JPH07107696A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JPH07107696A
JPH07107696A JP26959393A JP26959393A JPH07107696A JP H07107696 A JPH07107696 A JP H07107696A JP 26959393 A JP26959393 A JP 26959393A JP 26959393 A JP26959393 A JP 26959393A JP H07107696 A JPH07107696 A JP H07107696A
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shaft
magnetic fluid
rotor
rotor portion
fixed
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Kuniyasu Iwasaki
邦保 岩▲崎▼
Kiyoharu Noguchi
清春 野口
Teruhiko Tsuji
輝彦 辻
Jun Inoue
順 井上
Masaharu Tawada
正春 多和田
Tatsuro Kitamura
達郎 北村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータ部の外部とステータ室の温度差に起因
する気圧差の発生を防止して、モータ外部への磁性流体
の飛散、及びそれによる汚染を防止できるスピンドルモ
ータを提供する。 【構成】 両端がフレーム21a,21bに固定されるシャ
フト1に、ロータ部5を回転自在に枢着する。ロータ部
5にて包囲されてなるステータ室B1 を、シャフト1の
両端側とロータ部5との間に介装された一対の磁性流体
シール17,17にて密封する。シャフト1の一端面1aに
フレーム固定用のネジ孔24を穿設すると共に、シャフト
1に、ステータ室B1 とネジ孔24を連通連結する連通孔
25を貫設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピンドルモータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スピンドルモータとして、図10に
示すように、記録ディスクgが装着されるロータ部c
を、軸受b,bを介して、シャフトaに回転自在に枢着
すると共に、該ロータ部cにて包囲されてなるステータ
室dを、一対の磁性流体シールe,eにて(モータ内外
部を)密封したものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10に示すモ
ータでは、ロータ部cの内・外部に温度差が生じて、ロ
ータ部cの外部に対して内部(ステータ室d)の気圧が
高くなると、その圧力差によって、磁性流体シールeの
磁性流体fが飛散してシール性能を低下せしめ、記録デ
ィスクg側を汚染するという問題があった。
【0004】また、図11と図12に示すように、一端がフ
レームhに固定されるシャフトaに、軸受b1 ,b2
介してロータ部cを回転自在に枢着したモータでは、従
来、ロータ部cの開口端に密封・固着されたキャップi
で、一方の軸受b1 からモータ外部へのグリース等の飛
散・流出を防止すると共に、他方の軸受b2 からモータ
外部へのグリース等の飛散・流出を、シール用の微小間
隙部j1 ,j2 にて防止していた。
【0005】この微小間隙部j1 は、図12に示すよう
に、軸受b2 の一方のシールド板kと、円環平板mにて
形成されているが、このような構造では、微小間隙部j
1 の間隙寸法がバラツキやすく、しかも、微小間隙部j
1 の長さの変更の自由度が少なくて、シール性能に劣る
問題があった。
【0006】さらに、図11に示すように、微小間隙部j
2 は、ロータ部cの連結部材oとフレームhにて形成さ
れているが、連結部材oは、ロータ部cのハブnと別部
品であるから、両者o,nを組付けると振れ等が生じ
て、微小間隙部j2 の間隙寸法がバラツキやすくシール
性能に劣る問題があった。そして、微小間隙部がモータ
の外周側になればなる程、寸法管理が難しくなる。
【0007】また、図13に示すように、記録ディスクg
が装着されるロータ部cを、軸受b,bを介して、シャ
フトaに回転自在に枢着すると共に、ロータ部cのハブ
nと、シャフトa端部との間に、磁性流体シール本体p
と磁性流体rからなる磁性流体シールeを介装したモー
タでは、従来、磁性流体シール本体pは、磁性体材料で
形成された平板円環状の一対のポールピースs,sでマ
グネットtを挟着して構成されていた。
【0008】しかし、磁性流体シール本体pはハブn
に、導電性接着剤uにて固定されるため、接着剤uが固
化するまで、磁性流体シール本体pを一定時間そのまま
の状態でハブnに保持する必要があり、磁性流体シール
eの装着が面倒であった。
【0009】また、接着剤uが固化するまでに、磁性流
体シール本体pとハブnの間に隙間ができると、固化前
の接着剤uがモータ内部へ流れ込んで、軸受b等に付着
し、回転不良等の不具合が発生する問題がある。
【0010】しかも、磁性流体シール本体pとハブnの
間に隙間ができたままで、接着剤uが固化すると、導電
性接着剤uを介して、導電面積の小さい磁性流体シール
本体pの外周端縁と、ハブnが導通接続されることにな
り、導電性が極めて悪くなるため、記録ディスクgから
の静電気をハブn及び磁性流体シールeを通じてシャフ
トaに逃がすことができず、帯電により記録ディスクg
の読み書き時にエラーが発生する問題がある。
【0011】そこで、本発明は従来のこのような問題点
を解決するスピンドルモータを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、両端がフレームに固定されるシャフトに、ロータ部
を回転自在に枢着すると共に、該ロータ部にて包囲され
てなるステータ室を、上記シャフトの両端側と上記ロー
タ部との間に介装された一対の磁性流体シールにて密封
し、さらに、上記シャフトの一端面にフレーム固定用の
ネジ孔を穿設すると共に、該シャフトに、上記ステータ
室と該ネジ孔を連通連結する連通孔を貫設したものであ
る。
【0013】また、一端がフレームに固定されるシャフ
トに、軸受を介してロータ部を回転自在に枢着し、上記
フレームに対向する上記軸受の一端面側に於て、内円環
スペーサを上記シャフト側に固着すると共に、外円環ス
ペーサを上記ロータ部側に固着し、該内円環スペーサの
外周面と該外円環スペーサの内周面を微小間隙をもって
対面させたものである。
【0014】また、平板円環状マグネットの内外両端面
を内ポールピースと外ポールピースで挟着して成る磁性
流体シール本体が、ロータ部の内周面に導電性接着剤に
て固定されると共に、該磁性流体シール本体とシャフト
との間に磁性流体が保持されるスピンドルモータに於
て、上記外ポールピースが、その外周縁を軸心方向内方
へ折曲げた短円筒部を備えると共に、該短円筒部が上記
ロータ部に弾発的に密嵌されている。
【0015】
【作用】シャフトに連通孔及びネジ孔を形成したモータ
では、ステータ室が、ロータ部の外部よりも温度が高く
なって、ステータ室の空気が膨張しても、その空気が、
連通孔及びネジ孔を通って、ロータ部の外部へ逃げるの
で、ステータ室とロータ部外部に気圧差が生じるのを防
ぐことができ、該気圧差に起因する磁性流体のロータ部
外部への飛散が防止される。
【0016】また、内外円環スペーサを備えたモータで
は、ロータ部と一体に外円環スペーサが回転することに
よって、内円環スペーサの外周面と外円環スペーサの内
周面にて形成された微小間隙に於てシール作用が生じる
ことになり、軸受内からグリース等がロータ部(モー
タ)外部へ飛散・流出するのが防止される。
【0017】さらに、軸受の一端面側に内外円環スペー
サを配設して微小間隙を形成するから、高寸法精度を容
易に得ることができて、シール性能が安定し、しかも、
内外円環スペーサの厚みを変更するだけで、所望のシー
ル性能を容易に得ることができる。
【0018】また、短円筒部を備えた外ポールピースで
構成される磁性流体シール本体を、用いたモータでは、
短円筒部がロータ部に弾発的に密嵌するので、導電性接
着剤が固化する間も、磁性流体シール本体がロータ部に
保持されて、その固定が容易に行えると共に、短円筒部
とロータ部の内周面の間に隙間が生じることがなくな
り、固化前の導電性接着剤がモータ内部へ流れ込むのが
防止される。
【0019】さらに、短円筒部の外周縁とロータ部が密
着するので、磁性流体シール本体とロータ部の直接的な
導通接続が確実なものとなると共に、導電性接着剤と短
円筒部の接着面積即ち導電面積が大となるので、導電性
接着剤を介しての磁性流体シール本体とロータ部の間接
的な導通接続も確実なものとなり、導電性が良好とな
る。
【0020】
【実施例】以下実施例を示す図面に基づいて本発明を詳
説する。
【0021】図1は本発明のスピンドルモータの第1の
実施例の半截断面図であり、このスピンドルモータは、
シャフト1と、シャフト1の軸心方向中央部に固着され
たステータ2と、ホール素子等の各種電子部品が実装さ
れた回路基板3と、シャフト1に一対の軸受4,4を介
して回転自在に枢着されたロータ部5と、を備えてい
る。シャフト1は、鉄鋼材により形成されている。
【0022】ステータ2は、ステータコア6と、ステー
タコア6に巻設されたステータコイル7とからなる。こ
のステータコイル7の端部は、シャフト1に固着された
回路基板3に電気的に接続されており、回路基板3を介
して流れる制御電流によってステータ2が励磁し、ロー
タ部5が所定方向に回転する。
【0023】ロータ部5は、円盤部8及び円盤部8の外
周縁から軸心方向へ突出する周壁部9からなる碗型のハ
ブ10と、ステータ2に対応して周壁部9の内周面に固着
されたロータマグネット11と、周壁部9の他端部9aの
内周縁に固着された円環状の連結部材12と、から構成さ
れており、円盤部8の内周面及び連結部材12の内周面
と、シャフト1の両端部の外周面との間に軸受4,4が
介装される。ロータ部5は磁性体のステンレス鋼により
形成されている。
【0024】連結部材12は、環状溝13が凹設された外鍔
部14を有している。そして、外鍔部14の外周部14aが周
壁部9の他端部9aよりも外径方向へ突出するように、
環状溝13内に他端部9aの端面を臨ませてあり、この外
周部14aと周壁部9に、磁気ディスク等の記録ディスク
15が装着される。
【0025】このように構成すれば、周壁部9の他端部
9aに(記録ディスク15装着用の)外鍔部を一体形成す
る場合と比べて、記録ディスク15の内周角部が対応する
隅部16の切削バイト等による仕上げ加工が、容易となる
利点がある。そして連結部材12に加工の容易なアルミ合
金を用いることにより加工性の向上がはかれ、記録ディ
スク15の取付位置決め精度を容易に向上させることがで
きる。
【0026】このロータ部5にて包囲されてなるステー
タ室B1 は、軸受4,4の外端面側における円盤部8及
び連結部材12の内周面と、それに対面するシャフト1の
両端側の外周面との間に介装された一対の磁性流体シー
ル17,17にて密封される。
【0027】磁性流体シール17は、マグネット及び一対
のポールピースからなる磁性流体シール本体18を、L字
型断面の円環状保持部材19を介してシャフト1に固定す
ると共に、磁性流体シール本体18とロータ部5の間に磁
性流体20を保持してなる。円環状保持部材19は、非磁性
体材料により形成され、例えばアルミ合金が用いられ
る。
【0028】しかして、シャフト1の両端は、ハードデ
ィスク装置等の板状のフレーム21a,21bに固定されて
おり、シャフト1の(同図下方の)他端は、フランジを
有するリング体22を介して、フレーム21bの孔部に挿入
・固定される。
【0029】また、シャフト1の(同図上方の)一端
は、ネジ23にてフレーム21aに固定される。具体的に
は、図2に示すように、シャフト1の一端面1aにネジ
孔24を穿設してネジ23を螺着し、フレーム21aをシャフ
ト1の一端面1aに締着する。
【0030】シャフト1には、ネジ孔24の底部近傍と、
ステータ室B1 とを連通連結する連通孔25が貫設される
と共に、シャフト1の一端面1aには、ロータ部5の外
部であってフレーム21a,21b内のディスク室B2 と、
ネジ孔24とを連通連結する連通溝26が凹設される。な
お、連通溝26は、フレーム21aの凸部内端面27に凹設し
てもよい。
【0031】さらに、ネジ孔24の雌ネジ部24aとネジ23
の雄ネジ部23aの螺合範囲に於て、その雌ネジ部24a内
面と雄ネジ部23a外面により、ネジ目に沿って連続する
微小間隙の螺旋状連通路28が形成される。
【0032】これら連通孔25、ネジ孔24(連通路28)及
び連通溝26によって、ディスク室B2 とステータ室B1
は連通することになる。従って、ステータ室B1 の温度
がディスク室B2 よりも高くなって、ステータ室B1
空気が膨張しても、その空気が破線Aで示すようにディ
スク室B2 へ逃げるので、両室B1 ,B2 に気圧差が生
じるのを防ぐことができ、該気圧差に起因する磁性流体
20のディスク室B2 側への飛散が防止される。
【0033】また、万一、軸受4内からステータ室B1
側へグリース等が飛散して、連通孔25を通ってネジ孔24
内へ浸入しても、間隙距離が長くてその方向や間隙が複
雑に変化する連通路28にて、グリース等がシールされ
る、いわゆるラビリンスシール構造となるので、ディス
ク室B2 が汚染されることがない。
【0034】なお、ディスク室B2 とステータ室B1
連通させる連通孔を、ロータ部5側に貫設すると、上記
グリース等を除くためのフィルター部品等を取付ける必
要があって組立に手間が掛かるが、本発明では、余分な
フィルター部品等が不要で、ネジ23でフレーム21aを固
定すると同時にシールが行え、組立に手間が掛からな
い。
【0035】次に、図3は、本発明のスピンドルモータ
の第2の実施例を示している。この実施例では、フレー
ム29に、中央部に円環凸部30を有する円形の窪み部31が
凹設され、円環凸部30の孔部30aにシャフト32の一端を
挿入・固定し、シャフト32に一対の軸受33a,33bを介
してロータ部34を回転自在に枢着している。
【0036】ロータ部34は、環状ハブ35の外周端縁に、
屈曲筒状の連結部材36を介して、環状ロータマグネット
37を固着してなり、このロータマグネット37に対応し
て、ステータ38が円環凸部30の外周縁に固着される。
【0037】また、ハブ35の(同図上方側の)開口端
は、浅皿状のキャップ39により、シャフト32及び軸受33
aを跨ぐようにして施蓋され、接着剤等にて密封・固定
される。なお、キャップ39以外に各種のシール手段で、
ハブ35の上記開口端を密封するも自由である。
【0038】しかして、フレーム29に対向する(同図下
方側の)軸受33bの一端面側に於て、内円環スペーサ40
が、シャフト32側───ここでシャフト32側とは軸受33
bの内輪44aとフレーム29の円環凸部30も含むものとす
る。───に固着されると共に、外円環スペーサ41が、
ロータ部34側───ここでロータ部34側とは軸受33bの
外輪44bも含むものとする。───に固着される。
【0039】さらに、図4に示すように、内円環スペー
サ40の外周面と外円環スペーサ41の内周面を微小間隙E
をもって対面させてあり、これにより、内外円環スペー
サ40,41の厚みT分の長さを有する円環状間隙部42が、
形成される。
【0040】従って、ロータ部34と一体に外円環スペー
サ41が回転することによって、間隙部42に於てシール作
用が生じることになり、軸受33b内からグリース等がス
テータ室B3 側へ飛散・流出するのが防止される。
【0041】このように、軸受33bの一端面側に内外円
環スペーサ40,41を配設してシール用の間隙部42を形成
すれば、均一かつ高寸法精度の微小間隙Eを容易に得る
ことができて、シール性能が安定し、しかも、内外円環
スペーサ40,41の厚みTを変更するだけで、所望のシー
ル性能を容易に得ることができる。
【0042】なお、間隙部42の径方向ピッチの変更は自
由であるが、軸受33bがシールド板43を備えたもので
は、図例のように、シールド板43の外周縁側に、間隙部
42を形成するのが好ましく、シールド板43と内外円環ス
ペーサ40,41にて、内輪44aの内周縁から間隙部42に到
る間隙距離の長いラビリンス45を形成できて、一層シー
ル性が良好となる利点がある。
【0043】また、図5に示すように、シールド板の無
い軸受33bでは、内輪44a寄りに間隙部42を形成して、
遠心力によって外輪44b側に集まろうとするグリース等
が間隙部42内に浸入し難くなるようにするのが好まし
い。
【0044】ところで、図3に示すように、シャフト32
は、フレーム29に固定された部位を除く範囲Cに於て、
その外径寸法が、フレーム29の孔部30aの内径寸法より
も小さく設定されている。
【0045】このようにすれば、シャフト32を、矢印の
如く同図下方から孔部30aに挿入して固定する場合に、
シャフト32の範囲Cの外周面が孔部30aと擦れて傷付く
ことがないので、軸受33a,33b、内外円環スペーサ40
及びロータ部34を、精度良くシャフト32に組付けでき
る。また矢印の方向から挿入することにより、フレーム
29に対するシャフト32の垂直性が良好となる。
【0046】次に、図6は、本発明のスピンドルモータ
の第3の実施例を示している。この実施例では、シャフ
ト46の端部に、フランジを有する円筒体47を介して、ス
テータ48を固定すると共に、ステータ48の内端面側に於
てシャフト46に一対の軸受49,49を配設し、この軸受4
9,49を介して、シャフト46にロータ部50を回転自在に
枢着している。
【0047】ロータ部50は、記録ディスク51が外嵌状に
装着された環状碗型ハブ52と、ハブ52と軸受49,49を連
結する筒状連結部材53と、ステータ48に対応して連結部
材53の内周縁に固着された環状ロータマグネット54と、
ステータ48の内端面と対面するように連結部材53に固着
された円環平板状のシール部材55と、からなる。
【0048】ハブ52は、アルミ合金で形成され同図上側
の開口端に段付状の円形凹所56を有し、この円形凹所56
とシャフト46の間には、磁性流体シール57が介装され
る。磁性流体シール57は、図7に示すように、シャフト
46の外周面に対して微小間隙をもって包囲する磁性流体
シール本体58と、磁性流体シール本体58の内周端縁とシ
ャフト46の外周面の間に保持された磁性流体59とからな
る。
【0049】磁性流体シール本体58は、平板円環状のマ
グネット60の内外両端面を外ポールピース62と平板円環
状の内ポールピース61で挟着して成り、外ポールピース
62は、その外周縁を軸心方向内方へ折曲げて形成した短
円筒部63を、備えている。
【0050】この短円筒部63をハブ52の円形凹所56に弾
発的に密嵌させて、その後、円形凹所56の内周面と短円
筒部63の外周面の間に、導電性接着剤64を注入して固化
させ、磁性流体シール本体58を円形凹所56に固着する。
【0051】このようにすれば、接着剤64が固化する間
も、磁性流体シール本体58が円形凹所56に確実に保持さ
れるので、磁性流体シール57の装着が容易となると共
に、短円筒部63の外周縁と円形凹所56の内周面の間に隙
間が生じることがなくなり、固化前の接着剤64が軸受49
側へ流れ込むのが防止される。
【0052】しかも、短円筒部63の外周縁と円形凹所56
が密着するので、磁性流体シール本体58とロータ部34の
ハブ52の直接的な導通接続が確実なものとなると共に、
導電性接着剤64と短円筒部63の接着面積即ち導電面積が
大となるので、導電性接着剤64を介しての磁性流体シー
ル本体58とロータ部34のハブ52の間接的な導通接続も確
実なものとなり、両者58,52の導電性が良好となる。
【0053】従って、記録ディスク51の静電気を確実
に、ロータ部50のハブ52及び磁性流体シール57を通じて
シャフト46側に逃がすことができる。
【0054】ところで、図8に示すように、モータ組立
時に於て、円筒体47にシャフト46を矢印R方向への圧入
で固定する場合、シャフト46の圧入側端部の外径寸法が
軸方向へ均一であると、圧入側端縁にカエリを生じる問
題がある。
【0055】そこで、図例の如く、シャフト46の圧入側
端面から所定長さLだけ、その外径寸法D1 を、円筒体
47の内径寸法D2 よりも小さくすれば、上記カエリの発
生を防止できる。また、図9に示すように、シャフト46
の圧入側端部が、その所定部位65から圧入側端面へ向か
って順次縮径するようにすれば、上記カエリの発生を防
止できる。この場合、その断面は所定曲率Rとなるよう
にする。
【0056】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載するような著大な効果を奏する。
【0057】請求項1のモータでは、連通孔25及びネジ
孔24によって、ロータ部5の外部とステータ室B1 は連
通されるので、ロータ部5の外部とステータ室B1 の温
度差に起因する気圧差の発生が防止され、モータ外部へ
の磁性流体20の飛散、及びそれによる汚染を防止でき
る。
【0058】請求項2のモータでは、内外円環スペーサ
40,41の微小間隙Eによって、軸受33b内から飛散・流
出するグリース等を確実にシールできる。また、高精度
の微小間隙Eの寸法を容易に得ることができて、シール
性能が安定し、しかも、内外円環スペーサ40,41の厚み
Tを変更するだけで、所望のシール性能を容易に得るこ
ともできる。
【0059】請求項3のモータでは、短円筒部63を備え
た外ポールピース62によって、導電性接着剤64による磁
性流体シール本体58のロータ部50への固定が容易に行え
ると共に、固化前の接着剤64がモータ内部へ流れ込むの
が防止され、軸受49等の不具合発生を防止できる。か
つ、磁性流体シール本体58とロータ部50の導通接続を確
実に行えて、導電性が良好となり、記録ディスク51の静
電気が確実にロータ部50及び磁性流体シール57を通して
シャフト46側に逃げるので、帯電による記録ディスク51
の読み書きエラーの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す半截断面図であ
る。
【図2】要部拡大断面図である。
【図3】第2の実施例を示す断面図である。
【図4】要部拡大断面図である。
【図5】変形例を示す要部拡大断面図である。
【図6】第3の実施例を示す断面図である。
【図7】要部拡大断面図である。
【図8】要部拡大断面図である。
【図9】変形例を示す要部拡大断面図である。
【図10】従来例の断面図である。
【図11】従来例の断面図である。
【図12】要部拡大断面図である。
【図13】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 シャフト 1a 一端面 5 ロータ部 17 磁性流体シール 21a フレーム 21b フレーム 24 ネジ孔 25 連通孔25 B1 ステータ室 29 フレーム 32 シャフト 33b 軸受 34 ロータ部 40 内円環スペーサ 41 外円環スペーサ E 微小間隙 46 シャフト 50 ロータ部 58 磁性流体シール本体 59 磁性流体 60 マグネット 61 内ポールピース 62 外ポールピース 63 短円筒部 64 接着剤
フロントページの続き (72)発明者 井上 順 京都府中郡峰山町荒山壱番谷225 日本電 産株式会社峰山事業所内 (72)発明者 多和田 正春 滋賀県愛知郡愛知川町中宿248 日本電産 株式会社滋賀事業所内 (72)発明者 北村 達郎 鳥取県鳥取市千代水三丁目100番地 鳥取 日本電産株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端がフレーム21a,21bに固定される
    シャフト1に、ロータ部5を回転自在に枢着すると共
    に、該ロータ部5にて包囲されてなるステータ室B
    1 を、上記シャフト1の両端側と上記ロータ部5との間
    に介装された一対の磁性流体シール17,17にて密封し、
    さらに、上記シャフト1の一端面1aにフレーム固定用
    のネジ孔24を穿設すると共に、該シャフト1に、上記ス
    テータ室B1 と該ネジ孔24を連通連結する連通孔25を貫
    設したことを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 一端がフレーム29に固定されるシャフト
    32に、軸受33bを介してロータ部34を回転自在に枢着
    し、上記フレーム29に対向する上記軸受33bの一端面側
    に於て、内円環スペーサ40を上記シャフト32側に固着す
    ると共に、外円環スペーサ41を上記ロータ部34側に固着
    し、該内円環スペーサ40の外周面と該外円環スペーサ41
    の内周面を微小間隙Eをもって対面させたことを特徴と
    するスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】 平板円環状マグネット60の内外両端面を
    内ポールピース61と外ポールピース62で挟着して成る磁
    性流体シール本体58が、ロータ部50の内周面に導電性接
    着剤64にて固定されると共に、該磁性流体シール本体58
    とシャフト46との間に磁性流体59が保持されるスピンド
    ルモータに於て、上記外ポールピース62が、その外周縁
    を軸心方向内方へ折曲げた短円筒部63を備えると共に、
    該短円筒部63が上記ロータ部50に弾発的に密嵌されてい
    ることを特徴とするスピンドルモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08331821A (ja) * 1995-06-02 1996-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd ブラシレスモータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08331821A (ja) * 1995-06-02 1996-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd ブラシレスモータ

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