JPH07108916B2 - インヒビンおよびその精製法 - Google Patents

インヒビンおよびその精製法

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JPH07108916B2
JPH07108916B2 JP61504032A JP50403286A JPH07108916B2 JP H07108916 B2 JPH07108916 B2 JP H07108916B2 JP 61504032 A JP61504032 A JP 61504032A JP 50403286 A JP50403286 A JP 50403286A JP H07108916 B2 JPH07108916 B2 JP H07108916B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はブタの体材料から実質的に均一に単離されたイ
ンヒビン(inhibin)活性を有するタンパク質に関す
る。本発明はまたブタインヒビンの精製法に関する。
背景技術 性腺で産生されるが下垂体レベルで卵胞刺激ホルモン
(FSH)の分泌を特異的に抑制する水溶性物質としての
インヒビンの存在はマックラウ(McCullagh)によって1
932年に仮定された(Science,76,19-20)。このようなゴ
ナドトロピン(性腺刺激ホルモン)の選択的抑制はおお
いに関心を呼び、過去50年間多くの実験室において精
巣、精子、精巣網液、精液血漿および卵巣の卵胞液の抽
出物から各種生物検定法によりこの物質を単離し性状決
定する試みがなされてきた。分子量5,000〜100,000ダル
トンの範囲のインヒビン様物質の精製を主張する文献が
数多く出現したが、追試の結果これらの物質は均一でな
いか或は真のインヒビンに期待されるだけの高い特異的
活性を有していないことが明らかとなった〔デ・ジョン
グ(de jong),Molecular & Cellular Endocrin.,13,1
-10(1979)〕。インヒビン活性を有する物質は哺乳動
物、特に雄哺乳動物の受精能を抑制するのに使用できる
かも知れない。
発明の要旨 本発明によると、いずれも分子量約32,000ダルトンでイ
ンヒビン活性を有する2種類のタンパク質をブタ卵胞液
から単離することに成功した。これら2種類のタンパク
質は微量配列分析法および分子生物学的手法により完全
に性状決定された。
タンパク質はブタの体から得られる材料から実質的に均
一に単離されタンパク質Aおよびタンパク質Bと命名さ
れた。各タンパク質は分子量約32,000ダルトン(32K)
であって、分子量が各々18,000ダルトンおよび14,000ダ
ルトンの2本のポリペプチド鎖からなり、2本の鎖はジ
スルフィド結合によって結合されて生物的に活性なタン
パク質となっている。2種のタンパク質の18,000ダルト
ン(18K)鎖のアミノ末端のアミノ酸残基配列はSer-Thr
-Ala-Pro-Leu-Pro-Trp-Pro-Trp-Ser-Pro-Ala-Ala-Leu-A
rg-Leu-Leu-Gln-Arg-Pro-Pro-Glu-Glu-Pro-Ala-Valであ
り、また14,000ダルトン(14K)鎖の両アミノ末端の最
初の6個のアミノ酸残基は同一、即ちGly-Leu-Glu-Cys-
Asp-Glyであることが微量配列分析法により明らかとな
った。タンパク質Bの14K鎖の最初の10個のアミノ酸残
基はGly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Arg-Thr-Asn-Leuである
ことも確認された。タンパク質Aおよびタンパク質Bは
更なる微量配列分析法および分子生物学的手法を利用し
た結果完全に性状決定された。各32Kタンパク質はFSHの
基礎分泌(basal secretion)を特異的に抑制するが黄
体形成ホルモン(LH)の基礎分泌を抑制しない、という
インヒビン活性を示す。個々の鎖は生物学的に活性では
ない。
ブタインヒビンの実質的均一、即ち分画中の総タンパク
質の約90重量%の純度への精製はヘパリン−セファロー
スアフィニティクロマトグラフィー、ゲル過および逆
相高性能液体クロマトグラフィー(RP-HPLC)を含むタ
ンパク質分離法の組合せにより達成された。
図面の簡単な説明 第1a,bおよびc図はブタ卵胞液(PFF)からインヒビン
タンパク質を以下に記載する条件において精製する第1
工程を表すクロマトグラムである。
(a)PFFのヘパリン−セファロースアフィニティクロ
マトグラフィー。インヒビンタンパク質は0.01Mトリス
−塩酸、pH7中の1M NaClにより溶出された。
(b)PFFインヒビンタンパク質のセファクリルS-200ゲ
ル過。第1a図下部の黒色部分で示される溶出分画を集
め、透析し次いでこのゲル過用に8つの等量部分に分
けた。カラムのうちの一つを各カラムの例として示し
た。
(c)ゲル過から回収したインヒビンタンパク質のRP
-HPLC精製。ゲル過の活性領域部分(in vitroの生物
アッセイで決定し、第1b図に黒色部分で示した)を集
め、凍結乾燥し、0.2N酢酸に溶解した後バイダック(Vy
dac)C4カラムに直接装填し、TEAP中のアセトニトリル
緩衝液系の図示したグラジエントを用いて9ml/3分で溶
出した。第1c図に図示した2種のインヒビンタンパク
質、タンパク質AおよびBを回収した。
第2a、bおよびc図は以下に示す方法によるインヒビン
タンパク質BのRP-HPLC精製のクロマトグラムである。
(a)第1c図の黒色部分Bと称する活性分画を集め、そ
の始めの容量の3倍に希釈した後バイダックC4カラムに
直接装填しトリフルオル酢酸(TFA)中のアセトニトリ
ル緩衝液系の図示したグラジエントを用いて9ml/3分で
溶出した。
(b)第2a図の黒色部分で示される活性物質を集め、そ
の始めの容量の3倍に希釈し、同様にバイダックフェニ
ルカラムでリン酸トリエチルアンモニウム(TEAP)中の
アセトニトリル緩衝液系の図示したグラジエントを用い
て2ml/2分で溶出して精製した。
(c)第2b図のクロマトグラムで表されるカラムと同様
の多数のカラムから得た活性物質を集めアクアポア(Aq
uapore)RP-300カラム上でTFA中のアセトニトリル緩衝
液系の図示したグラジエントを用いて0.5ml/分で溶出す
ることにより濃縮した(第2c図)。
第3図は以下に示す方法による精製インヒビンタンパク
質Bのドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動(SDS-PAGE)分析による実際の電気泳動の結
果を示す。
(a)非還元的条件下におけるタンパク質Bの分析。
(b)還元的条件下におけるタンパク質Bの分析。
分子量標準値は左に示した。
第4図はラット下垂体前葉細胞培養物からのFSHおよびL
Hの基礎分泌に及ぼす精製インヒビンタンパク質B
(○)および粗PFF基準物(△)の用量依存曲線を示
す。粗PFF基準物はPFFの木炭−ストリップ化(Chacoal-
stripped)および40%飽和硫酸アンモニウム沈殿物であ
る〔シュワルツ(Schwartz),N.ら,Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA 74,5721-5724(1977)〕。
第5a、bおよびc図は以下に示す方法によるインヒビン
タンパク質AのRP-HPLC精製のクロマトグラムである。
(a)第1c図の黒色部分Aと称する活性分画を集め、そ
の始めの容量の3倍に希釈した後、バイダックC4カラム
に直接装填しトリフルオル酢酸(TFA)中のアセトニト
リル緩衝液系の図示したグラジエントを用いて9ml/3分
で溶出した。
(b)第5a図の黒色部分で示される活性物質を集め、そ
の始めの容量の3倍に希釈し、同様にバイダックフェニ
ルカラムでリン酸トリエチルアンモニウム(TEAP)中の
アセトニトリル緩衝液系の図示したグラジエントを用い
て2ml/2分で溶出して精製した。
(c)第5b図のクロマトグラムで表されるカラムと同様
の多数のカラムから得た活性物質を集めアクアポアRP-3
00カラム上でTFA中のアセトニトリル緩衝液系の図示し
たグラジエントを用いて0.5ml/分で溶出することにより
濃縮した(第5c図)。
好適な態様の詳細な記載 多工程を経て2種類の32,000ダルトンのペプチドがブタ
卵胞液(PFF)から実質的に均一に単離された。各タン
パク質(タンパク質Aおよびタンパク質B)は各々18K
および14Kの2本の鎖からなり、完全な分子中における
2本の鎖はジスルフィド結合により互に結合されてお
り、2本の鎖の間の結合は生物活性の為に必要である。
全タンパク質のアミノ酸分析を各々行い、各鎖のアミノ
−末端のアミノ酸残基配列を微量配列決定法により決定
した。各タンパク質の18K鎖のアミノ−末端配列はSer-T
hr-Ala-Pro-Leu-Pro-Trp-Pro-Trp-Ser-Pro-Ala-Ala-Leu
-Arg-Leu-Leu-Gln-Arg-Pro-Pro-Glu-Glu-Pro-Ala-Valで
あることが見出された。更に研究した結果、いずれの18
K鎖も134個のアミノ酸残基からなる全く同じ配列と遊離
酸C−末端とを有していることがわかった。
微量配列分析法によりまず、14K鎖のアミノ−末端配列
については、双方の鎖の最初の6個のアミノ酸残基は同
じであり、且つタンパク質Bの14K鎖の最初の10個のア
ミノ酸残基はGly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Arg-Thr-Asn-Le
uであることを示した。更に配列分析を行うことによ
り、次の15アミノ酸残基はX11-X12‐Arg-Gln-Gln-Phe-P
he-Ile-Asp-Phe-Arg-Leu-X23‐Gly-Trpであり、ここでX
11は多分Serであり、X12は多分CysでありそしてX23はIl
eまたはLeuであることが明らかとなった。その後、X11
とX12はいずれもCysでありそしてX23はIleであることが
決定された。鎖の配列決定を行いうる能力からしてタン
パク質は総タンパク質の少なくとも約90重量%の純度に
精製されたことを示し、また最終のクロマトグラフィー
による精製工程におけるタンパク質の鋭い溶出ピークも
それを支持した。
3本の鎖のいずれのC−末端も遊離酸である。更に微量
配列分析法によりタンパク質Aの14K鎖のN−末端はGly
-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Lys-Val-Asn-Ile-Cys-Cys-Lys-L
ys-Gln-Phe-Phe-Val-Ser-Phe-Lys-Asp-Ile-Gly-Trp-Asn
-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Proの配列を有することが明らか
となった。
タンパク質Aは今や完全に性状決定され、116個のアミ
ノ酸残基の鎖(14K鎖)(この鎖は少なくとも1個の内
部ジスルフィド結合を有していると思われる)と1また
は複数のジスルフィド結合によって結合された134個の
アミノ酸残基の鎖(18K鎖)を含むことが明らかとなっ
た。タンパク質Bは相同な14K鎖に結合した同一の18K鎖
を有している。
各32Kタンパク質は酸性で4.8のpKa値を有し、一般に水
性媒質に溶解する。各タンパク質はコンカナバリンA
(concanavalin A)に対する限定的親和力によって決定
されたように、一部分グリコシル化されている。各32K
タンパク質はラット脳下垂体前葉単層培養系においてFS
Hの基礎分泌を特異的に抑制するインヒビン活性を示
す。タンパク質BはコンピュータープログラムBIOPROG
で計算したところ、450pg/mlの半数有効量(half-maxim
um effective dose;ED50)を示し、タンパク質Aは900p
g/mlのED50を示した。各32Kタンパク質は哺乳動物、特
に雄の受精能を抑制するために有用である。
各32Kタンパク質はウシ卵胞液から単離された56,000ダ
ルトン(56K)のタンパク質に似た性質を有している。
該ウシからのタンパク質は互いにジスルフィド結合で結
合した分子量44,000および14,000ダルトン(44Kおよび1
4K)の2本の鎖からなる。ロバートソン(Robertson)
ら,Bio.Chem.Biophys.Res.commun. 176,220-226(198
5)により報告されたウシの44K鎖の最初の3個のアミノ
−末端残基は今回単離されたいずれのブタ32Kタンパク
質の2本の鎖のいずれとも異なっているが、ウシ56Kペ
プチドの14K鎖の2番目および3番目の残基はいずれの
ブタ32Kペプチドの14K鎖のものとも同じである。ブタ32
Kタンパク質とウシ56Kタンパク質との関係については、
もしそれがあるとしても今回明らかとはならなかった。
各32Kタンパク質は最近ヒト精液血漿から単離され性状
決定された“α−インヒビン”〔ラマシャルマ(Ramash
arma),K.ら,Science 223,1191-1201(1984);リ(L
i),C.H.ら,Proc.Natl.Acad.Sic.USA82,4041-4044(19
85)〕および“β−インヒビン”〔セイダー(Seida
h),N,FEBS Letter 175,349-354(1985)〕とは全く異
なっている。“α−インヒビン”は92アミノ酸残基の親
分子に全て由来する一本鎖ポリペプチドであると報告さ
れている。しかしながら、α−インヒビン−52の31アミ
ノ酸からなるNH2−末端フラグメントも天然産物もいず
れもラット脳下垂体前葉細胞培養物において基礎FSH−
放出活性を抑制しなかった〔ヤマシロ(Yamasiro),D.
ら,Proc.Natl.Acad.Sic.USA81,5349-5402(1984)〕。
“β−インヒビン”は文献記載内容によるとCOOH末端の
67-94フラグメントに活性中心を有する94個のアミノ酸
からなる一本鎖ポリペプチドであると記載されている。
〔アーバッティ(Arbatti),N.ら,FEBS Lettres 181,5
7-63(1985)〕。このフラグメントを合成したが、5μ
g/mlの濃度までではラット脳下垂体前葉細胞培養物アッ
セイにおいてFSHの基礎分泌の抑制に対して不活性であ
ることが判った。前掲のラマシャルマらおよびリらのこ
れら2つの実験室においてインヒビン活性のために用い
た生物検定法は本明細書で記載するものとは実質的に異
る。
本発明によるインヒビン精製過程においては、ヘパリン
−セファロースアフィニティクロマトグラフィー、ゲル
過および固定相および/または移動相に各種条件を用
いる少なくとも1回、好ましくは数回のRP-HPLCを含む
連続的精製工程によってブタインヒビンはブタの体、特
にブタ卵胞液(PFF)から得られる粗抽出物から単離さ
れるが、他の適当な体材料の抽出物も使用できる。同じ
精製工程は組換えDNA法により得られる粗抽出物から目
的とする哺乳動物インヒビンタンパク質を得るのにも利
用できる。
ブタインヒビンを始めて実質的に純粋に単離した好適な
工程においては、PFFをまずヘパリン−セファロースア
フィニティークロマトグラフィーで精製し、次いでセフ
ァクリルS-200ゲル上のゲル過そして続いて異なる移
動相グラジエントおよび/または誘導体化(derivatize
d)シリカ支持体を用いる4回の連続RP-HPLCにより精製
する。比較的に低い疎水性を有する固定相を用いるのが
好ましく、(3-C8カラムが好適であり、C3-C5およびフ
ェニルカラムが特に好適である。移動相の溶質特性は好
適には有機成分、特にアセトニトリルの濃度を変えるこ
とにより調整される。1回のRP-HPLC精製であってもゲ
ル過した物質の純度を有意に増すが、一般には2回も
しくはそれ以上、好ましくは4回のRP-HPLC精製をヘパ
リン−セファロースクロマトグラフィーおよびゲル過
による連続処理に続いて行う。
精製工程のための出発材料はカリフォルニア州、ウッド
ランド、J.R.サイエンティフィツク社から入手した凍結
PFFであった。凍結PFF約18lをインヒビン生成物を単離
するために250mlのバッチに分けた。精製の第1工程は
ヘパリン−セファロースアフィニティークロマトグラフ
ィーであって、この工程ではタンパク質は適用条件下に
セファロース−結合ヘパリン分子に吸着され、吸着され
たインヒビン物質は1M NaCl溶出液によって回収され
る。この工程は粗エキスの精製工程をおおいに促進す
る。何故なら、この方法はPFFのような比較的大容量の
粗エキスをかなり速く処理することができ、且つ粗エキ
スの活性の少なくとも90%の全インヒビン活性を示すタ
ンパク質を回収することができるからである。
精製工程を通じてインヒビンの生物活性はラット脳下垂
体前葉の単層培養物〔ヴェール(Vale),W.ら,Endocri
nology 91,562-572(1972)〕を用いるin vitroの生物
アッセイによりモニターした。簡単に述べると、生後21
日目の雌ラットの脳下垂体前葉を集め酵素的に分散し、
1日目に24ウェルの組織培養プレート(カリフォルニア
州,オックスナード,ファルコン プラスチック社)上
でHDMEM(カリフォルニア州,サンタクララ,GIBCOラボ
ラトリース社)中の10%ウシ胎児血清におく。2日目に
培地をHDMEM中の1%ウシ胎児血清に変え試料を加え
る。更に48時間インキュベーションを続行する。次いで
培地を回収し、LHおよひFSH濃度をNIADDKD社の脳下垂体
ホルモンプログラムより入手した物質を用いるラジオイ
ムノアッセイ(RIA)により測定する。このアッセイに
おいてはインヒビンタンパク質は培地のみをインキュベ
ーションする対照群と比較して、FSHの基礎放出のみを
抑制し、LHの放出を抑制しない。
各種カラムの分画中のインヒビン活性を検定するには、
0.01〜0.1容量%のアリコートを採り、水100μl中のヒ
ト血清アルブミン100μgを加えた後、溶媒をスピード
−バク(Speed-Vac)濃縮器(ニューヨーク州,ヒック
スビル,Savant社)により蒸発させた。残渣をHDMEM中の
1%ウシ胎児血清3ml中に再溶解し、Millex-GS 0.22μ
mフィルター(マサチューセッツ州,ベッドフォード,M
illipore社)で過し、2回測定した、精製工程におけ
る生物アッセイをスピードアップするために、インヒビ
ン活性により作動するFSH分泌の基礎抑制のみを測定
し、インヒビンタンパク質がクロマトグラフ中で移動す
ると予期される領域のみでプロットした。
ヘパリン−セファロースアフィニティークロマトグラフ
ィーを実施するために、凍結PFF500mlビンを解凍し、細
胞片をベックマンJ2-21遠心分離機(カリフォルニア
州,パロアルト,Beckmanインスツルメント社)中でJA-2
0ローターを用い、10,000rpmで30分間遠心分離した。上
清(250ml)の半量を4lのエーレンマイヤーフラスコ中
で0.1M NaClを含む0.01Mトリス−塩酸(pH7)2250mlを
加えることにより容量を10倍に希釈し、ラビット(Rabb
it)4チャンネル蠕動ポンプ(カリフォルニア州,エメ
リーヴィル,Rabininインスツルメント社)と8本のシラ
スチックチューブを用いてカラム当り40ml/時の速度
で、8本のヘパリン−セファロースカラム(3.5×9cm;
ニュージャージー州,ピスカタウェイ,Pharmaciaファイ
ンケミカルズ社)に同時にポンプ注入した。全液体をヘ
パリン−セファロースに注入した後、8本のカラムを同
時に0.1M NaClを含む0.01Mトリス−塩酸(pH7)3.5lで
同様に洗浄した。インヒビン活性を有する吸着タンパク
質は上述したように8本のカラムを1M NaClを含む0.01M
トリス−塩酸(pH7)1.3lで同時に洗浄することにより
溶出され、洗浄物を16mlずつの分画に分取した。第1a図
はPFFからインヒビン活性物質を溶出する際の典型的な
溶出パターンを示す。インヒビン活性は上述したin vit
roの生物アッセイによりモニターした。カラムを0.01M
トリス−塩酸中の2M NaCl(pH7)1.6lで更に洗浄するこ
とにより再生し、残りのPFF250mlを精製するために、0.
1M NaClを含む0.01Mトリス−塩酸3.5lで再平衡化した。
次いで、得られた物質をゲル過によって分画し、その
分子量によってタンパク質を分離した。8本のヘパリン
−セファロースカラムにより抽出したインヒビン活性を
有する分画を集め(400ml)、28.6mm内筒径のスペクト
ラポア(Spectrapor)No.3膜チューブ(Mrカットオフ:
3,500)(カリフォルニア州,ロスアンゼルス,Spectrum
メディカルインダストリース社)中で30%酢酸16lに対
して一夜透析してNaClを除去した。残った液体を上記の
如く遠心分離して白色沈殿を除き、上清を等量に8分割
し、8本のセファクリルS-200スーパーファインカラム
(5×100cm;ニュージャージー州,ピスカタウェイ,Pha
rmaciaファインケミカルス社)に供した。各カラムを20
ml/22分の速度で30%酢酸で溶出し、280nmのUV吸収およ
び生物アッセイによりカラムの分画をモニターした。
第1b図はセファクリルS-200カラム中で精製されたイン
ヒビン物質の溶出パターンを示す。ほぼ等量の活性を有
する2つの溶出ゾーンを検出したが、そのうちの1つは
Mr約30,000で溶出し他方はMr約12,000で溶出した。しか
しながら、UV吸収で検出したタンパク質濃度に基くと、
低分子量ゾーンの方がはるかに高い特異的活性を有して
いた。結果として、この領域を更にRP-HPLCにより精製
した。
8本のS-200カラムから得られる低分子量のインヒビン
タンパク質を集めて凍結乾燥した。凍結乾燥物質(40m
g)を0.2N酢酸40ml中に溶解し、Millex-HA0.45μmフィ
ルター(マサチューセッツ州,ベッドフォード,Millipo
reコーポレーション)で過した。液を直接バイダッ
ク5μm−粒径C4カラム(1×25cm;カリフォルニア
州,ヘスペリア,ザ・セパレーション・グループ)に供
し、第1c図に示すようにTEAP緩衝液のグラジエントによ
り展開した。TEAP系においては、緩衝液Aは0.25Nリン
酸トリエチルアンモニウム(pH3)からなり、緩衝液B
は緩衝液中の80%アセトニトリルである。全液を装填
した後、UV吸収がベースラインに達するまでカラムを水
性緩衝液Aで洗浄した。インヒビン活性を示す分画をス
ペクトロフロー(Spectroflow)757UVディテクター(ニ
ュージャージー州,ラムゼイ,Kratosアナリティカルイ
ンスツルメンツ社),ソルテック(Soltec)220レコー
ダー(カリフォルニア州,サンバレー,Soltecインコー
ポレーション)およびレディラック(Redirac)2112フ
ラクションコレクター(メリーランド州,ギャザースバ
ーグ,LKBインスツルメンツ社)を備えたベッグマン332
グラジエント液体クロマトグラフィーシステム(カリフ
ォルニア州,バークレー,Beckmanインスツルメンツ社)
で分離した。実質的にインヒビン活性を有する2つのゾ
ーンを検出し、そのうち最初の溶出ゾーン(インヒビン
タンパク質A)は後の溶出ゾーン(インヒビンタンパク
質B)よりも高い活性を示した(第1c図参照)。
各カラムからのインヒビンタンパク質Bを集め、2回の
RP-HPLC工程により更に精製した。第1の工程では、バ
イダック5μm−粒径C4カラム(1×25cm)とトリフル
オル酢酸(TFA)緩衝液系を用い(第2a図)、第2の工
程ではバイダック5μm−粒径フェニルカラム(1×25
cm)とTEAP緩衝液系を使用した(第2b図)。TFA系で
は、緩衝液Aは水999ml中にトリフルオル酢酸1mlを含有
し、緩衝液Bは水199mlおよびアセトニトリル800ml中に
トリフルオル酢酸1mlを含有する。最終的に2〜3のバ
ッチから得たインヒビンタンパク質BをアクアポアRP-3
00 10μm−粒径カラム(0.46×25cm;カリフォルニア
州,サンタクララ,Brownleeラブス社)およびTFA緩衝液
系を用いて第2c図に示すように濃縮した。結局、合計約
60μgのインヒビンタンパク質BをPFF18lから精製し
た。
各カラムからのインヒビンタンパク質Aを集め、2回の
RP-HPLC工程により更に精製した。第1の工程では、バ
イダック5μm−粒径C4カラム(1×25cm)とトリフル
オル酢酸(TFA)緩衝液系を用い(第5a図)、第2の工
程ではバイダック5μm−粒径フェニルカラム(1×25
cm)とTEAP緩衝液系を使用した(第5b図)。TFA系で
は、緩衝液Aは水999ml中にトリフルオル酢酸1mlを含有
し、緩衝液Bは水199mlおよびアセトニトリル800ml中に
トリフルオル酢酸1mlを含有する。最終的に2〜3のバ
ッチから得たインヒビンタンパク質AをアクアポアRP-3
00 10μm−粒径カラム(0.46×25cm;カリフォルニア
州,サンタクララ,Brownleeラブス社)およびTFA緩衝液
系を用いて第5c図に示すように濃縮した。結局、合計約
600μgのインヒビンタンパク質AをPFF18lから精製し
た。
実質的に均一なタンパク質AおよびBのアミノ酸分析は
ボーレン(Bohlen)P.,らAnal.Biochem. 126,144-156
(1982)に記載の方法により行い、結果を表1に示す。
表 1 ブタ卵胞からの精製インヒビンタンパク質のアミノ酸組
アミノ酸 タンパク質A* タンパク質B* Asx 18.5±1.6 21.0±1.1 Thr 11.5±0.5 13.5±0.6 Ser 16.3±1.4 18.1±0.7 Glx 21.3±1.4 22.5±0.5 Gly 19.9±1.9 22.4±0.7 Ala 19.7±1.4 22.0±0.6 Val 14.1±1.8 14.4±0.4 Met 6.1±0.4 5.8±0.3 Ile 14.6±1.7 10.3±0.2 Leu 27.3±2.1 27.8±0.8 Tyr 10.7±1.3 11.4±0.4 Phe 11.6±1.4 10.0±0.2 His 14.1±1.2 7.9±0.6 Trp 4.4±0.3 3.9±0.4 Lys 11.9±0.9 5.4±0.2 Arg 13.9±0.6 15.8±0.4 Cys** 14.4±0.2 14.2±0.9 Pro 29.2±0.9 29.6±1.1 *4回の分析の平均±SD(標準偏差)に対応し、32,000
ダルトンのタンパク質に正規化した値。
**システインは過蟻酸酸化した後のシステイン酸とし
て測定した。
最後のRP-HPLC精製により得られたインヒビンタンパク
質Bをラエムリ(Laemmli),V.,Nuture 227,680-685(1
970)の方法によって1mm厚さの15%アクリルアミドゲル
で還元および非還元条件下に分析した。タンパク質は銀
染色試薬(カリフォルニア州,リッチモンド,BIO-RAD)
によって検出した。標準物質として次の分子量基準物質
を使用した:ウシ血清アルブミン(Mr=67,000)、卵ア
ルブミン(Mr=43,000)、α−キモトリプシノーゲン
(Mr=25,700)およびリゾチーム(Mr=14,500)。非還
元条件下では、ゲル上に装填する前に水20μl中のイン
ヒビンタンパク質2μgを試料緩衝液(20%グリセロー
ル(v/v)を含む0.152Mトリス−塩酸、pH6.8,4%ドデシ
ル硫酸ナトリウムおよび0.04%ブロムフェノールブル
ー)20μlと共に37℃で1時間インキュベートした。電
気泳動は室温で200V,6時間で実施した。還元条件下で
は、試料をゲル上に装填する前にタンパク質2μgをま
ず0.02Mジチオトレイトール20μlと共に15分間インキ
ュベートし、次いで試料緩衝液20μlを加えて更に1時
間インキュベートした。電気泳動バッファー中に0.005M
ジチオトレイトールを含む以外は上記の方法で電気泳動
を実施した。非還元条件下のSDS-PAGEでは、インヒビン
タンパク質BはMr32,000の位置に単一バンドを示した
(第3a図参照)。還元条件下では、インヒビンタンパク
質は2本のバンドに別れ、一方はMr18,000の位置にそし
て他方はMr14,000の位置であった(第3b図)。タンパク
質Aを同様に電気泳動に付したところ、同様の2本のバ
ンドとMr8,000の位置に1本のバンドを示したが、これ
は不純物であると思われた。
32Kのインヒビンタンパク質AおよびBの18Kおよび14K
鎖のNH2−末端配列分析は、まず還元条件下にSDS-PAGE
で2本の鎖を分離し、次いで分離したタンパク質鎖をGF
/Cペーパー上に電気ブロッティング(electro-blottin
g)し、更にこれを切り抜いて直接微量配列分析に付し
た。簡単に説明すると、各インヒビンタンパク質(12〜
15μg)を上記した如く還元条件下に0.5mm厚さの15%
アクリルアミドゲル(8×10cm)上で電気分解した。電
気分解後にゲルを直ちに室温で0.5%酢酸中の0.5%NP-4
0(ミズーリ州,セントルイス,Sigmaケミカル)で3回
洗浄した。次いでゲルをあらかじめブロッティングバッ
ファー(0.5% NP-40含有2%酢酸)で短時間湿らせた
2枚のトリフルオル酢酸活性化GF/Cペーパー(ニュージ
ャージー州,クリフトン,Whatman)の間にはさんだ。タ
ンパク質が第1のペーパーに完全に吸着されない場合に
は更に1枚の活性化GF/Cペーパーをカソード側におい
た。GF/Cペーパーの外側をワットマンNo.3紙で保護
し、プラスチックグリッド(カルフォルニア州,リッチ
モンド,BIO-RAD)で固定した2枚のスコッチブライト
(Scotch-Brite)パッドの間に全てのアッセンブリ(as
sembly)を挿入した。これをブロッティングバッファー
中で一定電圧60Vで4℃,16時間電気泳動し、陽性に荷電
したタンパク質をGF/Cペーパー上で移動させた。電気的
に移動したタンパク質鎖はクーマシーブルー染色により
検出した。染色されたタンパク質バンドから直径1.2cm
の円を切り抜き、これを直接上記の微量配列分析に供し
た。
エッシュ(Esch),F.Anal.Biochem. 136,39-47(1984)
に記載するように、NH2−末端で始まる完全インヒビン
タンパク質の微量配列分析はおよそ等濃度の2種の残基
のあることを各分析が示しており、このことは各タンパ
ク質が2本の鎖からなることを示す。完全および還元イ
ンヒビンタンパク質の多数回にわたる配列分析の結果に
基いて、各インヒビンタンパク質の18K鎖のNH2−末端の
アミノ酸残基はSer-Thr-Ala-Pro-Leu-Pro-Trp-Pro-Trp-
Ser-Pro-Ala-Ala-Leu-Arg-Leu-Leu-Gln-Arg-Pro-Pro-Gl
u-Glu-Pro-Ala-Valである。インヒビンタンパク質Bの1
4K鎖のNH2−末端残基はGly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Arg-T
hr-Asn-Leu-Cys-Cys-Arg-Gln-Gln-Phe-Phe-Ile-Asp-Phe
-Arg-Leu-Ile-Gly-Trp−であり、インヒビンタンパク質
Aの14K鎖のNH2−末端残基はGly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-
Lys-Val-Asn-Ile-Cys-Cys-Lys-Lys-Gln-Phe-Phe-Val-Se
r-Phe-Lys-Asp-Ile-Gly-Trp-Asn-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-
Pro-.である。
インヒビンタンパク質の3本の鎖の配列の実質的部分が
いったん解明されると、この鎖をコードするmRNAを単離
し、組換DNA法によってcDNAを合成することもできる。
メッセンジャーRNA(mRNA)はインヒビンを産生する卵
巣の卵胞から得られ、次いで逆転写によりmRNAからcDNA
を合成する。cDNAはクローニングベクターに挿入され、
クローニングベクターを用いて適当な宿主を形質転換
し、cDNAライブラリーを創製する。
3種類のインヒビン鎖の既知部分的アミノ酸配列に基い
て、各鎖に対応するcDNAを検出するために標識オリゴヌ
クレオチドを合成する。遺伝コードの縮重のため、混合
ハイブリダイゼーションプローブを用意しプローブとし
て使用する。次いでこれらのプローブを用いててライブ
ラリー中から鎖をコードする遺伝子配列を有するcDNAク
ローンを選択する。cDNAライブラリーは、インヒビンま
たはインヒビン鎖のうちの1つに対して生じた抗体を用
いる免疫学的発現アッセイによってスクリーニングする
こともできる。免疫学的発現アッセイはハイブリダイゼ
ーションプローブによるスクリーニングの確認に使用す
ることもできる。
選択したクローンからcDNAを切り出しプロモーター配列
の制御下に適当なベクターに挿入し、該ベクターは組換
えインヒビン鎖の発現用セルライン中に形質転換され
る。適当な鎖のペアに対する遺伝子を含む複数のベクタ
ーが同じセルラインに形質転換することが考えられる
が、簡単化のために各鎖の発現用ベクターを別個にセル
ライン中に形質転換することが好ましい。次いで個々の
インヒビン鎖を細胞物質および/または細胞培養培地か
ら単離して生物活性なインヒビンの製造用中間体として
用いることができる。適当量の18Kおよび14K鎖を次いで
各鎖間のジスルフィド結合を促進する酸化条件に付して
インヒビンを製造する。
上記の分子生物学的手法は分離したインヒビン鎖をコー
ドする遺伝子配列の読取り、従ってタンパク質鎖の完全
性状決定にも使用することができる。今やタンパク質A
は完全に性状決定され、116個のアミノ酸残基鎖(14K
鎖)と1または複数のジスルフィド結合により結合した
134個のアミノ酸残基鎖(18K鎖)を含むことが判明し
た。134−残基鎖は以下の配列: H-Ser-Thr-Ala-Pro-Leu-Pro-Trp-Pro-Trp-Ser-Pro-Ala-
Ala-Leu-Arg-Leu-Leu-Gln-Arg-Pro-Pro-Glu-Glu-Pro-Al
a-Val-His-Ala-Asp-Cys-His-Arg-Ala-Ser-Leu-Asn-Ile-
Ser-Phe-Gln-Glu-Leu-Gly-Trp-Asp-Arg-Trp-Ile-Val-Hi
s-Pro-Pro-Ser-Phe-Ile-Phe-His-Tyr-Cys-His-Gly-Gly-
Cys-Gly-Leu-Pro-Thr-Leu-Pro-Asn-Leu-Pro-Leu-Ser-Va
l-Pro-Gly-Ala-Pro-Pro-Thr-Pro-Val-Gln-Pro-Leu-Leu-
Leu-Val-Pro-Gly-Ala-Gln-Pro-Cys-Cys-Ala-Ala-Leu-Pr
o-Gly-Thr-Met-Arg-Ser-Leu-Arg-Val-Arg-Thr-Thr-Ser-
Asp-Gly-Gly-Tyr-Ser-Phe-Lys-Tyr-Glu-Thr-Val-Pro-As
n-Leu-Leu-Thr-Gln-His-Cys-Ala-Cys-Ile-OH を有している。116−残基鎖は以下の配列: H-Gly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Lys-Val-Asn-Ile-Cys-Cys-
Lys-Lys-Gln-Phe-Phe-Val-Ser-Phe-Lys-Asp-Ile-Gly-Tr
p-Asn-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Pro-Ser-Gly-Tyr-His-Ala-
Asn-Tyr-Cys-Glu-Gly-Glu-Cys-Pro-Ser-His-Ile-Ala-Gl
y-Thr-Ser-Gly-Ser-Ser-Leu-Ser-Phe-His-Ser-Thr-Val-
Ile-Asn-His-Tyr-Arg-Met-Arg-Gly-His-Ser-Pro-Phe-Al
a-Asn-Leu-Lys-Ser-Cys-Cys-Val-Pro-Thr-Lys-Leu-Arg-
Pro-Met-Ser-Met-Leu-Tyr-Tyr-Asp-Asp-Gly-Gln-Asn-Il
e-Ile-Lys-Lys-Asp-Ile-Gln-Asn-Met-Ile-Val-Glu-Glu-
Cys-Gly-Cys-Ser-OH を有している。この性状決定はPFFから得られた精製タ
ンパク質の初期の分析と合致する。第1の鎖のアミノ酸
残基の数と18Kの実測値との不一致は上記したグリコシ
ル化の存在によって説明される。分子量約3000ダルトン
の炭水化物部分は第1鎖の36位にあるAsn残基の側鎖に
結合しているものと信じられる。
タンパク質Bも性状決定され、18K鎖はタンパク質Aと
同じ配列を有していると信じられる。14K鎖は以下の115
個のアミノ酸残基配列を有していることが判明した。
H-Gly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Arg-Thr-Asn-Leu-Cys-Cys-
Arg-Gln-Gln-Phe-Phe-Ile-Asp-Phe-Arg-Leu-Ile-Gly-Tr
p-Ser-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Pro-Thr-Gly-Tyr-Tyr-Gly-
Asn-Tyr-Cys-Glu-Gly-Ser-Cys-Pro-Ala-Tyr-Leu-Ala-Gl
y-Val-Pro-Gly-Ser-Ala-Ser-Ser-Phe-His-Thr-Ala-Val-
Val-Asn-Gln-Tyr-Arg-Met-Arg-Gly-Leu-Asn-Pro-Gly-Th
r-Val-Asn-Ser-Cys-Cys-Ile-Pro-Thr-Lys-Leu-Ser-Thr-
Met-Ser-Met-Leu-Tyr-Phe-Asp-Asp-Glu-Tyr-Asn-Ile-Va
l-Lys-Arg-Asp-Val-Pro-Asn-Met-Ile-Val-Glu-Glu-Cys-
Gly-Cys-Ala-OH. この性状決定はPFFから得られた精製タンパク質の初期
の分析と一致する。
従って本発明は生物活性なジスルフィド−結合ダイマー
を製造する中間体として有用な約115残基〜約134残基の
ポリペプチドまたは比較的短いタンパク質を提供する。
更に詳しくは、本発明は以下の3種類のポリペプチドを
提供する。
(a)H-Ser-Thr-Ala-Pro-Leu-Pro-Trp-Pro-Trp-Ser-Pr
o-Ala-Ala-Leu-Arg-Leu-Leu-Gln-Arg-Pro-Pro-Glu-Glu-
Pro-Ala-Val-His-Ala-Asp-Cys-His-Arg-Ala-Ser-Leu-As
n-Ile-Ser-Phe-Gln-Glu-Leu-Gly-Trp-Asp-Arg-Trp-Ile-
Val-His-Pro-Pro-Ser-Phe-Ile-Phe-His-Tyr-Cys-His-Gl
y-Gly-Cys-Gly-Leu-Pro-Thr-Leu-Pro-Asn-Leu-Pro-Leu-
Ser-Val-Pro-Gly-Ala-Pro-Pro-Thr-Pro-Val-Gln-Pro-Le
u-Leu-Leu-Val-Pro-Gly-Ala-Gln-Pro-Cys-Cys-Ala-Ala-
Leu-Pro-Gly-Thr-Met-Arg-Ser-Leu-Arg-Val-Arg-Thr-Th
r-Ser-Asp-Gly-Gly-Tyr-Ser-Phe-Lys-Tyr-Glu-Thr-Val-
Pro-Asn-Leu-Leu-Thr-Gln-His-Cys-Ala-Cys-Ile-OH; (b)H-Gly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Arg-Thr-Asn-Leu-Cy
s-Cys-Arg-Gln-Gln-Phe-Phe-Ile-Asp-Phe-Arg-Leu-Ile-
Gly-Trp-Ser-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Pro-Thr-Gly-Tyr-Ty
r-Gly-Asn-Tyr-Cys-Glu-Gly-Ser-Cys-Pro-Ala-Tyr-Leu-
Ala-Gly-Val-Pro-Gly-Ser-Ala-Ser-Ser-Phe-His-Thr-Al
a-Val-Val-Asn-Gln-Tyr-Arg-Met-Arg-Gly-Leu-Asn-Pro-
Gly-Thr-Val-Asn-Ser-Cys-Cys-Ile-Pro-Thr-Lys-Leu-Se
r-Thr-Met-Ser-Met-Leu-Tyr-Phe-Asp-Asp-Glu-Tyr-Asn-
Ile-Val-Lys-Arg-Asp-Val-Pro-Asn-Met-Ile-Val-Glu-Gl
u-Cys-Gly-Cys-Ala-OH; (c)H-Gly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Lys-Val-Asn-Ile-Cy
s-Cys-Lys-Lys-Gln-Phe-Phe-Val-Ser-Phe-Lys-Asp-Ile-
Gly-Trp-Asn-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Pro-Ser-Gly-Tyr-Hi
s-Ala-Asn-Tyr-Cys-Glu-Gly-Glu-Cys-Pro-Ser-His-Ile-
Ala-Gly-Thr-Ser-Gly-Ser-Ser-Leu-Ser-Phe-His-Ser-Th
r-Val-Ile-Asn-His-Tyr-Arg-Met-Arg-Gly-His-Ser-Pro-
Phe-Ala-Asn-Leu-Lys-Ser-Cys-Cys-Val-Pro-Thr-Lys-Le
u-Arg-Pro-Met-Ser-Met-Leu-Tyr-Tyr-Asp-Asp-Gly-Gln-
Asn-Ile-Ile-Lys-Lys-Asp-Ile-Gln-Asn-Met-Ile-Val-Gl
u-Glu-Cys-Gly-Cys-Ser-OH 例えば、134−残基のポリペプチドは他の短鎖ポリペプ
チドの1つと結合して生物活性なジスルフィド−結合ヘ
テロダイマーを形成することができる。
薬学的に許容される担体と組合せて医薬組成物を形成す
る実質的に純粋な32Kインヒビンまたはその無毒性塩
は、受胎能を抑制するためにヒトを含む哺乳動物に静脈
内、皮下、経皮、筋肉内または経口的に投与することが
できる。インヒビン投与は雌哺乳動物に受胎能の減少を
誘導し、雄哺乳動物には精子形成の減少を誘導する。十
分量のインヒビンの投与は哺乳動物に不妊症を誘導す
る。インヒビンは不妊症の診断にも使用できる。
このようなペプチドはしばしば薬学的に許容される無毒
性塩、例えば酸付加塩または亜鉛、鉄などの金属錯体
(これらも本発明の目的にとっては塩と考えられる)の
形で投与される。酸付加塩の例としては、塩酸塩、臭化
水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、
クエン酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、リンゴ酸塩、ア
スコルビン酸塩、シュウ酸塩が挙げられる。活性成分を
錠剤形で投与する場合には、錠剤はトラガカント、コー
ンスターチまたはゼラチンのような結合剤、アルギン酸
のような崩壊剤およびステアリン酸マグネシウムのよう
な滑沢剤を含んでいてもよい。液体形の投与が望ましい
場合には、甘味料および/または着香料を用いることが
でき、また等張食塩水、リン酸緩衝液に溶解して静脈内
投与することもできる。
インヒビンは内科医の指導の下に投与されるべきであ
り、通常医薬組成物は有効量のペプチドと慣用の薬学的
に許容される担体とを組合せてなる。投与量はタンパク
質が投与される特定の目的に依って変化し、タンパク質
が雄避妊薬として標準的に投与される場合の投与量レベ
ルは体重1kg当り約0.1〜約1mgの範囲である。
インヒビンの精製法は主としてPFFからの単離によって
説明したが、インヒビンはその他の粗エキスからも同様
に精製され得る。“粗エキス”という語は本明細書中で
は卵胞液に加えてその他の哺乳動物体材料の抽出物を意
味し、また哺乳動物インヒビンタンパク質の製造のため
に当業界の技術水準にある方法によって形質転換された
原核生物(例えば大腸菌)および真核生物〔例えばサッ
カロミセス・セレビシエ(S.cerevisiae)〕等の実験室
微生物を含む生物体の抽出物も意味する。
本発明はその好ましい態様について説明され、それは本
発明の発明者にとっての現時点における最良の態様を示
すが、請求の範囲に記載の発明の範囲を逸脱することな
く当業者に自明な各種変更や修飾がなされうることが理
解されるべきである。
本発明の特定の面を以下の請求の範囲に強調する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エシュ,フレッド・スティーヴン アメリカ合衆国カリフォルニア州92507, オーシャンサイド,ファイアー・マウンテ ィン・ドライブ 2929,ナンバー 63 (72)発明者 ギルミン,ロジャー・チャールズ・ルイス アメリカ合衆国カリフォルニア州92037, ラ・ホ−ラ,エンセリア・ドライブ 7316 (56)参考文献 Biochemical & Biop hyhsical Research C ommunication(1985−6− 14)Vol.129,No.2,P.396− 403

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】総タンパク質の約90重量%の純度を有する
    32,000ダルトンのタンパク質ダイマーであって、pKaが
    約4.8であり、分子量約18,000ダルトンの第1ポリペプ
    チド鎖および分子量約14,000ダルトンの第2ポリペプチ
    ド鎖からなり、該第1鎖および第2鎖はジスルフィド結
    合によって互いに結合して生物学的に活性なダイマータ
    ンパク質を形成しており、該生物学的に活性なダイマー
    タンパク質は、卵胞刺激ホルモン(FSH)の基礎分泌を
    特異的に抑制するが黄体形成ホルモン(LH)の基礎分泌
    を抑制せず、該18,000ダルトンのポリペプチドは以下の
    配列: H-Ser-Thr-Ala-Pro-Leu-Pro-Trp-Pro-Trp-Ser-Pro-Ala-
    Ala-Leu-Arg-Leu-Leu-Gln-Arg-Pro-Pro-Glu-Glu-Pro-Al
    a-Val-His-Ala-Asp-Cys-His-Arg-Ala-Ser-Leu-Asn-Ile-
    Ser-Phe-Gln-Glu-Leu-Gly-Trp-Asp-Arg-Trp-Ile-Val-Hi
    s-Pro-Pro-Ser-Phe-Ile-Phe-His-Tyr-Cys-His-Gly-Gly-
    Cys-Gly-Leu-Pro-Thr-Leu-Pro-Asn-Leu-Pro-Leu-Ser-Va
    l-Pro-Gly-Ala-Pro-Pro-Thr-Pro-Val-Gln-Pro-Leu-Leu-
    Leu-Val-Pro-Gly-Ala-Gln-Pro-Cys-Cys-Ala-Ala-Leu-Pr
    o-Gly-Thr-Met-Arg-Ser-Leu-Arg-Val-Arg-Thr-Thr-Ser-
    Asp-Gly-Gly-Tyr-Ser-Phe-Lys-Tyr-Glu-Thr-Val-Pro-As
    n-Leu-Leu-Thr-Gln-His-Cys-Ala-Cys-Ile-OH を有し、該ポリペプチドは任意にグリコシル化されてい
    てもよく、かつ、該14,000ダルトンのポリペプチドは以
    下の配列; H-Gly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Lys-Val-Asn-Ile-Cys-Cys-
    Lys-Lys-Gln-Phe-Phe-Val-Ser-Phe-Lys-Asp-Ile-Gly-Tr
    p-Asn-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Pro-Ser-Gly-Tyr-His-Ala-
    Asn-Tyr-Cys-Glu-Gly-Glu-Cys-Pro-Ser-His-Ile-Ala-Gl
    y-Thr-Ser-Gly-Ser-Ser-Leu-Ser-Phe-His-Ser-Thr-Val-
    Ile-Asn-His-Tyr-Arg-Met-Arg-Gly-His-Ser-Pro-Phe-Al
    a-Asn-Leu-Lys-Ser-Cys-Cys-Val-Pro-Thr-Lys-Leu-Arg-
    Pro-Met-Ser-Met-Leu-Tyr-Tyr-Asp-Asp-Gly-Gln-Asn-Il
    e-Ile-Lys-Lys-Asp-Ile-Gln-Asn-Met-Ile-Val-Glu-Glu-
    Cys-Gly-Cys-Ser-OH; または、以下の配列: H-Gly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Arg-Thr-Asn-Leu-Cys-Cys-
    Arg-Gln-Gln-Phe-Phe-Ile-Asp-Phe-Arg-Leu-Ile-Gly-Tr
    p-Ser-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Pro-Thr-Gly-Tyr-Tyr-Gly-
    Asn-Tyr-Cys-Glu-Gly-Ser-Cys-Pro-Ala-Tyr-Leu-Ala-Gl
    y-Val-Pro-Gly-Ser-Ala-Ser-Ser-Phe-His-Thr-Ala-Val-
    Val-Asn-Gln-Tyr-Arg-Met-Arg-Gly-Leu-Asn-Pro-Gly-Th
    r-Val-Asn-Ser-Cys-Cys-Ile-Pro-Thr-Lys-Leu-Ser-Thr-
    Met-Ser-Met-Leu-Tyr-Phe-Asp-Asp-Glu-Tyr-Asn-Ile-Va
    l-Lys-Arg-Asp-Val-Pro-Asn-Met-Ile-Val-Glu-Glu-Cys-
    Gly-Cys-Ala-OH を有することを特徴とするタンパク質ダイマー。
  2. 【請求項2】タンパク質が粗抽出物材料からヘパリン分
    子への吸着により部分的に精製されたものである、請求
    の範囲第1項の分子量32,000ダルトンのタンパク質ダイ
    マー。
  3. 【請求項3】FSHの分泌に影響を与えるが、LHの分泌に
    は影響を与えない、生物学的に活性なダイマーの製造に
    有用なポリペプチドまたはそのフラグメントであって、
    以下のポリペプチド(a)、(b)および(c): (a) H-Ser-Thr-Ala-Pro-Leu-Pro-Trp-Pro-Trp-Ser-Pro-Ala-
    Ala-Leu-Arg-Leu-Leu-Gln-Arg-Pro-Pro-Glu-Glu-Pro-Al
    a-Val-His-Ala-Asp-Cys-His-Arg-Ala-Ser-Leu-Asn-Ile-
    Ser-Phe-Gln-Glu-Leu-Gly-Trp-Asp-Arg-Trp-Ile-Val-Hi
    s-Pro-Pro-Ser-Phe-Ile-Phe-His-Tyr-Cys-His-Gly-Gly-
    Cys-Gly-Leu-Pro-Thr-Leu-Pro-Asn-Leu-Pro-Leu-Ser-Va
    l-Pro-Gly-Ala-Pro-Pro-Thr-Pro-Val-Gln-Pro-Leu-Leu-
    Leu-Val-Pro-Gly-Ala-Gln-Pro-Cys-Cys-Ala-Ala-Leu-Pr
    o-Gly-Thr-Met-Arg-Ser-Leu-Arg-Val-Arg-Thr-Thr-Ser-
    Asp-Gly-Gly-Tyr-Ser-Phe-Lys-Tyr-Glu-Thr-Val-Pro-As
    n-Leu-Leu-Thr-Gln-His-Cys-Ala-Cys-Ile-OH; (b) H-Gly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Lys-Val-Asn-Ile-Cys-Cys-
    Lys-Lys-Gln-Phe-Phe-Val-Ser-Phe-Lys-Asp-Ile-Gly-Tr
    p-Asn-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Pro-Ser-Gly-Tyr-His-Ala-
    Asn-Tyr-Cys-Glu-Gly-Glu-Cys-Pro-Ser-His-Ile-Ala-Gl
    y-Thr-Ser-Gly-Ser-Ser-Leu-Ser-Phe-His-Ser-Thr-Val-
    Ile-Asn-His-Tyr-Arg-Met-Arg-Gly-His-Ser-Pro-Phe-Al
    a-Asn-Leu-Lys-Ser-Cys-Cys-Val-Pro-Thr-Lys-Leu-Arg-
    Pro-Met-Ser-Met-Leu-Tyr-Tyr-Asp-Asp-Gly-Gln-Asn-Il
    e-Ile-Lys-Lys-Asp-Ile-Gln-Asn-Met-Ile-Val-Glu-Glu-
    Cys-Gly-Cys-Ser-OH; (c) H-Gly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Arg-Thr-Asn-Leu-Cys-Cys-
    Arg-Gln-Gln-Phe-Phe-Ile-Asp-Phe-Arg-Leu-Ile-Gly-Tr
    p-Ser-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Pro-Thr-Gly-Tyr-Tyr-Gly-
    Asn-Tyr-Cys-Glu-Gly-Ser-Cys-Pro-Ala-Tyr-Leu-Ala-Gl
    y-Val-Pro-Gly-Ser-Ala-Ser-Ser-Phe-His-Thr-Ala-Val-
    Val-Asn-Gln-Tyr-Arg-Met-Arg-Gly-Leu-Asn-Pro-Gly-Th
    r-Val-Asn-Ser-Cys-Cys-Ile-Pro-Thr-Lys-Leu-Ser-Thr-
    Met-Ser-Met-Leu-Tyr-Phe-Asp-Asp-Glu-Tyr-Asn-Ile-Va
    l-Lys-Arg-Asp-Val-Pro-Asn-Met-Ile-Val-Glu-Glu-Cys-
    Gly-Cys-Ala-OH; ならびにこれらのフラグメントからなる群より選択され
    るポリペプチドまたはそのフラグメント。
  4. 【請求項4】哺乳類において不妊症を誘導するための組
    成物であって、生理学的に許容される担体中に、有効量
    の、総タンパク質の約90重量%の純度を有する32,000ダ
    ルトンの哺乳類インヒビンタンパク質ダイマーを含み、
    該タンパク質ダイマーは、pKaが約4.8であり、分子量約
    18,000ダルトンの第1ポリペプチド鎖および分子量約1
    4,000ダルトンの第2ポリペプチド鎖からなり、該第1
    鎖および第2鎖はジスルフィド結合によって互いに結合
    して生物学的に活性なダイマータンパク質を形成してお
    り、該生物学的に活性なダイマータンパク質は、卵胞刺
    激ホルモン(FSH)の基礎分泌を特異的に抑制するが黄
    体形成ホルモン(LH)の基礎分泌を抑制せず、該18,000
    ダルトンのポリペプチドは以下の配列: H-Ser-Thr-Ala-Pro-Leu-Pro-Trp-Pro-Trp-Ser-Pro-Ala-
    Ala-Leu-Arg-Leu-Leu-Gln-Arg-Pro-Pro-Glu-Glu-Pro-Al
    a-Val-His-Ala-Asp-Cys-His-Arg-Ala-Ser-Leu-Asn-Ile-
    Ser-Phe-Gln-Glu-Leu-Gly-Trp-Asp-Arg-Trp-Ile-Val-Hi
    s-Pro-Pro-Ser-Phe-Ile-Phe-His-Tyr-Cys-His-Gly-Gly-
    Cys-Gly-Leu-Pro-Thr-Leu-Pro-Asn-Leu-Pro-Leu-Ser-Va
    l-Pro-Gly-Ala-Pro-Pro-Thr-Pro-Val-Gln-Pro-Leu-Leu-
    Leu-Val-Pro-Gly-Ala-Gln-Pro-Cys-Cys-Ala-Ala-Leu-Pr
    o-Gly-Thr-Met-Arg-Ser-Leu-Arg-Val-Arg-Thr-Thr-Ser-
    Asp-Gly-Gly-Tyr-Ser-Phe-Lys-Tyr-Glu-Thr-Val-Pro-As
    n-Leu-Leu-Thr-Gln-His-Cys-Ala-Cys-Ile-OH を有し、該ポリペプチドは任意にグリコシル化されてい
    てもよく、かつ、該14,000ダルトンのポリペプチドは以
    下の配列: H-Gly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Lys-Val-Asn-Ile-Cys-Cys-
    Lys-Lys-Gln-Phe-Phe-Val-Ser-Phe-Lys-Asp-Ile-Gly-Tr
    p-Asn-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Pro-Ser-Gly-Tyr-His-Ala-
    Asn-Tyr-Cys-Glu-Gly-Glu-Cys-Pro-Ser-His-Ile-Ala-Gl
    y-Thr-Ser-Gly-Ser-Ser-Leu-Ser-Phe-His-Ser-Thr-Val-
    Ile-Asn-His-Tyr-Arg-Met-Arg-Gly-His-Ser-Pro-Phe-Al
    a-Asn-Leu-Lys-Ser-Cys-Cys-Val-Pro-Thr-Lys-Leu-Arg-
    Pro-Met-Ser-Met-Leu-Tyr-Tyr-Asp-Asp-Gly-Gln-Asn-Il
    e-Ile-Lys-Lys-Asp-Ile-Gln-Asn-Met-Ile-Val-Glu-Glu-
    Cys-Gly-Cys-Ser-OH; または、以下の配列: H-Gly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Arg-Thr-Asn-Leu-Cys-Cys-
    Arg-Gln-Gln-Phe-Phe-Ile-Asp-Phe-Arg-Leu-Ile-Gly-Tr
    p-Ser-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Pro-Thr-Gly-Tyr-Tyr-Gly-
    Asn-Tyr-Cys-Glu-Gly-Ser-Cys-Pro-Ala-Tyr-Leu-Ala-Gl
    y-Val-Pro-Gly-Ser-Ala-Ser-Ser-Phe-His-Thr-Ala-Val-
    Val-Asn-Gln-Tyr-Arg-Met-Arg-Gly-Leu-Asn-Pro-Gly-Th
    r-Val-Asn-Ser-Cys-Cys-Ile-Pro-Thr-Lys-Leu-Ser-Thr-
    Met-Ser-Met-Leu-Tyr-Phe-Asp-Asp-Glu-Tyr-Asn-Ile-Va
    l-Lys-Arg-Asp-Val-Pro-Asn-Met-Ile-Val-Glu-Glu-Cys-
    Gly-Cys-Ala-OH を有することを特徴とする組成物。
  5. 【請求項5】タンパク質が粗抽出物材料からヘパリン分
    子への吸着により部分的に精製されたものである、請求
    の範囲第4項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】ヒト以外の哺乳類において不妊症を誘導す
    る方法であって、有効量の、総タンパク質の約90重量%
    の純度を有する32,000ダルトンの哺乳類インヒビンタン
    パク質ダイマーを投与することを含み、該タンパク質ダ
    イマーは、pKaが約4.8であり、分子量約18,000ダルトン
    の第1ポリペプチド鎖および分子量約14,000ダルトンの
    第2ポリペプチド鎖からなり、該第1鎖および第2鎖は
    ジスルフィド結合によって互いに結合して生物学的に活
    性なダイマータンパク質を形成しており、該生物学的に
    活性なダイマータンパク質は、卵胞刺激ホルモン(FS
    H)の基礎分泌を特異的に抑制するが黄体形成ホルモン
    (LH)の基礎分泌を抑制せず、該18,000ダルトンのポリ
    ペプチドは以下の配列: H-Ser-Thr-Ala-Pro-Leu-Pro-Trp-Pro-Trp-Ser-Pro-Ala-
    Ala-Leu-Arg-Leu-Leu-Gln-Arg-Pro-Pro-Glu-Glu-Pro-Al
    a-Val-His-Ala-Asp-Cys-His-Arg-Ala-Ser-Leu-Asn-Ile-
    Ser-Phe-Gln-Glu-Leu-Gly-Trp-Asp-Arg-Trp-Ile-Val-Hi
    s-Pro-Pro-Ser-Phe-Ile-Phe-His-Tyr-Cys-His-Gly-Gly-
    Cys-Gly-Leu-Pro-Thr-Leu-Pro-Asn-Leu-Pro-Leu-Ser-Va
    l-Pro-Gly-Ala-Pro-Pro-Thr-Pro-Val-Gln-Pro-Leu-Leu-
    Leu-Val-Pro-Gly-Ala-Gln-Pro-Cys-Cys-Ala-Ala-Leu-Pr
    o-Gly-Thr-Met-Arg-Ser-Leu-Arg-Val-Arg-Thr-Thr-Ser-
    Asp-Gly-Gly-Tyr-Ser-Phe-Lys-Tyr-Glu-Thr-Val-Pro-As
    n-Leu-Leu-Thr-Gln-His-Cys-Ala-Cys-Ile-OH を有し、該ポリペプチドは任意にグリコシル化されてい
    てもよく、かつ、該14,000ダルトンのポリペプチドは以
    下の配列: H-Gly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Lys-Val-Asn-Ile-Cys-Cys-
    Lys-Lys-Gln-Phe-Phe-Val-Ser-Phe-Lys-Asp-Ile-Gly-Tr
    p-Asn-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Pro-Ser-Gly-Tyr-His-Ala-
    Asn-Tyr-Cys-Glu-Gly-Glu-Cys-Pro-Ser-His-Ile-Ala-Gl
    y-Thr-Ser-Gly-Ser-Ser-Leu-Ser-Phe-His-Ser-Thr-Val-
    Ile-Asn-His-Tyr-Arg-Met-Arg-Gly-His-Ser-Pro-Phe-Al
    a-Asn-Leu-Lys-Ser-Cys-Cys-Val-Pro-Thr-Lys-Leu-Arg-
    Pro-Met-Ser-Met-Leu-Tyr-Tyr-Asp-Asp-Gly-Gln-Asn-Il
    e-Ile-Lys-Lys-Asp-Ile-Gln-Asn-Met-Ile-Val-Glu-Glu-
    Cys-Gly-Cys-Ser-OH; または、以下の配列: H-Gly-Leu-Glu-Cys-Asp-Gly-Arg-Thr-Asn-Leu-Cys-Cys-
    Arg-Gln-Gln-Phe-Phe-Ile-Asp-Phe-Arg-Leu-Ile-Gly-Tr
    p-Ser-Asp-Trp-Ile-Ile-Ala-Pro-Thr-Gly-Tyr-Tyr-Gly-
    Asn-Tyr-Cys-Glu-Gly-Ser-Cys-Pro-Ala-Tyr-Leu-Ala-Gl
    y-Val-Pro-Gly-Ser-Ala-Ser-Ser-Phe-His-Thr-Ala-Val-
    Val-Asn-Gln-Tyr-Arg-Met-Arg-Gly-Leu-Asn-Pro-Gly-Th
    r-Val-Asn-Ser-Cys-Cys-Ile-Pro-Thr-Lys-Leu-Ser-Thr-
    Met-Ser-Met-Leu-Tyr-Phe-Asp-Asp-Glu-Tyr-Asn-Ile-Va
    l-Lys-Arg-Asp-Val-Pro-Asn-Met-Ile-Val-Glu-Glu-Cys-
    Gly-Cys-Ala-OH を有することを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】タンパク質が粗抽出物材料からヘパリン分
    子への吸着により部分的に精製されたものである、請求
    の範囲第6項に記載の方法。
  8. 【請求項8】インヒビン活性を有する実質的に均一なタ
    ンパク質を得る方法であって、該タンパク質が粗抽出物
    材料からヘパリン分子への吸着により部分的に精製され
    ることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】インヒビン活性を有する実質的に均一なタ
    ンパク質を得る請求の範囲第6項記載の方法であって、 インヒビン活性を有する粗抽出物材料を用意し、該抽出
    物材料をゲル濾過および少なくとも1つの逆相高性能液
    体クロマトグラフィーカラムを用いた逆相高性能液体ク
    ロマトグラフィーによる分画を含む一連の精製工程に供
    し、 該一連の工程が (a)インヒビンタンパク質がヘパリン分子に吸着する
    条件下に、ヘパリン分子が結合する支持体媒質中に該抽
    出物材料をさらす;および (b)次いで該インヒビンタンパク質を該ヘパリン分子
    から溶出する; の各工程を含むことを特徴とする方法。
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