JPH07109909A - エンジン動弁系のバルブクリアランス調整装置 - Google Patents

エンジン動弁系のバルブクリアランス調整装置

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JPH07109909A
JPH07109909A JP25806793A JP25806793A JPH07109909A JP H07109909 A JPH07109909 A JP H07109909A JP 25806793 A JP25806793 A JP 25806793A JP 25806793 A JP25806793 A JP 25806793A JP H07109909 A JPH07109909 A JP H07109909A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の主要な目的は、バルブクリアランスを
能率良く設定できかつクリアランス検査も同時に実施で
きるようにすることにある。 【構成】バルブ2a,2bのリテーナ14に接触させら
れるプローブ57を備えかつバルブ2a,2bの変位量
を検出する変位センサ55と、アジャストスクリュー1
6に嵌合可能な先端部を有する調整ビット76およびこ
の調整ビット76を所定量回転させるためのアクチュエ
ータ75を有するアジャストスクリュー回転機構70
と、ロックナット17に嵌合可能なソケット96および
このソケット96を回転させるアクチュエータ90を有
するロックナット締付機構71と、カムシャフトを回転
させるためのカムシャフト回転機構32と、カムシャフ
トを回転させた時に変位センサ55によって検出される
バルブリフト量に基いてバルブクリアランスが適正であ
るか否かを判断する演算処理装置60を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの動弁系のバ
ルブクリアランスの設定と検査を行うためのバルブクリ
アランス調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などに使われるエンジンの動弁系
は、シリンダヘッドに設けられた吸排気バルブと、吸排
気バルブを駆動するためのカムシャフトなどを備えて構
成されている。例えば図11に示されたエンジンのシリ
ンダヘッド1に設けられた動弁系では、吸気バルブ2a
と排気バルブ2bがロッカアーム4a,4bを介してカ
ム6a,6bによって開閉駆動される。カム6a,6b
はカムシャフト8に設けられている。バルブ2a,2b
は弁ばね10の弾力によって閉弁方向に付勢されてお
り、各バルブ2a,2bはその閉弁時にかさ部11がバ
ルブシート12に接することによって、ロッカアーム4
a,4bに対する突出量が規制されている。各バルブ2
a,2bは、それぞれステム(弁軸)13とリテーナ1
4を備えている。
【0003】また、各バルブ2a,2bのステム13の
上端とロッカアーム4a,4bとの間には、バルブクリ
アランス調整用のアジャストスクリュー16が設けられ
ており、このアジャストスクリュー16を介してロッカ
アーム4a,4bの往復運動がバルブ2a,2bに伝わ
るようにしている。アジャストスクリュー16は、ロッ
クナット17によって固定される。なお、図11におい
てシリンダヘッド1の下側にシリンダブロック18があ
り、このシリンダブロック18にピストン19が収容さ
れている。
【0004】上記動弁系において、吸排気バルブ2a,
2bを所定のリフト量で開閉させるには、バルブクリア
ランスが所定の数値範囲に収まっている必要があり、ア
ジャストスクリュー16によるクリアランス調整は高い
精度が要求されている。従来このようなバルブクリアラ
ンスの調整は、エンジン組立ラインにおいて作業員がゲ
ージ等の治具を用いて手作業で行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のバルブクリアラ
ンス調整作業は、多くの手数と時間が必要であり、しか
もクリアランスの測定に作業員の熟練を要するばかり
か、作業員の個人差によって測定にばらつきが生じるこ
とも考えられる。このため、エンジン組立ラインにおい
てバルブクリアランスの調整を能率良くかつ正確に実施
できるような装置の開発が望まれていた。
【0006】従って本発明の目的は、バルブクリアラン
スの調整を能率良くかつ正確に行うことができ、しかも
クリアランス検査を同時に実施できるようなクリアラン
ス調整装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本発明は、吸排気バルブと、これらのバルブ
を駆動するためのカムシャフトと、バルブクリアランス
調整用のアジャストスクリューとを有しているシリンダ
ヘッドのバルブクリアランスを調整するための装置であ
って、上記バルブ側の部材に接触させられるプローブを
有していてバルブの軸線方向の変位量を検出する変位セ
ンサと、上記アジャストスクリューに嵌合可能な先端部
を有する調整ビットおよびこの調整ビットを所定量回転
させるための正逆回転可能なアクチュエータを有するア
ジャストスクリュー回転機構と、上記アジャストスクリ
ューに螺合されているロックナットに嵌合可能なソケッ
トおよびこのソケットを回転させるアクチュエータを有
するロックナット締付機構と、上記カムシャフトを回転
させるためのカムシャフト回転機構と、上記カムシャフ
トを回転させた時に上記変位センサによって検出される
バルブリフト量に基いて実際のバルブクリアランスを求
める演算手段とを具備している。
【0008】
【作用】シリンダヘッドを所定位置に固定するととも
に、バルブの上方にアジャストスクリュー回転機構とロ
ックナット締付機構と変位センサを位置させる。そして
変位センサのプローブをバルブ側の部材(例えばバルブ
のリテーナの端面)に接触させる。また、調整ビットの
先端をアジャストスクリューに嵌合させる。この状態
で、調整ビットをアジャストスクリュー回転機構によっ
て回転させ、クリアランスをゼロにする方向にアジャス
トスクリューを回転させる。このアジャストスクリュー
がバルブに接した瞬間(バルブが動いた瞬間)がクリア
ランスゼロであるから、変位センサによってバルブが僅
かでも動いたことが検知された時点で調整ビットの回転
を停止させる。こうすることにより。クリアランスのゼ
ロ調整が行われる。
【0009】上述のクリアランスゼロ時に、カムシャフ
ト回転機構によってカムシャフトを1回転させるととも
に、変位センサによってバルブの変位量を検出すること
により、クリアランスゼロ時のバルブリフト量を測定す
る。
【0010】次に、アジャストスクリュー回転機構によ
って調整ビットを逆回転させることにより、バルブとア
ジャストスクリューとの間にクリアランスを設定する。
この場合、予めアジャストスクリューのピッチを求めて
おくことにより、所定のクリアランスを得るのに必要な
アジャストスクリューの回転数を算出しておき、この回
転数だけ調整ビットを逆回転させる。そののちロックナ
ット締付機構によってロックナットを締付け、アジャス
トスクリューを固定する。
【0011】上記のようにしてクリアランスを設定した
のち、再びカムシャフトを1回転させるとともに、変位
センサによってバルブの変位量を検出することにより、
クリアランス設定後のバルブリフト量を測定する。そし
て前述のクリアランスゼロ時のバルブリフト量と、クリ
アランス設定後のバルブリフト量との差に基いて、実際
のクリアランスを求め、このクリアランスが基準範囲に
収まっているか否かの判断を行う。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。図2に示されたクリアランス調整装置
20は、その下部にワーク支持装置22を備えている。
ワーク支持装置22は、ワークとしてのシリンダヘッド
1とシリンダブロック18とのアッセンブリを所定位置
に保持するためのものである。このワークは、トランス
ファーマシン等の搬送機構によって所定位置まで搬入さ
れてくる。
【0013】シリンダブロック18にクランクシャフト
24が収容されている。この実施例の場合、シリンダブ
ロック18は、各気筒のピストンが上死点ないし下死点
に位置するようにクランクシャフト24の回転角が規制
された状態で運ばれてくる。シリンダヘッド1には、図
11に示した動弁系と同様に吸排気バルブ2a,2bや
ロッカアーム4a,4b、カムシャフト8、弁ばね10
などが組付けられている。
【0014】図1,2に示されるように、クリアランス
調整装置20は基体26を有している。基体26にクラ
ンクシャフト回転機構28が設けられている。このクラ
ンクシャフト回転機構28は、クランクシャフト24の
端部24aに嵌合可能な形状のジョイント部29を備え
ており、駆動源30によってクランクシャフト24を所
望の角度(例えば90°)回転させることができ、しか
も逆方向に所望の角度(例えば−90°)回転させるこ
とができるようになっている。
【0015】また、上記基体26にカムシャフト回転機
構32が設けられている。このカムシャフト回転機構3
2は、カムシャフト8の端部8aに嵌合可能な形状のジ
ョイント部33を備えているとともに、駆動源34とロ
ータリエンコーダ等の回転角検出手段を備えており、カ
ムシャフト8を回転させながらその回転角を検出できる
ようになっている。検出されたカムシャフト8の回転角
は、後述する演算処理装置60に入力される。
【0016】基体26の上部に、上部構造体40が設け
られている。図1に示されるように上部構造体40に
は、図示右側に位置する吸気バルブ用の調整・検査ヘッ
ド41と、左側に位置する排気バルブ用の調整・検査ヘ
ッド42が設けられている。これらの調整・検査ヘッド
41,42は、ガイドレール44,45に沿って上下方
向に移動可能であり、それぞれ流体圧シリンダ等の昇降
用アクチュエータ46,47によって所定のストローク
で昇降駆動可能としてある。
【0017】吸気側の調整・検査ヘッド41と排気側の
調整・検査ヘッド42の基本的構造は互いに共通であ
る。図2に排気側の調整・検査ヘッド42を代表して示
すように、この実施例装置20は、吸気側と排気側のバ
ルブクリアランス調整をそれぞれバルブ2本ずつ(合計
4本)同時に実施できるようにするために、吸気側と排
気側にそれぞれ二組ずつの調整・検査ヘッド42を備え
ている。これらの調整・検査ヘッド42は、上部構造体
40に設けられたボールねじとサーボモータ等の水平方
向送り機構(図示せず)によって、各気筒のバルブ上に
順次移動させることができるようになっている。
【0018】上部構造体40の下部にロッカアーム押え
50が設けられている。このロッカアーム押え50は、
図示しない流体圧シリンダによってロッカアーム4a,
4bを上から押えることができるようになっている。
【0019】図1に示されるように、調整・検査ヘッド
41,42は、それぞれ変位センサ55を備えている。
変位センサ55の一例はマグネスケールであり、センサ
本体56と、センサ本体56の下方に延びるプローブ5
7を有している。このプローブ57はバルブ側の部材の
一例としてのリテーナ14の上端面と対向しており、調
整・検査ヘッド41,42が所定位置まで降下した時
に、プローブ57の先端がリテーナ14の上端面に接触
するようになっている。そしてセンサ本体56に対して
プローブ57が軸線方向に変位した時、変位量に応じた
電気信号を演算処理装置60に送出するようになってい
る。演算処理装置60にはマイクロコンピュータ等が使
われている。
【0020】この変位センサ55は水平方向の支軸61
を中心に回動可能であり、各変位センサ55の軸線の傾
き角をバルブ2a,2bの傾き角と一致させた状態で固
定している。このため、バルブ2a,2bがリフトする
方向とプローブ57の移動方向が一致することにより、
バルブ2a,2bがリフトしてもプローブ57の接触箇
所が変化することなく、常に一点で確実に接触すること
ができる。
【0021】上記の調整・検査ヘッド41,42には、
図3に一方のヘッド41を代表して示すように、アジャ
ストスクリュー回転機構70と、ロックナット締付機構
71が設けられている。アジャストスクリュー回転機構
70は、ベース部材72に設けられたアクチュエータ7
5と、このアクチュエータ75によって回転させられる
調整ビット76を有している。調整ビット76の先端部
はアジャストスクリュー16に嵌合できる形状(例えば
プラスドライバの先端のような形状)となっている。ア
クチュエータ75の一例はACサーボモータであり、N
C制御によって調整ビット76を所望の回転数だけ正逆
回転させることが可能である。
【0022】更に詳しく説明すると、アジャストスクリ
ュー回転機構70は、アクチュエータ75の出力軸にカ
ップリング78を介して連結されている駆動軸79と、
駆動軸79を回転自在に支持するベアリング80と、駆
動軸79の下端側に連結された中間筒81と、この中間
筒81に対して軸線方向に移動自在に保持された可動シ
ャフト82と、可動シャフト82を下方に向って付勢す
る押しばね85,86と、可動シャフト82の下端に取
付けられた調整ビット76などを備えて構成されてい
る。
【0023】従って調整ビット76は駆動軸79に対し
て上下方向に相対移動自在であり、しかも駆動軸79の
回転力が中間筒81と可動シャフト82を介して調整ビ
ット76に伝わることになる。この調整ビット76の延
長線上にアジャストスクリュー16が位置している。
【0024】一方、ロックナット締付機構71は、ベー
ス部材72に取付けられたACサーボモータ等のアクチ
ュエータ90と、このアクチュエータ90の出力軸に設
けられた駆動ギヤ91と、駆動ギヤ91に噛合う被動ギ
ヤ92と、被動ギヤ92の軸部93を回転自在に支持す
るベアリング94と、被動ギヤ92と一体に回転する回
転筒95と、この回転筒95に対して軸線方向に移動自
在に保持された円筒状のソケット96と、ソケット96
を回転筒95に対して下方に付勢する押しばね97など
を備えて構成されている。ソケット96の下端部の内面
は、ロックナット17に嵌合できる形状に作られてい
る。
【0025】従ってこのソケット96は、回転筒95に
対して上下方向に相対移動可能であり、しかもアクチュ
エータ90の回転力が駆動ギヤ91と被動ギヤ92と回
転筒95を介してソケット96に伝わることになる。
【0026】次に、上記構成のクリアランス調整装置2
0の動作について、図4および図5のフローチャート等
を参照して説明する。ステップS1では、ワークとして
のシリンダヘッド1とシリンダブロック18のアッセン
ブリがクリアランス調整装置20に搬入されかつ所定位
置に保持される。搬入されてくるワークは各気筒のピス
トンが上死点ないし下死点に位置しているから、上死点
にあるピストンをある程度下げるために、ステップS2
においてクランクシャフト24をクランクシャフト回転
機構28によって90°回転させる。ステップS3で
は、カムシャフト回転機構32によってカムシャフト8
を360°回転させることにより、カムシャフト8やバ
ルブ2a,2b等の可動部分をなじませる。
【0027】ステップS4において、全てのバルブのク
リアランス調整が終了したか否かが判断され、全バルブ
のクリアランス調整が終了するまでは、図5に示される
クリアランス調整ステップS5において、以下に説明す
るバルブクリアランスの設定とクリアランス検査が各バ
ルブごとに行われる。なお、吸気バルブ2aと排気バル
ブ2bは実質的に共通のクリアランス調整作業が行われ
るから、以下に吸気バルブ2aについて説明する。
【0028】まずステップS10において、所望のバル
ブ2aの上に調整・検査ヘッド41を位置させたのち、
ステップS11において調整・検査ヘッド41とロッカ
アーム押え50を降下させる。そして図6に示されるよ
うに、変位センサ55のプローブ57の先端をバルブ2
aのリテーナ14に接触させるとともに、調整ビット7
6の先端をアジャストスクリュー16に嵌合させ、ソケ
ット96をロックナット17に嵌合させる。また、ロッ
カアーム押え50によってロッカアーム4aを押え付け
る。なお、ロックナット17は予め弛めておく。また、
バルブ2aとアジャストスクリュー16との間に予め適
当なクリアランスC0 を設けておく。
【0029】ステップS12において、アジャストスク
リュー回転機構70によって調整ビット76を時計回り
に回転させることにより、アジャストスクリュー16を
クリアランスゼロの方向に螺進させてゆく。この場合、
図7に示すようにアジャストスクリュー16がバルブ2
aの端面に接した瞬間にクリアランスがゼロとなるか
ら、変位センサ55によってバルブ2aが僅かでも動い
たことが検知された時点で、調整ビット76の回転を停
止させる。こうすることにより、クリアランスのゼロ調
整が行われる。
【0030】ついで、ステップS13でロッカアーム押
え50を上昇させることにより、ロッカアーム4aを回
動可能な状態にしたのち、ステップS14においてカム
シャフト8をカムシャフト回転機構32によって360
°回転させるとともに、変位センサ55によってバルブ
2aの変位量を検出し、演算処理装置60に入力するこ
とにより、クリアランスゼロ時のバルブリフト量を測定
する。そののち、ステップS15にてロッカアーム押え
50を再び下降させる。
【0031】次に、ステップS16において調整ビット
76をアジャストスクリュー回転機構70によって所定
回転数だけ反時計回り方向に逆回転させることにより、
アジャストスクリュー16をバルブ2aから離す方向に
螺進させ、図8に示すように所定のクリアランスC1
設定する。このクリアランスC1 の設定は、予めアジャ
ストスクリュー16のピッチを求めておくことにより、
クリアランスゼロ時から所定のクリアランスC1 を得る
のに必要な回転数(回転角)を算出しておき、この回転
角度分だけ調整ビット76を回転させて所望のクリアラ
ンスC1 を設定する。
【0032】上述のクリアランスC1 を設定したのち、
ステップS17において、図9に示すようにロックナッ
ト締付機構71によってソケット96を回転させること
により、ロックナット17を締付ける。アジャストスク
リュー16は調整ビット76によって固定しておく。こ
れにより、アジャストスクリュー16がロックナット1
7によってロッカアーム4aに固定される。そののち、
ステップS18においてロッカアーム押え50を再度上
昇させる。
【0033】そしてステップS19において、再びカム
シャフト8をカムシャフト回転機構32によって360
°回転させるとともに、変位センサ55によってバルブ
2aの変位量を検出し、演算処理装置60に入力するこ
とにより、クリアランス設定後のバルブリフト量を測定
する。
【0034】図10に示されるように、クリアランスゼ
ロ時のバルブリフト量L1 (ステップS14)と比較し
て、クリアランス設定後のバルブリフト量L2 (ステッ
プS19)は、クリアランス分だけリフト量が小さくな
る。そこでこの実施例では、ステップS20において、
上述のL1 とL2 の差に基いて実際のクリアランスを求
め、このクリアランスが基準範囲に収まっているか否か
の判断を行い、その結果をディスプレイ装置などを通じ
て作業者に表示する。
【0035】そしてクリアランスが基準範囲に収まって
いる時には異常無し(OK)との判定を下す。一方、ク
リアランスが基準範囲外にある時には異常有り(NG)
との判定を下して、クリアランスの再設定を行うなど適
切な対策を講じる。なお、検査終了後は、ステップS2
1において調整・検査ヘッド41を上昇させる。
【0036】この実施例のように4気筒16バルブエン
ジン用のシリンダヘッド1の場合、上述のクリアランス
調整ステップS5を各気筒ごとに4回繰返し、全てのバ
ルブのクリアランス調整が終了した時点で、ステップS
6においてクランクシャフト24を−90°回転させて
ワーク搬入時と同じピストン位置に戻したのち、ステッ
プS7においてワークを搬出する。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、アジャストスクリュー
とバルブとの間のクリアランス設定を行えるとともに、
クリアランス設定後の実際のクリアランスが適正か否か
の判別も能率良くかつ正確に行うことができ、作業能率
の向上と検査精度の信頼性を高める上で大きな効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すクリアランス調整装置
の一部を示す正面図。
【図2】図1に示された装置の側面図。
【図3】図1に示された装置の調整・検査ヘッドの一部
を示す断面図。
【図4】図1の装置による作業工程の概略を示すフロー
チャート。
【図5】図4中のクリアランス調整ステップを示すフロ
ーチャート。
【図6】図1の装置によるクリアランス調整前の様子を
一部断面で示す側面図。
【図7】図1の装置によるクリアランスゼロ調整時の様
子を一部断面で示す側面図。
【図8】図1の装置によるクリアランス設定時の様子を
一部断面で示す側面図。
【図9】図1の装置によるロックナット締付時の様子を
一部断面で示す側面図。
【図10】カムシャフト回転角とバルブリフト量との関
係を示す図。
【図11】動弁系を示すシリンダヘッドとシリンダブロ
ックの一部の断面図。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド 2a,2b…バル
ブ 8…カムシャフト 16…アジャスト
スクリュー 17…ロックナット 20…クリアラン
ス調整装置 32…カムシャフト回転機構 41,42…調整
・検査ヘッド 50…ロッカアーム押さえ 55…変位センサ 57…プローブ 60…演算処理装
置(演算手段) 70…アジャストスクリュー回転機構 71…ロックナット締付機構 75…アクチュエ
ータ 76…調整ビット 90…アクチュエ
ータ 96…ソケット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸排気バルブと、これらのバルブを駆動す
    るためのカムシャフトと、バルブクリアランス調整用の
    アジャストスクリューとを有しているシリンダヘッドの
    バルブクリアランスを調整するための装置であって、 上記バルブ側の部材に接触させられるプローブを有して
    いてバルブの軸線方向の変位量を検出する変位センサ
    と、 上記アジャストスクリューに嵌合可能な先端部を有する
    調整ビットおよびこの調整ビットを所定量回転させるた
    めの正逆回転可能なアクチュエータを有するアジャスト
    スクリュー回転機構と、 上記アジャストスクリューに螺合されているロックナッ
    トに嵌合可能なソケットおよびこのソケットを回転させ
    るアクチュエータを有するロックナット締付機構と、 上記カムシャフトを回転させるためのカムシャフト回転
    機構と、 上記カムシャフトを回転させた時に上記変位センサによ
    って検出されるバルブリフト量に基いて実際のバルブク
    リアランスを求める演算手段と、 を具備したことを特徴とするエンジン動弁系のバルブク
    リアランス調整装置。
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