JPH07106492B2 - 定尺切断棒鋼の処理装置 - Google Patents

定尺切断棒鋼の処理装置

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JPH07106492B2
JPH07106492B2 JP21830087A JP21830087A JPH07106492B2 JP H07106492 B2 JPH07106492 B2 JP H07106492B2 JP 21830087 A JP21830087 A JP 21830087A JP 21830087 A JP21830087 A JP 21830087A JP H07106492 B2 JPH07106492 B2 JP H07106492B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、圧延された棒鋼を適当な長さに切断した後、
一旦冷却床にロット毎に配列し、その後、数ロット分同
時に冷却床からコールドシャに送り出して定尺切断した
後、直棒精整装置へ送り出すようにした定尺切断棒鋼の
処理装置に係り、特にコールドシャによる切断作業の能
率化と、切断された棒鋼のロット毎の管理を容易に行い
得るようにした定尺切断棒鋼の処理装置に関するもので
ある。
〔従来技術〕
第6図は従来の定尺切断棒鋼の処理装置を模式的に示し
た概念図である。
図において圧延装置を出た棒鋼は、フライングシャ1で
走行中に適当長さに切断され、ランインテーブル2aを経
てレイク2に供給され、ここで所定の温度まで自然冷却
される。
こうして冷却された棒鋼は、トラバーサ3により矢印X
で示す方向に送られ、矢印Yで示す方向に棒鋼を送り出
すランアウトテーブル4a又は4bにより送り出され、コー
ルドシャ5a又は5bで切断される。この時の切断長さは定
寸機6a又は6bで管理される。
こうして定尺に切断された直棒はシャーテーブル7a又は
7bを経て、直棒精整装置8a又は8bに供給され、そこで検
査,仕分け,結束して出荷される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
一般に特殊鋼等の製品は、注文単位(ロット)が小さい
ため、冷却床上にロット単位に並べられる棒鋼の本数は
少ない。
第7図はA,B,C,Dの4つのロットがレイク2に並べられ
ている状態を平面的に示している。
従って、このように配列された棒鋼をトラバーサ3によ
りランアウトテーブル4a又は4bへ無差別に取り出して、
コールドシャ5a又は5bにより定尺切断を行うと、直棒精
整装置8a又は8b内で異なるロットの直棒が混在すること
となり、ロット毎の結束が事実上不可能となる。
そのため、ランアウトテーブル4a又は4bへは、棒鋼を単
一ロット毎に選別して送り出さねばならないことにな
り、コールドシャ5a又は5bでは1ロット分の少数の棒鋼
しか一度に切断できないことになる。
一般にコールドシャ5a又は5bやランアウトテーブル4a
は4bは、多数本を同時に切断したり搬送したりする能力
を有しているが、このようにロット毎の少数本の同時切
断や搬送しか行えないと、設備の処理能力が著しく落ち
ることになる。
特に、ある種の特殊鋼では1ロット=1ビレットの場合
もあり、同時に1本しか処理することができないような
ことも生じて処理能力上極めて不経済であった。
従って、本発明が目的とするところは、複数ロットの棒
鋼を同時に切断可能となすと共に、切断された直棒がロ
ット毎に自動選別され得るようにしてコールドシャの処
理能力を向上させると共に、直棒精整設備における直棒
のロット管理を確実に行い得るようにすることである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明が採用する主たる手
段は、その要旨とするところが、適当長さに分割切断さ
れロット毎に冷却床に配列された棒鋼を、同時に複数ロ
ット分コールドシャにより定尺切断した後、直棒精整装
置へ送り出すようにした定尺切断棒鋼の処理装置におい
て、冷却床からの棒鋼払い出しラインに、複数ロットの
棒鋼を搬送するランアウトテーブルを配置し、このラン
アウトテーブルの延長上のシャーテーブルに沿って複数
の直棒精整装置を接続すると共に、上記各直棒精整装置
と対応する位置に独立して駆動可能の直棒ストッパを設
け、更に上記各直棒精整装置に対応して、上記直棒スト
ッパによって停止させられた定尺切断後の棒鋼を直棒精
整装置へ送り出す取り込み装置を設けた点に係る定尺切
断棒鋼の処理装置である。
〔作用〕
まず、レイク内に従来通り、複数ロット分の棒鋼を配列
する。これと共に、ランアウトテーブルに沿って搬送さ
れる直棒に対して設けられた直棒ストッパを例えばロッ
ト毎に個別に作動させる。直棒ストッパは、あるロット
の棒鋼を収容すべき直棒精整装置に対応する直棒ストッ
パのみを作動状態とし、他は開放しておく。これにより
ランアウトテーブル上の複数ロットの棒鋼を同時にコー
ルドシャに送り込んで同時に切断した場合にも、所定の
ロットの棒鋼はこのロットに対応するシャーテーブルに
設けた直棒ストッパに当たって停止することになり、取
込み装置を作動させることにより1つの直棒精整装置に
は所定のロットの定尺切断済棒鋼のみが供給されること
になる。
〔実施例〕
続いて、第1図及び第2図を参照して本発明を具体化し
た実施例に付き説明し、本発明の理解に供する。
ここに第1図は本発明の一実施例に係る定尺切断棒鋼の
処理装置を模式的に示す概念図、第2図は第1図におけ
るZ矢視部の拡大図、第3図は第1図に示す直棒精整装
置部分の概略拡大平面図,第4図は同実施例に用いるラ
ンアウトテーブルを構成するテーブルローラの一例を示
す正面図、第5図は直棒が直棒ストッパに当たった状態
を示す斜視図である。
この実施例では、最大ロット数=4の場合が示されてい
る。
従って、レイク2から4つの直棒精整装置11a,11b,11c,
11dを繋ぐランアウトテーブル10およびシャーテーブル1
7には、A,B,C,Dの4ロットの棒鋼が供給され、搬送され
うる。上記ランアウトテーブル10とシャーテーブル17間
には、1個のコールドシャ12が設けられており、棒鋼は
寸定機13で一定長さずつ計測されて、上記コールドシャ
ー12により同時に切断される。
上記ランアウトテーブル10およびシャーテーブル17は例
えば第4図に示すような多数の環状溝10aを等ピッチで
形成したテーブルローラ10bを複数本棒鋼搬送方向に直
交して配列し、上記1ケの環状溝10aにより1本の棒鋼
を案内することにより単一棒鋼毎に分離して搬送しうる
ように構成されている。
第4図に示したものでは上記環状溝10aが12本形成され
ており、例えばロットAについては5本,ロットBは4
本,ロットCは2本,ロットDは1本といった具合にロ
ット毎に並べて搬送することができる。便宜上、各環状
溝10aには、端から順に1から12の番号を付ける(第3
図,第4図参照)。
シャーテーブル17に沿って設けられ各直棒精整装置11a
〜11dに対応する部分には、上記各環状溝10a(1〜12)
に対応して12個の直棒ストッパ14が、夫々独立して駆動
可能に設けられている。
直棒ストッパ14は、便宜上各直棒精整装置11a〜11d及び
環状溝10aの番号(1〜12)に対応して表示されてい
る。即ち、第3図に示すように直棒精整装置11aの部分
における環状溝10a(1〜2)に対応する直棒ストッパ
は、14a1,14a2,14a3,14a4,〜のように表示され、直棒精
整装置11cの部分における直棒ストッパは、14c1,14c2,1
4c3,14c4,〜のように表示される。
また、上記各直棒精整装置11a〜11dに対応して、上記直
棒ストッパ14によって停止させられた定尺切断後の直棒
を各直棒精整装置11a〜11dへ送り出す取り込みトラバー
サ15a〜15d(取込み装置の一例)が設けられている。各
取り込みトラバーサ15a〜15dは、最大12本分の直棒を同
時に搬送しうるように構成され、それらの上に載置され
た全ての棒鋼を対応する直棒精整装置11a〜11dへ供給す
る。尚、16cは取込みトラバーサ15cの駆動源で他の取込
みトラバーサについても同様の駆動源が設けられてい
る。
上記直棒ストッパ14の構造は種々のものが考えられる
が、この実施例では、例えば作動時にランアウトテーブ
ル10の搬送面より突出して、ランアウトテーブルにより
搬送されて来た直棒を停止させる昇降駆動タイプの直棒
ストッパを採用するものとする。
続いて上記実施例の作動に付き説明し、本発明の理解に
供する。理解を容易にするために最大ロット数を4個と
し、今、A(5本),B(4本),C(2本),D(1本)の
ロットの棒鋼がそれぞれランアウトテーブル10に供給さ
れているものとする。また、ロットAの棒鋼を直棒精整
装置11aへ、またロットBを11bへ、ロットCを11cへ、
ロットDを11dへそれぞれ配給する場合に付き説明す
る。
上記のような設定の下においては、直棒精整装置11a
対応して設けられた14a1,14a2,…,14a12の直棒ストッパ
の内、ロットAに対応する14a1〜14a5のみが直棒を停止
させる位置まで上昇し、他の直棒ストッパ14a6〜14a12
は下降状態を保つ。他の直棒精整装置11b〜11dについて
も同様で、直棒精整装置11bに取り込むロットBに対応
する直棒ストッパ14b6〜14b9のみを上昇させ、他は下降
させておく。直棒精整装置11cに対応する直棒ストッパ
についてはロットCに対応して14c10と14c11のみを、ま
た直棒精整装置11dに対応する直棒ストッパについては
テーブルの終端にあたり昇降駆動する必要がないので、
固定式の直棒ストッパ14dがありロットDが停止する。
この状態で、ランアウトテーブル10を作動させ、ロット
A,B,C,Dに対応する棒鋼(12本)をコールドシャ12へ送
り込み、同時に切断する。切断された4ロット分の棒鋼
は更にシャーテーブル17に従って直棒精整装置11a〜11b
の方向へ進むが、ロットAに対応する棒鋼はシャーテー
ブル17上において上昇中の直棒ストッパ14a1〜14a5に当
たって停止する。また、ロットB、C、Dに対応する棒
鋼は、それぞれシャーテーブル17上に上昇中の直棒スト
ッパ14b6〜14b9、14c10,14c11、14dと当接し、その位置
でそれぞれ停止する。第5図は一例として3個の直棒ス
トッパ14が上昇して3本の直棒を停止させている状態を
示している。
この状態で各取込みトラバーサ15a〜15dを作動させる
と、ロットAの棒鋼は直棒精整装置11aへ、ロットBの
棒鋼は直棒精整装置11bへ、ロットCは11cへ、ロットD
は11dへそれぞれ供給され、異種のロットが混じり合う
ことはない。
上記の実施例では、便宜上、ロットAに対して直棒精整
装置11aを、またロットBに対して11bを、ロットCに対
して11cを、ロットDに対して11dをそれぞれ対応させた
が、1個のロットに対してその本数分の環状溝10aを用
いる限りにおいて、どのような組み合わせを用いても差
し支えない。
〔発明の効果〕
本発明は以上述べたように、適当長さに分割切断された
ロット毎に冷却床に配列された棒鋼を、同時に複数ロッ
ト分コールドシャにより定尺切断した後、直棒精整装置
へ送り出すようにした定尺切断棒鋼の処理装置におい
て、冷却床からの棒鋼払い出しラインに、複数ロットの
棒鋼を搬送するランアウトテーブルを配置し、このラン
アウトテーブルの延長上のシャーテーブルに沿って複数
の直棒精整装置を接続すると共に、上記各直棒精整装置
と対応する位置に独立して駆動可能の直棒ストッパを設
け、更に上記各直棒精整装置に対応して、上記直棒スト
ッパによって停止させられた定尺切断後の棒鋼を直棒精
整装置へ送り出す取り込み装置を設けたことを特徴とす
る定尺切断棒鋼の処理装置であるから、1個のコールド
シャによって、ランアウトテーブルにより同時に送られ
てきた複数のロットの棒鋼を同時に切断することがで
き、しかも直棒ストッパを例えばロット毎に個別に作動
させることによりそれらのロットが混じり合うことなく
直棒精整装置に導かれるので、装置の処理能力を向上さ
せ、直棒精整装置で異なるロットの混入を防止し、ロッ
ト毎に結束し出荷することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る定尺切断棒鋼の処理装
置を模式的に示す概念図、第2図は第1図におけるZ矢
視部の拡大図、第3図は第1図に示す直棒精整装置部分
の概略拡大平面図,第4図は同実施例に用いるランアウ
トテーブルを構成するテーブルローラの一例を示す正面
図、第5図は直棒が直棒ストッパに当たった状態を示す
斜視図、第6図は従来の定尺切断棒鋼の処理装置を模式
的に説明する概念図、第7図は多数のロットに属する棒
鋼がレイク内に配列されている状態を示す概念図であ
る。 〔符号の説明〕 10……ランアウトテーブル 11a〜11d……直棒精整装置 12……コールドシャ 14……直棒ストッパ 15a〜15d……取込みトラバーサ(取込み装置) 17……シャーテーブル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】適当長さに分割切断されロット毎に冷却床
    に配列された棒鋼を、同時に複数ロット分コールドシャ
    により定尺切断した後、直棒精整装置へ送り出すように
    した定尺切断棒鋼の処理装置において、 冷却床からの棒鋼払い出しラインに、複数ロットの棒鋼
    を搬送するランアウトテーブルを配置し、このランアウ
    トテーブルの延長上のシャーテーブルに沿って複数の直
    棒精整装置を接続すると共に、上記各直棒精整装置と対
    応する位置に独立して駆動可能の直棒ストッパを設け、
    更に上記各直棒精整装置に対応して、上記直棒ストッパ
    によって停止させられた定尺切断後の棒鋼を直棒精整装
    置へ送り出す取り込み装置を設けたことを特徴とする定
    尺切断棒鋼の処理装置。
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