JPH07109949A - 内燃機関のノッキング検出装置 - Google Patents

内燃機関のノッキング検出装置

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JPH07109949A
JPH07109949A JP25823993A JP25823993A JPH07109949A JP H07109949 A JPH07109949 A JP H07109949A JP 25823993 A JP25823993 A JP 25823993A JP 25823993 A JP25823993 A JP 25823993A JP H07109949 A JPH07109949 A JP H07109949A
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JP
Japan
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knock
frequency
determination
combustion engine
internal combustion
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Application number
JP25823993A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Nakai
一弘 中井
浩二 ▲榊▼原
Koji Sakakibara
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はエンジンにノックが発生すると各エ
ンジン特有の複数の共鳴周波数をもった振動が発生する
が、これらを複数の周波数帯でノックが精度良く検出で
きるように改良することを目的とする。 【構成】 内燃機関で発生するノックを検出する内燃機
関のノッキング検出装置において、内燃機関の振動を検
出するノックセンサ8を設け、複数のフィルタ手段5は
検出振動を複数の周波数帯に分離し抽出し、ノック有無
判定手段61は各複数の周波数帯で振動を検出してノッ
クの有無を判定を行い、ノック頻度判定手段62は各々
の周波数帯でのノック判定頻度を算出し、総合ノック判
定手段63はノック判定頻度に基づいて最終的なノック
判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関(エンジン)の
ノッキング検出装置に関し、特に本発明では、エンジン
にノックが発生すると各エンジン特有の複数の共鳴周波
数をもった振動が発生するので、これらを複数の周波数
帯で検出しノックが精度良く判定できるようなノッキン
グ検出装置に改良することに関する。
【0002】
【従来の技術】従来このような分野の技術として、以下
に説明するノッキング検出装置があった。図16は従来
のノッキング検出装置によって検出されるエンジン振動
の周波数特性を説明する図であり、図17は互いに異な
る運転状態での周波数−スペクトル強度特性図であり、
図18は互いに異なる回転速度での周波数−スペクトル
強度特性図である。本図16(a)に示すように、ノッ
クセンサからの信号を周波数解析すると、ρ10〜ρ30の
ように複数の周波数スペクトル強度が大きくなる。しか
もρ10〜ρ30からのスペクトル強度の出方は、図17に
示すように運転状態、図18に示すようにノック発生気
筒等によってバラツクため、従来のように特定周波数帯
のみ検出しノック判定を行っていては、ノックを検出で
きない場合が生じる。
【0003】このような問題を解決するために、特開平
1−148924号公報に記載されたノック検出装置が
知られている。これに記載のノック検出装置では、ノッ
クセンサ出力を複数のフィルタを用いて、複数の周波数
帯で振動を検出し各々の検出結果を加算し最終ノック判
定結果として点火時期の補正に反映していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した共
鳴はエンジンのボア径と音速で決まる固有周波数を持
ち、シリンダ径方向の次数をn、周方向の次数をmとし
たときの共鳴振動モードをPnmとすると、図16
(b)のような周波数にノック成分ができると予測され
る。これら共鳴信号モードについてそれぞれ振動が検出
できれば、ノック検出の精度が向上する。しかしなが
ら、周波数帯、運転状態、エンジン機差及びノックセン
サのバラツキによって、図17、18のようにS/Nが
大きく変わる可能性があり、前記公報記載のノック検出
装置で採用されているように複数の検出結果を単純に加
算する方法では、S/Nの悪い方の影響がでてしまい、
十分なノック検出性能が得られないという問題が生じ
る。
【0005】したがって、本発明は上記問題点に鑑み、
ノックセンサの検出信号から特性周波数成分を抽出して
ノッキング検出を行うときに精度のよいノッキングが検
出できる内燃機関のノッキング検出装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1図は本発明の原理構
成を示す図である。本発明は、前記問題点を解決するた
めに、前記内燃機関で発生するノックを検出する内燃機
関のノッキング検出装置において、内燃機関の振動を検
出するノックセンサを設け、前記ノックセンサに接続さ
れる複数のフィルタ手段は前記検出振動を複数の周波数
帯に分離し抽出し、前記複数のフィルタ手段に接続され
るノック有無判定手段は、各前記複数の周波数帯で振動
を検出してノックの有無を判定を行い、前記ノック有無
判定手段に接続されるノック頻度判定手段は各々の周波
数帯でのノック判定頻度を算出し、前記ノック頻度判定
手段に接続される総合ノック判定手段は前記ノック判定
頻度に基づいて最終的なノック判定を行う。
【0007】
【作用】本発明の内燃機関のノッキング検出装置によれ
ば、前記検出振動が複数の周波数帯に分離され抽出さ
れ、各前記複数の周波数帯で振動が検出されてノックの
有無が判定され、各々の周波数帯でのノック判定頻度が
算出され、前記ノック判定頻度に基づいて最終的なノッ
ク判定が行われることにより、特定周波数のS/Nが悪
くなっても、ノック判定に用いる周波数帯を選択するこ
とができるのでノック検出性能の低下を防ぐことができ
る。
【0008】
【実施例】まず始めにノック現象について説明する。ノ
ックはシリンダ内の未燃焼ガスが燃焼ガスにより圧縮さ
れ自己着火し急速に燃焼することによってシリンダ内で
共鳴する現象をいう。このノックを微小レベルで制御す
ればエンジンを破損することなく燃費を向上させること
ができる。次に、ノック判定方法について説明する。図
16(b)に示すような共鳴振動モードにおいて、エン
ジンの燃焼実験から下記知見が得られた。すなわち、ブ
ロックに取り付けられた振動センサでは各ノック発生周
波数の出力がノック発生毎に異なるのである。このた
め、各々ノック発生周波数毎にノック検出値を定めてノ
ック判定するのが望ましい。ノック判定方法について、
具体的な構成を以下に詳細に説明する。
【0009】以下本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図2は本発明の実施例に係るノッキング検
出装置の全体構成図である。本図において、ノックセン
サ8はエンジン本体の振動を電気信号に変換するもの
で、本発明では周波数分析をするために非共振型センサ
である必要がある。ノックセンサ8に接続される受け回
路9はノックセンサ8からのセンサ信号のインピーダン
スを調整する。受け回路9に接続されるローパスフィル
タ10(以下LPFと略す)折り返し雑音を防止する。
ローパスフィルタ10に接続されるハイパスフィルタ1
1(以下HPFと略す)はノックとは関係のない低周波
数成分の信号を除去する。LPF10は20kHz以下
の周波数の信号を、HPF11は1kHz以上の周波数
を通すように構成されている。HPF11に接続される
ゲイン切替器12は入力信号を適切な大きさに調整す
る。ゲイン切替器12を用いずに分解能の高いA/D変
換器(Analog to Digital Converter)を使ってもよいが
高価である。ゲイン切替器12に接続されるDSP(Di
gital Signal Processor) 13はマイクロコンピュータ
に比べ高速に掛け算を処理することができる。このDS
P13はA/D変換器14とパラレルI/O(以下Pi
Oと略す)15を持つ。本実施例ではA/D変換器14
は16ビット相当と従来よりも広いダイナミックレンジ
を提供し、PiO15はゲイン切替器12と後述するホ
ストCPUとの通信を行う。ディジタルフィルタ手段5
及びノック判定手段6はDSP13内のソフトにより構
成され、ディジタルフィルタ手段5はディジタルフィル
タ処理を行い、ノック判定手段6はディジタル処理の結
果からノック判定を行う。ホストCPU16はDSP1
3からのノック発生の有無の結果を受けて点火装置17
に出力する点火時期と図示しない燃料噴射量を制御す
る。
【0010】図3は図1のDSP13の動作を説明する
タイミングチャートである。本図に示すように、Aは基
準一信号を示すものでその信号の立ち上がりが各気筒の
上死点後(ATDC)−10°クランクアングル(C
A)であり、それにより図3の時刻t1 よりaの期間で
後述する基準位置割り込み処理が実行される(図5参
照)。図3のBはノック判定区間を示し、図3のb、c
は時刻t2 、t3 より実行される後述するタイマー1割
り込む処理の期間を示している(図6参照)。図3のd
は時刻t2 より実行される後述するタイマー2割り込み
処理の期間を示している。
【0011】まず、図3の時刻t1 の基準位置信号の立
ち上がりで基準位置割り込み処理aが実行されてタイマ
ー1にノック判定区間の開始時刻がfで示すようにセッ
トされる。その結果、時刻t2 の判定区間開始時刻にな
るとタイマー1割り込み処理bが実行される。これによ
り、タイマー2にノック判定区間の終了時刻がgで示す
ように再セットされると共に、タイマー2割り込み処理
dが実行されてノック信号のA/D変換及びディジタル
フィルタ処理が行われる。
【0012】また、すなわち、20μsec毎にノック
信号をA/D変換し、その都度ディジタルフィルタ処理
が行われる。各周波数帯のフィルタ後、出力の最大値
(ゲート区間t2 〜t3 内の)がそれぞれホールドされ
る。また、タイマー1、2の割り込みとは別に、メイン
ルーチンにより、ゲート区間の初めにピークホールド値
がリセット(初期化)処理eされ、ゲート区間(t2 〜
t3 )終了後、ノック判定処理fが行われ、その結果が
ホストCPU16に送られる。その後、A/D変換値を
0に初期化する処理gが実行される。
【0013】図4〜図13、図15はDSP13のプロ
グラムの流れを示すフローチャートであり、図4は本実
施例における初期設定のフローチャートである。図4に
示すように、まず、電源投入と同時にステップM10か
らプログラムが開始される。ステップM20、M30は
各種初期設定であり、最初に1回だけ実行される。
【0014】図5は本実施例における基準位置割り込み
のフローチャートである。図3の時刻t1 において基準
位置での角度割り込みにより、図5に示すように、ステ
ップM40で示す基準基地割り込みプログラムが開始さ
れる。ここで、基準位置とはエンジンのクランク角度で
各気筒の上死点前(BTDC)10°クランクアングル
(CA)を示し、ホストCPU16から送られてくる。
まず、ステップM50で気筒判別し、今回点火する気筒
からノックセンサまでの距離に応じた値が出力される。
この信号もホストCPU16から送られて来る信号で、
第1(#1)気筒の時のみ1となっており、他の気筒は
カウンタを用いて算出する。ステップM60はエンジン
回転数計算部分で、前回の基準信号から今回の基準信号
までに要した時間を基にエンジン回転数が計算される。
ステップM70は前処理を行い、前処理として入力ゲイ
ンの設定、フェイル判定とタイマー設定などが行われ
る。ステップ80はタイマー1のセットを行い、あらか
じめエンジン回転数に応じて設定してあるクランク角度
まで待つためにタイマー1がセットされる。ここで、通
常ノックが発生するのは略上死点後(ATDC)15°
CA〜ATDC70°CA程度なので、ステップM80
では少し前のADTC10°CA程度の値に対応する時
刻がセットされる。
【0015】図6は本実施例におけるタイマー1割り込
みのフローチャートである。ステップM80で設定され
た時刻(図3のt2 )になると、図6に示すように、ス
テップM90で示すタイマー1割り込みプログラムが開
始される。まず、ステップM91では後述するノック判
定終了フラグが1であることによりノック判定区間開始
であると判断してステップM92へ進み、ノック判定区
間終了フラグが0にされる。次にステップM93へ進ん
でタイマー1にATDC70°CA程度の値に対応する
時刻を再セットした後ステップM94へ進んでA/D変
換及びディジタルフィルタ処理を開始させるためのタイ
マー2がセットされ起動される。その後ステップM95
へ進んでメインルーチンが起動される。
【0016】また、タイマー1の再セット時刻(図3の
t3 )になると、再度図6のステップM90で示すタイ
マー1割り込みプログラムが開始される。今度は、ステ
ップM91ではノック判定終了フラグが0であることに
よりノック判定終了区間であると判断してステップM9
6へ進み、ノック判定区間終了フラグを1にした後、ス
テップM97へ進んでタイマー2の作動が停止されてA
/D変換及びディジタルフィルタ・ピークホールド処理
が終了される。
【0017】図7は本実施例におけるタイマー2割り込
みのフローチャートである。このタイマー2割り込みは
20μsec毎に実行される。まず。ステップM99で
A/D変換器14によるノック信号のA/D変換が開始
された後ステップM100へ進んでA/D変換器14に
よりA/D変換された値がDSP13に取り込まれた
後、ステップM101へ進んで、この取り込んだA/D
変換値がDSP13中の図示せぬRAM(Random Access
Memory)に時系列に格納され蓄積されると同時にステッ
プM102でディジタルフィルタ・ピークホールド処理
が行われる。
【0018】図8は本実施例における詳細なディジタル
フィルタ・ピークホールド処理のフローチャートであ
る。本図に示すように、ディジタルフィルタ処理は、ス
テップM1021に示すように次式で行われる。 Vi
〔0〕={b0 ・VAD
〔0〕+b1 ・VAD〔1〕+
2 ・VAD〔2〕−a1 ・VAD〔1〕−a2 ・V
AD〔2〕}/a0 ここで、iは周波数帯の種類(例えば、6〜8KHz→
0、9〜11KHz→1、13〜15KHz→2)を示
す。
【0019】Vi
〔0〕は各周波数帯iでのディジタル
フィルタ後のRAM値であり、[ ]内の数字は時間を示
す(例えば0:今回の値、1:AD1回分前の値、2:
AD2回分前の値)。VAD
〔0〕はA/D変換後のRA
M値を示す。a0 〜a2 、b0 〜b2 はフィルタの次数
及び周波数帯域によって決定される定数である。
【0020】そして、ステップM1021で算出された
各RAM値をVi
〔0〕をステップM1022で各周波
数帯での最大値(ピークホールド値)VMAX と比較し、
Vi
〔0〕が格納(ピークホールド)される。否定され
れば、VMAXiそのままで次のステップM1024へ進
む。ステップM1024では、次回のA/D変換及びデ
ィジタルフィルタ処理の基準としての処理であり、Vi
及びVADのRAM値が順送りされる。
【0021】図9は本実施例における図4のステップM
70の前処理のフローチャートである。本図に示すよう
に、ステップM71で、入力信号が適切な大きさになる
ようにゲイン切替器12のゲインが調整される。このゲ
イン切替のための信号としては、ディジタルフィルタ後
の信号を用いず、A/D変換器14直後のノックセンサ
信号を用いて、ゲイン切替が行われる。
【0022】なぜならば、ディジタルフィルタの中心周
波数f0 にぴったり合った周波数をもつ信号でない限
り、ディジタルフィルタ通過後ではノックセンサ信号が
減衰するため、A/D変換器14直後のノックセンサ信
号によってゲイン切替が行われる。図10は本実施例に
おいて図5のステップM95により起動されるメインル
ーチンのフローチャートである。本図に示すように、ま
ず、ステップM951で最大値を格納するRAM値「V
MAXi」がクリアされ、ステップM952でノック判定区
間終了フラグが1か判断され、ノック判定区間終了フラ
グが1のとき、ステップM953へ進み、点火1回毎の
ノック判定が行われる。ステップM954でA/D変化
値(前記Vi 、VAD)を0に初期化してメインルーチン
が終了する。
【0023】図11は本実施例における図9のステップ
M953の詳細なノック判定のフローチャートである。
本図に示すように、1回のノック判定区における各周波
数帯のディジタルフィルタの出力後のピーク値よりステ
ップM9531〜9533にてそれぞれの周波数帯毎に
1点火毎のノック判定が行われる。ステップM9534
にて所定サイクル内でのノックあり判定の頻度が算出さ
れ判定され、ステップM9535で上記ステップ953
1〜9533での各ノック判定結果がまとめて総合ノッ
ク判定され、その結果がホストCPU16へ出力され
る。
【0024】図12は本実施例における図11のステッ
プM9531の詳細な周波数帯0でのノック判定のフロ
ーチャートである。なお、図11のステップM9532
〜M9533も図11と基本的に同じである。本図に示
すように、ステップM1000では、ディジタルフィル
タ後の出力のピーク値VMAX0についてなまし処理が行わ
れ、RAM値としてVm0に格納され、ステップM100
1でVm0の(K0 −K H )倍したものとVMAX0が比較さ
れ、VMAX0の方が大きければステップM1002へ進ん
でKNK0 に1が格納され、ステップM1004で頻度
判定カウンタがインクリメントされ、VMAX0の方が小さ
ければ、ステップM1003に進んでKNK0 に0が格
納される。それぞれKNK0 =1がノックあり、KNK
0 =0がなしとなる。ここでK0 =約5で、KH =1〜
2であり、これらの定数は後に詳細に説明される。
【0025】図13は本実施例における図11のステッ
プM9534の詳細なノック頻度算出を説明するフロー
チャートである。本図に示すように、ステップM200
1にて、頻度算出カウンタCが100以上であるか判断
される。つまり、この実施例では、頻度算出が100点
火サイクル毎に行われていることになる。次に、頻度算
出タイミングであれば、ステップM2002に進み,ス
テップM2002〜M2005で周波数帯「0」用の頻
度判定が行われ、100点火サイクルの間で、ノック判
定した回数KDCが所定値α(=約10)より多い場合
は、F0に1が格納され,ノック判定した回数KDCが
所定値β(=約5)より少ない場合はF0に0が格納さ
れる。ステップM2006〜9で周波数帯「1」用の頻
度判定、M2010〜13で周波数帯「2」用の頻度判
定が、同様に、処理される。そして、ステップM201
4で、各々の頻度判定結果を監査したものが「0」でな
ければ、ステップM2015に進み、GKNK0 にF0
を、GKNK1 にF1を、GKNK2 にF2が格納され
る。ここで、GKNK0 、GKNK1 、GKNK2は頻
度判定結果の学習用RAMであり、これはIGスイッチ
OFFでも消えないようバックアップ電源で保護されて
いる。ステップM2014で否定されれば、何もせずス
テップM2016に進む。ステップM2016では、カ
ウンタCがクリアされる。次に、ステップM2017で
は、各々の頻度判定結果が「3」であれば、ステップM
2018に進みKHに「0」が入り、上記判定が否定さ
れればステップM2019に進み、各々頻度判定結果が
「2」であれば、ステップM2020に進みKHに
「1」が入り、上記判定が否定されればステップM20
21に進み、各々頻度判定結果が「1」であれば、ステ
ップM2022に進み、KHに「2」が入る。
【0026】ここで、補足すると、GKNK0 、GKN
1 、GKNK2 は運転状態によってわけてもよい。ま
た、ノック有りとの判定には、ステップM2015以降
図14は図12及び図13の定数K0 、KH を説明する
図である。本図(a)に示すように、単一フィルタでノ
ックを判定する際に、ノックセンサが検出するノイズ
は、横軸のノックセンサの出力レベルをとり、縦軸に頻
度をとすると、正規分布の形状になる。このノイズはこ
のように正規分布をし、一方ノックによる振動信号が一
定の大きさを有するので、完全に除去できない。このた
め、この影響をできるだけ除去するために、例えばノイ
ズ成分の割合P(=約1%)は許容するとして、本図
(a)の斜線のノイズの存在を許容することにする。こ
の場合図中のピークに対応するノックセンサの出力が、
例えば、図12のVm0に対応する。そしてこの場合ノッ
クセンサの出力がVm0・K0 以上でノイズ成分の割合P
となるように定数K0 が決定される。従って、ノックが
検出された場合には、その内のノイズ成分はノイズ全体
の割合Pしか含まれていないので、S/Nが改善され
る。次に、複数のフィルタを用いる場合について説明す
る。本図(b)に示すように、周波帯「0」、「1」、
「2」において、それぞれの許容割合P0、P1、P2
は以下の式が成立するように決定される。
【0027】P=P0+P1+P2 この場合ノックセンサの出力がVm0・K’、Vm1
K’、Vm2・K’以上でノイズ成分の割合P0、P1、
P2となるように定数K’が決定される。ここに、K0
<K’である。このようにして全体としてノイズの成分
が割合P(=約1%)を越えないようにする。例えば、
周波帯「0」のS/Nが悪いとき、すなわち図13のス
テップM2004、M2005の場合にはノックセンサ
が正常に動作せず、誤検出、ミス検出ともに大である。
そこで、周波帯「0」でのノック判定をやめ、周波帯
「1」、「2」でのノック判定が行われる。この場合、
前記定数K’をさげてP1’+P2’=Pが成立するよ
うにしている。このため、図12でのステップM100
1での係数(K0 −KH )は図13のステップM201
8、M2020、M2022のようにして設定される。
【0028】図15は本実施例における図11のステッ
プM9535の詳細な総合ノック判定のフローチャート
である。本図に示すように、ステップM3001にて、
それぞれの周波数帯でのノック判定結果が加算され、R
AM値としてKNKに格納され、総合ノック判定結果と
してその結果がステップM3002でホストCPU16
へポート出力される。かくしてKNKが1以上であれば
ノック有りと判定される。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、検
出振動が複数の周波数帯に分離され抽出され、各複数の
周波数帯で振動が検出されてノックの有無が判定され、
各々の周波数帯でのノック判定頻度が算出され、ノック
判定頻度に基づいて最終的なノック判定が行われるの
で、特定周波数のS/Nが悪くなっても、ノック判定に
用いる周波数帯を選択することができ、ノック検出性能
の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例に係るノッキング検出装置の全
体構成を示す図である。
【図3】図2のDSP13の動作を説明するタイミング
チャートである。
【図4】本実施例における初期設定のフローチャートで
ある。
【図5】本実施例における基準位置割り込みのフローチ
ャートである。
【図6】本実施例に於けるタイマー1割り込みのフロー
チャートである。
【図7】本実施例に於けるタイマー2割り込みのフロー
チャートである。
【図8】本実施例における詳細なディジタルフィルタ・
ピークホールド処理のフローチャートである。
【図9】本実施例における図5のステップM70前処理
のフローチャートである。
【図10】本実施例において図6のステップM95によ
り起動されるメインルーチンのフローチャートである。
【図11】本実施例における図10のステップM953
の詳細なノック判定のフローチャートである。
【図12】本実施例における図11のステップM953
1の詳細な周波数帯「0」でのノック判定のフローチャ
ートである。
【図13】本実施例における図11のステップM953
4の詳細なノック頻度算出を説明するフローチャートで
ある。
【図14】図12及び図13の定数K0 、KH を説明す
る図である。
【図15】本実施例における図11のステップM953
5の詳細な総合ノック判定のフローチャートである。
【図16】従来のノッキング検出装置によって検出され
るエンジン振動の周波数特性を説明する図である。
【図17】互いに異なる運転状態での周波数−スペクト
ル強度特性図である。
【図18】互いに異なる回転速度での周波数−スペクト
ル強度特性図である。
【符号の説明】
5…ディジタルフィルタ手段 6…ノック判定手段 8…ノックセンサ 9…受け回路 10…ローパスフィルタ 11…ハイパスフィルタ 12…ゲイン切替器 13…DSP 14…A/D変換器 15…PiO 16…ホストCPU 17…点火装置 61…ノック有無判定手段 62…ノック頻度手段 63…総合ノック判定手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01M 15/00 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関で発生するノックを検出する内
    燃機関のノッキング検出装置において、 前記内燃機関の振動を検出するノックセンサと、 前記検出振動を複数の周波数帯に分離し抽出する複数の
    フィルタ手段と、 各前記複数の周波数帯で振動を検出してノックの有無を
    判定を行うノック有無判定手段と、 各々の周波数帯でのノック判定頻度を算出するノック頻
    度判定手段と、 前記ノック判定頻度に基づいて最終的なノック判定を行
    う総合ノック判定手段とを備えることを特徴とする内燃
    機関のノッキング検出装置。
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