JP2545688Y2 - 永久磁石成形品の除材装置 - Google Patents
永久磁石成形品の除材装置Info
- Publication number
- JP2545688Y2 JP2545688Y2 JP1987034779U JP3477987U JP2545688Y2 JP 2545688 Y2 JP2545688 Y2 JP 2545688Y2 JP 1987034779 U JP1987034779 U JP 1987034779U JP 3477987 U JP3477987 U JP 3477987U JP 2545688 Y2 JP2545688 Y2 JP 2545688Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- housing
- molded products
- magnet
- magnet molded
- Prior art date
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- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は永久磁石（以下磁石という）の圧縮成形工程
における成形品の取り出しをおこなう永久磁石の除材装
置に関する。
における成形品の取り出しをおこなう永久磁石の除材装
置に関する。
従来、圧縮成形後の成形品の取り出しは、作業者が除
材用治具で取り出す、または給材装置の先端に取り付け
た押し出し装置で成形型の外へ取り出していた。
材用治具で取り出す、または給材装置の先端に取り付け
た押し出し装置で成形型の外へ取り出していた。
しかしながら、従来の取り出し方法によると、成形形
状のくずれ、コーナー部の欠損、変形、取り出し後の焼
結、キュアー用ボードへの並べ工程が必要となる、特に
薄肉リング磁石の場合には、取り出しの際、ボードへの
並べ工程における寸法変形は、極端に大きくなり、歩留
りは50％以下になってしまう。
状のくずれ、コーナー部の欠損、変形、取り出し後の焼
結、キュアー用ボードへの並べ工程が必要となる、特に
薄肉リング磁石の場合には、取り出しの際、ボードへの
並べ工程における寸法変形は、極端に大きくなり、歩留
りは50％以下になってしまう。
本考案は以上の問題点を解決するもので、その目的と
するところは、成形後の取り出しにおける形状のけずれ
コーナー部の欠損、寸法変形の防止による、歩留り向上
を行ないまた、取り出し後の焼結、キュアー用ボードへ
の並べ工程の廃止を行なうことにある。
するところは、成形後の取り出しにおける形状のけずれ
コーナー部の欠損、寸法変形の防止による、歩留り向上
を行ないまた、取り出し後の焼結、キュアー用ボードへ
の並べ工程の廃止を行なうことにある。
本考案は、アキュシャル方向に着磁されリング状の形
状を有する永久磁石体と非磁性体のハウジングとアクチ
ュエーターとを有し、圧縮成形により成形された永久磁
石成形品の除材装置であって、前記アクチュエーターに
は、前記永久磁石体が上下方向に可動するように連結さ
れてなり、前記永久磁石体は、前記ハウジングの内側に
配置され、前記ハウジングに接触可能であることを特徴
とする。
状を有する永久磁石体と非磁性体のハウジングとアクチ
ュエーターとを有し、圧縮成形により成形された永久磁
石成形品の除材装置であって、前記アクチュエーターに
は、前記永久磁石体が上下方向に可動するように連結さ
れてなり、前記永久磁石体は、前記ハウジングの内側に
配置され、前記ハウジングに接触可能であることを特徴
とする。
以下本考案について実施例に基づいて詳細に説明す
る。
る。
（実施例−１） 第１図は、本考案の永久磁石の除材装置を示す断面図
であり、アキシヤル方向に着磁されたリング状の磁石A,
バツクヨークB,磁石Ａを上下させるアクチュエーターC,
ハウジングD,磁石ＡをアクチュエーターＣに固定する取
付ネジＥで構成している。圧縮成形加工において粉末給
材、圧縮成形後下パンチＦによりダイＧおよびコアＨの
間にある磁石ＩをダイＧの上面まで押し上げる。その
後、本考案の除材装置が所望の位置にセツトされ、除材
装置のアクチュエーターＣによりバツクヨークＢに固定
された磁石Ａが、ハウジングＤの内側下限まで押し下げ
られ、ハウジングＤの下面板を中間にかいして磁石Ｉを
垂直に吸着するよう作動する。
であり、アキシヤル方向に着磁されたリング状の磁石A,
バツクヨークB,磁石Ａを上下させるアクチュエーターC,
ハウジングD,磁石ＡをアクチュエーターＣに固定する取
付ネジＥで構成している。圧縮成形加工において粉末給
材、圧縮成形後下パンチＦによりダイＧおよびコアＨの
間にある磁石ＩをダイＧの上面まで押し上げる。その
後、本考案の除材装置が所望の位置にセツトされ、除材
装置のアクチュエーターＣによりバツクヨークＢに固定
された磁石Ａが、ハウジングＤの内側下限まで押し下げ
られ、ハウジングＤの下面板を中間にかいして磁石Ｉを
垂直に吸着するよう作動する。
この除材装置を多関節ロボツトのアーム先端に装着
し、外径5mm〜100mm,内径3mm〜95mm厚み1mm〜30mmの希
土類ラジアル異方性磁石（以下ラジアル磁石という）の
圧縮成形加工における成形品の取り出し、焼結，または
キュアー用ボードへの並べに使用した。
し、外径5mm〜100mm,内径3mm〜95mm厚み1mm〜30mmの希
土類ラジアル異方性磁石（以下ラジアル磁石という）の
圧縮成形加工における成形品の取り出し、焼結，または
キュアー用ボードへの並べに使用した。
従来の取り出し方法（第２図，および第３図）における
形状のけずれ、コーナー部の欠損は全数に発生し、寸法
変形による歩留りは50％以下であった。本考案の除材装
置における成形品の形状のけずれ、コーナー部の欠損は
0,寸法変形による歩留りは98％以上であった。
形状のけずれ、コーナー部の欠損は全数に発生し、寸法
変形による歩留りは50％以下であった。本考案の除材装
置における成形品の形状のけずれ、コーナー部の欠損は
0,寸法変形による歩留りは98％以上であった。
（実施例−２） 実施例−１と同様な除材装置を使用し、外径1mm〜100
mm,内径0.5mm〜95mm厚み1mm〜30mmの希土類等方性磁石
の圧縮成形加工における成形品の取り出しに使用した。
mm,内径0.5mm〜95mm厚み1mm〜30mmの希土類等方性磁石
の圧縮成形加工における成形品の取り出しに使用した。
等方性磁石の取り出しに用いても実施例−１と同様
で、形状のけずれ、コーナー部の欠損はD,寸法変形によ
る歩留りは98％以上であった。
で、形状のけずれ、コーナー部の欠損はD,寸法変形によ
る歩留りは98％以上であった。
（実施例−３） 実施例−１と同様な除材装置を使用し、外径5mm〜100
mm,内径０〜90mm厚み0.5mm〜30mmの希土類異方性磁石の
圧縮成形加工における成形品の取り出しに使用した。
mm,内径０〜90mm厚み0.5mm〜30mmの希土類異方性磁石の
圧縮成形加工における成形品の取り出しに使用した。
縦異方性磁石の取り出しに用いても実施例−１と同様
で、形状のけずれ、コーナー部の欠損はＤ、寸法変形に
よる歩留りは98％以上であった。
で、形状のけずれ、コーナー部の欠損はＤ、寸法変形に
よる歩留りは98％以上であった。
以上述べたように、本考案によれば、圧縮成形により
成形されたきわめて強度の弱い永久磁石成形品の除材が
可能となる。即ち、永久磁石体が非磁性体のハウジング
に接触しているとき、非磁性体を介して永久磁石成形品
を吸着できるようになる。そして、永久磁石成形体を目
的の位置まで移動させたとき、永久磁石体をハウジング
から離すことによって永久磁石成形体がハウジングから
離れ、除材動作を行うことができる。本願考案において
は、永久磁石体は、アキュシャル方向に着磁されリング
状の形状を有するので、ハウジング側の磁束密度がブロ
ック状の磁石体に比べて高く、永久磁石成形体の吸着力
が高まるという優れた効果を奏する。また、リング状の
形状の永久磁石であればよいので、磁束密度が高くても
構成が単純で、装置の軽量化にも貢献する。さらに永久
磁石成形体は、非磁性体のハウジングを介して永久磁石
体に吸着されることになるので、ハウジングから離れる
ときに永久磁石体の吸着力が高くても残留磁束の影響を
受けない。従って、ハウジングへの磁石粉末の付着がお
きず、形状のけずれ、コーナー部の欠損等が皆無で、安
定した品質での磁石成形品の除材が容易となるという顕
著な効果を有するものである。
成形されたきわめて強度の弱い永久磁石成形品の除材が
可能となる。即ち、永久磁石体が非磁性体のハウジング
に接触しているとき、非磁性体を介して永久磁石成形品
を吸着できるようになる。そして、永久磁石成形体を目
的の位置まで移動させたとき、永久磁石体をハウジング
から離すことによって永久磁石成形体がハウジングから
離れ、除材動作を行うことができる。本願考案において
は、永久磁石体は、アキュシャル方向に着磁されリング
状の形状を有するので、ハウジング側の磁束密度がブロ
ック状の磁石体に比べて高く、永久磁石成形体の吸着力
が高まるという優れた効果を奏する。また、リング状の
形状の永久磁石であればよいので、磁束密度が高くても
構成が単純で、装置の軽量化にも貢献する。さらに永久
磁石成形体は、非磁性体のハウジングを介して永久磁石
体に吸着されることになるので、ハウジングから離れる
ときに永久磁石体の吸着力が高くても残留磁束の影響を
受けない。従って、ハウジングへの磁石粉末の付着がお
きず、形状のけずれ、コーナー部の欠損等が皆無で、安
定した品質での磁石成形品の除材が容易となるという顕
著な効果を有するものである。
尚、除材される磁石の形状、異方性方向等により、除
材用磁石の着磁方法を、２極アキシヤル、多極アキシヤ
ル、あるいは、多極ラジアル等目的に応じて着磁方法を
選択することにより、更に効果が高まることは言うまで
もない。
材用磁石の着磁方法を、２極アキシヤル、多極アキシヤ
ル、あるいは、多極ラジアル等目的に応じて着磁方法を
選択することにより、更に効果が高まることは言うまで
もない。
第１図は本考案における除材装置の断面図。 第２図、第３図は、従来の除材治具および装置の見取
図。 A:アキユシヤル方向に着磁した永久磁石 B:バツクヨーク（強磁性） C:アクチュエーター D:ハウジング（非磁性） E:取付けネジ F:下パンチ G:ダイ H:コア I:圧縮成形後の磁石
図。 A:アキユシヤル方向に着磁した永久磁石 B:バツクヨーク（強磁性） C:アクチュエーター D:ハウジング（非磁性） E:取付けネジ F:下パンチ G:ダイ H:コア I:圧縮成形後の磁石
Claims (1)
- 【請求項１】アキュシャル方向に着磁されリング状の形
状を有する永久磁石体と、非磁性体のハウジングと、ア
クチュエーターとを有し、圧縮成形により成形された永
久磁石成形品の除材装置であって、 前記アクチュエーターには、前記永久磁石体が上下方向
に可動するように連結されてなり、 前記永久磁石体は、前記ハウジングの内側に配置され、
前記ハウジングに接触可能であることを特徴とする永久
磁石成形品の除材装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987034779U JP2545688Y2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 | 永久磁石成形品の除材装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987034779U JP2545688Y2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 | 永久磁石成形品の除材装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63142814U JPS63142814U (ja) | 1988-09-20 |
| JP2545688Y2 true JP2545688Y2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=30843651
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987034779U Expired - Lifetime JP2545688Y2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 | 永久磁石成形品の除材装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2545688Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54143710A (en) * | 1978-04-28 | 1979-11-09 | Hitachi Funmatsu Yakin Kk | Transfer apparatus for iron based powder formed body |
| JPS5791507A (en) * | 1980-11-28 | 1982-06-07 | Nec Home Electronics Ltd | Cutting device |
-
1987
- 1987-03-10 JP JP1987034779U patent/JP2545688Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63142814U (ja) | 1988-09-20 |
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