JPH0711205U - スローアウェイチップの固定構造 - Google Patents

スローアウェイチップの固定構造

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JPH0711205U
JPH0711205U JP4257893U JP4257893U JPH0711205U JP H0711205 U JPH0711205 U JP H0711205U JP 4257893 U JP4257893 U JP 4257893U JP 4257893 U JP4257893 U JP 4257893U JP H0711205 U JPH0711205 U JP H0711205U
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JP
Japan
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throw
away tip
moving member
fixing pin
fixing
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Pending
Application number
JP4257893U
Other languages
English (en)
Inventor
末広 池田
宣裕 高橋
Original Assignee
住友電気工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スローアウェイチップの取付けおよび取外し
操作をバイトの側面から簡単に行なうことのできるスロ
ーアウェイチップの固定構造を提供する。 【構成】 固定ピン30は係合凹部32を有する。ホル
ダ10は、固定ピン30に交差するように延びるガイド
穴12と、ガイド穴12内をスライド可能に設けられた
移動部材40と、移動部材40をガイド穴12の開口端
に向けて付勢する弾性部材50とを備える。移動部材4
0は、係合凹部32に係合し得る係合凸部43を有して
いる。係合凸部43と係合凹部32との係合状態は、弾
性部材50によって付勢された移動部材40によってし
っかりと維持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、スローアウェイチップの固定構造に関するものであり、特に、ス ローアウェイチップの取付けおよび取外し操作を簡単に行なうことのできるスロ ーアウェイチップの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
小型NC旋盤等によって小さな被加工物を複雑な形状に切削加工して仕上げる 場合、被加工物の周囲に複数個のスローアウェイ式バイトを配置する。通常、ス ローアウェイチップを貫通する固定ピンによってスローアウェイチップをホルダ に固定するスローアウェイ式バイトにおいては、スローアウェイチップの取付け および取外し操作はスパナ等の治具を用いてスローアウェイチップの上面側より 行なう。しかし、小さな被加工物の周囲に複数のスローアウェイ式バイトを配置 する場合には、バイトとバイトとの間のスペースが小さいため、治具や手をその スペース間に入れることが困難であった。そのため、スローアウェイ式バイトに 代えてろう付けバイトを用いざるを得なかった。
【0003】 上記不具合を解消するためには、スローアウェイチップの取付け取外し操作を バイトの側面側から行なう必要がある。この要望を満たすスローアウェイ式バイ トは、たとえば、実開平2−74102号公報および実開平2−43106号公 報に開示されている。
【0004】 実開平2−74102号公報に開示されたスローアウェイ式バイトでは、スロ ーアウェイチップを貫通するピンに係合する固定用ねじをホルダ内に配置してい る。スパナ等の工具を用いてバイトの側面から固定用ねじを回転操作すると、固 定用ねじの先端に設けられた偏心カムがピンに係合し、それによってスローアウ ェイチップをホルダに固定する。
【0005】 実開平2−43106号公報に開示されたスローアウェイ式バイトでは、スロ ーアウェイチップを貫通するピンの外周部に凹部を設け、この凹部に連通する挿 通孔をホルダ内に形成している。ホルダの側面から挿通孔内にねじをねじ込んで いくと、ねじがピンの凹部内に嵌まり込み、それによってスローアウェイチップ はホルダに固定される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
実開平2−74102号公報に開示されたスローアウェイ式バイトでは、固定 用ねじをスパナ等の工具を用いて回転操作しなければならず、作業効率の点で劣 る。同様に、実開平2−43106号公報に開示されたスローアウェイ式バイト においても、止めねじをスパナ等の工具によって数回転回転操作しなければなら ず、作業効率の点で劣る。しかも、実開平2−43106号公報に開示されたス ローアウェイチップの固定構造では、スローアウェイチップを貫通するピンに対 して内部に引込む力がまったく加わっていないので、クランプ力が弱い。
【0007】 この考案の目的は、バイトの側面からスローアウェイチップの取付けおよび取 外し操作を簡単に行なうことのできるスローアウェイチップの固定構造を提供す ることである。
【0008】 この考案の他の目的は、クランプ力の強いスローアウェイチップの固定構造を 提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案は、スローアウェイチップを貫通する固定ピンによってスローアウェ イチップをホルダに固定するスローアウェイチップの固定構造を前提とし、以下 のことを特徴とする。
【0010】 固定ピンは係合凹部を有している。ホルダは、ガイド穴と、移動部材と弾性部 材とを備える。ガイド穴は、固定ピンに交差するように延び、少なくともその一 方端が開口となっている。移動部材は、ガイド穴内をスライド可能に設けられ、 固定ピンの係合凹部に係合し得る係合凸部を有している。弾性部材は、移動部材 をガイド穴の開口端に向けて付勢することによって、固定ピンの係合凹部と移動 部材の係合凸部との係合状態を維持する。
【0011】 この考案の好ましい実施例では、係合凸部と係合凹部とが当接する部分に、ガ イド穴の開口端に向く力を固定ピンを押下げる力に変換する傾斜面が形成されて いる。さらに好ましい実施例では、移動部材が、固定ピンを挿通させる孔を有し ている。この孔の壁面に前記係合凸部が形成される。
【0012】
【作用】
ホルダの側面から移動部材を押込めば係合凸部と係合凹部との係合状態が解除 される。したがって、スローアウェイチップを固定ピンとともにホルダから取外 すことが可能となる。
【0013】 スローアウェイチップをホルダに取付ける際には、まず移動部材を押し込んで おく。その状態でスローアウェイチップを貫通する固定ピンをホルダ内に差込む 。その後、移動部材の押込み力を解除すれば、移動部材は弾性部材の付勢力によ ってガイド孔の開口端に向かって移動し、係合凸部と係合凹部とが係合状態にも たらされ、スローアウェイチップはホルダに対して固定される。この係合状態は 弾性部材によってしっかりと維持される。
【0014】 係合凸部と係合凹部とが当接する部分に傾斜面を形成することによって、弾性 部材によって発揮されるガイド穴の開口端に向く力は固定ピンを押下げる力に変 換される。したがって、固定ピンによるクランプ力は大きくなる。
【0015】
【実施例】
図2はこの考案に従ったスローアウェイ式バイトを示す平面図であり、図1は 図2のA−A′に沿って見た断面図である。
【0016】 スローアウェイ式バイトは、ホルダ10と、スローアウェイチップ20と、固 定ピン30とを備える。固定ピン30は、スローアウェイチップ20を貫通して おり、このスローアウェイチップをホルダ10に固定する。
【0017】 具体的な固定構造を図1を参照して説明する。 スローアウェイチップ20には、貫通孔21が形成されている。貫通孔21の 上方部分は、固定ピン30の頭部31を受入れるために大きな径とされている。 また、貫通孔21の面取り部22は固定ピン30の頭部31の下面に当接する。
【0018】 固定ピン30は、その途中部分が小径とされており、この部分に係合凹部32 を形成する。係合凹部32の下方部分は、図示するように、テーパ状に形成され ている。
【0019】 ホルダ10は、固定ピン30を受入れる貫通孔11と、この貫通孔11に交差 するように延び、少なくともその一方端が開口となっているガイド穴12と、ガ イド穴12内をスライド可能に設けられた移動部材40とを備える。
【0020】 移動部材40は、大きな径となっている頭部41と、固定ピン30を挿通させ る孔42とを有している。ホルダ10のガイド穴12は、移動部材40の頭部4 1の移動を可能にするためにその開口端部が大きな径の穴部13となっている。 移動部材40の孔42の壁面には、固定ピン30の係合凹部32に係合し得る係 合凸部43が形成されている。図示した実施例では、係合凸部43の下方部分は 、固定ピン30のテーパ状の傾斜面に対応する傾斜面とされている。
【0021】 ホルダ10の大径穴部13内には複数個の皿ばね50が配置されている。この 皿ばね50は、移動部材40の頭部41をガイド穴12の開口端に向けて、すな わち矢印Bに示す方向に付勢している。
【0022】 図1に示す状態では、移動部材40が皿ばね50によって矢印Bで示す方向に 付勢されているので、移動部材40の係合凸部43と固定ピン30の係合凹部3 2とが係合状態にある。この際、係合凸部43と係合凹部32とが当接する部分 に傾斜面が形成されているので、移動部材40に働いている矢印Bの方向に向く 力は、固定ピン30を矢印Cで示す方向に押下げる力に変換される。こうして、 スローアウェイチップ20は、固定ピン30によってホルダ10にしっかりとク ランプされる。
【0023】 固定ピン30の頭部31は、スローアウェイチップ20の面取り部22を押圧 するので、固定ピン30とスローアウェイチップ20との間の位置ずれ(固定ピ ン30の軸方向および径方向)は生じない。
【0024】 スローアウェイチップ20をホルダ10から取外す場合には、図3に示したよ うに、ロッド60によって移動部材40の頭部41を押込むだけでよい。図3に 示す状態では、移動部材40の係合凸部43と固定ピン30の係合凹部32との 係合状態が解除されているので、スローアウェイチップ20を固定ピン30とと もにホルダ10から取外すことができる。
【0025】 スローアウェイチップ20をホルダ10に取付ける際には、まず図3に示すよ うに、バイトの側面からロッド60を用いて移動部材40の頭部41を押込む。 その状態で、スローアウェイチップ20を貫通している固定ピン30をホルダ1 0の貫通孔11内に差込む。そして、ロッド60による押込み力を解除すれば、 移動部材40は皿ばね50の付勢力によってガイド穴12内を移動する。最終的 に、図1に示すように、係合凸部43と係合凹部32とが係合状態にもたらされ る。この係合状態は、皿ばね50の付勢力によってしっかりと維持される。
【0026】 図4は、この考案の他の実施例を示す断面図である。前述の実施例と異なると ころは、移動部材40が延長部44を有している点のみである。この延長部44 は、ホルダ10の側面から突出している。したがって、図示するように、指によ って移動部材44を押込むことができる。この実施例によれば、図3に示したよ うなロッド60が不要となる。
【0027】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、バイトの側面から移動部材を押込むだけで 、スローアウェイチップの取付けおよび取外しを行なうことができる。スパナ等 による回転操作を必要としないので、スローアウェイチップの取付けおよび取外 しを非常に簡単にかつ短時間に行なうことができる。
【0028】 さらに、上記操作にあたって大きなスペースを必要としないので、小さな被加 工物の周囲に複数のバイトを配置するような小型NC旋盤において、本考案の構 造が有利に適用され得る。
【0029】 好ましい実施例として説明したように、係合凸部と係合凹部とが当接する部分 に傾斜面を設ければ、スローアウェイチップの固定状態において、常に固定ピン に押下げ力が付与されているので、大きなクランプ力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に従った一実施例の断面図である。
【図2】この考案に従った固定構造を採用しているスロ
ーアウェイ式バイトを示す平面図である。
【図3】スローアウェイチップを取外す際の状態を示す
断面図である。
【図4】この考案の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ホルダ 12 ガイド穴 20 スローアウェイチップ 30 固定ピン 32 係合凹部 33 傾斜面 40 移動部材 43 係合凸部 50 皿ばね

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スローアウェイチップを貫通する固定ピ
    ンによってスローアウェイチップをホルダに固定するス
    ローアウェイチップの固定構造において、 前記固定ピンは係合凹部を有し、 前記ホルダは、 前記固定ピンに交差するように延び、少なくともその一
    方端が開口となっているガイド穴と、 前記ガイド穴内をスライド可能に設けられ、前記固定ピ
    ンの係合凹部に係合し得る係合凸部を有する移動部材
    と、 前記移動部材を前記ガイド穴の開口端に向けて付勢する
    ことによって、前記固定ピンの係合凹部と前記移動部材
    の係合凸部との係合状態を維持する弾性部材と、 を備えることを特徴とする、スローアウェイチップの固
    定構造。
  2. 【請求項2】 前記係合凸部と前記係合凹部とが当接す
    る部分には、前記ガイド穴の開口端に向く力を前記固定
    ピンを押下げる力に変換する傾斜面が形成されている、
    請求項1に記載のスローアウェイチップの固定構造。
  3. 【請求項3】 前記移動部材は、前記固定ピンを挿通さ
    せる孔を有しており、 前記孔の壁面に前記係合凸部が形成されている、請求項
    1または2に記載のスローアウェイチップの固定構造。
JP4257893U 1993-08-03 1993-08-03 スローアウェイチップの固定構造 Pending JPH0711205U (ja)

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JPH0711205U true JPH0711205U (ja) 1995-02-21

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JP (1) JPH0711205U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008543580A (ja) * 2005-06-08 2008-12-04 ヴァン・ホーセン、チャールズ・エイ 切削工具用のクイックチェンジホルダ
JP2010528882A (ja) * 2007-06-06 2010-08-26 ノー スクリュー リミテッド 切削工具ホルダ及び切削工具用の切削インサート

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008543580A (ja) * 2005-06-08 2008-12-04 ヴァン・ホーセン、チャールズ・エイ 切削工具用のクイックチェンジホルダ
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981222