JPH071095U - 断熱材用繊維層材 - Google Patents
断熱材用繊維層材Info
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- JPH071095U JPH071095U JP9430992U JP9430992U JPH071095U JP H071095 U JPH071095 U JP H071095U JP 9430992 U JP9430992 U JP 9430992U JP 9430992 U JP9430992 U JP 9430992U JP H071095 U JPH071095 U JP H071095U
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- fiber layer
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- heat insulating
- fiber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】複写機等の定着装置の周辺の視覚に訴える断熱
材として、熱堅牢度が高く難燃性を有する断熱材用繊維
層材 【構成】易染タイプのポリエステル繊維及び難燃性樹脂
から成る染色された断熱材用繊維層材
材として、熱堅牢度が高く難燃性を有する断熱材用繊維
層材 【構成】易染タイプのポリエステル繊維及び難燃性樹脂
から成る染色された断熱材用繊維層材
Description
【0001】
本発明は、複写機及びレーザープリンター等の定着装置の周辺の断熱材や、自 動車等の使用温度が150℃未満の断熱材に関するものである。
【0002】
繊維層材は一般に、空隙率が高い為、断熱材として使用されているが、最近は 熱の掛る箇所にカラー表示をして危険部分を感覚で訴える要求も出て来ているが 、従来の染色ポリエステル繊維層材では、耐熱堅牢度が低く直ぐに腿色していた 。 その他の断熱材として静電植毛品タイプのものがある。この植毛断熱材は、熱 源のカバーの外側に植毛を施し、皮膚が直接触れても火傷しないような構造であ る。ところが上記植毛品タイプの断熱材は、繊維同士の絡みがなく、接着樹脂剤 のみで繊維を接着している為、長期間使用した場合熱による接着樹脂の劣化によ り繊維が抜け落ちる欠点があった。
【0003】 その為、例えば図2に示す複写機定着部ヒートローラー6表面には、シリコー ンオイルをを塗布している為に、抜けた植毛の繊維はシリコーンオイルと共にヒ ートローラー表面に簡単に接着してしまう。そして、最大200℃まで温度が上 がっているヒートローラーの熱によって繊維が溶融し、さらにヒートローラーに 接触している圧力ローラー7やクリーニングローラー等への表面に固着してしま い、クリーニング作用をなさなくしてしまう。又ヒートローラ6と圧力ローラー 7間に挟まれると、ヒートローラー表面にコーティングされているフッ素樹脂膜 を傷つけてしまう。そのような状態では、ヒートローラー6の離形性や定着性、 クリーニングローラーのクリーニング性、圧力ローラ7の弾性等各パーツの性能 が劣化し、コピーの仕上がりの品質の低下をまねく。
【0004】
本考案は上記の如き従来の静電植毛品の欠点を解消し、熱劣化による繊維の脱 落によるコピー品質の低下を防ぐ耐熱堅牢度の高い断熱材用繊維層材を提供する ことを目的とする。
【0005】
繊維の熱による樹脂脆化脱落を防止する為には、図1に示す様に、耐熱性の良 いポリエステル繊維2の1本1本がお互いに絡み合っているニードルパンチ法に よるポリエステル繊維層材1が好ましい。又複写機定着部は高温状態にあるため 、一見して危険箇所であることを視覚に訴えるためには易染タイプのポリエステ ルを使用し、更に難燃加工を施す事を特徴とする。
【0006】 尚、ここで言う易染タイプのポリエステルとは、ポリエチレンテレフタレート 基にアニオンのスルホン酸ナトリウムを反応させた繊維で、染色はカチオン染料 で常温染色(〜100℃)で行われる。カチオン染料は、化学反応の共有結合で ある為、耐熱、耐光等の染色堅牢度が非常に高く、又あざやかな染色が可能であ る。 従来のポリエステル染色は、ポリエステルの繊維内部に染料を浸透発色させた ものである為、熱や光のエネルギーにより、染料の移行を生じ、腿色してしまう 欠点がある。
【0007】 易染タイプのポリエステルの市販品としては、帝人KK”メルトップ”、東レ KK”ルミレット”、東洋紡績KK”カラーファイン”等があり、染色の程度に より、又、使用温度により、これらの繊維に他の繊維を混紡したり、単独で使用 する事も可能である。
【0008】 本考案の繊維層材の構造は、見掛け空隙率(=1−繊維層密度/繊維比重)が 50%以上であれば、、織布、不織布、植毛、ペーパー等どんな形態でもよいが 、経済的に又、空隙率の高い不織布が最適である。
【0009】 また本考案の繊維層材の厚さは、繊維層材を定着器カバー表面へ接着剤等にて 貼り合せることを考慮すると厚さ5mm以下、好ましくは0.5〜2mmがよい 。又密度においては、断熱効果を生み出さなければならない為に密度は低い方が 好ましい。従って密度0.1〜0.3g/cm3(即ちポリエステルの繊維層材 の空隙率は、78〜〜93%)、目付では50〜400g/m2が適当である。 50g/m2未満であれば、断熱効果が少なくなり、400g/m2以上では、 断熱効果は高いも経済性がない。繊維径については、0.5デニール以下では強 度に不安があり、10デニール以上では断熱効果に問題がある為、0.5〜10 デニールが好ましい。
【0010】 ヒートローラーカバー表面の温度は約80〜90℃であるが、この温度域であ れば、易染タイプのポリエステル又はポリアミドでも十分耐久性があるが、もち ろん芳香族ポリアミド(アラミッド)でも使用は可能であるが、しかしながら芳 香族ポリアミドは、染色性・発色性においてポリエステルやポリアミドに比較し かなり劣っているし、又コスト的にも余りメリットはない。
【0011】 又、複写機等の電子部品は、難熱性が要求されるが、易染タイプのポリエステ ルは、親水性があり各種の樹脂、助剤との親和性が高く、従って難燃加工が容易 になる。難燃性樹脂は不織布重量比で5〜50%、好ましくは30%以上が適当 である。難燃性樹脂が50%以上になると、色のくすみが出て発色性に好ましく なく、5%未満であると難燃効果が得られない。
【0012】
易染ポリエステルとして、東レ”ルミレット”(2d×51mm)を使用し、 ニードルフエルト製造装置を使用し、目付240g/m2のポリエステルフエル トを製造し、カチオン染料で、赤色に染色後、難燃加工を施して(難燃剤ハロゲ ン化有機リン化合物、難燃量30%)、本考案の断熱材用繊維層材を作成した。
【0013】 耐久テストとして、図2に示す如く本考案による繊維層材1(50mm×20 0mm)をヒートローラーカバー4の上に両面接着テープにて接着し、カバー温 度を80〜90℃に保ち1000時間でテスト台数として10ケで行った。比較 項目としては、繊維の脱落,温度,熱による変化で結果は表1に示す。
【0014】 比較−1として普通ポリエステル、帝人テトロン(2d×51mm)を使用し 、
【0012】と同様の操作をして繊維層材を作成した。
【0015】 比較−2として、現在市販のナイロン静電植毛をテストした。 表1にテスト比較結果を示す。
【0016】 表1にそれぞれのテスト結果を示す。表1から判るように本考案品は、繊維の 脱落、色の変化がなく、1000時間耐久可能でしかも難燃特性を有した断熱材 用繊維層材であることがわかる。さらに継続してテストを行つたが、5000時 間後でも繊維の脱落、腿色もなしであった。
【0017】
本考案による断熱材用繊維層材は、易染タイプのポリエステルから成る繊維層 材である為、それを使用した危険箇所は一目で判別出来、又、耐熱色堅牢度も高 く、難燃効果の優れた耐久性のある断熱材である。
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の易染タイプのポリエステル繊維と難燃
樹脂からなる断熱材用繊維層材の斜視図
樹脂からなる断熱材用繊維層材の斜視図
【図2】複写機の定着装置付近の概略図
1 本考案の断熱材用繊維層材、2 易染タイプのポリ
エステル繊維 3 難燃樹脂、4 ヒートローラーカバー、5 両面接
着テープ 6 ヒートローラー、7 圧力ローラー
エステル繊維 3 難燃樹脂、4 ヒートローラーカバー、5 両面接
着テープ 6 ヒートローラー、7 圧力ローラー
Claims (2)
- 【請求項1】繊維径0.5〜10デニール、目付50〜
400g/m2の染色された繊維層材からなり、且つそ
の繊維層材の一部又は全部が易染タイプのポリエステル
で構成されていることを特徴とする断熱材用繊維層材 - 【請求項2】難燃性樹脂量が重量比で5〜50%付着し
たことを特徴とする実用新案請求登録の範囲第1項記載
の断熱材用繊維層材
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9430992U JPH071095U (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 断熱材用繊維層材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9430992U JPH071095U (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 断熱材用繊維層材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071095U true JPH071095U (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=14106683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9430992U Pending JPH071095U (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 断熱材用繊維層材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH071095U (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5514350A (en) * | 1978-07-15 | 1980-01-31 | Matsushita Electric Works Ltd | Manufacturing method of coupling |
JPS61252355A (ja) * | 1984-09-28 | 1986-11-10 | ヘキスト・アクチエンゲゼルシヤフト | 不織材料およびその製造方法 |
JPS62191554A (ja) * | 1986-02-12 | 1987-08-21 | 東レ株式会社 | 高発色性、高強力及び柔軟性に優れた皮革様物の製法 |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP9430992U patent/JPH071095U/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5514350A (en) * | 1978-07-15 | 1980-01-31 | Matsushita Electric Works Ltd | Manufacturing method of coupling |
JPS61252355A (ja) * | 1984-09-28 | 1986-11-10 | ヘキスト・アクチエンゲゼルシヤフト | 不織材料およびその製造方法 |
JPS62191554A (ja) * | 1986-02-12 | 1987-08-21 | 東レ株式会社 | 高発色性、高強力及び柔軟性に優れた皮革様物の製法 |
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