JPH07112223A - プレス打ち抜き加工方法およびプレス金型 - Google Patents

プレス打ち抜き加工方法およびプレス金型

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JPH07112223A
JPH07112223A JP25793293A JP25793293A JPH07112223A JP H07112223 A JPH07112223 A JP H07112223A JP 25793293 A JP25793293 A JP 25793293A JP 25793293 A JP25793293 A JP 25793293A JP H07112223 A JPH07112223 A JP H07112223A
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JP
Japan
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die
punch
punching
press
magnetized
Prior art date
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Pending
Application number
JP25793293A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Baba
康弘 馬場
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Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンチによって打ち抜かれた抜き部材が、ダ
イ側に好適に保持され、ポンチと共に反打ち抜き方向へ
移動することを防止する。 【構成】 ダイ10およびポンチ12を有し、被加工材
14を打ち抜き加工するプレス金型において、ダイ10
に巻回された捲線20と、ポンチ12の動作と同期させ
て、捲線20によりダイ10を周期的に繰り返し磁化可
能に、且つダイ10に発生する磁極を周期的に反転可能
に制御する制御手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス打ち抜き加工方
法およびプレス金型に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス金型によるプレス打ち抜き加工に
おいては、ポンチによって打ち抜かれた抜き部材がポン
チに吸着されるようにして引き上げられてしまうことが
ある。特に、リードフレームに代表される単純微細形状
抜き等においては、ポンチによって打ち抜かれた抜き部
材が微細であるため、この抜き部材のダイへのくいつき
力が小さく、ポンチに吸着されるようにして引き上げら
れ易い。なお、リードフレームを加工する場合では、前
記の抜き部材はカス(不要部材)であるので、ポンチに
よって抜き部材が引き上げられることをカス上がりとい
う。
【0003】このカス上がりの一つの原因としては、強
磁性体で形成されたポンチが磁化して強磁性体の被加工
材を吸着してしまうことにある。なお、磁性体を含む被
加工材を繰り返し加工することで、プレス金型のポンチ
およびダイは強く永久磁石化されることは経験的に知ら
れている。また、カス上がりの他の原因としては、ポン
チによる打ち抜きが終了してそのポンチが反打ち抜き方
向に移動するときに発生する負圧によって吸引されてし
まうことにある。このような原因によってカス上がりが
発生すると、製品であるリードフレームの加工に障害が
発生してしまう。このため、従来は、これを防止すべく
プレス金型を定期的に脱磁装置内に入れ、永久磁石化さ
れたポンチの磁気を除去することが行われている。この
プレス金型の脱磁は、被加工材の送りをスムースにする
ためにも行われている
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポンチ
の磁気を除去するのは定期的であり、脱磁装置で脱磁が
なされる直前にあっては、ポンチは、強く永久磁石化さ
れた状態となっており、抜き部材を吸着するように作用
してしまうという課題があった。また、従来のプレス金
型では、ポンチが反打ち抜き方向に移動する際に発生す
る負圧に対抗し、抜き部材をダイ側に保持するための手
段は十分ではなかった。
【0005】そこで、本発明の目的は、抜き部材が、ダ
イ側に好適に保持され、ポンチと共に反打ち抜き方向へ
移動することを防止するプレス打ち抜き加工方法および
プレス金型を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、本発明は、
被加工材をダイおよびポンチからなるプレス金型で打ち
抜き加工するプレス打ち抜き加工方法において、前記ポ
ンチによって打ち抜かれた抜き部材が反打ち抜き方向に
移動することを防止すべく、前記ダイを磁化して該ダイ
に前記抜き部材を吸着させることを特徴とする。また、
上記プレス打ち抜き加工方法において、ポンチが被加工
材を打ち抜いた後、反打ち抜き方向に移動するときに瞬
間的にダイを磁化することで、効率良く抜き部材を前記
ダイに吸着させることができる。さらに、磁化されたダ
イの極性を周期的に反転させることで、ダイが永久磁石
化することを防止できる。
【0007】また、本発明は、ダイおよびポンチを有
し、被加工材を打ち抜き加工するプレス金型において、
前記ダイに巻回された捲線と、前記ポンチの動作と同期
させて、前記捲線により前記ダイを周期的に繰り返し磁
化可能に、且つ前記ダイに発生する磁極を周期的に反転
可能に制御する制御手段とを具備することを特徴とする
プレス金型にもある。
【0008】
【作用】本発明のプレス打ち抜き加工方法によれば、ポ
ンチによる打ち抜きが終了し、そのポンチが反打ち抜き
方向に移動するときに、瞬間的にダイを磁化し、そのダ
イに抜き部材を吸着させる。このため、抜き部材が、ポ
ンチに吸着された状態で引き上げられることを防止する
ことができる。
【0009】また、本発明のプレス金型によれば、ダイ
に巻回された捲線によって、ポンチの動作と同期させて
ダイを周期的に繰り返し磁化できる。このため、抜き部
材を、ダイに吸着させ、ポンチに吸着された状態で引き
上げられることを防止できる。そして、ダイに発生する
磁極を交互または周期的に反転することで、ダイおよび
ポンチが永久磁石化することを防止できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1〜図3は、本発明のプレス
打ち抜き加工方法を説明する断面図である。10はダイ
である。12はポンチであり、ダイ10に対応して設け
られ、上下に往復動する。このダイ10およびポンチ1
2によって被加工材を打ち抜き加工するプレス金型が構
成されている。14は被加工材であり、強磁性体の平板
である。この被加工材14としては、例えば、リードフ
レーム材料である42Alloy (鉄−ニッケル合金)、CDA1
94(鉄−銅合金)がある。
【0011】図1には被加工材14がポンチ12によっ
て打ち抜かれる直前の状態が示されており、図2には被
加工材14が打ち抜かれた瞬間の状態が示されている。
また、図3にはポンチ12による打ち抜きが終了し、ポ
ンチ12が反打ち抜き方向に移動している状態が示され
ている。図2の状態の直後で、ポンチ12による打ち抜
きが終了してポンチ12が反打ち抜き方向に移動すると
きに、ダイ10が瞬間的に磁化される。これにより、ポ
ンチ12によって打ち抜かれた抜き部材15がダイ10
の磁力によって吸着され、ポンチ12によって抜き部材
15が引き上げられることを防止できる。但し、本発明
は磁力を利用するため、上記の42Alloy 、CDA194等、被
加工材としては磁性体を含む材料に適応できる。
【0012】図4はダイ10を電磁石の原理により磁化
するよう、ダイ10に捲線20が巻回された状態を示し
ている。このようにダイ10は電磁石となっているか
ら、電流を供給を制御する制御手段を介し、ポンチ12
の動作と同期させて、ダイ10を周期的に繰り返し磁化
できる。なお、ポンチ12の打ち抜きの動作(スタン
プ)毎に、ダイ10を磁化してもよいし、所定の間隔を
おいて周期的に磁化してもよいのは勿論である。また、
前記制御手段によって入力電流の極性(正負の電荷)を
反転することで、ダイ10に発生する磁極(S極、N
極)を周期的に反転させることができる。なお、ダイ1
0に発生する磁極は、ポンチ12の動作と同期させて交
互に反転させてもよいし、所定の間隔をおいて周期的に
反転させてもよく、自由に反転の頻度、周期等を設定で
きるのは勿論である。
【0013】そして、上記のようにダイ10に発生する
磁極を反転させていることで、磁力を打ち消しあいダイ
10が永久磁石化することを阻止できる。また、ポンチ
12も、ダイ10に接近するから、その際にダイ10の
磁力の反転に影響されて、永久磁石化することが阻止さ
れる。このため、従来のように脱磁装置で、プレス金型
を脱磁する作業が不要になり、作業効率を向上できる。
【0014】図5はダイ10に巻回されたコイル(捲線
20)を保護するために、ダイ10を電気的に絶縁性の
カバー22内に装着した状態を示す斜視図である。この
ように、カバー22に保護されたダイ10は、捲線20
が傷つけられることなく、図6に示すような金型本体に
組み込むことができる。なお、図6はプレス金型の全体
を示す説明図である。24は下金型であり、ダイ10が
組み込まれている。26は上金型でありポンチ12が組
み込まれている。
【0015】以上、ダイ10側のみを電磁石の原理で磁
化する本発明の実施例を説明したが、これに加えて、ポ
ンチ12をダイ10の磁化に同期させて磁化すること
で、抜き部材15の引き上げ(リードフレームの加工に
おいてはカス上がり)を、より効果的に防止することが
可能である。すなわち、ダイ10に吸着された抜き部材
15の表面に発生する極性と同一の極性を、ポンチ12
の下端面に発生させることで、抜き部材15がポンチ1
2の下端面に反発して、ポンチ12による抜き部材15
の引き上げを阻止することができる。従って、ダイ10
およびポンチ12の両者を電磁石の原理によって磁化で
きる場合には、抜き部材15はダイ10に吸着力、ま
た、ポンチ12からは反発力を与えられ、ポンチ12に
よる引き上げを阻止することができる。
【0016】図7はコイル28が巻回されたポンチ12
が電気的に絶縁性のカバー30内に装着された状態を示
す斜視図である。このようにポンチ12が設定され、電
流供給の制御手段を介すれば、ポンチ12を、ダイ10
の磁化と同期させて、周期的に繰り返し磁化でき、且つ
ポンチ12に発生する磁極を周期的に反転できる。以
上、本発明の好適な実施例について種々述べてきたが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の
精神を逸脱しない範囲内でさらに多くの改変を施し得る
のは勿論のことである。
【0017】
【発明の効果】本発明のプレス打ち抜き加工方法および
プレス金型によれば、ポンチによって打ち抜かれた抜き
部材が反打ち抜き方向に移動することを防止すべく、ダ
イを磁化し、そのダイに抜き部材を吸着できるため、抜
き部材が、ダイ側に好適に保持され、ポンチと共に反打
ち抜き方向に移動することを防止できるという著効を奏
する。また、ダイに発生する磁極を反転することで、プ
レス金型の脱磁も同時にできるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるプレス打ち抜き加工方法を説明
する断面図。
【図2】本発明にかかるプレス打ち抜き加工方法を説明
する断面図。
【図3】本発明にかかるプレス打ち抜き加工方法を説明
する断面図。
【図4】本発明にかかるダイの一実施例を示す斜視図。
【図5】本発明にかかるダイをカバーで保護した実施例
を示す斜視図。
【図6】本発明にかかるプレス金型の全体を説明する説
明図。
【図7】本発明にかかるポンチの一実施例を示す斜視
図。
【符号の説明】
10 ダイ 12 ポンチ 14 被加工材 15 抜き部材 20 捲線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工材をダイおよびポンチからなるプ
    レス金型で打ち抜き加工するプレス打ち抜き加工方法に
    おいて、 前記ポンチによって打ち抜かれた抜き部材が反打ち抜き
    方向に移動することを防止すべく、前記ダイを磁化して
    該ダイに前記抜き部材を吸着させることを特徴とするプ
    レス打ち抜き加工方法。
  2. 【請求項2】 ポンチが被加工材を打ち抜いた後、反打
    ち抜き方向に移動するときに瞬間的にダイを磁化し、抜
    き部材を前記ダイに吸着させることを特徴とする請求項
    1記載のプレス打ち抜き方法。
  3. 【請求項3】 磁化されたダイの極性を周期的に反転さ
    せることを特徴とする請求項1または2記載のプレス打
    ち抜き方法。
  4. 【請求項4】 ダイおよびポンチを有し、被加工材を打
    ち抜き加工するプレス金型において、 前記ダイに巻回された捲線と、 前記ポンチの動作と同期させて、前記捲線により前記ダ
    イを周期的に繰り返し磁化可能に、且つ前記ダイに発生
    する磁極を周期的に反転可能に制御する制御手段とを具
    備することを特徴とするプレス金型。
JP25793293A 1993-10-15 1993-10-15 プレス打ち抜き加工方法およびプレス金型 Pending JPH07112223A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003039122A (ja) * 2001-07-26 2003-02-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微細穴の打ち抜き加工装置および方法
JP2013230482A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Uchiyama Manufacturing Corp カバーの製造方法及びこれに用いるプレス型

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003039122A (ja) * 2001-07-26 2003-02-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微細穴の打ち抜き加工装置および方法
JP4646458B2 (ja) * 2001-07-26 2011-03-09 パナソニック株式会社 微細穴の打ち抜き加工装置および方法
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