JP3450384B2 - 動画像符号化装置 - Google Patents

動画像符号化装置

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JP3450384B2
JP3450384B2 JP23287293A JP23287293A JP3450384B2 JP 3450384 B2 JP3450384 B2 JP 3450384B2 JP 23287293 A JP23287293 A JP 23287293A JP 23287293 A JP23287293 A JP 23287293A JP 3450384 B2 JP3450384 B2 JP 3450384B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イントラ符号化モー
ドとインター符号化モードを有する動画像符号化装置に
係り、特にイントラ符号化領域を強制的に設定してリフ
レッシュを行う動画像符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像信号を高能率に圧縮符号化する技
術の代表的なものとして、入力される動画像信号と動き
補償予測により得られた予測画像信号との差分である予
測残差信号を符号化(フレーム間符号化)して伝送する
動き補償適応予測符号化方式がある。
【0003】このような符号化方式を通信用や放送用の
動画像符号化に適用する場合、リアルタイムの通信を可
能とするために低遅延であることが望まれるが、低遅延
を実現しようとすると以下のように種々の問題が生じ
る。
【0004】低遅延を実現する上での第1の問題点は、
リフレッシュの時の符号量制御についてである。動き補
償予測符号化方式を通信や放送などの適用する場合、伝
送路での符号誤りや、放送やCATVなどにおいて受信
途中でチャンネルを切り替えたために、符号化器と復号
化器のフレームメモリの内容が異なる状態が生じる、い
わゆるチャンネルホッピングが起こる。このチャンネル
ホッピングの問題に対応するために、リアルタイムの通
信、放送を可能とすべくフレーム毎の発生符号量が変動
しないように、画面内に周期的にフレーム内符号化を行
う画素領域を挿入して画面をリフレッシュする方法が一
般的にとられる。
【0005】例えば、MPEG2の標準化作業において
検討されている ISO-IEC/JTC1/SC29/WG11/N0400 Test M
odel 5では、マクロブロックと呼ばれる16画素×16
画素の単位でフレーム内符号化とフレーム間符号化が切
り替えられるようになっており、縦30マクロブロック
×横44マクロブロックで構成される1フレームのう
ち、斜線で示される横2行のマクロブロック(縦2マク
ロブロック×横44マクロブロック)からなる領域をフ
レーム内符号化し、このフレーム内符号化する領域を1
フレーム毎に2行ずつスライドさせて、15フレームで
1周期となるイントラスライスと呼ばれるリフレッシュ
方式が提案されている。
【0006】このイントラスライス方式では、符号化が
横方向に行われる関係で、発生符号量の多いフレーム内
符号化されたマクロブロックが連続することになるた
め、出力バッファのバッファ量に応じて量子化パラメー
タを決定する通常の符号量制御では、フレーム内符号化
されたマクロブロックの量子化パラメータがフレーム間
符号化されたマクロブロックの量子化パラメータより大
きくなるため、フレーム内符号化されたマクロブロック
とフレーム間符号化されたマクロブロックの画質の違い
が目立つという問題があった。
【0007】低遅延を実現する上での第2の問題点とし
ては、シーンチェンジ時に発生符号量が大きくなるため
生じる遅延の問題がある。シーンチェンジ時には、フレ
ーム内符号化されるマクロブロックの割合が多くなるた
め、同じ量子化パラメータで符号化した場合、発生符号
量が設定ビットレートの2倍から3倍になってしまう。
そのため、シーンチェンジのフレームを伝送するのに、
2フレームあるいは3フレームもの時間がかかり、大き
な遅延が生じてしまうことになる。
【0008】この問題に対する一つの対策としては、シ
ーンチェンジ直後の数フレームをコマ落としする方法が
あるが、この方法は画面内の動きがやや不自然になると
いう問題があった。一方、コマ落としを行わない場合、
シーンチェンジを検出して何らかの対応策をとることが
考えられる。その方法として、従来の動画像符号化装置
では入力動画像信号の1フレーム分を一度フレームメモ
リからなるプリバッファに蓄え、1フレーム前の局部復
号信号と比較することでシーンチェンジ検出を行い、そ
の検出結果を用いて発生符号量の制御などの対応策をと
っている。しかし、この方法はプリバッファにより1フ
レーム分の遅延が生じるため、遅延が問題となる通信用
や放送用の符号化方式では採用しにくい問題点があっ
た。
【0009】低遅延を実現する上での第3の問題点は、
プリアナリシスの問題である。一般に符号量制御を行う
場合、符号化に先立って入力動画像信号の性質を分析
し、それに基づいて符号量制御を行うことが望ましい。
プリアナシスの例として、遅延が問題とならない蓄積用
の符号化方式では、例えば特開平4−227186号に
開示されているような方式がある。しかし、低遅延が要
求される符号化方式では、プリバッファを設けてプリア
ナリシスを行うと、そのために遅延が生じて低遅延を実
現することができないという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点を解決するためになされたもので、第1の目的は
リフレッシュ時の符号量制御において、リフレッシュを
行う領域と他の領域とで画質の違いが目立たないように
した動画像符号化装置を提供することにある。
【0011】本発明の第2の目的は、シーンチェンジ時
に発生符号量が大きくなることによる遅延の生じない動
画像符号化装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の目的を達
成するため、入力動画像信号をフレーム毎にイントラ符
号化モードとインター符号化モードのいずれかの符号化
モードで符号化する符号化手段と、前記入力動画像信号
の現フレームの画面内に強制的に前記イントラ符号化モ
ードとするリフレッシュ領域を設定し、該リフレッシュ
領域を画面毎に移動させるように前記符号化手段の符号
化モードを選択するモード選択手段と、前記符号化手段
の前記現フレームより1フレーム前のリフレッシュ領域
における発生符号量及び非リフレッシュ領域における発
生符号量に基づいて、前記符号化手段の前記現フレーム
のリフレッシュ領域及び非リフレッシュ領域における量
子化パラメータが等しくなるように前記現フレーム
フレッシュ領域における発生符号量及び非リフレッシュ
領域にそれぞれ割り当てる制御目標符号量を決定し、前
記符号化手段の前記現フレームにおけるリフレッシュ領
域及び非リフレッシュ領域における発生符号量を前記制
御目標符号量に向けて制御する符号量制御手段とを備え
ることを特徴とする。
【0013】
【0014】また、本発明は第2の目的を達成するた
め、第1フィールド、第2フィールドの順でフィールド
単位に入力される入力動画像信号をフレームとして合成
する合成手段と、前記合成手段によりフレームとして合
成された入力動画像信号をフレーム内符号化するモード
とフィールド間符号化する符号化モードを有する符号化
手段と、前記入力動画像信号の現フレーム内に強制的に
前記フレーム内符号化するモードとするリフレッシュ領
域を設定し、該リフレッシュ領域を画面毎に移動させる
ように前記符号化手段の符号化モードを選択するモード
選択手段と、前記入力動画像信号のうち前記第1フィー
ルドのみを用いて前記入力動画像信号のシーンチェンジ
を検出するシーンチェンジ検出手段と、前記入力動画像
信号のうち前記シーンチェンジ検出手段によりシーンチ
ェンジが検出されないフレームについては、前記符号化
手段の前記現フレームより1フレーム前のリフレッシュ
領域における発生符号量及び非リフレッシュ領域におけ
る発生符号量に基づいて、前記符号化手段の前記現フレ
ームのリフレッシュ領域及び非リフレッシュ領域におけ
る量子化パラメータが等しくなるように前記現フレーム
のリフレッシュ領域及び非リフレッシュ領域にそれぞれ
割り当てる制御目標符号量を決定し、前記符号化手段の
前記現フレームリフレッシュ領域における発生符号量
及び非リフレッシュ領域における発生符号量を前記制御
目標符号量に向けて制御し、前記入力動画像信号のうち
前記シーンチェンジ検出手段によりシーンチェンジが検
出された直後のフレームについては、前記リフレッシュ
領域と非リフレッシュ領域にそれぞれ個別に予め設定さ
れた制御目標符号量に向けて前記発生符号量を制御する
符号量制御手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
【0016】
【作用】本発明においては、前記第1の問題点であるリ
フレッシュ時の符号量制御の問題については、リフレッ
シュ領域に割り当てる発生符号量とそれ以外の領域(非
リフレッシュ領域)に割り当てる制御目標符号量をこれ
らの各領域の量子化パラメータが等しくなるように決め
ることにより、2つの領域の画質をほぼ一定にすること
ができる。
【0017】この場合、符号量の割り当ての決定は、1
画面前のリフレッシュ領域における発生符号量と非リフ
レッシュ領域の発生符号量のみ、または1画面前のリフ
レッシュ領域における発生符号量と平均量子化パラメー
の両方および非リフレッシュ領域の発生符号量と平均
量子化パラメータの両方に基づいて行われる。但し、こ
れらのいずれの場合も、シーンチェンジ直後のフレーム
では、1フレーム前の大部分がフレーム内符号化なの
で、リフレッシュ領域と非リフレッシュ領域の発生符号
量を予め設定された制御目標符号量に従って制御すれば
よい。
【0018】本発明では、前記第2の問題点であるシー
ンチェンジ時に発生符号量が大きくなるため生じる遅延
の問題に対しては、シーンチェンジ検出を行う。シーン
チェンジ検出を行う場合、遅延が問題となるが、1フレ
ームを構成する2フィールドのうち、最初に到来する第
1フィールド(通常、偶数フィールド)のみを用いてシ
ーンチェンジ検出を行う。インターレースされた入力動
画像信号をフレーム単位で符号化するためには、図16
に示されるように偶数フィールドと奇数フィールドを合
成する、いわゆるフィールドマージ処理が必要である。
この処理を行うためには、フレームレートが30(フレ
ーム/秒)の場合、偶数フィールドが入力されてから奇
数フィールドが入力されるまでの1/60秒だけ遅延す
る必要がある。そのため、偶数フィールドのみでシーン
チェンジ検出を行えば、シーンチェンジの処理をフィー
ルドマージの処理と並行して実行することが可能とな
り、遅延が生じることはない。このシーンチェンジ検出
の結果を基に発生符号量制御を行い、シーンチェンジの
フレームの発生符号量を抑えることにより、コマ落とし
を行うことなしに遅延を小さくすることができる。
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (実施例1)図1は、本発明の一実施例に係る動画像符
号化装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、入力端子100からの入力動画像信号はフィールド
単位に入力され、フィールド/フレームカウンタ回路1
01でフレームカウンタ値Nおよびフィールドスイッチ
情報FSが計算された後、2分岐され、一方はシーンチ
ェンジ検出回路102に入力され、残り一方の入力動画
像信号はフィールドマージ回路103に入力されてフレ
ームに合成される。
【0022】合成されたフレーム信号は減算器104に
入力され、予測画像信号との差分がとられて、予測残差
信号が生成される。この予測残差信号と入力動画像信号
のいずれか一方がモード選択スイッチ105によって選
択され、DCT(離散コサイン変換)回路106により
離散コサイン変換される。DCT回路で得られDCT係
数データは、量子化回路108で量子化される。量子化
回路108で量子化された信号は2分岐され、一方は可
変長符号化回路109に入力される。可変長符号化回路
109では、量子化された信号を可変長符号化する。可
変長符号化回路109の出力である符号化データは出力
バッファ110に入力され、設定ビットレートRに平滑
化された後、伝送路へ出力される。
【0023】一方、量子化回路108で量子化され2分
岐された信号の他方は、逆量子化回路111およびID
CT(逆離散コサイン変換)回路112により、量子化
回路108およびDCT回路106の処理と逆の処理を
順次受けた後、加算器113でスイッチ116を介して
入力される予測画像信号と加算されることにより、局部
復号信号が生成される。この局部復号信号は、フレーム
メモリ114に入力され、さらにフレームメモリ114
から動き補償回路115に入力されることにより、予測
画像信号が生成される。
【0024】モード選択回路117では、マクロブロッ
ク単位にフィールド/フレームカウンタ回路101から
のフレームカウント値Nと動き補償回路115からの予
測情報Pに基づいて、フレーム間符号化を行うマクロブ
ロックとフレーム内符号化を行うマクロブロックを選択
する。フレーム内符号化を行う場合は、モード選択スイ
ッチ情報MをAとし、スイッチ情報SをAとする。フレ
ーム間符号化を行う場合は、モード選択スイッチ情報M
をBとし、スイッチ情報SをBとする。
【0025】モード選択スイッチ105ではモード選択
スイッチ情報Pに従って、フレーム内符号化を行う場合
はA側に、フレーム間符号化を行う場合はB側にそれぞ
れ切り替えられる。スイッチ116は、スイッチ情報S
に従ってモード選択スイッチ105と同様に、フレーム
内符号化を行う場合はA側に、フレーム間符号化を行う
場合はB側にそれぞれ切り替えられる。
【0026】ここで、符号量制御回路107では1フレ
ーム前のリフレッシュ領域の発生符号量および平均量子
化パラメータと、その他の領域の発生符号量および平均
量子化パラメータを基にして、リフレッシュ領域に割り
当てる制御目標符号量とその他の領域に割り当てる制御
目標符号量を決定する。この制御目標符号量の決定は、
具体的には次のような手順で行う。
【0027】可変長符号化回路109での発生符号量
と、量子化回路108での量子化パラメータが反比例の
関係にあると仮定し、i番目のフレームのリフレッシュ
を行うマクロブロック当たりの平均符号量をSI.i ,平
均量子化パラメータをQI.i とし、その他のマクロブロ
ック当たりの平均符号量をSP.i ,平均量子化パラメー
タをQP.i とすると、 CI.i =SI.i ・QI.i (1) CP.i =SP.i ・QP.i (2) の関係が成り立ち、i番目のフレームのリフレッシュを
行ったマクロブロックの符号化特性CI.i とその他のマ
クロブロックの符号化特性CP.i を求めることができ
る。
【0028】今、i番目のフレーム(現フレーム)とi
−1番目のフレーム(現フレームの1フレーム前)の特
性が同じと仮定して、i番目のフレームの発生符号量が
設定ビットレートなるようにするためには、設定ビット
レートでの1マクロブロックの符号量R、リフレッシュ
を行うマクロブロック数NI 、その他のマクロブロック
数NP とすると、 NI ・SI.i +NP ・SP.i =(NI +NP )R (3) の関係が成り立つ。ここで、リフレッシュを行うマクロ
ブロックとその他のマクロブロックが同じ量子化パラメ
ータQi となるようにすると、 Qi =(NI +NP )・R/(CI.i-1 ・NI +CP.i-1 ・NP ) (4) となる。なお、CI.i-1 及びCP.i-1 はそれぞれi−1
番目のフレームのリフレッシュを行ったマクロブロック
及びその他のマクロブロックの符号化特性であり、式
(1)(2)と同様にi−1番目のフレームのリフレッ
シュを行ったマクロブロック当たりの平均符号量をSI.
i-1 ,平均量子化パラメータをQI.i-1 とし、その他の
マクロブロック当たりの平均符号量をSP.i-1 ,平均量
子化パラメータをQP.i-1 とすると、CI.i-1 =SI.i-
1 ・QI.i-1 ,CP.i-1 =SP.i-1 ・QP.i-1 で与えら
れる。従って、フレッシュを行うマクロブロックの制御
目標符号量TI および、その他のマクロブロックの制御
目標符号量TP は、 TI =(NI +NP )・CI.i-1 ・R/(CI.i-1 ・NI +CP.i-1 ・NP ) (5) TP =(NI +NP )・CP.i-1 ・R/(CI.i-1 ・NI +CP.i-1 ・NP ) (6) となるように設定すればよい。すなわち、この例では現
フレームより1フレーム前のリフレッシュ領域及び非リ
フレッシュ領域における発生符号量NI ・SI.i-1 ,N
P ・SP.i-1 と量子化パラメータQI.i-1 ,QP.i-1 に
基づいて、現フレームのリフレッシュ領域及び非リフレ
ッシュ領域における量子化パラメータが等しくQi とな
るように、現フレームのリフレッシュ領域及び非リフレ
ッシュ領域にそれぞれ割り当てる制御目標符号量TI 及
びTP を決定し、現フレームにおけ るリフレッシュ領域
及び非リフレッシュ領域における発生符号量を制御目標
符号量TI 及びTP に向けて制御するようにする。
【0029】このような制御目標符号量で符号量制御を
行うことにより、リフレッシュ領域と非リフレッシュ
域の量子化パラメータを画像に応じたほぼ同じ値にする
ことができる。これによりリフレッシュ領域と非リフレ
ッシュ領域の画質を一定にすることができ、領域による
画質の違いはなくなる。
【0030】上述した符号量制御回路107は、具体的
には図2に示されるように符号量積算回路21、平均符
号量計算回路22、平均量子化パラメータ計算回路23
および量子化パラメータ設定回路24により構成されて
いる。
【0031】符号量積算回路21は、可変長符号化回路
109からの符号化情報を基に、マクロブロック毎の発
生符号量を計算し、発生符号量情報Bを平均符号量計算
回路22に送る。平均符号量計算回路22では、符号量
積算回路21からの発生符号量情報Bとモード選択回路
118からのモード選択情報SMを基に、1フレーム内
の強制的にリフレッシュを行ったマクロブロックの平均
符号量SI とその他のマクロブロックの平均符号量を計
算し、平均符号量情報SP を量子化パラメータ設定回路
24へ送る。平均量子化パラメータ計算回路23では、
量子化パラメータ設定回路24からの量子化パラメータ
Qj と、モード選択回路117からのモード選択情報S
Mを基に、1フレーム内の強制的にリフレッシュを行っ
たマクロブロックの平均量子化パラメータQI とその他
のマクロブロックの平均量子化パラメータQP を計算
し、量子化パラメータ設定回路24へ送る。
【0032】量子化パラメータ設定回路24では、外部
からの設定ビットレートL(bps) 、シーンチェンジ検出
回路101からのシーンチェンジ検出情報SC、符号量
積算回路21からの発生符号量情報B、平均符号量計算
回路22からの1フレーム前のマクロブロック毎の平均
符号量情報SP 、モード選択回路117からのモード選
択情報SM、および平均量子化パラメータ計算回路23
からの1フレーム前のマクロブロック毎平均量子化パラ
メータQI ,QP を基にして、図3のフローチャートに
示される手順で量子化パラメータQj が計算される。
【0033】もし、シーンチェンジ検出情報SCの値が
OFFで、シーンチェンジでないと判断された場合は、
平均符号量計算回路22より送られてきた1フレーム前
のリフレッシュを行ったマクロブロックの平均発生符号
量SI 、及び1フレーム前のその他のマクロブロックの
平均符号量SP と、平均量子化パラメータ計算回路23
より送られてきた1フレーム前の平均量子化パラメータ
QI 、及び1フレーム前のその他のマクロブロックの平
均量子化パラメータQP を基にして、マクロブロック毎
の制御目標符号量Tを計算する。ここで、NI はリフレ
ッシュのために強制的にフレーム内符号化を行ったマク
ロブロック数、NP はその他のマクロブロック数、Rは
マクロブロック当たりの設定符号量であり、 R=L/(F・(NI +NP )) 但し、Fはフレームレート(フレーム数/秒) (7) である。
【0034】また、CI はリフレッシュのために強制的
にフレーム内符号化を行ったマクロブロックの符号化特
性、CP はその他のマクロブロックの符号化特性であ
り、 CI ←SI ・QI (8) CP ←SP ・QP (9) と計算される(S103)。
【0035】もし、モード選択情報SMにより、j−1
番目のマクロブロックがリフレッシュのため強制的にフ
レーム内符号化するものならば、 T←(NI +NP )・CI ・R/(CI ・NI +CP ・NP ) (10) と計算した値を用い(S106)、その他のマクロブロ
ックの時は、 T←(NI +NP )・CP ・R/(CI ・NI +CP ・NP ) (11) と計算した値を用いる(S105)。
【0036】但し、シーンチェンジ検出回路によって、
シーンチェンジと判定された直後のフレームすなわち次
のフレーム、および符号化を始めてから2フレーム目に
ついては、シーンチェンジ検出情報フラグSCFによっ
て判定し(S102)、もしモード選択情報SMにより
(S109)、j−1番目のマクロブロックがリフレッ
シュのため強制的にフレーム内符号化するものならば、 T←115・(NI +NP )・R/(115・NI +60・NP ) (12) と計算した値を用い(S111)、その他のマクロブロ
ックの時は、 T←60・(NI +NP )・R/(115・NI +60・NP ) (13) と計算した値を用いる(S110)。ここで、式(1
2)(13)における数字「115」及び「60」は、
式(5)(6)におけるCI.i-1 及びCP.i-1 に相当す
る値の初期値(i=1、すなわちi−1=0の場合のC
I.i-1 及びCP.i-1に相当する値)であり、これは例え
ば前述の ISO-IEC/JTC1/SC29/WG11/N0400 Test Model 5
に従って決定される。
【0037】j番目のマクロブロックを量子化パラメー
タを設定する場合、j−1番目の仮想バッファ量Dj-1
と、j−1番目の発生符号量Bj-1 を基にして、 Dj ←Dj-1 +Bj-1 −T (14) と仮想バッファの更新を行い、この更新された仮想バッ
ファ量Dj を基に量子化パラメータQj を次式により計
算する。ここで、rは仮想バッファパラメータである。 Qj ←31・Dj /(r・L/F) (15) ただし、Qj の値は[1…31]の整数値に丸める。
こで、式(15)における数字「31」は量子化パラメ
ータの最大値であり、仮想バッファ量に応じて量子化パ
ラメータQj を求めるための値である。
【0038】一方、シーンチェンジ検出回路からのシー
ン検出情報SCがONの場合、および符号化を始めた最
初の1フレーム目については、仮想バッファを Dj ←Dj-1 +Bj-1 −R (16) と更新し、量子化パラメータを強制的に固定量子化パラ
メータを次のように設定し、SCFをONにする(S1
08)。 Qj ←160・F/115 (17) ただし、Qj の値は[1…31]の整数値に丸める。
こで、式(17)における数字「160」と、数字「1
15」は、シーンチェンジを検出したフレームおよび符
号化を始めた最初の1フレーム目のときの符号化特性の
初期値であり、これは例えば前述の ISO-IEC/JTC1/SC29
/WG11/N0400 Test Model 5 の初期値に基づいている。
【0039】本実施例では、制御目標符号量Tを仮想バ
ッファの出力量にすることで量子化パラメータQj の設
定を行ったが、制御目標符号量Tへの符号量の制御の手
段として、別の手段で量子化パラメータQj を設定して
も構わない。
【0040】なお、平均符号量計算回路22及び、平均
量子化パラメータ計算回路23において、1つ前のフレ
ームの平均符号量と平均量子化パラメータを用いたが、
過去のフレームであれば、1つ前以外のフレーム、例え
ば過去nフレームの情報を用いても構わない。また、符
号量制御回路108の動作をフレーム単位の符号化で示
したが、フィールド単位の符号化にも本発明を適用する
ことができる。
【0041】次に、符号量制御回路107の他の構成法
について説明する。上述した説明では、符号量制御回路
107において1フレーム前のリフレッシュ領域の発生
符号量および平均量子化パラメータと、その他の領域の
発生符号量および平均量子化パラメータを基にして、リ
フレッシュ領域に割り当てる制御目標符号量とその他の
領域に割り当てる制御目標符号量を決定したが、より1
フレーム前のリフレッシュ領域の発生符号量とその他の
領域の発生符号量を基にして、リフレッシュ領域に割り
当てる制御目標符号量とその他の領域に割り当てる制御
目標符号量を決定するようにしてもよい。この決定は、
具体的には次のような手順で行う。
【0042】リフレッシュを行うマクロブロックの制御
目標符号量TI と、その他のマクロブロックの制御目標
符号量TP を次のように設定する。 TI =(NI +NP )・SI.i-1 ・R/(SI.i-1 ・NI +SP.i-1 ・NP ) (18) TP =(NI +NP )・SP.i-1 ・R/(SI.i-1 ・NI +SP.i-1 ・NP ) (19) 符号量制御の方法としては、仮想バッファを用いてマク
ロブロック毎に仮想バッファから制御目標符号量分だけ
出力することにより、発生符号量を制御目標符号量に制
御する方法を用いる。
【0043】この仮想バッファを用いた量子化パラメー
タの決定法では、バッファ量が多くなると量子化パラメ
ータが大きくなり、バッファ量が少なくなると量子化パ
ラメータが小さくなるように制御を行う。従って、2つ
の領域で量子化パラメータが異なった場合、発生符号量
が変動し、量子化パラメータが一定となるような方向に
制御される。
【0044】すなわち、この仮想バッファを用いた量子
化パラメータの決定は、次のような手順で行われる。も
し、あるフレームでリフレッシュのイントラブロックを
符号化した結果、SI >TI となると、仮想バッファ量
が増大し、その他のマクロブロックの量子化パラメータ
QP が大きくなってSP が減少し、SP <TP となって
しまう。次のフレームでは、前フレームでの発生符号量
の割合で制御目標符号量を設定するので、TI が大きく
なり、TP が小さくなって、SI =TI ,SI=TP と
なるように制御が働く。その結果、仮想バッファ量は一
定となり、量子化パラメータQは一定に保たれるように
制御される。
【0045】このように符号量制御に誤差があった場合
にもTI ,TP が変動し、量子化パラメータが一定とな
る方向に制御される。そのため、上述のように符号量制
御を行うことによっても、リフレッシュのイントラマク
ロブロックとその他のマクロブロックの量子化パラメー
タを画像によらずほぼ一定にすることができる。
【0046】上述した符号量制御回路107は、具体的
には図4に示されるように符号量積算回路41、平均符
号量計算回路42および量子化パラメータ設定回路43
により構成される。
【0047】符号量積算回路41は、可変長符号化回路
109からの符号化情報を基に、マクロブロック毎の符
号量を計算し、発生符号量Bを平均符号量計算回路42
に送る。平均符号量計算回路42では、符号量積算回路
41からの発生符号量Bとモード選択回路117からの
モード選択情報SMを基に、1フレーム内の強制的にリ
フレッシュを行ったマクロブロックの平均符号量SI と
その他のマクロブロックの平均符号量SP を計算し、量
子化パラメータ設定回路24へ送る。
【0048】量子化パラメータ設定回路24では、外部
からの設定ビットレートRとシーンチェンジ検出回路か
らのシーンチェンジ検出情報SCと符号量積算回路21
からの発生符号量Bと平均符号量計算回路22からの1
フレーム前のマクロブロックごとの平均符号量とモード
選択回路117からのモード選択情報SMと、図5のフ
ローチャートに示される手順で、量子化パラメータQj
が計算される。
【0049】もし、シーンチェンジ検出情報SCの値が
OFFで、シーンチェンジでないと判断された場合(S
202)は、平均符号量計算回路22より送られてきた
1フレーム前のリフレッシュを行ったマクロブロックの
平均発生符号量SI 、及び1フレーム前のその他のマク
ロブロックの平均符号量SP と、平均量子化パラメータ
計算回路23より送られてきた1フレーム前の平均量子
化パラメータQI 、及び1フレーム前のその他のマクロ
ブロックの平均量子化パラメータQP を基にして、マク
ロブロック毎の制御目標符号量Tを計算する。
【0050】もし、モード選択情報SMにより、j−1
番目のマクロブロックがリフレッシュのため強制的にフ
レーム内符号化するものならば、 T←(NI +NP )・SI ・R/(SI ・NI +SP ・NP ) (20) と計算した値を用い(S205)、その他のマクロブロ
ックの時は、 T←(NI +NP )・SP ・R/(SI ・NI +SP ・NP ) (21) と計算した値を用いる(S204)。
【0051】但し、シーンチェンジ検出回路によってシ
ーンチェンジと判定されたフレームおよび符号化を始め
てから2フレーム目については、シーンチェンジ検出情
報フラグSCFによって判定し(S202)、もしモー
ド選択情報SMにより(S208)、j−1番目のマク
ロブロックがリフレッシュのため強制的にフレーム内符
号化するものならば、(12)式で計算した値を用い
(S210)、その他のマクロブロックの時は、(1
3)式で計算した値を用いる(S209)。
【0052】j番目のマクロブロックを量子化パラメー
タを設定する場合、仮想バッファ量Dとj−1番目の発
生符号量Bj-1 を基にして、(14)式と同様に仮想バ
ッファの更新を行い、量子化パラメータQj は、更新さ
れた仮想バッファ量Dj を基に、(15)式で量子化パ
ラメータを計算する(S206)。
【0053】但し、シーンチェンジ検出回路からのシー
ン検出情報SCがONの場合および、符号化を始めた最
初の1フレーム目については、仮想バッファを(16)
式のように更新し、量子化パラメータを強制的に固定量
子化パラメータを(17)式のように設定し、SCFを
ONにする(S207)。
【0054】図5に示した量子化パラメータQの設定法
では、制御目標符号量Tを仮想バッファの出力量にする
ことで符号量制御を行うことを前提とする。なお、平均
符号量計算回路42において1つ前のフレームの平均符
号量を用いたが、過去のフレームであれば、1つ前以外
のフレーム、例えば過去nフレームの情報を用いても構
わない。
【0055】また、符号量制御回路の動作をフレーム単
位の符号化で示したが、フィールド単位の符号化でも適
用できる。図6に、図1におけるシーンチェンジ検出回
路102の構成を示す。このシーンチェンジ検出回路1
02は、フィールドスイッチ61とフィールドメモリ6
2とフィールド比較回路63とフィールドメモリ64か
ら構成される。フィールドスイッチ61は、フィールド
/フレームカウンタ回路101のフィールドスイッチ情
報FSに従って切り替えられることにより、入力動画像
信号は偶数フィールド画像のみ入力され、フィールドメ
モリ62に蓄えられる。フィールド比較回路63では、
新たに入力されたフィールド画像信号とフィールドメモ
リ64に蓄えられた1フレーム前のフィールド画像信号
とを比較することにより、シーンチェンジ検出を行い、
シーンチェンジ検出情報SCを符号量制御回路107に
送る。フィールド比較を終了したフィールド画像信号
は、フィールドメモリ64に書き込まれる。
【0056】図7は、フィールド/フレームカウンタ回
路101とシーンチェンジ検出回路102およびフィー
ルドマージ回路103との動作例を示すタイムチャート
である。インターレースされた入力動画像信号をフレー
ム単位で符号化するために、符号化は1フィールド時間
遅延させて開始される。フィールド比較回路63は、偶
数フィールドのみを用いるため、フィールドマージ回路
103と並列に動作させることが可能で、シーンチェン
ジ検出のための遅延は生じない。
【0057】フィールド比較回路63では、フィールド
メモリ62内の輝度信号を複数のブロックに分割し、ブ
ロック毎に動き補償を行ってブロックの分散値と誤差信
号の分散値を比較し、ブロックの分散値の方が大きけれ
ばシーンチェンジとみなすことでブロック毎のシーンチ
ェンジを検出し、シーンチェンジと判定されたブロック
数が予め決めたしきい値以上の場合、シーンチェンジと
判定する。
【0058】(実施例2)図8に、本発明の他の実施例
に係る動画像符号化装置を示す。図1と同一部分に同一
の参照符号を付して相違点のみを説明すると、本実施例
ではフィールドメモリ801が追加されると共に、シー
ンチェンジ検出回路802の構成が図1の実施例とは異
なっている。
【0059】シーンチェンジ検出回路802は、図9に
示されるようにフィールドスイッチ91、フィールドメ
モリ92およびフィールド/フレーム比較回路93によ
り構成されている。フィールド/フレームカウンタ回路
101からのフィールドスイッチ情報FSを基にフィー
ルドスイッチ91が制御されることにより、入力動画像
信号は偶数フィールド(第1フィールド)の信号のみフ
ィールドメモリ92に蓄えられる。フィールド/フレー
ム比較回路93では、フィールドメモリ92に蓄えられ
た画像信号とフレームメモリ801に蓄えられた1フレ
ーム前のフレーム画像信号とを比較することにより、シ
ーンチェンジ検出を行い、シーンチェンジ検出情報SC
を符号量制御回路107に送る。
【0060】本実施例においても、フィールド比較回路
93をフィールドマージ回路102と並列に動作させる
ことが可能であるため、シーンチェンジ検出のための遅
延は生じない。
【0061】フィールド/フレーム比較回路93では、
フィールドメモリ92内の輝度信号をブロックに分割
し、ブロック毎に動き補償を行って、ブロックの分散値
と誤差信号の分散値を比較し、ブロックの分散の方が大
きければ、シーンチェンジとすることでブロック毎のシ
ーンチェンジを検出し、シーンチェンジと判定されたブ
ロック数が予め決めたしきい値以上の場合、シーンチェ
ンジと判定する。
【0062】(実施例3)図10に、本発明の他の実施
例に係る動画像符号化装置を示す。図8と同一部分に同
一の参照符号を付して相違点のみを説明すると、本実施
例ではシーンチェンジ検出回路802の構成は実施例2
と同じく図9に示されるものであるが、フィールド/フ
レーム比較回路93では、フィールドメモリ92内の画
像信号と局部復号系のフレームメモリ114に蓄えられ
た1フレーム前の局部復号信号と比較することにより、
シーンチェンジ検出を行い、シーンチェンジ検出情報S
Cを符号量制御回路107に送る。
【0063】本実施例においても、フィールド/フレー
ム比較回路93をフィールドマージ回路103と並列に
動作させることが可能であるため、シーンチェンジ検出
のための遅延は生じない。
【0064】(実施例4)図11に、本発明の他の実施
例としてプリアナリシス回路を備えた動画像符号化装置
を示す。図1と同一部分に同一の参照符号を付して説明
すると、本実施例では新たにプリアナリシス回路110
1が設けられている。
【0065】このプリアナリシス回路1101は、図1
2に示されるようにフィールドスイッチ1201、原画
像アクティビティ計算回路1202、平均原画像アクテ
ィビティ計算回路1203、減算器1204、予測誤差
アクティビティ計算回路1207、加算器1208、フ
レームメモリ1209、動き補償回路1210、モード
選択回路1211、イントラマクロブロックカウンタ回
路1205、および平均予測誤差アクティビティ計算回
路1206から構成されている。
【0066】フィールド/フレームカウンタ回路103
からのフィールドスイッチ情報FSを基にフィールドス
イッチ1201が切り替えられることにより、入力動画
像信号は、偶数フィールドの画像信号のみ入力される。
入力された偶数フィールド画像信号は、原画像アクティ
ビティ計算回路1202に数ラインずつ蓄えられ、ブロ
ックの原画像アクティビティが計算される。
【0067】ブロック毎の偶数フィールド画像信号は、
動き補償回路1210においてフレームメモリ1209
に蓄えられた1フレーム時間前の偶数フィールド画像信
号と動き補償が行われ、減算器1204によって予測誤
差信号が作られる。動き補償回路で検出された動きベク
トルは、図11の符号化器の動き補償回路115に送ら
れる。予測誤差信号は予測誤差アクティビティ計算回路
1207に入力され、ブロック毎の予測誤差アクティビ
ティが計算される。また、予測誤差信号は加算器120
8で1フレーム前の動き補償された画像信号と加算さ
れ、フレームメモリ1209に蓄えられる。モード選択
回路1211では、原画像アクティビティと予測誤差ア
クティビティからブロックのイントラモードとインター
モードを比較する。
【0068】平均原画像アクティビティ計算回路120
3では、ブロックごとの原画像アクティビティを平均
し、符号化対象のフレームの平均原画像アクティビティ
を推定し、結果を図11の符号量制御回路107に送
る。平均予測誤差アクティビティ計算回路1206で
は、ブロック毎の予測誤差アクティビティを平均し、符
号化対象のフレームの平均予測誤差アクティビティを推
定し、結果を符号化器の符号量制御回路1207に送
る。イントラマクロブロックカウンタ回路1205は、
モード選択回路1211でイントラとカウントされたマ
クロブロック数をカウントし、符号化対象のフレームの
イントラマクロブロックの数NI を推定し、符号量制御
回路1307に送る。
【0069】図11の動き補償回路115では、プリア
ナリシス回路1101からの動きベクトル情報を基に動
きベクトル検出を行い、動き補償を行う。一方、本実施
例における符号量制御回路1102は、図13に示され
るように符号量積算回路1301、平均符号量計算回路
1302、量子化パラメータ設定回路1303、量子化
パラメータ修正回路1304、原画像アクティビティ計
算回路1305、および予測誤差アクティビティ計算回
路1306から構成されている。
【0070】量子化パラメータQi は、図4で示される
符号量制御回路107と同じ動作で計算される。なお、
イントラマクロブロックカウンタNI が一定値以上なら
ば、シーンチェンジと判断して、シーンチェンジ検出情
報SCをONとし、動きベクトルの制限によるイントラ
マクロブロックの発生や、アンカバードバックグラウン
ドによるイントラマクロブロックの発生に対しては、N
I の値に応じて計算する。
【0071】フィールドマージした入力動画像信号は、
図12の原画像アクティビティ計算回路1202に入力
され、マクロブロック毎のアクティビティが計算され
る。予測誤差信号は予測誤差アクティビティ計算回路1
207に入力され、マクロブロック毎の予測誤差アクテ
ィビティが計算される。
【0072】図13の量子化パラメータ修正回路130
4では、図11のプリアナリシス回路1101から送ら
れてきた平均原画像アクティビティ情報、平均予測誤差
アクティビティ情報、原画像アクティビティおよび予測
誤差アクティビティから、量子化パラメータ設定回路1
303から送られてきた量子化パラメータQi を視覚特
性に合わせて修正する。
【0073】(実施例5)図14に、本発明の他の実施
例としてプリアナリシス回路を備えた動画像符号化装置
を示す。本実施例におけるプリアナリシス回路1401
は、図15に示されるように、フィールドスイッチ15
01、原画像アクティビティ計算回路1502、平均原
画像アクティビティ計算回路1503、減算器150
4、予測誤差アクティビティ計算回路1507、動き補
償回路1509、モード選択回路1508、イントラマ
クロブロックカウンタ回路1505、および平均予測誤
差アクティビティ計算回路1506から構成されてい
る。
【0074】フィールド/フレームカウンタ回路160
1からのフィールドスイッチ情報FSを基にフィールド
スイッチ1501が切り替えられることにより、入力動
画像信号は偶数フィールド画像のみ入力される。入力さ
れた偶数フィールド画像信号は、原画像アクティビティ
計算回路1502で数ラインずつ蓄えられ、ブロックの
原画像アクティビティが計算される。
【0075】ブロック毎の偶数フィールド画像信号は、
動き補償回路1509において、図14のフレームメモ
リ114に蓄えられた1フレーム時間前の局部復号画像
信号と動き補償が行われ、減算器1504によって予測
誤差信号が作られる。動き補償回路1509で検出され
た動きベクトルは、図14の動き補償回路115に送ら
れる。予測誤差信号は予測信号アクティビティ計算回路
1506に入力され、ブロック毎の予測誤差アクティビ
ティが計算される。モード選択回路1508では、原画
像アクティビティと予測誤差アクティビティからブロッ
クのイントラモードとインターモードを比較する。
【0076】平均原画像アクティビティ計算回路150
3では、ブロック毎の原画像アクティビティを平均化し
て、符号化対象のフレームの平均原画像アクティビティ
を推定し、結果を図14の符号量制御回路1402に送
る。平均予測誤差アクティビティ計算回路1506で
は、ブロック毎の予測誤差アクティビティを平均化して
符号化対象のフレームの平均予測誤差アクティビティを
推定し、結果を図14の符号量制御回路1402に送
る。イントラマクロブロックカウンタ回路1505は、
モード選択回路1508でイントラとカウントされたマ
クロブロック数をカウントして符号化対象のフレームの
イントラマクロブロックの数NI を推定し、図14の符
号量制御回路1402に送る。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればリ
フレッシュ領域と非リフレッシュ領域の量子化パラメー
タを画像に応じてほぼ一定にすることができる。これに
より、リフレッシュ領域と非リフレッシュ領域の画質を
同じにすることができ、領域による画質の違いが目立た
なくなるという効果がある。
【0078】シーンチェンジ直後のフレームについて
も、リフレッシュ領域と非リフレッシュ領域について予
め設定された制御目標符号量で符号量制御を行うことに
より、領域による画質の違いは目立たなくなる。
【0079】また、シーンチェンジ時に発生符号量が大
きくなるために生じる遅延の問題に対しては、シーンチ
ェンジ検出を行って、シーンチェンジ検出の結果を基に
シーンチェンジのフレームの発生符号量を抑えることに
より、コマ落としを行うことなく、遅延を小さくするこ
とができる。この時、シーンチェンジ検出のための遅延
が問題となるが、本発明では第1フィールド(例えば偶
数フィールド)のみを用いてシーンチェンジ検出を行う
ことで、シーンチェンジの処理をフィールドマージの処
理と並行して実行することが可能となり、シーンチェン
ジ検出の処理のための遅延が生じることない。
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る動画像符号化装置の構
成を示すブロック図
【図2】同実施例における符号量制御回路の一構成例を
示すブロック図
【図3】同実施例における量子化パラメータ設定回路の
動作を示すフローチャート
【図4】同実施例における符号量制御回路の別の構成例
を示すブロック図
【図5】同実施例における量子化パラメータ設定回路の
動作を示すフローチャート
【図6】本発明の他の実施例に係る同画像符号化装置の
構成を示すブロック図
【図7】同実施例におけるシーンチェンジ検出の動作を
示すタイムチャート
【図8】本発明の他の実施例に係る動画像装置の構成を
示すブロック図
【図9】同実施例におけるシーンチェンジ検出回路の構
成例を示すブロック図
【図10】本発明の他の実施例に係る動画像符号化装置
の構成を示すブロック図
【図11】本発明の他の実施例に係る動画像符号化装置
の構成を示すブロック図
【図12】同実施例におけるプリアナリシス回路の構成
例を示すブロック図
【図13】同実施例における符号量制御回路の構成例を
示すブロック図
【図13】本発明の動画像符号化装置の別の実施例のブ
ロック図
【図15】同実施例におけるプリアナリシス回路の他の
構成例を示すブロック図
【図16】フィールドマージ処理を説明するための示す
【符号の説明】
101…フィールド/フレームカウンタ回路 102…
シーンチェンジ検出回路 103…フィールドマージ回路 104…
減算器 105…モード選択スイッチ 106…
DCT回路 107…符号量制御回路 108…
量子化器 109…可変長符号化回路 110…
出力バッファ 111…逆量子化器 112…
IDCT回路 113…加算器 114…
フレームメモリ 115…動き補償回路 116…
スイッチ 117…モード選択回路 801…
フレームメモリ 802…シーンチェンジ検出回路 1101…プリアナリシス回路 1102
…符号量制御回路 1401…プリアナリシス回路 1402
…符号量制御回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−190482(JP,A) 特開 平4−354487(JP,A) 特開 平5−75867(JP,A) 特開 平2−248181(JP,A) 特開 平4−22273(JP,A) 特開 昭63−173485(JP,A) 特開 平5−227525(JP,A) 特開 平4−137985(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 1/41 - 1/419

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力動画像信号をフレーム毎にイントラ符
    号化モードとインター符号化モードのいずれかの符号化
    モードで符号化する符号化手段と、 前記入力動画像信号の現フレームの画面内に強制的に前
    記イントラ符号化モードとするリフレッシュ領域を設定
    し、該リフレッシュ領域を画面毎に移動させるように前
    記符号化手段の符号化モードを選択するモード選択手段
    と、 前記符号化手段の前記現フレームより1フレーム前のリ
    フレッシュ領域における発生符号量及び非リフレッシュ
    領域における発生符号量に基づいて、前記符号化手段の
    前記現フレームのリフレッシュ領域及び非リフレッシュ
    領域における量子化パラメータが等しくなるように前記
    現フレームのリフレッシュ領域及び非リフレッシュ領域
    にそれぞれ割り当てる制御目標符号量を決定し、前記符
    号化手段の前記現フレームリフレッシュ領域における
    発生符号量及び非リフレッシュ領域における発生符号量
    を前記制御目標符号量に向けて制御する符号量制御手段
    とを備えることを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】第1フィールド、第2フィールドの順でフ
    ィールド単位に入力される入力動画像信号をフレームと
    して合成する合成手段と、 前記合成手段によりフレームとして合成された入力動画
    像信号をフレーム内符号化するモードとフィールド間符
    号化する符号化モードを有する符号化手段と、 前記入力動画像信号の現フレーム内に強制的に前記フレ
    ーム内符号化とするモードとするリフレッシュ領域を設
    定し、該リフレッシュ領域を画面毎に移動させるように
    前記符号化手段の符号化モードを選択するモード選択手
    段と、 前記入力動画像信号のうち前記第1フィールドのみを用
    いて前記入力動画像信号のシーンチェンジを検出するシ
    ーンチェンジ検出手段と、 前記入力動画像信号のうち前記シーンチェンジ検出手段
    によりシーンチェンジが検出されないフレームについて
    は、前記符号化手段の前記現フレームより1フレーム前
    のリフレッシュ領域における発生符号量及び非リフレッ
    シュ領域における発生符号量に基づいて、前記符号化手
    段の前記現フレームのリフレッシュ領域及び非リフレッ
    シュ領域における量子化パラメータが等しくなるように
    前記現フレームのリフレッシュ領域及び非リフレッシュ
    領域にそれぞれ割り当てる制御目標符号量を決定し、前
    記符号化手段の前記現フレームリフレッシュ領域にお
    ける発生符号量及び非リフレッシュ領域における発生符
    号量を前記制御目標符号量に向けて制御し、前記入力動
    画像信号のうち前記シーンチェンジ検出手段によりシー
    ンチェンジが検出された直後のフレームについては、前
    記リフレッシュ領域と非リフレッシュ領域にそれぞれ個
    別に予め設定された制御目標符号量に向けて前記発生符
    号量を制御する符号量制御手段とを備えることを特徴と
    する動画像符号化装置。
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