JPH07111027A - モータの軸受流体シール構造 - Google Patents

モータの軸受流体シール構造

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JPH07111027A
JPH07111027A JP27770293A JP27770293A JPH07111027A JP H07111027 A JPH07111027 A JP H07111027A JP 27770293 A JP27770293 A JP 27770293A JP 27770293 A JP27770293 A JP 27770293A JP H07111027 A JPH07111027 A JP H07111027A
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JP
Japan
Prior art keywords
motor
wall surface
bearing
peripheral wall
bearing fluid
Prior art date
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Pending
Application number
JP27770293A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamichi Hayakawa
正通 早川
Masato Gomyo
五明  正人
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受流体のモータ外部飛散あるいは漏洩を良
好に防止することを可能とする。 【構成】 固定部材222側に設けられた円環状突出部
226の周壁面と、回転部材231の周壁面とで画成さ
れる狭小通路25によって、シール部24からモータ外
部空間に至る通路長を延長するとともに、その延長通路
を折曲通路とするように構成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転部材を支承する滑
り軸受の軸方向外側に、軸受流体のシール部を配置した
モータの軸受流体シール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】各種モータにおいて、滑り軸受により回
転部材を支承するように構成したものが広く採用されて
いる。例えば図2に示されている軸固定型のHDDスピ
ンドルモータにあっては、フレーム1側に組み付けられ
たステータ組と、このステータ組に対して軸方向に組み
付けられたロータ組とから構成されている。そして上記
フレーム1には、固定軸2が垂直に立設するように設け
られているとともに、この固定軸2と同心状に円筒状の
コアホルダー3が配置されている。また上記円筒状のコ
アホルダー3の外周部には、巻線4が巻回されたステー
タコア5が装着されている。
【0003】さらに上記固定軸2には、一対の滑り軸受
6,6を介して回転部材としてのハブ7が回転自在に支
承されている。このハブ7は、磁気ディスク等のメディ
アを外周部に装着する略円筒形状の胴部7aを有してい
るとともに、この胴部7aの図示下縁側に半径方向外周
側に張り出すように設けられた取付部7bに、バックヨ
ーク8を介して駆動マグネット9が環状に装着されてい
る。この駆動マグネット9は、前記ステータコア5の外
周端面に対して環状に対向するように配置されている。
【0004】一方、上記滑り軸受6,6の滑り面には、
所定の軸受流体(オイル)が充填されているとともに、
滑り軸受6,6の軸方向外側には、上記軸受流体の漏出
を防ぐためのシール部10,10が、両滑り軸受6,6
を軸方向に挟み込むようにして配置されている。これら
の各シール部10は、例えば磁性流体シールから構成さ
れており、磁石10aの軸方向両側を、一対のポールピ
ース10b,10bにより軸方向に挾み込んでなるもの
であり、上記ポールピース10b,10bの内周側端縁
部に磁性流体10c,10cが保持されている。
【0005】上記各シール部10は、ハブ7の内周部に
装着されており、その磁性流体10cが、固定軸2の外
周面に密着している。そしてこれらの両シール部10,
10により滑り軸受6,6を含む通路が耐圧的に封止さ
れ、この封止空間によって軸受流体の漏出が防止される
とともに、モータ外部側からの塵芥等の侵入が防止され
るように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述のような
構成のモータでは、ロータ組がスラスト方向に移動ガタ
を有しており、衝撃や振動等によりロータ組が軸方向に
移動することがある。そして上述した従来の軸受流体シ
ール構造では、ロータ組の軸移動を生じた場合等におい
て、シール部10,10により画成された軸受流体の封
止空間内から軸受流体が外部に押し出されることがあ
る。このような軸受流体の漏出は、特に清浄な雰囲気を
要するモータには好ましくない。
【0007】そこで本発明は、滑り軸受の軸受流体の漏
出を良好に防止することができるようにしたモータの軸
受流体シール構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかるモータの軸受流体シール構造は、回転部
材を回転自在に支承するように固定部材あるいは回転部
材のいずれかに固着された滑り軸受と、この滑り軸受の
滑り面に充填された軸受流体の漏出を防ぐシール部と、
を備えたモータの軸受流体シール構造において、前記固
定部材には、回転中心軸と同心状に円環状突出部が設け
られているとともに、当該円環状突出部の周壁面は、前
記回転部材の周壁面と半径方向に対面するように配置さ
れ、上記円環状突出部の周壁面と、前記回転部材の周壁
面との間に、シール部とモータ外部空間とを連通する狭
小通路が形成された構成になされている。
【0009】
【作用】そして上記手段によれば、固定部材に設けられ
た円環状突出部の周壁面と回転部材の周壁面とで形成さ
れる狭小通路によって、シール部からモータ外部空間に
至る通路長が延長されるとともに、折曲状の通路が形成
されることとなり、その分、軸受流体は外部側へ漏出し
難くなっている。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず図1に示されている本発明の第1実施
例におけるHDDスピンドルモータは、フレーム21側
に組み付けられた固定部材としてのステータ組22と、
このステータ組22に対して、図示上側から積層状に組
み付けられた回転部材としてのロータ組23とから構成
されている。このうちステータ組22を構成しているス
テータコア221は、上記フレーム21に位置決めして
設置された略円筒状のコアホルダー222の外周部に嵌
着されており、このステータコア221の突極部に巻線
223が巻回されている。
【0012】また上記コアホルダー222の中心部に
は、固定軸224が図示上方側に向かって垂直に立設さ
れており、当該固定軸224の外周に対して、前記ロー
タ組23を構成するハブ231が、一対のラジアル滑り
軸受232,232を介して回転自在に支承されてい
る。上記ハブ231は、磁気ディスクを外周部に装着す
る略円筒形状の胴部231aを有しているとともに、こ
の胴部231aの図示下端縁に半径方向外周側に張り出
すように取付部231bを有しており、この取付部23
1bに、バックヨーク233を介して駆動マグネット2
34が環状に装着されている。上記駆動マグネット23
4は、前記ステータコア221の外周端面に対して環状
に対向するように配置されている。
【0013】一方、前述した各ラジアル滑り軸受23
2,232どうしの間部分には、環状のスペーサ(軸受
カラー)235が介挿されており、両ラジアル滑り軸受
232,232どうしが軸方向に一定間隔離されるよう
に保持されている。このとき各ラジアル滑り軸受232
の内周面と前記固定軸224の外周面とは、互いに滑り
面を構成しており、両滑り面どうしの間の隙間内に、所
定の軸受流体(オイル)が介在されている。また図示下
側のラジアル滑り軸受232の軸方向下端面は、前記コ
アホルダー222の上端面に配置されたスラスト軸受2
25上に、回転可能に受けられている。
【0014】さらに上記コアホルダー222の外周縁部
には、円環状突出部226が一体的に設けられている。
この円環状突出部226は、回転中心軸と同心状に設け
られており、図示下側のラジアル滑り軸受232及びス
ペーサ(軸受カラー)235の各外周壁面に対して、半
径方向に所定間隔離して環状に対面するように配置され
ているとともに、当該円環状突出部226の外周側に、
前記ハブ231の一部を構成する壁面が、半径方向に所
定間隔離して環状に対面するように配置されている。
【0015】また上記ラジアル滑り軸受232,232
の軸方向外側には、上記軸受流体の漏出を防ぐためのシ
ール部24,24が、両ラジアル滑り軸受232,23
2を軸方向に挟み込むようにして配置されている。これ
らの各シール部24は、いわゆる磁性流体シールから構
成されており、磁石24aの軸方向両側を、一対のポー
ルピース24b,24bにより軸方向に挾み込んだもの
であり、上記ポールピース24b,24bの内周端縁部
に、磁性流体24c,24cが保持されている。そして
これら両磁性流体シール24,24により、上記両ラジ
アル滑り軸受232,232の軸受流体の外部漏出を防
ぐ封止空間が画成されている。以下、この封止空間につ
いて述べる。
【0016】まず図示上側のシール部24は、ハブ23
1の上端側内周に配置されており、その磁性流体24c
は、固定軸224の外周面に密着している。また図示下
側のシール部24は、上述した円環状突出部226の内
周壁面に固着されており、その磁性流体24cは、図示
下側のラジアル滑り軸受232及びスペーサ(軸受カラ
ー)235の各外周壁面に密着している。従ってこれら
の両シール部24,24により、ラジアル滑り軸受23
2,232を含む略L字状の通路が耐圧的に封止され、
この封止空間によって軸受流体の漏出が防止されるとと
もに、モータ外部側からの塵芥等の侵入が防止されるよ
うになっている。
【0017】さらに上記円環状突出部226は、図示下
側のシール部24から軸方向(図示上方向)に所定量延
出しており、この円環状突出部226の軸方向延出部に
おける内外の周壁面と、図示下側のラジアル滑り軸受2
32及びスペーサ(軸受カラー)235の各外周壁面
と、ハブ231の周壁面とにより、横断面略コの字状の
狭小通路25が画成されている。すなわちこの狭小通路
25は、図示下側のシール部24と、モータの外部側空
間とを互いに連通する折曲状の通路から構成されてい
る。
【0018】さらにまた上記狭小通路25の壁面を構成
するハブ231の壁面には、前記円環状突出部226の
外周面側に向かって突出する絞り凸部236が円環状に
突設形成されている。この絞り凸部236は、前記狭小
通路25に沿って2段にわたり設けられており、横断面
略三角形状の頂部が、前記円環状突出部226の外周壁
面に近接配置されることによってラビリンスパッキンが
構成されている。
【0019】このように本実施例装置では、固定部材側
に設けられた円環状突出部226の周壁面と、回転部材
としてのハブ231の周壁面と、ラジアル滑り軸受23
2の周壁面とで画成される狭小通路25により、シール
部24からモータ外部空間に至る通路長が延長されると
ともに、その延長通路が折曲状に形成されているため、
たとえシール部24を越えて軸受流体が外部側に向かっ
て流出した場合であっても、モータ外部空間への飛散あ
るいは漏洩は、上記狭小通路25により良好に防止され
るようになっている。
【0021】加えて本実施例では、シール部24からモ
ータ外部空間に至る狭小通路25に、ラビリンスパッキ
ンが形成されているため、このラビリンスパッキンによ
る封止作用及び回転遠心力によって、軸受流体の飛散あ
るいは漏洩がより一層良好に防止されるようになってい
る。
【0022】また本実施例では、図示下側のシール部2
4が、ラジアル滑り軸受232及びスペーサ(軸受カラ
ー)235の外周壁面に密着するように配置されている
ため、両シール部24,24どうしの間の距離が短縮さ
れることとなり、従ってモータの全高が低減されるとと
もに、ラジアル滑り軸受232の軸方向端面を、スラス
ト受として利用することができ、モータの小型化が可能
となっている。
【0023】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。例えば
ラジアル滑り軸受は、固定部材あるいは回転部材のいず
れかに固着すればよく、軸側に固定して軸受の外周面を
滑り面とすることも可能である。また軸回転型のモータ
に対しても本発明は同様に適用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかるモータ
の軸受流体シール構造は、固定部材側に設けられた円環
状突出部の周壁面と、回転部材の周壁面とで画成される
狭小通路によって、シール部からモータ外部空間に至る
通路長を延長するとともに、その延長通路を折曲通路と
するように構成したものであるから、軸受流体のモータ
外部飛散あるいは漏洩を良好に防止することができ、清
浄な雰囲気を安定的に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるHDDモータの構造
を表した半横断面説明図である。
【図2】従来におけるHDDモータの構造例を表した半
横断面説明図である。
【符号の説明】
21 フレーム 22 ステータ組 23 ロータ組 221 ステータコア 224 固定軸 231 ハブ 232 ラジアル滑り軸受 226 円環状突出部 24 シール部(磁性流体シール) 25 狭小通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部材を回転自在に支承するように固
    定部材あるいは回転部材のいずれかに固着された滑り軸
    受と、 この滑り軸受の滑り面に充填された軸受流体の漏出を防
    ぐシール部と、を備えたモータの軸受流体シール構造に
    おいて、 前記固定部材には、回転中心軸と同心状に円環状突出部
    が設けられているとともに、 当該円環状突出部の周壁面は、前記回転部材の周壁面と
    半径方向に対面するように配置され、 上記円環状突出部の周壁面と、前記回転部材の周壁面と
    の間に、シール部とモータ外部空間とを連通する狭小通
    路が形成されていることを特徴とするモータの軸受流体
    シール構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータの軸受流体シー
    ル構造において、 シール部は、滑り軸受の周壁面と、回転部材の周壁面と
    の間に配置された磁性流体シールから構成されているこ
    とを特徴とするモータの軸受流体シール構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のモータの軸受流体シー
    ル構造において、 円環状突出部の周壁面及びこの円環状突出部の周壁面に
    対面する回転部材の周壁面の少なくとも一方側に、ラビ
    リンスパッキンを構成する絞り凸部が、複数段にわたっ
    て突設されていることを特徴とするモータの軸受流体シ
    ール構造。
JP27770293A 1993-10-08 1993-10-08 モータの軸受流体シール構造 Pending JPH07111027A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990525