JPH07110116B2 - 回転子の製造方法 - Google Patents
回転子の製造方法Info
- Publication number
- JPH07110116B2 JPH07110116B2 JP30951487A JP30951487A JPH07110116B2 JP H07110116 B2 JPH07110116 B2 JP H07110116B2 JP 30951487 A JP30951487 A JP 30951487A JP 30951487 A JP30951487 A JP 30951487A JP H07110116 B2 JPH07110116 B2 JP H07110116B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- iron core
- ring
- end ring
- slot
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Induction Machinery (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、回転子の製造方法に関する。
（従来の技術） 一般に回転電機として、種々の原理のものが製作利用さ
れて来ているが、最も一般的で、よく使われているもの
に誘導電動機がある。この誘導電動機の回転子は、スロ
ットを有する積層鉄心に、スロットを貫通するロートル
バー（一般にアルミニウム材が用いられる）と積層鉄心
両端部に配設するエンドリングを同時にダイキャストマ
シンでダイキャスト成形したものが多い。
れて来ているが、最も一般的で、よく使われているもの
に誘導電動機がある。この誘導電動機の回転子は、スロ
ットを有する積層鉄心に、スロットを貫通するロートル
バー（一般にアルミニウム材が用いられる）と積層鉄心
両端部に配設するエンドリングを同時にダイキャストマ
シンでダイキャスト成形したものが多い。
このようにして製作する回転子は、ダイキャスト金型が
必要なので、量産しないとコストメリットが出ない。
必要なので、量産しないとコストメリットが出ない。
従ってこの方法は、一般に製作台数が少なく金型が大き
くなる大容量機には不向きである。
くなる大容量機には不向きである。
このため大容量のものでは、ロートルバー及びエンドリ
ングに鋼材を用い、スロットに銅バーを叩き込み、エン
ドリングは、銅バーと銀ロー付して成形している。
ングに鋼材を用い、スロットに銅バーを叩き込み、エン
ドリングは、銅バーと銀ロー付して成形している。
（発明が解決しようとする問題点） 上記のようにして製作された誘導電動機の回転子は、ダ
イキャスト方式にて製作した場合で、回転子周速が180m
/sec程度、銅バー方式で製作した場合ではそれ以下でも
エンドリングが破壊することから高速回転の大容量機に
は適用することができない。
イキャスト方式にて製作した場合で、回転子周速が180m
/sec程度、銅バー方式で製作した場合ではそれ以下でも
エンドリングが破壊することから高速回転の大容量機に
は適用することができない。
上記問題点を解決するため本発明は製作時間が短縮で
き、超高速大容量機に適用できる回転子の製造方法を提
供することを目的とする。
き、超高速大容量機に適用できる回転子の製造方法を提
供することを目的とする。
（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明においては、積層し
た鉄心の外周部に複数のスロットを配設し、スロット内
にロートルバーを、鉄心両端にエンドリングと押えリン
グを配置し、外周及び端面をキャンにて包被し、キャン
内を真空シールした後、外部から加熱・加圧して固相接
合する方法により回転子を製造する。
た鉄心の外周部に複数のスロットを配設し、スロット内
にロートルバーを、鉄心両端にエンドリングと押えリン
グを配置し、外周及び端面をキャンにて包被し、キャン
内を真空シールした後、外部から加熱・加圧して固相接
合する方法により回転子を製造する。
（作用） 本発明の製造方法によれば、積層した鉄心に銅バー、エ
ンドリング及び押えリングが加熱・加圧により固相接合
され、各部材は相互に固着し、一体化する。
ンドリング及び押えリングが加熱・加圧により固相接合
され、各部材は相互に固着し、一体化する。
（実施例） 以下本発明の一実施例について第１図および第２図を参
照して説明する。
照して説明する。
第１図，第２図において１は鉄心であり、鉄心１の外周
には軸方向にスロット２を配設し、スロット２にはロー
トルバー３を挿入する。鉄心１の両端にはエンドリング
４とエンドリング４を支える押えリング５を配設し、鉄
心１の外周に鉄心１、スロット２、ロートルバー３、エ
ンドリング４、押えリング５を包被するようにキャン６
を設ける。この際キャン６の内部にはすきま7,7a,7b,7
c,7dが形成されるようにする。
には軸方向にスロット２を配設し、スロット２にはロー
トルバー３を挿入する。鉄心１の両端にはエンドリング
４とエンドリング４を支える押えリング５を配設し、鉄
心１の外周に鉄心１、スロット２、ロートルバー３、エ
ンドリング４、押えリング５を包被するようにキャン６
を設ける。この際キャン６の内部にはすきま7,7a,7b,7
c,7dが形成されるようにする。
なお、スロット２は鉄心外周側が狭く、内周側が広くな
っており、鉄心１の軸方向長は外周側が長く、内周側が
短かくなるように製作してある。
っており、鉄心１の軸方向長は外周側が長く、内周側が
短かくなるように製作してある。
このようにした後、キャン６内を真空シールして高温
（例えば800〜850℃）、高圧（例えば500〜1000kgf/c
m2）の雰囲気において加圧（１〜２時間）すると、ロー
トルバー３とエンドリング４はすきま7,7a,7b,7c,7dに
見合う体積分だけ外周側に出してあるので、ロートルバ
ー３とスロット２で形成されたすきま7c、エンドリング
４と鉄心１および押えリング５で形成されたすきま7a,7
b、鉄心１とロートルバー３とキャン６で形成されたす
きま7d、押えリング５とエンドリング４とキャン６で形
成されたすきま７はなくなり、各部材はキャン６と共に
固相接合され一体化する。
（例えば800〜850℃）、高圧（例えば500〜1000kgf/c
m2）の雰囲気において加圧（１〜２時間）すると、ロー
トルバー３とエンドリング４はすきま7,7a,7b,7c,7dに
見合う体積分だけ外周側に出してあるので、ロートルバ
ー３とスロット２で形成されたすきま7c、エンドリング
４と鉄心１および押えリング５で形成されたすきま7a,7
b、鉄心１とロートルバー３とキャン６で形成されたす
きま7d、押えリング５とエンドリング４とキャン６で形
成されたすきま７はなくなり、各部材はキャン６と共に
固相接合され一体化する。
このようにして各部材が固相接合により強固に密着する
ので、回転運動に対し堅牢な回転子となると共に、製作
誤差を縮少することができ、機械的バランスや電気特性
が向上する。
ので、回転運動に対し堅牢な回転子となると共に、製作
誤差を縮少することができ、機械的バランスや電気特性
が向上する。
なお、比較的強度を要しない場合には、キャン６を削り
取るようにしてもよい。また、鉄心は塊状でもよい。
取るようにしてもよい。また、鉄心は塊状でもよい。
更に各構成部材の形状は、固相接合後、高速回転により
各構成部材間が離脱することのない形状であればよい。
各構成部材間が離脱することのない形状であればよい。
以上説明したように、本発明の製造方法によれば回転子
を構成する各部材をキャンにて包被し真空シールしたの
ち加熱・加圧して各部材を固相接合して回転子が形成さ
れるので、堅牢でバランスが良く、電気特性の優れた回
転子を提供することができる。
を構成する各部材をキャンにて包被し真空シールしたの
ち加熱・加圧して各部材を固相接合して回転子が形成さ
れるので、堅牢でバランスが良く、電気特性の優れた回
転子を提供することができる。
第１図は本発明の製造過程における各部材の配置を示す
横断面図、第２図は第１図のＸ−Ｘ′断面図、第３図は
本発明により製造された回転子の外観図である。 １……鉄心、２……スロット、３……ロートルバー、４
……エンドリング、５……押えリング、６……キャン、
7,7a,7b,7c,7d……すきま。
横断面図、第２図は第１図のＸ−Ｘ′断面図、第３図は
本発明により製造された回転子の外観図である。 １……鉄心、２……スロット、３……ロートルバー、４
……エンドリング、５……押えリング、６……キャン、
7,7a,7b,7c,7d……すきま。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−130740（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−148543（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−122754（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】珪素鋼板等の薄板を積層した鉄心の外周部
に複数のスロットを配設し、該スロット内にロートルバ
ーを、鉄心両端にエンドリングと押えリングを配置して
外周及び端面をキャンにて包被し、該キャン内を真空シ
ールしたのち、外部から加熱・加圧して固相接合し、鉄
心、ロートルバー、エンドリング及び押えリングを一体
化することを特徴とする回転子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30951487A JPH07110116B2 (ja) | 1987-12-09 | 1987-12-09 | 回転子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30951487A JPH07110116B2 (ja) | 1987-12-09 | 1987-12-09 | 回転子の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01152945A JPH01152945A (ja) | 1989-06-15 |
| JPH07110116B2 true JPH07110116B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=17993915
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30951487A Expired - Lifetime JPH07110116B2 (ja) | 1987-12-09 | 1987-12-09 | 回転子の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07110116B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111682663A (zh) * | 2020-06-11 | 2020-09-18 | 哈尔滨电气动力装备有限公司 | 异步电机实心转子结构 |
-
1987
- 1987-12-09 JP JP30951487A patent/JPH07110116B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01152945A (ja) | 1989-06-15 |
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