JPH07107483A - 動画像符号化装置 - Google Patents

動画像符号化装置

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JPH07107483A
JPH07107483A JP24553093A JP24553093A JPH07107483A JP H07107483 A JPH07107483 A JP H07107483A JP 24553093 A JP24553093 A JP 24553093A JP 24553093 A JP24553093 A JP 24553093A JP H07107483 A JPH07107483 A JP H07107483A
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健 中條
Masami Akamine
政巳 赤嶺
Toshiaki Watanabe
敏明 渡邊
Hideyuki Ueno
秀幸 上野
Kimio Miseki
公生 三関
Yoshihiro Kikuchi
義浩 菊池
Takashi Ida
孝 井田
Susumu Kanba
進 神庭
Masahiro Oshikiri
正浩 押切
Noboru Yamaguchi
昇 山口
Ko Amada
皇 天田
Yoko Miyagawa
陽子 宮川
Takehiko Kagoshima
岳彦 籠嶋
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】シーンチェンジによってフレーム間の相関が低
いために生じるイントラ符号化領域でのセルロスの発生
確率を低減して、セルロスに対して速やかに誤りから回
復できる動画像符号化装置を提供する 【構成】入力動画像信号をフレーム内符号化する符号化
モードとフレーム間符号化する符号化モードを有する符
号化部12と、符号化モードを選択するモード選択回路
24と、符号化モードの選択状態に基づいて入力動画像
信号のシーンチェンジを判定するシーンチェンジ判定回
路25とを有し、モード選択回路24は入力動画像信号
の画面内に周期的にフレーム内符号化領域を設定してそ
の領域を画面毎に移動させるリフレッシュ動作を行い、
シーンチェンジ判定回路25によってシーンチェンジが
判定されたとき該リフレッシュ動作の周期を変更する機
能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は動画像信号を圧縮符号
化する動画像符号化装置に係り、特にATM網に適した
動画像符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像、音声、データといったマルチメデ
ィア情報をセルと呼ばれる固定長パケットに乗せて転送
/交換を行うATM(非同期転送モード)網の研究・開
発が進められている。ATM網によって動画像の情報を
伝送する場合、動画像信号を圧縮符号化する動画像符号
化装置が使用される。動画像信号の圧縮符号化方式とし
ては、入力される動画像信号と動き補償予測により得ら
れた予測画像信号との差分である予測残差信号を符号化
(フレーム間符号化)して伝送する動き補償適応予測符
号化方式が知られている。
【0003】ところで、ATM網では通信路で誤りが生
じた場合や、セルが網内で輻輳した場合に、伝送したセ
ルの一部が交換機内で廃棄される、セルロスと呼ばれる
現象が発生する。このセルロスに対しての一般的な対策
は種々存在するが、上述したような動画像符号化装置で
動画像情報を伝送する場合、符号化装置側で画面内に周
期的にフレーム内符号化を行う画素領域を設定して画面
をリフレッシュする手法と、フレーム間の相関性を利用
してコンシールメントする手法がある。
【0004】前者のリフレッシュ手法については、例え
ば、MPEG2の標準化作業において検討されている I
SO-IEC/JTC1/SC29/WG11 MPEG/225b Test Model 4では、
マクロブロックと呼ばれる16画素×16画素の単位で
フレーム内符号化とフレーム間符号化が切り替えられる
ようになっている。具体的には、図5に示すように縦3
0マクロブロック×横44マクロブロックで構成される
1フレームのうち、斜線で示される横2行のマクロブロ
ック(縦2マクロブロック×横44マクロブロック)か
らなる領域をフレーム内符号化し、このフレーム内符号
化領域を1フレーム毎に2行ずつスライドさせて、15
フレームで1周期となるイントラスライスと呼ばれるリ
フレッシュ方式が提案されている。
【0005】イントラスライス方式では、図5に示され
るように、領域1でフレーム間符号化を行う場合には、
動きベクトルの探索範囲を既にリフレッシュされていな
い領域2から行わないように制限することで、上述した
セルロスの発生によりあるフレームに誤りが生じても、
その誤りの影響が除去されたリフレッシュが行われるよ
うに、最悪でも図4に示されるように、イントラスライ
スの2周期で完全にフレーム内符号化によって画面がリ
フレッシュされることを保証している。
【0006】一方、後者のコンシールメント手法は、フ
レーム間の相関が高い時には非常に有効であるが、シー
ンチェンジの場合のようにフレーム間の相関が低い場合
には有効でない。
【0007】従って、例えばシーンチェンジ時のフレー
ム間の相関の低い領域でセルロスが発生した場合、コン
シールメント手法は有効でなく、またリフレッシュ手法
では図4に示されるように、誤りから完全に回復するの
に最悪2周期も時間がかかってしまうという問題点が生
じることになる。
【0008】シーンチェンジのフレームでのセルロスに
ついてのもう一つの問題点は、シーンチェンジのフレー
ムはフレーム内符号化(イントラ符号化)が行われる割
合が高いため、動画像符号化装置の発生符号量がフレー
ム間符号化のフレームの2倍以上ある場合が多く、同じ
セルロス発生率ならばシーンチェンジ直後のフレームの
セルロス発生確率はフレーム間符号化のフレームの2倍
以上になってしまうことである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、動画
像符号化装置をATM網に適用した場合のセルロス対策
として従来考えられているリフレッシュ手法およびコン
シールメント手法は、シーンチェンジ時のフレーム間の
相関の低い領域で発生するセルロスに対して、前者は誤
りから回復するのに時間がかかるという問題があり、ま
た後者は有効なセルロス対策がとれないという問題があ
った。
【0010】本発明は、シーンチェンジによってフレー
ム間の相関が低いために生じるイントラ符号化領域での
セルロスの発生確率を低減して、セルロスに対して速や
かに誤りから回復できる動画像符号化装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、第1の発明は入力動画像信号をイントラ符号化する
符号化モードとインター符号化する符号化モードを有す
る符号化手段と、この符号化手段の符号化モードを選択
するモード選択手段と、このモード選択手段によるモー
ド選択状態に基づいて前記入力動画像信号のシーンチェ
ンジを判定するシーンチェンジ判定手段とを備え、前記
モード選択手段は、前記入力動画像信号の画面内に周期
的にイントラ符号化領域を設定して該イントラ符号化領
域を画面毎に移動させるリフレッシュ動作を行い、前記
シーンチェンジ判定手段によってシーンチェンジが判定
されたとき該リフレッシュ動作の周期を変更することを
特徴とする。
【0012】ここで、イントラ符号化はフレーム内符号
化またはフィールド内符号化の意味であり、またインタ
ー符号化はフレーム間符号化またはフィールド間符号化
の意味である。
【0013】第2の発明は、入力動画像信号をフレーム
単位に符号化するモードとフィールド単位に符号化する
モードを有する符号化手段と、前記入力動画像信号のシ
ーンチェンジを検出するシーンチェンジ検出手段と、こ
のシーンチェンジ検出手段の検出結果に基づいて前記符
号化手段の符号化モードを適応的に切り替える切り替え
手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
【作用】第1の発明では、符号化モードの選択状態によ
ってシーンチェンジが判定される。シーンチェンジ時に
は、イントラ符号化領域の割合が多くなるため、イント
ラ符号化領域が所定の割合以上存在するフレームにおい
て、シーンチェンジがあったと判定することができる。
こうしてシーンチェンジが判定されると、リフレッシュ
動作の周期が変更され、例えばシーンチェンジ動作周期
が初期化されることにより、シーンチェンジはフレーム
の端から開始される。このようにすると、シーンチェン
ジのフレーム、つまりイントラ符号化領域にセルロスが
発生した場合でも、動きベクトルを探索範囲を既にリフ
レッシュされた領域に制限することにより、セルロスに
よる誤りの影響が伝搬する範囲は最悪でも1周期で済む
ことになる。
【0015】このようにシーンチェンジのフレームでセ
ルロスが発生した場合でも、速やかに誤りから回復する
ことができる。
【0016】第2の発明では、シーンチェンジが検出さ
れたフレームについては、符号化モードがフレーム単位
で符号化するモードからフィールド単位で符号化するモ
ードに切り替えられることにより、シーンチェンジによ
ってフレーム間の相関が低いためにフレーム内符号化領
域で発生するセルロスの発生確率が低減される。
【0017】すなわち、入力同画像信号が偶数フィール
ド(第1フィールド)と奇数フィールド(第2フィール
ド)で1フレームが構成される場合、符号化モードをフ
ィールド単位の符号化モードに切り替えた場合、偶数フ
ィールドについてはシーンチェンジによりフィールド間
の相関が低いためにフレーム内符号化の割合が多くなる
が、奇数フィールドについては偶数フィールドとの相関
が高いため、フィールド間符号化を行うことができる。
【0018】このため、フレーム間符号化のみの場合と
比較して、シーンチェンジ直後のフレームのイントラ符
号化の割合が抑えられるので、シーンチェンジによって
フィールド間の相関が低いことに起因するイントラ符号
化領域でのセルロスの発生確率が低減されることにな
る。また、フィールド間符号化を行った奇数フィールド
については、セルロスが生じた場合、フィールド間の相
関を用いたコンシールメント手法を行うことができるた
め、セルロスの影響はさらに低減される。さらにセルロ
ス対策以外の副次的な効果として、シーンチェンジ時の
符号量の増大が抑えられることによるバッファでの遅延
の低減も期待できる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (実施例1)図1は、本発明の一実施例に係る動画像符
号化装置の構成を示すブロック図である。同図におい
て、入力端子10にはインターレースされた動画像信
号、すなわち2フィールドで1フレームが構成される動
画像信号が入力される。この入力動画像信号は、まずフ
ィールドマージ回路11でフレームに合成された後、符
号化部12に入力される。
【0020】符号化部12に入力された動画像信号は、
まずブロック化回路13によりマクロブロックに分割さ
れる。マクロブロックに分割された入力動画像信号は減
算器14に入力され、ここで後述するようにして生成さ
れる予測画像信号との差分がとられることにより、予測
残差信号が生成される。この予測残差信号とブロック化
回路13からの入力動画像信号のいずれか一方がモード
選択スイッチ15によって選択され、DCT(離散コサ
イン変換)回路16により離散コサイン変換される。D
CT回路16で得られたDCT係数データは、量子化回
路17で量子化される。量子化器17で量子化された信
号は2分岐され、一方は符号化部12の出力側に設けら
れた可変長符号化回路27に導かれる。
【0021】一方、量子化回路17で量子化され2分岐
された信号の他方は、逆量子化回路18およびIDCT
(逆離散コサイン変換)回路19により、量子化回路1
7およびDCT回路16の処理と逆の処理を順次受けた
後、加算器20においてスイッチ23を介して入力され
る予測画像信号と加算されることによって、局部復号信
号が生成される。この局部復号信号はフレームメモリ2
1を経て動き補償回路22に入力され、予測画像信号が
生成される。
【0022】ここで、動き補償回路22は図5に示され
るように、既にリフレッシュされた領域1についてはリ
フレッシュ前からの動き補償を禁止して、予測画像信号
を生成する。
【0023】符号化制御回路26は、符号化部12から
の符号化情報や後述する出力バッファ30でのバッファ
量Bの情報などを基に符号化部12を制御するととも
に、所定の付加情報、例えば動きベクトルや符号化モー
ド情報などを可変長符号化回路28へ送る。この可変長
符号化回路28で符号化された付加情報と、可変長符号
化回路27で符号化された量子化DCT係数データは、
多重化回路29で多重化された後、出力バッファ30で
一定の出力レートに平滑化され、さらにセル化回路31
によってヘッダ情報が付加された所定のATMセルフォ
ーマットのセルに組み立てられ、伝送路へ送出される。
【0024】符号化部12には、さらにモード選択回路
24とシーンチェンジ判定回路25が設けられている。
モード選択回路24は、マクロブロック単位に動き補償
回路22からの予測情報Pに基づいてフレーム内符号化
を行うマクロブロックとフレーム間符号化を行うマクロ
ブロックとを選択する。フレーム内符号化を行う場合
は、モード選択スイッチ情報MをAとし、スイッチ情報
SをAとする。また、フレーム間符号化を行う場合は、
モード選択スイッチ情報MをBとし、スイッチ情報Sを
Bとする。
【0025】モード選択スイッチ15は、モード選択ス
イッチ情報Mに従ってフレーム内符号化を行う場合はA
側に、フレーム間符号化を行う場合はB側にそれぞれ切
り替えられる。スイッチ23は、スイッチ情報Sに従っ
てモード選択スイッチ15と同様にフレーム内符号化を
行う場合はA側に、フレーム間符号化を行う場合はB側
にそれぞれ切り替えられる。
【0026】シーンチェンジ判定回路25は、モード選
択回路24からのモード選択情報SMを基に、フレーム
内符号化するマクロブロック(以下、イントラマクロブ
ロック)というの数が予め設定された所定値以上である
場合には、そのフレームはシーンチェンジであると判定
して、シーンチェンジ判定情報SDをONにする。シー
ンチェンジ判定情報SDは、モード選択回路24に入力
される。
【0027】図2は、本実施例における入力動画像信号
が1フレーム入力される毎のモード選択回路24とシー
ンチェンジ判定回路25の動作を示すフローチャートで
ある。図中、破線で囲んだ部分はシーンチェンジ判定回
路25の動作を示し、それ以外の部分はモード選択回路
24の動作を示している。
【0028】まず、モード選択回路24ではリフレッシ
ュ周期をカウントするカウンタ値Nを0で初期化する
(S101)。シーンチェンジ判定回路25では、フレ
ーム内の予測情報Pに基づくイントラマクロブロック数
を表すカウンタ値IMを0で初期化し、シーンチェンジ
判定情報SDをOFFにセットする(S102)。
【0029】ループ1とループ2の中で、フレーム内の
マクロブロックのモード判定とシーンチェンジの判定を
行う。ここで、iとjはフレーム内の横方向と縦方向の
マクロブロックのアドレスをそれぞれ表し、MB_Ro
wとMB_Columnはフレーム内の縦方向と横方向
のマクロブロック数をそれぞれ表す。
【0030】動き補償回路22からの予測情報PがIN
TRAかどうか、つまりフレーム内符号化を行うかどう
かを判定し(S105)、この判定の結果、INTRA
ならばリフレッシュに関係なくモード選択スイッチ情報
MにB、スイッチ情報SにBをそれぞれ代入する(S1
09)。このとき、シーンチェンジ判定回路25はIM
の数を1増やしてその値を判定し(S110〜S11
1)、IMの値がしきい値εより大きければシーンチェ
ンジ判定情報SDをONにする(S112)。
【0031】一方、S105において予測情報PがIN
TRAでないと判定された場合、つまり基本的にフレー
ム間符号化を行う場合は、カウンタ値Nをスライド数倍
(ここでは2倍)したものを1フレームの横のマクロブ
ロック数MB_Columnで割った余り、つまり(N
×2)modMB_Columnがiの値に一致する
か、あるいはカウンタ値Nをスライド数倍したものに1
を足した値をMB_Columnで割った余り、つまり
(N×2+1)modMB_Columnがiに一致す
るかどうかを判定する(S106)。そして、一致した
場合は強制的にフレーム内符号化を行うと判断し、モー
ド選択スイッチ情報MにA、スイッチ情報SにAをそれ
ぞれ代入し(S107)。一致しない場合はフレーム間
符号化を行うと判断し、モード選択情報MにB、スイッ
チ情報SにBをそれぞれ代入する(S108)。
【0032】入力動画像信号の1フレームについて以上
の処理が終了した後、シーンチェンジ判定情報SDがO
Nかどうかを判定し(S113)、ONならばNの値を
0で初期化し(S114)、そうでなければNを1増や
し、(N+1)mod(MB−Row/2)の値(N+
1をリフレッシュの1周期の値で割った余り)でNを置
き換える(S115)。
【0033】図3は、本実施例においてリフレッシュ周
期が変更される様子の一例を示している。イントラスラ
イスの場合、シーンチェンジの直後のフレームでは、リ
フレッシュ周期を変更してフレームの1番上の端からリ
フレッシュするようにすることで、誤りの及ぶ範囲を最
大1周期に抑えることができることが図3から明らかで
ある。
【0034】本実施例を従来の場合を示した図5と比較
すると、シーンチェンジのフレームが存在すると、その
期間のリフレッシュ周期が短くなり、イントラマクロブ
ロックの割合が多くなる。しかし、従来のコンシールメ
ント手法が有効でないシーンチェンジのフレームでセル
ロスが発生しても、誤りの伝播する範囲は最大で1周期
であり、本発明の有効性は明らかである。
【0035】なお、上記実施例ではフレームを単位とす
る符号化を行った場合について説明を行ったが、フィー
ルド単位での符号化にも本発明を適用できることはいう
までもない。要するに、入力動画像信号をイントラ符号
化(フレーム内符号化またはフィールド内符号化)する
モードとインター符号化(フレーム間符号化またはフィ
ールド間符号化)するモードを選択できるような動画像
符号化装置であれば、本発明を適用することができる。
【0036】(実施例2)図6は、本発明の他の実施例
に係る動画像符号化装置の構成を示すブロック図であ
る。図1と同一部分に同一符号を付して、実施例1との
相違点を中心に説明する。
【0037】図6において、入力端子10に入力される
インターレースされた動画像信号は二分岐され、一方は
フレーム/フィールドスイッチ61に、他方はシーンチ
ェンジ検出回路62にそれぞれ入力される。フレーム/
フィールドスイッチ61は、シーンチェンジ検出回路6
2から出力されるシーンチェンジ検出情報SCによって
制御され、このシーンチェンジ検出情報SCを基に入力
動画像信号がフレーム単位で入力されるかフィールド単
位で入力されるかが決定される。すなわち、シーンチェ
ンジ検出情報SCがONならばフレーム/フィールドス
イッチ61はA側に接続され、フィールド単位で入力動
画像信号が符号化部12に入力される。また、シーンチ
ェンジ検出情報SCがOFFならばフレーム/フィール
ドスイッチ61はB側に接続され、入力動画像信号はフ
ィールドマージ回路11に入力され、フレームに合成さ
れてから符号化部12に入力される。
【0038】符号化部12は、マクロブロックを単位に
符号化を行い、入力動画像信号の形式に応じてフレーム
単位の符号化とフィールド単位の符号化を選択的に行
う。符号化部12の基本的な構成・動作は図1と同様で
あるため、省略する。
【0039】符号化制御部26は、符号化部12からの
符号化情報とシーンチェンジ検出回路62からのシーン
チェンジ検出情報SCおよび出力バッファ30からのバ
ッファ量の情報Bを基に符号化部12を制御し、付加情
報を可変長符号化回路28に送る。
【0040】図7を参照して本実施例の動作を説明す
る。通常の符号化の場合は、(a)→(b)、(c)→
(d)、(d)→(e)に示されるように偶数フィール
ドと奇数フィールドをフィールドマージ回路11でマー
ジしてフレームを構成し、フレーム間予測を行ってフレ
ーム間単位の符号化を行う。一方、シーンチェンジ検出
回路62によりシーンチェンジが検出されたフレーム
(c)については、(b)→(c)のようにフィールド
毎にフィールド間予測を行ってフィールド単位の符号化
を行う。これにより、シーンチェンジのフレームのう
ち、奇数フィールドについては偶数フィールドからのフ
ィールド間予測を行うため、イントラマクロブロックが
発生しにくいことになる。
【0041】本実施例の効果を図8により説明する。図
8の破線は、従来のフレーム単位のみの符号化でのシー
ンチェンジ時の発生符号量の変化を示している。シーン
チェンジのフレームについては前フレームとの相関が低
いため、イントラマクロブロックが多く発生し、符号量
が通常の2倍以上に増えている。このため、シーンチェ
ンジのフレームでセルロスが発生する確率も2倍以上と
なってしまう。
【0042】これに対して、本実施例ではシーンチェン
ジ時はフィールド単位の符号化を行うため、前フレーム
との相関が低いのは偶数フィールドのみであり、イント
ラマクロブロックが多く発生して符号量が増大するのは
偶数フィールドのみである。従って、図8の実線に示さ
れるように、シーンチェンジ時のイントラマクロブロッ
クの発生数が従来に比べて減少する。このため、シーン
チェンジによってフレーム間の相関が低いために生じる
イントラマクロブロックでのセルロスの発生確率が低減
し、画質が向上する。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればシ
ーンチェンジによってフレーム間の相関が即位ために生
じるイントラ符号化領域でのセルロスの発生確率を低減
し、セルロスの発生時に速やかに誤りから回復して良好
な画質を確保できるATM網に適した動画像符号化装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る動画像符号化装置の構
成を示すブロック図
【図2】図1におけるモード選択回路とシーンチェンジ
判定回路の動作を説明するためのフローチャート
【図3】同実施例におけるリフレッシュ動作を説明する
ための模式図
【図4】従来のリフレッシュ動作を説明するための模式
【図5】動きベクトル探索範囲の制限を説明するための
模式図
【図6】本発明の他の実施例に係る動画像符号化装置の
構成を示すブロック図
【図7】同実施例の動作を説明するための模式図
【図8】同実施例の効果を説明するための発生符号量の
時間的変化を示す特性図
【符号の説明】
10…動画像信号入力端子 11…フィールドマ
ージ回路 12…符号化部 13…ブロック化回
路 14…減算器 15…モード選択ス
イッチ 16…DCT回路 17…量子化回路 18…逆量子化回路 19…IDCT回路 20…加算器 21…フレームメモ
リ 22…動き補償回路 23…スイッチ 24…モード選択回路 25…シーンチェン
ジ判定回路 27…可変長符号化回路 28…可変長符号化
回路 29…多重化回路 30…出力バッファ 31…セル化回路 61…フレーム/フ
ィールドスイッチ 62…シーンチェンジ検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 秀幸 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 三関 公生 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 菊池 義浩 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 井田 孝 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 神庭 進 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 押切 正浩 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 山口 昇 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 天田 皇 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 宮川 陽子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 籠嶋 岳彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力動画像信号をイントラ符号化する符号
    化モードとインター符号化する符号化モードを有する符
    号化手段と、 この符号化手段の符号化モードを選択するモード選択手
    段と、 このモード選択手段によるモード選択状態に基づいて前
    記入力動画像信号のシーンチェンジを判定するシーンチ
    ェンジ判定手段とを備え、 前記モード選択手段は、前記入力動画像信号の画面内に
    周期的にイントラ符号化領域を設定して該イントラ符号
    化領域を画面毎に移動させるリフレッシュ動作を行い、
    前記シーンチェンジ判定手段によってシーンチェンジが
    判定されたとき該リフレッシュ動作の周期を変更するこ
    とを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】入力動画像信号をフレーム単位に符号化す
    るモードとフィールド単位に符号化するモードを有する
    符号化手段と、 前記入力動画像信号のシーンチェンジを検出するシーン
    チェンジ検出手段と、 このシーンチェンジ検出手段によりシーンチェンジが検
    出されたとき前記符号化手段の符号化モードをフレーム
    単位に符号化するモードからフィールド単位に符号化す
    るモードに切り替える切り替え手段とを備えることを特
    徴とする動画像符号化装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1056646A (ja) * 1996-08-07 1998-02-24 Mitsubishi Electric Corp 映像信号復号化装置
US6339617B1 (en) 1997-12-19 2002-01-15 Nec Corporation Moving picture compressing apparatus and moving picture compressing method
KR100464003B1 (ko) * 2002-01-08 2005-01-03 엘지전자 주식회사 동영상의 부호화 방법
JP2010219929A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Oki Networks Co Ltd 動画像解析装置、プログラム及び方法、並びに、動画像処理装置及び動画像配信装置

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