JPH07111618A - 結像系の縞模様軽減装置 - Google Patents

結像系の縞模様軽減装置

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JPH07111618A
JPH07111618A JP5277689A JP27768993A JPH07111618A JP H07111618 A JPH07111618 A JP H07111618A JP 5277689 A JP5277689 A JP 5277689A JP 27768993 A JP27768993 A JP 27768993A JP H07111618 A JPH07111618 A JP H07111618A
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JP
Japan
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image forming
image
optical
data
stripe pattern
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JP5277689A
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English (en)
Inventor
Tadayoshi Miyoshi
忠義 三好
Ryoyu Takanashi
稜雄 高梨
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2次元画像の結像系で生じる縞模様を電気的
補正により軽減する。 【構成】 透過原稿11に照明光Lを与えると、透過原
稿11の画像情報が透過原稿台12を通り抜けて光学的
結像素子1により結像され、更に、光学的結像素子1に
より結像された画像情報と光学的結像素子1で発生する
濃淡部分を持った縞模様とが光学的に加算された状態で
CCDエリアセンサ3の結像面3a上に得られる。CC
Dエリアセンサ3から光電変換したデジタル・エリアデ
ータDijと縞模様補正メモリ7内の縞模様補正係数デ
ータEijとを乗算器8内で掛け算すれば、光学的結像
素子1で発生する縞模様が軽減又は除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2次元画像の近接結像
が必要となる画像入力装置や画像表示装置において、と
くに2次元画像の結像系で生じる縞模様を電気的補正に
より軽減するよう構成した結像系の縞模様軽減装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は2次元的な原画像を光学的に結像
させた状態を説明するための図、図10は従来の投射型
表示装置を説明するための図であり、(A)は斜視的に
示し,(B)は概念的に示した図、図11は図10に示
した光学的結像素子を説明するための図であり、(A)
は光学的結像素子として光ファイバープレートを用いた
場合を示し,(B)は光学的結像素子としてマイクロレ
ンズアレイを用いた場合を示し,(C)は光学的結像素
子としてセルフォックレンズアレイを用いた場合を示し
た図、図12は光学的結像素子内の配列状態を説明する
ための図であり、(A)は一部を示し、(B)は隣り合
う境界を示した図、図13は光学的結像素子で生じるチ
キンワイヤ縞模様を説明するための図であり、(A)は
チキンワイヤ全体が現れた状態を示し、(B)はチキン
ワイヤのクロス点のみが残った状態を示した図である。
【0003】図9に示した如く、一般的に、2次元的
(平面的)な原画像を光学的に結像して結像画像を得る
ために、光学的結像手段として周知のリレーレンズ100
が用いられているが、この種のリレーレンズ100 は形
状が大,周辺レゾ劣化,図形歪大,光量損出大な
どの欠点がある。
【0004】これに対し、図10(A),(B)に示し
た如く、2次元的な原画像を近接した結像面に略1対1
で結像させるための結像装置として特開平4−2898
37号公報に投射型表示装置200 が開示されている。こ
の投射型表示装置200 において、電気アドレス・電気書
き込み型表示素子からなり、原画像を表示する原画像面
素子201 と、光ファイバープレート,マイクロレンズア
レイ,セルフォックレンズアレイのうちいずれかを用い
て原画像面素子201 の原画像面201aに表示された原画像
を光学的に結像させるための光学的結像素子202 と、光
アドレス・空間光変調素子からなり、光学的結像素子20
2 により結像した画像情報を結像させてこの画像情報を
光学的に増幅させるための結像面素子203 とが所定の間
隔を離して夫々平行に配置されている。この際、所定の
間隔とは、原画像面素子201 の原画像面201aに表示され
た原画像が光学的結像素子202 を介して結像面素子203
の結像面203a上に略1対1で結像できる寸法に設定され
ている。
【0005】即ち、上記投射型表示装置200 では、原画
像を結像するために前記したリレーレンズ100 に置換し
て、近接型の光学的結像素子202 として光ファイバープ
レート,マイクロレンズアレイ,セルフォックレンズア
レイのいずれかを用いることにより、リレーレンズ100
の欠点を補うように構成されている。尚、ここで用いら
れる近接型の光学的結像素子202 とは、結像面に近接し
て設けられることから呼称している。
【0006】そして、比較的弱い照明光Lを原画像面素
子201 に照射し、原画像面素子201の原画像面201aに表
示された原画像が変調されて2次元的に光量の変化した
画像情報として光学的結像素子202 を介して結像面素子
203 に導かれ、ここで結像面素子203 の結像面203a上に
結像された画像情報を不図示の強い光源を用いて投射レ
ンズ204 で明るく拡大表示するよう構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10
(A),(B)に示した従来の投射型表示装置200 で
は、光学的結像素子202 として図11(A)〜(C)に
夫々示したような光ファイバープレートFP,マイクロ
レンズアレイMLA,セルフォックレンズアレイSLA
のうちいずれかを用い、リレーレンズ100 の欠点を補う
ように構成されているものの、これら光ファイバープレ
ートFP,マイクロレンズアレイMLA,セルフォック
レンズアレイSLAなどを用いても、原画像面素子201
に表示された原画像を光学的結像素子202 を介して結像
面素子203 に結像した際、下記するように光学的結像素
子202 で生じる縞模様が結像面素子203 の結像面203a上
に発生してしまい、画像情報を良好に結像できず問題と
なっている。
【0008】即ち、図11(A)に示したように、光学
的結像素子202 として光ファイバープレートFPを用い
た場合において、外形が略矩形状に形成された光ファイ
バープレートFPでは、複数本の光ファイバーFが2次
元的(平面的)にプレート状に束ねられており、これら
複数の光ファイバーFの1本1本をサンプリングして画
像情報を形成しているため、サンプリング定理により画
素数の2倍以上の光ファイバーFが必要であり、且つ、
図12(A),(B)に示したように、微細な径の光フ
ァイバーFをある程度の本数合わせて6角状に束ね、こ
れを更に束ねて必要面積を得ている。この際、図12
(A)に示した如く、隣り合う光ファイバーFとの間に
は光を遮蔽するための遮蔽材Hが埋め込まれており、且
つ、図12(B)に拡大して示した如く、隣り合う光フ
ァイバーFとの間は6角形の境界が形成されたようにな
り、この6角形の境界はあたかも鶏を飼うための金網に
形成した6角形の網目と似ていることから、チキンワイ
ヤ(Chicken Wire)と呼称されているが、
この6角形の境界で整列が乱れたり、あるいは光ファイ
バーFが変形することもある。従って、原画像面素子20
1 に表示された原画像を光ファイバープレートFPを介
して結像面素子203 に結像した際、6角形の境界,言い
替えるとチキンワイヤが形成された光ファイバープレー
トFPに起因してチキンワイヤ縞模様が結像面素子203
の結像面203a上に発生する。このチキンワイヤ縞模様
は、例えば図13(A)に示したように光ファイバープ
レートFPのチキンワイヤ全体が濃淡部分を持った縞模
様として現れたり、あるいは図13(B)に示したよう
に光ファイバープレートFPのチキンワイヤのクロス点
のみが残った状態で現れたりしている。勿論、図13
(A),(B)から明らかなように、チキンワイヤ縞模
様の濃淡部分は、横方向(X軸方向),縦方向(Y軸方
向)に周期関数に基づいて規則性を持って現れるもので
ある。
【0009】また、図11(B)に示したように、光学
的結像素子202 としてマイクロレンズアレイMLAを用
いた場合において、外形が略矩形状に形成されたマイク
ロレンズアレイMLAでは、複数のマイクロレンズML
が2次元的(平面的)に規則正しく配列しており、この
マイクロレンズMLは単レンズと同様に作用するため、
単レンズ当りは倒立像となり、且つ、これらのマイクロ
レンズMLの1つ1つをサンプリングして画像情報を形
成しているため、ここでもサンプリング定理により画素
数の2倍以上のレンズ数が必要となる。上記したマイク
ロレンズアレイMLAを微細加工するには、平面板ガラ
スをイオン変換により屈折率を連続的に変化させて作成
するものの、全面均一に作製でき得ない。従って、原画
像面素子201 に表示された原画像をマイクロレンズアレ
イMLAを介して結像面素子203 に結像した際、不均一
に作製されたマイクロレンズアレイMLAに起因する縞
模様が結像面素子203 の結像面203a上に発生したり、あ
るいはTV画像のラスタや、網点原稿のモワレと略同様
の縞模様が発生する。
【0010】更に、図11(C)に示したように、光学
的結像素子202 としてセルフォックレンズアレイSLA
を用いた場合において、外形が略矩形状に形成されたセ
ルフォックレンズアレイSLAでは、複数のセルフォッ
クレンズSLが2次元的(平面的)に規則正しく配列し
ており、且つ、セルフォックレンズSLはイオン変換法
を用いて作られる一種の屈折率分布型レンズであり、即
ち、セルフォックレンズSLは屈折率がふつう半径方向
に分布を持つように形成されていることから、正立像が
得られると共に、必要画素数より少ないレンズ数で構成
できるが、このセルフォックレンズアレイSLAでも図
12(A),(B)に示しようなチキンワイヤが形成さ
れるので、これに伴って原画像面素子201 に表示された
原画像をセルフォックレンズアレイSLAを介して結像
面素子203 に結像した際、チキンワイヤが形成されたセ
ルフォックレンズアレイSLAに起因して図13
(A),(B)に示しようなチキンワイヤ縞模様が結像
面素子203 の結像面203a上に発生してしまう。
【0011】以上のように、マイクロレンズアレイML
A,光ファイバープレートFP,セルフォックレンズア
レイSLAのいずれの近接型の光学的結像素子202 も縞
模様が発生し、良好な結像が得られないので、これらの
光学的結像素子202 は低レベル(低解像度又は低階調
数)な画像を結像させる時にしか適用できなかった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、2次元的な原画像を光学的結像
手段により該光学的結像手段に近接した結像面上に光学
像として略1対1で結像させる結像装置において、前記
光学的結像手段として光ファイバープレート,マイクロ
レンズアレイ,セルフォックレンズアレイのうちいずれ
かを用い、且つ、結像面上に発生する前記光学的結像手
段の縞模様の光電変換した電気信号データをエリアデー
タとしてエリアメモリに記憶し、結像面上に発生する縞
模様を前記エリアデータによって軽減させるよう構成し
た結像系の縞模様軽減装置を提供するものである。
【0013】
【実施例】以下に本発明に係わる結像系の縞模様軽減装
置の一実施例を図1乃至図8を参照して、<縞模様補正
メモリのデータ作成>,<縞模様補正メモリのメモリ容
量削減方法>,<第1実施例の結像系の縞模様軽減装置
>,<第2実施例の結像系の縞模様軽減装置>,<第3
実施例の結像系の縞模様軽減装置>,<第4実施例の結
像系の縞模様軽減装置>の順に詳細に説明する。
【0014】本発明に係わる結像系の縞模様軽減装置で
は、2次元的な原画像を表示する原画像表示手段と、原
画像表示手段に表示された原画像を光ファイバープレー
ト,マイクロレンズアレイ,セルフォックレンズアレイ
のうちいずれかを用いて光学的に結像させるための光学
的結像手段と、光学的結像手段により結像した画像情報
を光学的結像手段と近接した結像面上に光学像として結
像させ、この光学像を電気的又は光学的に取り出す結像
面手段とを所定の間隔を離して夫々平行に配置させ、且
つ、原画像を光学的結像手段を介して略1対1で結像面
上に結像させるよう夫々の部材を配置した際、光学的結
像手段で生じる縞模様を電気的縞模様補正手段により電
気的に軽減又は除去できるよう構成したことを特徴とす
るものである。
【0015】<縞模様補正メモリのデータ作成>図1は
本発明に係わる第1〜第4実施例の結像系の縞模様軽減
装置に適用される縞模様補正メモリのデータ作成につい
て説明するための図、図2は光学的結像素子で生じた縞
模様をCCDエリアセンサにより光電変換させた後のデ
ジタル・エリアデータを説明するための図である。
【0016】まず始めに、本発明に係わる第1実施例〜
第4実施例の結像系の縞模様軽減装置10(図4),1
5(図5),20(図6),30(図8)を説明する前
に、これら結像系の縞模様軽減装置10,15,20,
30に共通して用いられる光学的結像素子1で生じる縞
模様を電気的補正により軽減又は除去するために、本発
明の要部となる縞模様補正メモリのデータ作成につい
て、図1及び図2を用いて説明する。
【0017】図1において、本発明に係わる第1〜第4
実施例の結像系の縞模様軽減装置10,15,20,3
0に共通して用いられる光学的結像素子1としては、先
に図11(A)〜(C)に示して説明した光ファイバー
プレートFB,マイクロレンズアレイMLA,セルフォ
ックレンズアレイSLAのうちいずれかを用いている。
従って、光学的結像素子1は、前述したと同様にその構
造上から例えばチキンワイヤ(図12)などに起因する
濃淡部分を持った縞模様を発生させる要因があり、且
つ、チキンワイヤ縞模様(図11)の濃淡部分は、横方
向(X軸方向),縦方向(Y軸方向)に周期関数に基づ
いて規則性を持って現れるものである。尚、光ファイバ
ープレートFB,マイクロレンズアレイMLA,セルフ
ォックレンズアレイSLAなどの光学的結像素子1は、
結像面に近接して設けられるため近接型の光学的結像素
子とも呼称している。
【0018】そこで、光学的結像素子1で生じる縞模様
を電気的補正により軽減又は除去するための縞模様補正
メモリ(エリア補正メモリ)7の補正データを作成する
には、光拡散板2と、光学的結像素子1と、結像面3a
を有したCCDエリアセンサ3とを所定の間隔を離して
夫々平行に配置させる。ここでは、光学的結像素子1で
生じる縞模様がCCDエリアセンサ3の結像面3a上に
略1対1で結像できるよう夫々所定の間隔が設定されて
いる。
【0019】上記CCDエリアセンサ3は、一般的にエ
リアメモリとしての機能を備えていることから、結像面
3a上に発生する光学的結像素子1の縞模様の光電変換
した電気信号データをエリアデータとして記憶させる機
能を備えている。
【0020】また、後述する縞模様補正メモリ7は、エ
リアメモリの一種であり、ここではエリア補正メモリと
なるものであり、後述するようにここに記憶される縞模
様補正係数データはエリア補正データとなる。
【0021】その後、照明光Lを光拡散板2に照射し
て、略均一光量の拡散光Kを光学的結像素子1に与える
と、光学的結像素子1で発生する濃淡部分を持った縞模
様がCCDエリアセンサ3の結像面3a上で結像され、
同時に、CCDエリアセンサ3により光電変換されて電
気信号データの一種のアナログ・エリアデータとして出
力され、更に、アドレス発生器4により制御されながら
A/D変換器5により2次元のデジタル・エリアデータ
に変換される。
【0022】ここで、図2に示した如く、光学的結像素
子1で発生する光学的縞模様と対応したデジタル・エリ
アデータは(Dij){但しX軸方向;i=0,1,…
…n,Y軸方向;j=0,1,……m}として表すこと
ができる。この際、CCDエリアセンサ3から光電変換
したデジタル・エリアデータDijの値自体はアナログ
値であり、且つ、CCDエリアセンサ3のX軸方向及び
Y軸方向のアドレスがデジタル値であるので、デジタル
・エリアデータDijのi及びjは、CCDエリアセン
サ3のX軸方向の画素及びY軸方向の画素と対応してい
る。
【0023】また、CCDエリアセンサ3によって取り
出されるデジタル・エリアデータDijは、CCDエリ
アセンサ3をX軸方向(又はY軸方向)に1次元的にラ
イン走査しながらCCDエリアセンサ3をY軸方向(又
はX軸方向)に順次移動させて繰り返しライン走査して
取り出す方法とか、X軸方向及びY軸方向の2次元エリ
アから構成されたCCDにより取り出す方法などが採用
されている。
【0024】また、A/D変換器4から出力されたデジ
タル・エリアデータDijは順次CPU6内に送られ、
このCPU6内では全デジタル・エリアデータΣ(Di
j){但しX軸方向;i=0,1,……n,Y軸方向;
j=0,1,……m}の平均信号レベルAvが算出され
ると共に、この平均信号レベルAvを基にして平均信号
レベルAvをデジタル・エリアデータDijで除算した
縞模様補正係数データEij{但しi=0,1,……
n,j=0,1,……m}を算出している。即ち、平均
信号レベルAv及び縞模様補正係数Eijは、下記の式
に基づいて算出されている。
【0025】 平均信号レベルAv=Σ(Dij)/n×m 縞模様補正係数データEij=Av/Dij また、ここで算出された縞模様補正係数データEij
は、光学的結像素子1で発生する縞模様の濃い部分が最
大値側で、淡い部分が最小値とすると、補正後には濃い
部分が淡い方向に補正され、淡い部分が濃い方向に補正
されるよう、即ち、補正後に反転できる係数である。こ
のようにCPU6内で算出した縞模様補正係数データE
ijは、アドレス発生器4により制御されながらCPU
6から縞模様補正メモリ7内に全部の縞模様補正係数デ
ータEij{但しi=0,1,……n,j=0,1,…
…m}が記憶される。上記縞模様補正メモリ7はここで
は周知のROMを用いている。
【0026】従って、縞模様補正メモリ7内に記憶され
た全部の縞模様補正係数データEij{但しi=0,
1,……n,j=0,1,……m}は、光学的結像素子
1で発生する濃淡部分を持った縞模様に対応したエリア
補正データとなると共に、且つ、CCDエリアセンサ3
の画素アドレスに対応して2次元表示したものであり、
ここで縞模様補正メモリ7の製作が完了したことにな
る。
【0027】この後、A/D変換器4から出力されたデ
ジタル・エリアデータDijと縞模様補正メモリ7内の
縞模様補正係数データEijとを乗算器8内で掛け算す
れば、光学的結像素子1で発生する濃淡部分を持った縞
模様に対応した補正後のデジタル・エリアデータHDi
j{但しi=0,1,……n,j=0,1,……m}が
順次得られる。即ち、補正後のデジタル・エリアデータ
HDijは、下記の式に基づいて算出されている。
【0028】補正後のデジタル・エリアデータHDij
=Dij×Eij=Av ここでは均一な照明光Lを与えられているので、補正後
のデジタル・エリアデータHDijはどこの場所でも平
均信号レベルAvと等しくなり、光学的結像素子1で発
生する縞模様を電気的補正により軽減又は除去できたこ
とになる。
【0029】<縞模様補正メモリのメモリ容量削減方法
>図3は縞模様補正メモリのメモリ容量削減方法の一例
を説明するために、光学的結像素子で生じた縞模様の最
大値及び最小値の位置を示した図である。
【0030】先に説明した縞模様補正メモリ7内に記憶
された全部の縞模様補正係数データEij{但しi=
0,1,……n,j=0,1,……m}は、光学的結像
素子1で発生する縞模様に対応し、且つ、CCDエリア
センサ3の画素数に対応して2次元的に表示したもので
あり、縞模様補正メモリ7内のメモリ容量が必要とな
る。
【0031】そこで、縞模様補正メモリ7内のメモリ容
量をできるだけ削減する第1のメモリ容量削減例とし
て、図3を用いて説明する。前述したように、光学的結
像素子1で生じる濃淡部分を持った縞模様は、横方向
(X軸方向),縦方向(Y軸方向)に規則性を持って現
れ、即ち、縞模様の濃淡部分は連続的で、且つ、1次元
的(X軸方向,又はY軸方向),2次元的(XY軸方
向)で定まる周期関数に基づいて発生するものであるか
ら、光学的結像素子1で生じる縞模様の最大値(濃い部
分)を丸印位置とし、光学的結像素子1で生じる縞模様
の最小値(淡い部分)を×印位置とすると、縞模様の最
大値の位置,縞模様の最小値の位置のいずれか一方のア
ドレス情報、又は両方のアドレス情報だけをメモリに記
憶させ、その間を1次元的又は2次元的な周期関数に基
づいて補間することでメモリ容量を削減することができ
る。
【0032】また、第2のメモリ容量削減例として、光
学的結像素子1で生じる縞模様の最大値(濃い部分)の
位置と対応した縞模様補正係数データ,最小値(淡い部
分)の位置と対応した縞模様補正係数データのいずれか
一方、又は両方をメモリ容量の小さい縞模様補正メモリ
に記憶させ、その間を1次元的又は2次元的な周期関数
に基づいて補間することでメモリ容量を削減することが
できる。
【0033】また、第3のメモリ容量削減例として、図
3及び図13で示した通り、光学的結像素子1で生じる
縞模様は、X軸方向,Y軸方向側で各々空間周波数が異
なった周期となるので、X軸方向及びY軸方向のみ周期
をエリアデータとして記録し、夫々のエリアデータより
エリア内の補正係数を算出すればメモリ容量を削減でき
る。
【0034】更に、第4のメモリ容量削減例として、図
3及び図13で示した通り、光学的結像素子1で生じる
縞模様は、X軸方向とY軸方向の空間周波数(又は周
期)の位相変化は光学的結像素子1によって算出できる
ので、X軸方向又はY軸方向のいずれか一方の軸の1ラ
インをエリアデータとして記録し、他方の軸は一方の軸
データの位相変化だけで全エリアの補正係数を算出すれ
ば、メモリ容量を削減するができる。
【0035】上記第1〜第4のメモリ容量削減例は、後
述する本発明に係わる第1実施例〜第4実施例の結像系
の縞模様軽減装置10(図4),15(図5),20
(図6),30(図8)に共通して適用可能である。
【0036】<第1実施例の結像系の縞模様軽減装置>
図4は本発明に係わる第1実施例の結像系の縞模様軽減
装置を説明するための概念図であり、光学的結像素子で
生じる縞模様を結像面側で電気的に補正した場合を示し
ている。
【0037】図4に示した本発明に係わる第1実施例の
結像系の縞模様軽減装置10は、画像入力装置に適用し
て構成したものである。尚、先に説明した構成部材は同
一番号を付して説明する。
【0038】図4(A)に示した如く、本発明に係わる
第1実施例の結像系の縞模様軽減装置10では、原画像
として光を透過する平面原稿(以下、透過原稿と記す)
11が透過原稿台12の原画像面12a上に載置されて
いる。従って、ここでの原画像表示手段は、透過原稿1
1,透過原稿台12とで構成されている。また、透過原
稿台12の裏面12b側には、光学的結像手段となる前
記した光ファイバープレート,マイクロレンズアレイ,
セルフォックレンズアレイのうちいずれかを用いた光学
的結像素子1が透過原稿台12と対向しながら所定の間
隔を離して平行に設置されている。
【0039】また、光学的結像素子1の出射側には、結
像面3aを光学的結像素子1と対向した結像面手段とな
るCCDエリアセンサ3が所定の間隔を離して平行に設
置されている。ここでは、原画像となる透過原稿11が
光学的結像素子1によりCCDエリアセンサ3の結像面
3a上に略1対1で結像できるよう夫々所定の間隔が設
定されている。尚、CCDエリアセンサ3の代わりに撮
像管などの2次元センサを用いても良い。 更に、CC
Dエリアセンサ3には、本発明の要部となる第1の電気
的縞模様補正手段13が接続されている。上記第1の電
気的縞模様補正手段13は、光学的結像素子1で生じる
縞模様を結像側で電気的に補正するために構成されたも
のであり、アドレス発生器4と、A/D変換器5と、縞
模様補正係数データを記憶した縞模様補正メモリ7と、
乗算器8と、D/A変換器9とで図示のよう接続されて
構成されている。ここで使用する縞模様補正メモリ7
は、光学的結像素子1で発生する縞模様と対応して先に
説明した方法でデータ作成がされたものとする。勿論、
予めデータ作成した縞模様補正メモリ7を使用すること
なく、第1実施例の結像系の縞模様軽減装置10を組み
立てた段階で、前記したと同様に光学的結像素子1に略
均一な光を与えれば、縞模様補正メモリ7のデータ作成
ができることは図示から明らかである。このような場合
には、縞模様補正メモリ7として必要な時に記憶させる
SRAM形態を用いる場合もある。
【0040】上記のように構成した第1実施例の結像系
の縞模様軽減装置10の動作において、透過原稿11に
照明光Lを与えると、透過原稿11の画像情報が透過原
稿台12を通り抜けて光学的結像素子1により結像さ
れ、更に、光学的結像素子1により結像された画像情報
と光学的結像素子1で発生する濃淡部分を持った縞模様
とが光学的に加算された状態でCCDエリアセンサ3の
結像面3a上に得られる。この後、光学的に加算された
画像情報及び縞模様はCCDエリアセンサ3により光電
変換されて電気信号データの一種のアナログ・エリアデ
ータとして出力され、アドレス発生器4により制御され
ながらA/D変換器5により2次元のデジタル・エリア
データDij{但しi=0,1,……n,j=0,1,
……m}に変換されて乗算器8に入力される。
【0041】一方、縞模様補正メモリ7には、先に説明
したように、光学的結像素子1で発生する縞模様と対応
した全部の縞模様補正係数データEij{但しi=0,
1,……n,j=0,1,……m}が記憶されているか
ら、この縞模様補正メモリ7の縞模様補正係数データE
ijをアドレス発生器4により制御されながら読み出し
て、乗算器8に入力させる。そして、乗算器8内で、A
/D変換器4から出力されたデジタル・エリアデータD
ijと縞模様補正メモリ7内の縞模様補正係数データE
ijとを掛け算すれば、補正後のデジタル・エリアデー
タHDij{但しi=0,1,……n,j=0,1,…
…m}が順次得られる。更に、補正後のアナログ・エリ
アデータHAijを得る必要がある場合には、D/A変
換器9により変換させればよい。
【0042】上記のように得られた補正後のデジタル・
エリアデータHDij,補正後のアナログ・エリアデー
タHAijは、必要な画像情報のみが出力され、一方、
光学的結像素子1で発生する縞模様の成分は電気的補正
により完全に軽減又は除去される。従って、縞模様のな
い高解像度の画像情報を得ることができる。更に、光学
的結像素子1で発生する縞模様を電気的補正により軽減
又は除去しているので、光路系の光透過率が減衰され
ず、装置10の画像品質を向上できると共に、縞模様補
正用としての機構部品がないので装置10の信頼性及び
品質の向上にも寄与できる。
【0043】尚、第1実施例の装置10では、縞模様補
正メモリ7内に記憶された全部の縞模様補正係数データ
Eijを用いて説明したが、先に説明した第1〜第4の
メモリ容量削減例に基づいて構成すれば、装置10がよ
り安価となる。
【0044】尚、第1実施例の装置10では、原画像と
して透過原稿11を使用して説明したが、これに限るこ
となく、光を反射する平面原稿(反射原稿)を結像する
ように構成することも可能である。
【0045】<第2実施例の結像系の縞模様軽減装置>
図5は本発明に係わる第2実施例の結像系の縞模様軽減
装置を説明するための概念図であり、光学的結像素子で
生じる縞模様を原画像側で電気的に補正した場合を示し
ている。
【0046】図5に示した本発明に係わる第2実施例の
結像系の縞模様軽減装置15は、画像入力装置に適用し
て構成したものであり、且つ、第1実施例の結像系の縞
模様軽減装置10を一部変形して光学的結像素子1で生
じる縞模様を原画面側で電気的に補正したものである。
ここでは、第1実施例と異なる点を中心に説明する。
【0047】図5に示した如く、本発明に係わる第2実
施例の結像系の縞模様軽減装置15では、原画像となる
透過原稿11を照射するために、電気アドレス型の光学
シャッタトとしてLCDパネル16が透過原稿11と対
向しながら平行に設置されている。ここで、本発明の要
部となる第2の電気的縞模様補正手段18について説明
する。
【0048】上記第2の電気的縞模様補正手段18は、
光学的結像素子1で生じる縞模様を原画像側で電気的に
補正するために構成されたものであり、LCDパネル1
6と、アドレス発生器4と、縞模様補正係数データを記
憶した縞模様補正メモリ7と、光量分布制御回路17と
で図示のよう接続されて構成されている。
【0049】上記のように構成した第2実施例の結像系
の縞模様軽減装置15の動作において、アドレス発生器
4により制御されながら縞模様補正メモリ7から光学的
結像素子1で発生する縞模様と対応した全部の縞模様補
正係数データEijが光量分布制御回路17に送られ、
この光量分布制御回路17内で縞模様補正係数データE
ijに基づいて照射光の発光量が制御されて分布光Bと
して透過原稿11に照射される。この際、LCDパネル
16側でシャッタ回数やシャッタ期間,透過光量などを
制御するこにより、分布光Bの発光量が制御される。ま
た、原画像側での分布光Bによる電気的補正により、光
学的結像素子1で発生する縞模様は先に軽減又は除去し
てしまうので、透過原稿11の画像情報のみが光学的結
像素子1によりCCDエリアセンサ3の結像面3aに結
像されることになり、CCDエリアセンサ3から光電変
換された画像情報は補正後のアナログ・エリアデータH
Aijとなる。
【0050】従って、第2実施例の結像系の縞模様軽減
装置15でも、第1実施例の装置10と略同様の効果を
得ることができる。
【0051】<第3実施例の結像系の縞模様軽減装置>
図6は本発明に係わる第3実施例の結像系の縞模様軽減
装置を説明するための概念図であり、光学的結像素子で
生じる縞模様を原画像側で電気的に補正した場合を示し
ている。図7は図6に示した光アドレス・空間光変調素
子を拡大して示した図である。
【0052】図6に示した本発明に係わる第3実施例の
結像系の縞模様軽減装置20は、画像表示装置に適用し
て構成したものである。
【0053】図6に示した如く、本発明に係わる第3実
施例の結像系の縞模様軽減装置20では、原画像を原画
像面21aに表示する電気アドレス・電気書き込み型表
示素子(原画像表示手段)21と、前記した光ファイバ
ープレート,マイクロレンズアレイ,セルフォックレン
ズアレイのうちいずれかを用いて電気アドレス・電気書
き込み型表示素子21の原画像面21aに表示された原
画像を光学的に結像させるための光学的結像素子(光学
的結像手段)1と、光学的結像素子1により結像した画
像情報を結像面22a上に結像させてこの画像情報を光
学的に増幅させるための光アドレス・空間光変調素子
(結像面手段)22とが所定の間隔を離して夫々平行に
配置されている。この際、所定の間隔とは、原画像面2
1aに表示された原画像が光学的結像素子1を介して結
像面22a上に略1対1で結像できる寸法に設定されて
いる。
【0054】また、光アドレス・空間光変調素子22の
出射側には、偏向ビームスプリッタ23,投射レンズ2
4,スクリーン25が配設され、且つ、偏向ビームスプ
リッタ23の近傍にはハロゲンランプ,キセノンランプ
などを用いた強い光源25が配設されている。
【0055】更に、原画像側となる電気アドレス・電気
書き込み型表示素子21には、本発明の要部となる第3
の電気的縞模様補正手段27が接続されている。上記第
3の電気的縞模様補正手段27は、光学的結像素子1で
生じる縞模様を原画像側で電気的に補正するために構成
されたものであり、アドレス発生器4と、縞模様補正係
数データを記憶した縞模様補正メモリ7と、書き込み量
制御回路26とで図示のよう接続されて構成されてい
る。
【0056】また、上記電気アドレス・電気書き込み型
表示素子21としては、LCDパネル,CRT,プラズ
マディスプレイなどが適用可能であり、即ち、発光表面
が略平坦な表示素子が適用可能である。この実施例で
は、電気アドレス・電気書き込み型表示素子21として
LCDパネルを用いて原画像の書き込み量を制御するよ
う説明するが、これに限ることなく、CRTを用いた場
合には、蛍光面ガラスを平板ガラスで作製し、且つ、蛍
光面ガラスの前方に原画像の書き込み量を制御するため
のLCDパネルを設置すれば良い。
【0057】また、上記光アドレス・空間光変調素子2
2は光アドレス方式エリア素子の一種である。また、図
7に拡大して示した如く、光アドレス・空間光変調素子
22は、2枚のガラス基板22A,22Bに挟まれた数
層の薄膜だけで構成され、画素分割の微細加工なく形成
されている。また、各薄膜層は光導電層22C・遮光膜
22D・誘電体ミラー22E・液晶22Fとなってお
り、その外側を透明電極22G,22Hで挟み、両電極
間に交流バイアス22Iが印加されている。従って、光
アドレス・空間光変調素子22は微弱な書き込み光Rに
応じて、光導電層22Cで光電変換によるインピーダン
ス変化が発生し、液晶22Fの両端に掛る電圧が制御さ
れ、この時、光源からの光Sは液晶22Fを通り、誘電
体ミラー22Eで全反射され、再び液晶22Fを経る間
に光学的変調を受ける。この動作は書き込み光量に応じ
て、読み出し光Wの変調を制御しているにもかかわら
ず、誘電体ミラー22Eで完全遮断することで、書き込
み光と読み出し光の相互干渉が排除され、各々を独立さ
せて取り扱えるように構成されている。
【0058】上記のように構成した第3実施例の結像系
の縞模様軽減装置20の動作において、アドレス発生器
4により制御されながら縞模様補正メモリ7から光学的
結像素子1で発生する縞模様と対応した全部の縞模様補
正係数データEijが書き込み量制御回路26に送ら
れ、この書き込み量制御回路26内で縞模様補正係数デ
ータEijに基づいて、電気アドレス・電気書き込み型
表示素子21の原画像面21aに表示された原画像の書
き込み量が制御されて、光学的結像素子1に照射され
る。この際、書き込み量が制御された原画像は、光学的
結像素子1で発生する縞模様が軽減又は除去されている
ので、電気アドレス・電気書き込み型表示素子21の原
画像面21aに表示された原画像のみが光学的結像素子
1によりアドレス・空間光変調素子22の結像面22a
上に得られる。この後、光アドレス・空間光変調素子2
2の出射面22bに光源25からの光Sを与えれば、光
アドレス・空間光変調素子22の結像面22a上に得ら
れた縞模様のない高解像度の画像情報が光アドレス・空
間光変調素子22の出射面22bから読み出し光Wとし
て読み出され、投射レンズ24を介してスクリーン25
上に明るく拡大表示される。
【0059】尚、第3実施例の装置では、原画像側で光
学的結像素子1で発生する縞模様を電気的補正により軽
減又は除去しているが、これに限らず、結像側でも可能
であり、例えば光アドレス・空間光変調素子22内の液
晶22Fを用いる方法なども考えられる。
【0060】尚、第3実施例では結像面手段として光ア
ドレス・空間変調素子22を用いて説明したが、結像面
手段は光アドレスを受ける面が略平坦なマイクロチャン
ネルプレート,感光板等が適用できる。更に光−光変換
以外でも光アドレス可能で、受光面が略平坦な素子への
適用も可能である。これらを含めた光アドレス方式エリ
ア素子ならば良いものである。上記のうちで、マイクロ
チャンネルプレートとは、一般的に、細いチャネルマル
チプライヤーを束ね,電子像の増倍に適する構造とした
ものであり、内径10〜20μmのチャネルマルチプラ
イヤーをはちの巣状に並べて溶着し直径数cmの板状に
してある。画面の間に電圧を印加し負極側から電子像を
入射すると他側から10〜10倍に電子像が放出さ
れるものである。
【0061】<第4実施例の結像系の縞模様軽減装置>
図8は本発明に係わる第4実施例の結像系の縞模様軽減
装置を説明するための斜視図である。
【0062】図8に示した如く、本発明に係わる第4実
施例の結像系の縞模様軽減装置30では、原画像を表示
する原画像部31と、光学的結像素子1と、原画像を光
学的結像素子1により結像する結像部32とが所定の間
隔を隔てて平行に設置され、且つ、原画像部31の原画
像面31aに表示された原画像が光学的結像素子1によ
り結像部32の結像面32aに略1対1で結像できるよ
うになっている。尚、原画像部31及び結像部32は、
先に説明した第1〜第3実施例の装置10(図4),1
5(図5),20(図6)で説明たような適宜な部材を
夫々適用できるので、ここでの詳述を省略する。
【0063】また、原画像部31には、原画像面31a
が原画像を表示できるだけの有効エリア(必要画像エリ
ア)だけ設けられ、且つ、有効エリアに近接して上部側
の横方向(X方向)に照明光Lを透過できるX軸側の透
明部31bが形成され、更に、手前側の縦方向(Y方
向)に照明光Lを透過できるY軸側の透明部31cが夫
々形成されている。
【0064】一方、結像部32には、原画像部31に形
成したX軸側の透明部31b及びY軸側の透明部31c
と対向する部分にX軸ラインセンサ33及びY軸ライン
センサ34が設置されている。
【0065】上記のように構成した第4実施例の結像系
の縞模様軽減装置30の動作を簡略に説明すると、均一
な照明光Lを原画像部31に照射すると、照明光Lは原
画像面31a及びX軸側の透明部31b並びにY軸側の
透明部31cを透過し、光学的結像素子1で生じる縞模
様が結像部32の結像面32aに光学的に結像され、こ
こで結像された縞模様の濃淡部分がX軸ラインセンサ3
3及びY軸ラインセンサ34により光電変換されて夫々
1ラインのX軸エリアデータ及びY軸エリアデータとし
て取り出すことができる。
【0066】そして、これらのX軸エリアデータ及びY
軸エリアデータに基づいて、先に<縞模様補正メモリの
メモリ容量削減方法>の項目で説明した電気的補正方法
により、縞模様補正メモリのメモリ容量を削減しなが
ら、光学的結像素子1で生じる縞模様を電気的に補正で
き、且つ、原画像を高画質に結像させることができる。
【0067】尚、実施例では、X軸ラインセンサ33及
びY軸ラインセンサ34を設けたが、これに限ることな
く、X軸ラインセンサ33又はY軸ラインセンサ34の
いずれか一方だけでも良い。この理由については、先に
<縞模様補正メモリのメモリ容量削減方法>の項目で説
明しているので、ここでの説明を省略する。
【0068】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる結像系の縞
模様軽減装置によると、2次元的な原画像を光学的結像
手段により該光学的結像手段に近接した結像面上に光学
像として略1対1で結像させる際、光学的結像手段とし
て光ファイバープレート,マイクロレンズアレイ,セル
フォックレンズアレイのうちいずれかを用い、且つ、結
像面上に発生する光学的結像手段の縞模様の光電変換し
た電気信号データをエリアデータとしてエリアメモリに
記憶し、結像面上に発生する縞模様をエリアデータによ
って軽減させるよう構成したので、近接型の光学的結像
手段(近接型結像素子)で発生する縞模様を電気的補正
による簡単な方法で軽減,除去することができると共
に、結像面上に結像した画像情報は縞模様のない高解像
度の画像として得られるので、本発明に係わる結像系の
縞模様軽減装置の画像品質を向上できる。
【0069】また、光学的結像手段で発生する縞模様を
電気的補正により軽減又は除去しているので、光路系の
光透過率が減衰されず、且つ、縞模様補正用としての機
構部品がないので装置の信頼性及び品質の向上にも寄与
できる。
【0070】また、近接型の光学的結像手段で発生する
縞模様を電気的補正により軽減又は除去させることを図
れば、高解像度の結像装置にまで適用可能となる。
【0071】更に、本発明に係わる結像系の縞模様軽減
装置は、近接型の光学的結像手段の特長を損なうことな
く、例えば画像入力装置あるいは画像表示装置にも適用
でき、利用範囲が拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1〜第4実施例の結像系の縞
模様軽減装置に適用される縞模様補正メモリのデータ作
成について説明するための図である。
【図2】光学的結像素子で生じた縞模様をCCDエリア
センサにより光電変換させた後のデジタル・エリアデー
タを説明するための図である。
【図3】縞模様補正メモリのメモリ容量削減方法の一例
を説明するために、光学的結像素子で生じた縞模様の最
大値及び最小値の位置を示した図である。
【図4】本発明に係わる第1実施例の結像系の縞模様軽
減装置を説明するための概念図であり、光学的結像素子
で生じる縞模様を結像面側で電気的に補正した場合を示
している。
【図5】本発明に係わる第2実施例の結像系の縞模様軽
減装置を説明するための概念図であり、光学的結像素子
で生じる縞模様を原画像側で電気的に補正した場合を示
している。
【図6】本発明に係わる第3実施例の結像系の縞模様軽
減装置を説明するための概念図であり、光学的結像素子
で生じる縞模様を原画像側で電気的に補正した場合を示
している。
【図7】図6に示した光アドレス・空間光変調素子を拡
大して示した図である。
【図8】本発明に係わる第4実施例の結像系の縞模様軽
減装置を説明するための斜視図である。
【図9】2次元的な原画像を光学的に結像させた状態を
説明するための図である。
【図10】従来の投射型表示装置を説明するための図で
ある。
【図11】図10に示した光学的結像素子を説明するた
めの図である。
【図12】光学的結像素子内の配列状態を説明するため
の図である。
【図13】光学的結像素子で生じるチキンワイヤ縞模様
を説明するための図である。
【符号の説明】
1…光学的結像手段(光学的結像素子)、2…光拡散
板、3…CCDエリアセンサ(エリアメモリ)、3a…
結像面、4…アドレス発生器、5…A/D変換器、7…
縞模様補正メモリ(エリアメモリ,エリア補正メモ
リ)、8…乗算器、9…D/A変換器、10…第1実施
例の結像系の縞模様軽減装置、11…平面原稿(透過原
稿)、13…第1の電気的縞模様補正手段、15…第2
実施例の結像系の縞模様軽減装置、17…光量分布制御
回路、18…第2の電気的縞模様補正手段、20…第3
実施例の結像系の縞模様軽減装置、21…電気アドレス
・電気書き込み型表示素子、22…光アドレス方式エリ
ア素子(光アドレス・空間光変調素子)、22a…結像
面、26…書き込み量制御回路、27…第3の電気的縞
模様補正手段、30…第4実施例の結像系の縞模様軽減
装置。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2次元的な原画像を光学的結像手段により
    該光学的結像手段に近接した結像面上に光学像として略
    1対1で結像させる結像装置において、 前記光学的結像手段として光ファイバープレート,マイ
    クロレンズアレイ,セルフォックレンズアレイのうちい
    ずれかを用い、且つ、結像面上に発生する前記光学的結
    像手段の縞模様の光電変換した電気信号データをエリア
    データとしてエリアメモリに記憶し、結像面上に発生す
    る縞模様を前記エリアデータによって軽減させるよう構
    成した結像系の縞模様軽減装置。
  2. 【請求項2】前記エリアデータは、結像面上に発生する
    縞模様と対応して算出した縞模様補正係数データとする
    請求項1記載の結像系の縞模様軽減装置。
  3. 【請求項3】前記エリアデータは原画像として略均一な
    光を与え、結像面上の光学的縞模様を光電変換して用い
    る請求項1記載の結像系の縞模様軽減装置。
  4. 【請求項4】前記エリアデータで原画像に与える2次元
    光量分布を制御する請求項1記載の結像系の縞模様軽減
    装置。
  5. 【請求項5】前記エリアデータで結像面上の光電変換後
    の電気信号データを制御する請求項1記載の結像系の縞
    模様軽減装置。
  6. 【請求項6】結像面上の縞模様の光電変換データの中、
    最大レベル位置,最小レベル位置の一方、又は両方のア
    ドレス情報だけを記憶させ、それ以外のデータは1次以
    上の補間によってメモリ容量を削減する請求項1記載の
    結像系の縞模様軽減装置。
  7. 【請求項7】前記エリアデータをX軸,Y軸各々1ライ
    ンで構成してエリア補正データとする請求項1記載の結
    像系の縞模様軽減装置。
  8. 【請求項8】前記エリアデータをX軸の1ラインで構成
    し、Y軸はX軸データの位相変化だけでエリア補正デー
    タとする請求項1記載の結像系の縞模様軽減装置。
  9. 【請求項9】原画像の有効エリア(必要画像エリア)の
    外側にX軸,Y軸の一方又は両方の略均一光を設けて結
    像面上の該当ケ所に1本以上のラインセンサを対応さ
    せ、得られるデータよりエリア補正データとする請求項
    1記載の結像系の縞模様軽減装置。
  10. 【請求項10】原画像として透過原稿又は反射原稿から
    なる平面原稿を用い、且つ、結像面にCCDエリアセン
    サ,撮像管などの2次元センサを用いる画像入力装置に
    適用した請求項1記載の結像系の縞模様軽減装置。
  11. 【請求項11】原画像としてLCDパネル,CRT,プ
    ラズマディスプレイなどの電気アドレス・電気書き込み
    型表示素子を用い、且つ、結像面に光アドレス・空間光
    変調素子,マイクロチャンネルプレートなどの光アドレ
    ス方式エリア素子を用いる画像表示装置に適用した請求
    項1記載の結像系の縞模様軽減装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017054052A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 キヤノン株式会社 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017054052A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 キヤノン株式会社 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体

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