JPH0710644U - 負圧制御弁のシート取付構造 - Google Patents

負圧制御弁のシート取付構造

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JPH0710644U
JPH0710644U JP4587893U JP4587893U JPH0710644U JP H0710644 U JPH0710644 U JP H0710644U JP 4587893 U JP4587893 U JP 4587893U JP 4587893 U JP4587893 U JP 4587893U JP H0710644 U JPH0710644 U JP H0710644U
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JP
Japan
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seat
negative pressure
main body
pressure control
control valve
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Application number
JP4587893U
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Inventor
芳徳 木村
Original Assignee
トーソク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業者の熟練度に依存することなく均一な性
能を維持でき、かつ製品の品質を安定させることができ
る負圧制御弁のシート取付構造を提供する。 【構成】 負圧制御弁の本体1とシート3との間に、シ
ート3の位置調整方向、即ちバルブ5の開閉作動方向に
反発力が発生し、かつシール性を発揮するOリング12
を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば内燃機関において補助空気流量の制御に用いられる負圧制御 弁のシート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用ガソリン機関にあっては、機関の運転状態に応じてアイドリン グ回転数を制御するための装置として、ステッピングモータ式の負圧制御弁が用 いられている。かかる負圧制御弁の一般的な構造を図4に示す。すなわち、負圧 制御弁の本体1には、流出孔2の貫通するシート3が螺合されている。本体1が 形成する弁室4の内部には、シート3に対向して収容されたバルブ5が、ステッ ピングモータ6のロータ7に駆動ネジ(図示せず)を介して螺合されており、ロ ータ7の回転に伴って開閉方向へ螺進又は螺退されるようになっている。かかる 負圧制御弁においては、ステッピングモータ6に印加する制御信号のステップ数 に応じて、バルブ5を移動しバルブ5とシート3との離間量を変化させる。これ により、前記弁室4の内側から前記流出孔2を介して弁室4の外側、つまり入力 側から出力側への空気流量を制御し出力側の負圧を制御する。
【0003】 一方、前記負圧制御弁においては、次に手順により本体1へのシート3の取付 作業が行われている。先ず、本体1にステッピングモータ6及びバルブ5をセッ トし、バルブ5を予め全閉位置に移動させる。次に、シート3の外周に設けられ た雄ねじ部3aに接着剤Sを塗布しそれを本体1に捩込む。そして、弁室4の内 側(入力側)を大気圧状態に、かつ弁室4の外側(出力側)を負圧の状態とし、 シート3の流出孔2から弁室4の外側への空気の漏れ流量を測定(検査)しなが ら、本体1へのシート3の位置調整を行う。しかる後、負圧制御弁を加熱して塗 布した前記接着剤Sを硬化させる。
【0004】 つまり、前記負圧制御弁においては、本体1の雌ねじ部1aとシート3とのね じ部3aに形成される間隙に接着剤Sを充填することにより、前記位置調整時に おける間隙からの空気の漏れが防止でき、かつ位置調整後におけるバックラッシ ュの存在に起因するシート3の位置ずれが防止できる構造となっている。なお、 前述した接着剤Sには、シート3への塗布作業を容易にするため、通常、常温で 適度な粘度を有する高温硬化型のものが用いられる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の負圧制御弁にあっては、シート3の取付に際 して、シート3の雄ねじ部3aに接着剤Sを塗布するとき、塗布量が多すぎると 、弁室1aの内側へはみ出す接着剤Sの量が多くなり、はみ出た接着剤Sがバル ブ4に干渉して作動不良を引き起こす場合がある。逆に、塗布量が少なすぎると 、バックラッシュからの空気の漏れを防止できず、前述した調整時の精度が低下 するばかりか、負圧制御弁の全閉作動時における漏れ流量の値を要求される値に することができない。
【0006】 こうしたことから、シート3の取付時には、シート3の雄ねじ部分3aに、接 着剤Sを均一かつ適量塗布する必要があるが、その管理が難しく、出来上がった 製品の性能が、シート3の取付を行う作業者の熟練度に依存してしまうという問 題があった。
【0007】 また、接着剤Sがシート3が粘度を有するものであるため、前述した位置調整 に際して、弁室4外側(出力側)が負圧の状態とされると、本体1とシート3と の間隙に充填された接着剤S内に、弁室4の内側と外側とを連通する極わずかな 空洞が形成されてしまう。これにより、前記調整時における漏れ流量の測定精度 が低下し、安定した品質を維持することが困難であった。
【0008】 本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、作業者の熟練 度に依存することなく均一な性能を維持でき、かつ製品の品質を安定させること ができる負圧制御弁のシート取付構造の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案にあっては、流出孔の貫通するシートが本体 に螺合され、かつその螺合部分に接着剤が充填され、前記本体が形成する弁室の 内部に配設された弁体が、前記シートに近接又は離間することにより、前記流出 孔から外部へ通流する空気流量が制御される負圧制御弁において、前記本体と前 記シートとの間に、前記シートを囲繞するとともに、前記開閉作動方向に圧縮変 形された弾性体からなるシール部材が設けられた構成とした。
【0010】
【作用】
前記構成においては、本体とシートとの螺合部分がシール部材によって確実に シールされるため、本体へシートを取り付ける際、シートのねじ部分に塗布する 接着剤の量が少ない場合や、前記ねじ部に接着剤が均一に塗布されない場合であ っても、螺合部分にシール不良が発生することがない。したがって、シートの取 付作業時には、ねじ部への接着剤を塗布量が多過ぎないように注意すれば良く、 塗布量の管理が容易となる。
【0011】 また、螺合部分が確実にシールされるため、シートの捩込んで位置調整すると き、弁室の内側と外側とに圧力差があったとしても、螺合部分の間隙に充填され た接着剤内に空洞が形成されることが防止される。このため、前記位置調整時に おける漏れ流量の測定精度が向上する。
【0012】 しかも、シール部材の弾性反力によって、本体とシートとの双方が弁体の開閉 作動方向に沿って互いに離間するよう付勢されるため、例えば接着剤が加熱時に 一旦軟化する性質を有するものであったとしても、その軟化により懸念される位 置調整後のシートの位置ずれが未然に防止される。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図にしたがって説明する。図1は本考案に係る負圧制 御弁のシート取付構造の第1実施例を示す図であって、負圧制御弁の弁室4を形 成する本体1には取付穴11が開口されている。取付穴11は、弁室4側に開口 する小径穴11aと、これよりも大径状であって外部側に開口する大径穴11b とを有しており、取付穴11の内部には段部11cが形成されている。
【0014】 また、取付穴11にはシート3が内嵌されている。シート3は、前記小径穴1 1aに内嵌する小径部3aと、前記大径穴11bに内嵌する大径部3bとを有し ており、その中心部には流出孔2が貫通されている。前記小径部3aの外周部に は、前記小径部11aの内周面に形成された雌ねじ11dに螺合する雄ねじ3c が形成されており、双方の間に形成された間隙には、常温で適度な粘度を有する 高温硬化型の接着剤Sが充填されている。また、小径部11aの外側には、弾性 体からなるシール部材であるOリング12が遊嵌されており、Oリング12は、 シート3の大径部3bと取付穴11の段部11cと間で挟圧され、シート3の螺 進方向、つまりバルブ5(後述する)の開閉作動方向に変形されている。
【0015】 そして、前記弁室4の内部には、従来例で示したものと同様に、シート3に対 向して収容されたバルブ5が、ステッピングモータ6のロータ7に駆動ネジ(図 示せず)を介して螺合されており、ロータ7の回転に伴って開閉方向へ螺進又は 螺退されるようになっている。なお、前記シート3を本体1へ取り付ける際には 、シート3にOリング12を取り付けるとともに、シート小径部3aの雄ねじ3 c部分に接着剤Sを塗布した後、小径部3aを取付穴11の小径穴11aに螺合 させる。以下、従来例と同様であるため説明を省略する。
【0016】 一方、図2は、前記Oリング12のつぶれ反力と、前記螺合部分におけるねじ の嵌合長との関係を示すグラフであって、 F1:シートの位置調整時にシートにかかる負圧力 F2:シートの位置調整時における限界トルクor部品破壊強度 L1:必要最小嵌合長 L2:必要最大嵌合長 である。
【0017】 そして、前記構成においては、F1<Oリング12のつぶれ反力<F2となり、 かつL2−L1が、シート3の位置調整時における必要調整代の値Aとなように各 部の寸法が設定されている。なお、必要調整代の値Aは、前記本体1及びシート 3等の寸法公差によって決まる。
【0018】 以上の構成からなる本実施例においては、本体1とシート3との螺合部分がO リング12によって確実にシールされるため、本体1へシート3を取り付ける際 、シート3の雄ねじ3cに塗布する接着剤Sの量が少ない場合や、接着剤Sが均 一に塗布されない場合であっても、前記螺合部分にシール不良が発生することが ない。したがって、シート3の取付作業時には、接着剤Sの塗布量が多過ぎない ように注意すれば良く、塗布量の管理が容易となる。よって、本体へのシートの 取付作業を行う作業者の熟練度に均一な製品の性能を維持することができる。そ の結果、歩留りが向上する。
【0019】 また、本体1とシート3との螺合部分が確実にシールされるため、シート3の 位置調整時に、弁室4の内側と外側とに圧力差があったとしても、螺合部分の間 隙に充填された接着剤S内に空洞が形成されることが防止される。このため、前 記位置調整時における漏れ流量の測定精度が向上する。よって、製品の品質が安 定する。
【0020】 しかも、Oリング12が、本体1とシート3との間で挟圧されバルブ5の開閉 作動方向に変形されていることから、Oリング12弾性反力によって、本体1と シート3との双方が弁体の開閉作動方向に沿って互いに離間するよう付勢される 。このため、接着剤Sが加熱時に一旦軟化する性質を有するものであったとして も、前記螺合部分のバックラッシュの存在に起因する、位置調整後のシート3の 位置ずれが未然に防止される。よって、接着剤Sに代えて、常温時の粘度が異な る他の熱硬化型の接着剤や、光硬化型の接着剤の使用が可能になる等、接着剤の 選択幅を広げることができる。
【0021】 一方、図3は、本考案の第2従来例を示す図である。以下、この第2実施例と 図1に示したものとの相違点につき説明すると、本実施例においては、負圧制御 弁の本体1にの取付穴11の大径穴11b側に雌ねじ11dが形成される一方、 シート3の大径部3b側に雄ねじ3cが形成されている。そして、前記大径部3 bが前記大径部11bに螺合することにより、シート3が本体1に取り付けられ るとともに、双方の螺合部分に既説した接着剤Sが充填されている。なお、その 他の構成においては、第1従来例と同様であるため、それぞれの対応する箇所に 同一の符号を付し説明を省略する。そして、かかる構成においても、第1従来例 と同一の作用効果を奏することができる。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように本考案においては、シール部材により本体とシートとの螺 合部分が確実にシールされる構成としたことから、シートのねじ部へ塗布する接 着剤の管理が容易となる。よって、本体へのシートの取付作業を行う作業者の熟 練度に均一な製品の性能を維持することができる。その結果、歩留りが向上する 。
【0023】 しかも、螺合部分の間隙に充填された接着剤内に空洞が形成されることを防止 でき、シートの位置調整時における漏れ流量の測定精度が向上する。よって、製 品の品質が安定する。
【0024】 また、シール部材の弾性反力により、接着剤の性質に関係なく、螺合部分のバ ックラッシュに起因する位置調整後のシートの位置ずれを未然に防止できる。よ って、接着剤の選択幅を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す模式断面図である。
【図2】同実施例におけるOリング12のつぶれ反力と
ねじの嵌合長さとの関係を示すグラフである。
【図3】本考案の第2実施例を示す模式断面図である。
【図4】従来例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 流出孔 3 シート 4 弁室 5 バルブ 12 Oリング(シール部材) S 接着剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流出孔の貫通するシートが本体に螺合さ
    れ、かつその螺合部分に接着剤が充填され、前記本体が
    形成する弁室の内部に配設された弁体が、前記シートに
    近接又は離間することにより、前記流出孔から外部へ通
    流する空気流量が制御される負圧制御弁において、前記
    本体と前記シートとの間に、前記シートを囲繞するとと
    もに、前記開閉作動方向に圧縮変形された弾性体からな
    るシール部材が設けられたことを特徴とする負圧制御弁
    のシート取付構造。
JP4587893U 1993-07-30 1993-07-30 負圧制御弁のシート取付構造 Pending JPH0710644U (ja)

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JPH0710644U true JPH0710644U (ja) 1995-02-14

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ID=12731490

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JP4587893U Pending JPH0710644U (ja) 1993-07-30 1993-07-30 負圧制御弁のシート取付構造

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JP (1) JPH0710644U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017040291A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 リンナイ株式会社 ガバナ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017040291A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 リンナイ株式会社 ガバナ装置

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