JP2020150748A - バッテリパック、保護回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温環境にさらされた場合にも誤作動することなく、電流経路を遮断できる保護素子を用いたバッテリパックを提供する。【解決手段】バッテリセル15aと、バッテリセル15aと直列に接続された保護素子11と、保護素子11の動作を制御する熱感応素子12を有し、保護素子11は、絶縁基板26と、絶縁基板26に離間して設けられ、バッテリセル15aの充放電経路上に接続される第1の端子部22及び第2の端子部23と、第1の端子部22と第2の端子部23との間にわたって設けられたヒューズエレメント20と、熱感応素子12と直列に接続された発熱抵抗体24とを備え、熱感応素子12が所定の温度以上の温度に加熱されると、発熱抵抗体24がヒューズエレメント20を溶断させる温度に発熱するように通電される。【選択図】図1

Description

本技術は、充放電電流経路上に設けられたヒューズエレメントを溶断して当該充放電電流経路を遮断する保護素子を備えたバッテリパック、及び保護回路に関する。
近年、携帯電話、ノートPC等の家電から電動工具、電気自動車まで多くの用途にリチウムイオン二次電池が採用されている。リチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が高く高出力に適する電池であるが、過大な電流を出力した場合に電池そのものの内部抵抗によって発熱し、発煙発火を引き起こすリスクがある。このため、ユーザ及び電子機器の安全を確保するために、一般的に、過充電保護、過放電保護等のいくつもの保護回路をバッテリパックに内蔵したり、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子を充放電電流経路に直列に接続したりすることにより、所定の場合にバッテリパックの入出力を遮断する機能を有している。
しかし、PTCは温度によって素子抵抗が上昇し、その抵抗によって電流を制限させているため、PTCを接続することで回路の直流抵抗が増大し、大電流を通電する用途には向かない。また、保護回路によって、保護する手法は主にFETによって、通電電流を制御するため、直流抵抗値は低く抑えることが出来るが、半導体は高温環境下によって、誤動作を起こすリスクが有る。
また、リチウムイオン二次電池等のバッテリシステムにおいては、バッテリセルの充放電回路上にヒューズ素子を接続し、発熱抵抗体の熱でヒューズを溶断することにより当該充放電回路を遮断する方法が提案されている。例えば図8に示す保護回路100では、発熱抵抗体101への通電を切り替えるFET102と、バッテリセルが直列及び/又は並列に接続されたバッテリスタック103と、バッテリスタック103の過充電や過放電等をモニタするとともに、バッテリスタック103の異常時にはFET102に制御信号を出力する制御IC104と、バッテリスタック103の充放電経路上に接続されたヒューズ105を備える。
保護回路100は、バッテリスタック103に異常がない場合は、FET102によって発熱抵抗体101への通電が規制されている。そして、保護回路100は、制御IC104によってバッテリスタック103の過充電や過放電等の異常を検知すると、FET102によって発熱抵抗体101へ通電させる。これにより、保護回路100は、発熱抵抗体101が発熱することによりヒューズ105を溶断し、バッテリスタック103の充放電経路を遮断する。
特開2006−109596号公報
しかし、保護回路100では、発熱抵抗体101の通電を制御するために、FET102及びFET102を制御する制御IC104が必要となり、部品点数の増加や組み立て工数の増加を招き、また、高温環境にさらされた場合に制御IC104の故障が起きると、ヒューズ105を溶断できない恐れがある。
本技術は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、高温環境にさらされた場合にも誤作動することなく、電流経路を遮断できる保護素子を用いたバッテリパック、及び保護回路を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本技術に係るバッテリパックは、バッテリセルと、上記バッテリセルと直列に接続された保護素子と、上記保護素子の動作を制御する熱感応素子を有し、上記保護素子は、絶縁基板と、上記絶縁基板に離間して設けられ、上記バッテリセルの充放電経路上に接続される第1の端子部及び第2の端子部と、上記第1の端子部と上記第2の端子部との間にわたって設けられたヒューズエレメントと、上記熱感応素子と直列に接続され、通電を制御される発熱抵抗体とを備え、上記熱感応素子が所定の温度以上の温度に加熱されると、上記発熱抵抗体が上記ヒューズエレメントを溶断させる温度に発熱するように通電されるものである。
また、本技術に係る保護回路は、外部回路に接続される第1、第2の電極と、上記第1、第2の電極間にわたる電流経路上に直列に設けられたヒューズと、通電することにより上記ヒューズを溶断する発熱抵抗体と、上記発熱抵抗体の通電を制御する熱感応素子とを有し、上記熱感応素子が所定の温度以上の温度に加熱されると、上記発熱抵抗体が上記ヒューズを溶断させる温度に発熱するように通電されるものである。
本技術によれば、熱感応素子によって保護素子を作動させることにより、高温環境にさらされた場合にも誤作動する危険がなく、確実にバッテリセルの充放電電流経路を遮断することができる。
図1は、本技術が適用されたバッテリパックの一構成例を示す回路図である。 図2は、保護素子を示す図であり、(A)はカバー部材を省略して示す平面図であり、(B)はX−X‘断面図である。 図3は、ヒューズエレメントの一例を示す斜視図である。 図4は、熱感応素子としてサーモスタットを用いたバッテリパックの回路図であり、(A)はサーモスタットが加熱される前を示し、(B)はサーモスタットが加熱されヒューズエレメントが溶断された状態を示す。 図5は、熱感応素子としてサーミスタを用いたバッテリパックの回路図である。 図6は、熱感応素子としてダイオードを用いたバッテリパックの回路図である。 図7は、熱感応素子に加え、バッテリスタックやバッテリセルの異常電圧を検出するProtectionIC及びスイッチを搭載したバッテリパックの回路図である。 図8は、従来のバッテリパックの回路構成を示す図である。
以下、本技術が適用されたバッテリパック、及び保護回路について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本技術は、以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがある。具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[バッテリパック]
本技術が適用されたバッテリパックは、図1に示すように、例えばリチウムイオン二次電池のバッテリパック10として構成することができる。図1に示すバッテリパック10は、例えば、複数のリチウムイオン二次電池のバッテリセル15aからなるバッテリスタック15と、バッテリスタック15と直列に接続された保護素子11と、保護素子11の動作を制御する熱感応素子12を有する。
保護素子11は、バッテリパック10の異常時にバッテリスタック15の充放電経路を遮断する。熱感応素子12は、熱により導通のオン・オフや抵抗値、出力電圧等の電気特性が変動し、所定の温度以上の温度に加熱されると保護素子11を作動させる。すなわち、バッテリパック10は、熱感応素子1の電気特性の変動に応じて保護素子11の動作が制御される。
バッテリスタック15は、過電圧や過電流等から保護するための制御を要するバッテリセル15aが直列及び/又は並列接続されたものであり、バッテリパック10の正極端子10a、負極端子10bを介して、着脱可能に充電装置13に接続され、充電装置13からの充電電圧が印加される。充電装置13により充電されたバッテリパック10は、正極端子10a、負極端子10bをバッテリで動作する電子機器に接続することによって、この電子機器を動作させることができる。
なお、バッテリパック10は、バッテリスタック15の充放電を制御する充放電制御回路16を有する。充放電制御回路16は、バッテリスタック15から充電装置13に流れる電流経路に直列接続された2つの電流制御素子17,18と、これらの電流制御素子17,18の動作を制御する制御部19とを備える。電流制御素子17,18は、たとえば電界効果トランジスタ(以下、FETと呼ぶ。)により構成され、制御部19によりゲート電圧を制御することによって、バッテリスタック15の電流経路の充電方向及び/又は放電方向への導通と遮断とを制御する。制御部19は、充電装置13から電力供給を受けて動作し、各バッテリセル15aの電圧を検出する図示しない検出回路による検出結果に応じて、バッテリスタック15が過放電又は過充電であるとき、電流経路を遮断するように、電流制御素子17,18の動作を制御する。
[保護素子]
保護素子11は、たとえば、バッテリスタック15と充放電制御回路16との間の充放電電流経路上に接続され、その動作が熱感応素子12によって制御される。具体的に、保護素子11は、図2(A)(B)に示すように、絶縁基板26と、絶縁基板26上に形成された第1、第2の電極22、23と、絶縁基板26の表面に形成された発熱抵抗体24と、発熱抵抗体24を被覆する絶縁層27と、絶縁層27上に積層されるとともに発熱抵抗体24と接続された発熱体引出電極21と、第1の電極22、発熱体引出電極21、及び第2の電極23にわたって接続用ハンダ28を介して搭載されるヒューズエレメント20とを備える。
第1、第2の電極22,23は、バッテリセル15aの充放電経路上に接続される第1、第2の端子部であり、それぞれ絶縁基板26の裏面に形成された第1、第2の外部接続電極22a,23aとキャスタレーションを介して接続されている。また、発熱抵抗体24は、発熱体給電電極25と接続され、発熱体給電電極25を介して熱感応素子12と接続されている。また、発熱抵抗体24は、発熱体引出電極21がヒューズエレメント20と電気的に接続されることにより、ヒューズエレメント20及びバッテリスタック15の充放電経路と接続されている。
[絶縁基板]
絶縁基板26は、例えば、アルミナ、ガラスセラミックス、ムライト、ジルコニアなどの絶縁性を有する部材を用いて、例えば略方形状に形成されている。絶縁基板26は、その他にも、ガラスエポキシ基板、フェノール基板等のプリント配線基板に用いられる材料を用いてもよい。
絶縁基板26の相対向する両端部には、第1、第2の電極22,23が形成されている。第1、第2の電極22,23は、それぞれ、AgやCu等の導電パターンによって形成されている。また、第1、第2の電極22,23は、絶縁基板26の表面26aより、キャスタレーションを介して裏面26bに形成された第1、第2の外部接続電極22a,23aと連続されている。保護素子11は、絶縁基板26の裏面26bに形成された第1、第2の外部接続電極22a,23aが、保護素子11が実装される外部回路基板に設けられた接続電極に接続されることにより、ヒューズエレメント20が回路基板上に形成された電流経路の一部に組み込まれる。
[発熱抵抗体]
発熱抵抗体24は、比較的抵抗値が高く通電すると発熱する導電性を有する部材であって、例えばニクロム、W、Mo、Ru等又はこれらを含む材料からなる。発熱抵抗体24は、これらの合金あるいは組成物、化合物の粉状体を樹脂バインダ等と混合して、ペースト状にしたものを絶縁基板26上にスクリーン印刷技術を用いてパターン形成して、焼成する等によって形成することができる。
発熱抵抗体24は、ヒューズエレメント20が重畳されることにより熱的に接続され、通電によって発熱するとヒューズエレメント20を溶断する。発熱抵抗体24は、一端が熱感応素子12と接続されることにより、常時、電流及び発熱が規制されている。そして、発熱抵抗体24は、熱感応素子12による通電や電気抵抗値の低下等により電流が増加することにより発熱量が増大し、ヒューズエレメント20を溶断することができる。なお、後述するように、発熱抵抗体24は、ヒューズエレメント20と電気的にも接続されている。
[ヒューズエレメント]
保護素子11は、第1の電極22から第2の電極23に跨ってヒューズエレメント20が接続用ハンダ28により接続されている。ヒューズエレメント20は、通常使用時には第1、第2の電極22,23間を導通させ、保護素子11が組み込まれた外部回路の電流経路の一部を構成する。そして、ヒューズエレメント20は、定格を超える電流が通電することによって自己発熱(ジュール熱)により溶断し、あるいは発熱抵抗体24の発熱により溶断し、第1、第2の電極22,23間を遮断する。
ヒューズエレメント20は、所定の定格電流値を有し、発熱抵抗体24の発熱や定格電流値を超える電流が通電された際の自己発熱により速やかに溶断する。ヒューズエレメント20は、ニッケル、錫、鉛から選択されるいずれか1種を主成分とすることが好ましい。なお、本明細書において、主成分とは、材料全質量を基準として、50wt%以上である成分をいう。
また、ヒューズエレメント20は、低融点金属層41と高融点金属層42とを積層させた積層構造を有していてもよい。低融点金属としては、Pbフリーハンダなどのハンダを用いることが好ましく、高融点金属としては、Ag、Cu又はこれらを主成分とする合金などを用いることが好ましい。高融点金属と低融点金属とを含有することによって、保護素子11をリフロー実装する場合に、リフロー温度が低融点金属層の溶融温度を超えて、低融点金属が溶融しても、ヒューズエレメント20として溶断するに至らない。
図3に示すように、ヒューズエレメント20は、内層を低融点金属とし、外層を高融点金属としてもよい。内層の低融点金属層41の全表面を外層の高融点金属層42で被覆した可溶導体を用いることにより、リフロー温度よりも融点の低い低融点金属を用いた場合でも、リフロー実装時に、内層の低融点金属の外部への流出を抑制することができる。また、溶断時も、内層の低融点金属が溶融することにより、外層の高融点金属を溶食(ハンダ食われ)し、速やかに溶融させることができる。
[カバー部材]
また、保護素子11は、ヒューズエレメント20が設けられた絶縁基板26の表面26a上に、内部を保護するとともに溶融したヒューズエレメント20の飛散を防止するカバー部材34が取り付けられている。カバー部材34は、各種エンジニアリングプラスチック、セラミックス等の絶縁性を有する部材により形成することができる。カバー部材34は、絶縁基板26の表面26a上に絶縁性接着剤等によって接続され、これにより、ヒューズエレメント20を覆う。
[熱感応素子]
熱感応素子12は、電気特性が温度依存性を有する電子部品を用いることができ、例えば図4に示すように、周囲の温度変化に伴い回路を開閉させるサーモスタットを用いることができる。熱感応素子3はバッテリスタック15に近接又は接触して配置されることにより熱的に接続され、バッテリスタック15が異常発熱することにより熱せられる。これにより熱感応素子12は、抵抗値や出力電圧等の電気特性が変化する。
熱感応素子12としてサーモスタット12aを用いた場合を例に説明すると、サーモスタット12aは、図示しない絶縁基板に実装されるとともに、図4(A)に示すように、一端がバッテリスタック15の開放端と接続され、他端が保護素子11の発熱抵抗体24と接続されている。サーモスタット12aは、常時、バッテリスタック15から発熱抵抗体24への通電経路を開放している。
そして、バッテリパック10は、バッテリスタック15が異常発熱する等によりサーモスタット12aが加熱されると、サーモスタット12aがバッテリスタック15から発熱抵抗体24への通電経路を閉路するように変位することにより、ヒューズエレメント20を溶断させるに十分なバッテリスタック15の電力が発熱抵抗体24へ通電する。
熱感応素子12としては、サーモスタット12aの他にも、図5に示すように周囲の温度上昇に伴い抵抗値が低下する負特性サーミスタ12b(NTCサーミスタ、CTRサーミスタ)を用いることができる。また、熱感応素子12としては、図6に示すように閾値となる温度を超えると電圧が変化するダイオード12cを用いることができる。その他、熱感応素子12としては、ペルチェ素子、熱電対、バイメタル、温度センサ等が挙げられる。
また、熱感応素子12は、バッテリセル15aの外装に近接又は接触して設けられることにより熱的に接続されている。あるいは、熱感応素子12は、バッテリパック10の外装に接触して設けられてもよい。また、熱感応素子12とバッテリセル15aの外装やバッテリパック10の外装との間にシート状又はグリス状の熱伝導材を介在させてもよい。また、バッテリパック10は、バッテリスタック15に対して1つの熱感応素子12を設けてもよく、バッテリセル15a毎に熱感応素子12を設けてもよい。あるいは、複数のバッテリセル15aに対して1つの熱感応素子12を設けてもよい。
[保護回路]
このような保護素子11は、図1、図4(A)に示すような回路構成を有する。すなわち、保護素子11は、第1、第2の電極22,23間にわたって直列接続されたヒューズエレメント20と、ヒューズエレメント20の接続点を介して通電して発熱させることによってヒューズエレメント20を溶断する発熱抵抗体24とからなる回路構成である。また、保護素子11は、熱感応素子12(サーモスタット12a)、発熱体給電電極25、発熱抵抗体24、及びヒューズエレメント20に至る発熱抵抗体24への通電経路が形成され、熱感応素子12によって発熱抵抗体への通電が制御されている。
また、図1に示す保護素子11は、第1の電極22が第1の外部接続電極22aを介してバッテリスタック15の一方の開放端側に接続され、第2の電極23が第2の外部接続電極23aを介してバッテリパック10の正極端子10a側に接続され、これにより、ヒューズエレメント20が第1、第2の外部接続電極22a,23aを介してバッテリパック10の充放電電流経路上に直列接続されている。
保護素子11は、発熱体給電電極25が発熱抵抗体24に通電させるバッテリスタック15の一方の開放端と接続されるとともに、熱感応素子12(サーモスタット12a)によって発熱抵抗体24への通電が規制されている。そのため、ヒューズエレメント20は発熱抵抗体24の発熱により溶断することなく、バッテリパック10の充放電電流経路は通電可能とされている。
そして、バッテリパック10は、バッテリセル15aの過電圧等による異常発熱や火災などによる周囲の温度の異常過熱等、バッテリパック10の電流経路を遮断する必要が生じると、熱感応素子12(サーモスタット12a)が加熱され、所定の閾値を超えると発熱抵抗体24への通電経路を閉路する。これにより、バッテリスタック15から発熱抵抗体24へ通電される。これにより、保護素子11は、発熱抵抗体24が高温に発熱され、バッテリパック10の電流経路上に組み込まれたヒューズエレメント20が溶融される。ヒューズエレメント20の溶融導体は、濡れ性の高い発熱体引出電極21及び第1、第2の電極22,23に引き寄せられることによりヒューズエレメント20が溶断される。したがって、バッテリパック10は、第1の電極22〜発熱体引出電極21〜第2の電極23の間を溶断させ(図4(B))、バッテリスタック15の電流経路を遮断することができる。
このようなバッテリパック10は、熱感応素子12によって保護素子を作動させることによりバッテリスタック15の充放電電流経路を遮断することができる。したがって、電流制御素子17,18のスイッチ動作や保護素子を制御する制御ICによらず、高温環境にさらされた場合にも誤作動する危険がなく、バッテリスタック15の充放電電流経路を遮断することができる。
保護素子11は、ヒューズエレメント20が発熱抵抗体24と接続されることにより、発熱抵抗体24への通電経路の一部を構成する。したがって、保護素子11は、ヒューズエレメント20が溶融し、外部回路との接続が遮断されると、発熱抵抗体24への通電経路も遮断されるため、発熱を停止させることができる。
[スイッチ回路]
なお、図7に示すように、バッテリパック10は、熱感応素子12に加え、バッテリスタック15全体の電圧及び/又は各バッテリセル15aの異常電圧を検出し、スイッチ操作によって保護素子11を作動させるスイッチ回路50を設けてもよい。スイッチ回路50は、バッテリスタック15全体の電圧及び/又は各バッテリセル15aの電圧をモニタするProtectionIC51と、ProtectionIC51によって操作されるスイッチS52を有する。
スイッチS52は、例えばFETであり、バッテリスタック15あるいはバッテリセル15aの一方の開放端と接続されるとともに保護素子11の発熱抵抗体24と接続されることにより、熱感応素子12(図7ではサーミスタ12b)と並列されている。また、スイッチS52は、ProtectionIC51によってON状態とOFF状態とに切替制御される。
ProtectionIC51は、例えばバッテリスタック15や各バッテリセル15aの両開放端と接続され、常時バッテリスタック15全体の電圧及び/又は各バッテリセル15aの電圧をモニタし、異常電圧時にスイッチS52をオンに切替え、発熱抵抗体24に通電させる。具体的に、ProtectionIC51は、バッテリスタック15及び/又はバッテリセル15aの両端の電圧に基づき、過電圧であるか否かを検出する。例えば、ProtectionIC51は、充電中にバッテリセル電圧が予め設定されている所定の閾値を超えた場合、バッテリスタック15又はバッテリセル15aの電圧が過電圧であると検出する。ProtectionIC51は、過電圧を検出した場合、スイッチS52をオフ状態からオン状態にする制御を行う。これにより、保護素子11が作動し、ヒューズエレメント20を溶断することにより、バッテリスタック15の充放電電流経路を遮断することができる。
[その他]
なお、上述した保護回路では、熱感応素子12がバッテリスタック15の充放電経路と並列に設けられているが、熱感応素子12はバッテリスタック15の充放電経路と電気的に独立した経路上に設け、別途設けられる電源から電力が供給されてもよい。また、本発明のバッテリパックは、リチウムイオン二次電池のバッテリパック10に用いる場合に限らず、異常過熱の際に電流経路の遮断を必要とする様々な用途にももちろん応用可能である。
10 バッテリパック、11 保護素子、12 熱感応素子、12a CTRサーミスタ、13 充電装置、15 バッテリスタック、16 充放電制御回路、17 電流制御素子、18 電流制御素子、19 制御部、20 ヒューズエレメント、21 発熱体引出電極、22 第1の電極、22a 第1の外部接続電極、23 第2の電極、23a 第2の外部接続電極、24 発熱抵抗体、25 発熱体給電電極、26 絶縁基板、27 絶縁層、28 接続用ハンダ

Claims (8)

  1. バッテリセルと、
    上記バッテリセルと直列に接続された保護素子と、
    上記保護素子の動作を制御する熱感応素子を有し、
    上記保護素子は、
    絶縁基板と、
    上記絶縁基板に離間して設けられ、上記バッテリセルの充放電経路上に接続される第1の端子部及び第2の端子部と、
    上記第1の端子部と上記第2の端子部との間にわたって設けられたヒューズエレメントと、
    上記熱感応素子と直列に接続され、通電を制御される発熱抵抗体とを備え、
    上記熱感応素子が所定の温度以上の温度に加熱されると、上記発熱抵抗体が上記ヒューズエレメントを溶断させる温度に発熱するように通電される
    バッテリパック。
  2. 上記熱感応素子は、サーモスタット、サーミスタ、又はダイオードのいずれかである請求項1に記載のバッテリパック。
  3. 上記熱感応素子は、上記バッテリセルの近傍又は接触して配置され、上記バッテリセルと熱的に接続されている請求項1又は2に記載のバッテリパック。
  4. 上記発熱抵抗体及び上記熱感応素子は、上記バッテリセルの充放電経路と並列に接続されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のバッテリパック。
  5. 外部回路に接続される第1、第2の電極と、
    上記第1、第2の電極間にわたる電流経路上に直列に設けられたヒューズと、
    通電することにより上記ヒューズを溶断する発熱抵抗体と、
    上記発熱抵抗体の通電を制御する熱感応素子とを有し、
    上記熱感応素子が所定の温度以上の温度に加熱されると、上記発熱抵抗体が上記ヒューズを溶断させる温度に発熱するように通電される保護回路。
  6. 上記熱感応素子は、上記外部回路の開放端と接続されている請求項5記載の保護回路。
  7. 上記熱感応素子は、サーモスタット、サーミスタ、又はダイオードのいずれかである請求項5又は6に記載の保護回路。
  8. 上記発熱抵抗体及び上記熱感応素子は、上記バッテリセルの充放電経路と並列に接続されている請求項5〜7のいずれか1項に記載の保護回路。
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