JPH0710688B2

JPH0710688B2 - 紙巻煙草の小包み機械における紙巻煙草のグループを形成する方法

Info

Publication number: JPH0710688B2
Application number: JP60134394A
Authority: JP
Inventors: マテイリカルド; ブリツツイマルコ
Original assignee: GD SpA
Current assignee: GD SpA
Priority date: 1984-06-22
Filing date: 1985-06-21
Publication date: 1995-02-08
Anticipated expiration: 2010-02-08
Also published as: DE3521942A1; IT8403500A0; FR2566367A1; FR2566367B1; IT1180502B; US4700825A; GB8514917D0; BR8502959A; DE3521942C2; GB2160514B; GB2160514A; JPS6121306A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、紙巻煙草を小さな包み毎に小分けする機械に
おいて、各一包みの中身を形成する紙巻煙草を所望の本
数毎に小分けされたグループに形成するための方法に関
するものである。

〔従来の技術〕

紙巻煙草を所定本数、内包した小さな包みに小分けする
機械（以下、小包み機械と言う）によって生産される各
小分け包み内には通常、互いに重ね合わせた３つの層に
分けられた20本の紙巻煙草が含まれている。

しかし、この小包み機械自体は、複数の紙巻煙草に小分
けするとき、各小分け包み内の本数を通常10本から25本
の間で異った本数構成に形成するように調整し、また各
包み中の紙巻煙草を重ね合わせた少なくとも２つの層に
配分するように調整することが可能となっている。

紙巻煙草は販売値段が絶えず変化し、また自動紙巻煙草
販売機の利用が増加していることから、同じ包装様式を
とり、従って同じ包装材料と同じ形式の販売機械を用い
ながら、中身の煙草本数を変えた紙巻煙草の包みを製造
して紙巻煙草の販売値段を比較的長期間にわたって実質
的に不変にし、または販売値段を所定額の紙幣や貨幣に
調節することにより、釣銭の自動払出し額が変わるのを
避け得るようにする必要性が増加している。

つまり、各包み内に小分けされた紙巻煙草を、規定の包
装数から少なくとも１本が欠けた本数を有した紙巻煙草
包みを形成する必要性が増加して来ているのである。

上述した必要性の問題に就いて、以下の記載において
は、小分けグループから成る紙巻煙草小包みの各グルー
プ中の本数が欠落した状態を示す場合と、各グループで
各層を配分、形成したとき、いずれかの層の紙巻煙草本
数が欠落した状態を示す場合とがあるが、いずれにして
も小包み全体の包装寸法は規定本数の場合の包装寸法を
保った状態に関して考察するものである。

さて、公知の小包み機械においては、紙巻煙草本数が欠
けた小包みを形成するには通常、幾つかの自明な理由か
ら問題点が生ずる。すなわち、このような機械は、規定
本数の小包みを形成するよう設計され、しかもそのため
に、機械的特性及び安全性面の特性が工夫、配慮されて
いるという理由から、本数を欠いた小包みやグループを
形成することには必然的に一定の困難が伴う。

上述の困難点は、前記公知の小包み機械の構成各部にお
いて、紙巻煙草の小分けグループを形成し、次いでその
小分けグループを小包みにする構成部分に当てはまるの
である。この点に関し、前記各層を形成する煙草グルー
プは通常、複数台の並んだホッパーを起点にして形成さ
れ、このホッパー台数は各小包み内に包含される紙巻煙
草の重ねられた層の数に等しくなっている。

上述した各々の層は各ホッパーの底面上に形成され、そ
してグループ形成および運搬用ポケットの内部に供給さ
れ、該グループ形成および運搬用ポケットは、前記ホッ
パーの各々に対面する位置で順次に停止するように歩進
的な動作によって移動可能になっている。上述のホッパ
ーの底面は、順次にその高さが増加するように配置さ
れ、以て１つのホッパーから引き出された紙巻煙草を、
その前段のホッパーから引き出された紙巻煙草の上に置
くようにする。

各ホッパーから紙巻煙草を引き出すとき、これらの紙巻
煙草は１つの押出し器によって該ホッパーの外側に向け
て煙草の軸線方向に押されて関連のポケット内に入り、
同ポケットの上述した歩進動作による前進は、紙巻煙草
の軸線方向に対して交差した方向に行われる。関連ポケ
ット内への紙巻煙草の挿入と同ポケットの内部に既に配
置されているその直下の紙巻煙草層の上に摺り込みと
は、前記直下層の紙巻煙草の上側に延びてその紙巻煙草
の先端部分を覆うと共に全ての干渉を防止するように配
設される１つの案内板のたくみな案内によって達成され
るようになっている。

ポケット内に挿入されると、一層の紙巻煙草はその下層
の紙巻煙草の上に正確に位置するように停止壁に当って
停止し、そしてこれらの下層の紙巻煙草に対して横方向
の停止部材によって横動きを停止されるもので、該横方
向の停止部材は上方から紙巻煙草上に下降され、上層の
紙巻煙草を下層の紙巻煙草に対して正しい位置に維持
し、かつ該ポケットが更に次の前進をする時にも、同ポ
ケット内で正しい位置に紙巻煙草を保持するである。

上述した案内板は、対応のホッパーの下方の固定された
位置に取付けられ、供給されたばかりの煙草層とその直
下の煙草層との間に残存するので、該案内板と接触して
いる上記の二つの層の紙巻煙草の終端部分は、前記ポケ
ットが一ステップだけ前進するとき、接触しながら摺り
動作することになる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述の接触、摺り動作は、欠落本数の無い完全な紙巻煙
草層を形成している時は欠点とはならないが、不完全な
本数の紙巻煙草層が形成される場合には、前記案内板に
対する摩擦力が無視できる程度の力ではあるが、一層の
紙巻煙草内に内部空間（紙巻煙草の抜けた部分）を有す
る時は、同層の紙巻煙草に横方向のずれを生じさせるに
十分な力となって、支障を来たすことになる。

依って、本発明の目的は、このような欠点を除去する、
紙巻煙草のグループを形成するための方法を提供するこ
とである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明によれば、上記の目的は、紙巻煙草の小包み機械
の煙草小分け作業部で各小包み内に複数本の紙巻煙草か
らなるグループを少なくとも２つの並列な層にして充填
し、このとき、少なくとも１つの層はその層中に少なく
とも１本の紙巻煙草を欠落した部分が形成された不全本
数の層をなし、また他の層は規定本数の紙巻煙草を有し
た完全本数の層をなし、該不完全本数の層の上に該完全
本数の層を重ね、かつ該不完全本数の層の各紙巻煙草が
該完全本数の層の２本の紙巻煙草に接するように煙草径
の半分だけずらせて配列するようにしてなる紙巻煙草の
グループを形成するための方法において、前記紙巻煙草の不完全本数の層を前記煙草小分け作業部
の第１の煙草供給部で形成すると共に該不完全本数の層
を煙草の軸線向に押し出して該第１煙草供給部に停止し
たグループ形成および運搬用のポケット中の煙草収納空
間内に移動させ、各紙巻煙草の前端を前方の平坦係止部
に接触、停止させることによって該ポケット内に不完全
本数の層として供給し、次いで、前記ポケット内の不完全本数の層をロック手段
により横ずれ防止をしながら該ポケットを前記紙巻煙草
の押し出し方向と交差した横方向に歩進移動させて、前
記紙巻煙草の完全本数の層を形成、供給するための第２
の煙草供給部で停止させ、このとき、該第２の煙草供給
部において、前記不完全本数の層の紙巻煙草の各後端部
分がその後側に固設された案内板の下側に位置されるよ
うに停止させてから前記ロック手段を後退させ、次に、前記第２の煙草供給部で形成された前記完全本数
の層の紙巻煙草を、前記案内板に沿って前記ポケット内
の前記不完全本数の煙草層の上に向けて移動させ、か
つ、該案内板により覆われた前記不完全本数の層の煙草
後端部分の長さと略等しい距離だけ前記完全本数の層の
紙巻煙草を軸方向前方へ突出させ、該第２の煙草供給部
の平坦停止部の前方に設けた凹状の停止部と接触したと
き停止させることにより前記ポケット内で不完全本数の
層上に重ねるようにし、かつ上下層が前記煙草径の半分
だけずらせた配列状態となるような完全本数の層として
供給し、該供給完了後、該不完全本数の層および完全本数の層の
紙巻煙草が充填された前記ポケットを前記第２煙草供給
部から更に歩進移動させることにより、該不完全本数の
層の紙巻煙草の前記後端部分を前記第２煙草供給部の案
内板から解放し、その後、前記完全本数の層と不完全本数の層の紙巻煙草
の端部を揃えて略完全に重なり合った層を有する紙巻煙
草のグループを形成する紙巻煙草の小包み機械による紙
巻煙草のグループの形成方法によって達成される。

〔実施例〕

以下、本発明を、添付図面を参照して、実施例に基づい
て説明するが、勿論、本発明は、この実施例のみに限定
されるものではない。

第１図及び第２図は、紙巻煙草３の二つの不完全本数の
グループ１及び２を示し、これらの紙巻煙草３は各グル
ープ１及び２の中で３つの層4,5及び６に分配されてい
る。特に、両グループ1,2において、上層６と下層４と
は本数が完全であるが、これに対し中間層５は本数が不
完全であり、グループ１に２つの空間７を、またグルー
プ２には１つの空間７を有し、これらの各空間は、それ
ぞれ欠けている紙巻煙草一本に対応している。

グループ１及び２は、不完全層、すなわち図示の特定例
における中間層５の各紙巻煙草３が、その直上の完全層
（図示例の層６）の二本の紙巻煙草３に接触すると共
に、ちょうど煙草直径の1/2の距離分だけ該二本の煙草
に対してずれた配置になっていると言う共通な性質を有
している。

第３図は、例えば第１図に示す型式の紙巻煙草の不完全
な本数グループの形成ユニニット９を備えた小包み機械
８を示している。

第３図及び第４図に示すように、このユニット９はその
下方に３つの搬出ホッパー11,12及び13が設けられた搬
入容器10を備え、これらホッパーの各々は各煙草層4,5
及び６を形成する役目を果たすものである。これらのホ
ッパー11,12及び13はフレーム14上に配設され、このフ
レームの上端に、前記ホッパー11,12及び13の下端をそ
れぞれ構成する３つの底板15,16及び17が連結されてい
る。

特に、底板15,16及び17は同じ高さには配列されず、順
次減少した高さに配列されており、その各々は先行する
板の高さから少なくとも紙巻煙草３の直径に等しい距離
だけ異なった高さとなっている。

ホッパー11と12は、第５図、第６図に図示のように、実
質的に垂直な後壁18と実質的に垂直な前壁19とを備え、
これらの壁は各底板15及び16から短い距離だけ離れた位
置に下端を有し、それによって底板15、底板16との間に
後方溝20と前方溝21とを区画形成している。特に、各後
方溝20は、通常、紙巻煙草３の直径よりも小さい高さを
有し、一方、各前方溝21は少なくとも紙巻煙草３の直径
と等しい高さを有している。図示の特定例において、各
前方壁19は前方に向って、下方の横断リブ22を備えてお
り、このリブ22の下側表面は前方溝21の上面を形成し、
かつ引込み面23を形成するように外側及び下方に向って
傾斜している。

第５図及び第６図に明示するように、壁18及び19は、少
なくとも紙巻煙草３の長さに等しい一定の距離を相互の
間に隔てて配置された内面24と25とを有し、しかもこれ
らの両内面はその下方領域が平坦でなく第１の内面24は
凹部26を、第２の内面25は突出部27を有し、これらはホ
ッパー11と12に沿って摺動する紙巻煙草３をある定めら
れた距離だけ後方に移動させるように配設されている。
この後方への移動量とその目的とに就いては後述する。

第７図に図示のように、ホッパー13は後壁28と前方壁29
とを有し、これらの壁は前述の壁18と19の上方部分とそ
れぞれ整列した完全に平坦な内面を備えている。該壁18
と19に類似して、この壁28と29もまた関連の板17と共に
後方溝30と前方溝31とを形成し、前方溝31の上方面は、
前記リブ22に類似しかつ壁29の下端に固定された横断リ
ブ33の下面を構成し、かつ外側、下方に傾斜した引込み
面32によって区画、形成されている。

第３図に明示されているように、ホッパー11,12及び13
は、ホッパー11と12の前、後方壁18と19及びホッパー13
の前、後方壁28と29に対して実質的に直角に配設された
複数の横断壁35によって、内部が複数の下降チャンネル
34に分割されている。

ホッパー12において、２つの中間チャンネル34はその上
方がプラグ36によってそれぞれ閉鎖され、その下方が、
底板16と一体でかつ前記ホッパー12の前方溝21を通って
その外側に延設されている２つのリブ37によって閉鎖さ
れている。

第5,6及び７図に示すように、底板15,16及び17は平坦な
同一平面上の各垂直面38によって前方境界が確立されて
いる。この板16と17の面38はその上部に、引込み面23と
32の下方にそれぞれ配置された水平板39によって構成さ
れた各案内手段を備えている。

ホッパー11,12及び13の後方に押出し装置40が取付けら
れ、この押出し装置40は、図示しない往復駆動手段によ
って駆動され、かつ前端が横桁部材42によって接合され
た２つの押出しロッド41を備え、この横桁部材42から前
方に３つの実質的に水平の押出し器43,44及び45（第４
図、第５〜第７図参照）が延出し、これらの押し器のう
ちの始めの２つの押出し器43,44が両後方溝20に整列
し、第３の押出し器45が後方溝30に整列している。押出
し器44は第４図に図示のように、２つの縦方向の隙間46
を備え、この隙間46は、押出し器44が関連の後方溝20と
ホッパー12内を通過して前進するとき、前述の各リブ37
に摺動自在に係合する。

第４図に示すように、押出し器45は、押出し器43と44よ
りも、壁18と19が凹部26と突出部27で後方に移動してい
るのと等しい距離分だけ、長さが長くなっている。この
ようにして、押出し装置40が第４図に示す引込められた
休止位置にある時、押出し器43,44及び45の自由端は、
これにそれぞれ対面している紙巻煙草の端部から全て同
一距離にある。

フレーム14はその前端に壁47を備え、この壁47は板15,1
6及び17の前端の前方に配置され、かつコンベア48の支
持部と案内部とを構成し、該コンベア48はホッパー11,1
2及び13の前方に延在され、前記ホッパーに収容されて
いる紙巻煙草の軸線方向とロッド41及び押出し器43,44
及び45の軸線方向とに対して交差した横方向に延在して
いる。

このコンベア48は、第１図の紙巻煙草のグループ１を形
成のための複数の形成および運搬用ポケット50が試着さ
れたベルト49を備え、該複数のポケットは50はベルト49
に沿って均等な取付ピッチ（隣どうしの２つのポケット
50,50の中心間の距離が等しい）で配設され、かつホッ
パー11,12及び13の底端部の間の距離（つまり、ベルト4
9の移動方向に見て１つのホッパー底端部の中心から他
のホッパーの底端部の中心までの距離）の整数分の一に
等しい距離を取付ピッチとして配置されている。因み
に、図示例ででは、前者の取付ピッチを後者の底端部間
距離の1/2にして配列した例を示している。

各ポケット50はベルト49に固定され、かつ板15と同一平
面上にある下壁51を備えている。各壁51は、この壁の上
方に曲げられた上方端部54を有する２つの側壁52及び53
に連結し、そして壁18,19,28及び29に直角に配置されて
いる。特に第5,6及び７図に示されるように、ポケット5
0の前方及び後方の軸方向端部は開放されており、そし
て紙巻煙草３が各ポケット50の後端を通って導入された
ときにこれらの紙巻煙草３は、ポケット50の前端に対面
し、かつホッパー壁19と29に平行にベルト49に沿って延
在する停止壁55によって、これらのポケットの内側の正
しい軸方向の位置に停止させられる。

停止壁55は、コンベア48に対面したその側面部に平坦な
停止面56を有し、この停止面56は以下に明らかにされる
ように、煙草層４と５の紙巻煙草３に対する軸方向の停
止手段を構成し、ホッパー11と12の前方に延在し、ホッ
パー13に対応した位置では上方に凹部57を備え、この凹
部57は底板17の前面の高さ位置から上方の高さ位置に向
けて延びた構成を有し、かつ押出し器45と、他の両押出
し器43,44との間の長さの差に等しい凹み深さを有して
いる。

以下の記載から明らかなように、凹部57は煙草層６を形
成する紙巻煙草３に対する軸方向停止手段を構成する。
ホッパー13の下流側では、前記の壁55におけるコンベア
48に対面した側の表面58が凹部57の後面と同一平面上に
あり、また壁60（第４図）のカム面59に対面している。
同壁60は、ホッパー13の下流側において上記壁55に向い
合った位置で、しかもコンベア48を挟んで壁55の反対側
にかつコンベア48の進行方向に沿って配置されている。

カム面59は表面58に対し、同表面58に向って近づく方向
に傾斜した面を成しており、終端で平坦な面61に接続
し、この平坦面61と面58との間の距離は実質的に紙巻煙
草３の長さに等しく形成されている。

コンベア48のホッパー11,12及び13に対面する側と反対
側には、その全体が62で示される可動の錠止め（ロッ
ク）装置によって構成され、かつアクチエータ63を備え
たロック手段が配置され、該アクチエータ63は、コンベ
ア48に平行に配設された軸状の搬出ロッド64に軸方向の
往復運動および往復回転運動とを付与するものである。

上記ロッド64の両端部には２つの腕65の各端部がキー止
めされ、両腕65はロッド64に実質的に直角に設けられ、
両腕65の他端はブレード66により相互に結合されてい
る。上記ブレード66はホッパー11,12及び13に対面した
位置でコンベア48の上方域に延設され、その下方端縁は
第３図に図示のように、３つの段部67,68及び69を形成
している。

ロッド64を適当に位相をずらせて直線運動及び回転運動
を行わせることによって、上記ブレード66を先ず始め
に、その各段部67,68,69のそれぞれをコンベア48に向け
て第３図に示した下方位置へ移動させて連続した夫々の
ポケット内に在る煙草層4,5,6と接触させる。次に、コ
ンベア48が１ステップ前進する間に同コンベアを連れ立
ってかつ該コンベア48と平行に移動させる。次に更に、
上方とコンベア前進方向とは逆の後方へ移動させて始め
の上方位置に向けて戻すことができる。

上記ブレード66の中央部分からは２つのロッド70が腕65
と平行に延出しかつ板71を保持している。この板71は、
ブレー66と平行になるように、ロッド70の自由端に結合
され、また同板71はブレード66における段部68が占める
領域に渡って延設されている。そして、該板71は段部68
の縁と同一面の下縁を有し、かつ複数の突起部72を備
え、これらの突起部がそれぞれ、煙草層５の空間７に係
合するのである。

実際には、本ユニット９は３つの連続するポケット50に
対して同時に作用するように構成されている。しかし、
説明を明瞭にするために、このユニット９の作動は、単
一のグループ１を対応の１つのポケット50内に形成する
形成過程が、コンベア48の前進ステップの終端において
同ポケット50がホッパー11に対面する位置に位置決めさ
れる瞬間からスタートする場合に関して以下に説明す
る。

さて、前記ポケット50が１つのグループ１を形成をする
サイクルを開始するために前記スタート位置に停止して
いるとき、ブレード66はその段部67がポケット50の上方
の上昇位置に来ており、また、押し出し器43は第４図に
示す引き込み位置に後退しており、紙巻煙草の層４はホ
ッパー11の底部で底板15に接触し、しかも関連の後方壁
20と前方溝21に整列されている。

この時、押出し器43が前進して前記溝20係合し、そして
軸方向に層４の紙巻煙草を、第５図に示す位置にある板
55の停止面56に同煙草が接触するようになるまで、溝21
を通過してポケット50の中に押し出す。次いで、ブレー
ド66が、その段部67をポケット50の内部に配置されてい
る前記層４の紙巻煙草３に接触するようになるまで下動
させ、また押出し器43は、第４図に示すその引込み位置
へ後退される。

次に、コンベア48が歩進してポケット50をホッパー12に
対面する位置に来るまで前進させる。各歩進過程の間、
ブレード66は下降されて層４の紙巻煙草３をポケット50
の下壁51と接触した状態に保持し、特に、ポケット50が
前進して前記ホッパー12の前に停止するとき、紙巻煙草
３の後端部分がホッパー12の水平板39の下側に搬入され
るように保証している。

停止時点で、ブレード66は上昇され、引込められ、その
結果、段部68と板71とがポケット50の上方の上昇位置に
位置決めされるようになる。

その後の押出し器44の作動により少本数の層５の紙巻煙
草３がホッパー12から出て、同紙巻煙草３が第６図に示
すように、停止面56に当接して停止するまで、ポケット
50内に入る。

上記の位置は、前記水平板39が有るために得られるので
あり、この水平板39は同煙草層５の紙巻煙草３がポケッ
ト50の中にはいり込む時に層４の紙巻煙草３と層５の紙
巻煙草３との間で干渉も生じないようにしている。

層５の紙巻煙草が完全に挿入された時、これらの紙巻煙
草はブレード66と板71とを下降させることにより、その
位置に保持され、板71の突起部72が該層５中の空間７に
入り込む。この結果、層４と層５の紙巻煙草３の後部終
端部分は、コンベア48が再び歩進する時でも前記板39に
よって相互に離れた状態を保持し、そしてこれらの紙巻
煙草３は、ブレード66と板71及びその突起部72とがある
ため、横方向の位置をずらされることがなく、水平板39
に接触した状態で摺動する。

ブレード66と板71とは層4,5の紙巻煙草を、ポケット50
がホッパー13の前で停止するまで、その正しい位置に保
持する。この時、ブレー66は上昇し、引っ込められ、そ
の結果、ブレード66の次の段部69がポケット50の上方の
上昇位置に位置決めされるようになり、一方、本数の欠
けた煙草層５の紙巻煙草３の端部分は第７図に図示する
ように、ホッパー13の板39の下面側に係合した状態を保
つ。

その後、押出し器45の作動により層６の紙巻煙草３がホ
ッパー13から押し出され、これらの前端が第７図に示す
ように、凹部57の後面に接触して停止するまでポケット
50中に押入される。

水平板39と凹所57とは煙草の長さ方向に見て実質的に等
しい奥行き寸法を有しているので、上層６の紙巻煙草の
前端が凹部57の端面に当接したとき、同紙巻煙草３の後
端は、ちょうど水平板39から離れる。この結果、層６の
紙巻煙草は層５の紙巻煙草と完全に接触した状態で停止
し、第１図に示すように層５の紙巻煙草に煙草径の1/2
の寸法分だけずれた状態で位置決めされることにより、
煙草層５の紙巻煙草３を横方向にロックすることができ
るようになる。

この結果、コンベア48が、ブレード66の下降に続いて再
び前進する時、層５の紙巻煙草は、板39に対する摩擦と
空間７があるにもかかわらず横方向に移動することはな
いのである。

その後、ポケット50の歩進運動により層４と５の紙巻煙
草は、その後端側がカム面59と接触するようになり、こ
のカム面59が両層4,5の紙巻煙草３を軸方向に前進さ
せ、これを上層６の紙巻煙草と垂直方向に完全に整列さ
せる。

本ユニット９に関し、その構造上の特徴のうち、既述の
ように、また図示からも明らかなように、押出し器43,4
4,45が同時に作動してホッパー11,12及び13の前で３つ
のグループ１を同時に形成するという点には注目を要す
る。

なお、押出し器43,44,45が相互に固定され、また凹部26
と突出部27とが設けられていることは、押出し器43,44
と対応の層4,5との間の距離を低減させ、更にまた、こ
の距離を押出し器45と対応の層６との間の距離に等しく
するために設けられているものである。このようにする
と、押出し器43,44,45の押出し端部が紙巻煙草の端部に
対して与える各衝撃力は最小の値で均一化される。

実例で示したユニット９は、定められた数の紙巻煙草３
をそれぞれが有する３つの層のグループ１を形成するよ
う構成されているが、当業者には自明のごとくそれぞれ
の層が異った数の紙巻煙草を内包した２つの層又は３つ
の層より多い層からなるグループを形成するために変更
することは容易なことであり、要は、常に不完全な層の
上に完全な層を、当該下側の不完全本数の層の煙草に対
してずれを設けた配置の紙巻煙草が接触、重畳されるよ
うに、該完全な層の紙巻煙草を第７図に示すように、グ
ループ形成および運搬用コンベアに止着されたポケット
中に導入することだけである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、紙巻煙草が本数欠落状態の小包
グループに形成される場合の２つの例を示した紙巻煙草
の端面図、第３図はその一部を断面しまた一部を明瞭の
ために切除して示した本発明の方法による紙巻煙草のグ
ループを形成する部位に設けられた紙巻煙草小包み機械
の簡略側面図、第４図は第３図に示すグループ形成部位
の平面図、第５図，第６図、第７図はそれぞれ、第３図
に示した部分における３つに分離した部分で遂行される
煙草層挿入動作の状態を示す側面図である。 1,2……紙巻煙草グループ、３……紙巻煙草、4,5,6……
紙巻煙草層、７……空間、８……小包み機械、９……紙巻煙草層形成
ユニット、 11,12,13……ホッパー、39……水平案内板、40……押出
し装置、 43,44,45……押出し器、48……コンベア、50……ポケッ
ト、55……壁、 56……平坦停止部、57……凹部停止部、62……ロック手
段、66……ブレード、 67,68,69……段部、71……板、72……突起。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】紙巻煙草（３）の小包み機械（８）の煙草
小分け作業部で各小包み内に複数本の紙巻煙草からなる
グループを少なくとも２つの並列な層（4,5,6）にして
充填し、このとき、少なくとも１つの層（５）はその層
中に少なくとも１本の紙巻煙草を欠落した部分が形成さ
れた不完全本数の層をなし、また他の層は規定本数の紙
巻煙草を有した完全本数の層をなし、該不完全本数の層
の上に該完全本数の層を重ね、かつ該不完全本数の層の
各紙巻煙草が該完全本数の層の２本の紙巻煙草に接する
ように煙草径の半分だけずらせて配列するようにしてな
る紙巻煙草（３）のグループを形成するための方法にお
いて、前記紙巻煙草（３）の不完全本数の層（５）を前記煙草
小分け作業部の第１の煙草供給部で形成すると共に該不
完全本数の層を煙草の軸線方向に押し出して該第１煙草
供給部に停止したグループ形成および運搬用のポケット
（50）中の煙草収納空間内に移動させ、各紙巻煙草の前
端を前方の平坦係止部（56）に接触、停止させることに
よって該ポケット（50）内に不完全本数の層として供給
し、次いで、前記ポケット（50）内の不完全本数の層をロッ
ク手段（62）により横ずれ防止をしながら該ポケット
（50）を前記紙巻煙草（３）の押し出し方向と交差した
横方向に歩進移動させて、前記紙巻煙草の完全本数の層
（６）を形成、供給するための第２の煙草供給部で停止
させ、このとき、該第２の煙草供給部において、前記不
完全本数の層（５）の紙巻煙草の各後端部分がその後側
に固設された案内板（39）の下側に位置されるように停
止させてから前記ロック手段（62）を後退させ、次に、前記第２の煙草供給部で形成された前記完全本数
の層（６）の紙巻煙草を、前記案内板（39）に沿って前
記ポケット（50）内の前記不完全本数の煙草層の上に向
けて移動させ、かつ、該案内板（39）により覆われた前
記不完全本数の層の煙草後端部分の長さと略等しい距離
だけ前記完全本数の層（６）の紙巻煙草を軸方向前方へ
突出させ、該第２の煙草供給部の平坦停止部（56）の前
方に設けた凹状の停止部（57）と接触したとき停止させ
ることにより前記ポケット（50）内で不完全本数の層上
に重ねるようにし、かつ上下層が前記煙草径の半分だけ
ずらせた配列状態となるような完全本数の層として供給
し、該供給完了後、該不完全本数の層（５）および完全本数
の層（６）の紙巻煙草が充填された前記ポケット（50）
を前記第２煙草供給部から更に歩進移動させることによ
り、該不完全本数の層（５）の紙巻煙草（３）の前記後
端部分を前記第２煙草供給部の案内板（39）から解放
し、その後、前記完全本数の層（６）と不完全本数の層
（５）の紙巻煙草の端部を揃えて略完全に重なり合った
層を有する紙巻煙草（３）のグループを形成することを
特徴とする紙巻煙草の小包み機械による紙巻煙草のグル
ープの形成方法。
【請求項２】前記紙巻煙草（３）の横ずれ防止をする前
記ロック手段（62）は、前記ポケット（50）が前記第１
煙草供給部から前記第２供給部へ歩進移動中に、該ポケ
ット（50）と共に前進移動する特許請求の範囲第１項記
載の紙巻煙草のグループの形成方法。
【請求項３】前記紙巻煙草（３）の横ずれ防止用の前記
ロック手段（62）は、少なくとも１つの板（71）に形成
された突起部（72）を備え、該突起部（72）が、前記ポ
ケット（50）の歩進移動時に前記不完全本数の層（５）
内の紙巻煙草が欠落した空間（７）に嵌合して該不完全
本数の層（５）中の紙巻煙草の横ずれを防止する特許請
求の範囲第２項に記載の紙巻煙草のグループの形成方
法。
【請求項４】前記紙巻煙草の各層（4,5,6）は、前記ポ
ケット（50）の歩進軌道に沿って前記第１おび第２供給
位置等に対応した各位置に順次に並列配置されている各
ホッパー（11,12,13）の内部でそれぞれ形成され、ま
た、前記平坦停止部（56）および前記凹状停止部（57）
は、前記ポケット（50）の歩進軌道に沿い、該ポケット
に対して前記ホッパー（11,12,13）の反対側に設けられ
ている特許請求の範囲第１〜第３項の何れか１項に記載
の紙巻煙草のグループの形成方法。
【請求項５】前記平坦停止部（56）および凹状停止部
（57）は、前記紙巻煙草の軸線方向と交差した横方向に
延設される前記ポケット（50）の歩進軌道に沿って配置
された１つの固定壁（55）によって形成され、該固定壁
（55）は下層側の前記不完全本数の層（５）の紙巻煙草
の先端が接触する面（56）と、上層側の前記完全本数の
層（６）の紙巻煙草の先端が接触するように前記横方向
の面（56）の上方域に設けられた凹状の面（57）とから
成る特許請求の範囲第４項に記載の紙巻煙草のグループ
の形成方法。
【請求項６】前記第２供給位置に配設された前記案内板
（39）は、前記ポケット（50）が該第２の供給位置に停
止させられるときに、前記不完全本数の層（５）の紙巻
煙草の後端部分の上側に接触するように前記ホッパー
（13）の底板から突設した板部分からなる特許請求の範
囲第４項又は第５項記載の紙巻煙草のグループの形成方
法。
【請求項７】前記ポケット（50）は、複数の同様なポケ
ット（50）と共にコンベア（48）に止着され、該コンベ
ア（48）が停止する都度、前記第１、第２等の夫々の供
給位置に各１つのポケット（50）が位置決めされ、かつ
夫々のポケット（50）は前記第１、第２供給位置等の全
ての供給位置で順次に停止され、停止の都度、前記完全
本数および不完全本数の層（4,5,6）の紙巻煙草が各ポ
ケット（50）に同時に供給される特許請求の範囲第４項
〜第６項の何れか１項に記載の紙巻煙草のグループの形
成方法。
【請求項８】前記ホッパー（11,12,13）から前記完全本
数および不完全本数の層（4,5,6）の紙巻煙草が、該ホ
ッパー台数に等しい数の押出し器（43,44,45）を備えた
単一個の押出し器（40）によって、同時に前記各ポケッ
ト（50）へ供給され、前記上側の層（６）のためのホッ
パー（13）とそれに関連した前記押出し器（45）とは、
前記凹状停止部（57）から所定の距離ごけ離れた位置に
対面、配設され、該所定の距離は、前記平坦停止部（5
6）と前記他の各ホッパー（11,12）および前記他の各押
出し器（43,44）とを隔てている距離に等しい距離に設
定されている特許請求の範囲第７項記載の紙巻煙草のグ
ループの形成方法。