JPH07108610B2 - 安全タイヤ - Google Patents
安全タイヤInfo
- Publication number
- JPH07108610B2 JPH07108610B2 JP1280042A JP28004289A JPH07108610B2 JP H07108610 B2 JPH07108610 B2 JP H07108610B2 JP 1280042 A JP1280042 A JP 1280042A JP 28004289 A JP28004289 A JP 28004289A JP H07108610 B2 JPH07108610 B2 JP H07108610B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- tire
- reinforcing
- cord
- side wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C17/00—Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
- B60C17/0009—Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、リム組み性能を損ねることなくかつ重量増加
を軽減しつつランフラット性能を向上しうる安全タイヤ
に関する。
を軽減しつつランフラット性能を向上しうる安全タイヤ
に関する。
パンク等によりタイヤの空気抜けが生じた場合にも継続
して走行を可能とする、いわゆるランフラットタイヤが
求められている。
して走行を可能とする、いわゆるランフラットタイヤが
求められている。
一方このようなタイヤとして、従来例えばタイヤ内部に
弾性体等からなる中子状の支持体をリムに連結させて装
着し、パンク時等に作用するタイヤ荷重を該支持体に支
承させるもの、及びタイヤのサイドウオール部内側に高
硬度のゴム層を形成し、パンク時等のタイヤの縦たわみ
を軽減し、タイヤケースの構造破壊を抑制するものなど
が提案されている。
弾性体等からなる中子状の支持体をリムに連結させて装
着し、パンク時等に作用するタイヤ荷重を該支持体に支
承させるもの、及びタイヤのサイドウオール部内側に高
硬度のゴム層を形成し、パンク時等のタイヤの縦たわみ
を軽減し、タイヤケースの構造破壊を抑制するものなど
が提案されている。
しかしながら、支持体を用いるものにあっては、部品点
数の増加に起因してタイヤ重量を増大せしめ、又製品コ
ストを上昇させる他、特にリム組み性能を大巾に低下さ
せるという問題点がある。
数の増加に起因してタイヤ重量を増大せしめ、又製品コ
ストを上昇させる他、特にリム組み性能を大巾に低下さ
せるという問題点がある。
又ゴム層を形成するものにあっては、前記縦たわみを軽
減しランフラット性能を得るために、該ゴム層をショル
ダー部からビード部に至り、通常15mm以上の最大ゴム厚
さで形成することが必要であり、従ってこのものもタイ
ヤの大巾な重量増加を免れえずしかもビード剛性が過度
に高まり、リム組み性能を低下する。又このものはパン
ク時等のくり返し変形によって前記ゴム層が屈曲疲労し
やすくしかもその大なるゴム厚さによる温度上昇と相俟
って比較的短い距離のランフラット走行においてゴム破
壊を誘発する。
減しランフラット性能を得るために、該ゴム層をショル
ダー部からビード部に至り、通常15mm以上の最大ゴム厚
さで形成することが必要であり、従ってこのものもタイ
ヤの大巾な重量増加を免れえずしかもビード剛性が過度
に高まり、リム組み性能を低下する。又このものはパン
ク時等のくり返し変形によって前記ゴム層が屈曲疲労し
やすくしかもその大なるゴム厚さによる温度上昇と相俟
って比較的短い距離のランフラット走行においてゴム破
壊を誘発する。
本発明は、サイドウオール部内面に硬質ゴムからなるゴ
ム補強体と補強コードを有するコード補強体とを具える
サイドウォール補強層を設けることを基本として、リム
組み性能を損ねることなくかつ重量増加を抑制しつつラ
ンフラット性能を向上でき、前記問題点を解決しうる安
全タイヤの提供を目的としている。
ム補強体と補強コードを有するコード補強体とを具える
サイドウォール補強層を設けることを基本として、リム
組み性能を損ねることなくかつ重量増加を抑制しつつラ
ンフラット性能を向上でき、前記問題点を解決しうる安
全タイヤの提供を目的としている。
前記問題点を解決するために、本発明の安全タイヤは、
ビードコアが通るとともにリムに着座するビード部と、
各ビード部から半径方向外向きにのびるサイドウオール
部と、該サイドウオール部を継ぐトレッド部とを具える
トロイダル状をなし、かつ前記トレッド部、サイドウオ
ール部を通りビード部の前記ビードコアの廻りに両端を
折返して係止されるカーカスコードを有するカーカス
と、前記トレッド部内方かつ前記カーカスの外側に位置
しかつタイヤ赤道に対して比較的小さいコード角度で配
列されるベルトコードを有するベルト層とを具える一
方、前記サイドウオール部の内面に、厚肉の中央部分の
半径方向の外方部及び内方部が夫々半径方向外方及び内
方に向かって厚さを減じるテーパ状とすることにより断
面略三日月状をなす弾性ゴムからなるゴム補強体と、該
ゴム補強体の内側表面にこのゴム補強体の半径方向外方
端からのびかつ内方端部で終端して配され、しかも補強
コードを有する少なくとも1枚の補強プライからなるコ
ード補強体とを具えるサイドウオール補強層を設けると
ともに、 前記コード補強体は、前記補強コードを半径方向に対し
て25゜以上かつ55゜以下としている。
ビードコアが通るとともにリムに着座するビード部と、
各ビード部から半径方向外向きにのびるサイドウオール
部と、該サイドウオール部を継ぐトレッド部とを具える
トロイダル状をなし、かつ前記トレッド部、サイドウオ
ール部を通りビード部の前記ビードコアの廻りに両端を
折返して係止されるカーカスコードを有するカーカス
と、前記トレッド部内方かつ前記カーカスの外側に位置
しかつタイヤ赤道に対して比較的小さいコード角度で配
列されるベルトコードを有するベルト層とを具える一
方、前記サイドウオール部の内面に、厚肉の中央部分の
半径方向の外方部及び内方部が夫々半径方向外方及び内
方に向かって厚さを減じるテーパ状とすることにより断
面略三日月状をなす弾性ゴムからなるゴム補強体と、該
ゴム補強体の内側表面にこのゴム補強体の半径方向外方
端からのびかつ内方端部で終端して配され、しかも補強
コードを有する少なくとも1枚の補強プライからなるコ
ード補強体とを具えるサイドウオール補強層を設けると
ともに、 前記コード補強体は、前記補強コードを半径方向に対し
て25゜以上かつ55゜以下としている。
このように硬質ゴムからなるゴム補強体をその内面に配
するコード補強体により補強したサイドウォール補強層
は、前記ゴム補強体両側をカーカス及びコード補強体で
補強しているため、ゴム補強体自身の荷重支持能力を大
巾に高めることができ、パンク時等の縦たわみを減じ、
ゴム補強体の屈曲疲労を軽減しうる。なおコード補強層
は前記ゴム補強体の外方端からのびかつ内方端部で終端
することにより、パンク時に作用する圧縮力は、トレッ
ドからビード部に至るカーカスなどに比べると小さく、
ゴム補強体との剥離を防止しうる。
するコード補強体により補強したサイドウォール補強層
は、前記ゴム補強体両側をカーカス及びコード補強体で
補強しているため、ゴム補強体自身の荷重支持能力を大
巾に高めることができ、パンク時等の縦たわみを減じ、
ゴム補強体の屈曲疲労を軽減しうる。なおコード補強層
は前記ゴム補強体の外方端からのびかつ内方端部で終端
することにより、パンク時に作用する圧縮力は、トレッ
ドからビード部に至るカーカスなどに比べると小さく、
ゴム補強体との剥離を防止しうる。
又このことにより最大ゴム厚さを12.0mm以下としたゴム
補強体の薄肉化が可能となり、その結果、タイヤ重量を
低減しうるとともに、ゴム発熱を抑制でき前記屈曲疲労
の軽減効果と相俟って耐久性を大巾に向上しうる。
補強体の薄肉化が可能となり、その結果、タイヤ重量を
低減しうるとともに、ゴム発熱を抑制でき前記屈曲疲労
の軽減効果と相俟って耐久性を大巾に向上しうる。
又前記コード補強体の形成によりゴム補強体のビードコ
ア中心からの下縁高さをフランジ高さの0.3倍以上とす
ることができ、ビード剛性の過度の増大を抑制し、リム
組み性能を向上しうる。
ア中心からの下縁高さをフランジ高さの0.3倍以上とす
ることができ、ビード剛性の過度の増大を抑制し、リム
組み性能を向上しうる。
又前記サイドウォール補強層の荷重支持能力を効果的に
発揮させかつゴム補強体とコード補強体とのプライ剥離
を防ぐために、前記補強コードを半径方向に対して25゜
以上かつ55゜以下とし、又ゴム補強体の外方部内縁とベ
ルト層外縁との長さをベルト巾の0.07倍以上かつ0.2倍
以下とするのがよい。
発揮させかつゴム補強体とコード補強体とのプライ剥離
を防ぐために、前記補強コードを半径方向に対して25゜
以上かつ55゜以下とし、又ゴム補強体の外方部内縁とベ
ルト層外縁との長さをベルト巾の0.07倍以上かつ0.2倍
以下とするのがよい。
以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
第1図は標準サイズのリムRにリム組みされた安全タイ
ヤ1の断面図である。
ヤ1の断面図である。
図において安全タイヤ1は、ビードコア2が通るビード
部3と、該ビード部3から半径方向外向きに延びるサイ
ドウオール部4と、その上端を継ぐトレッド部5とを有
するトロイド状をなし、又サイドウオール部4、トレッ
ド部5を通り、ビード部3でビードコア2に接する本体
部を有するカーカス6が配されるとともに、トレッド部
5にはカーカス6の半径方向外面に位置するベルト層7
を設ける一方、サイドウオール部4の内面には、サイド
ウオール補強層10が配設される。
部3と、該ビード部3から半径方向外向きに延びるサイ
ドウオール部4と、その上端を継ぐトレッド部5とを有
するトロイド状をなし、又サイドウオール部4、トレッ
ド部5を通り、ビード部3でビードコア2に接する本体
部を有するカーカス6が配されるとともに、トレッド部
5にはカーカス6の半径方向外面に位置するベルト層7
を設ける一方、サイドウオール部4の内面には、サイド
ウオール補強層10が配設される。
前記カーカス6は、タイヤ内側から外側に巻きかえす巻
返し部を有し、本例では、該カーカス6は、内外2層の
カーカスプライ6A、6Bからなる。なおカーカスプライ6
A、6Bは、タイヤ赤道に対して60〜90゜の角度で傾くラ
ジアル構造のカーカスコードを具え、又カーカスコード
には、スチールコードの他、レーヨン、ポリエステル、
ナイロン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードを用い
うる。
返し部を有し、本例では、該カーカス6は、内外2層の
カーカスプライ6A、6Bからなる。なおカーカスプライ6
A、6Bは、タイヤ赤道に対して60〜90゜の角度で傾くラ
ジアル構造のカーカスコードを具え、又カーカスコード
には、スチールコードの他、レーヨン、ポリエステル、
ナイロン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードを用い
うる。
さらにトレッド部5に配設した前記ベルト層7は、カー
カス6側の広巾の内側のベルトプライ7Aと、その上面に
接して設けるやや巾狭の外側のベルトプライ7Bとからな
り、又該ベルトプライ7A、7Bはともにタイヤ赤道に対し
て例えば35゜以下の比較的小角度で傾くベルトコードを
具えている。
カス6側の広巾の内側のベルトプライ7Aと、その上面に
接して設けるやや巾狭の外側のベルトプライ7Bとからな
り、又該ベルトプライ7A、7Bはともにタイヤ赤道に対し
て例えば35゜以下の比較的小角度で傾くベルトコードを
具えている。
又ベルトコードとして本例ではスチールコードが好適に
用いられうるが、他に芳香族ポリアミド等の高弾性有機
コード及びナイロン、ポリエステル、レーヨン等の弾性
率が比較的低いものも使用できる。なおベルトコードと
して比較的弾性率の小な有機繊維コードを用いて形成す
るときには、変形に際してのカーカス6のタガ効果を保
持しつつ該カーカス6の変形に追随させうるのに役立た
せることもできる。
用いられうるが、他に芳香族ポリアミド等の高弾性有機
コード及びナイロン、ポリエステル、レーヨン等の弾性
率が比較的低いものも使用できる。なおベルトコードと
して比較的弾性率の小な有機繊維コードを用いて形成す
るときには、変形に際してのカーカス6のタガ効果を保
持しつつ該カーカス6の変形に追随させうるのに役立た
せることもできる。
さらにベルト層7の半径方向外面には、バンド層8が設
けられる。
けられる。
該バンド層8は本例では、内のバンドプライ8Aと、中の
バンドプライ8Bと、外のバンドプライ8Cとからなり、内
のバンドプライ8Aは、タイヤ軸方向外側縁を、前記外側
のベルトプライ7Bの外側縁をこえてショルダー側に延在
しかつ内側縁はトレッド内で途切れる帯状をなす。又
中、外のバンドプライ8B、8Cは外側縁が夫々内のバンド
プライ8Aと略一致するとともにトレッド部5の全体に亘
りベルト層7を覆っている。又バンドプライ8A、8B、8C
はともにレーヨン、ナイロン、ポリエステル等の有機繊
維コードを用いることによって、タイヤ変形に際してベ
ルト層7の外面でトレッドゴムとの間に使用する剪断歪
を緩和し、該ベルト層7端部で生じるゴムとの剥離を防
止する。又ベルト層7の端部には、カーカス6との間か
つバンド層8の内方に、軟質ゴムからなるブレーカクッ
ション9を介在させている。
バンドプライ8Bと、外のバンドプライ8Cとからなり、内
のバンドプライ8Aは、タイヤ軸方向外側縁を、前記外側
のベルトプライ7Bの外側縁をこえてショルダー側に延在
しかつ内側縁はトレッド内で途切れる帯状をなす。又
中、外のバンドプライ8B、8Cは外側縁が夫々内のバンド
プライ8Aと略一致するとともにトレッド部5の全体に亘
りベルト層7を覆っている。又バンドプライ8A、8B、8C
はともにレーヨン、ナイロン、ポリエステル等の有機繊
維コードを用いることによって、タイヤ変形に際してベ
ルト層7の外面でトレッドゴムとの間に使用する剪断歪
を緩和し、該ベルト層7端部で生じるゴムとの剥離を防
止する。又ベルト層7の端部には、カーカス6との間か
つバンド層8の内方に、軟質ゴムからなるブレーカクッ
ション9を介在させている。
又前記サイドウォール補強層10は、前記カーカス6側に
配されるゴム補強体11と、該ゴム補強体11内側表面に、
ゴム補強体11の外方端からのび内方端部で終端隣設され
るコード補強体12とを具える。
配されるゴム補強体11と、該ゴム補強体11内側表面に、
ゴム補強体11の外方端からのび内方端部で終端隣設され
るコード補強体12とを具える。
ゴム補強体11は、本例ではタイヤ最大巾位置近傍に最大
厚さ部分Qを有する厚肉の中央部11Aのタイヤ半径方向
外側に先細状にそのゴム厚さを減じてのびる外方部11B
を、又内側に同様の内方部11Cを夫々設けた略三日月状
をなし、本例では、JISA硬度が70〜90゜、100%モジュ
ラスが30〜70kg/cm2の硬質ゴムから形成される。
厚さ部分Qを有する厚肉の中央部11Aのタイヤ半径方向
外側に先細状にそのゴム厚さを減じてのびる外方部11B
を、又内側に同様の内方部11Cを夫々設けた略三日月状
をなし、本例では、JISA硬度が70〜90゜、100%モジュ
ラスが30〜70kg/cm2の硬質ゴムから形成される。
又前記ゴム補強体11は、パンク等の際のタイヤ荷重を効
果的に支承すべく、前記外方部11Bをサイドウオール部
4からトレッド部5に至り延在しており、又そのタイヤ
軸方向内縁と前記ベルト層7のタイヤ軸方向外縁との間
のタイヤ軸方向長さS1は、前記ベルト層7のベルト巾BW
の0.07倍以上かつ0.2倍以下に設定される。なお前記長
さS1がベルト巾BWの0.07倍未満の場合、タイヤ荷重がゴ
ム補強体11に適正に作用せず、縦たわみ量を増大させラ
ンフラット性能を大巾に損ねるとともにその耐久性を低
下する。又前記縦たわみ量は、前記長さS1がベルト巾BW
の0.2倍をこえてほぼ一定となり、従って0.2倍をこえる
場合、材料の無駄を招くばかりでなくタイヤ重量を増加
する。
果的に支承すべく、前記外方部11Bをサイドウオール部
4からトレッド部5に至り延在しており、又そのタイヤ
軸方向内縁と前記ベルト層7のタイヤ軸方向外縁との間
のタイヤ軸方向長さS1は、前記ベルト層7のベルト巾BW
の0.07倍以上かつ0.2倍以下に設定される。なお前記長
さS1がベルト巾BWの0.07倍未満の場合、タイヤ荷重がゴ
ム補強体11に適正に作用せず、縦たわみ量を増大させラ
ンフラット性能を大巾に損ねるとともにその耐久性を低
下する。又前記縦たわみ量は、前記長さS1がベルト巾BW
の0.2倍をこえてほぼ一定となり、従って0.2倍をこえる
場合、材料の無駄を招くばかりでなくタイヤ重量を増加
する。
又同様に前記ゴム補強体11の下方部11Cは、サイドウオ
ール部4からビード部3上方に至り延在し、そのタイヤ
半径方向下縁とビードコア2の中心との間の半径方向長
さS3が、前記ビード部3のヒール点Pから前記リムRの
リムフランジRaの上縁までのタイヤ半径方向長さである
フランジ高さFの0.3倍以上かつ2.0倍以下としている。
なおヒール点Pとは、リムフランジRa内側面とビード底
面とが交わる架空点であり、前記長さS3がフランジ高さ
Fの0.3倍未満の場合、ビード部3の剛性を不必要に高
めリム組み性能を低下する。
ール部4からビード部3上方に至り延在し、そのタイヤ
半径方向下縁とビードコア2の中心との間の半径方向長
さS3が、前記ビード部3のヒール点Pから前記リムRの
リムフランジRaの上縁までのタイヤ半径方向長さである
フランジ高さFの0.3倍以上かつ2.0倍以下としている。
なおヒール点Pとは、リムフランジRa内側面とビード底
面とが交わる架空点であり、前記長さS3がフランジ高さ
Fの0.3倍未満の場合、ビード部3の剛性を不必要に高
めリム組み性能を低下する。
又フランジ高さFの2.0倍をこえると該ビード部5の上
方部分での剛性が不十分となり、前記縦たわみ量を増
し、ランフラット性能を損ねるとともに該部分に応力が
集中し耐久性を低下する。
方部分での剛性が不十分となり、前記縦たわみ量を増
し、ランフラット性能を損ねるとともに該部分に応力が
集中し耐久性を低下する。
又前記コード補強体12は、例えばナイロン、レーヨン、
ポリエステル等の低弾性率の有機繊維コードからなる補
強コードをタイヤ半径方向に対して25゜以上かつ55゜以
下の角度で配列した本例では1枚の補強プライ12Aから
形成され、前記ゴム補強体11内面にそのほぼ全面に亘っ
て配される。
ポリエステル等の低弾性率の有機繊維コードからなる補
強コードをタイヤ半径方向に対して25゜以上かつ55゜以
下の角度で配列した本例では1枚の補強プライ12Aから
形成され、前記ゴム補強体11内面にそのほぼ全面に亘っ
て配される。
従って、ゴム補強体11は該コード補強体12により補強さ
れかつその内面に生じる局部的な圧縮歪を緩和し、クラ
ック等の発生を防止する一方、その内外側が補強プライ
12A及びカーカスプライ6A、6Bにより補強されるため、
ゴム補強体自らの荷重支持能力を大巾に高めることがで
き、縦たわみ量を減じランフラット性能を大巾に向上し
うるとともにゴム補強体11の屈曲疲労を軽減しうる。又
このことによりランフラット性能を向上しつつ前記最大
厚さ部分Qにおける最大ゴム厚さTを12.0mm以下とする
ゴム補強体11の薄肉化が可能となり、その結果、タイヤ
を軽量化しうる一方、ゴム補強体11のゴム発熱を抑制で
き、前記屈曲疲労の軽減と相俟ってランフラット時の耐
久性を大巾に向上しうる。なお前記補強コードが25゜未
満の場合、ゴム補強体11と補強プライ12Aとの間の半径
方向の剛性差が過大となりプライ剥離を招きやすく、又
55゜をこえると荷重支持能力が不十分となる。従って補
強コードはタイヤ半径方向に対して35゜以上かつ48゜以
下がより好ましい。さらに、前記コード補強体12は、略
ゴム補強体11の内面と同寸をなすことにより、カーカス
などに比べると、パンク時に作用する圧縮力が小さく、
プライ剥離を防止するのに役立つ。又前記最大ゴム厚さ
Tが3.0mm未満の場合ランフラット性能を得ることが困
難となる。
れかつその内面に生じる局部的な圧縮歪を緩和し、クラ
ック等の発生を防止する一方、その内外側が補強プライ
12A及びカーカスプライ6A、6Bにより補強されるため、
ゴム補強体自らの荷重支持能力を大巾に高めることがで
き、縦たわみ量を減じランフラット性能を大巾に向上し
うるとともにゴム補強体11の屈曲疲労を軽減しうる。又
このことによりランフラット性能を向上しつつ前記最大
厚さ部分Qにおける最大ゴム厚さTを12.0mm以下とする
ゴム補強体11の薄肉化が可能となり、その結果、タイヤ
を軽量化しうる一方、ゴム補強体11のゴム発熱を抑制で
き、前記屈曲疲労の軽減と相俟ってランフラット時の耐
久性を大巾に向上しうる。なお前記補強コードが25゜未
満の場合、ゴム補強体11と補強プライ12Aとの間の半径
方向の剛性差が過大となりプライ剥離を招きやすく、又
55゜をこえると荷重支持能力が不十分となる。従って補
強コードはタイヤ半径方向に対して35゜以上かつ48゜以
下がより好ましい。さらに、前記コード補強体12は、略
ゴム補強体11の内面と同寸をなすことにより、カーカス
などに比べると、パンク時に作用する圧縮力が小さく、
プライ剥離を防止するのに役立つ。又前記最大ゴム厚さ
Tが3.0mm未満の場合ランフラット性能を得ることが困
難となる。
さらに本例のタイヤ1においては、前記ビードコア2の
上方部に、カーカス本体部とその折り返し部とに囲まれ
る領域に介在してタイヤ半径方向外向きに先細状にのび
る硬質ゴムからなるビードエーペックス13が設けられ
る。
上方部に、カーカス本体部とその折り返し部とに囲まれ
る領域に介在してタイヤ半径方向外向きに先細状にのび
る硬質ゴムからなるビードエーペックス13が設けられ
る。
又ビード部3には、カーカス6のタイヤ軸方向内側に、
略三角形状をなしかつ下端がビード底に沿うビードベー
スラインLよりも半径方向内向きに突出する硬質ゴムか
らなる内向き片を設けることによって、該内向き片の下
端部により、ビード部3のタイヤ軸方向内側端で内向き
に突出するトウ部分14を形成する。又ビード部3下面に
は、前記トウ部分14のタイヤ軸方向外側に位置して、該
トウ部分14に連なる凹状のハンプ溝15を形成する一方、
ビード部3のタイヤ軸方向内面から前記トウ部分14、ハ
ンプ溝15を覆って、該ビード部3とリムRとのリムずれ
を防止するチエーフア19を添設している。又このビード
部3は、前記リムRに設ける環状溝16に前記トウ部分14
を嵌着させ、又ハンプ溝15に、リムRに形成したハンプ
17を嵌め合わせて、該リムRに着座し、これによってバ
ンク等の空気抜け時におけるリム外れを防いでいる。な
おトウ部分14、ハンプ溝15は、双方のビード部3に設け
ることも、その一方にのみ形成することもできる。
略三角形状をなしかつ下端がビード底に沿うビードベー
スラインLよりも半径方向内向きに突出する硬質ゴムか
らなる内向き片を設けることによって、該内向き片の下
端部により、ビード部3のタイヤ軸方向内側端で内向き
に突出するトウ部分14を形成する。又ビード部3下面に
は、前記トウ部分14のタイヤ軸方向外側に位置して、該
トウ部分14に連なる凹状のハンプ溝15を形成する一方、
ビード部3のタイヤ軸方向内面から前記トウ部分14、ハ
ンプ溝15を覆って、該ビード部3とリムRとのリムずれ
を防止するチエーフア19を添設している。又このビード
部3は、前記リムRに設ける環状溝16に前記トウ部分14
を嵌着させ、又ハンプ溝15に、リムRに形成したハンプ
17を嵌め合わせて、該リムRに着座し、これによってバ
ンク等の空気抜け時におけるリム外れを防いでいる。な
おトウ部分14、ハンプ溝15は、双方のビード部3に設け
ることも、その一方にのみ形成することもできる。
第1図に示す構造をなすタイヤサイズが215/50R14.5の
タイヤを第1表に示す仕様により試作するとともに、該
試作タイヤをリムサイズ600−14.5SWのリムに装着し、
各タイヤのリム組み性能及びランフラット性能を比較評
価した。
タイヤを第1表に示す仕様により試作するとともに、該
試作タイヤをリムサイズ600−14.5SWのリムに装着し、
各タイヤのリム組み性能及びランフラット性能を比較評
価した。
なおリム組み性能は、作業者によるフィーリング評価を
5点法で示し、値の大きいほど優れている。又ランフラ
ット性能は、700kgの荷重を負荷したタイヤをパンク状
態で走行させた時のタイヤが破壊するまでの走行距離を
比較例2を100とした指数で示し、値の大なほどすぐれ
ている。
5点法で示し、値の大きいほど優れている。又ランフラ
ット性能は、700kgの荷重を負荷したタイヤをパンク状
態で走行させた時のタイヤが破壊するまでの走行距離を
比較例2を100とした指数で示し、値の大なほどすぐれ
ている。
叙上のごとく本発明の安全タイヤは、サイドウオール部
内面に、硬質ゴムからなるゴム補強体と補強コードを有
するコード補強体とを具えるサイドウォール補強層を設
けているため、リム組み性能を損ねることなくかつ重量
増加を軽減しつつラ ンフラット性能を大巾に向上しうる。
内面に、硬質ゴムからなるゴム補強体と補強コードを有
するコード補強体とを具えるサイドウォール補強層を設
けているため、リム組み性能を損ねることなくかつ重量
増加を軽減しつつラ ンフラット性能を大巾に向上しうる。
第1図は本発明の一実施例を示す断面図である。 2……ビードコア、3……ビード部、 4……サイドウオール部、5……トレッド部、 6……カーカス、7……ベルト層、 10……サイドウォール補強層、 11……ゴム補強体、11A……中央部、 11B……外方部、11C……内方部、 12……コード補強体、12A……補強プライ。
Claims (4)
- 【請求項1】ビードコアが通るとともにリムに着座する
ビード部と、各ビード部から半径方向外向きにのびるサ
イドウオール部と、該サイドウオール部を継ぐトレッド
部とを具えるトロイダル状をなし、かつ前記トレッド
部、サイドウオール部を通りビード部の前記ビードコア
の廻りに両端を折返して係止されるカーカスコードを有
するカーカスと、前記トレッド部内方かつ前記カーカス
の外側に位置しかつタイヤ赤道に対して比較的小さいコ
ード角度で配列されるベルトコードを有するベルト層と
を具える一方、前記サイドウオール部の内面に、厚肉の
中央部分の半径方向の外方部及び内方部が夫々半径方向
外方及び内方に向かって厚さを減じるテーパ状とするこ
とにより断面略三日月状をなす弾性ゴムからなるゴム補
強体と、該ゴム補強体の内側表面にこのゴム補強体の半
径方向外方端からのびかつ内方端部で終端して配され、
しかも補強コードを有する少なくとも1枚の補強プライ
からなるコード補強体とを具えるサイドウオール補強層
を設けるとともに、 前記コード補強体は、前記補強コードを半径方向に対し
て25゜以上かつ55゜以下としてなる安全タイヤ。 - 【請求項2】前記ゴム補強体は、厚さが最大となる部分
における最大ゴム厚さTを3.0mm以上かつ12.0mm以下と
したことを特徴とする請求項1記載の安全タイヤ。 - 【請求項3】前記ゴム補強体は、前記外方部のタイヤ軸
方向内縁と、前記ベルト層のタイヤ軸方向外縁との間の
タイヤ軸方向の長さS1を、前記ベルト層の外縁間の長さ
である巾BWの0.07倍以上かつ0.2倍以下としたことを特
徴とする請求項1記載の安全タイヤ。 - 【請求項4】前記ゴム補強体は、前記ビードコア中心か
ら前記内方部のタイヤ半径方向下縁までの半径方向の長
さS3を、前記ビード部のヒール点から前記リムのリムフ
ランジ上縁までのタイヤ半径方向長さであるフランジ高
さFの2.0倍としたことを特徴とする請求項1記載の安
全タイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1280042A JPH07108610B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | 安全タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1280042A JPH07108610B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | 安全タイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03143710A JPH03143710A (ja) | 1991-06-19 |
JPH07108610B2 true JPH07108610B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=17619490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1280042A Expired - Fee Related JPH07108610B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | 安全タイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07108610B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
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US6230773B1 (en) * | 1998-03-17 | 2001-05-15 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Tire with sidewall carcass reinforcement |
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JPS6430809A (en) * | 1987-07-28 | 1989-02-01 | Sumitomo Rubber Ind | Run flat tire for high speed driving |
-
1989
- 1989-10-27 JP JP1280042A patent/JPH07108610B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH03143710A (ja) | 1991-06-19 |
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