JPH07107240A - 画素クロック発生装置 - Google Patents

画素クロック発生装置

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JPH07107240A
JPH07107240A JP5243003A JP24300393A JPH07107240A JP H07107240 A JPH07107240 A JP H07107240A JP 5243003 A JP5243003 A JP 5243003A JP 24300393 A JP24300393 A JP 24300393A JP H07107240 A JPH07107240 A JP H07107240A
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JP
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clock
frequency
output
pixel
outputs
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Application number
JP5243003A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Miyamoto
真義 宮本
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遅延素子の数を抑えてコストを下げた画素ク
ロック発生装置で、広い周波数帯域の画素クロックを発
生させる。 【構成】 N個の遅延素子をリング状に接続した狭帯域
であるが高い周波数のVCRO(電圧制御型リングオシ
レータ)4を用いたPLL回路のフィードバック回路中
に設けた分周器5と、VCRO4が出力する互いに位相
のズレた2N個の中間クロックを処理して得られた中間
クロックのN倍の周波数の逓倍クロックを更に分周して
画素クロックを出力するビデオクロック装置6とが、本
体装置からの指示信号SELに応じて処理や分周比を変
えることにより、広い周波数帯域の画素クロックVDC
Kを発生して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は画像形成装置に用いら
れる画素クロック発生装置に関し、特に電圧制御型リン
グオシレータを使用した画素クロック発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばレーザビームプリンタのように静
電潜像技術を用いた光走査型の画像形成装置は、画素ク
ロックに同期してオン/オフするレーザダイオードから
出力されるビームを主走査方向に走査させると共に、そ
れと直交する副走査方向に移動する予め帯電させた感光
体上にスポットとして結像させることにより、感光体上
に静電潜像を形成する。その静電潜像を現像してトナー
像に変換した後、トナー像を用紙上に転写し、熱により
定着して用紙上に画像が形成される。
【0003】このようなレーザプリンタは、画像を形成
するドット(画素)の解像度が極めて高いため、用途に
応じて画素密度DPI(ドット数/インチ)を変更する
ことが可能であり、通常画素クロックの周波数は画素密
度の自乗に比例するから、画素密度の変更に伴って画素
クロックの周波数が広範囲に変化することが要求され
る。
【0004】特に写真のような多階調画像や、本来2値
画像である文字の場合でもベクトルフォントによる文字
では、そのエッジ部の画素を多階調表現することによっ
て、高品位の画像を得るために、高い解像度したがって
高い周波数の画素クロックが必要になってくる。
【0005】図12は電圧制御型リングオシレータ(以
下「VCRO」という)を用いて広帯域周波数の画素ク
ロックを出力する画素クロック発生装置の従来例の構成
を示すブロック図である。この従来例は、周波数可変の
基準クロック発振器51と位相比較器52とLPF(低
域フィルタ)53と5個の遅延回路からなる5段のVC
RO54及びクロック処理部55とにより構成されてい
る。
【0006】基準クロック発振器51は水平同期信号D
ETPに同期し目的に応じた広帯域の周波数の基準クロ
ックRCLKを出力し、位相比較器52は基準クロック
RCLKとサンプルクロックWCLKとを入力し、位相
を比較してその差信号をLPF53に出力する。LPF
53は入力する差信号の直流分を制御信号としてVCR
O54に出力する。
【0007】図13は従来例の各部クロックの一例を示
す波形図である。VCRO54は、図13にそれぞれ示
したように、5個の遅延回路がそれぞれ出力する制御信
号の電圧に応じた周波数のクロックT1〜T5とその反
転出力であるクロック/T1〜/T5(この明細書中で
信号名の前に付した「/」はノットを示す記号である)
とからなる互いに1/10周期ずつ位相の遅れた10個
の中間クロックをクロック処理部55に出力する。
【0008】出力された中間クロックのうち、中間クロ
ックT1をサンプルクロックWCLKとして位相比較器
52に出力することによりPLL回路が形成され、サン
プルクロックWCLKすなわち中間クロックT1は、位
相及び周波数が共に基準クロックRCLKと同期する。
【0009】クロック処理部55は、VCRO54から
入力する各中間クロックT1〜T5,/T1〜/T5の
うち位相順に1つ置きに選択した中間クロックT1,T
3,T5,/T2,/T4を用い、複数の論理回路の組
合せにより数1に示す論理式に従った処理を行なって、
図13に示したように中間クロックの周波数の5倍の周
波数を有する画素クロックVDCK0を出力する。な
お、以下述べる論理式において、「×」及び「+」はそ
れぞれアンド及びオアを示す記号である。また、以下の
各数式中ではノット記号は一般の表記どおり信号名にオ
ーバラインを付して示している。
【0010】
【数1】
【0011】図14はクロック処理部55の構成の一例
を示す回路図である。図14に示したクロック処理部5
5は、5個のアンド回路56a〜56eとオア回路57
とからなり、各アンド回路56a〜56eはそれぞれ図
示したように中間クロックT1,T3,T5,/T2,
/T4を選択的に入力し、それぞれアンドをとってオア
回路57に出力する。オア回路57はアンド回路56a
〜56eの出力のオアをとって、数1に示した画素クロ
ックVDCK0を出力する。
【0012】図15はVCRO54の構成の一例を示す
回路図であり、それぞれ5個の遅延回路58a〜58e
とノット回路59a〜59eと、制御信号の電圧を電流
信号に変換して遅延回路58a〜58eの各遅延時間を
制御する電流制御回路60により構成されている。
【0013】遅延回路58a〜58eは順に直列に接続
され、それぞれ図で左側から入力する中間クロックのレ
ベルを、電流制御回路60から入力する電流信号に応じ
た略等しい遅延時間だけ遅延して中間クロックT1〜T
5として出力すると共に、それぞれノット回路59a〜
59eを介して反転し、中間クロック/T1〜/T5と
して出力する。ノット回路59eから出力された中間ク
ロック/T5は初段の遅延回路58aの入力信号として
フィードバックされる。
【0014】各中間クロックT1〜T5,/T1〜/T
5の1周期は、各遅延回路58a〜58eの遅延時間の
和の2倍であるから、互いに全く同一である。各遅延回
路58a〜58eの遅延量の間の僅かな差は、中間クロ
ックの位相遅れのバラツキとなって現れる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各遅延
回路58a〜58eと同一構成を有する代表的な遅延回
路58は、理論的には1個の電流制御型の遅延素子で構
成することが出来るが、実際の遅延素子の周波数帯域は
1:3乃至4程度と比較的狭いため、VCRO54が広
帯域に変化する基準クロックの周波数に対応できるよう
に例えば図16に示すような構成になっている。
【0016】すなわち、遅延回路58は、電流制御回路
60からそれぞれ入力する同一の電流信号に対して互い
にスルーレート(遅延時間)の異なる4個の遅延素子6
1A〜61Dと、各遅延素子61A〜61Dの出力を本
体装置から入力する指示信号SELに応じて選択的に出
力するマルチプレクサ62とから構成されている。
【0017】図17は、このように構成された遅延回路
を用いたVCRO54の制御信号(又は電流信号)を横
軸に、出力する中間クロックの周波数を縦軸にとって示
した特性の一例を示す線図であり、A乃至Dはそれぞれ
指示信号に応じて遅延素子61A乃至61Dの出力が選
択された場合を示している。
【0018】図から明らかなように、1個の遅延素子で
カバー出来る周波数帯域が限られているため、VCRO
54が広帯域の周波数に対応するには、スルーレートの
異なる複数の遅延素子を切換えて用いる必要があった。
【0019】しかしながら、VCRO54の遅延回路の
個数Nだけスルーレート特性の揃った遅延素子を用意し
なければならないから、1組だけでもNが大きくなるに
従って同一特性の遅延素子を選択するのが難しくなる。
さらに、周波数域すなわちスルーレートが異なる度にそ
れぞれ1組N個ずつの遅延素子を用意する必要があるか
ら、選択組合せの工数及びコストが大幅に増大するとい
う問題があった。
【0020】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、遅延素子の数を1組だけに抑えたコストの安い
画素クロック発生装置で広い周波数帯域の画素クロック
を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、基準クロック発生手段と、該基準クロッ
ク発生手段が出力する基準クロックとサンプルクロック
との位相を比較して差信号を出力する位相比較手段と、
該位相比較手段から入力する差信号の直流分を制御信号
として出力する低域フィルタと、Nを2以上の整数とし
てN個の遅延素子を備え制御信号の電圧に応じた周波数
で互いに1/2N周期ずつ位相の遅れた2N個の中間ク
ロックを出力する電圧制御型リングオシレータと、複数
の論理回路を備え電圧制御型リングオシレータから入力
する各中間クロックを処理して画素クロックを出力する
クロック処理手段とからなり、中間クロックのうちのい
ずれか1個をサンプルクロックとして位相比較手段にフ
ィードバックすることによりPLL回路を構成した画素
クロック発生装置において、電圧制御型リングオシレー
タと位相比較手段との間に、本体装置から入力する指示
信号に応じた第1の分周比で中間クロックのうちのいず
れか1個を分周し、サンプルクロックとして位相比較手
段にフィードバックさせるフィードバック用分周器を設
け、さらにそれぞれ下記のようにしたものである。
【0022】すなわち、クロック処理手段内に、複数の
論理回路の組合せにより各中間クロックを処理して得ら
れた該中間クロックの周波数のN倍の周波数を有する逓
倍クロックを指示信号に応じた第2の分周比で分周し、
画素クロックとして出力するクロック出力用分周器を設
ける。
【0023】あるいは、クロック処理手段内に、中間ク
ロックの周波数のN倍の周波数を更に指示信号に応じた
第2の分周比で分周した周波数の処理クロックを形成し
画素クロックとして出力させるように、複数の論理回路
にそれぞれ入力する各中間クロックを選択、あるいは複
数の論理回路の組合せを変更する論理設定手段を設けて
もよい。
【0024】さらに、上記の画素クロック発生装置に、
指示信号に応じて論理設定手段が選択した中間クロッ
ク、あるいは論理設定手段が変更した複数の論理回路の
組合せによって形成された処理クロックを、さらに指示
信号に応じた第3の分周比で分周したクロックを出力す
る処理用分周器と、指示信号に応じて最終的に出力され
る画素クロックの周波数に応じて処理クロックと処理用
分周器が出力するクロックのいずれかを選択し、画素ク
ロックとして出力するクロック選択手段とを設けるとよ
い。
【0025】あるいはまた、クロック処理手段内に、基
準クロックの1周期の間にN個のパルスを形成し、該N
個のパルスは指示信号に応じて各オン時間が平均値であ
る1/2N周期のパルスにより構成されるか、或いは1
/2N周期のパルスと1/2N周期より短かいパルスと
1/2N周期より長いパルスとにより構成されるよう
に、複数の論理回路にそれぞれ入力する中間クロックを
選択、あるいは複数の論理回路の組合せを変更する論理
設定手段を設けてもよい。
【0026】
【作用】上記のように構成した画素クロック発生装置
は、いずれも電圧制御型リングオシレータを構成するそ
れぞれ複数の遅延素子と1個のマルチプレクサからなる
N個の遅延回路に代えて、N個の遅延素子で構成してい
るから、部品が大幅に減少すると共に遅延素子の選択組
合せが容易になり、コストが抑えられる。
【0027】さらに、クロック処理手段内の複数の論理
回路の組合せによって得られた中間クロックの周波数の
N倍の周波数を有する逓倍クロックを、クロック出力用
分周器が指示信号に応じた第2の分周比で分周し、画素
クロックとして出力するから、画素クロックの周波数帯
域を任意に広くとることが出来る。
【0028】また、クロック処理手段内に設けた論理設
定手段が、それぞれ複数の論理回路に入力する中間クロ
ックを選択、あるいは複数の論理回路の組合せを変更す
ることにより、別にクロック出力用分周器を設けること
なく、中間クロックの周波数のN倍の周波数を更に指示
信号に応じた第2の分周比で分周した周波数の画素クロ
ックを出力することが出来るから、同様に画素クロック
の周波数帯域を広くとることが出来る。
【0029】さらに、処理用分周器が複数の論理回路の
組合せによって形成された処理クロックを指示信号に応
じた第3の分周比で分周し、クロック選択手段が最終的
に出力される画素クロックの周波数に応じて、処理クロ
ックと処理分周器が出力するクロックのいずれかを選択
し画素クロックとして出力するから、常に良好な波形の
画素クロックを出力すると共に、より低周波数領域まで
容易に出力することが出来る。
【0030】あるいは、クロック処理手段内に設けた論
理設定手段が、それぞれ複数の論理回路に入力する中間
クロックを選択、あるいは複数の論理回路の組合せを変
更することにより、基準クロックの1周期の間に形成し
たN個のパルスを、指示信号に応じて各オン時間が平均
値である1/2N周期の揃ったパルスにより構成する
か、或いは1/2N周期のパルスとそれより短かいパル
スと長いパルスとの不揃いのパルスにより構成する。し
たがって、目的に応じた波形のパルスを形成することが
出来る。
【0031】
【実施例】図1は、この発明の第1実施例である画素ク
ロック発生装置を示すブロック図である。
【0032】図1に示した画素クロック発生装置は、基
準クロック発生手段である基準クロック発振器1と、位
相比較手段である位相比較器2と、LPF(低域フィル
タ)3と、VCRO(電圧制御型リングオシレータ)4
と、フィードバック用分周器である分周器5と、クロッ
ク処理手段であるビデオクロック装置6とにより構成さ
れている。
【0033】基準クロック発振器1は、それぞれ図示し
ない本体装置のプリンタエンジンの光走査装置から入力
する主走査方向の画素位置の基準を示す水平同期信号D
ETPに位相同期した、予め設定された一定周波数の基
準クロックRCLKを位相比較器2に出力する。
【0034】位相比較器2は、既によく知られているよ
うに、分周器5からフィードバックされるサンプルクロ
ックWCLKの位相を基準クロックRCLKの位相と比
較して位相差に応じた差信号を出力し、その差信号はL
PF3により直流分が取出され、制御信号としてVCR
O4に出力される。
【0035】N個の遅延素子を備えたN段のVCRO4
は、中間クロックT1〜Tnとそれぞれ極性反転された
中間クロック/T1〜/Tn(/はノット記号)とから
なる2N個の互いに位相が中間クロックの周期の1/2
N周期ずつ遅れた中間クロックをビデオクロック装置6
に出力すると共に、中間クロックT1を分周器5に出力
する。
【0036】分周器5は、例えばそれぞれ図示しない2
個の直列に接続したFF(フリップフロップ)回路とマ
ルチプレクサとからなり、図2の波形図に示すように中
間クロックT1を2分周したクロックWCLK(2)
と、クロックWCLK(2)を更に2分周したクロック
WCLK(4)を形成する。
【0037】次に分周器5は、それぞれ図示しない本体
装置のCPUから入力する指示信号SELに応じてマル
チプレクサがクロックWCLK(2)又はWCLK
(4)を選択することにより、第1の分周比2又は4で
分周されたサンプルクロックWCLKとして位相比較器
2にフィードバックすると共に、クロックWCLK
(2),WCLK(4)及び選択されたサンプルクロッ
クWCLKをモニタ信号としてビデオクロック装置6に
出力する。
【0038】サンプルクロックWCLKのフィードバッ
クによりPLL(フェーズ・ロック・ループ)回路が形
成され、よく知られているようにサンプルクロックWC
LKと基準クロックRCLKとの位相差がゼロに収斂す
ることにより、中間クロックT1は基準クロックRCL
K(従って水平同期信号DETP)に位相同期する。
【0039】かつ、サンプルクロックWCLKとしてク
ロックWCLK(2)が選択された時は中間クロックT
1〜Tn,/T1〜/Tnの周波数は基準クロックRC
LKの周波数の2倍に、クロックWCLK(4)が選択
された時は4倍になる。従って、中間クロックの周波数
は基準クロックRCLKの周波数の「第1の分周比」倍
になる。
【0040】すなわち、図2に示した波形図は分周器5
内の波形を示すため、中間クロックT1をベースとして
クロックWCLK(2),WCLK(4)を示している
が、実際にはサンプルクロックWCLKの位相が基準ク
ロックRCLKの位相と一致するから、仮りに図2がク
ロックWCLK(2)が選択された場合を示していれ
ば、クロックWCLK(4)が選択された時は時間軸が
1/2に縮小された波形になる。
【0041】図3はVCRO4の第1実施例であるVC
RO4aの構成を示す回路図であり、図15に示した従
来例との比較を容易にするために、N=5すなわち5段
の場合を示している。
【0042】図3に示したVCRO4aは、制御信号の
電圧値を電流値に変換した電流信号を出力する電流制御
回路10と、それぞれ5個のスルーレート特性の揃った
遅延素子11a〜11e及びノット回路12a〜12e
とから構成されている。
【0043】遅延素子11a〜11eは互いに直列に接
続されて、前段の出力が次段に入力するようになってい
る。各遅延素子11a〜11eの出力はそれぞれ中間ク
ロックT1〜T5として出力されると共に、各ノット回
路12a〜12eにより極性反転されて、中間クロック
/T1〜/T5として出力される。終段のノット回路1
2eが出力する中間クロック/T5は、初段の遅延素子
11aにフィードバックされてリング発振回路が形成さ
れる。
【0044】各遅延素子11a〜11eに左側から入力
するクロックのレベルは、電流制御回路10から入力す
る電流信号に応じた略等しい遅延時間だけ遅れて左側か
ら出力し、初段の遅延素子11aに入力するクロックが
反転してから5個の各遅延時間の和だけ遅れて再び反転
するから、各遅延時間の和の2倍が中間クロックの1周
期になる。
【0045】したがって、10個の中間クロックT1〜
T5,/T1〜/T5は、順に中間クロックの1/10
周期ずつ遅れた位相でそれぞれビデオクロック装置6に
出力されることになる。一般にN段のVCRO4の場合
も、図示しないが同様にN個の電流信号を出力する電流
制御回路10と、リングオシレータを構成するスルーレ
ート特性の揃ったN個の遅延素子11とN個のノット回
路12とにより構成され、2N個の中間クロックが出力
される。
【0046】図4は図1におけるビデオクロック装置6
の構成例を示す回路図である。
【0047】図4に示したビデオクロック装置6aは、
VCRO4aから入力する中間クロックT1〜T5,/
T1〜/T5と分周器5から入力するモニタ信号とのう
ち、必要とする中間クロックを選択して中間クロックの
5倍の周波数を有する逓倍クロックを出力する論理演算
部14と、論理演算部14から入力する逓倍クロックを
指示信号SELに応じた第2の分周比で分周し、画素ク
ロックVDCKとして出力するクロック出力用分周器で
ある分周器15とにより構成されている。
【0048】論理演算部14は、例えば数1に示した論
理式に従って論理演算を行なう従来例(図14)のクロ
ック処理部55と同一のものでもよく、中間クロックT
1,T3,T5,/T2,/T4を入力して画素クロッ
クVDCK0と同一波形の逓倍クロックとして出力す
る。逓倍クロックを分周する分周器15は、指示信号S
ELに応じて分周比が設定されるプログラマブル分周器
によって構成されている。
【0049】すなわち、VCRO4aと分周器5とビデ
オクロック装置6aとを備えた画素クロック発生装置
は、指示信号に応じてそれぞれ基準クロックRCLKの
2倍又は4倍の周波数の中間クロックから、中間クロッ
クの5倍の周波数の逓倍クロックを形成し、それを更に
2以上の第2の分周比で分周した画素クロックVDCK
が得られる。
【0050】したがって、高速の1組の遅延素子11a
〜11eを用いるだけで、指示信号SELに応じて周波
数が基準のクロックRCLKの最高10倍の画素クロッ
クから、分周器15の最大分周比を増すことにより、い
くらでも低い周波数の画素クロックが得られるから、広
帯域の周波数の画素クロックVDCKを出力することが
出来る。
【0051】図5はこの発明の第2実施例である画素ク
ロック発生装置の構成を示すブロック図であり、図1に
示した第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明
を省略する。
【0052】図5に示した第2実施例が第1実施例と異
なる所は、VCRO4が遅延素子の個数Nが8すなわち
8段のVCRO4bである点と、ビデオクロック装置6
がクロック出力用分周器の代りに論理回路の組合せによ
って第2の分周を行なうビデオクロック装置6bである
点であり、Nが偶数の場合は、ビデオクロック装置6b
は分周器5が出力するモニタ信号を必要としない。
【0053】8段のVCRO4bの構成は、図3に示し
たVCRO4aの5個の遅延素子が8個に増えただけで
あり、T1〜T8,/T1〜/T8の16個の中間クロ
ックを出力する点が異なるだけあるから、図示及び説明
を省略する。
【0054】ビデオクロック装置6bは、数2に示す論
理式による論理回路の組合せによって(数1に示した論
理式の場合と同様に)得られる逓倍クロックで、そのま
ま出力すれば中間クロックの8倍の周波数を有する画素
クロックVDCK(1)になる逓倍クロックを、数3又
は数4に示す論理式による論理回路の組合せによって、
それぞれ2分周又は4分周した画素クロックVDCK
(2)又はVDCK(4)を出力する。
【0055】
【数2】
【0056】
【数3】
【0057】
【数4】
【0058】図6は、図5におけるビデオクロック装置
6bの構成例を示す回路図であり、図7は、その各クロ
ックの位相関係の一例を示す波形図である。
【0059】図6に示したビデオクロック装置6bは、
数3に示した論理式による演算を行なう2分周演算回路
18と、数4に示した論理式による演算を行なう4分周
演算回路19と、論理設定手段であるマルチプレクサ2
0とにより構成され、指示信号SELとVCRO4bか
ら出力される図7に示した中間クロックT1〜T8,/
T1〜/T8がそれぞれ入力する。
【0060】2分周演算回路18は、4個のアンド回路
21a〜21dとオア回路22とからなり、アンド回路
21a〜21dはそれぞれ中間クロック(T1,/T
3),(T3,/T1),(T5,/T7),(T7,
/T5)を入力してアンドをとった結果をオア回路22
に出力し、オア回路22からは実際には作成されない画
素クロックVDCK(1)を2分周したものに相当する
画素クロックVDCK(2)がマルチプレクサ20に出
力される。
【0061】4分周演算回路19は、2個のアンド回路
23a,23bとオア回路24とからなり、アンド回路
23a,23bはそれぞれ中間クロック(T5,/T
1),(T1,/T5)を入力してアンドをとった結果
をオア回路24に出力し、オア回路24からは画素クロ
ックVDCK(1)を4分周したものに相当する画素ク
ロックVDCK(4)がマルチプレクサ20に出力され
る。
【0062】マルチプレクサ20は、指示信号SELに
応じて画素クロックVDCK(2),VDCK(4)の
いずれかを選択し、画素クロックVDCKとして出力す
る。即ち、論理設定手段が行なう複数の論理回路の変更
には、予め論理回路が組合わされた論理演算回路の出力
を選択することも含まれ、場合によっては出力を選択す
る方が簡単でコスト的にも有利であることが少なくな
い。
【0063】図7に示した波形図は、中間クロックT1
〜T8,/T1〜/T8及びクロックVDCK(1),
VDCK(2),VDCK(4)の互いの位相関係が示
されている。
【0064】図8は遅延素子の個数Nが奇数の場合の一
例として、N=5すなわち図1に示した画素クロック発
生装置において、VCRO4に図3に示したVCRO4
aを用いた場合にそのVCRO4aと組んで用いられ
る、論理演算により2分周を行なうビデオクロック装置
の構成例を示す回路図であり、その基礎となる論理式を
数5に示す。
【0065】
【数5】
【0066】数5に用いられたクロックLSDLは、理
論的にはサンプルクロックWCLKを用いて論理式をつ
くることも可能であるが、実際面では処理中に生じる若
干の位相遅れのため不安定になる恐れがある。
【0067】したがって、この実施例ではサンプルクロ
ックWCLKを最初の中間クロックT1に対して最も遅
れた位相の最後の中間クロック/T5に位相同期させた
クロックLDSLを発生させて、モニタ信号として用い
たものである。結果的には、発生させたクロックLDS
Lは最初の中間クロックT1に対して1/2N周期だけ
位相を進めたものになっている。
【0068】図8に示したビデオクロック装置6cは、
初段のアンド回路27a〜27eと、中段のオア回路2
8a,28bと、終段のアンド回路29a〜29cと、
出力用のオア回路30ならびにクロックLDSL,/L
DSLを形成するD−FF回路31から構成され、中間
クロックT1〜T5,/T1〜/T5とモニタ信号であ
るサンプルクロックWCLKとがそれぞれ入力してい
る。
【0069】アンド回路27a,27bはそれぞれ中間
クロック(T1,/T3),(T2,T5)を入力して
アンドをとり、さらにオア回路28aによりオアをとら
れてアンド回路29aに出力される。同様に、アンド回
路27c,27dはそれぞれ中間クロック(T3,/T
5),(T4,/T2)を入力してアンドをとり、さら
にオア回路28bによりオアをとられてアンド回路29
bに出力される。アンド回路27eは中間クロック(/
T1,/T4)を入力してアンドをとり、アンド回路2
9cに出力される。
【0070】D−FF回路31の入力端子Dにはサンプ
ルクロックWCLKが入力し、入力端子CKに入力する
中間クロック/T5の立上りによりラッチされて、出力
端子Q,/QからはそれぞれクロックLDSL,/LD
SLがアンド回路29b,29aに出力される。
【0071】アンド回路29aはオア回路28aの出力
とクロック/LDSLとのアンドをとり、アンド回路2
9bはオア回路28bの出力とクロックLDSLとのア
ンドをとって、それぞれオア回路30に出力する。アン
ド回路29cはアンド回路27eの出力とサンプルクロ
ックWCLKとのアンドをとって、オア回路30に出力
する。オア回路30はアンド回路29a,29b,29
cの各出力のオアをとり、画素クロックVDCK(2)
として出力する。
【0072】図9は、図1に示した分周器5が中間クロ
ックT1を2分周したWCLK(2)をサンプルクロッ
クWCLKとしてフィードバックした時の各部クロック
の位相関係の一例を示す波形図であり、順にそれぞれサ
ンプルクロックWCLK、中間クロックT1〜T5,/
T1〜/T5、クロックLDSL及び画素クロックVD
CK(2)を示している。
【0073】図9から明らかなように、画素クロックV
DCK(2)は中間クロックではなく、その2倍の周期
を有するサンプルクロックWCLK又は基準クロックR
CLKの周期τを5等分したクロックであるから、中間
クロックを5等分した従来例の画素クロックVDCK0
を2分周した結果が得られたことになる。
【0074】他の例として、N=3のVCROを用い分
周器5による第1の分周比を4とした場合に、中間クロ
ックT1〜T3,/T1〜/T3とモニタ信号WCLK
(2),WCLK(4),WCLKを入力して、論理回
路の組合せにより第2の分周比4を得るための論理式の
一例を数6に示す。
【0075】
【数6】
【0076】ここで、クロックLDSLは、WCLK
(4)であるサンプルクロックWCLKを中間クロック
/T3の立上りでラッチしたものである。なお、この例
の回路図及び波形図は省略する。
【0077】さらに、図1に示した画素クロツク発生装
置において5段のVCRO4a(図3)を用いた場合
に、論理演算により基準クロックRCLKの1周期の間
に5個のパルスを形成し、かつ各パルスのオン時間が平
均値である1/10周期のパルスと1/10周期より短
かいパルスと1/10周期より長いパルスとにより構成
して出力するビデオクロック装置の論理式の一例を数7
に示す。
【0078】
【数7】
【0079】また、サンプルクロックWCLKと中間ク
ロックT1〜T5,/T1〜/T5及びクロックLDS
Lは、図9に示したVDCK(2)の例と同一であるか
ら、数7により演算処理して得られたオン時間が揃って
いないパルスVDCK(I)の波形を、図9のVDCK
(2)の下段に並べて示す。
【0080】並べて示したことにより明らかなように、
図9に示した数5の論理式によるVDCK(2)は、基
準クロックRCLK(サンプルクロックWCLKと同
じ)の周期τを5等分したオンデューティ50%のパル
スであるのに対して、数7の論理式によるVDCK
(I)は、同じ1周期に5個のパルスが形成されている
が、オン時間が1/10(=2/20)周期の平均的な
パルス3個とオン時間が1/20周期と3/20周期の
パルス各1個とから構成されている。
【0081】このVDCK(I)のようなパルスは、基
準クロックRCLK1個が対応する1画素を多階調で表
現する場合に極めて有効である。すなわち、WDCK
(2)のパルス5個で多階調を表現する場合は、白と黒
の間を0.2ステップの階調差でしか表現出来ないが、
VDCK(I)のパルスは黒化するパルスの組合せを変
えることにより0.1ステップの階調差で表現すること
が出来るから、画質が略2倍に向上する。
【0082】もちろん、基準クロックRCLKの1周期
を10等分するパルスを形成すれば同等の画質が得られ
るが、周波数スペクトラムの主成分の周波数が2倍にな
るから処理する素子や回路が高価になる。それに対して
VDCK(I)であれば周波数スペクトラムの主成分の
周波数は変らず、2倍高調波の成分が若干増える程度で
済むから、その効果は極めて大きい。
【0083】次に、数5と数7に示した論理式を比べて
見ると酷似していることが分る。すなわち、アンドとオ
アの配列は全く同一であり、サンプルクロックWCLK
とクロックLDSL,/LDSLの位置は変っていな
い、ただ、同じ位置に使われている中間クロックの種類
が異なるだけである。
【0084】図10は、指示信号SELに応じて、数5
の論理式による画素クロックVDCK(2)と数7の論
理式による画素クロックVDCK(I)とを選択的に出
力することが出来るビデオクロック装置の構成例を示す
回路図であり、図8に示したビデオクロック装置6cと
同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0085】図10に示したビデオクロック装置6d
は、ビデオクロック装置6cの前段に論理設定手段であ
る多チャンネルの分配器32を設けたものであり、分配
器32は10個の入力端子にそれぞれ中間クロックT1
〜T5,/T1〜/T5を入力し、指示信号SELに応
じて選択した中間クロックを、10個の出力端子からそ
れぞれのアンド回路に出力するものである。
【0086】すなわち、分配器32の入力端子には上か
ら順に中間クロックT1〜T5,/T1〜/T5が入力
し、出力端子は上から順に2個ずつ1組になって、それ
ぞれアンド回路27a〜27eの入力端子に接続されて
いる。
【0087】指示信号SELがローの時は出力端子の上
から順に、中間クロック(T1,/T3),(T5,T
2),(T3,/T5),(/T2,T4),(/T
1,/T4)が出力され、指示信号SELがハイの時は
中間クロック(T1,/T2),(T4,T1),(T
4,T1),(/T3,T5),(/T1,/T3)が
出力されるから、終段のオア回路30からは指示信号S
ELがロー又はハイの時にそれぞれVDCK(2)又は
VDCK(I)が出力される。
【0088】図10に示した分配器32の出力ラインに
沿って記した中間クロックは、括弧外が指示信号SEL
がローの時、括弧内がハイの時にそれぞれの出力ライン
に出力された中間クロックであり、このようにクロック
を選択して入力することによっても、論理回路の組合せ
を変更して論理演算を変えたのと同じ効果が得られる。
【0089】図11は、最終的に出力される画素クロッ
クVDCKの周波数に応じて、画素クロックVDCKを
論理回路の組合せから出力するか、分周器から出力する
かを切換えるビデオクロック装置の構成例を示す回路図
である。
【0090】図11に示したビデオクロック装置6e
は、複数の論理回路と指示信号SELに応じて動作する
論理設定手段とを備え中間クロックを演算処理した処理
クロックを出力する論理演算部35と、指示信号SEL
に応じて処理クロックを第3の分周比で分周したクロッ
クを出力する処理用分周器である分周器36と、処理ク
ロックと分周されたクロックのいずれかを選択し、画素
クロックとして出力するクロック選択手段であるマルチ
プレクサ37とにより構成されている。
【0091】一般に、論理演算回路から出力されるクロ
ックは、分周器から出力されるクロックに比べて高周波
領域で波形が鈍化する傾向があるから、低周波領域では
論理演算回路から出力されるクロックでも問題ないが、
高周波領域では出力されたクロックに応じて動作する下
流の回路や装置の作動が不安定になる恐れがあり、分周
器から出力されるクロックの方が望ましい。
【0092】指示信号SELを出力する図示しないCP
Uは、各部に出力する指示信号によって最終的に出力さ
れる画素クロックVDCKの周波数が分っている。従っ
て、画素クロックVDCKの周波数が予め設定した閾値
以下であればマルチプレクサ37に指示して処理クロッ
クを、閾値を超える場合は分周したクロックを、それぞ
れ画素クロックVDCKとして出力させる。
【0093】したがって、如何なる周波数の画素クロッ
クであっても、下流の回路や装置の作動を不安定にする
ような波形で出力する恐れがない。論理演算回路の次段
に波形整形回路を設けても同じ効果が得られるが、分周
器36を設けることによって、低周波領域を更に拡げる
ことが出来るから、より広帯域の画素クロックが得られ
る。
【0094】以上説明した各実施例において、指示信号
SELに応じて分周器5が中間クロックT1を分周しな
いで出力出来るスルーパスを備えたものであれば問題な
いが、もしスルーパスを備えていない分周器であれば、
中間クロックの周波数は基準クロックRCLKの周波数
を「第1の分周比」倍にしたものになって了う。この場
合には、第2の分周比又は第2と第3の分周比の積を第
1の分周比と同じにすれば、効果的にスルーパスを備え
た分周器を用いたものと同等に処理することが出来る。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による画
素クロック発生装置は、遅延素子の数を抑えてコストを
下げ、しかも広い周波数帯域の画素クロックを発生する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である画素クロック発生
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】中間クロックとそれを図1に示した分周器によ
り分周したサンプルクロックの位相関係を示す波形図で
ある。
【図3】図1に示した電圧制御型リングオシレータの第
1実施例の構成を示す回路図である。
【図4】図1に示したビデオクロック装置の構成例を示
す回路図である。
【図5】この発明の第2実施例である画素クロック発生
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示したビデオクロック装置の構成例を示
す回路図である。
【図7】図6に示したビデオクロック装置の各クロック
の位相関係の一例を示す波形図である。
【図8】ビデオクロック装置の他の構成例を示す回路図
である。
【図9】画素クロック発生装置の各部クロックの位相関
係の一例に示す波形図である。
【図10】ビデオクロック装置のさらに他の構成例を示
す回路図である。
【図11】ビデオクロック装置のさらに別の構成例を示
す回路図である。
【図12】画素クロック発生装置の従来例の構成を示す
ブロック図である。
【図13】図12に示した従来例の各部クロックの一例
を示す波形図である。
【図14】図12に示したクロック処理部の構成の一例
を示す回路図である。
【図15】図12に示した電圧制御型リングオシレータ
の構成の一例を示す回路図である。
【図16】図15に示した遅延回路の構成の一例を示す
回路図である。
【図17】図16に示した遅延回路のスルーレート特性
の一例を示す線図である。
【符号の説明】
1:基準クロック発振器(基準クロック発生手段) 2:位相比較器(位相比較手段) 3:LPF(低域フィルタ) 4,4a,4b:VCRO(電圧制御型リングオシレー
タ) 5:分周器(フィードバック用分周器) 6,6a〜6e:ビデオクロック装置(クロック処理手
段) 11,11a〜11e:遅延素子 15:分周器(クロック出力用分周器) 20:マルチプレクサ(論理設定手段) 32:分配器(論理設定手段) 36:分周器(処理用分周器) 37:マルチプレクサ(クロック選択手段) RCLK:基準クロック WCLK:サンプルクロック T1〜Tn,/T1〜/Tn:中間クロック VDCK:画素クロック SEL:指示信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロック発生手段と、該基準クロッ
    ク発生手段が出力する基準クロックとサンプルクロック
    との位相を比較して差信号を出力する位相比較手段と、
    該位相比較手段から入力する差信号の直流分を制御信号
    として出力する低域フィルタと、Nを2以上の整数とし
    てN個の遅延素子を備え、前記制御信号の電圧に応じた
    周波数で互いに1/2N周期ずつ位相の遅れた2N個の
    中間クロックを出力する電圧制御型リングオシレータ
    と、複数の論理回路を備え、前記電圧制御型リングオシ
    レータから入力する各中間クロックを処理して画素クロ
    ックを出力するクロック処理手段とからなり、前記中間
    クロックのうちのいずれか1個をサンプルクロックとし
    て前記位相比較手段にフィードバックすることによりP
    LL回路を構成した画素クロック発生装置において、 前記電圧制御型リングオシレータと前記位相比較手段と
    の間に、本体装置から入力する指示信号に応じた第1の
    分周比で前記中間クロックのうちのいずれか1個を分周
    し、サンプルクロックとして前記位相比較手段にフィー
    ドバックさせるフィードバック用分周器を設けると共
    に、 前記クロック処理手段内に、前記複数の論理回路の組合
    せにより前記各中間クロックを処理して得られた該中間
    クロックの周波数のN倍の周波数を有する逓倍クロック
    を前記指示信号に応じた第2の分周比で分周し、画素ク
    ロックとして出力するクロック出力用分周器を設けたこ
    とを特徴とする画素クロック発生装置。
  2. 【請求項2】 基準クロック発生手段と、該基準クロッ
    ク発生手段が出力する基準クロックとサンプルクロック
    との位相を比較して差信号を出力する位相比較手段と、
    該位相比較手段から入力する差信号の直流分を制御信号
    として出力する低域フィルタと、Nを2以上の整数とし
    てN個の遅延素子を備え、前記制御信号の電圧に応じた
    周波数で互いに1/2N周期ずつ位相の遅れた2N個の
    中間クロックを出力する電圧制御型リングオシレータ
    と、複数の論理回路を備え、前記電圧制御型リングオシ
    レータから入力する各中間クロックを処理して画素クロ
    ックを出力するクロック処理手段とからなり、前記中間
    クロックのうちのいずれか1個をサンプルクロックとし
    て前記位相比較手段にフィードバックすることによりP
    LL回路を構成した画素クロック発生装置において、 前記電圧制御型リングオシレータと前記位相比較手段と
    の間に、本体装置から入力する指示信号に応じた第1の
    分周比で前記中間クロックのうちのいずれか1個を分周
    し、サンプルクロックとして前記位相比較手段にフィー
    ドバックさせるフィードバック用分周器を設けると共
    に、 前記クロック処理手段内に、前記中間クロックの周波数
    のN倍の周波数を更に前記指示信号に応じた第2の分周
    比で分周した周波数の処理クロックを形成し、画素クロ
    ックとして出力させるように、前記複数の論理回路にそ
    れぞれ入力する前記各中間クロックを選択、あるいは前
    記複数の論理回路の組合せを変更する論理設定手段を設
    けたことを特徴とする画素クロック発生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画素クロック発生装置に
    おいて、 前記指示信号に応じて前記論理設定手段が選択した前記
    複数の論理回路にそれぞれ入力する前記中間クロック、
    あるいは前記論理設定手段が変更した前記複数の論理回
    路の組合せによって形成された処理クロックを、さらに
    前記指示信号に応じた第3の分周比で分周したクロック
    を出力する処理用分周器と、 前記指示信号に応じて最終的に出力される画素クロック
    の周波数に応じて、前記処理クロックと前記処理用分周
    器が出力するクロックのいずれかを選択し、画素クロッ
    クとして出力するクロック選択手段とを設けたことを特
    徴とする画素クロック発生装置。
  4. 【請求項4】 基準クロック発生手段と、該基準クロッ
    ク発生手段が出力する基準クロックとサンプルクロック
    との位相を比較して差信号を出力する位相比較手段と、
    該位相比較手段から入力する差信号の直流分を制御信号
    として出力する低域フィルタと、Nを2以上の整数とし
    てN個の遅延素子を備え、前記制御信号の電圧に応じた
    周波数で互いに1/2N周期ずつ位相の遅れた2N個の
    中間クロックを出力する電圧制御型リングオシレータ
    と、複数の論理回路を備え、前記電圧制御型リングオシ
    レータから入力する各中間クロックを処理して画素クロ
    ックを出力するクロック処理手段とからなり、前記中間
    クロックのうちのいずれか1個をサンプルクロックとし
    て前記位相比較手段にフィードバックすることによりP
    LL回路を構成した画素クロック発生装置において、 前記電圧制御型リングオシレータと前記位相比較手段と
    の間に、本体装置から入力する指示信号に応じた第1の
    分周比で前記中間クロックのうちのいずれか1個を分周
    し、サンプルクロックとして前記位相比較手段にフィー
    ドバックさせるフィードバック用分周器を設けると共
    に、 前記クロック処理手段内に、前記基準クロックの1周期
    の間にN個のパルスを形成し、該N個のパルスは前記指
    示信号に応じて各オン時間が平均値である1/2N周期
    のパルスにより構成されるか、或いは1/2N周期のパ
    ルスと1/2N周期より短かいパルスと1/2N周期よ
    り長いパルスとにより構成されるように、前記複数の論
    理回路にそれぞれ入力する前記中間クロックを選択、あ
    るいは前記複数の論理回路の組合せを変更する論理設定
    手段を設けたことを特徴とする画素クロック発生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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