JPH0710686B2 - 袋への流体の無菌充填方法 - Google Patents

袋への流体の無菌充填方法

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JPH0710686B2
JPH0710686B2 JP62081255A JP8125587A JPH0710686B2 JP H0710686 B2 JPH0710686 B2 JP H0710686B2 JP 62081255 A JP62081255 A JP 62081255A JP 8125587 A JP8125587 A JP 8125587A JP H0710686 B2 JPH0710686 B2 JP H0710686B2
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晃宏 田口
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Toppan Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、袋への流体の無菌充填方法に関し、詳しく
は、無菌チャンバが使用されずに、流体状の食品もしく
は薬品等が無菌状態において袋に充填される方法に関す
る。
[従来の技術] 流体状の食品もしくは薬品等は、内部が無菌状態に保た
れた袋に保存される必要がある。そのため、この袋の内
部は、EOGガス、γ線照射等によって、滅菌されてい
る。
一方、この袋の内部に食品もしくは薬品等が充填される
際にも、この充填が無菌状態で行われる必要がある。そ
のため、一般に、食品の袋への充填は、無菌チャンバ内
において行われる。即ち、無菌状態に維持された無菌チ
ャンバの内部において、袋の注入口からキャップが脱着
されて、充填ノズルによって、袋の内部に食品もしくは
薬品等が供給される。また、無菌チャンバ内の滅菌は、
加圧スチーム、又は薬剤(H2O2)によって行われてい
る。
しかしながら、薬剤(H2O2)によって無菌チャンバ内が
滅菌されたときには、充填前に、薬剤が室内から除去さ
れる必要があった。また、無菌チャンバにスチームが供
給された後又は薬剤が除去された後に、無菌チャンバ内
が無菌エアー等によって無菌状態が維持される必要があ
った。さらに、食品が袋に充填されているときに、無菌
状態が維持できなくなった場合には、滅菌工程が再度行
われる必要があった。さらに、この無菌チャンバが無菌
化されるためには、除菌フィルター等種々の装置が必要
であるため、無菌充填装置のコストの上昇を招来してい
た。
また、袋の注入口に取付けられたキャップの外面に雑菌
が付着している場合には、この雑菌によって、無菌チャ
ンバ内が汚染されるといった可能性があった。
[発明が解決しようとする問題点] このように、従来、無菌状態に維持された無菌チャンバ
を利用して、袋に食品が充填されていた。そのため、無
菌チャンバ内の無菌化、無菌チャンバ内の無菌状態の維
持、無菌状態にするための時間及びランニングコスト、
並びに、無菌充填装置のコストの点において、種々の問
題があった。
この発明は上述した事情の下でなされたもので、この発
明の目的は、無菌チャンバが利用されずに、流体状の食
品もしくは薬品等が無菌状態において袋に充填されるこ
とにより、滅菌工程が簡易化され、コストが低減され
た、袋への流体の無菌充填方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上述した目的を達成するため、この発発明に基づく袋へ
の流体の無菌充填方法では、注入口コネクタが備えら
れ、少なくともその内部が滅菌処理された袋に流体を充
填する、流体の無菌充填方法において、注入口コネクタ
の内端に袋の内面を密着させて注入口コネクタの内端を
閉塞する工程と、注入口コネクタの外端を流体の充填ノ
ズルと嵌合密着させる工程と、この注入口コネクタの内
部に前記充填ノズルを介してスチームを供給し、注入口
コネクタの内部を滅菌する工程と、注入口コネクタの内
端と袋の内部との密着を開放して連通し、注入口コネク
タを通して前記充填ノズルから流体を袋に充填する工程
と、袋に流体が充填された後に、注入口コネクタの内端
に袋の内面を密着させて溶着・密封する工程と、このよ
うに注入口コネクタの内端に袋の内面を密着させた状態
で、注入口コネクタの内部に前記充填ノズルを介してス
チームを供給し、注入口コネクタの内部を洗浄・滅菌す
る工程とを具備することを特徴としている。
[作用] 注入口コネクタの内端が袋の内面に密着させられて注入
口コネクタの内端が閉塞される。注入口コネクタの外端
が流体の充填ノズルと嵌合密着させられる。この注入口
コネクタの内部に前記充填ノズルを介してスチームが供
給され、注入口コネクタの内部が滅菌される。注入口コ
ネクタの内端と袋の内部との密着が開放されて連通さ
れ、注入口コネクタを通して前記充填ノズルから流体が
袋に充填される。袋に流体が充填された後に、注入口コ
ネクタの内端が袋の内面に密着させられて溶着・密封さ
れる。そして、注入口コネクタの内端に袋の内面を密着
させた状態で、注入口コネクタの内部に前記充填ノズル
を介してスチームが供給され、注入口コネクタの内部が
洗浄・滅菌される。これにより、無菌チャンバを利用す
ることなく、無菌状態において袋に流体を充填すること
ができるとともに、袋の注入口を閉塞させた状態で注入
口コネクタの内部にスチームを供給することができるか
ら、流体が充填された袋の内部にスチームを侵入させる
ことなく、注入口コネクタの内部のみを洗浄・滅菌する
ことができる。
[実施例] この発明に基づく無菌充填方法を実施するための装置
が、第1図乃至第7図に示されている。先ず、食品もし
くは薬品等が充填される袋1には、第2図に示されるよ
うに、その開口部にスパウト(注入口コネクタ)2が設
けられている。このスパウト2は、円筒状に形成されて
おり、その外面には、4つのフランジ3,4,5,6が形成さ
れている。フランジ3は、袋1の開口部に溶着されてい
る。フランジ4,5はスパウトホルダ7に挟持されること
により、スパウト2がスパウトホルダ7に支持されてい
る。さらに、フランジ6には、キャップ8が冠着されて
いる。
さらに、第1図には、流体状の食品の供給源である充填
ノズル10が示されている。この充填ノズル10には、筒状
のシリンダ部11と、プランジャー12とが備えられてい
る。このシリンダ部11の側部には、充填物を供給するた
めの供給管14が接続されている。このシリンダ部11の先
端には、縮径部15が形成されている。この縮径部15は、
スパウト2内に嵌合される。この縮径部15の内周面は、
流体供給用の流路13を規定している。この縮径部15の周
壁には、滅菌のためのスチームを供給するための流路16
と、このスチームを排出するための流路17とが形成され
ている。この流路16には、スチームの供給管18が接続さ
れており、流路17には、スチーム排出管19が接続されて
いる。管18,19には、各々、スチームの流れを閉鎖可能
な自動バルブ20,21が介装されている。
さらに、シリンダ部11内を移動可能に設けられたプラン
ジャー12は、シリンダ部11に設けられたブシュ22に摺動
可能に支持されている。さらに、このブシュ22の内部に
は、スチームを溜めるための空間23と、この空間23にス
チームを供給するための流路24と、スチームを排出する
ための流路25とが形成されている。これにより、プラン
ジャー12は、その摺動時に滅菌される。さらに、このプ
ランジャー12の先端には、縮径部15内を摺動するピスト
ン部26が設けられている。このピストン部26は、縮径部
15の流体供給用の流路13と協働して弁機構を構成してい
る。この弁機構によって、袋1への流体の充填が調整さ
れる。
さらに、第2図に示されるように、袋1をスパウト2に
押付けるためのシールパッド30が設けられている。この
シールパッド30の袋1側の面には、押圧材であるシール
リボン31が設けられている。このシールパッド30は、エ
アーシリンダ32によって、移動される。
以下、第2図乃至第6図に基づいて、この装置によっ
て、流体が充填される工程を説明する。
先ず、第2図に示されるように、袋1に溶着されたスパ
ウト2がスパウトホルダ7にセットされる。装置のスタ
ートスイッチがONにされる。そして、第3図に示される
ように、シールパッド30がエアーシリンダ32によって、
袋1側に前進させられ、袋1に当接させられる。これに
より、シールパッド30が袋1をスパウト2のフランジ3
に対して押圧し、袋1の内部が密閉される。この時、キ
ャップ着脱装置33によって、キャップ8は、外されて下
方に移動される。
次に、第4図に示されるように、エアーシリンダ32によ
って、シールパッド30がスパウトホルダ7とともに、前
進させられる。これにより、シリンダ部11の縮径部15に
スパウト2が嵌合される。そのため、スパウト2の内部
は密閉される。その後、自動バルブ20が解放されて、ス
チームの供給管18及び流路16を通して、スパウト2の内
部にスチームが供給される。このとき、排出側の自動バ
ルブ21は絞られている。そのため、スパウト2は瞬時に
高温(滅菌温度)になる。これにより、スパウト2の内
部、及び充填ノズル10の縮径部15が滅菌される。
所定量のスチームが流されると、自動バルブ20が閉鎖さ
れてスチームの供給が停止され、滅菌の工程が終了す
る。その後、第5図に示されるように、シールパッド30
が後退させられ、ピストン部26が後退させられる。即
ち、弁機構が開放される。スパウト2の内部は、袋1の
内部と連通される一方、スパウト2の内部は、流体充填
用の流路13を介してシリンダ部11の内部と連通させられ
る。その後、供給管14から、流体の供給が開始される。
流体は、シリンダ部11の内部、流体充填用の流路13及び
スパウト2の内部を通して、袋1の内部に供給される。
所定量の流体が充填されると、第6図に示されるよう
に、プランジャー12が前進させられ、ピストン部26が縮
径部15の内部を密閉する。このとき、シールパッド30が
袋1側に前進させられ、シールパッド30が袋1をスパウ
ト2に対して押圧し、袋1内が密閉される。さらに、シ
ールパッド30に電流が流されることにより、袋1の内面
のフィルムがスパウト2のフランジ3に溶着される。こ
れにより、袋1の内部は、流体が保存された状態で完全
密封される。さらに、スチームの供給管18及び流路16を
通して、スチームがスパウト2の内部に供給される。こ
れにより、スパウト2の内部が洗浄され、且つ殺菌され
る。
その後、第7図に示されるよに、スパウト2にキャップ
8が冠着され、スパウト2がスパウトホルダ7から外さ
れる。これにより、流体の袋1への充填の工程が終了す
る。この袋1から流体が取出されるときには、袋1の一
部が切断されて、流体が取出される。
[発明の効果] この発明によれば、無菌チャンバが利用されることがな
く、無菌状態において袋に流体が充填される。そのた
め、滅菌工程が簡易化され、無菌充填装置のコストが低
減される。また、この装置が簡略化され、小型化され、
装置のためのスペースが小さくなる。さらに、無菌チャ
ンバが無菌化され、その無菌状態が維持される必要がな
いため、無菌チャンバのための、エアー、スチーム、電
気等が必要とされない。そのため、無菌充填装置のラン
ニングコストが低減される。無菌チャンバが無菌化され
る時間が必要とされないため、充填のための時間が短縮
される。さらに、無菌チャンバを無菌化する操作が必要
とされないため、操作ミスによって生じる時間ロスがな
く、無菌化の確実性が増大する。さらに、無菌チャンバ
の保守の必要がなく、メンテナンスが容易である。特
に、袋の注出口を完全に閉塞した状態で、スチームによ
る洗浄・滅菌を行なうことがきるから、スチームによる
内容物への悪影響を完全に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る無菌充填方法に使用される充
填ノズルを示す断面図、第2図乃至第6図は、この発明
に係る無菌充填方法に基づいて、流体が無菌状態におい
て充填されるときの工程を示す、無菌充填装置の断面
図、第7図は、袋への流体の充填が完了した状態におけ
る袋の断面図である。 1……袋、2……スパウト(注入口コネクタ)、10……
充填ノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−162447(JP,A) 特開 昭59−62425(JP,A) 実開 昭62−174001(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】注入口コネクタが備えられ、少なくともそ
    の内部が滅菌処理された袋に流体を充填する、流体の無
    菌充填方法において、 注入口コネクタの内端に袋の内面を密着させて注入口コ
    ネクタの内端を閉塞する工程と、 注入口コネクタの外端に流体の充填ノズルを嵌合密着さ
    せる工程と、 この注入口コネクタの内部に前記充填ノズルを介してス
    チームを供給し、注入口コネクタの内部を滅菌する工程
    と、 注入口コネクタの内端と袋の内部との密着を開放して連
    通し、注入口コネクタを通して前記充填ノズルから流体
    を袋に充填する工程と、 袋に流体が充填された後に、注入口コネクタの内端に袋
    の内面を密着させて溶着・密封する工程と、 このように注入口コネクタの内端に袋の内面を密着させ
    た状態で、注入口コネクタの内部に前記充填ノズルを介
    してスチームを供給し、注入口コネクタの内部を洗浄・
    滅菌する工程と、 を具備することを特徴とする袋への流体の無菌充填方
    法。
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