JPH07107275A - 画像領域判別装置 - Google Patents

画像領域判別装置

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JPH07107275A
JPH07107275A JP5250774A JP25077493A JPH07107275A JP H07107275 A JPH07107275 A JP H07107275A JP 5250774 A JP5250774 A JP 5250774A JP 25077493 A JP25077493 A JP 25077493A JP H07107275 A JPH07107275 A JP H07107275A
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JP5250774A
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English (en)
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Tetsuya Niitsuma
徹也 新妻
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像領域の判別性能を向上する。 【構成】単位画像領域内の輝度信号を反転後 (S1,
2) 、斜めエッジ抽出フィルタにより左右斜め方向のエ
ッジ成分を抽出し (S3A,3B) 、それらを2値化し
た値のアンドをとって単位画像領域の中心の注目画素を
網点候補画素として選別し (S5) 、所定のウインドー
領域内の網点候補画素の数をカウントし(S6) 、基準
値以上の場合は注目画素を網点画像領域として判別する
(S7)。更に網点画像領域を所定の画素幅ずつ外側に
拡張する (S7) 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザープリンタや複
写機等において、原稿等から読み取られた画像データを
画像処理して再生する際に、画像の種類に応じた処理を
施すべく画像の種類を判別する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザープリンタや複写機等にお
いては、文字画像、写真画像、網点画像が混在する画像
データから文字画像のみを検出することにより、文字画
像領域には強調処理を施して、輪郭のはっきりした文字
画像を得るようにする一方、写真・網点画像領域には平
滑化処理を施すことにより、階調の緩やかな写真・網点
画像を得るようにしている (特開平4−239269号
公報参照) 。
【0003】また、画像処理された画像データをメモリ
に一時的に記録しておいて、メモリから出力して再生す
るようにしているが、多数枚の原稿の画像データをメモ
リに記録するために、圧縮処理してメモリに記録し、再
生時に伸長して出力するようにしているが、その場合、
文字画像は2値のデータで高い圧縮率で圧縮すればよ
く、一方、写真・網点画像は高画質を確保するため、低
い圧縮率で圧縮する必要があるため、やはり、画像の種
類の判別が必要となっている。
【0004】従来の画像判別方式としては、以下のよう
な各種の方式が提案されている。 画像ブロック内の最小値や最大値、これらの差に基
づいて文字領域,その他の領域を判別する方式 特開平
2−294884号公報,特開昭63−260267号
公報) 。 注目画素を中心として大きさの異なる周辺画像ブロ
ック内の平均値同士を比較して文字領域を判別する方式
(特開平2−295354号公報) 。
【0005】 画像ブロック毎に文字部のエッジパタ
ーンとのパターンマッチングを行うことにより文字領域
を判別する方式 (特開平3−262380号公報) 。 画像ブロック毎に濃度ヒストグラムを求め、基準パ
ターンと比較して文字領域と中間調領域とを判別する方
式 (特開昭61−80961号公報) 。 文書画像の外接矩形で文字領域を判別する方式 (特
開平4−288773号公報,特開平3−126181
号公報) 。
【0006】 微分値で判別する方式 (特開平1−1
26876号公報) 。 フーリエ変換,DCTで判別する方式 (特開平3−
289871号公報,特開平4−328960号公報)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、例えば、〜までの方式は文字
領域の判別に対応したもので、網点領域の判別を精度よ
く行えるものではなく、また、のようにフーリエ変
換,DCTを用いる方法は、演算が複雑で時間が掛り、
リアルタイム処理が困難であるなど、問題があった。ま
た、のパターンマッチングは、網点領域検出にも使用
可能であるが、検出できる網点の、網線数、方向、網パ
ーセントの幅が狭いという欠点があり、実用的な数のパ
ターンでは、充分な精度で網点領域を検出することが困
難であった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、比較的簡易な方式で高精度に、かつ、
短時間でリアルタイムに網点領域を判別でき、そこか
ら、他の領域の判別も良好に行えるようにした画像領域
判別装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため本発明に係る画
像領域判別装置は、図1に示すように、異種類の画像領
域が混在する画像情報から画素毎に画像領域の種類を判
別する画像領域判別装置において、注目画素及びその周
辺の画素からなる単位画像領域毎に左右対称な斜め方向
のエッジ成分を夫々抽出する一対の斜め方向エッジ成分
抽出手段A,A’と、前記一対の斜め方向エッジ成分抽
出手段の出力値を基準レベルと比較し、両抽出手段によ
る出力値が共に基準レベル以上であるときに当該単位画
像領域の注目画素を網点候補画素として選択する網点候
補画素選択手段Bと、所定の大きさを有する注目画素及
びその周辺の画素からなる画像領域毎に前記網点候補画
素選択手段により選択された網点候補画素の数をカウン
トする網点候補画素数カウント手段Cと、前記網点候補
画素数カウント手段によりカウントされる網点候補画素
のカウント値が所定値以上であるときに当該注目画素を
網点画像領域であると判別する網点画像領域判別手段D
と、を含んで構成したことを特徴とする。
【0010】また、前記網点画像領域判別手段により網
点画像領域と判別された画素に対し外側に所定量拡大し
た領域を網点画像領域として拡張する網点画像領域拡張
手段Eを含んで構成してもよい。また、所定の画素毎に
周辺画素との濃度の最大変化量を抽出し、該最大濃度変
化量が基準値以上である画素をエッジ成分の大きいエッ
ジ画像領域と判別するエッジ画像領域判別手段Fと、該
エッジ画像領域判別手段で判別されたエッジ画像領域か
ら前記網点画像領域を除去した画像領域を文字領域と判
別する文字領域判別手段Gと、を含んで構成してもよ
い。
【0011】また、前記最大濃度変化量は、画素の濃度
値を周辺画素を含む所定領域内で平滑化した値に対する
変化量として求められるように構成してもよい。また、
前記エッジ画像領域判別手段によりエッジ画像領域と判
別された画素に対し外側に所定量拡大した領域をエッジ
画像領域として拡張するエッジ画像領域拡張手段Hを含
んで構成してもよい。
【0012】また、網点画像領域の抽出に際しては画像
の輝度信号を濃度変換し、かつ、ガンマ変換する前処理
を行うようにしてもよい。また、前記エッジ画像領域の
抽出に際して画像の輝度信号値を反転する前処理を行う
ようにしてもよい。
【0013】
【作用】網点画像領域においては、網点が等間隔毎の斜
め方向(45°,30°,70°等)に周期的に高い密度で存
在するため、この方向のエッジ周波数成分が大きくなる
特性を有する。しかも、互いに約90°の角度を持つ周波
数成分を持つ (以後上記2方向即ち第1,第3象限方向
を右斜め、第2,第4象限方向を左斜め方向と呼ぶこと
にする) 。
【0014】そこで、予め、網点が高密度で存在する斜
め方向の周波数成分のゲインを大きくしたフィルタによ
り左右斜め方向のエッジ成分を夫々抽出する一対の斜め
方向エッジ成分抽出手段によって注目画素を中心とした
単位画像領域毎に左右斜め方向のエッジ成分を抽出す
る。そして、左右斜め方向のエッジ成分の抽出値が共に
高いときは、網点候補画素選択手段が、当該単位画像領
域の注目画素は網点である可能性が高いとして網点候補
画素として選択する。
【0015】更に、網点候補画素カウント手段が、所定
の大きさを有した注目画素を含む画像領域内の前記網点
候補画素の数をカウントし、このカウント値が基準値以
上のときは、網点画像領域判別手段が、該注目画素が網
点画像領域であると判別する。このように、網点の特性
を考慮した斜め方向エッジ成分を左右に分けて抽出し、
左右方向とも大きいときに網点候補画素とすることによ
り、網点画像領域を単なる最大値,最小値の演算やパタ
ーンマッチングによって判別する方法に比べて判別でき
る網線の、線数、方向、網パーセントの幅が広く、しか
も文字部において誤判別の少ない精度の高い網点抽出が
行え、かつ、フーリエ変換やDCTを用いる方法に比
べ、少ないハード量で、容易にリアルタイム処理を行う
ことができる。
【0016】また、エッジ画像領域判別手段及び文字画
像領域手段を備えることにより、文字画像と網点画像と
のいずれかを含むエッジ画像領域を判別し、網点画像を
除去して文字画像領域を判別することができる。また、
前記網点画像領域拡張手段を備えたものでは、前記判別
された網点画像領域の外側に所定量拡張した領域が網点
画像領域として拡張される。かかる拡張が行われない場
合には、原稿中に網点画像が部分的に存在するような場
合、網点画像の周辺部分は網点候補画素が少ないため網
点画像でないと誤判別されてしまう (その結果、例えば
文字画像あるいは写真画像であると判別される) のを、
拡張により防止できる。
【0017】また、前記エッジ画像領域の抽出に際し、
最大濃度変化量を平滑化処理された濃度値に対する変化
量として求めることにより、万線 (平行な線の線幅を変
えることにより階調を表現する印刷技法) の検出を防止
でき、万線をエッジ画像 (文字画像) と誤判別すること
を防止できる。また、文字画像領域拡張手段を備えたも
のでは、文字画像領域判別手段で判別された文字画像領
域の外側に所定量拡張した領域が文字画像領域として拡
張される。これにより、判別後の文字画像に対して強調
フィルタをかけるときの効果が向上する。
【0018】更に網点画像領域の抽出の前処理として輝
度信号値の反転処理を行うことにより、高濃度部の網点
画像の判別精度を向上できる。また、エッジ画像領域の
抽出の前処理として輝度−濃度変換処理及びガンマ変換
処理を行うことにより、細かい文字のエッジ抽出精度が
向上する。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図2は、本発明に係る画像領域判別装置による画像
判別の基本的なアルゴリズムを示す。即ち、網点画像領
域を精度よく抽出する一方、エッジ成分の多い画像領域
を抽出することにより文字領域と網点画像領域とを合わ
せた画像領域を抽出し、該文字領域と網点画像領域とを
合わせた画像領域を、前記網点画像領域でマスクするこ
とにより、文字領域を抽出することができる。つまり、
文字領域と網点画像領域とを分離して判別することがで
きる。また、ここでは示さないが残りの文字領域,網点
画像領域以外の領域を写真画像領域として抽出すること
もできる。
【0020】図3は、網点画像領域抽出ルーチンを示
す。ステップ (図ではSと記す。以下同様) 1では、注
目画素及びその周辺の画素からなる単位画像領域毎に各
画素の輝度信号を入力する。具体的には単位画像領域と
して注目画素を中心とした5×5画素の画像ブロックと
する (図10参照) 。ステップ2では、前記各輝度信号値
(デジタル値) を反転処理 (ビット反転)する。その結
果、輝度が高いほど低く、輝度が低いほど高いレベルに
反転される。尚、かかる反転処理の方が濃度変換処理す
るより後述するエッジ抽出の際に網線や細線などの最大
濃度の低いエッジをも良好に抽出することができる。
【0021】ステップ3A,3Bでは、夫々右斜めエッ
ジ抽出,左斜めエッジ抽出を行う。これは、夫々右斜め
エッジ抽出フィルター,左斜めエッジ抽出フィルターに
よって処理する。例えば、右斜めエッジ抽出フィルター
は、図示のような5×5の係数を有するフィルターで構
成され、各画素の前記輝度反転値に対応する位置の係数
を乗じて加算した値がエッジ抽出成分として出力され
る。このフィルターは右斜め45°方向の網点に対するエ
ッジ成分抽出用であるが、30°,70°の網点方向に対し
てもある程度抽出できるように作成されている。即ち、
図11が右斜めエッジ抽出フィルターの利得の周波数特性
を示したものであり、図12はそれを等高線で表示したも
のであり、また、図13は画素間隔を400 DPIとしたと
きの、45°方向の網点の持つ周波数成分のピーク値を示
したものであるが、図に示されるように、右斜めエッジ
抽出フィルターは、網点の持つ周波数成分のうち、右斜
め方向だけを抽出するような周波数特性を持っており、
左斜め方向についても、フィルターの左右の係数を入れ
替えるだけで、左斜め方向の周波数成分を取り出す周波
数特性を作り出すことができる。
【0022】そして、これら右斜めエッジ抽出フィルタ
ー,左斜めエッジ抽出フィルターで抽出されたエッジ成
分の出力値がステップ4A,4Bで夫々基準値と比較し
て2値化される。即ち、エッジ成分の出力値が基準値以
上である場合には1、基準値未満の場合には0の信号を
出力する。ステップ5では、前記2値化された信号値の
andをとる。つまり、両信号値が共に1の場合は、左
右斜め方向の交差する点、即ち網点画像である場合に網
点が存在する点近傍のエッジ成分が大きいことを表すか
ら、当該画像ブロックの注目画素が網点候補画素とな
る。
【0023】以上のようにして単位画像領域を主方向及
び副方向に走査して全ての注目画素に対して網点候補画
素の判別を行う。次いでステップ6では、例えば75×15
画素のウインドー内の網点候補画素の数をカウントす
る。ステップ7では、ウインドー内の網点候補画素のカ
ウント値を所定の閾値と比較して2値化される。即ち、
カウント値が閾値以上のときは当該注目画素が網点画像
領域であるとして画素の値を1とし、閾値未満の場合は
他の画像領域であるとして0の信号を出力する。
【0024】以上の網点画像領域の判別についても、ウ
インドーを主方向及び副方向に走査して判別することに
より画像全体の中で網点画像領域を抽出する。以上のよ
うにして、網点画像領域を斜め方向エッジ成分抽出によ
り精度よく高速に判別することができる。ステップ8で
は、前記のようにして抽出された網点画像領域を拡張す
る。具体的には、前記網点画像領域と判定された最外郭
の画素に対し縦横4画素ずつ外側の領域までを網点画像
領域として拡張する。
【0025】即ち、前記拡張がない場合には網点画像が
原稿に部分的に存在しているときに領域の周辺部ではウ
インドー内に網点画像領域外側の領域が入ってきて網点
画素候補数が減少する結果、網点画像領域でないと誤判
別され、写真画像領域等との境界が誤判別されてしまう
ことがあるが、前記拡張を行うことにより周辺の領域も
網点領域として拡張して判別するすることができ、前記
他の画像領域との境界の誤判別を防止できる。
【0026】次に、前記網点画像領域判別を行う具体的
な回路の実施例を説明する。図4は、網点候補画素を抽
出するまでの概要回路を示し、5×5の画素の輝度信号
を直接及びFIFO(1) 〜(4) によって順次5画素ずつ
ディレイさせて斜めエッジ抽出回路1の入力端子L1I
N〜L5INに入力させ、右斜めエッジ方向及び左斜め
方向のエッジ成分の抽出出力値が夫々出力端子ROU
T,LOUTより、比較回路2,3に出力され、基準値
と比較されて2値化された値がAND回路4でANDを
とられて網点候補画素に対して1, それ以外の画素に対
して0の値に2値化された信号Mが出力される。
【0027】図5は、前記斜めエッジ抽出回路1の内部
構成を示し、前記入力端子L1IN〜L5INから入力
した1行分5画素の信号データを5つのラッチ5〜ラッ
チ9に5行×5列のマトリクスをなして取り込ませる。
そして、各データについて夫々加算・乗算回路10〜16,
加算回路22,23及び減算回路24にて前記右斜めエッジ抽
出フィルタの対応する係数を乗算した値の総和をとって
右斜めエッジ成分の抽出値として前記出力端子ROUT
より出力する。同様にして加算・乗算回路15〜21,加算
回路25,26及び減算回路27にて左斜めエッジ成分を抽出
し、前記出力端子LOUTより出力する。
【0028】図6は、網点候補画素をカウントする回路
を示す。前記図4の回路で出力される網点候補画素の選
別により2値信号Mが直接及びFIFO(5),(6) を順次
介して15ビットのラッチ28に15個ずつ入力保持させ、エ
ンコーダ29はこれら1ビット15個の値を加算して4ビッ
トの値に変換する。これは、1行15個分の注目画素の中
の網点候補画素の数に相当する。このようにして15個画
素分の2値信号Mを、エンコーダ29で4ビットデータに
変換する毎に4ビット75段のラッチ30に入力していき、
それと同時に該4ビットのデータを10ビットの加算回路
31により加算し、この加算された10ビットの値を減算回
路32を介してラッチ33に取り込ませる。そして、前記ラ
ッチ30に4ビット75個のデータが埋まった段階でラッチ
33には75×15のウインドー内における網点候補画素のカ
ウント値が保持されることとなり、該ラッチ33の出力は
比較回路34に出力され、閾値と比較される。そして、75
×15のウインドー内の全ての網点候補画素のカウントを
終了し、ラッチ33の出力値つまり網点候補画素のカウン
ト値が閾値以上になると該注目画素を網点画像領域と判
別してコンパレータ34の出力が1となり、閾値に達しな
いと0のままとなる。尚、ウインドーを1行15個画素分
ずつずらして走査していくため、ラッチ30が満杯になっ
た後は、1走査前のウインドーのカウント値に走査後新
たにウインドーに含まれた15個画素データのカウント値
を加えた値から、ウインドーから外れた15個画素データ
のカウント値を減算回路32で差し引くことにより、新た
なウインドー内のカウント値を求めるようにしている。
このように網点画像判別により2値化された画素毎の信
号が図7に示した領域拡張回路の一点鎖線内に示す網点
拡張部に入力される。
【0029】図7において、前記網点画像判別済みの9
×9の画素データを、直接及びFIFO(7) を介して1
行9個分ずつラッチ35に取り込んだ後OR回路36に入力
させ、9個の中の1つでも1、つまり網点画像と判別さ
れた値があれば1、そうでなければ0となるように2値
化して、順次8つの1ビットのラッチ37に取り込む。そ
して、OR回路36及び8つのラッチ37a〜37hの計9行
×9列分の2値データを更にOR回路38に入力させて2
値化しラッチ39に取り込んだ後、マスク回路46に出力す
る。これにより、注目画素を中心として、上下及び左右
両側に4画素幅ずつ網点画像領域を拡張された網点画像
判別済み信号となって出力される。
【0030】次に、エッジ画像領域抽出のルーチンを図
2のフローチャートに従って説明する。ステップ11で
は、注目画素とその周辺の画素からなる単位画像ブロッ
クについて画素毎に輝度信号を濃度信号に変換する。例
えば、ROMに記憶された変換LUT (ルックアップテ
ーブル) により変換して求める。
【0031】ステップ12では、前記濃度信号をガンマ変
換処理する。これも、図示する簡易的な折れ線変換テー
ブルを用いて求めることができる。かかる輝度−濃度変
換処理,ガンマ変換処理からなる前処理を行うことによ
り細かい文字の判別が可能となる。ステップ13では、前
記ガンマ変換処理された信号をローパスフィルタにより
平滑化処理する。
【0032】ステップ14では、エッジ抽出を行う。これ
は、前記ステップ3で平滑化された値に対する偏差 (絶
対値) の最大値を求めることで行う。このように平滑化
された値に対する偏差を求めることで、万線をエッジと
誤って抽出し、文字画像と誤判別するようなことを防止
できる。ステップ15では、ステップ4で求められた最大
値を基準値と比較して2値化する。即ち、基準値以上で
あるときに注目画素にエッジが抽出されたとして画素値
1の信号を出力し、基準値未満のときにはエッジが抽出
されないとして0の信号を出力する。
【0033】ステップ16では、注目画素を中心として上
下左右に2画素幅分ずつエッジ画像領域を拡張する。こ
のようにエッジ画像領域を拡張することにより、後述す
るように判別された文字領域に対して、その後に強調フ
ィルタをかけるときの効果が向上する。次に、前記エッ
ジ画像領域抽出を行う具体的な回路の実施例を説明す
る。
【0034】図9は、エッジ画像領域抽出回路の構成を
示す。図において、5×5の画素の輝度信号をLUT61
により濃度変換及びガンマ変換し、マトリクスをなして
ラッチ62a〜62eに取り込ませる。その中の1行(列)
と4行(列)、2行(列)と5行(列)について、夫々
2列(行)〜4列(行)の3つの画素値を加算回路62a
〜62hにより加算して平滑化し、これら平滑化した値同
士の差の絶対値をABS回路63a〜63dにより演算し、
それら4つの値の中で最大値を最大値抽出回路64により
抽出する。
【0035】抽出された最大値を比較回路65により基準
値と比較し、基準値以上であるときは、当該単位ブロッ
ク画像の注目画素がエッジ画像であると判別して画素値
1とし、基準値未満のときは画素値0とするように2値
化した信号を出力する。この2値化されたエッジ画像判
別済み信号が前記図7に示した領域拡張回路の二点鎖線
内に示したエッジ領域拡張部に入力される。
【0036】即ち、領域拡張回路において、エッジ画像
判別済みの5×5画素のデータが直接及びFIFO(6)
を介して1行5個ずつ5ビットのラッチ41に取り込ま
せ、OR回路42により2値化して、順次4個の1ビット
のラッチ43a〜43dに取り込ませる。そして、前記OR
回路42及び4つのラッチ43a〜43dの計5行×5列分の
2値データを更にOR回路44に入力させて、2値化す
る。これにより、エッジ画像領域が、上下及び左右両側
に2画素幅ずつ拡張されたエッジ画像判別済み信号とな
る。この2値化データをラッチ45に取り込んだ後FIF
O(6),(8) により所定量(9ライン分)遅延させてマス
ク回路46に入力させる。
【0037】その結果、同一画素に対して前記領域を拡
張されたエッジ画像判別が行われた信号と、同じく領域
を拡張された網点画像判別が行われた信号とが、同一の
タイミングでマスク回路46に入力されることとなり、該
マスク回路46において、拡張されたエッジ画像領域から
拡張された網点画像領域を除去した領域が文字領域とし
て抽出される。
【0038】尚、写真領域をベースとして文字領域と網
点画像領域が混在している場合には、全画像領域からエ
ッジ画像領域をマスクして除去した領域を写真領域とし
て抽出することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、網点画像領域を左右一対の斜め方向エッジ成分の抽
出により、精度よく、かつ、高速に抽出することができ
る。また、前記網点画像領域と文字領域とを含むエッジ
画像領域を別途抽出し、これに網点画像領域をマスクす
ることにより、文字領域の抽出も良好に行える。
【0040】また、エッジ画像領域の抽出に際し、画素
値を平滑化した値に対する濃度変化量をみて行うことに
より、万線をエッジ画像領域 (文字領域) と誤判別する
ことを防止できる。また、網点画像領域を拡張して写真
領域等他の画像領域との境界の誤判別を防止したり、文
字画像領域を拡張して判別後の処理機能を高めたりする
ことができる。
【0041】また、網点画像領域の抽出に際して輝度信
号の反転処理を施すことにより高濃度部の網点画像の判
別が可能となる。また、エッジ画像領域の抽出に際して
輝度−濃度変換処理及びガンマ変換処理などの前処理を
施すことにより、細かい文字まで判別することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成・機能を示すブロック図。
【図2】 本発明の一実施例の基本的なアルゴリズムを
示す図。
【図3】 同上実施例の網点画像領域判別ルーチンを示
すフローチャート。
【図4】 同上実施例の網点候補画素を選別する回路の
回路図。
【図5】 同じく斜めエッジ抽出回路を示す回路図。
【図6】 同じく網点候補画素をカウントする回路の回
路図。
【図7】 同じく網点画像領域及びエッジ画像領域を夫
々拡張する回路の回路図。
【図8】 同じくエッジ画像領域抽出ルーチンを示すフ
ローチャート。
【図9】 同じくエッジ画像領域抽出回路の回路図。
【図10】 同じく網点画像領域抽出時の様子を示す図。
【図11】 斜めエッジ抽出フィルターの利得の周波数特
性を示す斜視図。
【図12】 同上フィルターの特性を等高線で表示した
図。
【図13】 45°方向の網点の持つ周波数成分のピーク値
を示した図。
【符号の説明】
1 斜めエッジ抽出回路 2,3 比較回路 4 AND回路 28 ラッチ回路 29 エンコーダ 31 加算回路 32 減算回路 33 ラッチ回路 34 比較回路 35 ラッチ回路 36 OR回路 37a〜37h ラッチ回路 38 OR回路 39 ラッチ回路 41 ラッチ回路 42 OR回路 43a〜43d ラッチ回路 44 OR回路 45 ラッチ回路 46 マスク回路 61 LUT 61a〜61e ラッチ回路 62a〜62h 加算回路 63a〜63d ABS回路 64 最大値抽出回路 65 比較回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異種類の画像領域が混在する画像情報から
    画素毎に画像領域の種類を判別する画像領域判別装置に
    おいて、 注目画素及びその周辺の画素からなる単位画像領域毎に
    左右対称な斜め方向のエッジ成分を夫々抽出する一対の
    斜め方向エッジ成分抽出手段と、 前記一対の斜め方向エッジ成分抽出手段の出力値を基準
    レベルと比較し、両抽出手段による出力値が共に基準レ
    ベル以上であるときに当該単位画像領域の注目画素を網
    点候補画素として選択する網点候補画素選択手段と、 所定の大きさを有する注目画素及びその周辺の画素から
    なる画像領域毎に前記網点候補画素選択手段により選択
    された網点候補画素の数をカウントする網点候補画素数
    カウント手段と、 前記網点候補画素数カウント手段によりカウントされる
    網点候補画素のカウント値が所定値以上であるときに当
    該注目画素を網点画像領域と判別する網点画像領域判別
    手段と、 を含んで構成したことを特徴とする画像領域判別装置。
  2. 【請求項2】前記網点画像領域判別手段により網点画像
    領域と判別された画素に対し外側に所定量拡大した領域
    を網点画像領域として拡張する網点画像領域拡張手段を
    含んで構成したことを特徴とする請求項1に記載の画像
    領域判別装置。
  3. 【請求項3】画素毎に周辺画素との濃度の最大変化量を
    抽出し、該最大濃度変化量が基準値以上である画素をエ
    ッジ成分の大きいエッジ画像領域と判別するエッジ画像
    領域判別手段と、該エッジ画像領域判別手段で判別され
    たエッジ画像領域から前記網点画像領域を除去した画像
    領域を文字領域と判別する文字領域判別手段と、を含ん
    で構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の画像領域判別装置。
  4. 【請求項4】前記最大濃度変化量は、画素の濃度値を周
    辺画素を含む所定領域内で平滑化した値に対する変化量
    として求められることを特徴とする請求項3に記載の画
    像領域判別装置。
  5. 【請求項5】前記エッジ画像領域判別手段によりエッジ
    画像領域と判別された画素に対し外側に所定量拡大した
    領域をエッジ画像領域として拡張するエッジ画像領域拡
    張手段を含んで構成したことを特徴とする請求項3又は
    請求項4のいずれか1つに記載の画像領域判別装置。
  6. 【請求項6】前記網点画像領域の抽出に際しては画像の
    輝度信号を濃度変換し、かつ、ガンマ変換する前処理を
    行うことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1
    つに記載の画像領域判別装置。
  7. 【請求項7】前記エッジ画像領域の抽出に際して画像の
    輝度信号値を反転する前処理を行うことを特徴とする請
    求項2〜請求項6のいずれか1つに記載の画像領域判別
    装置。
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