JPH07107822B2 - 電気機器の保護方法 - Google Patents
電気機器の保護方法Info
- Publication number
- JPH07107822B2 JPH07107822B2 JP1039712A JP3971289A JPH07107822B2 JP H07107822 B2 JPH07107822 B2 JP H07107822B2 JP 1039712 A JP1039712 A JP 1039712A JP 3971289 A JP3971289 A JP 3971289A JP H07107822 B2 JPH07107822 B2 JP H07107822B2
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- Japan
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- melting point
- equipment
- fuse element
- fuse
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は電気機器の保護方法に関するものである。
〈従来の技術〉 電気機器に対しては、過電流または異常発熱に対して電
流ヒューズとか温度ヒューズにより保護している。
流ヒューズとか温度ヒューズにより保護している。
しかしながら、過電流とか異常発熱の発生なく通常の機
器寿命を経過するときがあり、かかる経過後でも従来に
おいては機器の使用を継続している。
器寿命を経過するときがあり、かかる経過後でも従来に
おいては機器の使用を継続している。
〈解決しようとする課題〉 しかしながら、このような機器は近く破損する蓋然性が
大であり、その使用を停止することが安全である。
大であり、その使用を停止することが安全である。
而るに機器使用時間を累積的に計数し、所定の寿命時間
でヒューズまたはスイッチを作動させることが考えられ
るが、構成の複雑化、コストアップ等を免れ得ない。
でヒューズまたはスイッチを作動させることが考えられ
るが、構成の複雑化、コストアップ等を免れ得ない。
本発明は、小型かつ簡易な構成によって、所定の長期間
(平均的な機器寿命)経過後における機器への通電を遮
断し得る方法を提供することにある。
(平均的な機器寿命)経過後における機器への通電を遮
断し得る方法を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明に係る電気機の保護方法は、金属材Aと金属材B
との合金の融点よりも各金属材A,Bの融点が高温である
当該金属材Aと金属材Bとの複合体を感温ヒューズ素子
として用い、保護すべき機器の定常運転下、その機器発
熱下での素子加熱温度で金属材Aと金属材Bとの相互移
行による合金化を進行させ、異常なく予め定めた寿命時
間に達した機器の通電を、感温ヒューズ素子の上記素子
加熱温度への融点低下による溶断で遮断させることを特
徴とする構成である。
との合金の融点よりも各金属材A,Bの融点が高温である
当該金属材Aと金属材Bとの複合体を感温ヒューズ素子
として用い、保護すべき機器の定常運転下、その機器発
熱下での素子加熱温度で金属材Aと金属材Bとの相互移
行による合金化を進行させ、異常なく予め定めた寿命時
間に達した機器の通電を、感温ヒューズ素子の上記素子
加熱温度への融点低下による溶断で遮断させることを特
徴とする構成である。
〈実施例の説明〉 以下、図面により本考案を説明する。
第1図Aは本発明において使用するヒューズを示す表面
図であり、第1図Bは同上ヒューズを示す裏面図であ
る。第1図A並びに第1図Bにおいて1は絶縁基板、例
えばセラミックス板である。2,2は絶縁板の片面に設け
た一対の電極、3,3は各電極2,2に接続したリード線であ
る。4は電極間に橋設せる感温ヒューズ素子であり、金
属材Aと金属材Bとの複合体から構成されている。
図であり、第1図Bは同上ヒューズを示す裏面図であ
る。第1図A並びに第1図Bにおいて1は絶縁基板、例
えばセラミックス板である。2,2は絶縁板の片面に設け
た一対の電極、3,3は各電極2,2に接続したリード線であ
る。4は電極間に橋設せる感温ヒューズ素子であり、金
属材Aと金属材Bとの複合体から構成されている。
この複合化は第2図Aに示すような積層、第2図Bに示
すような混合集束、第2図Cに示すような粉体圧縮成
形、或いは、第2図Dに示すような連接によって行うこ
とができる。金属材A並びに金属材Bの融点は金属材A
と金属材Bとの混合(AB合金)体の融点よりも高温であ
る。5はフラックス層であり、その融点はAB合金体の融
点よりも低温である。このフラックス5には、ロジンを
主成分として活性剤等の添加剤を加えたものを使用でき
る。6,6は絶縁基板1の他面に設けた一対の電極、7,7は
各電極6,6に連続したリード線である。8は電極6,6間に
橋設せる抵抗体、例えば膜抵抗である。9は絶縁被覆層
であり、デッピング等により成形できる。
すような混合集束、第2図Cに示すような粉体圧縮成
形、或いは、第2図Dに示すような連接によって行うこ
とができる。金属材A並びに金属材Bの融点は金属材A
と金属材Bとの混合(AB合金)体の融点よりも高温であ
る。5はフラックス層であり、その融点はAB合金体の融
点よりも低温である。このフラックス5には、ロジンを
主成分として活性剤等の添加剤を加えたものを使用でき
る。6,6は絶縁基板1の他面に設けた一対の電極、7,7は
各電極6,6に連続したリード線である。8は電極6,6間に
橋設せる抵抗体、例えば膜抵抗である。9は絶縁被覆層
であり、デッピング等により成形できる。
上記において、保護すべき電気機器の定常電流による抵
抗体8のジュール発熱で感温ヒューズ素子4の金属材A
並びに金属材Bが加熱され(この温度では金属材A、金
属材Bともに溶融しない)、金属材Aと金属材Bとの合
金化が相互移行現象によって進行していく。
抗体8のジュール発熱で感温ヒューズ素子4の金属材A
並びに金属材Bが加熱され(この温度では金属材A、金
属材Bともに溶融しない)、金属材Aと金属材Bとの合
金化が相互移行現象によって進行していく。
この合金化の進行によりヒューズ素子4の融点が低下し
ていき、該融点が抵抗体8の上記ジュール発熱によるヒ
ューズ素子加熱温度にまで降下すればヒューズ素子4が
溶断されて、上記電気機器への通電が遮断されるに至
る。
ていき、該融点が抵抗体8の上記ジュール発熱によるヒ
ューズ素子加熱温度にまで降下すればヒューズ素子4が
溶断されて、上記電気機器への通電が遮断されるに至
る。
而るに、合金化は極めて緩慢に進行し、上記ヒューズ素
子溶断までの時間は長時間であり、機器はかかる長時間
経過後に通電遮断されることになる。
子溶断までの時間は長時間であり、機器はかかる長時間
経過後に通電遮断されることになる。
上記移行現象による合金化の進行速度は、加熱温度、金
属材A及び金属材Bの組成、金属材AとBとの合金の組
成、或いは金属材A、Bの形状または体積によって規制
される。而して、上記機器の定常運転による発熱下での
感温ヒューズ素子の加熱温度をθとし、定常運転継続の
機器の寿命時間をtとすれば、t時間で移行により感温
ヒューズ素子の融点がθになるように、上記の諸要素が
調整される。
属材A及び金属材Bの組成、金属材AとBとの合金の組
成、或いは金属材A、Bの形状または体積によって規制
される。而して、上記機器の定常運転による発熱下での
感温ヒューズ素子の加熱温度をθとし、定常運転継続の
機器の寿命時間をtとすれば、t時間で移行により感温
ヒューズ素子の融点がθになるように、上記の諸要素が
調整される。
上記AB合金体には、融点が約97℃のSn-Bi-Pb系三元合金
を用い、金属材Aには融点が約130℃のPb-Bi系合金を、
金属材Bには融点が約140℃のSn-Bi系合金をそれぞれ用
いることができる。
を用い、金属材Aには融点が約130℃のPb-Bi系合金を、
金属材Bには融点が約140℃のSn-Bi系合金をそれぞれ用
いることができる。
〈発明の効果〉 本発明に係る電気機器の保護方法は、上述した通り、ヒ
ューズ素子を構成する金属材Aと金属材Bとの合金化進
行によって当該ヒューズ素子の融点を低下させ、その融
点がヒューズ素子の定常加熱温度(機器の定常運転下、
その機器発熱下での素子加熱温度)にまで低下したとき
にヒューズ素子を溶断させる方法であり、合金化進行速
度を予め規制せる機器使用寿命時間に応じて設定するこ
とにより、機器のその寿命時間以上での使用を容易に排
除できる。なお、本発明が、電気機器を過電流に基づく
加熱から保護することを対象とするものでないことは云
うまでもない。
ューズ素子を構成する金属材Aと金属材Bとの合金化進
行によって当該ヒューズ素子の融点を低下させ、その融
点がヒューズ素子の定常加熱温度(機器の定常運転下、
その機器発熱下での素子加熱温度)にまで低下したとき
にヒューズ素子を溶断させる方法であり、合金化進行速
度を予め規制せる機器使用寿命時間に応じて設定するこ
とにより、機器のその寿命時間以上での使用を容易に排
除できる。なお、本発明が、電気機器を過電流に基づく
加熱から保護することを対象とするものでないことは云
うまでもない。
第1図Aは本発明において使用するヒューズを示す表面
説明図、第1図Bは同上ヒューズを示す裏面説明図、第
2図A、第2図B、第2図C、及び図Dはそれぞれ同上
ヒューズにおける複合体を示す説明図である。 図において4は複合体、8は抵抗体である。
説明図、第1図Bは同上ヒューズを示す裏面説明図、第
2図A、第2図B、第2図C、及び図Dはそれぞれ同上
ヒューズにおける複合体を示す説明図である。 図において4は複合体、8は抵抗体である。
Claims (1)
- 【請求項1】金属材Aと金属材Bとの合金の融点よりも
各金属材A,Bの融点が高温である当該金属材Aと金属材
Bとの複合体を感温ヒューズ素子として用い、保護すべ
き機器の定常運転下、その機器発熱下での素子加熱温度
で金属材Aと金属材Bとの相互移行による合金化を進行
させ、異常なく予め定めた寿命時間に達した機器の通電
を、感温ヒューズ素子の上記素子加熱温度への融点低下
による溶断で遮断させることを特徴とする電気機器の保
護方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1039712A JPH07107822B2 (ja) | 1989-02-20 | 1989-02-20 | 電気機器の保護方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1039712A JPH07107822B2 (ja) | 1989-02-20 | 1989-02-20 | 電気機器の保護方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02220321A JPH02220321A (ja) | 1990-09-03 |
JPH07107822B2 true JPH07107822B2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=12560605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1039712A Expired - Fee Related JPH07107822B2 (ja) | 1989-02-20 | 1989-02-20 | 電気機器の保護方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07107822B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6332062B2 (ja) * | 2015-02-03 | 2018-05-30 | トヨタ自動車株式会社 | ヒューズの劣化診断装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62102238U (ja) * | 1985-12-18 | 1987-06-29 |
-
1989
- 1989-02-20 JP JP1039712A patent/JPH07107822B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02220321A (ja) | 1990-09-03 |
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