JPH07110370A - 光変位計の直流オフセット除去装置及び磁気ひずみ測定装置 - Google Patents

光変位計の直流オフセット除去装置及び磁気ひずみ測定装置

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JPH07110370A
JPH07110370A JP27764593A JP27764593A JPH07110370A JP H07110370 A JPH07110370 A JP H07110370A JP 27764593 A JP27764593 A JP 27764593A JP 27764593 A JP27764593 A JP 27764593A JP H07110370 A JPH07110370 A JP H07110370A
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JP
Japan
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sample
displacement meter
output
magnetostriction
optical displacement
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JP27764593A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Tsuboi
淨 坪井
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Iwatsu Electric Co Ltd
Original Assignee
Iwatsu Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精細に磁気ひずみの測定を行える磁気ひず
み測定装置を提供する。 【構成】 円筒状に巻回される磁界発生用のコイル2の
内部空間に磁性体試料3を配置し、コイル2に電流を流
して交番磁界を発生させ、その交番磁界により磁性体試
料3に発生する磁気ひずみを、光変位計6を用いて直接
的に測定する。光変位計6と磁性体試料3との距離を調
整するために、光変位計6を移動させる移動手段60を
設ける。光変位計6の出力を減算回路601の一方の入
力とする。この減算回路601の出力中の直流分をオフ
セット電圧として直流電圧弁別回路602で検出し、そ
の検出したオフセット電圧をオフセット電圧発生器60
5から減算回路601の他方の入力端に供給して、光変
位計6の出力から減算除去する。磁気ひずみ測定の開始
前に、移動手段による光変位計及び上記磁性体試料間の
距離変化と、変位計の出力変化との直線性が良くなった
時点でスイッチ603を、オンとして、上記のオフセッ
ト除去動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光変位計の直流オフ
セット電圧の除去装置及びこのオフセット除去装置付き
の光変位計を用いた磁気ひずみ測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄、鋼などの磁性体は、定常状態では、
その最小磁石である針状磁区は不規則に配列されてい
て、磁性を示さないが、この磁性体が磁界に置かれる
と、針状磁区が磁界の方向に沿って整列することにより
磁性体が磁化されて磁石になる。このとき、磁性体に
は、磁気ひずみが生じることが知られている。したがっ
て、磁性体が交番磁界に置かれると、磁気ひずみのた
め、磁性体が振動をすることになる。この磁性体の磁気
ひずみによる振動は、次のようにして生じると考えられ
ている。
【0003】磁性体の磁化は、これが置かれる磁界の方
向に応じて変わる。このため、磁性体を、図12Aに示
すような交番磁界中に置くと、この交番磁界の繰り返し
周波数の2倍の繰り返しで、磁性体の磁化の方向が反転
する。この磁化の方向の反転の際、それぞれ針状磁区1
01は、図12Bに示すようにして回転して、その磁極
を反転する。
【0004】図12Bから理解されるように、この針状
磁区の反転に伴い、針状磁区が横位置のときと、縦位置
のときが生じるが、針状磁区は、磁性体の最小組織(結
晶)と考えられるので、これらの位置変化により、磁性
体にひずみが生じると考えられる。磁区の回転は、磁界
が交番することにより生じるので、交番磁界に置かれた
磁性体の磁気ひずみは、交番磁界の繰り返し周波数の2
倍の周波数を基本とする振動ひずみとなる。
【0005】従来、この磁性体の磁気ひずみを測定する
方法としては、次のような方法が用いられていた。すな
わち、この方法は、図13に示すように、磁性体を偏平
薄型にして作成した試料102の表面に、鏡103を貼
り、この鏡付きの試料を、図中点線で示すように、円筒
状に導体線材を巻回したコイル(ソレノイドコイル)1
07の内部空間内の置く。そして、このコイル107に
は、交番電流を流して交番磁界(交番磁束φ)を発生さ
せ、試料102に磁気ひずみを生じさせる。この場合、
コイル107は、一般に、巻回方向の単位長さ当たり、
等しい巻き数で均等に巻回されている。
【0006】この状態で、試料102に張り付けられて
いる鏡103に対して光源104から光ビーム105を
照射し、その反射光を受光部106で受光して、磁気ひ
ずみ振動の大きさを測定する。その測定原理は、図13
に示すように、磁性体試料102に貼着された鏡103
にビーム105が入射したとき、その反射光は、磁気ひ
ずみ量に応じた広がり角θを有することを利用するもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
磁性体の磁気ひずみによる振動は、モータや変圧器にお
いて、うなり音となって現れたりして、種々の不都合を
生じる。このため、できるだけ、この磁気ひずみが小さ
い材料が望まれており、その開発が進んでいる。そし
て、最近では、磁気ひずみの量が、1m当たり、10-7
〜10-9m程度にまで、押さえられた材料の誕生の可能
性が出てきている。
【0008】ところで、磁性体材料のこのような磁気ひ
ずみの小ささは、その磁気ひずみの大きさを測定するこ
とにより確認しなければならない。そのためには、その
ような極く小さい磁気ひずみの測定ができなければなら
ない。しかしながら、従来の装置では、磁性体試料の1
m当たりについて、最小、10-7m程度までの磁気ひず
みの測定は可能であるが、それより、小さい磁気ひずみ
は正確に測定することができなかった。
【0009】また、試料に張り付けた鏡からの光の反射
を受光する方式であるため、試料は、しっかりと固定す
ることが困難である。このため、例えば偏平薄型に切り
出した試料の偏平面方向の磁気ひずみを測定しようとす
る場合に、試料の厚み方向の磁気ひずみの影響を受け
て、試料が横ゆれなどを生じてしまい、小さい磁気ひず
みの測定を不能にしている。
【0010】しかも、試料に鏡を張り付けるため、試料
に生じる磁気ひずみに、張り付けられた鏡の分の影響が
生じ、これも正確な、より小さい磁気ひずみを測定する
ための支障となっていた。
【0011】さらには、図13に示す従来例の場合、試
料の張り付けた鏡103に、コイル107の外部にある
光源104からの光を照射し、その反射光を、コイル1
07の外部に設けられる受光素子106で受光するよう
にしなければならないため、コイル107には、試料1
02の近傍において、線材を巻回せずに光を導くための
空間を設けなければならない。このため、コイル107
の巻回方向に生じる交番磁界が、試料102の近傍で不
均一となり、正確な磁気ひずみを測定するために重要と
なる試料近傍の磁気特性環境を所期のものとなるように
整えることが困難であった。
【0012】この発明は、以上の点に鑑み、磁性体試料
の磁気ひずみによる変位を、光変位計により直接的に測
定することにより、従来よりさらに小さい磁気ひずみを
正確に測定できるようにする磁気ひずみ測定装置を提供
することを目的とする。
【0013】また、この発明は、この新規な磁気ひずみ
測定装置に用いる光変位計に適用して好適なオフセット
除去装置を提供することを他の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明(請求項2)による磁気ひずみ測定装置
は、後述の実施例の参照符号を対応させると、円筒状に
巻回される磁界発生用のコイル2の内部空間に磁性体試
料3を配置し、コイル2に交番電流を流して交番磁界を
発生させ、その交番磁界により磁性体試料3に発生する
磁気ひずみを、光変位計6を用いて直接的に測定する装
置であって、光変位計6と磁性体試料3との距離を調整
するために、光変位計6を移動させる移動手段60と、
光変位計6の直流オフセット電圧を含む出力が一方の入
力端に供給され、他方の入力端にオフセット電圧が供給
されて、光変位計6の上記直流オフセット電圧を除去す
るための減算回路601と、この減算回路601の出力
中の直流分を検出するための直流電圧弁別回路602
と、直流電圧弁別回路602で弁別された直流電圧と等
しい直流電圧を発生し、その直流電圧を減算回路601
にオフセット電圧として供給するオフセット電圧発生器
605と、減算回路601の出力端と、減算回路601
の他方の入力端との間のループ中に設けられるスイッチ
604とを備え、磁気ひずみ測定の開始前に、スイッチ
604が、移動手段60による光変位計6及び磁性体試
料3間の距離変化と、光変位計6の出力変化との直線性
が良くなった時点でオンとされて、オフセット電圧発生
器605の出力オフセット電圧が設定され、減算回路6
01からオフセット電圧が除去された変位検出出力を
得、この変位検出出力から磁性体試料3の磁気ひずみを
求めるようにしたことを特徴とする。
【0015】光変位計のドリフト等が少ない場合には、
請求項3のように、移動手段60による上記光変位計の
移動に応じて、光変位計及び磁性体試料間の距離に対応
した値の直流電圧を発生し、その直流電圧を減算回路に
オフセット電圧として供給するオフセット電圧発生器を
設けて、直流オフセット電圧を除去するようにしてもよ
い。
【0016】また、この発明(請求項4)による磁気ひ
ずみ測定装置は、減算回路601の出力を増幅する増幅
回路21と、増幅回路21の出力信号をデジタル信号に
変換するA/Dコンバータ22と、このA/Dコンバー
タ22からのデジタル信号を記憶するバッファメモリ2
3と、このバッファメモリ23のデジタル信号につい
て、磁性体試料3に与えられる交番磁界に同期したトリ
ガタイミングを基準として、平均化演算処理を行う平均
化回路24と、この平均化回路24からの平均化処理出
力信号から、磁性体試料3の磁気ひずみを求める信号処
理手段25とを備える信号処理の構成を採用するとさら
によい。
【0017】さらに、より安定で、高精細な測定を行え
るようにするため、請求項5に記載のように、磁性体試
料3を1対の非磁性体板31、32により挟持し、この
磁性体試料3の挟持された面の方向が、磁界発生用のコ
イル2の巻回方向と一致する状態で、磁性体試料3を磁
界発生用のコイル2により囲まれる空間内のほぼ中央部
に配置する。そして、光変位計6は、1対の非磁性体板
31、32間の磁性体試料3の端面3tに光ビームを照
射し、その反射光から、磁性体試料3の端面3tの変位
を検出して、その変位に応じた出力を、磁気ひずみ出力
として得る。
【0018】また、さらに、請求項6の発明のように、
磁性体試料3の近傍の磁気特性を検出するために、1対
の非磁性体板31、32の試料3を挟持する部分の周囲
にコイルブロックCBを設け、このコイルブロックCB
のコイル4、5に得られる誘起電圧出力と、減算回路6
01からのオフセットが除去された光変位計の出力信号
とから、磁性体試料3の近傍の磁気特性と、その磁気特
性条件下で磁性体試料3に生じる磁気ひずみの量との関
係を求めるようにする。
【0019】
【作用】上記の構成のこの発明の磁気ひずみ測定装置に
おいては、光変位計6により、磁性体試料3に生じる磁
気ひずみを、直接的に測定する。この際、光変位計6の
変位−電圧変換出力は、大きな直流オフセット電圧を伴
っており、微小な変位に応じた微小振幅成分は、この直
流オフセット電圧を除去して増幅しないと、正しく磁気
ひずみ変位分を測定するのが困難である。
【0020】この発明の請求項2の磁気ひずみ測定装置
においては、光変位計6は、移動手段により、磁性体試
料との間の距離を調整することができるようにされてい
る。すなわち、磁気ひずみ測定の開始前に、移動手段6
1を調整して、光変位計6及び磁性体試料3間の距離変
化と、光変位計6の出力変化との直線性が良くなる状態
にする。そして、光変位計の出力が、この直線性のよい
状態になった時点でスイッチ604をオンにする。
【0021】すると、光変位計6の出力の直流電圧が弁
別回路602により弁別される。この弁別出力により、
オフセット電圧発生器605は、当該弁別された直流電
圧をその出力オフセット電圧として発生する。そして、
このオフセット電圧が減算回路601に供給され、減算
回路601において光変位計6の出力からオフセット電
圧が除去された変位検出出力が得られる。この変位検出
出力から磁性体試料3の磁気ひずみを求めるので、精細
に磁気ひずみを求めることができる。
【0022】光変位計の出力にドリフト等が少ない場合
には、オフセット電圧はオープンループ制御するように
してもよい。つまり、請求項3のように、移動手段に連
動して、直流電圧を発生するオフセット電圧発生器を設
けるようにしてもよい。
【0023】また、特に、請求項4に記載の構成のよう
に、減算回路601の出力を増幅し、交番磁界に同期し
たトリガタイミングで平均化処理を行うようにすれば、
磁気ひずみによる変位以外のノイズ分を減算出力から除
去することができ、より正確に磁気ひずみ測定を行うこ
とができる。
【0024】さらに、請求項5に記載のような構成の磁
気ひずみ測定装置が対象となる場合には、その効果が大
きい。
【0025】すなわち、この場合の磁気ひずみ測定装置
においては、磁性体試料3は、1対の非磁性体板31、
32により挟持され、その方向の変位が制限された状態
で、第1のコイル2内の交番磁界が生じる空間内に配置
される。交番磁界により、磁性体試料3は、1対の非磁
性体板31、32により挟持された面の方向、つまり第
1のコイル2の巻回方向に磁気ひずみによる変位を生
じ、その端面3tは、その磁気ひずみによる変位に応じ
た振動を呈する。
【0026】光変位計6は、第1のコイル2の巻回方向
の空間から、試料3の端面3tに光ビームを照射し、そ
の反射光を利用して、試料3の端面3tの振動変位量、
つまり磁気ひずみに応じた出力信号を得る。したがっ
て、正確かつ、精細に磁気ひずみの測定ができる。
【0027】
【実施例】以下、この発明による光変位計の直流オフセ
ット除去装置及びこれを用いた磁気ひずみ測定装置の一
実施例を、図を参照しながら説明する。
【0028】図1は、この例の磁気ひずみ測定装置の機
構部の機械的構成及び信号処理系の全体を示している。
この図1に示した磁気ひずみ測定装置の機構部の機械的
構成は、原理的構成を示しており、その詳細な構成例
は、図2に示す通りである。図2Aは、この例の測定装
置の機構部の平面図(一部は、断面として示してあ
る)、図2Bは、この例の測定装置の機構部の側面図
(一部は、断面として示してある)である。
【0029】先ず、図1において、1は中空円筒の二重
ガラス管である。このガラス管1は、同心円筒状のガラ
ス壁がその管軸方向の端部において連結された形状を有
している。このガラス管1の外周には、その管軸方向の
両端部を除く部分において、交番磁界発生用のコイル2
が、ソレノイドコイル状に巻回される。そして、ガラス
管1内の円柱状空間内のほぼ中央位置には、磁性体試料
3が置かれる。
【0030】ところで、従来、上述のような磁気ひずみ
測定装置においては、交番磁界を発生させるコイル2
は、磁性体試料3が収容される空間内に、コイル巻回方
向に平行な磁束を発生させるようにすることが、印加磁
束と磁気ひずみとの関係を正確に測定するために重要で
ある。
【0031】しかしながら、ソレノイドコイルの場合、
図13に示したように、その内部空間のコイル巻回方向
の中央部では、磁束φは平行になっているが、コイル両
端近傍においては、反磁界の影響を受けるため、図示の
ように、曲線状になってしまい、平行磁束にならない。
【0032】このため、従来は、磁界発生用のソレノイ
ドコイルの巻回方向の長さを、磁性体試料の長さに対し
て十分に長くして、磁性体試料の部分では、磁束は、す
べて平行磁束になるようにしている。しかし、このよう
に、磁界発生用のコイルの巻回方向の長さを長くする
と、磁気ひずみ測定装置が大型化してしまう問題があ
る。
【0033】ところで、磁界発生用の円筒状コイルの両
端付近の磁束の流れを調査すると、磁束が描く曲線は、
指数関数曲線的に変化することが分かった。そこで、こ
の例の磁界発生用のコイル2は、図3に示すように、多
層巻きとされ、コイル巻回方向の単位長さ当たりの巻き
数が、コイルの巻回方向の中心から、巻回方向の両端部
に近付くにしたがってほぼ指数関数(エクスポネンシャ
ル)曲線的に増加するように構成されている。なお、コ
イルの巻回方向の中心付近では、コイル巻回方向の単位
長さ当たりの巻き数は均一でもよい。
【0034】これにより、コイル2に交番電流を流した
時に発生するガラス管1内の管軸方向の磁束は、ガラス
管1の管軸方向の一方の端部から他方の端部にまで渡っ
てほぼ平行にすることができる。つまり、コイル2の両
端部においても、反磁界の影響を軽減してほぼ平行磁束
とすることができる。
【0035】そして、この例の場合、試料3は、偏平矩
形の薄板状とされ、厚さ、幅、長さが予め求められてい
る。この試料3は、その板面方向がガラス管1の管軸方
向と一致する状態で、後述する試料保持手段30により
保持されて、ガラス管1内に置かれる。
【0036】交番磁界発生用のコイル2の両端間には、
交番信号発生器11からの交番電圧がアンプ12を介し
て供給される。これにより、コイル2には、交番電流i
が流れ、ガラス管内1の円柱状空間内に管軸方向の交番
磁界が生じる。
【0037】ところで、コイル2には、比較的大きな電
流iを流すために、発熱が生じる。そこで、この例の装
置においては、ガラス管1の2重壁内に冷却水を流すこ
とにより、過度の発熱を防止するようにしている。
【0038】この冷却水を流す構成にするため、ガラス
管1には、その管軸方向の一端側の一部から突出するよ
うに、開口部1aが設けられると共に、管軸方向の他端
側の、前記開口部1aの位置に対して180度角間隔隔
てた位置にも、その部分から突出するように開口部1b
が設けられている。そして、このガラス管1は、図示の
ように、開口部1aが上方、開口部1bが下方になる状
態で横位置に置かれ、開口部1aから冷却水が注入され
る。冷却水は、ガラス管1内のすべての部分を巡って開
口部1bから排水される。
【0039】ところで、試料3の磁気ひずみを測定する
場合、この試料3の近傍の磁界あるいは試料3を通る磁
束(磁束密度)を知り、その磁束あるいは磁界の磁気特
性条件下において発生する磁気ひずみとして測定する必
要がある。そこで、試料3の近傍の磁気特性を測定する
ため、コイルブロックCBが設けられる。
【0040】このコイルブロックCBは、この例では、
後述するように、試料3を通る磁束を測定するためのさ
ぐりコイル4と、試料3のできるだけ近傍の磁界を測定
するための補正コイル5とからなる。詳細な構成は、後
述する。
【0041】以上の構成において、コイル2に交番電流
iを流すと、ガラス管1の管軸方向に交番磁界が誘起さ
れ、この交番磁界により、磁性体試料3には、前述した
ように、電流iの周波数の2倍の周波数で振動する磁気
ひずみが生じる。この場合、試料3は、偏平矩形の薄い
板であるので、この磁気ひずみは、板面方向(管軸方
向)の伸び縮みとして現れる。すなわち、試料3の厚み
部分の端面3tは、管軸方向に、試料3の伸び縮みに応
じて振動変位する。
【0042】この例においては、試料3の前記端面3t
の変位を光変位計を用いて測定することにより、試料3
の磁気ひずみを直接的に測定する。光を用いて変位を測
定するので、電磁気的影響がほとんどない。
【0043】図1において、6は光変位計を示し、6a
はその光プローブである。光プローブ6aは、非磁性体
で構成されている。この例の光変位計6は、プローブ6
aから光ビーム7を出射すると共に、反射光をこのプロ
ーブ6aから得る。プローブ6aから出射された光ビー
ムは、この例では試料3の端面3tに照射される。光変
位計6は、その端面3tからの反射光をプローブ6aを
介して受光して、その端面3tの変位を電圧変化に変換
して出力信号Vλとして得る。
【0044】なお、試料3の端面3tに、プローブ6a
からの光ビームを反射するための、例えば微小な反射板
を取り付けるようにしてもよい。
【0045】次に、図2〜図5をも参照して、以上説明
した機構部分のさらに詳細な構成について説明する。な
お、図4は、図1のA−A断面図、図5は機構部の中央
部の拡大断面図である。
【0046】図2に示すように、ガラス管1の外側は、
ベークライト製の円筒状の筐体7に覆われている。この
筐体7は、ベース部材8に固定されている。ガラス管1
の冷却水の出入口1a、1bは、筐体7の外側に導出さ
れている。また、筐体7の管軸方向の両端部には、試料
3の出入りのためと、コイルブロックCBからのコイル
線材の端部を導出するためと、光変位計6のプローブ6
aを挿入するために、開口部が設けられている。
【0047】磁性体試料3は、試料保持部材30により
保持される。すなわち、図2及び図5に示すように、こ
の例の場合、磁性体試料3は、細長い偏平薄板状とされ
ており、同様に細長い薄板状に構成された1対の非磁性
体板31及び32により挟まれて保持される。この非磁
性体板31及び32は、磁性体試料3を確実に保持でき
るように、できるだけ重量の重い方がよく、この例で
は、アルミナ磁器が用いられている。
【0048】この例の場合、非磁性体板31、32の寸
法は、それぞれ、例えば、厚さ×幅×長さ=2(mm)
×31(mm)×277(mm)とされている。また、
試料3の寸法は、例えば、厚さ×幅×長さ=1(mm)
×30(mm)×280(mm)とされている。つま
り、試料3は、非磁性体板31、32より若干長く、そ
の分がプローブ6a側に突き出すようになされており、
その突き出した部分の端面3tが磁気ひずみにより変位
する。このため、この端面3tに反射板を取り付けると
よい。
【0049】さらに、コイル2の巻回方向の長さは、約
390mmとされ、ガラス管1の外径は、40mm、長
さは400mmとされている。また、コイル2の線材の
太さは、例えば直径が0.5mmとされ、巻き数は、全
体で1500〜2000回とされている。
【0050】対の非磁性体板31、32の長さ方向の一
端側は、保持アーム33により固定される。この場合、
保持アーム33は、非磁性体板31、32を、試料3を
挟んだ状態で、例えば捩子などにより固定する。対の非
磁性体板31、32の長さ方向の他端側は、固定され
ず、測定状態においては、筐体7あるいはベース8に固
定されている保持台34の上に載置される。捩子を緩め
て、保持アーム33による対の非磁性体板31、32の
固定保持を解除し、試料3の交換ができる。
【0051】保持アーム33は、試料3をガラス管1の
外に出して、交換等するために、保持アーム受け台35
に対して、ガラス管1の管軸方向に沿って水平方向に摺
動自在に係合されている。保持アーム33と、保持アー
ム受け台35との摺動は、非常に軽快に行えるようにさ
れており、摺動後は、捩子などにより、保持アーム33
が受け台35に固定される。
【0052】保持アーム受け台35は、重量の大きい部
材で構成され、この例ではステンレス製とされている。
そして、水平方向の移動距離をより大きくするため、保
持アーム受け台35も、ベース34に対して、保持アー
ム33と同じ方向に摺動自在に取り付けられており、捩
子などにより固定できるように構成されている。取っ手
36は、保持アーム受け台35の摺動を行う時に使用さ
れる。
【0053】この場合、非磁性体板31、32による挾
持状態では、磁性体試料3は、その板面方向(ガラス管
1の管軸方向)には磁気ひずみによる伸縮が自在とな
る。しかし、非磁性体板31、32により挾持されてい
るため、磁性体試料3の厚み方向には、その伸縮が制限
されるようにされている。
【0054】次に、コイルブロックCBの構成について
説明する。さぐりコイル4は、ガラス管1の管軸方向を
巻回方向とするソレノイドコイル状に巻回され、ガラス
管1内の空間に試料3を設置したとき、試料3は、コイ
ル4のほぼ巻回中心に位置する状態とされるものであ
る。このコイル4は、図1のA−A断面図である図4
と、主要部分の拡大図の図5に示すように、非磁性体例
えばマイラーからなる中空筒状ボビン41に巻回され、
測定状態では、試料3がボビン41の中空部内に挿入さ
れる状態となる。
【0055】ボビン41の大きさは、その中空部の断面
積が、試料3を挟持した非磁性体板31、32の断面積
より若干大きく選定され、試料3の交換に支障が生じな
いようにされている。そして、ボビン41は、非磁性体
板31、32の一方、例えば板31の長さ方向のほぼ中
央位置に、接着などにより固定される。このさぐりコイ
ル4は、例えば、直径が0.15mmの導体の線材が、
巻回長さ31mmとして、30回程度、ボビン41に巻
回されて構成される。
【0056】また、試料3のできるだけ近傍の磁界を測
定するための補正コイル5は、例えばマイラーなどの非
磁性体材料をコア51、52として、線材が巻回されて
構成され、さぐりコイル4の外周部分に固定される。こ
の例では、この補正コイル5は、図3に示すように、さ
ぐりコイル4の外周部分の、試料3の上方と、下方とに
おいて、それぞれコア51、52に線材が巻回されたも
のが直列に接続されて構成されている。
【0057】この補正コイル5の巻回方向も、ガラス管
1の管軸方向に一致している。また、コア51、52の
断面積は、磁束密度を求めるため、予め定められた値A
とされている。この補正コイル5としては、例えば、直
径が0.07〜0.15mmの導体の線材が、巻回長さ
29mmとして、160〜200回程度巻回されてい
る。なお、補正コイル5は、非磁性体のコアに線材を巻
回したものではなく、空心であってもよい。
【0058】なお、図2に示すように、コイルブロック
CBからのコイル4及び5のリード線端部4L、5L
は、ガラス管1の内部から筐体7とガラス管1の外壁と
の間の空間に導かれて、筐体7の外部に設けられる出力
端子と接続されている筐体7の内部端子に接続されてい
る。
【0059】以上のように構成された磁気ひずみ測定装
置により、磁性体試料3の磁気ひずみを実際に測定する
前に、この例においては、磁性体試料3のガラス管1内
での管軸方向の設置位置が、ガラス管1に巻回されたコ
イル2の巻回方向の電気的中央位置と、試料3の管軸方
向の中央(電気的中央)位置とが一致するような位置と
なるような操作がなされる。電気的中央位置に一致して
いないときには、交番磁界により試料3自身が管軸方向
に位置を変更移動する状態になり、磁気ひずみのみを正
しく測定することができないからである。
【0060】すなわち、磁性体試料3が、例えば多結晶
構造である場合には、磁区を構成する結晶は、種々の大
きさを有しており、磁界内に試料が置かれて磁性を呈す
るように磁区が整列したときに、その磁区の大きさの違
いから、電気的中央位置と、試料の物理的中央位置とが
一致しないのが一般的である。このため、物理的な中央
位置に寸法精度で、位置合わせをしても、電気的中央位
置にならない。
【0061】また、コイル2に巻きむらがあったりする
とコイル巻回方向の物理的中央位置と電気的中央位置と
は一致しない。特に、この例の場合には、光変位計6の
プローブ6aの先端と試料3の端面3tとの間の間隙
を、筐体7に設けられた除き窓7Wから見ることができ
るように、コイル2の対応する部分は、隙間を空けるよ
うに巻線するため、コイル2の物理的中央位置と、電気
的中央位置とは、一致しない。このことは、従来の鏡に
よる方法の場合も同様である。
【0062】そこで、この例では、非磁性体板31、3
2で試料3を挾んだ状態で保持アーム33に固定し、ガ
ラス管1内のほぼ物理的中央位置に配置した後、実際の
測定を開始する前に、所定の電流、例えば図6Aに示す
ような正の電流+isあるいは図6Bに示すような負の
電流−isをコイル2に流す。をコイル2に流す。この
とき、保持アーム33を受け台35に固定する捩子は緩
めておき、受け台35に対して保持アーム33が摺動自
在となるようにしておく。
【0063】この場合に、位置合わせのためにコイル2
に供給する電流の大きさは、磁気ひずみを測定する場合
のような大電流である必要はなく、試料3を保持する保
持部材30を移動させることができる程度の値であれば
よく、例えば200mAとされる。また、その電流の供
給時間は、例えば10m秒程度でよい。
【0064】上記のように、正あるいは負の電流isを
流すと、試料3は、その電気的中央位置とコイル2の中
央位置とが一致するように、当該一致する位置を中央に
振動移動しようとする。
【0065】上述したように、保持アーム33と、保持
アーム受け台35との摺動が非常に軽快に行えるように
されているため、受け台35にアーム33が固定されて
なければ、この試料3自身の動きに応じて、保持アーム
33を含めて試料3を挾んだ対の非磁性板31、32が
左右に振動移動し、所定時間後、試料3の電気的中央位
置とコイル2の中央位置とが一致する位置で動きを停止
する。この所定時間の経過後、保持アーム33を捩子に
より受け台35に固定する。
【0066】こうして、磁性体試料3の電気的中央位置
を、コイル2の電気的中央位置に合わせることができ
る。
【0067】次に、この例では、実際の測定の開始前
に、光変位計6と、試料3との間の距離を、光変位計6
の出力変化と、試料3及び光変位計6のプローブ6a間
の距離変化とが直線性を有する状態の位置となるように
調整すると共に、光変位計6の直流オフセット除去を行
う。
【0068】光変位計6は、一般に、光を照射させたと
きの、反射光の強度変化から光照射された部位の変位を
測定するものである。反射光の強度は、光変位計6のプ
ローブ6aと測定対象部位との距離の自乗に反比例する
が、変位の測定を正確に行うためには、光変位計6の光
電変換出力特性として、直線性が良好な部分を使用する
必要がある。
【0069】すなわち、図7Aに示すように、試料3の
変位(伸び、縮み)を測定するときに、光変位計6の光
プローブ6aの先端部と試料3の測定端面との間の距離
に対する光変位計の出力(静的な出力電圧SE)は、一
般に図7Aの曲線aに示すようなものとなる。
【0070】この図7Aに示すように、光変位計6の静
的な出力電圧SEは、プローブ6aの先端が試料3の測
定端面(当該端面に反射板が取り付けられている場合に
は、その反射板)に接した時点で0ボルトとなり、プロ
ーブ6aの先端が試料端面から離れるにしたがって増大
し、最大100ボルトに達する。ここまでを前縁とい
う。さらにプローブ6aの先端が試料端面から遠ざかる
と減少し、0ボルトに戻る。この暫時に下がる区間を後
縁という。
【0071】この例の場合、0ボルトから100ボルト
というように、非常に大きい範囲の静的出力電圧を得る
ような光変位計を用いなければならないのは、この程度
の静的直流電圧範囲にしないと、非常に微小な磁気ひず
みを光変位計6の出力として検出できないからである。
【0072】この光変位計6の静的出力電圧SEにおい
て、試料の変位を測定するのに最適な直線性を保持でき
る部分は、電圧値で40〜60ボルト程度の範囲であ
り、光変位計6のプローブ6aの先端と試料3との距離
が、この直線性の良い部分となるように調整される。光
変位計6の出力として使用する直線性が良好となる部分
は、前縁と後縁のどちらを用いてもよい。
【0073】光変位計6の出力は、この直線性の良い部
分の直流電圧(例えば50ボルト)に、図7Aで曲線b
の振動波形として示す磁気ひずみによる交流的変化分が
重畳されるものとなる。光変位計6の出力は、(直流分
+変化分)=(約50ボルト±変化分の電圧)となるた
め、試料の変位振動(伸び、縮み)が微小で、光変位計
6の出力としての変化が小さい(例えば数百mボルト)
と、直流分のために変化分の測定が困難になる。
【0074】この場合の直流分はオフセット電圧と呼ば
れ、この発明の磁気ひずみ測定装置のような微小な変位
を測定する場合には、測定の支障となるので、この直流
オフセット電圧は除去する必要がある。
【0075】光変位計6の上記の位置調整と、オフセッ
ト調整のために、この例においては、光変位計6は、図
2に示すように、摺動移動部材60に取り付けられてい
る。摺動移動部材60は、マイクロメータ61を備え、
このマイクロメータ61を調整することにより、そのメ
ータに示される距離だけ、プローブ6aの先端が、ガラ
ス管1の管軸方向に摺動移動できるように構成されてい
る。
【0076】また、この例においては、図1に示すよう
に、光変位計6の出力側には、オフセット除去回路60
0が設けられている。このオフセット除去回路600の
一実施例を、図8に示す。
【0077】すなわち、この例では、光変位計6の直流
オフセット電圧を含む出力は、直流オフセット電圧除去
用の減算回路を構成する差動アンプ601の正側入力端
子(非反転入力端子)に入力される。また、この差動ア
ンプ601の負側入力端子(反転入力端子)にオフセッ
ト電圧発生器としてのアナログ直流信号発生器605か
らのオフセット電圧が供給されて、正側入力端子に入力
された信号から減算される。この結果、差動アンプ60
1の出力として、変位計6の光電変換出力から直流オフ
セット電圧が除去された出力信号Vλ(図7Aの波形c
参照)が得られる。
【0078】アナログ直流電圧発生器605からのオフ
セット電圧は、次のようにして設定される。すなわち、
差動アンプ601の出力に対して直流電圧弁別回路60
2が設けられ、この弁別回路602で、減算回路601
の出力中の直流電圧が弁別される。弁別された電圧の値
は、電圧計603によって表示される。そして、直流電
圧弁別回路602で弁別された直流電圧は、スイッチ6
04を介してアナログ直流信号発生器605に供給され
る。このアナログ直流信号発生器605からは、弁別さ
れた直流電圧と等しい直流電圧がオフセット電圧として
出力され、差動アンプ601の負側入力端子に供給され
る。
【0079】このスイッチSWは、光変位計6を、出力
の上記前縁の部分で使用するか、上記後縁の部分で使用
するかを定めるときは、減算回路601の出力端から負
側入力端までのループを「断」としておく必要があるか
らである。
【0080】以上のようなオフセット除去回路600を
用いてオフセット設定及び除去をしながら、出力の直線
性の良い位置になるように、光変位計6の位置を、マイ
クロメータ61を用いて調整する。この例の場合には、
図7Aに示すように、距離変位に対して出力変位が大き
い前縁の直線性の良い部分を使用する。
【0081】すなわち、実際の測定に先立ち、マイクロ
メータ61を操作して、プローブ6aの先端を、試料3
の端面3tに近付けてゆく。電圧計603で減算回路6
01の出力電圧をチェックすると、光変位計6の光電変
換出力電圧は、次第に上昇し、最大に達する。さらに近
付けて行くと出力電圧は減少してゆく。この減少してゆ
く途中で測定を行う。光電変換出力の振幅変化と距離変
化の直線性が良くなった時点、例えば50ボルトとなっ
た時点で、スイッチ604をオンにする。
【0082】すると、直流電圧弁別回路602で、減算
回路601の出力中の直流成分が弁別され、電圧計60
3にその電圧値が表示されると共に、その電圧値の直流
電圧がアナログ直流信号発生器605から発生し、減算
回路601に供給され、減算回路601の出力からオフ
セット電圧が除去されて、磁気ひずみ変位分の信号Vλ
のみが得られる。
【0083】なお、以上の例では、減算回路601は光
変位計6の外部に設けたが、内部に設けても良い。ま
た、オフセット除去回路600の全体を光変位計6の内
部に設けても良い。
【0084】また、光変位計6がドリフト等が少ないも
のである場合には、マイクロメータ61による光変位計
のプローブ6aの先端の移動方向及び移動距離に連動し
て直流電圧を発生する直流電圧発生器を設け、その出力
をオフセット電圧として減算回路601の負側入力端子
に供給するようにしてもよい。
【0085】この場合、予め、マイクロメータ61を操
作して、そのときに減算回路601の出力に現れる直流
電圧を、直流電圧発生器に記憶しておくようにすること
により、直流電圧発生器から目的のオフセット電圧を得
ることができる。なお、この場合にも、オフセット電圧
の差動アンプ601への供給路を断続することができる
のが望ましい。
【0086】以上のようにして、光変位計6の適正な位
置制御及び直流オフセット電圧の除去制御が行われた状
態において、光変位計6の校正を行う。この光変位計6
の校正は、光変位計6の出力が直線性のよい位置におい
て、マイクロメータ61を操作してプローブ6aの先端
を所定距離移動させたときに、出力電圧が幾らになるか
を検知して行う。例えば、200μm移動させたとき、
出力がaボルトであれば、1μm移動させたときには、
a/200ボルトになるという具合に校正を行う。
【0087】なお、光変位計6としては、試料3の厚さ
よりも太いビームスポット径の光ビームを用いる。ビー
ム径を絞ったものを使用する場合には、ビームが照射さ
れる試料3の端面3tに存在する凹凸も、ひずみとして
検出してしまうおそれがあるからである。
【0088】以上のように、試料3と磁界発生用コイル
2との電気的中央位置の位置合わせと、光変位計6の校
正を終了した後、コイル2に、周波数が、例えば50H
z、200Hz、400Hz、実効値が約1A程度の交
番電流iを流す。すると、ガラス管1の管軸方向に交番
磁界が誘起され、この交番磁界により、磁性体試料3に
は、前述したように、電流iの周波数の2倍の周波数で
振動する磁気ひずみが生じる。この場合、この磁気ひず
みは、試料3の板面方向(管軸方向)の伸び縮みとして
現れ、端面3tが管軸方向に磁気ひずみに応じて変位す
る。光変位計6は、その端面3tからの反射光をプロー
ブ6aを介して受光して、その端面3tの振動変位を電
圧変化に変換し、オフセット除去回路600からその変
化分だけを出力信号Vλとして得る。
【0089】また、さぐりコイル4の両端4a、4b間
には、交番磁界によりボビン41内を通る磁束φの変化
に応じた電圧VBが得られる。ボビン41内を通る磁束
は、ボビン内の試料3を除く部分を通る磁束と、試料3
を通る磁束との和からなっている。
【0090】さらに、補正コイル5の両端5a、5b間
には、コア51、52の断面積Aの和の空間の部分の磁
束変化に応じた電圧VHが得られる。
【0091】オフセット除去回路600からの出力信号
Vλと、さぐりコイル4及び補正コイル5に得られる電
圧VB及びVHは、それぞれシグナルコンディショナー
21において、増幅されると共に、不要な高域成分及び
低域成分が除去される。
【0092】このシグナルコンディショナー21で変位
出力Vλ、電圧VB、電圧VHを上記のようにして処理
した結果の出力信号Sλ、SB、SHは、A/Dコンバ
ータ22に供給されて、デジタル信号Dλ、DB、DH
に変換され、バッファメモリ23に、一時蓄えられる。
このメモリ23に蓄えられたデジタル信号Dλ、DB、
DHは、平均化回路24に供給される。
【0093】この平均化回路24は、トリガタイミング
を基準にした平均を求める処理を行う。この例の場合に
は、交番信号発生器11からの交番信号が、トリガ発生
器13に供給されて、交番信号に同期したトリガ信号T
Gがこれより得られ、このトリガ信号TGが平均化回路
24に供給される。
【0094】平均化回路24では、交番信号に同期した
このトリガ信号TGによりトリガされて、各デジタル信
号の平均化処理が行われる。平均化回路24の各入力信
号には、交番信号に同期した目的の変位や電圧以外のノ
イズ成分も含まれるが、この平均化処理により、交番信
号に同期した成分以外の不必要なノイズ成分が除去され
る。
【0095】図9Aは、平均化回路24の入力時の光変
位計6の出力信号であり、図9Bは、その平均化処理後
の出力信号Eλである。また、図9Cは、同じタイムス
ケールにおける、さぐりコイル4からの電圧VBの平均
化処理出力EBの一例である。補正コイル5からの電圧
VHの平均化処理出力EHも、同様にして、ノイズ除去
されたものとなる。
【0096】こうして、平均化回路24において、ノイ
ズ除去された各出力Eλ、EB、EHは、マイコンで構
成される信号処理回路25に供給される。この信号処理
回路25では、出力EHから試料3の近傍の磁界Hが求
められる。すなわち、コイル5の出力電圧から得られる
出力EHは、コア51、52が占める空間部分の磁束φ
の変化(dφ/dt:tは時間)に応じたものであり、
これよりコア51、52が占める空間部分を通る磁束φ
が求められる。コア51、52の部分の断面積は、既知
であるので、この磁束φから、試料3の近傍の空間の磁
束密度Baが求められ、さらに、空間の透磁率も既知で
あるから、試料3の近傍の磁界Hが求められる。
【0097】また、出力EB及び空間の磁束密度Baか
ら試料3を通る磁束が求められ、試料3の断面積から試
料3の部分の磁束密度Bsが求められる。すなわち、出
力EBは、ボビン41内の空間部分を通る磁束の変化
と、試料3を通る磁束の変化の和と考えることができ
る。ボビン41内の空間部分(断面積は既知)の磁束
は、磁束密度Baから求めることができ、その変化によ
り生じる電圧分も求められる。この結果、試料3の部分
のみを通る磁束の変化に応じた電圧を求めることがで
き、試料3の部分を通る磁束を求めることができる。試
料3の断面積は、既知であるから、試料3の部分の磁束
密度Bsを求めることができる。また、磁界Hと、この
磁束密度Bsとから、試料3の透磁率μを求めることが
できる。
【0098】また、出力Eλからは、磁気ひずみλが求
められる。そして、磁界Hあるいは磁束密度Bと、この
磁気ひずみλとの関係が求められる。その関係は、CR
Tディスプレイやプリンターなどの出力装置26におい
て表示され、あるいは記録紙に出力される。
【0099】図10Aは、求められた磁界Hと、磁束密
度Bsとを示し、図10Bは、両者の関係を示すいわゆ
る磁気ヒステリシス曲線である。図11Aは、磁界Hと
磁気ひずみλの波形をそれぞれ示し、図11Bは、両者
の関係、つまり磁界−磁気ひずみ(H−λ)の関係を示
している。図10及び図11は、交番電流として、20
0Hz、0.6Aの電流を、コイル2に流して、新規な
珪素綱板の磁気ひずみを測定した場合である。
【0100】同様に、図12Aは、磁束密度Bsと磁気
ひずみλの波形をそれぞれ示し、図12Bは、両者の関
係、つまり磁束密度−磁気ひずみ(B−λ)の関係を示
している。この図の例では、400Hz、1.12Aの
交番電流をコイル2に流している。
【0101】この発明の発明者による、上記の磁性体材
料の上記ひずみの測定の結果、この発明によれば、試料
が1mであるとき、10-9mまでの磁気ひずみの測定が
可能であることが判明した。
【0102】なお、この発明による光変位計の直流オフ
セット除去装置は、上記のような磁気ひずみ測定装置に
限らず、種々の用途に利用できることはいうまでもな
い。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、直流分に被測定試
料の変位に応じた変化分が重畳される光変位計の出力に
おいて、被測定試料の変位が微小であって、直流分に重
畳されたままでは、これをアンプしても測定に十分な値
にまで増幅することができない場合であっても、光変位
計の出力から当該直流分が除去されて、被測定試料の変
位に応じた変化分のみを、出力として取り出すことがで
きる。したがって、これを、測定に適する値にまで十分
に増幅することができる。
【0104】また、光変位計と被測定試料との距離を調
整させるための移動手段によって、光変位計の出力変化
と、光変位計及び磁性体試料間の距離変化とが直線性を
有する状態となったときに、そのときの光変位計の出力
中の直流オフセット電圧を弁別し、それを減算回路に供
給して光変位計出力中の直流オフセット電圧を除去する
ようにしたので、被測定試料の変位に直線性良く対応し
た出力を、直流オフセット無く得ることができる。
【0105】また、この発明の磁気ひずみ測定装置は、
従来の磁気ひずみ測定装置のように、鏡を用いて磁気ひ
ずみを間接的に測定するのではなく、光変位計を用いて
直接的に磁気ひずみを試料の端面の変位として測定する
ようにした装置であり、この発明の光変位計の直流オフ
セット除去装置を用いることにより、より高精細に磁気
ひずみを測定することができる。
【0106】この場合に、直流オフセット電圧を除去し
た光変位計の出力を、磁気ひずみの測定に適する値にま
で増幅したときに、磁気ひずみによる変位分以外のノイ
ズ分が含まれている場合であっても、平均化回路によ
り、交番磁界に同期したトリガタイミングで、当該変位
出力を平均化処理することにより、磁気ひずみによる変
位分のみを取り出すことができる。
【0107】また、この発明の新規な磁気ひずみ測定装
置は、従来の、試料に鏡を張り付ける方法のように、試
料に余分なものを付け加えることはしないので、この点
でも、より高精度の磁気ひずみの測定が可能になる。
【0108】また、磁性体試料を非磁性体からなる対の
板で挟んで保持するようにしたので、磁性体試料自身の
位置変動や、光変位計による測定目的の変位方向以外の
変位を制限することができ、この点でも測定精度を向上
させることができる。
【0109】そして、光変位計は、磁界発生用コイルの
線材巻回方向に配置するものであるため、光変位計のプ
ローブを、試料の測定端面の近傍に配置することが容易
であり、精細な磁気ひずみの測定に当たって、上述のよ
うな直流オフセット電圧除去と相俟って、光変位計の出
力として、十分な磁気ひずみ変位出力を得ることが可能
である。
【0110】また、試料近傍の磁気特性を測定するため
のコイルブロックを、対の非磁性体板を利用して取り付
けることが可能であり、しかも、光変位計により光ビー
ムを用いて変位測定を行うものであるために、コイル巻
線部分に考慮を払う必要がない。このため、試料近傍の
磁気特性を正確に知ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による磁気ひずみ測定装置の一実施例
の構成を示す図である。
【図2】この発明による磁気ひずみ測定装置の一実施例
の機構部の構成例を示す図である。
【図3】この発明による磁界発生装置の一実施例の要部
の構成を説明するための図である。
【図4】図1の例の要部の構成を詳細に説明するための
図である。
【図5】図1の例の要部の構成の拡大断面図である。
【図6】この発明の磁気ひずみ測定装置において、測定
開始前に磁界発生用コイルに供給する電流の一例を説明
するための図である。
【図7】光変位計の出力特性を説明するための図であ
る。
【図8】この発明による光変位計の直流オフセット電圧
除去回路の一実施例のブロック図である。
【図9】この発明による磁気ひずみ測定装置の一実施例
の各部の出力信号波形の例を示す図である。
【図10】この発明による磁気ひずみ測定装置で求めら
れた磁界と磁束密度の波形及びその関係の一例を示す図
である。
【図11】この発明による磁気ひずみ測定装置で求めら
れた磁界と磁気ひずみの波形及びその関係の一例を示す
図である。
【図12】この発明による磁気ひずみ測定装置で求めら
れた磁束密度と磁気ひずみの波形及びその関係の一例を
示す図である。
【図13】磁気ひずみの発生メカニズムを説明するため
の図である。
【図14】従来の磁気ひずみ測定装置の一例を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 ガラス管 2 交番磁界発生用のコイル 3 磁性体試料 4 さぐりコイル 5 補正コイル 6 光変位計 6a 光プローブ 11 交番信号発生器 13 トリガ信号発生器 22 A/Dコンバータ 23 バッファメモリ 24 平均化回路 25 信号処理回路 30 試料保持部材 41 ボビン 31、32 非磁性体板 51、52 コア 61 マイクロメータ 601 減算回路 602 直流電圧弁別回路 604 アナログ直流信号発生器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光変位計と被測定試料との距離を調整す
    るために、上記光変位計あるいは被測定試料を移動させ
    る移動手段と、 上記光変位計の直流オフセット電圧を含む出力が一方の
    入力端に供給され、他方の入力端にオフセット電圧が供
    給されて、上記光変位計の上記直流オフセット電圧を除
    去するための減算回路と、 この減算回路の出力中の直流分を検出するための直流電
    圧弁別回路と、 上記直流電圧弁別回路で弁別された直流電圧と等しい直
    流電圧を発生し、その直流電圧を上記減算回路の他方の
    入力端に上記オフセット電圧として供給するオフセット
    電圧発生器と、 上記減算回路の出力端と、上記減算回路の他方の入力端
    との間のループ中に設けられるスイッチとを備え、 上記被測定試料の変位の測定開始前に、上記スイッチ
    が、上記移動手段による上記光変位計及び上記磁性体試
    料間の距離変化と、上記光変位計の出力変化との直線性
    が良くなった時点でオンとされて、上記オフセット電圧
    発生器の出力オフセット電圧が設定され、上記減算回路
    からオフセット電圧が除去された変位検出出力を得るよ
    うにしたことを特徴とする光変位計の直流オフセット除
    去装置。
  2. 【請求項2】 円筒状に巻回される磁界発生用のコイル
    の内部空間に磁性体試料を配置し、上記コイルに電流を
    流して交番磁界を発生させ、その交番磁界により上記磁
    性体試料に発生する磁気ひずみを、光変位計を用いて直
    接的に測定する装置であって、 上記光変位計と上記磁性体試料との距離を調整するため
    に、上記光変位計あるいは被測定試料を移動させる移動
    手段と、 上記光変位計の直流オフセット電圧を含む出力が一方の
    入力端に供給され、他方の入力端にオフセット電圧が供
    給されて、上記光変位計の上記直流オフセット電圧を除
    去するための減算回路と、 この減算回路の出力中の直流分を検出するための直流電
    圧弁別回路と、 上記直流電圧弁別回路で弁別された直流電圧を発生し、
    その直流電圧を上記減算回路に上記オフセット電圧とし
    て供給するオフセット電圧発生器と、 上記減算回路の出力端と、上記減算回路の他方の入力端
    との間のループ中に設けられるスイッチとを備え、 上記磁気ひずみ測定の開始前に、上記スイッチが、上記
    移動手段による上記光変位計及び上記磁性体試料間の距
    離変化と、上記変位計の出力変化との直線性が良くなっ
    た時点でオンとされて、上記オフセット電圧発生器の出
    力オフセット電圧が設定されて、上記減算回路からオフ
    セット電圧が除去された変位検出出力を得、この変位検
    出出力から上記磁性体試料の磁気ひずみを求めるように
    した磁気ひずみ測定装置。
  3. 【請求項3】 円筒状に巻回される磁界発生用のコイル
    の内部空間に磁性体試料を配置し、上記コイルに電流を
    流して交番磁界を発生させ、その交番磁界により上記磁
    性体試料に発生する磁気ひずみを、光変位計を用いて直
    接的に測定する装置であって、 上記光変位計と上記磁性体試料との距離を調整するため
    に、上記光変位計あるいは被測定試料を移動させる移動
    手段と、 上記光変位計の直流オフセット電圧を含む出力が一方の
    入力端に供給され、他方の入力端にオフセット電圧が供
    給されて、上記光変位計の上記直流オフセット電圧を除
    去するための減算回路と、 上記移動手段による距離調整に応じて、上記上記光変位
    計及び上記磁性体試料間の距離に対応した値の直流電圧
    を発生し、その直流電圧を上記減算回路の他方の入力端
    に上記オフセット電圧として供給するオフセット電圧発
    生器とを備え、 上記減算回路からの、上記オフセット電圧が除去された
    変位検出出力から上記磁性体試料の磁気ひずみを求める
    ようにした磁気ひずみ測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の磁気ひ
    ずみ測定装置において、 上記減算回路の出力を増幅する増幅回路と、 上記増幅回路の出力信号をデジタル信号に変換するA/
    Dコンバータと、 このA/Dコンバータからのデジタル信号を記憶するバ
    ッファメモリと、 このバッファメモリのデジタル信号について、上記交番
    磁界に同期したトリガタイミングを基準として、平均化
    演算処理を行う平均化回路と、 この平均化回路からの平均化処理出力信号から、上記磁
    性体試料の磁気ひずみを求める信号処理手段とを備える
    磁気ひずみ測定装置。
  5. 【請求項5】 上記磁性体試料は、1対の非磁性体板に
    より挟持され、この磁性体試料の挟持された面の方向
    が、上記磁界発生用のコイルの巻回方向と一致する状態
    で、上記磁界発生用のコイルにより囲まれる空間内のほ
    ぼ中央部に配置され、 上記光変位計は、上記1対の非磁性体板間の上記磁性体
    試料の端面に光ビームを照射し、その反射光から、上記
    磁性体試料の上記端面の変位を検出して、その変位に応
    じた出力を得るものである請求項1、請求項2または請
    求項3のいずれかに記載の磁気ひずみ測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の磁気ひずみ測定装置に
    おいて、 上記試料の近傍の磁気特性を検出するために、上記1対
    の非磁性体板の上記試料を挟持する部分の周囲に設けら
    れるコイルブロックを設け、 上記コイルブロックのコイルに得られる誘起電圧出力
    と、上記減算回路からのオフセットが除去された光変位
    計の出力信号とから、上記磁性体試料の近傍の磁気特性
    と、その磁気特性条件下で上記磁性体試料に生じる磁気
    ひずみの量との関係を求めるようにした磁気ひずみ測定
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の磁気ひずみ測定装置に
    おいて、 上記コイルブロックのコイルに得られる誘起電圧出力を
    増幅する増幅回路と、 上記増幅回路の出力信号をデジタル信号に変換するA/
    Dコンバータと、 このA/Dコンバータからのデジタル信号を記憶するバ
    ッファメモリと、 このバッファメモリのデジタル信号について、上記交番
    磁界に同期したトリガタイミングを基準として、平均化
    演算処理を行う平均化回路と、 この平均化回路からの平均化処理出力信号から、上記磁
    性体試料の近傍の磁気特性を求める信号処理手段とを備
    える磁気ひずみ測定装置。
JP27764593A 1993-10-08 1993-10-08 光変位計の直流オフセット除去装置及び磁気ひずみ測定装置 Pending JPH07110370A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016517289A (ja) * 2013-03-13 2016-06-16 エンドマグネティクス リミテッド 磁気検出器

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