JPH07111973B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH07111973B2
JPH07111973B2 JP61065131A JP6513186A JPH07111973B2 JP H07111973 B2 JPH07111973 B2 JP H07111973B2 JP 61065131 A JP61065131 A JP 61065131A JP 6513186 A JP6513186 A JP 6513186A JP H07111973 B2 JPH07111973 B2 JP H07111973B2
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semiconductor device
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、2枚の半導体基板を直接接着して1枚の半導
体基板を得てこれに所望の素子を形成する半導体装置の
製造方法に関する。
(従来の技術) 鏡面研磨された2枚の半導体基板の研磨面同士を清浄な
雰囲気下で直接接着し熱処理することにより、強固に接
合した1枚の半導体基板が得られる。この方法で半導体
基板を接着させると、従来長時間を要した不純物拡散工
程の短縮が可能となり、また短時間の拡散で済むために
不純物プロファイルの制御が正確に行なえる、等の利点
が得られる。従ってこの技術は、各種半導体素子の製造
に適用して大きい効果が得られるものとして注目されて
いる。
しかし、具体的素子に適用した場合、例えば導電変調型
MOSFET等に適用した場合に、同一工程で製造した素子の
中でオン電圧等のバラツキが大きく、製造歩留りが低い
ものとなる欠点があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記した問題を解決して、直接接着法を用いた
場合の素子特性のバラツキを少なくし、歩留り向上を可
能とした半導体装置の製造方法を提供することを目的と
する。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置の
製造方法は、第1及び第2の半導体基板を直接接着して
なる接着基板に所望の素子が形成されてなる半導体装置
の製造方法において、前記第1及び第2の半導体基板を
直接接着する工程と、前記第1の半導体基板を研磨して
薄くする工程と、前記第1の半導体基板との接着面とは
異なる前記第2の半導体基板の面にリンゲッタリングを
施す工程とを有することを特徴とする。
(作用) 本発明者等の研究によれば、接着基板を用いた場合にお
ける製造歩留まりの低下の原因は、清浄な雰囲気下で基
板接着を行ったとしても、接着界面における重金属等の
不純物の残留が避けられず、これにより、接着界面近傍
でキャリア寿命が低下することにあることが分かった。
そこで、本発明では、接着基板にリンゲッタリングを施
している。したがって、本発明によれば、接着基板の接
着界面に残留する重金属等の不純物が効果的に除去さ
れ、接着界面近傍でのキャリア寿命が向上し、且つ均一
になる。また、本発明者等は、接着界面を通して反対側
の半導体層でも重金属やその他の不純物がゲッタリング
により取り除かれ、キャリア寿命が向上することを確認
した。従って本発明によれば、素子のオン電圧等の特性
が向上し、その特性のバラツキも少なくなって歩留りが
向上する。
(実施例) 以下本発明の実施例を説明する。
第1図(a)〜(d)は本発明を導電変調型MOSFETに適
用した実施例の製造工程断面図である。先ず第1図
(a)に示すように、鏡面研磨されたn-型Si基板11とP+
型Si基板14を用意する。P+型Si基板14はドレイン領域と
して用いられ、n-型基板11はnベース領域として用いら
れるものである。n-型Si基板の鏡面研磨面には、n+型層
12およびP+型層13が拡散法等により形成されている。P+
型層13はP+型基板14と共にドレイン領域の一部をなし、
またn+型層12はドレイン領域からnベース層へのキャリ
ア注入を最適化するためのものである。本実施例では、
導電変調型MOSFETは基本的には第1の半導体基板である
n-形基板11に形成されることになる。この様な2枚の基
板の鏡面研磨面同士を、クリーンルーム等の清浄な雰囲
気下で第1図(b)に示すように直接接着し、熱処理を
行って強固な接着基板を得る。15が接着界面である。こ
の後n型基板11側を所定のnベース層厚みを得るために
破線で示すように一部除去し、鏡面研磨する。この後第
1図(c)に示すように、n-型基板11の表面に熱酸化に
よるゲート絶縁膜16を介して、5000Åの多結晶シリコン
膜によりゲート電極17を形成し、ゲート電極17をマスク
としてBイオン注入によりp型ベース領域18を形成し、
更にドーズ量2×1015/cm2をAイオン注入によりn+型ソ
ース領域19を形成する。そしてソース領域19が形成され
た側の基板表面をCVD酸化膜20で覆って、基板裏面にPOC
l3を拡散源としてリンをデポジットしてn+型層21を形成
して、いわゆるリンゲッタリングを行う。このn+型層21
の形成条件は例えば、950℃,10分とする。そしてn+型層
21を除去して、第1図(d)に示すように酸化膜20にコ
ンタクトホールを開けてソース領域19とp型ベース領域
18に同時にコンタクトするAl膜によるソース電極22を形
成し、基板裏面にはV−Ni−Au膜によるドレイン電極23
を形成して、導電変調型MOSFETが完成する。
第2図は、この実施例による導電変調型MOSFET(A)
と、リンゲッタリングを行わない他、実施例と同様の条
件で形成した導電変調型MOSFET(B)のオン電圧VFの分
布を示したものである。図から明らかなように、この実
施例によりオン電圧のバラツキは非常に小さくなってい
る。
以上のようにこの実施例によれば、直接接着技術を利用
した半導体装置の製造において、リンゲッタリングを行
うことにより接着界面に在留する不純物を効果的に除去
して素子特性の大幅な向上を図ることができる。
ところで上記実施例の場合、素子のソース領域側表面に
リンのデポジットを行うと、リンがソース領域を構成す
る不純物であるAsより深く拡散されてしまい、浅いソー
ス接合を得ることができなくなる。従って実施例のよう
にソース領域側表面はリンゲッタリングの工程では絶縁
膜で覆っておくことが重要である。但し、リンゲッタリ
ング工程は、表面を絶縁膜で覆って行えばよいのであっ
て、基板接着工程の後何時でもよい。
また実施例では導電変調型MOSFETを説明したが、接着界
面近傍のキャリア寿命が素子特性に大きい影響を与える
他のあらゆる素子に本発明を適用して効果が得られる。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、直接接着技術を用い
る半導体装置の素子特性のバラツキを低減し、歩留り向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(d)は本発明を導電変調型MOSFETに適
用した実施例の製造工程を示す断面図、第2図は実施例
により得られた導電変調型MOSFETのオン電圧のバラツキ
を従来例と比較して示す図である。 11……n-型Si基板(nベース領域)、12……n+型層、13
……p+型層、14……p+型Si基板(ドレイン領域)、15…
…接着界面、16……ゲート絶縁膜、17……ゲート電極、
18……p型ベース領域、19……n+型ソース領域、20……
酸化膜、21……n+型層(リンデポジット層)、22……ソ
ース電極、23……ドレイン電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336 29/68 29/78

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2の半導体基板を直接接着して
    なる接着基板に所望の素子が形成されてなる半導体装置
    の製造方法において、前記第1及び第2の半導体基板を
    直接接着する工程と、前記第1の半導体基板を研磨して
    薄くする工程と、前記第1の半導体基板との接着面とは
    異なる前記第2の半導体基板の面にリンゲッタリングを
    施す工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】第1の半導体基板表面を絶縁膜で覆った後
    に第2の半導体基板側からリンゲッタリングを行うこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記素子は前記第1の半導体基板に形成さ
    れた導電変調型MOSFETであることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の半導体装置の製造方法。
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JP3921764B2 (ja) * 1997-12-04 2007-05-30 株式会社デンソー 半導体装置の製造方法
WO2007096996A1 (ja) * 2006-02-24 2007-08-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 半導体装置及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
日経エレクトロニクス(1986.1.27)No.387,第108〜110頁

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