JP3294062B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JP3294062B2 JP3294062B2 JP15906995A JP15906995A JP3294062B2 JP 3294062 B2 JP3294062 B2 JP 3294062B2 JP 15906995 A JP15906995 A JP 15906995A JP 15906995 A JP15906995 A JP 15906995A JP 3294062 B2 JP3294062 B2 JP 3294062B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/06—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
- B60C15/0603—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex
- B60C15/0607—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex comprising several parts, e.g. made of different rubbers
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
れる空気入りラジアルタイヤに関するものである。
タイヤの接地部分は、負荷に対する路面からの反力を受
けるため、接地部分に対応するサイドウォール部は撓み
変形し、この変形はビード部にも伝達される。このと
き、ビード部のタイヤ軸方向外側部分には圧縮歪みが生
じ、特に、カーカスプライの折返し部の端縁位置で大き
な圧縮歪みが発生する傾向にある。この圧縮歪みは、タ
イヤの転動ごとに繰り返し生じるため、この繰り返しに
よって、前記折返し部端縁位置でゴム亀裂が発生しやす
く、最終的には、セパレーションを引き起してタイヤ故
障を招くおそれがある。
する圧縮歪みの低減を図った例としては、特開平4−2
7606号公報に記載がある。この公報に記載された空
気入りタイヤは、図5に示すように、ビード部におい
て、カーカスプライ4の本体部2と折返し部3との間の
ビードコア6直上に、ショアA硬度が58°以上の少な
くとも1種類のゴムからなる硬質ゴム部8と、硬質ゴム
部8の直上に位置しショアA硬度が55°以下の軟質ゴ
ム部9とからなるスティフナー10を配設し、かつ、硬
質ゴム部8と軟質ゴム部9との境界面12のタイヤ軸方
向外側端縁14が、カーカスプライ4の折返し部端縁5
よりもタイヤ径方向外側18になるように配置してあ
り、すなわち、カーカスプライ4の折返し部端縁5が、
スティフナー10の硬質ゴム部8の外面上に位置するよ
うに配置したものである。これによって、スティフナー
10の上部を構成する軟質ゴム部9は、サイドウォール
部の撓み変形を吸収する役割を担い、一方、スティフナ
ー10の下部を構成する硬質ゴム部8は、カーカスプラ
イ4の折返し部端縁5での圧縮歪みを抑制するととも
に、ビードコア6の形崩れを防止する等の役割を担うこ
とができるようにしたものである。
り一層抑制するため、ビードコア6の周りにタイヤの内
から外へ巻き上げたカーカスプライ4の折返し部3のタ
イヤ軸方向外側13に、前記折返し部3に沿ってこの端
縁5を覆い隠す剛性の高いテキスタイルチェーファー7
を配置している。
記載のタイヤについて、ビード部の耐久性をさらに向上
させるための検討を行ってきた。その結果、このタイヤ
においてカーカスプライの折り返し端のセパレーション
に対しては、スティフナー10のショアA硬度55°以
下の軟質ゴム9により、サイドウォール部の撓み変形を
吸収したために、その撓みにより発生する圧縮歪が、カ
ーカス折り返し端では抑制され、効果があったが、新た
な問題が発生した。撓み変形を抑制し、圧縮歪を一層抑
制するために配置したテキスタイルチェーファーのタイ
ヤ径方向外側端縁位置でセパレーションが発生し、大幅
なビード耐久性向上が得られなかったのである。このテ
キスタイルチェーファーのタイヤ径方向外側端縁位置で
セパレーションが発生した要因は、図5に示す様にステ
ィフナー上部を構成するショアA硬度55°以下の軟質
ゴム9に、カーカス折り返し部端縁5を覆い隠す様に配
置している剛性の高いテキスタイルチェーファー7のタ
イヤ径方向外側端縁位置7aが隣接しているからであ
る。軟質ゴム9は、撓み変形を吸収し、大きく変形する
ため、その部分においては、大きな圧縮歪が生じてお
り、そこに隣接している剛性の高いテキスタイルチェー
ファー外側端縁7aには、特に、大きな圧縮歪が生じる
ため、この圧縮歪がタイヤ転動ごとに繰り返し生じるた
め、セパレーションが発生する。
ム硬さの異なる複数のゴムで構成し、特に、カーカスプ
ライの折返し部端縁と、テキスタイルチェーファーのタ
イヤ径方向外側端縁とを比較的ゴム硬度の大きいスティ
フナーの外面上に配置することによって、これらの端縁
でのセパレーションを抑制し、ビード部耐久性に優れた
空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
成する本体部と、ビードコアの周りにタイヤの内から外
へ巻き上げた折返し部とからなるカーカスプライの、折
返し部のタイヤ軸方向外側に、前記折返し部に沿ってこ
の折返し部の端縁を覆い隠す少数枚のテキスタイルチェ
ーファーを配設し、カーカスプライの本体部と折返し部
との間のビードコア直上に、ショアA硬度が58°以上
の少なくとも1種類のゴムからなる硬質ゴム部と、この
硬質ゴム部の直上に位置しショアA硬度が55°以下の
軟質ゴム部とからなるスティフナーを配設したビード部
を具え、硬質ゴム部と軟質ゴム部との境界面のタイヤ軸
方向外側の端縁が、テキスタイルチェーファーのタイヤ
径方向外側端よりもタイヤ径方向外側に位置することを
特徴とする空気入りラジアルタイヤである。また、前記
硬質ゴム部は、ショアA硬度が58〜68°の範囲であるゴ
ムAの1種類のゴムで構成されるか、又は、ビードコア
の直上に位置しビードコアの形崩れが防止可能なショア
A硬度、好ましくは70°以上の範囲のショアA硬度を有
するゴムBと、該ゴムBの直上に位置しショアA硬度が
58〜68°の範囲であるゴムAとの2種類のゴムで構成さ
れ、かつ前記ゴムAの外面上に、テキスタイルチェーフ
ァーのタイヤ径方向外側端縁が位置することが好適であ
る。
表的な幅方向断面を図1に、このタイヤのビード部を拡
大したものを図2に示す。この空気入りラジアルタイヤ
1は、カーカスを構成する本体部2と、ビードコア6の
周りにタイヤの内から外へ巻き上げた折返し部3とから
なるカーカスプライ4の、折返し部3のタイヤ軸方向外
側13に、前記折返し部3に沿ってこの端縁5を覆い隠
す2枚のテキスタイルチェーファー7を配設し、カーカ
スプライ4の本体部2と折返し部3との間のビードコア
6の直上に、1種類のゴムAからなる硬質ゴム部8と、
この硬質ゴム部8の直上に位置する軟質ゴム部9とから
なるスティフナー10を配設したビード部11を具えて
いる。
〜3枚程度が好ましい。この図では、テキスタイルチェ
ーファー7は、内側ゴム引き層7bと外側ゴム引き層7
cの2枚で構成し、内側ゴム引き層7bを、ビードコア
を包み込むように配置し、外側ゴム引き層7cを、前記
折返し部3の全面を覆い隠すように配置したが、本発明
では、テキスタイルチェーファー7は、折返し部端縁5
を覆い隠すような配置になっていればよく、この範囲内
で適宜変更することができる。
界面12のタイヤ軸方向外側端縁14は、テキスタイル
チェーファー7のタイヤ径方向外側端縁7aよりも、タ
イヤ径方向外側18に位置するよう配置すること、好ま
しくは、テキスタイルチェーファー7のタイヤ径方向外
側端縁7aから、スティフナー上端位置24までの距離
を l1 、前記タイヤ軸方向外側端縁14までの距離を l
2 とし、テキスタイルチェーファー7のコード径をdと
するとき、
側端縁7aは、テキスタイルチェーファー7が二枚以上
のゴム引き層7b、7cで構成されている場合、最も外
側に位置するゴム引き層7cのタイヤ径方向外側端縁
が、他のゴム引き層7bのタイヤ径方向外側端縁よりも
タイヤ径方向外側18にあるように配置したときの、最
も外側に位置するゴム引き層7cのタイヤ径方向外側端
縁のこととする。
以上の範囲、好ましくは58〜68°の範囲にし、軟質
ゴム9のゴム硬度は、55°以下の範囲とする。さら
に、図2では、カーカスプライ4とテキスタイルチェー
ファー7との間に、ラジアル方向に対して60°の角度
でコード配列したゴム引き層からなる一枚のワイヤーチ
ェーファー15をビードコア6を包み込むように配置し
たが、これは、ビード部を補強するために配置したもの
であり、本発明では、必要に応じて設けることができ
る。
ム部9は、サイドウォール部の撓み変形を吸収するため
には、ある程度の体積が必要である。具体的には軟質ゴ
ム部9のスティフナー10全体に占める体積百分率を1
0%以上とすることが好ましい。なお、スティフナー下
部を構成する硬質ゴム部8と軟質ゴム部9との境界面1
2のタイヤ軸方向外側端縁14位置を、できるだけタイ
ヤ径方向外側18に配置し、かつ、前記体積百分率を効
果的に大きくするには、前記境界面12のタイヤ軸方向
内側端縁17を、できるだけタイヤ径方向内側19に位
置するようにすることが好ましい。
ビードコア6の形崩れを防止できないようなタイヤの場
合には、図3及び図4に示すように、硬質ゴム部8を2
種類のゴムA、Bで構成し、ビードコア6の直上に位置
するゴムBのショアA硬度を70°以上の範囲にし、こ
のゴムBの直上に位置するゴムAのショアA硬度を58
〜68°の範囲にすることが好ましい。このとき、ゴム
Aの外面上に、カーカスプライ4の折返し部端縁5と、
テキスタイルチェーファー7のタイヤ径方向外側端縁7
aが位置するようにする。
した弾性率が2500kg/mm2以上のコードのゴム
引き層からなり、このコードは、例えば、スチール又ア
ラミド繊維からなるのが好ましい。カーカスのクラウン
部外周には、ベルト及びトレッド部を具えている。ベル
トは、少なくとも2枚のコードゴム引き層からなり、コ
ードゴム引き層のコードは、タイヤ赤道面に対して互い
に交差する配置になっている。トレッド部には、複数本
の周溝とこれらの周溝に交差する複数本の横溝を有して
いる。
の接地部分は、負荷に対する路面からの反力を受けるた
め、接地部分に対応するサイドウォール部は撓み変形
し、この変形はビード部に伝達されることは既に述べた
が、このときのビード部の変形は、スティフナーの性
質、特にゴム硬度に大きく左右されることは知られてい
る。
は、サイドウォール部の撓み変形を吸収してこの撓み変
形をビード部カーカスプライの折り返し端縁に伝達しな
いようにするには、変形しやすいこと、すなわち、ゴム
硬さを小さくすることが好ましく、一方、スティフナー
下方部においては、カーカスプライの折返し部端縁位置
での圧縮歪みを小さくするとともに、ビードコアの形崩
れを防止するためには、変形しにくいこと、すなわち、
ゴム硬さを大きくすることが好ましい。
ヤは、これらを満足させるため、図5及び図6に示すよ
うに、少なくとも1種類のゴムからなる硬質ゴム部と、
この硬質ゴム部の直上に位置する軟質ゴム部からなるス
ティフナーを配設することによって、軟質ゴム部でサイ
ドウォール部の撓み変形を吸収し、硬質ゴム部でカーカ
スプライの折返し部端縁での圧縮歪みを小さくするとと
もに、ビードコアの形崩れを防止することができるよう
にした。しかし、テキスタイルチェーファーのタイヤ径
方向外側端縁位置での故障については、特に考慮してい
なかったため、タイヤ径方向外側端縁は、軟質ゴム部の
外面上にあった。この位置では、スティフナーは、ショ
アA硬度55°以下の軟質ゴムで変形が大きく圧縮歪み
が大きくなっていた。従って、このタイヤのビード部で
は、テキスタイルチェーファーのタイヤ径方向外側端縁
位置でセパレーションが最も生じやすくなっていた。
は、カーカスプライ4の本体部2と折返し部3との間の
ビードコア6の直上に、ショアA硬度が58°以上の少
なくとも1種類のゴムからなる硬質ゴム部8と、この硬
質ゴム部8の直上に位置しショアA硬度が55°以下の
軟質ゴム部9とからなるスティフナー10を配設したビ
ード部11を具え、硬質ゴム部8と軟質ゴム部9との境
界面12のタイヤ軸方向外側端縁14が、テキスタイル
チェーファー7のタイヤ径方向外側端縁7aよりもタイ
ヤ径方向外側18に位置すること、すなわち、カーカス
プライ4の折返し部端縁5及びテキスタイルチェーファ
ー7のタイヤ径方向外側端縁7aの双方を、硬質ゴム部
8の外面上に配置することによって、これらの端縁5、
7a位置の双方で圧縮歪みを低減することができる。
ム部8を1種類のゴムAで構成する場合、このゴムAの
ショアA硬度は、ビードコアの形崩れ防止と、前記端縁
5、7a位置での圧縮歪みの低減との双方を満足するた
めに、ゴム硬度を58°以上にする必要がある。しか
し、余り硬すぎると変形時の歪が接着層のゴムに集中
し、接着層が破壊される。具体的には、硬質ゴム部8の
ゴム硬度を58〜68°の範囲にすることが好ましい。
また、スティフナー上部を構成する軟質ゴム部9のゴム
硬度は、サイドウォール部の撓み変形を吸収する役割を
担わせるため55°以下にし、また、図7のように、軟
質ゴム部9の、スティフナー10全体に占める体積百分
率が小さすぎる場合には、サイドウォール部の撓み変形
を軟質ゴムで十分に吸収することができないので、前記
体積百分率は10%以上とすることが好ましい。
成した場合、前記端縁5、7a位置での圧縮歪みの低減
は図れるが、ビードコア6の形崩れを十分に防止できな
い場合には、硬質ゴム部8を2種類のゴムA、Bで構成
することが好ましい。すなわち、カーカスプライ4の折
返し部端縁5及びテキスタイルチェーファー7のタイヤ
径方向外側端縁7aの双方を、ショアA硬度が58〜6
8°の範囲のゴムAの外面上に配置し、ビードコア8の
直上には、ショアA硬度が70°以上の範囲であるゴム
Bを配置することが好ましい。
実施例を図面を参照しながら説明する。 ・実施例1 実施例1に使用した発明タイヤは、図2に示すビード部
を有し、タイヤサイズがTBR11/70R22.5で
あり、カーカスを構成する本体部2と、ビードコア6の
周りにタイヤの内から外へ巻き上げた折返し部3とから
なるカーカスプライ4の、折返し部3のタイヤ軸方向外
側13に、前記折返し部3に沿ってこの端縁5を覆い隠
す2枚のテキスタイルチェーファー7を配設し、さら
に、カーカスプライ4とテキスタイルチェーファー7と
の間には、ビードコア6を包み込むようにラジアル方向
に対して60°の角度でコード配列したゴム引き層から
なる一枚のワイヤーチェーファー15を配置した。ま
た、カーカスプライ4の本体部2と折返し部3との間の
ビードコア6直上に、1種類のゴムAからなりショアA
硬度が63°の硬質ゴム部8と、この硬質ゴム部8の直
上に位置しショアA硬度が49°の軟質ゴム部9とから
なるスティフナー10を配設した。また、硬質ゴム部8
と軟質ゴム部9との境界面12のタイヤ軸方向外側端縁
14は、テキスタイルチェーファー7のタイヤ径方向外
側端縁7aよりも5mmだけタイヤ径方向外側18に位
置するようにした。また、軟質ゴム部9の、スティフナ
ー10全体に対する体積百分率を23%とした。カーカ
スプライ4は、ラジアル配列したスチールコードのゴム
引き層の一枚で構成した。カーカスのクラウン部外周に
は、ベルト層及びトレッド部を具えている。このベルト
層は内側に非伸張性コードが埋設されたベルトプライを
少なくとも2枚積層することにより構成している。そし
て、これらのベルトプライにそれぞれ埋設されたコード
は、タイヤ赤道面Sに対して所定の角度で交差するとと
もに、これらベルトプライ間において互いに逆方向に傾
斜し、交錯している。トレッド部には、4本の周溝とこ
れらの周溝に交差する複数本の横溝を配設した。
を有し、硬質ゴム部8を2種類のゴムA、Bで構成し、
ビードコア6の直上に位置するゴムBのショアA硬度を
84°に、このゴムBの直上に位置するゴムAのショア
A硬度を63°にし、硬質ゴム部8と軟質ゴム部9との
境界面12のタイヤ軸方向外側端縁14位置を、テキス
タイルチェーファー7のタイヤ径方向外側端縁7aより
も5mmだけタイヤ径方向外側18になるように配置
し、前記境界面12のタイヤ軸方向内側端縁17位置
を、ゴムAとゴムBとの境界面16のタイヤ軸方向内側
端縁20よりもタイヤ径方向内側19に位置するように
したこと以外は実施例1に使用したタイヤとほぼ同様な
構造を有する。なお、スティフナー10全体に対する体
積百分率は、軟質ゴム部9が23%、硬質ゴム部8の、
ゴムAが42%、ゴムBが35%とした。
イヤ軸方向内側端縁17を、前記境界面16のタイヤ軸
方向内側端縁20よりもタイヤ径方向外側18に位置す
るようにしたこと以外は実施例2に使用したタイヤとほ
ぼ同様な構造を有する。なお、スティフナー10全体に
対する体積百分率は、軟質ゴム部9が23%、硬質ゴム
部8の、ゴムAが42%、ゴムBが35%とした。
3に、前記折返し部3に沿ってこの端縁5を覆い隠す3
枚のテキスタイルチェーファー7を配設し、また、カー
カスプライ4の本体部2と折返し部3との間のビードコ
ア6直上に、1種類のゴムAからなりショアA硬度が6
3°の硬質ゴム部8と、この硬質ゴム部8の直上に位置
しショアA硬度が49°の軟質ゴム部9とからなるステ
ィフナー10を配設した。また、硬質ゴム部8と軟質ゴ
ム部9との境界面12のタイヤ軸方向外側端縁14は、
テキスタイルチェーファー7のタイヤ径方向外側端縁7
aよりも5mmだけタイヤ径方向外側18に位置するよう
にした。また、軟質ゴム部9の、スティフナー10全体
に対する体積百分率を23%とした以外は、実施例1に
使用したタイヤとほぼ同様な構造を有する。
を有し、前記境界面12のタイヤ軸方向外側端縁14
を、テキスタイルチェーファー7のタイヤ径方向外側端
縁7aよりも10mmだけタイヤ径方向内側19になる
ように配置し、前記境界面12のタイヤ軸方向内側端縁
17位置を、前記タイヤ軸方向外側端縁14位置よりも
幾分タイヤ径方向外側18に配置したこと以外は実施例
1に使用したタイヤとほぼ同様な構造を有する。また、
軟質ゴム部9の、スティフナー10全体に対する体積百
分率を23%とした。
を有し、硬質ゴム部8と軟質ゴム部9との境界面12の
タイヤ軸方向外側端縁14を、テキスタイルチェーファ
ー7のタイヤ径方向外側端縁7aよりも10mmだけタ
イヤ径方向内側19になるように配置し、前記境界面1
2のタイヤ軸方向内側端縁17位置を、前記タイヤ軸方
向外側端縁14位置よりも幾分タイヤ径方向外側18に
配置したこと以外は実施例2に使用したタイヤとほぼ同
様な構造を有する。なお、スティフナー10全体に対す
る体積百分率は、軟質ゴム部9が23%、硬質ゴム部8
の、ゴムAが42%、ゴムBが35%とした。
を有し、硬質ゴム部8と軟質ゴム部9との境界面12の
タイヤ軸方向外側端縁14を、テキスタイルチェーファ
ー7のタイヤ径方向外側端縁7aよりも5mmだけタイ
ヤ径方向外側18になるように配置し、前記境界面12
のタイヤ軸方向内側端縁17位置を、前記境界面12の
タイヤ軸方向外側端縁14位置よりもタイヤ径方向外側
18に配置し、軟質ゴム部9の、スティフナー10全体
に対する体積百分率を7%としたこと以外は実施例2に
使用したタイヤとほぼ同様な構造を有する。なお、ステ
ィフナー10全体に対する体積百分率は、硬質ゴム部8
の、ゴムAが58%、ゴムBが35%とした。
に、前記折返し部3に沿って、この端縁5を覆い隠す3
枚のテキスタイルチェーファー7を配設し、前記境界面
12のタイヤ軸方向外側端縁14を、テキスタイルチェ
ーファー7のタイヤ径方向外側端縁7aよりも10mm
だけタイヤ径方向内側19になるように配置し、前記境
界面12のタイヤ軸方向内側端縁17位置を、前記タイ
ヤ軸方向外側端縁14位置よりも幾分タイヤ径方向外側
18に配置したこと以外は実施例1に使用したタイヤと
ほぼ同様な構造を有する。また、軟質ゴム部9の、ステ
ィフナー10全体に対する体積百分率を23%とした。
した。試験は、タイヤ空気圧が8.5kgf/cm2 、
負荷荷重が5000kgfの条件下で、タイヤをドラム
上で時速60kmで走行させ、ビード部に破損が生じる
までの走行距離を測定し、ビード部耐久性を評価した。
評価は、スティフナーを構成する硬質ゴム部が一種であ
る実施例1と従来例1、前記硬質ゴム部が2種である実
施例2〜3と従来例2〜3、及び、ワイヤーチェーファ
ーをもたない実施例4と従来例4を、それぞれ相対的に
評価した。これらの結果を、それぞれ表1〜3に示す。
なお、表1〜3中のビード部耐久性の数値は、それぞれ
従来例1,2,4を100とした指数比で示したもので
あり、大きいほどよい。また、表中には、破損(セパレ
ーション)が生じた箇所についても併せて示した。
及び実施例4は、それぞれ従来例1、従来例2〜3、従
来例4に比べていずれもビード部耐久性に優れている。
また、実施例1〜4は、いずれもセパレーションが生じ
た箇所がカーカスプライの折返し部端縁位置であり、今
回、問題としていたテキスタイルチェーファーのタイヤ
径方向外側端縁位置でのセパレーションは認められなか
った。
返し部端縁5位置及びテキスタイルチェーファー7のタ
イヤ径方向外側端縁7aを、スティフナー10の硬質ゴ
ム部8の外面上に配置することで圧縮歪みを低減するこ
とができ、これらの位置でのセパレーションが抑制さ
れ、従って、ビード部耐久性が向上する。
硬質ゴム部8とで構成したことで、スティフナー上部を
構成する軟質ゴム部9は、サイドウォール部の撓み変形
を吸収する役割を担い、スティフナー下部を構成する硬
質ゴム部8は、前記効果に加えて、ビードコア6の形崩
れを防止する効果がある。
の幅方向断面図である。
部を拡大した図である。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
縁 7b 内側ゴム引き層 7c 外側ゴム引き層 8 硬質ゴム部 9 軟質ゴム部 10 スティフナー 11 ビード部 12 硬質ゴム部と軟質ゴム部との境界面 13 タイヤ軸方向外側 14 前記境界面12のタイヤ軸方向外側端縁 15 ワイヤーチェーファー 16 ゴムAとゴムBとの境界面 17 前記境界面12のタイヤ軸方向内側端縁 18 タイヤ径方向外側 19 タイヤ径方向内側 20 前記境界面16のタイヤ軸方向内側端縁
Claims (4)
- 【請求項1】 カーカスを構成する本体部と、ビードコ
アの周りにタイヤの内から外へ巻き上げた折返し部とか
らなるカーカスプライの、折返し部のタイヤ軸方向外側
に、前記折返し部に沿ってこの折返し部の端縁を覆い隠
す少数枚のテキスタイルチェーファーを配設し、カーカ
スプライの本体部と折返し部との間のビードコア直上
に、ショアA硬度が58°以上の少なくとも1種類のゴ
ムからなる硬質ゴム部と、この硬質ゴム部の直上に位置
しショアA硬度が55°以下の軟質ゴム部とからなるス
ティフナーを配設したビード部を具える空気入りラジア
ルタイヤにおいて、 硬質ゴム部と軟質ゴム部との境界面のタイヤ軸方向外側
端縁が、テキスタイルチェーファーのタイヤ径方向外側
端縁よりもタイヤ径方向外側に位置することを特徴とす
る空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 前記硬質ゴム部は、ショアA硬度が58〜
68°の範囲であるゴムAの1種類のゴムで構成される請
求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項3】 前記硬質ゴム部は、ビードコアの直上に
位置しビードコアの形崩れが防止可能なショアA硬度を
有するゴムBと、該ゴムBの直上に位置しショアA硬度
が58〜68°の範囲であるゴムAとの2種類のゴムで構成
され、かつ前記ゴムAの外面上に、テキスタイルチェー
ファーのタイヤ径方向外側端縁が位置する請求項1記載
の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項4】 前記ゴムBのショアA硬度が70°以上の
範囲である請求項3記載の空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP15906995A JP3294062B2 (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15906995A JP3294062B2 (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 空気入りラジアルタイヤ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06146367 Division | 1994-06-28 | 1994-06-28 |
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JPH0811509A JPH0811509A (ja) | 1996-01-16 |
JP3294062B2 true JP3294062B2 (ja) | 2002-06-17 |
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