び57を介
して中間板2b及び天板2cに回転自在に取り付けられてい
る。そして、これら両スピンドル47及び55には、中間板
2bと天板2cとの間において、小歯車59及び大歯車60が夫
々嵌着されており、該両歯車は互いに噛合している。即
ち、スピンドル47の回転に同期して、他方のスピンドル
55が減速して回転せしめられるべく構成されているので
ある。
第2図に示すように、従動側のスピンドル55の下端部に
は周方向において複数のスリット(図示せず)が並べて
形成された円形のスリットプレート63が同心的に取り付
けられている。そして、架台2の底板2a上には、小ブラ
ケット64を介して発光素子65及び受光素子66が該スリッ
トプレートを挾むように設けられている。これらスリッ
トプレート63、発光素子65及び受光素子66により、スピ
ンドル55、従って、成形ドラム52の回転角度位置を検出
するための回転角度位置検出手段が構成されている。
第2図及び第5図に示すように、成形ドラム52の下面に
は、互いに平行な一対のスライドシャフト69が配置され
ており、且つ、成形ドラム52の下面に設けられた案内ブ
ロック70及び71によって摺動自在に支持されている。両
スライドシャフト69の一端部には、第3図に示す如く直
線的に送給された線材17の先端部を把持するための把持
ブロック73が固着されている。なお、把持ブロック73は
第1図にも示している。把持ブロック73は、これと対向
すべく成形ドラム52のフランジ部52aの上面に固設され
たもう一方の把持ブロック74と協働して線材17の先端部
を把持する。
一方、両スライドシャフト69の他端部には、被押圧ブロ
ック77が固着されている。なお、被押圧ブロック77は第
3図にも示している。この被押圧ブロック77と両スライ
ドシャフト69を案内する案内ブロック71との間には、コ
イルスプリング78及び79が縮設されている。これらのコ
イルスプリングは、把持ブロック73を他方の把持ブロッ
ク74に向けて付勢する作用をなす。
第1図ないし第3図、並びに第5図に示す如く、上記し
た被押圧ブロック77の近傍には、該押圧ブロックと当接
可能に押圧ブロック82が配置されている。この押圧ブロ
ック82は、架台2の天板2c上に固設されたレール83によ
って上記の両スライドシャフト69の伸長方向において案
内される。天板2c上であってレール83の側方には、この
レール83と平行に、空圧若しくは油圧式のシリンダ85が
設けられており、該シリンダの出力軸85aと押圧ブロッ
ク82は中間部材86を介して連結されている。即ち、シリ
ンダ85が作動することによって押圧ブロック82がレール
83に沿って往復動するように構成されているのである。
そして、シリンダ85の出力軸85aが引き込まれるとき、
押圧ブロック82は被押圧ブロック77に当接してスライド
シャフト69を移動せしめ、以て把持ブロック73を他方の
把持ブロック74から離間せしめて該両把持ブロックによ
る線材17の把持状態を解除する。
第1図及び第3図に示すように、成形ドラム52の左側部
近傍には、前述した線材供給手段から供給される線材17
の先端部を該成形ドラムの線材巻回面の近くに案内する
ための左右一組の案内部材89及び90が互いに対向可能に
設けられている。これらの案内部材89及び90について詳
述する。
一方の案内部材89は小さな直方体状のものであり、第1
図に示す如く、その端部に線材17を円滑に導入するため
のテーパ面を有している。第3図に示すように、案内部
材89は、架台2の中間板2bにボス92を介して上下動自在
に取り付けられた2本の平行なスライドシャフト93の上
端部に固着されている。該両スライドシャフトは、架台
2の底板2aに取り付けられた空圧若しくは油圧式のシリ
ンダ95の出力軸95aと結合され、該シリンダの作動によ
って上下動する。
一方、成形ドラム52のフランジ部52aには、上記した案
内部材89が挿通し得る切欠部52eが形成されており、成
形ドラム52が第1図に示す回転角度位置にあるときに案
内部材89がこの切欠部52eに挿通することが出来る。第
3図に示すように、シリンダ95の出力軸95aが引き込ま
れているときには案内部材89は成形ドラム52よりも下方
の下降位置にあり、出力軸95aが突出せしめられると上
記の切欠部52eを通じて上昇して第3図において二点鎖
線にて示した上昇位置に達し、線材17を案内する。
上記した案内部材89と共に成形ドラム52の側方に設けら
れたもう1つの案内部材90は、これも全体としては直方
体状に形成されている。案内部材90には、前述した案内
部材86と対向する側に、断面が矩形の案内溝90aが形成
されている。なお、案内溝90aは案内部材90の後端から
その全長の約2/3の長さに亘って形成されており、該案
内部材の残余の1/3の部分は中空となっている。そし
て、案内部材90の前端部には、供給される線材17の先端
面と当接するストッパ部90bが設けられている。
案内部材90には、中間プレート97を介して2本のスライ
ドシャフト98が左方に向って伸長すべく植設されてい
る。一方、架台2の天板2c上には支持板99を介して案内
ブロック100が設けられており、該案内ブロックにスラ
イドシャフト98が摺動自在に嵌合している。両スライド
シャフト98の間には空圧若しくは油圧式のシリンダ102
が該スライドシャフトと平行に配設されており、且つ、
支持板99に取り付けられている。このシリンダ102の出
力軸102aは中間プレート97に結合されている。即ち、シ
リンダ102が作動することにより、案内部材90が左右方
向において他方の案内部材89に対して近接及び離間せし
められるのである。
上記したように架台2の中間板2b及び天板2c上には各種
の機構が設けられているが、これらの機構と、ギアドモ
ータ49とによって、前述の線材供給手段から供給される
線材を成形ドラム52に巻回せしめる巻回手段が構成され
ている。なお、前述した線材供給手段の主要部分を担持
した昇降台5と、シリンダ9を含み該昇降台を昇降せし
める昇降台駆動手段は、この巻回手段に含まれる。
上記した巻回手段の動作を説明しておく。なお、該巻回
手段と前述の線材供給手段は、相互の動作タイミングが
整合されている。
まず、第3図に示すように、前述した線材供給手段の動
作によって直線状の線材17が長さLだけ送給されるのに
先立ち、架台2の天板2c上に設けられたシリンダ85が作
動してその出力軸85aが引き込まれ、押圧ブロック82が
レール83に沿って左方に移動し、これが成形ブロック52
の下面に設けられたスライドシャフト69をコイルスプリ
ング78及び79による付勢力に抗して摺動せしめる。よっ
て、把持ブロック74が他方の把持ブロック73から離間せ
しめられ、該両把持ブロック間に線材17の先端部を挿通
させることが可能となる。次いで、シリンダ95及び102
の出力軸95a及び102aが突出せられ、案内部材89が第3
図において二点鎖線にて示す位置に持ち来され、他方の
案内部材90が第1図において二点鎖線で示す位置に持ち
来される。これによって、両案内部材89及び90が成形ド
ラム52の近傍にて互いに当接せられ、該両案内部材によ
って線材17を案内する案内通路が形成される。この後、
前述の線材供給手段による線材17の送給動作がなされ、
線材17はその先端部を該案内通路により案内されて第3
図に示す如く長さLだけ送給され、その先端部が両把持
ブロック73及び74の間に達する。
すると、上記のシリンダ85の出力軸85aが突出し、把持
ブロック73はコイルスプリング78及び79により付与され
る付勢力によってスライドシャフト69と共に右方へ移動
し、他方の押圧ブロック74と協働して線材17の先端部を
把持する。次に、シリンダ95及び102の出力軸95a及び10
2aが引き込まれ、両案内部材89及び90は夫々、成形ドラ
ム52の回転を阻害せぬように、該成形ドラムの下方及び
左側方に退避せしめられる。そして、ギアドモータ49が
回転せしめられ、線材17は一定の長さだけ成形ドラム52
に巻き取られる。なお、前述したように、線材供給手段
はこの成形ドラム52による巻き取りに応じて且つその巻
き取り力によって線材17を送給する。
一方、上記の成形ドラム52の回転に同期して、第3図に
示す昇降台5を昇降させるためのシリンダ9が作動して
その出力軸9aが突出せしめられる。よって、昇降台5が
成形ドラム52の回転と共に上昇する。従って、線材17
は、成形ドラム52に対して同一平面内にて渦巻状に巻回
されることなく、成形ドラム52の巻き取り面に沿って螺
旋状に巻回せしめられる。斯くして巻回動作が終了した
ら、第2図に示す如く成形ドラム52の上方において、可
動に設けられた把持手段としてのチャック105が下降し
て来て巻回された線材を把持する。この後、前述したよ
うに線材供給手段の刃体30及び31(第4図に図示)によ
る線材の切断が行なわれ、巻回状態となった線材はこれ
に続く長尺の線材17から切り離される。
次に、上記した把持手段としてのチャック105の構成に
つき説明する。
第6図及び第7図に示すように、チャック105は、可動
アーム107により吊支されており、該可動アームを含む
搬送手段(可動アーム107以外は図示していない)によ
って搬送され、その把持した巻回状態の線材(以下、巻
回線材と称する)109を成形ドラム52から抜脱する。該
搬送手段は、チャック105をして巻回線材109を成形ドラ
ム52から抜脱せしめた後、これを架台2の右方に位置す
る保持手段としての保持治具111上に搬送し、該保持治
具に受け渡す。なお、保持治具111の構成については後
述する。
第6図及び第7図に示すように、チャック105は、ボス1
14、ウォーム115a、ウォームホィール115b、円筒状部材
116及び117、板状部材120及び121、ナット123、止めピ
ン125及び2本の柱状部材126などから成る基体部を有し
ている。この基体部は、上記した搬送手段が含む可動ア
ーム107にベアリング130を介して回転自在に取り付けら
れている。また、ベアリング押え131が設けられてい
る。なお、第6図において一点鎖線131はこのチャック1
05の回転中心軸を示し、該一点鎖線を挾む右半図は該チ
ャックが巻回線材109の把持を解除した状態を示し、左
半図は把持した状態を示す。図示してはいないが、可動
アーム107上には、上記のウォーム115aにトルクを付与
し、以て、上記の基体部を回転せしめるモータが設けら
れている。
上記基体部の主要部材である板状部材120及び121は上下
方向において離間し且つ互いに対向しており、この両者
を柱状部材126とナット126a及びビス126bとによって結
合した状態となっている。
第6図及び第8図に示すように、下方側に配置された板
状部材121は矩形状に形成されており、その四隅には、
枢支ピン132aを介して4つの把持爪132が鉛直面内にお
いて揺動自在に取り付けられている。第6図に示すよう
に、各把持爪132は2つの長手部材132b及び132cを互い
にビス132dにより結合して成り、枢支ピン132dは該両長
手部材の結合部の近傍に位置している。かかる構成によ
り、各把持爪132は、第6図の左半部分に示す位置すな
わち巻回線材109を把持し得る把持位置と右半部分に示
す位置すなわち把持状態を解除する非把持位置との間で
揺動する。
第6図に示すように、各把持爪132の上端部と上側の平
板状部材120との間には、コイルスプリング133が設けら
れている。これらのコイルスプリング133は、各把持爪1
32を上記した非把持位置に向けて付勢する付勢手段とし
て作用する。
チャック105の回転中心部に位置するボス114の中空部に
は、その下端に拡径部分135aを有するスライドシャフト
135が上下動自在に挿通されている。このスライドシャ
フト135の下端部近傍には下方に向けて開口した略円筒
状のカム部材136が嵌着され、且つ、ピン136aによって
固定されている。カム部材136と、これが取り付けられ
たスライドシャフト135とを、移動部材と総称する。
カム部材136の下半部分の外径はその上半部分の外径よ
りも大となっており、これら両者を連続せしめるテーパ
面136bが形成されている。この構成によってカム部材13
6の外周面はカム面となっており、各把持爪132の上半部
分を形成する長手部材132bに設けられたローラ132fがこ
のカム面に円滑に摺接している。カム部材136がこれを
担持したスライドシャフト135と共に上昇しているとき
にはローラ132fがカム部材136の下半大径部分に当接
し、カム部材136が下降しているときにはローラ132fは
カム部材136の上半小径部分に当接する。これによっ
て、各把持爪132は前述した把持位置と非把持位置の間
で揺動せしめられる。なお、カム部材136及びスライド
シャフト135から成る移動部材の最下降位置及び最上昇
位置を各々、第1位置及び第2位置と称する。即ち、該
移動部材は該第1位置から第2位置に移動するときに各
把持爪132を非把持位置から把持位置へと揺動せしめる
のである。
チャック105を搬送する搬送手段(可動アーム107のみ示
す)は、チャック105を前述の成形ドラム52に近接せし
めるべく下降させる際に、上記したスライドシャフト13
5の下端拡径部分135aを成形ドラム52の上面に当接せし
めて、これをその下降の力を利用して上記第1位置から
第2位置へと上昇せしめる。スライドシャフト135はこ
の当接時点までは最下降位置すなわち上記第1位置にあ
って各把持爪132は第6図の右半部分に示す如く非把持
位置にあり、成形ドラム52との当接によってスライドシ
ャフト135が上昇して各把持爪132が巻回線材109を把持
すべく把持位置に揺動する。
上記の如く、チャック105にはスライドシャフト135を移
動させるための駆動源は何等設けられてはおらず、チャ
ック105を搬送する搬送手段によりなされるチャック下
降の力の反力を利用してスライドシャフト135を上昇さ
せる構成となっている。よって、スライドシャフト駆動
用の駆動源として専用のものが不要でコストが安くなる
と共に、該駆動源の分だけチャック105を含む可動部分
の小型軽量化が達成されている。但し、本実施例におい
ては、スライドシャフト135の下降動作については、チ
ャック105を担持した可動アーム107上のシリンダ138の
出力軸138aを突出させて該スライドシャフトを押下せし
めることによって行なわれる。
なお、上記の構成においては、搬送手段がチャック105
を下降させる際にスライドシャフト135の下端部を当接
させる当接部材として成形ドラム52を活用しているが、
該当接部材は成形ドラム52とは別体のものであってもよ
いことは言及するまでもない。
チャック105は、上記した構成の他に下記の如き構成も
有している。
第6図に示すように、チャック105の各把持爪132は、巻
回線材109の外周面に当接する。これに対して、巻回線
材109の内周面に当接して各把持爪132と共に巻回線材10
9をその半径方向において挾持する受け部材140が該各把
持爪に対向して設けられている。図示の如く、各受け部
材140はL字状に形成され、各把持爪132が取り付けられ
た板状部材121の下面にビス140aにて固定されている。
一方、第6図に示すように、各把持爪132の下半部分を
なす長手部材132cの下端部には、内方に向って張出した
張出部132gが形成されており、巻回線材109はこの張出
部132gによってその下端面を支えられる。そして、第7
図から特に明らかな如く、前述したカム部材136の下面
には略円筒状の中間部材142がビス142aによって固着さ
れており、該中間部材の外周部近傍には複数本のスライ
ドシャフト143が上下方向において移動自在に且つ中間
部材142の周方向において等間隔にて設けられている。
これら各スライドシャフト143の下端部には環状部材145
がナット143aにより取り付けられている。中間部材142
の下端部にはスライドシャフト143の周りに座グリ部142
bが形成されており、この座グリ部142bの底面と環状部
材145との間には、コイルスプリング146が設けられてい
る。第6図にも示す如く、環状部材145の下面には巻回
線材109の上面に当接する複数の当接ピン145a及び145b
が突設されている。図から明らかな如く、巻回線材109
は、前述した長手部材132cの先端張出部132gと、これら
当接ピン145a及び145bとによって、その巻回中心軸方向
において挾持される。
上記した構成によって、巻回線材109はその半径方向と
巻回中心軸方向において挾持されることとなり、成形ド
ラム52の成形面に倣って巻回成形された状態のまま形く
ずれを生ずることなく搬送される。
なお、上記した長手部材132cの張出部132gと、中間部材
142と、スライドシャフト143と、当接ピン145a及び145b
を含む環状部材145と、コイルスプリング146とによっ
て、巻回線材109をその巻回中心軸方向において挾持す
る挾持手段が構成されている。
次いで、上記したチャック105の動作について説明す
る。
まず、チャック105は搬送手段によって成形ドラム52の
直上に持ち来され、続いて下降せしめられる。このと
き、チャック105の各把持爪132は非把持位置にある。こ
のチャック105の下降により、各把持爪132は巻回線材10
9の外周面と当接可能な位置に近づく。また、該チャッ
クが具備した受け部材140は成形ドラム52の外周部に形
成された縦溝52c内に挿通せられ、巻回線材109の内周面
に当接しつつ下降する。この下降に伴ない、チャック10
5のスライドシャフト135の下端拡径部分135aが成形ドラ
ム52の上面に当接し、その反力によってカム部材136と
共に上昇せられ、第6図に示す如く巻回線材109はチャ
ック105によって把持される。また、チャック105の下降
に伴なって、該チャックが有する環状部材145の当接ピ
ン145a及び145bが巻回線材109の上面に当接し、巻回線
材109から及ぼされる反力によってスライドシャフト143
と共にコイルスプリング146を縮ませながら板状部材121
に対して上昇する。
なお、チャック105が巻回線材109の把持を解除する際の
動作は、スライドシャフト135がシリンダ138によって下
降せしめられる他は上記とほぼ逆の過程を辿ってなされ
る。
次に、上記したチャック105から巻回線材109を受けてこ
れを保持する保持手段としての保持治具111の構成につ
いて説明する。
第1図及び第2図並びに第9図及び第10図に示すよう
に、保持治具111は、成形ドラム52の右方に離間して設
けられた大きな円盤上の回転テーブル151上に、複数、
例えば8基、該回転テーブルの周方向において等間隔に
て設けられている。なお、回転テーブル151は図示せぬ
駆動手段により、前述したチャック105を用いての巻回
線材109の搬送動作に同期して、各保持治具の配列ピッ
チずつ、すなわち45゜ずつ間欠的に回転駆動せしめられ
る。
第9図及び第10図に示すように、保持軸111は、回転テ
ーブル151の外周部に複数のボルト152aによってその一
端部を固定された全体として略矩形板状のベース部材15
2を有している。ベース部材152は略円板状の担持板152b
を有している。この担持板152b上には、上述のチャック
105から受け渡されるべき巻回線材109の外周面に当接し
得べく、例えば3本の保持シャフト154が互いに平行
に、且つ、巻回線材109を囲むように植設されている。
また、担持板152b上には、巻回線材109の内周面に当接
すべく、例えば3本の保持シャフト155が外側の保持シ
ャフト154に対応して植設されている。これら内外両保
持シャフト154及び155の間隔Hは、巻回線材109の素線
の径dよりも僅かに小となっている。よって、チャック
105により搬送されて来た巻回線材109は図示の如く、こ
れら各保持シャフトの間に圧入せしめられる。
なお、巻回線材109の内周面に当接する保持シャフト155
は必ずしも設ける必要はなく、これを設けることにより
巻回線材109の保持がより緊密になされるのであり、巻
回線材109の外周面に当接する保持シャフト154のみにて
も保持機能としては十分である。また、各保持シャフト
154及び155は3本ずつ設けられているが、外側の保持シ
ャフト154については3本以上であればその数は限定さ
れず、内側の保持シャフト155に関しては例えば1本設
けるだけでもよく、その数も限定されない。
上記した保持の構成においては、各保持シャフト154
が、巻回線材109の外周面に対して、拡開しようとする
巻回線材109の復元力に抗する反力を以て圧着し、巻回
線材109はその巻回状態を高い精度にて維持される。ま
た、該保持手段はベース部材とこれに植設された保持シ
ャフトのみから成る極めて簡単な構成の故、コストが安
く、また故障の懸念もなく、しかも、線材の巻回状態の
維持機能も半永久的に損なうことがない。
なお、第1図及び第9図に示す如く、各保持シャフトが
植設された担持数152bには、チャック105が巻回線材109
を保持シャフトに圧入せしめる際に該チャックの把持爪
132及び受け部材140が該担持板と干渉せぬように、これ
らが挿通される切欠部152dが形成されている。
ところで、第9図及び第10図に示すように、保持治具11
1のベース部材152はその先端部に、互いに高さの異なる
2つの受け部152e及び152fを有している。これら受け部
152e及び152fには、巻回線材109の両端部が嵌入する断
面形状が半円状の溝152g及び152hが形成されている。図
示の如く、巻回線材109の両端部近傍に外嵌する二股状
のしごき部材158及び159が設けられており、これらが図
示せぬ駆動手段によって矢印P及びQ方向に移動せしめ
られることによって巻回線材109の端部近傍がしごか
れ、その端部近傍が上記の溝152g及び152hに嵌入する。
また、図示の如く、巻回線材109の両端面に当接する平
板状の押圧部材160と、これを駆動する駆動手段(図示
せず)とが設けられており、保持治具111に保持された
状態にある巻回線材109の両端面にこの押圧部材160が押
し付けられることによって該両端面が同一平面に沿って
位置すべく調整される。
最後に、上記した構成の可撓性線材成形供給装置の全体
の動作につき説明する。
まず、架台2の天板2c上に設けられたシリンダ85が作動
してその出力軸85aが引き込まれ、押圧ブロック82がレ
ール83に沿って左方に移動し、これが成形ブロック52の
下面に設けられたスライドシャフト69をコイルスプリン
グ78及び79による付勢力に抗して摺動せしめる。よっ
て、把持ブロック74が他方の把持ブロック73から離間せ
しめられ、該両把持ブロック間に線材17の先端部を挿通
させることが可能となる。次いで、シリンダ95及び102
の出力軸95a及び102aが突出せられ、案内部材89が第3
図において二点鎖線にて示す位置に持ち来され、他方の
案内部材90が第1図において二点鎖線で示す位置に持ち
来される。これによって、両案内部材89及び90が成形ド
ラム52の近傍にて互いに当接せられ、該両案内部材によ
って線材17を案内する案内通路が形成される。
この後、第3図において、シリンダ19の出力軸19aが後
退し、スライダ11が二点鎖線にて示す位置に移動せしめ
られる。この状態でチャック15が作動して線材17を把持
する。この後、シリンダ19の出力軸19aが突出せられ、
スライダ11が図において実線で示す位置まで移動する。
これによって、線材17がリール(図示せず)から長さL
だけ送給される。そして、チャック15による線材17の把
持状態が解除される。こうして、線材17はその先端部
を、上記案内部材89及び90により形成された案内通路に
より案内され、その先端部が両把持ブロック73及び74の
間に達する。
すると、上記のシリンダ85の出力軸85aが突出し、把持
ブロック73はコイルスプリング78及び79により付与され
る付勢力によってスライドシャフト69と共に右方へ移動
し、他方の押圧ブロック74と協働して線材17の先端部を
把持する。次に、シリンダ95及び102の出力軸95a及び10
2aが引き込まれ、両案内部材89及び90は夫々、成形ドラ
ム52の回転を阻害せぬように、該形成ドラムの下方及び
左側方に退避せしめられる。そして、ギアドモータ49が
回転せしめられ、線材17は一定の長さだけ成形ドラム52
に巻き取られる。なお、線材供給手段はこの成形ドラム
52による巻き取りに応じて且つその巻き取り力によって
線材17を送給する。
一方、上記の成形ドラム52の回転に同期して、第3図に
示す昇降台5を昇降させるためのシリンダ9が作動して
その出力軸9aが突出せしめられる。よって、昇降台5が
成形ドラム52の回転と共に上昇する。従って、線材17
は、成形ドラム52に対して同一平面内にて渦巻状に巻回
されることなく、成形ドラム52の巻き取り面に沿って螺
旋状に巻回せしめられる。斯くして巻回動作が終了した
ら、第2図示す如く成形ドラム52の上方において、可動
に設けられた把持手段としてのチャック105が下降して
来て巻回された線材を把持する。この後、ブラケット22
に取り付けられているシリンダ28が作動してその出力軸
28aが突出せしめられ、昇降板25が下降する。よって、
第4図に示した刃体30が下降し、この刃体と下側の刃体
31とが協働して線材17を一定の長さにて切断し、巻回状
態となった線材はこれに続く長尺の線材17から切り離さ
れる。
なお、チャック105による巻回線材109の把持動作及び把
持解除動作については既に詳述しているのでここでは詳
述しない。また、チャック105を吊支した可動アーム107
に設けられたモータによってチャック105のウォーム115
aが回転駆動され、把持すべき巻回線材109に対する各把
持爪132の角度位置が調整される。
チャック105は、これを吊支した可動アーム107を含む搬
送手段(可動アーム107以外は図示していない)によっ
て搬送され、その把持した巻回線材109を成形ドラム52
から抜脱する。該搬送手段は、チャック105をして巻回
線材109を成形ドラム52から抜脱せしめた後、これを架
台2の右方に位置する保持手段としての保持治具111上
に搬送し、該保持治具に受け渡す。なお、この受け渡し
の動作は前述したのでここでは説明しない。
チャック105から保持治具111に受け渡された巻回線材10
9はこの後、該保持治具を搭載した回転テーブル151の回
転によって更に後工程に向けて搬送される。なお、この
搬送の過程において、第9図及び第10図に示したしごき
部材158及び159並びに押圧部材160により、巻回線材109
の端部の調整が行なわれる。
以後、上記した一連の動作が連続して繰り返される。
発明の効果 以上詳述した如く、本発明による可撓性線材成形供給装
置においては、搬送手段によって搬送される把持手段か
ら巻回状態の線材を受けてこれを保持する保持手段を有
し、該保持手段はベース部材と、該線材の外周面に当接
し得べく該ベース部材上に互いに略平行に且つ該線材を
囲むように植設された少なくとも3本の保持シャフトと
を有し、上記搬送手段は該線材を該保持シャフト各々の
間に圧入せしめる。
かかる構成におては、上記各保持シャフトが巻回状態の
線材の外周面に対して、拡開しようとする線材の復元力
に抗する反力を以て圧着し、線材はその巻回状態を高い
精度にて維持されるのである。
また、該保持手段はベース部材とこれに植設された保持
シャフトのみから成る極めて簡単な構成の故、コストが
安く、また故障の懸念もなく、しかも、線材の巻回状態
の維持機能も半永久的に損なうことがないのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例としての可撓性線材成形供給装
置の要部の平面図、第2図及び第3図は第1図に関する
各々一部断面を含むII−II矢視図及びIII−III矢視図、
第4図は第1図に関するIV−IV断面図、第5図は第2図
に関するV−V矢視図、第6図は第1図ないし第5図に
示した可撓性線材成形供給装置が含む巻回線材把持用チ
ャックの縦断面図、第7図は第6図に示したチャックの
要部の縦断面図、第8図は第6図に関するVIII−VIII断
面図、第9図及び第10図は第1図ないし第5図に示した
可撓性線材成形供給装置が含む巻回線材保持用治具の各
々平面図及び側面図、第11図は従来の可撓性線材成形供
給装置の要部の斜視図である。 主要部分の符号の説明 1……作業台、2……架台 5……昇降台 9,19,28,95,102……シリンダ 17……線材、47……スピンドル 49……ギアドモータ 52……成形ドラム 73,74……把持ブロック 105……チャック(把持手段) 111……保持治具(保持手段) 132……把持爪 133……コイルスプリング(付勢手段) 136……カム部材、140……受け部材 151……回転テーブル 152……ベース部材 154,155……保持シャフト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性線材を所定長ずつ供給する線材供給
    手段と、外周面に前記線材が巻回せしめられることによ
    りその成形をなす成形ドラムと、前記線材供給手段から
    供給される線材を前記成形ドラムに巻回せしめる巻回手
    段と、前記線材を前記成形ドラムに巻回せしめることに
    より得られた巻回線材を把持し得る把持手段と、前記把
    持手段を搬送してこれにより把持した前記巻回線材を前
    記成形ドラムから抜脱して搬送する搬送手段と、前記把
    持手段から前記巻回線材を受けてこれを保持する保持手
    段とを含む可撓性線材成形供給装置であって、 前記保持手段は、ベース部材と、前記ベース部材上に互
    いに略平行に植設されかつ前記搬送手段により搬送され
    た前記巻回線材の外周面に当接してこれを押圧挾持する
    少なくとも3本の保持シャフトと、を有することを特徴
    とする可撓性線材成形供給装置。
  2. 【請求項2】前記保持手段は前記巻回線材の内周面に当
    接すべく前記ベース部材上に植設された保持シャフトを
    備えていることを特徴とする請求項1記載の可撓性線材
    成形供給装置。
  3. 【請求項3】前記把持手段は、基体部と、前記基体部に
    前記巻回線材を把持し得る把持位置と把持状態を解除す
    る非把持位置との間で移動自在に設けられた複数の把持
    爪と、前記把持爪を前記非把持位置に向けて付勢する付
    勢手段と、前記基体部に第1位置と第2位置の間で移動
    自在に設けられて前記第1位置から前記第2位置に移動
    するときに前記把持爪を前記把持位置に移動せしめる移
    動部材とを有し、前記搬送手段は前記把持手段を前記成
    形ドラムに近接せしめる際に前記移動部材に当接してこ
    れを前記第1位置から前記第2位置に移動せしめる当接
    部材を有することを特徴とする請求項1又は2記載の可
    撓性線材成形供給装置。
  4. 【請求項4】前記把持爪各々は前記巻回線材の外周面に
    当接し、前記把持手段は前記巻回線材の内周面に当接し
    て前記把持爪と共に前記巻回線材を半径方向において挾
    持する受け部材と、前記巻回線材をその巻回中心軸方向
    において挾持する挾持手段とを有することを特徴とする
    請求項3記載の可撓性線材成形供給装置。
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