JPH07106866A - 電流源回路 - Google Patents

電流源回路

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JPH07106866A
JPH07106866A JP5268075A JP26807593A JPH07106866A JP H07106866 A JPH07106866 A JP H07106866A JP 5268075 A JP5268075 A JP 5268075A JP 26807593 A JP26807593 A JP 26807593A JP H07106866 A JPH07106866 A JP H07106866A
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current
transistor
voltage
transistors
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JP5268075A
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Inventor
Kazuyuki Saijo
和幸 西城
Genichi Saeki
元一 佐伯
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、電流源回路において、出力電流の温
度係数が小さく、またアーリ電圧の影響による出力電流
の誤差や消費電力を一段と小さくし得るようにする。 【構成】所定のエミツタ面積比Nを有する差動対Q11
びQ12に流れる電流をエミツタ接地された能動負荷Q13
及びQ14に与えて、ベース間に熱電圧VT に基づく所定
の差電圧VT 1nNを発生させ、この差電圧VT 1nNを電
圧電流変換部R11に与えて熱電圧VT に比例し、かつア
ーリ電圧VA による誤差の小さい電流Iに変換する。ま
たエミツタ接地された第3のトランジスタQ15で差動対
11及びQ12の電流の変動量を検出し、この変動量に基
づいて電圧電流変換部R11に供給される電流量を増減
し、差電圧VT 1nNを負帰還制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図2及び図3) 発明が解決しようとする課題(図4) 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1及び図4) 実施例(図1) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は電流源回路に関し、例え
ばバツテリを電源とする受信装置のリミツタに電流を供
給するものに適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の電流源回路には、負荷と
して接続されるリミツタのゲインの温度特性を打ち消し
たり小さくするため出力電流が例えば熱電圧VT に比例
するようにしたものが考えられている。図2に示すよう
に電流源回路1は、例えばバツテリを電源とするポケツ
トベル(図示せず)のリミツタ2に接続され、リミツタ
2内の7段〜8段接続された差動増幅回路を駆動する。
リミツタ2は中間周波数の信号S1を増幅して検波し、
振幅制限してコンパレータよりデジタル信号S2を出力
する。リミツタ2のゲインは温度特性を持たないことが
理想的である。
【0004】図3に示すように電流源回路1は、ダイオ
ード接続されたトランジスタQ1 とトランジスタQ2
のベースが共通に接続されてなるカレントミラー回路を
電流源部1Aに有する。トランジスタQ1 及びQ2 は、
エミツタがそれぞれ抵抗R1及びR2 を介して電源電圧
CCに接続され、コレクタがそれぞれトランジスタQ3
及びQ4 のコレクタに接続されている。
【0005】トランジスタQ3 、ダイオード接続された
トランジスタQ4 及び出力部1BのトランジスタQ
5 は、ベースが共通に接続されてカレントミラー回路を
構成する。このカレントミラー回路は、トランジスタQ
3 のエミツタと接地ラインGNDとの間に介挿された抵
抗R3 で自己バイアス帰還している。トランジスタQ4
及びQ5 のエミツタは直接接地ラインGNDに接続され
ている。またトランジスタQ3 のエミツタ面積はトラン
ジスタQ4 のN倍に形成されている。トランジスタQ5
の出力電流I0 はトランジスタQ5 のエミツタ面積に応
じて大きさが変わる。
【0006】ここでトランジスタQ1 及びQ2 が同一電
流IをトランジスタQ3 及びQ4 に流すと、トランジス
タQ4 に対するQ3 のエミツタ面積比をN、熱電圧をV
T とするとトランジスタQ3 のベースエミツタ間電圧V
BE(Q3)はトランジスタQ4 のベースエミツタ間電圧V
BE(Q4)よりVT lnNだけ小さくなり、これにより抵抗R
3 の両端にはVT lnNだけ電圧が発生する。
【0007】従つて(VT /R3 )lnNで表される電流
IがトランジスタQ3 及びQ4 に流れることになる。こ
のようにして熱電圧VT に比例する電流Iでバイアスさ
れることによりトランジスタQ5 の出力電流I0 は温度
係数が小さくなる。従つてこのトランジスタQ5 で駆動
されるリミツタ2内の差動増幅回路のゲインの温度特性
は小さくなる。
【0008】駆動開始時、電流源回路1はベースを共通
に接続されたトランジスタQ6 及びダイオード接続され
たトランジスタQ7 で構成したカレントミラー回路でな
るスタートアツプ部1Cによつて電流源部1Aを立ち上
げる。すなわちトランジスタQ6 は、エミツタがトラン
ジスタQ2 のエミツタに接続され、コレクタがトランジ
スタQ2 及びQ4 の接続中点に接続されていることによ
つて、まずトランジスタQ3 及びQ4 を立ち上げる。
【0009】これによりトランジスタQ1 及びQ2 のコ
レクタ電位が決まる。やがてトランジスタQ2 に電流I
が流れるとトランジスタQ6 に電流が流れなくなる。ト
ランジスタQ7 は、エミツタが電源電圧VCCに接続さ
れ、コレクタが抵抗R4 を介して接地ラインGNDに接
続されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところでトランジスタ
1 及びQ2 によるカレントミラー回路においては、ト
ランジスタQ2 のベースエミツタ間の電圧をVBE(Q2)
するとトランジスタQ1のコレクタ電位はVCC−R2 ×
I−VBE(Q2)となる。またトランジスタQ3 のベースエ
ミツタ間の電圧をVBE(Q3)とするとトランジスタQ2
コレクタ電位はR3 ×I+VBE(Q3)となる。
【0011】ところが上述のようにトランジスタQ1
コレクタ電位は電源電圧VCC側から決まり、トランジス
タQ2 のコレクタ電位は接地ラインGND側から決まつ
てくるため、例えばバツテリを電源として電源電圧VCC
を供給し、使用中に電圧が変動した場合には、トランジ
スタQ3 のコレクタ電位VBC(Q4)とトランジスタQ4
コレクタ電位VBC(Q4)との差が大きくなる。
【0012】これにより図4に示すようにアーリ電圧V
A の影響によつてトランジスタQ1及びQ2 に流れる電
流の大きさにずれが生じて、互いに異なる電流IC(Q3)
及びIC(Q4) が流れるようになる。トランジスタQ5
出力電流I0 に対してトランジスタQ3 及びQ4 に流す
電流が小さい場合には出力電流I0 のドライブ能力が低
くなるため、トランジスタQ1 及びQ2 に流れる電流の
大きさにずれが生じた状態では出力電流I0 の誤差は大
きくなる。
【0013】このようにしてトランジスタQ5 の出力電
流I0 の誤差が大きくなり、例えばポケツトベルのリミ
ツタ2内の差動増幅回路のゲインが低下して感度が低下
した状態では、ポケツトベルを呼び出す電波が到来して
も、ユーザに呼び出しが来ていることを知らせることが
できないおそれがあるという問題がある。
【0014】この問題を解決するため電流Iを増やして
出力電流I0 のドライブ能力を上げることが考えられ
る。ところがこの方法では、電流IがトランジスタQ3
及びQ4 に流れているため、電流Iの増加分も2倍に増
えて消費電流が多くなる。ポケツトベルに内蔵されるバ
ツテリのように容量が限定された電源を使用する際には
消費電流が増加すると使用時間を短くすることになるた
め、解決策としては未だ不十分である。
【0015】また電流源回路1は電流源部1Aを立ち上
げるためにスタートアツプ部1Cを必要としており、電
流源部1Aを立ち上げた後はスタートアツプ部1Cのト
ランジスタQ7 に流す電流が無駄に消費されるという問
題がある。さらに電流源部1Aが動き始めた後にスター
トアツプ部1CのトランジスタQ6 の電流を完全に止め
るには抵抗R2 の両端に大きな電圧が必要となり、バツ
テリのような低電圧の電源では使い難いという問題があ
る。
【0016】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、出力電流の温度係数が小さく、またアーリ電圧の影
響による出力電流の誤差や消費電力を一段と小さくし得
る電流源回路を提案しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、第1及び第2のトランジスタQ11
及びQ12でなり、第1及び第2のトランジスタQ11及び
12のベース間に熱電圧VT に基づく所定の差電圧VT
lnNを発生させる差電圧発生部Q11及びQ12と、差電圧
T lnNが与えられ、差電圧VT lnNを熱電圧VT に比
例し、かつアーリ電圧VA による誤差の小さい電流Iに
変換する電圧電流変換部R11とを備えるようにした。
【0018】また本発明においては、第1及び第2のト
ランジスタQ11及びQ12に流れる電流の変動量を検出
し、変動量に基づいて電圧電流変換部R11に与えられる
差電圧VT lnNの値を負帰還制御する帰還制御部Q15
びQ18を有するようにする。
【0019】
【作用】所定のエミツタ面積比Nを有する第1及び第2
のトランジスタQ11及びQ12でなる差動対に流れる電流
をエミツタ接地された第5及び第6のトランジスタQ13
及びQ14でなる能動負荷に与えて、ベース間に熱電圧V
T に基づく所定の差電圧VT lnNを発生させ、この差電
圧VT lnNを電圧電流変換部R11に与えて熱電圧VT
比例し、かつアーリ電圧VA による誤差の小さい電流I
に変換する。またベースが第5のトランジスタQ13のコ
レクタに接続され、かつエミツタ接地された第3のトラ
ンジスタQ15で差動対Q11及びQ12の電流の変動量を検
出し、この変動量に基づいて電圧電流変換部R11に供給
される電流量を増減し、差電圧VTlnNを負帰還制御す
る。これにより温度係数が小さく、かつ差動対Q11及び
12の出力端の電位が接地GNDを基準に決定されて電
源電圧VCCが変動しても誤差が小さい出力電流I0 を電
流Iに基づいて供給し得ると共に、全体の消費電流を格
段的に少なくし得る。
【0020】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0021】図1において、11は全体として電流源回
路を示し、電流源回路1に代えてバツテリを電源とする
ポケツトベルのリミツタ2に接続される。電流源回路1
1は電流源部11Aのダイオード接続されたトランジス
タQ8 と電流源部11BのトランジスタQ9 及びQ10
がベースを共通に接続されたカレントミラー回路を有す
る。トランジスタQ8 、Q9 及びQ10は、エミツタがそ
れぞれ抵抗R5 、R6、R7 を介して電源電圧VCCに接
続されている。トランジスタQ8 のコレクタは抵抗R8
を介して接地ラインGNDに接続されている。
【0022】トランジスタQ9 のコレクタは差動対のト
ランジスタQ11及びQ12のエミツタに共通に接続されて
いる。トランジスタQ12のエミツタ面積はトランジスタ
11のN倍に形成されている。トランジスタQ11及びQ
12のコレクタはそれぞれトランジスタQ13及びダイオー
ド接続されたトランジスタQ14のコレクタに接続されて
いる。トランジスタQ13及びQ14は、ベースが共通に接
続されてカレントミラー回路を構成し、エミツタがそれ
ぞれ抵抗R9 及びR10を介して接地ラインGNDに接続
されている。
【0023】トランジスタQ10のコレクタはトランジス
タQ15のコレクタに接続され、トランジスタQ15は、ベ
ースがトランジスタQ11及びQ13のコレクタ相互の接続
中点に接続され、エミツタが接地ラインGNDに接続さ
れている。
【0024】ダイオード接続されたトランジスタQ16
び出力部11CのトランジスタQ17は、ベースが共通に
接続されてカレントミラー回路を構成し、エミツタがそ
れぞれ電源電圧VCCに接続されている。トランジスタQ
16のコレクタはトランジスタQ18のコレクタに接続され
ている。トランジスタQ18は、ベースがトランジスタQ
10及びQ15のコレクタ相互の接続中点に接続され、エミ
ツタが抵抗R11及びR12でなる直列回路を介して接地ラ
インGNDに接続されている。
【0025】またトランジスタQ18と抵抗R11との接続
中点は差動対のトランジスタの一方のトランジスタQ12
のベースに接続され、抵抗R11とR12との接続中点は他
方のトランジスタQ11のベースに接続されている。
【0026】ここでトランジスタQ9 から差動対のトラ
ンジスタQ11及びQ12に電流が流しこまれると、トラン
ジスタQ11及びQ12に流れる電流は、その差分がそれぞ
れトランジスタQ11及びQ12のベースに負帰還されて等
しくなる。
【0027】すなわち例えばトランジスタQ12がトラン
ジスタQ11より大きな電流を流すと、トランジスタQ13
及びQ14でカレントミラー回路を構成しているため、ト
ランジスタQ13に流れる電流I1 がトランジスタQ14
流れる電流I2 と同じ大きさとなる。
【0028】これによりトランジスタQ15のベース電流
はトランジスタQ13に引き込まれて減少し、トランジス
タQ15は電流源のトランジスタQ10よりトランジスタQ
18に与えているベース電流を増加させる。するとトラン
ジスタQ18は抵抗R11に流す電流Iを増加させ、これに
より抵抗R11との接続中点の電位すなわちトランジスタ
12のベース電位を上げる。従つてトランジスタQ12
流す電流は減少するようになる。
【0029】これに対して、トランジスタQ12がトラン
ジスタQ11より小さな電流を流すと、トランジスタQ13
が流し切れない分の電流はトランジスタQ15のベースに
加わつてトランジスタQ15のベース電流は増大し、トラ
ンジスタQ15はトランジスタQ18のベース電流を減少さ
せる。するとトランジスタQ18は抵抗R11に流す電流I
を減少させ、これによりトランジスタQ12のベース電位
を下げる。従つてトランジスタQ12が流す電流は増加す
るようになる。
【0030】このようにして差動対のトランジスタQ11
及びQ12の電流は等しくなつて釣り合うようになる。ト
ランジスタQ11及びQ12の電流が等しいとき、トランジ
スタQ11に対するトランジスタQ12のエミツタ面積比を
Nとして、トランジスタQ12のベースエミツタ間電圧V
BE(Q12) はトランジスタQ11のベースエミツタ間電圧V
BE(Q11) よりVT lnNだけ小さくなる。
【0031】これによりトランジスタQ11及びQ12のエ
ミツタが同電位であることによつて抵抗R11の両端には
T lnNの電圧が発生する。従つて抵抗R11に流れる電
流IはVT lnNをR11で割つた(VT /R11)lnNの大
きさの電流となり、熱電圧VT に比例する電流Iを得る
ことができる。トランジスタQ16にはトランジスタQ18
と等しい電流Iが流れ、出力部11CのトランジスタQ
17は熱電圧VT に比例する出力電流I0 を流す。
【0032】以上の構成において、差動対のトランジス
タQ11及びQ12から電流が流されると、カレントミラー
回路を構成するトランジスタQ13及びQ14のコレクタの
電位は両方とも接地ラインGNDを基準に与えられる。
すなわちトランジスタQ13のコレクタ電位はトランジス
タQ15のベースエミツタ間電圧VBE(Q15) となり、トラ
ンジスタQ14のコレクタ電位はトランジスタQ13のベー
スエミツタ間電圧VBE(Q13) と抵抗R9 の両端の電圧R
9 ×I1 との合計になる。
【0033】これにより電源電圧VCCが変動してもトラ
ンジスタQ11及びQ12のコレクタ電位は常に安定し、ま
たこの差が常に小さくなつてアーリ電圧VA の影響が一
段と少なくなる。従つてトランジスタQ11、Q12、Q15
及びQ18の帰還動作が安定しており、出力電流I0 の誤
差は一段と小さくなる。
【0034】次にトランジスタQ8 〜Q15のゲインを確
保し、かつトランジスタQ11及びQ12が帰還動作してバ
ランスを保ち得る範囲で抵抗R5 〜R10の値をできる限
り大きく設定する。これにより出力電流I0 のドライブ
能力を上げたり誤差を小さくするため電流Iを増やす場
合でも、トランジスタQ8 〜Q15の合計電流は、出力電
流I0 を流すために必要な電流Iに比して格段的に小さ
な値にまで絞り込むことができる。従つて出力電流I0
を得るため必要な電流はほとんどR11に流す電流Iだけ
になる。
【0035】すなわち従来は出力電流I0 例えば10〔μ
A〕を得るためカレントミラーを構成するトランジスタ
3 及びQ4 に(VT /R3 )lnNで決まる10〔μA〕
の電流Iをそれぞれ流すため、合計20〔μA〕流す必要
があつた。これに対し電流源回路11では同じ10〔μ
A〕の出力電流I0 を得るのに(VT /R11)lnNで決
まる10〔μA〕の電流Iと格段的に少ない他の電流とを
流すだけで済む。結果として出力電流I0 を得るのに必
要な消費電流を従来のほぼ1/2 に格段的に減少させるこ
とができる。
【0036】以上の構成によれば、トランジスタQ11
びQ12でなる差動対の出力をエミツタ接地されたカレン
トミラー回路に与え、ベース間に熱電圧に基づく電圧V
T lnNを発生させ、この電圧VT lnNを抵抗R11に与え
て電流I=(VT /R11)lnNに変換すると共に、ベー
スがトランジスタQ13のコレクタに接続され、かつエミ
ツタ接地されたトランジスタQ15で検出した差動対の電
流の変動量に基づいて抵抗R11に供給される電流量を増
減し、電圧VT lnNを負帰還制御することによつて、熱
電圧VT に基づいて温度係数が小さく、かつ差動対の出
力端の電位が接地を基準に決定されて電源電圧VCCが変
動してもアーリ電圧VA の影響が少なく誤差が小さい出
力電流I0 を電流I=(VT /R11)lnNに基づいて供
給できると共に、全体の消費電流を格段的に少なくでき
る。
【0037】また出力電流I0 の誤差が小さいことによ
り、ポケツトベルの増幅回路にこの出力電流I0 を供給
するとゲインが安定し、感度不足に陥るおそれを未然に
防止できる。さらに出力電流I0 のドライブ能力を上げ
るために電流Iを上げる場合でも、電流Iの増加分は従
来に比して半分近くなり、これにより全体の消費電流の
増加分をほぼ半分に削減できる。
【0038】さらに出力電流I0 の誤差が小さいことに
より、この電流源回路11を使用することによつて精度
の高い回路を作ることができる。さらに消費電流が少な
いことにより、この電流源回路11を使用することによ
つて、一般的に多数の電流源が使用されている集積回路
の消費電流を一段と抑えることができる。
【0039】さらに従来の電流源回路1では必要であつ
たスタートアツプ部1Cを必要としないため、バツテリ
のように電源電圧VCCが低い電源でも安定して動作させ
ることができる。
【0040】なお上述の実施例においては、電流源回路
11をバツテリを電源とするポケツトベルのリミツタ2
に接続する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えばバツテリのように電源が低電圧であつたり、
電源電圧が変動したり、消費電流を抑えて使用したい回
路の温度特性を打ち消したり少なくしたりするように動
作させる電流源として使用するものであれば、バツテリ
駆動のAMやFM等の受信機、コードレス電話、トラン
シーバ等にも広く適用し得る。
【0041】また上述の実施例においては、トランジス
タQ8 〜Q12、Q16及びQ17がPNP型トランジスタで
あり、トランジスタQ13〜Q15及びQ18がNPN型トラ
ンジスタである場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、トランジスタQ8 〜Q12、Q16及びQ17がNP
N型トランジスタであり、トランジスタQ13〜Q15及び
18がPNP型トランジスタである場合にも適用でき
る。
【0042】さらに上述の実施例においては、トランジ
スタQ11及びQ12のエミツタ面積比をNとして同一エミ
ツタ電流を流し、ベース間に電圧VT lnNを発生させる
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、トラン
ジスタQ11及びQ12のエミツタ面積比Nを1として例え
ば抵抗R9 又はR10の値を異ならせたり、トランジスタ
13又はQ14のエミツタ面積比を異ならせることによつ
てトランジスタQ11及びQ12のエミツタ電流を不等に
し、ベース間に熱電圧VT に基づく電圧を発生させる場
合にも適用できる。
【0043】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、所定のエ
ミツタ面積比を有する第1及び第2のトランジスタでな
る差動対に流れる電流をエミツタ接地された第5及び第
6のトランジスタでなる能動負荷に与えて、ベース間に
熱電圧に基づく所定の差電圧を発生させ、この差電圧を
電圧電流変換部に与えて熱電圧に比例し、かつアーリ電
圧による誤差の小さい電流に変換する。またベースが第
5のトランジスタのコレクタに接続され、かつエミツタ
接地された第3のトランジスタで差動対の電流の変動量
を検出し、この変動量に基づいて電圧電流変換部に供給
される電流量を増減し、差電圧を負帰還制御する。これ
により温度係数が小さく、かつ差動対の出力端の電位が
接地を基準に決定されて電源電圧が変動しても誤差が小
さい出力電流を電圧電流変換部に流れる電流に基づいて
供給し得ると共に、全体の消費電流を格段的に少なくし
得る電流源回路を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電流源回路の一実施例を示す接続
図である。
【図2】従来の電流源回路の使用例を示す接続図であ
る。
【図3】従来の電流源回路の説明に供する接続図であ
る。
【図4】アーリ電圧の説明に供するトランジスタの略線
的特性曲線図である。
【符号の説明】
1、11……電流源回路、2……リミツタ、1A、11
A、11B……電流源部、1B、11C……出力部、1
C……スタートアツプ部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2のトランジスタでなり、上記
    第1及び第2のトランジスタのベース間に熱電圧に基づ
    く所定の差電圧を発生させる差電圧発生部と、 上記差電圧が与えられ、上記差電圧を熱電圧に比例し、
    かつアーリ電圧による誤差の小さい電流に変換する電圧
    電流変換部とを具えることを特徴とする電流源回路。
  2. 【請求項2】上記差電圧発生部は、上記第1及び第2の
    トランジスタのエミツタが共通に接続された差動対でな
    ることを特徴とする請求項1に記載の電流源回路。
  3. 【請求項3】上記第1のトランジスタのエミツタ面積と
    上記第2のトランジスタのエミツタ面積とはそれぞれ所
    定の面積比を有することを特徴とする請求項2に記載の
    電流源回路。
  4. 【請求項4】上記第1及び第2のトランジスタに流れる
    電流の変動量を検出し、当該変動量に基づいて上記電圧
    電流変換部に与えられる上記差電圧の値を負帰還制御す
    る帰還制御部を有することを特徴とする請求項1又は請
    求項3に記載の電流源回路。
  5. 【請求項5】上記電圧電流変換部は抵抗手段でなり、 かつ上記帰還制御部は、上記第1又は第2のトランジス
    タに流れる電流の変動量をエミツタ接地された第3のト
    ランジスタによつて検出し、当該第3のトランジスタの
    出力によつて上記抵抗手段の一端にエミツタが接続され
    た第4のトランジスタのベース電流を増減し、当該第4
    のトランジスタの出力によつて上記抵抗に供給される電
    流量を増減し、上記差電圧を帰還制御することを特徴と
    する請求項4に記載の電流源回路。
  6. 【請求項6】上記第1及び第2のトランジスタは、エミ
    ツタ接地された第5及び第6のトランジスタでなる能動
    負荷に接続され、かつ上記第1及び第2のトランジスタ
    に流れる電流はそれぞれ上記第5及び第6のトランジス
    タに流され、 上記第3のトランジスタは、ベースを上記第5のトラン
    ジスタのコレクタに接続されていることを特徴とする請
    求項5に記載の電流源回路。
JP5268075A 1993-09-30 1993-09-30 電流源回路 Pending JPH07106866A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150067138A (ko) 2012-10-08 2015-06-17 후지텍크가부시키가이샤 엘리베이터의 폐쇄 확인 장치

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