JPH0710682Y2 - 加熱加温容器 - Google Patents

加熱加温容器

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JPH0710682Y2
JPH0710682Y2 JP1990003530U JP353090U JPH0710682Y2 JP H0710682 Y2 JPH0710682 Y2 JP H0710682Y2 JP 1990003530 U JP1990003530 U JP 1990003530U JP 353090 U JP353090 U JP 353090U JP H0710682 Y2 JPH0710682 Y2 JP H0710682Y2
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JP
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water bag
water
heating
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container
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JP1990003530U
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JPH0395827U (ja
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明男 川口
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、発熱剤の水和反応による発熱によって飲食物
等の収納物を加熱するようにした加熱加温容器に係わ
り、特に生産性の高い加熱加温容器に関する。
「従来の技術」 従来、この種の加熱加温容器としては、例えば特開平1-
265920号公報に記載されているものが知られている。
この加熱加温容器は水袋内に封入された水と、水和反応
によって発熱する発熱剤とを容器本体内の底部に積層状
態に収納してなり、前記水袋を開封させることによって
水と発熱剤との水和反応により収納物を加熱加温するよ
うに構成されたもので、その水袋1と水袋開封部材2の
構成は第6図に示すようなものであった。
すなわち、一端部に偏平な延出部(水が封入されていな
い部分)3を形成してこの中央に凹状の切欠き4を設け
ることにより突片5を形成し、この突片5に帯状の水袋
開封部材2の基端部を接着した構成とされていた。
そして、これらは、水袋1の前記延出部3の端縁を容器
本体内の一側部に接着し、前記水袋開封部材2の先端部
を容器本体の他側部側から外部に引き出した状態で配置
され、前記水袋開封部材2の先端部を引っ張ることによ
り前記切欠きを進行させて水袋を破断し開封させるもの
であった。
「考案が解決しようとする課題」 上記従来の加熱加温容器は、以下のような改善すべき点
を有していた。
すなわち、水袋1の開封部材2は水袋1とは別部材を接
着することにより構成されているため、開封部材2を水
袋1の突片5に取り付ける作業が必要であった。また、
水袋1の延出部3を容器本体に接着する作業が必要であ
るため、組み立てに手数がかかり生産性が悪かった。
本考案は上記従来の問題点に鑑みなされたものであっ
て、開封部材を有する水袋を効率良く流れ生産すること
ができ、しかも水袋を容器本体に取り付ける必要のない
生産性の高い加熱加温容器を提供することを目的として
いる。
「課題を解決するための手段」 本考案の加熱加温容器は、水和反応によって発熱する発
熱剤と、周縁部がシール部によりシールされていてその
内側に水封入部が形成された水袋とを容器本体内に積層
状態に収納し、さらにその上部から中皿を収納してな
り、前記水袋を破断させて水と発熱剤との水和反応によ
り前記中皿内の収納物を加熱加温するように構成された
加熱加温容器であって、 前記水袋の一端側のシール部には端縁から水封入部に向
かう切込みが設けられて該シール部の一部がテープ片を
形成するようになっており、また前記水袋の水封入部の
周縁は前記切込みから遠ざかるようにくぼんだ形状とさ
れており、さらに前記水袋は前記切込みに沿うように方
向性を有するフィルムにより構成されており、 該水袋は、前記テープ片の先端が該水袋の他端側から容
器本体の外部に引出され、かつ前記一端側のシール部が
容器本体と前記中皿とによって挟持された状態で容器本
体内に配置されていることを特徴としている。
「作用」 本考案の加熱加温容器によれば、テープ片の先端を引っ
張ることにより切込みを進行させて水封入部を破断さ
せ、容易に水袋を開封して水和反応を起こし収納物を加
熱することができる。
すなわち、本考案の加熱加温容器によれば、水袋の水封
入部の周縁は切込みから遠ざかるようにくぼんだ形状に
なっているので、水袋の一部よりなるテープ片の長さが
十分得られ、このテープ片を開封部材とすることができ
るので、製造工程において水袋に開封部材を取り付ける
必要がない。
また、例えば、上流工程において一定間隔で水封入部と
シール部とが複数形成された帯状の中間品を製造し、下
流工程において前記中間品を前記一定間隔で切断しそれ
ぞれに前記切込みを入れるといったような方法で、前記
テープ片を有した水袋を材料の歩留まり良く流れ生産で
きる。
さらに、水袋は切込みに沿うように方向性を有するフィ
ルムよりなるため、前記開封は非常に僅かな力で行なう
ことができ、さらには、水袋の一端側のシール部が容器
本体と中皿とによって挟持されているので、テープ片を
引っ張って開封させる際に、水袋が引きずられることが
なく、これにより、水袋が確実に破断される。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図〜第4図により説明す
る。
第2図において、全体として符号11で示すものが本実施
例の加熱加温容器である。加熱加温容器11は、容器本体
12と、この容器本体12内の上部に収納される中皿13と、
これら容器本体12及び中皿13の上部を開閉する蓋体14と
で容器体としての概略を構成されている。
ここで、容器本体12は耐熱及び断熱性能が良好な材料、
例えば耐熱プラスチック,高分子発泡材料等によりな
り、また、中皿13は飲食物等をその上面に載置して収納
するもので、耐熱性能が良好な材料により形成されてい
る。
加熱加温容器11の底部すなわち容器本体12と中皿13との
間には、第1図に示すように、水和反応により発熱する
生石灰等の発熱剤15と水Wとが積層収納されている。す
なわち、容器本体12の底面上には水Wが内部に封入され
た水袋16が配され、その上に発熱剤15が透水性を有する
袋体17に収納されて配置されている。
ここで、発熱剤15を収納している袋体17は、水か容易に
浸透するもの、例えば紙,布,不織布の他、アルミ箔
(又はアルミ箔に合成樹脂性フィルムを貼着したもの)
に通水孔を設けたもの等の素材からなり、予め袋状に形
成されるか、あるいは折り畳むことによりその内側に発
熱剤15を包み込むような形態とされている。
そして、水袋16は、例えばポリエチレン,ポリプロピレ
ン,ポリエステル等の容易に引き裂くことのできる合成
樹脂フィルムであって方向性を有するフィルムによって
形成され、第1図に示すように、周縁部が全周にわたっ
てシール部17によりシールされていてその内側に水封入
部18が形成された形態となっており、一端16a側のシー
ル部17には端縁から水封入部18に向かう切込み19が設け
られることによってシール部17の一部がテープ片20を形
成するようになっている。また、水封入部18には、前記
切込み19の先端と水封入部18との距離が所定距離Lとな
るように凹部18aが形成され、これにより、水封入部18
の周縁は前記切込み19から遠ざかるようにくぼんだ形状
になっている。
ここで、水袋1は、それを構成するフィルムが、切込み
19に沿うように方向性を有するようになっている。ま
た、前記距離Lは、運搬時等に切込み19が進行して水封
入部18が破断する恐れがない最小値に設定すべきであ
り、具体的には20mm程度が好ましい。
この水袋16は、テープ片20の先端が水袋16の他端16b側
から容器本体12の外部に引出された状態で容器本体12内
の底部に配置されている。ここで、テープ片20は水袋16
の下側を通してその先端が外部に引き出されている。
そして、この水袋16は、以下のような方法で流れ生産す
ることができる。
すなわち、第3図に示すように、上流工程において一定
間隔で水封入部18とシール部17とが複数形成された帯状
の中間品21を製造し、下流工程において中間品21を前記
一定間隔で(第3図において、一点鎖線Aで示す位置
で)切断しそれぞれに切込み19となるミシン目19aを入
れる。そして、第4図に示すように、前記ミシン目19a
を破って切込み19とすることにより、シール部17の一部
によりテープ片20を形成すればよい。
なおここで、本実施例は、テープ片20の長さを余裕をも
って確保するために水袋16の一端16a側のシール部17を
他端16b側よりも幅広とした場合であるが、この場合一
端16a側のシール部17は、第1図,第2図に示すよう
に、長尺なまま残して、例えば中皿13と容器本体12との
間に挟むようにしてもよいし、他端16b側と同程度の幅
に切断してもよい。また、テープ片20の長さが十分得ら
れるならば、中間品21の段階で一端16a側のシール部17
の幅を他端部16b側と同程度に設定しておいてもよい。
いずれにしても、一端16a側のシール部17を容器本体12
に取り付ける必要はない。
以上のように構成された加熱加温容器1は、テープ片20
の先端を引っ張ることにより切込み19を進行させて水封
入部18を破断させ、容易に水袋16を開封して水和反応を
起こし収納物である食品等を加熱することができる。
この際、水袋16は切込み19に沿うように方向性を有する
フィルムよりなるとともに、従来と異なり一本の切込み
19を進行させればよいため、切込み19の進行は非常に僅
かな力で行うことができ、水袋16は発熱剤15あるいは収
納物の重みで押し付けられ移動することがない。また、
一端16aを中皿13と容器本体12との間に挟むようにした
場合には、この挾持力によってさらに水袋16は動き難
い。したがって、テープ片20を引っ張った時にテープ片
20とともに水袋16が動いて開封が行われないということ
がなく、前記開封は確実になされる。
そして、この加熱加温容器1によれば、以下のような効
果がある。
すなわち、水袋16の水封入部18の周縁は切込み19から遠
ざかるようにくぼんだ形状になっているので、水袋16の
一部よりなるテープ片20の長さが十分得られ、このテー
プ片20を開封部材とすることができるので、製造工程に
おいて水袋16に開封部材を取り付ける必要がない。
また、前述したような方法で、開封部材(テープ片20)
を有した水袋16を効率良く流れ生産でき、しかも、中間
品21から水袋16を形成する際に切り捨てる部分が少ない
ので、水袋16を製造するための材料の歩留まりも良い。
さらに、開封の際の水袋16の動きを防止するために水袋
16を容器本体12に取り付ける必要がないので、加熱加温
容器の生産性が格段に高まるという効果が奏される。
なお、本考案の加熱加温容器は上記実施例のような態様
に限られるものでなく、例えば、水袋が第5図に示すよ
うな形態とされていてもよい。すなわち、水封入部21の
端縁が凹部21aをなすようにくぼんだ形状とされ、この
凹部21a内に入り込むようにシール部22の端縁から切込
み23a,23bが設けられることにより、テープ片24が形成
された水袋25であってもよく、この場合も上記実施例と
同様の効果を奏することができる。
「考案の効果」 本考案の加熱加温容器によれば、水袋の水封入部の周縁
は切込みから遠ざかるようにくぼんだ形状になっている
ので、水袋の一部よりなるテープ片の長さが十分得ら
れ、このテープ片を開封部材とすることができるので、
製造工程において水袋に開封部材を取り付ける必要がな
い。
また、開封部材(テープ片)を有した水袋を効率良く流
れ生産でき、しかも材料の歩留まりも良い。
さらに、水袋は切込みに沿うように方向性を有するフィ
ルムよりなるため、開封は非常に僅かな力で行なうこと
ができ、さらには、水袋の一端側のシール部が容器本体
と中皿とによって挟持されているので、テープ片を引っ
張って開封させる際に、水袋が引きずられることがな
く、これにより、水袋を確実に破断させて、発熱剤によ
る発熱を行なわせることができる。
したがって、加熱加温容器の生産性が格段に高まるとい
う効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の一実施例を示す図であって、
第1図は加熱加温容器の主要構成要素の分解斜視図、第
2図は加熱加温容器全体を示す斜視図、第3図は水袋の
製造工程における中間品の平面図、第4図は水袋の平面
図である。 また、第5図は本考案の変形実施例を説明するための図
であって、水袋の平面図である。 また、第6図は本考案の従来技術を説明するための図で
あって、水袋の平面図である。 11……加熱加温容器、12……容器本体、15……発熱剤、
16,25……水袋、16a,25a……一端、17,22……シール
部、18,21……水封入部、19,23a,23b……切込み、20,24
……テープ片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水和反応によって発熱する発熱剤と、周縁
    部がシール部によりシールされていてその内側に水封入
    部が形成された水袋とを容器本体内に積層状態に収納
    し、さらにその上部から中皿を収納してなり、前記水袋
    を破断させて水と発熱剤との水和反応により前記中皿内
    の収納物を加熱加温するように構成された加熱加温容器
    であって、 前記水袋の一端側のシール部には端縁から水封入部に向
    かう切込みが設けられて該シール部の一部がテープ片を
    形成するようになっており、また前記水袋の水封入部の
    周縁には前記切込みから遠ざかるようにくぼんだ形状と
    されており、さらに前記水袋は前記切込みに沿うように
    方向性を有するフィルムにより構成されており、 該水袋は、前記テープ片の先端が該水袋の他端側から容
    器本体の外部に引出され、かつ前記一端側のシール部が
    容器本体と前記中皿とによって挟持された状態で容器本
    体内に配置されていることを特徴とする加熱加温容器。
JP1990003530U 1990-01-19 1990-01-19 加熱加温容器 Expired - Lifetime JPH0710682Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990003530U JPH0710682Y2 (ja) 1990-01-19 1990-01-19 加熱加温容器

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JP1990003530U JPH0710682Y2 (ja) 1990-01-19 1990-01-19 加熱加温容器

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JPH0395827U JPH0395827U (ja) 1991-09-30
JPH0710682Y2 true JPH0710682Y2 (ja) 1995-03-15

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ID=31507345

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990003530U Expired - Lifetime JPH0710682Y2 (ja) 1990-01-19 1990-01-19 加熱加温容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0515866Y2 (ja) * 1987-09-29 1993-04-26

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JPH0395827U (ja) 1991-09-30

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