JPH07110498B2 - プリプレグテープの切断編集方法およびその装置 - Google Patents

プリプレグテープの切断編集方法およびその装置

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JPH07110498B2
JPH07110498B2 JP2243257A JP24325790A JPH07110498B2 JP H07110498 B2 JPH07110498 B2 JP H07110498B2 JP 2243257 A JP2243257 A JP 2243257A JP 24325790 A JP24325790 A JP 24325790A JP H07110498 B2 JPH07110498 B2 JP H07110498B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はプリプレグテープのプリプレグを所定形状に切
断し、不要なプリプレグを除去するプリプレグテープの
切断編集方法およびその方法を実施するための装置に関
する。
(従来の技術) 航空機部品、スポーツ、レジャー用品あるいは各種機械
構造部品などが、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)な
どの複合材料により製作されている。この場合、複合材
料は、炭素繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、ガラス繊
維等の強化繊維に、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を
含浸してなるプリプレグを準備し、このプリプレグを方
向を変えて各層ごとに積層して製造したもの(以下「プ
リプレグ積層シート」と称する)が用いられる。プリプ
レグ積層シートは、製作する製品に適合する形状に切断
され、この切断されたプリプレグ積層シートの部片(以
下「プリプレグ積層材」と称する)は、賦形治具上に載
置され、加圧、加熱され、所定の形状に成形される。
従来、このようなプリプレグ積層シートを製造する場合
には、一側面にシリコン含浸処理などがなされた可撓性
のテープ(以下「裏紙」と称する)上に、プリプレグを
あらかじめ展着してなるプリプレグテープを準備し、こ
のプリプレグテープをプリプレグ積層手段に装着し、プ
リプレグテープを順次繰出しながらプリプレグを連続的
に配向する方法が採られている。
第8図および第9図は、プリプレグテープを用いてプリ
プレグ積層シートを製造する例を示したものである。第
9図に示すように、45゜方向にプリプレグテープを配向
して敷き詰めて正方形のプリプレグ積層シート1を形成
する場合、貼り付けられるプリプレグテープを敷き詰め
る順序に展開すると第8図に示すようになる。プリプレ
グテープ10のうち、斜線で示した部分101,102,103,104,
105……は、第9図にそれぞれ対応する符号で示した、
貼り付けられるプリプレグの必要な部分である。一方、
斜線を施してない部分2は、第9図で符号3で示すプリ
プレグ積層シート1の外形からはみ出す部分に対応する
部分であり、プリプレグの不要な部分である。このた
め、プリプレグ積層手段を用いて、プリプレグを連続的
に配向するためには、貼り付けられるプリプレグ101,10
2……と不要なプリプレグとを分離する必要がある。
従来の、プリプレグ積層手段には、プリプレグ切断装置
が配設されており、プリプレグ積層手段に装着されたプ
リプレグテープは、このプリプレグ切断装置で順次、プ
リプレグのみが、裏紙を残して必要なプリプレグの形状
に対応する形状に切断され、続いて同一のプリプレグ積
層手段に設けられた積層押し付け部で所定のプリプレグ
片が型の裏面に押し貼りされるようになっている。
(発明が解決しようとする課題) このように、従来においては、プリプレグテープを用い
てプリプレグ積層シートを形成する場合、プリプレグテ
ープのプリプレグの切断工程と積層工程とが、同一のプ
リプレグ積層手段内で行われているため、プリプレグの
切断作業中は、プリプレグの積層作業を行うことができ
ず、プリプレグの積層工程に時間がかかるという問題が
あった。
また、プリプレグ切断装置の設置スペースに制約がある
ため、複雑なカッタ刃の運動を必要とする複雑な切断形
状を得ることが困難であるという問題があった。
さらに、所定形状のプリプレグ積層シートを積層形成す
る際に不要となるプリプレグ部分を予め除去すること
は、プリプレグ積層手段の構造がきわめて複雑となるた
め行われておらず、プリプレグ積層シートを形成後、不
要な積層部分を除去する工程をさらに必要としていた。
本発明は上記のような問題点を考慮してなされたもので
あり、プリプレグの積層工程を短縮してプリプレグ積層
材を効率的に製造することができるプリプレグテープの
切断編集方法およびその方法を実施する装置を提供する
ことを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本発明によるプリプレグ
テープの切断編集方法は、裏紙上にプリプレグを展着し
て形成されたプリプレグテープを準備し、このプリプレ
グテープの裏紙を切断することなく、前記プリプレグの
みを所定の形状に切断する工程と、裏紙上から不要なプ
リプレグを除去し、切断プリプレグテープを形成する工
程と、からなることを特徴としている。
また、本発明によるプリプレグテープの切断編集装置
は、プリプレグテープを繰出し供給するプリプレグテー
プ供給装置と、供給装置の下流側に配設され、供給装置
から供給されたプリプレグテープのプリプレグを裏紙を
切断することなく所定形状に切断するプリプレグ切断装
置と、プリプレグ切断装置の下流側に配設され、プリプ
レグの切断されたプリプレグテープから不要なプリプレ
グを除去し切断プリプレグテープを形成する不要プリプ
レグ除去装置と、不要プリプレグ除去装置の下流側に配
設され、切断プリプレグテープを巻き取る切断プリプレ
グテープ巻取装置と、からなることを特徴としている。
(作 用) 本発明によれば、裏紙上にプリプレグを展着して形成さ
れたプリプレグテープを準備し、このプリプレグテープ
の裏紙を切断することなく、プリプレグのみを所定の形
状に切断し、続いて裏紙上から不要なプリプレグを除去
し、切断プリプレグテープを形成することにより、プリ
プレグテープの切断編集が行われる。
また、本発明によれば、プリプレグテープ供給装置から
プリプレグテープが繰出し供給され、プリプレグ切断装
置において、この供給されたプリプレグテープのプリプ
レグが裏紙を切断することなく所定形状に切断される。
続いて不要プリプレグ除去装置により、プリプレグテー
プから不要のプリプレグが除去され、切断プリプレグテ
ープが形成される。切断プリプレグテープは、切断プリ
プレグテープ巻取装置に巻き取られる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
第1図および第2図は、本発明によるプリプレグテープ
の切断編集装置の正面図および上平面図である。図にお
いて符号100は、装置本体フレームであり、このフレー
ム100の一端側にプリプレグテープ10を繰出し供給する
供給リール11が回転可能に取り付けられている。この供
給リール11には、プリプレグテープ10が巻き付けられた
状態で装着されている。プリプレグテープ10は供給リー
ル11から繰出され移動させられるが、供給リール11の下
流側(プリプレグテープの移動方向側)には、このプリ
プレグテープ10の繰出し移動動作を生じさせるプリプレ
グテープ送り出しロール12が配設されている。この送り
出しロール12は、上下2本のロールから構成されるピン
チロールであり、サーボモータ(図示せず)により、所
定の回転数のみ間欠的に矢印方向に回転するようになっ
ている。
送り出しロール12の下流側には、プリプレグを切断する
ためのプリプレグ切断装置20が配設されている。このプ
リプレグ切断装置20は、第3図にその詳細構造を示すよ
うに、プリプレグ切断用のカッタ刃21を有し、このカッ
タ刃21は超音波発振ホルダ22に着脱可能に取り付けられ
ている。超音波発振ホルダ22は、超音波振動を発生し
て、カッタ刃21に付与するものであり、超音波振動を励
起させるための電力が供給用リード線から供給されるよ
うになっている。
超音波発振ホルダ22は、ブラケット24を用いて移動ブロ
ック25に固設されている。この移動ブロック25の一側面
は、上下方向に案内路が形成されているガイド部材26に
摺動可能に取り付けられるとともに、上端面から垂直方
向にねじ穴25aが形成され、このねじ穴25aにねじ軸27が
螺合されている。ねじ軸27はガイド部材26の上端に固設
された小型サーボモータあるいは小型ステッピングモー
タ(以下「小型サーボモータ」という)28の出力軸(図
示せず)に連結されている。
ガイド部材26はさらに上下移動装置31の摺動片32に固設
され、上下移動装置31の作動により上下移動させられる
摺動片32とともに上下移動しうるようになっている。こ
の上下移動装置31としては、例えばエアシリンダあるい
は油圧シリンダを用いることができる。そして、上下移
動装置31は、略断面L字形のブラケット33の垂直壁面に
固設されている。
ブラケット33の水平壁面には垂直軸34が固設され、この
垂直軸34は、水平アーム35に回転軸線を直交させて取り
付けられたサーボモータ36の出力軸36aに連結されてい
る。水平アーム35は、フレーム100に設けられた水平ア
ーム駆動装置37(第1図参照)により、フレーム100に
沿って水平方向に、およびフレーム100に対して直交す
る方向に往復移動可能とされている。
カッタ刃21の下方位置には、水平テーブル41がその一端
をフレーム100に固定して配設され、この水平テーブル4
1上にアンビル42が載置されている。アンビル42の上平
面には複数の空気孔43が穿設され、これらの空気孔43は
アンビル内に設けられた空気通路44に連通されている。
空気通路44は、さらに、パイプ45により吸気手段(図示
せず)に連通されている。
アンビル42の上平面の一端には、カッタ刃21の突出量を
計測する計測センサ46が取り付けられ、この計測センサ
46はカッタ刃21の先端部が押し当てられる上下移動可能
な突起部46aを有している。移動ブロック25の下端に
は、アンビル42の上平面の上下方向の凹凸量を検出する
ための検出センサ47が取り付けられている。
プリプレグ切断装置20の下流側には、プリプレグが所定
の形状に切断されたプリプレグテープ10′から不要なプ
リプレグを除去し、切断プリプレグテープ10″を形成す
る不要プリプレグ除去装置50が配設されている。不要プ
リプレグ除去装置50は、第4図および第5図にその詳細
を示すように、不要プリプレグに押し付けられ、しごき
を加えて不要プリプレグを裏紙から除去する除去用アー
ム51を有している。このアーム51は、一端がホルダ53に
回転自在に支持された回転軸52に嵌着され、第4図で仮
想線51′で示す位置から先端部がプリプレグに当接する
位置まで旋回可能とされている。ホルダ53の一端には回
転軸52を回動する旋回用モータ54が取り付けられてい
る。
アーム51のプリプレグに当接する先端部には、約5mm程
度の半径の円弧Rが形成されている。
ホルダ53は垂直方向に延びるサポート部材55により保持
され、サポート部材55の上端部55aは、本体フレーム100
に水平方向に向けて固設されたガイドアーム56に設けら
れたガイド機構57により、プリプレグテープ10′を横断
する方向に往復移動可能とされている。このガイド機構
57としては、例えばサーボモータ(図示せず)により回
転駆動されるボールねじが用いられ、サポート部材の上
端部55aに、このボールねじと螺合するメスねじが形成
されている。あるいは、油圧シリンダを用いてサポート
部材55をガイドアーム56に沿って往復移動させるように
してもよい。
不要プリプレグ除去アーム51の下方位置には、水平テー
ブル61がその一端をフレーム100に固定して配設され、
この水平テーブル61上にアンビル62が載置されている。
アンビル62の上平面には複数の空気孔63が穿設され、こ
れらの空気孔63はアンビル62内に設けられた空気通路64
に連通されている。空気通路64は、さらに、パイプ65に
より吸気手段(図示せず)に連通されている。
不要プリプレグ除去装置50の下流側には、裏紙上から不
要なプリプレグが除去された切断プリプレグテープ10″
を巻き取る切断プリプレグテープ巻取装置70が配設され
ている。切断プリプレグテープ巻取装置70は、切断プリ
プレグテープ10″を巻き取る巻取リール71を有する。巻
取リール71は本体フレーム1内に内蔵された回転機構
(図示せず)により回転駆動される。
不要プリプレグ除去装置50と巻取装置70との間には、切
断プリプレグテープ10″の移動中の振動を防止するシュ
ート73が配設されている。
プリプレグテープ10,10′,10″の移動経路に沿って、各
種の検知器が配設されている。例えば、巻取装置70の近
傍には、超音波発振センサ81が配設され、巻取リール71
に巻き取られた切断プリプレグテープ10″の巻き外径を
検知し、これを巻取リール71を駆動するトルクモータ
(図示せず)の回転力にフィードバックし、切断プリプ
レグテープ10″の巻取張力が一定に保たれるようにして
ある。また、送り出しロール12の近傍下流側およびシュ
ート73の近傍上流側には、プリプレグテープの縁部を検
出する縁部検出器82,83が、それぞれプリプレグテープ
の縁部に近接して配設されている。
次にこのような構成からなる本実施例の作用について説
明する。
まず、ロール状に巻かれたプリプレグテープ10が供給リ
ール11に装着され、プリプレグテープ10の先端部を上下
2本のロールからなる送り出しロール12により挟持す
る。サーボモータ(図示せず)により、送り出しロール
12を所定の回転数のみ間欠的に矢印方向に回転させ、プ
リプレグテープ10を供給リール11側から所定の長さだけ
下流側に繰出して移動させる。この際、プリプレグテー
プ10に張力を付与するため、供給リール11には、トルク
モータ等のモータ(図示せず)により、プリプレグテー
プ繰出しのための回転方向とは逆方向の回転力が付与さ
れる。
プリプレグ切断装置20に移送されたプリプレグテープ10
は、第3図に示すように、パイプ45により空気通路44内
の空気が吸引されることにより、プリプレグテープの裏
紙10bが、空気孔43によりアンビル42の上面に吸着され
る。
このようにしてプリプレグテープ10をアンビル42の上面
に吸着した後、カッター刃21を用いてプリプレグ10aの
切断を行う。まず、水平アーム35及びブラケット33を移
動させてカッター刃21の水平方向位置合せを行う。また
同時に上下移動装置31を作動させ、摺動片32をガイド部
材26、移動ブロック25、超音波発振ホルダ22とともに上
下移動させ、概略のカッター刃21の垂直方向位置合せを
行う。続いて検出センサ47を用いてアンビル42の上平面
の凹凸量を検出し、この検出量を小型サーボモータ28の
制御装置(図示せず)にフィードバックして、小型サー
ボモータ28を所定量回転し、ねじ軸27を回動することに
より、移動ブロック25さらにはカッター刃21を微小移動
させる。このカッター刃21の微小移動により、カッター
刃21の先端がプリプレグ10aの厚さ分のみ降下した位置
にくるように整される。
このようにしてカッター刃21の垂直方向位置を調整した
後、予め定められているプログラムに従い、水平アーム
35、ブラケット33を移動させ、カッター刃21を所定の軌
跡を描かせて移動することにより、プリプレグ10aの切
断を行う。この場合、超音波発振ホルダ22からカッター
刃21に超音波振動が付与される。この超音波振動を付与
しなくともプリプレグ10aの切断は可能であるが、超音
波振動を付与した方が切断を円滑に行うことができると
ともに、カッター刃21の寿命を長く保つことができる。
カッター刃21は、カッター刃21の交換時および切断作業
中に、定期的に計測センサ46の突起部46aに押し当てら
れ、カッター刃21の取付位置の変動、切断作業中の摩耗
量が検出される。これらの検出値は小型サーボモータ28
の制御装置にフィードバックされ、カッター刃21が裏紙
10bを切断しない適正な位置に位置するよう微細に制御
される。
プリプレグ切断装置20により、プリプレグ10aが切断さ
れ、所定の切り込みを入れられたプリプレグテープ10′
は、続いて不要プリプレグ除去装置50へ移送され、不要
なプリプレグの除去作業がなされる。
まず水平テーブル61上に移送されたプリプレグテープ1
0′は、第4図に示すように、裏紙10b側がアンビル62の
上面に空気孔63により吸着される。続いて旋回用モータ
54が作動して除去用アーム51が旋回し、その先端部がカ
ッター刃21により形成された切り込み線e,fに挟まれた
不要プリプレグ10cの一端に当接する。この状態で、ガ
イド機構57が作動してサポート部材55が、プリプレグテ
ープ10′を横断する方向に移動する。不要プリプレグ10
cは除去用アーム51からのしごき力を受け、裏紙10bから
剥離され、プリプレグテープ10′の剥離開始位置と反対
の端部から落下除去される。
裏紙10b上から不要プリプレグ10cが除去された切断プリ
プレグテープ10″は、切断プリプレグテープ巻取装置70
によりロール状に巻取られる。巻取られた切断プリプレ
グテープは、続いてのプリプレグ積層作業のため、プリ
プレグ積層手段(図示せず)に装着される。
このようにプリプレグテープ10は、供給リール11から巻
取リール71まで、プリプレグ切断装置20および不要プリ
プレグ除去装置50を経て連続的に移送されるが、プリプ
レグテープ10の走行位置が走行方向と直交する方向に変
位した場合には、縁部検出器82,83によりプリプレグテ
ープ10の縁部の位置が検出され、この検出量に応じて供
給リール11、巻取リール71が走行方向に直交する方向に
変位し、テープの縁が揃った良好な巻上げ形状の切断プ
リプレグテープを得ることができる。
このように、本実施例によれば、プリプレグテープのプ
リプレグのみを所定の形状に切断することおよび不要プ
リプレグを除去することを、自動的に行うことができ
る。
第6図および第7図は、本発明によるプリプレグテープ
切断編集装置における不要プリプレグ除去装置の他の実
施例を示す概略正面図である。
第6図に示す実施例においては、切り込み線を入れられ
たプリプレグテープに曲げ変形を加えることにより、不
要プリプレグを裏紙から剥離させる方法が採用されてい
る。すなわち不要プリプレグ除去装置70のプリプレグ切
断装置側にはエッジ部品71が配設されている。このエッ
ジ部品71は、プリプレグテープ10′の走行方向に対し直
交して配設された略直方体状部材からなり、プリプレグ
テープ10′の裏紙10bが摺動する上端面の下流側端に、
比較的大きな曲率半径の面取り部71aが設けられてい
る。この曲率半径は、後述するようにプリプレグテープ
10′を面取り部71aに沿って折り曲げた際、走行面に対
する曲げ角度θが5〜10゜となる程度が望ましい。
エッジ部品71の下流側には、ガイドロール72が、プリプ
レグテープ10′の走行面を直交して横切るように上下動
可能に配設されている。そして、エッジ部品71とガイド
ロール72との間には、互いに接近あるいは離間するよう
に、プリプレグテープ10′の走行面を挟んで上下に配設
された上板73aと下板73bとからなるチャック装置73が配
置されている。チャック装置73はプリプレグテープ10′
の走行面の位置と不要プリプレグを回収するバケット74
との間を往復移動可能とされている。
本実施例による不要プリプレグ除去装置70においては、
プリプレグ切断装置でプリプレグが切断されたプリプレ
グテープ10′が、エッジ部品71の上端面を摺動しつつ除
去装置70内に移送されてくる。除去すべき不要プリプレ
グ10cが、エッジ部品71の面取り部71aに到達する直前
に、ガイドロール72がプリプレグテープ10′の走行面の
上方位置から、第6図に想像線で示す下方位置まで降下
する。降下されたガイドロール72′は、プリプレグテー
プ10′を、エッジ部品71の面取り部71aを基点として角
度θで折り曲げる。
この折り曲げ作用により、プリプレグテープ10′のうち
切り込み線の入れられているプリプレグは、切り込み線
の入れられていない裏紙10bと、面取り部71aで分離さ
れ、不要プリプレグ10cはそのまま水平方向に単独で移
行しようとし、裏紙10bはガイドロール72′により下方
に曲げられた後、ガイドロール72′に沿って巻板装置側
へ移行してゆく。
水平方向に単独で移行する不要プリブレグ10cは、その
下流側端が、プリプレグテープ10′の走行面よりわずか
に下方の位置に挿入されたチャック装置73の下板73b上
に載せられる。続いて上板73aが降下して、下板73bとの
間で不要プリプレグ10cの下流側端を把持する。このよ
うにして不要プリプレグ10cを把持したチャック装置73
はバケット4の位置まで移動し(第6図では移動後のチ
ャック装置を符号73′で示す)、不要プリプレグ10cを
裏紙10bから完全に剥離させる。そして、再び上板73aと
下板73bとの把持状態を解放することにより、不要プリ
プレグ10cをバケット74内に落下回収させる。
不要プリブレグ10cの除去作業が終了すると、ガイドロ
ール72はプリプレグテープの走行面より上方位置に上昇
し、次の不要プリプレグの部分が移送されてくるまで待
機する。
本実施例による不要プリプレグ除去装置70は、プリプレ
グテープを移送させながら除去作用を行うことができ、
作業時間の短縮化を図ることができる。
第7図に示す実施例においては、不要プリプレグが粘着
力により裏紙から除去される。本実施例による不要プリ
プレグ除去装置80においては、プリプレグテープ10′を
上下方向から挟むように、2つのロール81,82が配設さ
れている。上方側の上ロール82には、リール83から巻き
ほどかれ、リール84に巻き取られる粘着テープ85が、そ
の粘着面を外方に向けて巻き付けられている。リール83
の中心軸には軽度なブレーキがかけられ、リール84の中
心軸にはトルクモータのような巻取モータを取付けるこ
とにより、粘着テープ85は、リール83、上ロール82、リ
ール84の間でたるみなく張り渡されるようになってい
る。
プリプレグ切断装置でプリプレグのみが切断されたプリ
プレグテープ10′が移送され、不要プリプレグの部分が
上ロール82の下方位置に来ると、上ロール82が降下し、
下ロール81との間でプリプレグテープ10′を挟み付け
る。これにより不要プリプレグが粘着テープ85に粘着
し、再び上ロール82を上昇させると、粘着テープ85に粘
着された不要プリプレグは、そのまま粘着テープ85とと
もにリール84に巻き取られる。
本実施例によれば、比較的簡単な装置で不要プリプレグ
の除去を行うことができる。
この他、不要プリプレグを除去する装置としては、粘着
性を有するブロックをプリプレグテープに押し付け、不
要プリプレグを除去するもの、あるいは真空吸着パッド
を用いて吸着除去するものなどが考えられる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、予め定められた
プログラムに従ってプリプレグテープから不要なプリプ
レグのみを除去することができる。本発明により切断編
集されたプリプレグテープは、プリプレグ積層手段に装
着され、効率良くプリプレグの積層作業を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるプリプレグテープ切断編集装置の
全体構成を示す正面図、第2図はその上平面図、第3図
はプリプレグ切断装置を示す第1図III−III線断面図、
第4図は不要プリプレグ除去装置を示す側断面図、第5
図はその上平面図、第6図および第7図は不要プリプレ
グ除去装置の他の実施例を示す概略正面図、第8図は本
発明により切断編集されるプリプレグテープの一例を示
す平面図、第9図は積層形成されたプリプレグ積層シー
トの一例を示す平面図である。 10……切断編集前のプリプレグテープ、 10′……切断工程終了後のプリプレグテープ、 10″……切断編集終了後の切断プリプレグテープ、 11……供給リール、12……送り出しロール、 20……プリプレグ切断装置、21……カッター刃、 50……不要プリプレグ除去装置、70……切断プリプレグ
テープ巻取装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 (72)発明者 秦 晶一 静岡県沼津市大岡2068―3 東芝機械株式 会社沼津事業所内 (72)発明者 山田 英幸 静岡県沼津市大岡2068―3 東芝機械株式 会社沼津事業所内 (72)発明者 長島 光男 静岡県沼津市大岡2068―3 東芝機械株式 会社沼津事業所内 (72)発明者 小久保 光典 静岡県沼津市大岡2068―3 東芝機械株式 会社沼津事業所内 (72)発明者 中島 之夫 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 井上 智洋 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 近藤 清 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−290038(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏紙上にプリプレグを展着して形成された
    プリプレグテープを準備し、このプリプレグテープの裏
    紙を切断することなく、前記プリプレグのみを所定の形
    状に切断する工程と、 裏紙上から不要なプリプレグを除去し、切断プリプレグ
    テープを形成する工程と、 からなるプリプレグテープの切断編集方法。
  2. 【請求項2】プリプレグテープを繰出し供給するプリプ
    レグテープ供給装置と、 前記供給装置の下流側に配設され、供給装置から供給さ
    れたプリプレグテープのプリプレグを裏紙を切断するこ
    となく所定形状に切断するプリプレグ切断装置と、 プリプレグ切断装置の下流側に配設され、プリプレグの
    切断されたプリプレグテープから不要なプリプレグを除
    去し切断プリプレグテープを形成する不要プリプレグ除
    去装置と、 不要プリプレグ除去装置の下流側に配設され、前記切断
    プリプレグテープを巻き取る切断プリプレグテープ巻取
    装置と、 からなるプリプレグテープの切断編集装置。
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