JPH07108416A - 鋸盤の切粉除去装置 - Google Patents

鋸盤の切粉除去装置

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JPH07108416A
JPH07108416A JP5255355A JP25535593A JPH07108416A JP H07108416 A JPH07108416 A JP H07108416A JP 5255355 A JP5255355 A JP 5255355A JP 25535593 A JP25535593 A JP 25535593A JP H07108416 A JPH07108416 A JP H07108416A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラシの摩耗量に比例してブラシの回転数を
上げて、ブラシの周速を常に最適周速に維持できるよう
にした鋸盤の切粉除去装置を提供することにある。 【構成】 鋸刃21を備えた鋸刃ハウジング11に設け
られ鋸刃21に付着した切粉を除去する円形のブラシ4
5を回転自在に支持する回動可能なブラシ支持部材35
と、鋸刃21に近接した位置に設けられ、ブラシ支持部
材35の回動によりブラシ45が当接するストッパ部材
61と、ブラシ支持部材35に設けられブラシ45を回
転せしめる駆動手段39と、ブラシ45の摩耗量を検出
するブラシ摩耗量検出手段33Eと、このブラシ摩耗量
検出手段33Eによって検出されたブラシ摩耗量に応じ
てブラシ45の周速が予め設定された最適な周速となる
べく、駆動手段39の回転を制御せしめる制御装置87
と、を備えてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、横型帯鋸盤,竪型帯
鋸盤,丸鋸盤などの鋸盤において、鋸刃でワークを切断
した際に鋸刃に付着した切粉を除去するようにした鋸盤
の切粉除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋸盤としての例えば横型帯鋸盤に
おいて、鋸刃でワークに切断加工を行うと切粉が発生す
る。この発生した切粉は鋸刃のガーレットに入り込み、
この部分に付着する恐れがある。
【0003】鋸刃に付着した切粉を除去する切粉除去装
置としては、既に当出願人が出願した例えば特開平4−
46711号公報が知られている。すなわち、ブラシ支
持部材に備えられた回転自在なブラシを、スプリングの
付勢力によりストッパ部材に押し付け、鋸刃とブラシの
オーバラップ量を自動的に調整するようになっている。
【0004】しかも、鋸刃に付着した切粉を除去せしめ
るブラシの回転数は、駆動ホイールを回転せしめる駆動
モータにギヤなどで連結させて鋸速の変化により比例し
て変化させている。または、駆動ホイールを回転せしめ
る駆動モータと、ブラシを回転せしめる駆動モータを一
個のインバータで同時に制御してブラシの回転数を変化
させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の切粉除去装置におけるブラシが摩耗し、直径が小さ
くなると、周速が変化してしまう。周速が変化すると、
鋸刃1刃当りのブラシの通過長さが短くなる為、付着し
た切粉が取れにくくなってしまうという問題があった。
【0006】すなわち、ブラシの周速V,ブラシの直径
d,回転数Nとの間には、 V=πdN の関係があるから、鋸刃1刃がブラシの幅Aを通過する
時間をtとすると、ブラシの通過長さLは、 L=(πNt/60)・d となり、長さLは直径dに正比例する。したがって、ブ
ラシの径の変化をΔdとすると、ブラシの長さの減少量
Xは、 X=(πNt/60)・Δd となり、Δdは例えば0〜60mmであるから、d=15
φのときには約40%ダウンしてしまうという問題が
あった。
【0007】この発明の目的は、上記問題点を改善する
ために、ブラシの摩耗量に比例してブラシの回転数を上
げて、ブラシの周速を常に最適周速に維持できるように
した鋸盤の切粉除去装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、鋸刃を備えた鋸刃ハウジングに設けら
れ鋸刃に付着した切粉を除去する円形のブラシを回転自
在に支持する回動可能なブラシ支持部材と、鋸刃に近接
した位置に設けられ、ブラシ支持部材の回動によりブラ
シが当接するストッパ部材と、ブラシ支持部材に設けら
れブラシを回転せしめる駆動手段と、ブラシの摩耗量を
検出するブラシ摩耗量検出手段と、このブラシ摩耗量検
出手段によって検出されたブラシ摩耗量に応じてブラシ
の周速が予め設定された最適な周速となるべく、駆動手
段の回転を制御せしめる制御装置と、を備えて鋸盤の切
粉除去装置を構成した。
【0009】前記ブラシ摩耗量検出手段が、前記ブラシ
支持部材の回動角を検出する回動角検出手段であるこ
と、あるいはブラシの実際の径を検出する径検出手段で
あることが望ましいものである。
【0010】また、前記回動角検出手段が、前記ブラシ
支持部材が回動されるヒンジピンの回動角や回転抵抗を
検出する検出手段であること、あるいは前記ブラシ支持
部材が回動された際の位置を検出する位置検出手段であ
ることが好ましいものである。
【0011】
【作用】この発明の鋸盤の切粉除去装置を採用すること
により、ブラシ支持部材がストッパ部材の方向へ回動さ
れて、ブラシ支持部材に設けられた回転自在なブラシが
ストッパ部材に当接してブラシの歯先が鋸刃に所定量だ
け入り込んだ状態となる。
【0012】この状態で、駆動手段を駆動せしめること
によりブラシが最適周速で回転されて切断中の鋸刃に付
着した切粉が除去される。そして、切粉を除去している
ブラシの摩耗量が常時にブラシ摩耗量検出手段で検出さ
れる。この検出されたブラシの摩耗量が制御装置に取り
込まれると、制御装置ではブラシの摩耗量に応じてブラ
シの回転数を制御し、駆動手段にブラシの周速が最適周
速となるように指令が与えられる。而して、鋸刃に付着
する切粉が確実に除去される。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0014】図6を参照するに、鋸盤の一例としての横
型帯鋸盤1は、箱状の基台3を備えてなり、この基台3
にはワークWを支持するためのワークテーブル5が設け
てあると共に、ワークWをワークテーブル5上の所定位
置に固定するために一対の固定バイス7aと可動バイス
7bからなる本体バイス7が設けてある。なお、固定バ
イス7aは不動であり、可動バイス7bは固定バイス7
aに接近離反する左右方向(図6において左右方向)へ
移動可能である。また、上記ワークテーブル5は基台3
の一部を構成するものである。
【0015】上記基台3にはヒンジシャフト9を介して
上下方向に揺動自在な鋸刃ハウジング11が設けられて
いる。上記鋸刃ハウジング11を揺動させるために、基
台3の適宜位置には昇降用シリンダ13が設けられてお
り、この昇降用シリンダ13から上方向へ突出自在なピ
ストンロッド15は鋸刃ハウジング11の適宜位置に連
結してある。なお、基台3に対して鋸刃ハウジング11
を上下動させるための構成としては、上記構成の他に基
台3にガイドポストを立設し、このガイドポストに案内
されて鋸刃ハウジング11が上下動させる構成としても
差し支えないものである。
【0016】上記鋸刃ハウジング11内には駆動ホイー
ル17、従動ホイール19が回転自在に設けてあり、こ
の駆動、従動ホイール17,19にはエンドレス状の鋸
刃21が掛回されている。なお、駆動ホイール17は回
転装置(図示省略)に連動連結してある。またワークテ
ーブル5に支持されたワークWに対して、鋸刃21をほ
ぼ垂直に保持するために、鋸刃ハウジング11に取付け
たビーム部材23には、一対の鋸刃ガイド25a,25
bが位置調節自在に設けてある。なお、上記鋸刃ガイド
25aは不動であり、鋸刃ガイド25bは鋸刃ガイド2
5aに近接,離反する左右方向へ移動可能である。
【0017】上記構成により、一対の固定、可動バイス
7a,7bを接近させことにより、ワークWをワークテ
ーブル5の所定位置に固定せしめる。そして、回転装置
を適宜に操作して駆動、従動ホイール17,19を回転
させ、帯鋸刃21を走行駆動させると共に、昇降用シリ
ンダ13を適宜に操作して鋸刃ハウジング11を下方向
へ揺動させる。これによって、一対の鋸刃ガイド25
a,25bを介してワークWに対して垂直に案内された
鋸刃21により、所望の切断加工が行われるものであ
る。
【0018】上記鋸刃21に付着した切粉を除去するた
めに鋸刃ハウジング11には切粉除去装置27が設けら
れている。この切粉除去装置27の詳細については、図
1、図2、図3および図4を参照するに、鋸刃ハウジン
グ11には固定ブロック29の一端が設けられていると
共に、この固定ブロック29には固定フレーム31が一
体化されている。この固定フレーム31にはヒンジピン
33を支点としてケーシング形状をしたブラシ支持部材
35が図1において左右方向へ揺動可能に設けられてい
る。前記ヒンジピン33の図1において左端にはブラシ
(後述)の摩耗量を検出するブラシ摩耗量検出手段とし
ての例えばエンコーダ33Eが備えられている。
【0019】このブラシ支持部材35内の下部にはモー
タベース37が複数のボルトで取付けられている。この
モータベース37上には駆動手段としての駆動モータ3
9が設けられていると共に、モータベース37の下部に
はギヤボックス41が取付けられている。このギヤボッ
クス41内には、駆動モータ39の出力軸には例えばベ
ベルギヤが設けられ、このベベルギヤには他のベベルギ
ヤが噛合されている。しかも、他のベベルギヤには回転
自在な回転軸43が装着されている。この回転軸43に
は円形のブラシとして例えばワイヤブラシ45が嵌合さ
れ、締めねじ47で固定されている。このワイヤブラシ
45を被うべくカバー47Cが前記ギヤボックス41の
前方(図1において左方)に取付けられている。
【0020】上記構成により、駆動モータ39を駆動せ
しめると、出力軸、一対のベベルギヤを介して回転軸4
3に回転が伝達されることになる。この回転軸43が回
転されることにより、ワイヤブラシ45が所望の回転数
で回転されることになる。
【0021】前記鋸刃ハウジング11には、図1、図2
および図3に示されているように、ストッパシリンダ4
9が取付けられている。このストッパシリンダ49内に
はピストンロッド51が設けられている。
【0022】また、ピストンロッド51は下方へ突出さ
れており、ピストンロッド51の先端にはピン55でア
ーム部材56を介してリンク57の一端が取付けられて
おり、リンク57の他端は図3において左右方向へ延伸
したロッド59の一端に装着されている。このロッド5
9の他端(図3において左端)にはストッパ部材61が
装着されている。なお、前記ロッド59はブラケット6
3を介して前記鋸刃ハウジング11に取付けられてい
る。また、前記ストッパシリンダ49の上部には配管6
5の一端が接続されていると共に配管65の他端は前記
鋸刃ハウジング11に取付けられている。しかも、この
配管65は他の配管を介して油圧源に連結されている。
【0023】上記構成により、図示省略の油圧源より配
管65を介して油圧がストッパシリンダ49に供給され
ることによって、ピストンロッド51が図1において下
降されることにより、アーム部材56、リンク57を介
してロッド59が図2において時計方向回りへ回動され
てストッパ部材61が2点鎖線の後退端位置から実線の
前進端位置へ回動されることになる。油圧シリンダ49
から油圧を抜くと共に、ピストンロッド51が上昇して
ストッパ部材61が実線の前進端位置から2点鎖線の後
退端位置へ回避されることになる。
【0024】前記ブラシ支持部材35は前記固定フレー
ム31にヒンジピン33を支点として揺動可能に設けら
れている。すなわち、前記ブラシ支持部材35がストッ
パ部材61に対して接近,離反する方向へ移動可能に設
けられている。
【0025】より詳細には、図2に示されているよう
に、ブラシ支持部材35に付勢手段としての例えばスプ
リング67の一端が取付けられていると共に、スプリン
グ67の他端が前記ストッパシリンダ49に取付けられ
ている。スプリング67の付勢力により、ヒンジピン3
3を支点として常に図2において反時計方向回りに回動
されるようになっている。
【0026】ワイヤブラシ45の前進端位置を検出する
ために、図1,図2に示されているようにブラシ支持部
材35の支持フレーム35Bに近接スイッチ69とスト
ッパ71が取付けられているものである。
【0027】上記構成により、ブラシ支持部材35がヒ
ンジピン33を支点として図2において反時計方向回り
に回動されると、ストッパ71が固定ブロック29の下
面に突当てることにより近接センサ67でブラシ支持部
材35を介してワイヤブラシ45の前進端位置が検出さ
れることになる。
【0028】前記固定ブロック29にはブラシ支持部材
35を固定せしめる固定手段73が設けられている。よ
り詳細には、固定ブロック29内にロックシリンダ75
が設けられている。このロックシリンダ75にはピスト
ン75Pを境にして第1,第2シリンダ室75A,75
Bが形成されていると共に、ピストン75Pにはピスト
ンロッド77が一体化されている。このピストンロッド
77は図4において右側に突出されており、ブラシ支持
部材35を介してブレーキ板79が設けられている。
【0029】上記構成により、第1シリンダ室75Aに
油圧を供給すると、ピストン75Pを介してピストンロ
ッド77が図4において左方へ摺動してブレーキ板79
が働き、ブラシ支持部材35が固定(ロック)されるこ
とになる。第2シリンダ室75Bに油圧を供給すること
により、ブラシ支持部材35がアンロックされることに
なる。
【0030】次に、切粉除去装置の全体の動作を図5の
フローチャートを基にして説明すると、ステップS1で
ストッパシリンダ49の作動によりピストンロッド51
が下降することにより、ストッパ部材61が前進端位置
に位置決めされる。ステップS2でロックシリンダ79
をアンロックせしめると、ステップS3でスプリング6
7の付勢力によりブラシ支持部材35が図2においてヒ
ンジピン33を支点として反時計方向回りに回動してワ
イヤブラシ45がストッパ部材61に当接される。
【0031】ワイヤブラシ45がストッパ部材61に当
接すると、ステップS4でロックシリンダ75をロック
させる。次いで、ステップS5でストッパシリンダ49
の作動によりストッパ部材61を後退端位置へ回避させ
る。ステップS6でブラシ支持部材35に設けられたス
トッパ71が固定ブロック29に突当てられると、近接
スイッチ69がドグ73に当接されてブラシ支持部材3
5が前進端位置にきたことが検出される。その結果、ワ
イヤブラシ45に寿命がきたことを知らせるためステッ
プS7でアラームが出される。
【0032】ステップS6でブラシ支持部材35が前進
端位置に到達していない場合には、ステップS8でワイ
ヤブラシ45の位置を調整するかどうか判断されて、調
整する場合にはステップS1の手前に戻り、調整しない
場合にはそのまま終了する。
【0033】このように、鋸刃21とワイヤブラシ45
のオーバラップ量を切断中に行なうため、自動で調整で
き、常に安定したオーバラップ量を得ることができる。
調整後ワイヤブラシ45の移動方向を固定(ロック)す
るため、ワイヤブラシ45の移動方向にかかる突発的な
力例えば鋸刃21からの反力による振動を防止すること
ができる。
【0034】また、ストッパ部材61が面でできている
ため、強い力で押し付けられ、ストッパ部材61が調整
後、後退端位置へ回避されるから、ストッパ部材61は
ワイヤブラシ45と非接触になり、駆動モータ39のト
ルクが小さくて済み省電力となると共にワイヤブラシ4
5の摩耗を少なくすることができ、寿命を延ばすことが
できる。
【0035】図2に示されているように、ブラシ45が
前進端位置にあるストッパ部材61に当接した位置(図
1参照)と、ブラシ45が前進端位置にあるストッパ部
材61から外れた位置に移動位置決めされる移動位置決
め装置81が設けられている。
【0036】より詳細には、図2に示されているよう
に、鋸刃ハウジング11の下部にはシリンダ83が設け
られており、このシリンダ83にはピストンロッド85
が左右方向へ移動自在に装着されている。
【0037】上記構成により、鋸刃21でワークWに切
断加工を行っている間、すなわち、図2に示されている
ように、シリンダ83のピストンロッド85が縮んだ状
態で前進端位置にあるストッパ部材61にブラシ45が
当接する当接位置にあって、鋸刃21に付着した切粉が
回転しているブラシ45で除去される。
【0038】また、鋸刃21でワークWに切断加工を行
っていない間、例えばワークWを搬入,搬出していると
きには、シリンダ83を作動せしめ、ピストンロッド8
5が左方へ伸ばされてギヤボックス41を押することに
より、ブラシ支持部材35がヒンジピン33を支点とし
て図2において時計方向回りへ回動し、ブラシ45がス
トッパ部材61から外れた位置に移動位置決めされる。
したがって、鋸刃21でワークWに切断加工を行ってい
ない間、ブラシ45は鋸刃21から外されることによ
り、ブラシ45が消耗しないから、トータル的にみてブ
ラシ45の消耗が少なくなり、ブラシ45の長寿命化を
図ることができる。なお、ストッパ部材61から外れた
位置ではワイヤブラシ45の交換が行われてもよい。
【0039】再び、図1を参照するに、ブラシ45の摩
耗量を検出するブラシ摩耗量検出手段としての例えばエ
ンコーダ33Eには制御装置87が接続されている。こ
の制御装置87には速度コントローラ89を介して駆動
モータ39が接続されている。
【0040】上記構成により、鋸刃21でワークWに切
断加工を行っている間は、ワイヤブラシ45は駆動モー
タ39を駆動せしめることにより、最適周速で回転され
て鋸刃21に付着した切粉が除去される。そして、切断
加工中にワイヤブラシ45で切粉が除去されるにつれ
て、ワイヤブラシ45が徐々に摩耗していき、ブラシ支
持部材35が図2においてヒンジピン33を支点として
反時計方向回りに回動される。このブラシ支持部材35
の回動による回動角は、ヒンジピン33に備えられたエ
ンコーダ33Eで検出される。
【0041】このエンコーダ33Eで検出された回動角
が制御装置87に取り込まれて、制御装置87ではワイ
ヤブラシ45の摩耗量が演算処理される。さらに、制御
装置87では、V=πdN(V:周速,d:直径,N:
回転数)の関係より、周速Vを常に最適周速を維持する
ためには、直径dの減少量すなわちワイヤブラシ45の
摩耗量に比例して回転数Nを上げるべく、制御装置87
から速度コントローラ89に指令が与えられて、駆動モ
ータ39の回転数が上げられることになる。
【0042】したがって、ワイヤブラシ45の摩耗量に
応じて駆動モータ39の回転数を上げることにより、常
にワイヤブラシ45の周速を最適周速に維持させること
ができ、鋸刃21に付着した切粉を確実に除去すること
ができる。常に最適周速でワイヤブラシ45が回転され
るため、ワイヤブラシ45の摩耗も最小限におさえるこ
とができる。
【0043】ワイヤブラシ45の摩耗量を検出するブラ
シ摩耗量検出手段として、上述の実施例ではブラシ支持
部材35の回動角を、ヒンジピン33に備えられたエン
コーダ33Eで検出しているが、例えば図7に示されて
いるように、ヒンジピン33に回転式抵抗検出手段91
を備えることにより、ブラシ支持部材35が回動したと
きのヒンジピン33の回動量を回転式抵抗検出手段91
で検出するようにしてもよい。
【0044】また、図8に示されているように、鋸刃ハ
ウジング11に設けられた光学式変位センサなどの位置
検出手段93でブラシ支持部材35の回動角を検出する
ようにしても構わない。
【0045】さらに、図9に示されているように、回転
しているワイヤブラシ45の径を直接検出するようにし
てもよい。すなわち、図9において、鋸刃ハウジング1
1には左右方向へ延伸したガイド95の一端が設けられ
ていると共に駆動モータ97が取付けられている。この
駆動モータ97に連結されたねじ99が左右方向へ延伸
されている。このねじ99には上下方向へ延伸したアー
ム部材101が螺合されていると共に前記ガイド95に
ガイドされている。しかも、アーム部材101の上端に
は例えば接触センサ103が設けられている。
【0046】上記構成により、駆動モータ97を駆動せ
しめると、ねじ99が回転されて、アーム部材101が
ガイド95に案内されて例えば左方へ移動することによ
り、接触センサ103がワイヤブラシ45の先端に接触
することによって、ワイヤブラシ45の径を検出するこ
とができる。
【0047】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他
の態様で実施し得るものである。本実施例ではワイヤブ
ラシ45の径の変化を検出する例で説明したが、ワーク
Wの材質,鋸速,駆動モータの電流,切削レート,ブラ
シの線径,材質,鋸刃の種類などによってもブラシの最
適周速は異なるため、その情報をNC装置にて読み取
り、自動で周速を調整するようにしてもよい。また、自
動調整式のワイヤブラシに限らず、手動調整式のワイヤ
ブラシにおいてもその変化量が検出できるので実施可能
である。
【0048】ワイヤブラシの駆動モータの回転数の変更
は、電気的に駆動モータの回転を変えるだけでなく、無
段変速機などで機械的に変えるようにしてもよい。デー
タを取り込みブラシの周速を変化させるタイミングは、
加工開始信号を取り込む方法でもよいし、また任意の周
期で調整してもよい。ブラシの材質はワイヤだけでな
く、ナイロンなどでもよいものである。
【0049】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、特許請求の範囲に記載さ
れているとおりの構成であるから、ブラシ径の摩耗量を
ブラシ摩耗量検出手段で検出することにより、ブラシの
摩耗量に応じてブラシの回転数を上げて、常にブラシの
周速を最適周速に維持できるから、鋸刃に付着す切粉を
確実に除去することができる。また、ブラシの周速が常
に最適周速となっているので、ブラシの摩耗も最小限に
おさえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の切粉除去装置の一実施例を示す正面
図である。
【図2】図1における右側面図である。
【図3】ストッパ部材を前進端位置,後退端位置に位置
決めする部分の説明図である。
【図4】図2における平面図である。
【図5】この発明の切粉除去装置のブラシで切粉を除去
する動作のフローチャートである。
【図6】この発明の切粉除去装置を備えた一実施例の横
型鋸盤の正面図である。
【図7】この発明の主要であるブラシ摩耗量検出手段の
他の実施例を説明する説明図である。
【図8】この発明の主要部であるブラシ摩耗検出手段の
他の実施例を説明する説明図である。
【図9】この発明の主要部であるブラシ摩耗検出手段の
他の実施例を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 横型帯鋸盤(鋸盤) 11 鋸刃ハウジング 27 切粉除去装置 33 ヒンジピン 33E エンコーダ(ブラシ摩耗量検出手段) 35 ブラシ支持部材 39 駆動モータ(駆動手段) 45 ワイヤブラシ(ブラシ) 61 ストッパ部材 87 制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋸刃を備えた鋸刃ハウジングに設けられ
    鋸刃に付着した切粉を除去する円形のブラシを回転自在
    に支持する回動可能なブラシ支持部材と、鋸刃に近接し
    た位置に設けられ、ブラシ支持部材の回動によりブラシ
    が当接するストッパ部材と、ブラシ支持部材に設けられ
    ブラシを回転せしめる駆動手段と、ブラシの摩耗量を検
    出するブラシ摩耗量検出手段と、このブラシ摩耗量検出
    手段によって検出されたブラシ摩耗量に応じてブラシの
    周速が予め設定された最適な周速となるべく、駆動手段
    の回転を制御せしめる制御装置と、を備えてなることを
    特徴とする鋸盤の切粉除去装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラシ摩耗量検出手段が、前記ブラ
    シ支持部材の回動角を検出する回動角検出手段であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の鋸盤の切粉除去装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラシ摩耗量検出手段が、ブラシの
    実際の径を検出する径検出手段であることを特徴とする
    請求項1記載の鋸盤の切粉除去装置。
  4. 【請求項4】 前記回動角検出手段が、前記ブラシ支持
    部材が回動されるヒンジピンの回動角や回転抵抗を検出
    する検出手段であることを特徴とする請求項2記載の鋸
    盤の切粉除去装置。
  5. 【請求項5】 前記回動角検出手段が、前記ブラシ支持
    部材が回動された際の位置を検出する位置検出手段であ
    ることを特徴とする請求項2記載の鋸盤の切粉除去装
    置。
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