JPH07106382B2 - ラジアントチューブの製造方法 - Google Patents

ラジアントチューブの製造方法

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JPH07106382B2
JPH07106382B2 JP5116928A JP11692893A JPH07106382B2 JP H07106382 B2 JPH07106382 B2 JP H07106382B2 JP 5116928 A JP5116928 A JP 5116928A JP 11692893 A JP11692893 A JP 11692893A JP H07106382 B2 JPH07106382 B2 JP H07106382B2
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勇 當銘
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株式会社勇鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無酸化炉やガス雰囲気
炉のように炉内で燃料を燃焼させることができない形式
の炉において使用されるラジアントチューブの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】無酸化炉などにおいては、加熱源とし
て、Ni系、Ni−Cr系などからなる耐熱性金属チュ
ーブの一端側をバーナ側とし、他端側を排気側として該
チューブ内で燃料を燃焼させ、この金属チューブの外表
面からの放射熱で被処理物を処理しており、この耐熱性
金属チューブがラジアントチューブと称されている。
【0003】一般に、このラジアントチューブは炉内の
形態によって種々の形式があるが、基本的には、図9
示すように直管101(101A〜101D)と、これ
に接続されるベンド(リターンベンド)102(102
A〜102C)との組み合わせによって構成される。上
記直管101は一般に遠心鋳造管を使用するのに対し
て、ベンド102はその形状から遠心鋳造ができず、普
通鋳造管を使用しており、これがラジアントチューブ全
体のコストアップの要因となっている。
【0004】そのため、従来では、図10に示すように
ベンドの管軸方向で複数に分割されて曲率中心軸Xに沿
った平面視で台形の複数の分割管片112A〜112N
を成形し、これら分割管片112A〜112Nを溶接な
どで接合することにより、ベンド102を製作する方法
が取られている。
【0005】上記したような構成の従来のラジアントチ
ューブにおいては、ベンド102が複数の台形の分割管
片112A〜112Nで構成されているので、ベンド1
02の内周および外周側での流線が折れ線となり、各接
ぎ目に燃焼灰分が堆積しやすい傾向にあり、このため不
整熱流を起こして熱効率の低下、つまりは燃費の上昇を
招いている。また、複数の分割管片112A〜112N
の接続体で構成されているので、機械的強度が低いう
え、上記燃焼灰分の堆積があると、局部加熱状態となっ
て、強度面で一層の不安を与えることになる。
【0006】上記のような問題点を解決するために、図
4に示すように、ベンド2を、その中心軸(ベンドの断
面の中心にある軸)を通り且つ該ベンドの曲率中心軸X
と直交する面に沿って2等分し、耐熱性金属板材をプレ
ス加工して上記2等分に対応する各分割体20A,20
Bを成形した後、これら両分割体20A,20Bの各周
縁部20a,20b同志を溶接で接続固定して上記ベン
ド2を形成する方法が考えられる。
【0007】即ち、図5及び図6に示すように耐熱性金
属板材20を分割体成形用の金型M,Nによってプレス
加工することにより、図7及び図8で示すような両側一
対の分割体20A,20Bを成形する。この後、両分割
体20A,20Bを各内周および外周縁部20a,20
b同志を溶接で固定して、図4に示すようなベンド2を
形成する。
【0008】この方法によれば、ベンド2を縦割り状態
に2等分し、それに対応する各分割体20A,20Bを
プレス加工で成形してあるので、比較的低コストにして
製作することが可能となり、またベンド2の管軸方向で
の接ぎ目がないので、ここに燃焼灰分が堆積したりする
こともなくなり、熱流の流れが良くなり、熱費を抑え
ことができ、しかも、管軸方向で複数に分割して構成し
たものに比して強度も向上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法でベンド2
を形成するにあたり、先ず、プレス成形用の耐熱性金属
板材20を、各分割体20A,20Bごとに大判の原板
材から所要大きさの矩形状等に裁断する必要があるが、
この場合、上記の方法によれば、図8に示すように、成
形時に加圧される方向から見た各分割体20A,20B
の平面視形状が略半円形となるため、各金属板材20
は、同図に示されるコーナー部分と中央部分Kのよう
に、実際にプレスされる部分以外の部分、つまり不要部
分が相当大きな面積を占め、このため残材が多く生じ
て、材料のロスが多く、不経済で、材料コストが高くつ
くと言う問題がある
【0010】本発明は、上記の課題に鑑み、ラジアント
チューブのベンドの形成にあたって、残材を極力少なく
し、プレス成形用の板材を有効に利用できて、製造コス
トの低廉化を図ることのできるラジアントチューブの製
造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、図中の参照符号を付して示すならば、直
管1とベンド2を組み合わせて使用したラジアントチュ
ーブの製造方法において、上記ベンド2をその中心軸に
沿って外周側の大径部分と内周側の小径部分とに分割
し、耐熱性金属板材をプレス加工して上記両部分にそれ
ぞれ対応する外周側大径分割体21Aと内周側小径分割
体21Bとを成形した後、これら両分割体の互いに対向
する周縁部21a,21b同志を溶接で接続固定して上
記ベンド2を形成することを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明においては、ベンド2をその中心軸Lに
沿って外周側の大径部分と内周 側の小径部分とに分割
し、これら両部分にそれぞれ対応する外周側大径分割体
21Aと内周側小径分割体21Bとをプレス成形するも
のであるから、成形時に加圧される方向から見た各分割
体21A,21Bの平面視形状は、図3に示すように、
それぞれ矩形状に近い形状となる。従って、各分割体2
1A,21Bのプレス成形用金属板材を大判の原板材か
らそれぞれ所要大きさの矩形状等に裁断するにあたって
は、上記平面視略矩形状に沿って裁断すればよく、この
ため各耐熱性金属板材20には、成形スされる部分以外
の部分、つまり不要部分がきわめて少なくなる。従っ
て、本発明によれば、残材を極力少なくすることができ
て、プレス成形用板材の有効利用を図ることができ、も
ってラジアントチューブの製造コストを安くすることが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図3によって
説明する。図1は本発明の実施例によるラジアントチュ
ーブの製造方法で得られたラジアントチューブを示す平
面図である。
【0014】図1において、このラジアントチューブ
は、たとえば4本の直管1(1A〜1D)と3本のベン
ド2(2A〜2C)とを組み合わせたW形に構成されて
おり、各直管1は耐熱性金属材としてのNi系合金、た
とえばインコネル600を鋳造材とする遠心鋳造管が用
いられている。
【0015】また、上記ベンド2は、図2に示すように
該ベンド2の中心軸Lに沿って外周側の大径部分と内周
側の小径部分とに2分割された外周側大径分割体21A
と内周側小径分割体21Bとで構成されている。尚、中
心軸Lは、ベンド2の断面円形の中心にあって、ベンド
2の曲率中心軸Xから一定の曲率半径を有する円弧線上
にある。
【0016】このベンド2はつぎのようにして製作され
る。まず、図3に示すように耐熱性金属板材としてのN
i系合金、たとえばインコネル600の板材22,23
を用意する。板材22は外周側大径分割体21A用の板
材、板材23は内周側小径分割体21B用の板材で、各
板材22,23は、大判の原板材を所要大きさの矩形状
に裁断したものである。しかして、これらの板材2
2,23をそれぞれ分割体成形用の金型(図示省略)に
よりプレス加工することにより、図3の(A)及び
(B)に示すような分割体21A,21Bをそれぞれ成
形する。その後、外周側大径分割体21Aの内周縁部2
1a,21aと内周側小径分割体21Bの外周縁部21
b,21bとを互いに溶接で接合固定することにより、
図2に示すようなベンド2が製作される。このようにし
て得られたベンド2を、それぞれ直管1に対して突き合
わせ溶接などで接続固定することにより、図1に示すラ
ジアントチューブが得られることになる。
【0017】このようなラジアントチューブにおいて
は、1番管を構成する直管1Aの一端側をバーナ側と
し、2番管を構成する直管1Bの一端側を排気側として
使用する。
【0018】上記ベンド2をプレス成形による外周側大
径分割体21Aと内周側小径分割体21Bとによって形
成されるものであるから、成形時に加圧される方向から
見た各分割体21A,21Bの平面視形状は、図3
(A)及び(B)のそれぞれ右側に示すように、矩形状
に近い形状となり、このため各分割体21A,21Bの
プレス成形用金属板材を大判の原板材からそれぞれ所要
大きさの矩形状に裁断するに際には、上記平面視略矩形
状に沿って裁断すればよく、従って各耐熱性金属板材2
2,23には、実際にプレスされる部分以外の部分、即
ち不要部分がきわめて少なくなる。また、このベンド2
の管軸方向での接ぎ目がなく円弧の流線が得られるの
で、燃焼灰分の堆積による不整熱流や局部加熱状態が惹
起するおそれもなくなり、燃焼性能が向上し、その分燃
費を大幅に抑えることが可能となる。また、上記管軸方
向での接ぎ目が存在しないので、機械的強度が上がり、
上記局部加熱のおそれがないことと相俟って長寿命化を
保証することができる。
【0019】なお、上記ベンド2の成形用金属板材2
2,23は、上記インコネル600に限らず、種々の耐
熱性金属から選択できるものである。また、上記の例で
は、W形ラジアントチューブを例に説明したものである
が、U形ラジアントチューブなど、直管1とベンド2と
の組み合わせ使用する種々の形態のラジアントチューブ
に適用できることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ベンドを
その中心軸に沿って外周側の大径部分と内周側の小径部
分とに分割し、これら両部分にそれぞれ対応する外周側
大径分割体と内周側小径分割体とをプレス成形するよう
にしたから、成形時に押圧される方向から見た各分割体
の平面視形状がそれぞれ矩形状に近い形状となり、この
ため各耐熱性金属板材には残材が極力少なくなって、プ
レス成形用板材の有効利用を図ることができて、ラジア
ントチューブの製造コストを安くすることができる。更
に、管軸方向での接ぎ目がなくなって熱流の流れが円滑
になり、熱効率が高められて熱費の低減化に貢献できる
とともに、機械的強度の高いラジアントチューブを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る方法によって製造されたラジア
ントチューブを示す平面図である。
【図2】 図1のラジアントチューブにおけるベンドを
拡大して示すもので、左側はその平面図、右側は端面図
である。
【図3】 (A)は、図2のベンドの外周側大径分割体
を示すもので、左側はその平面図、右側は端面図、
(B)は、図2のベンドの内周側小径分割体を示すもの
で、左側はその平面図、右側は端面図である。
【図4】 本発明以外の方法によって製作されたベンド
の断面図である。
【図5】 図4に示すベンドの製作における分割体のプ
レス加工前の状態を示す断面図である。
【図6】 図4に示すベンドにおける同分割体のプレス
加工時の断面図である。
【図7】 図4に示すベンドの分割体を示す断面図であ
る。
【図8】 図4に示すベンドの各分割体の平面図であ
る。
【図9】 一般のラジアントチューブを示す平面図であ
る。
【図10】 従来のベンドを示す平面図である。
【符号の説明】
1(1A〜1D) 直管 2(2A〜2C) ベンド 22,23 耐熱性金属板材 21A 外周側大径分割体 21B 内周側小径分割体 20a 外周側大径分割体21Aの内周縁部 20b 内周側小径分割体21Bの外周縁部 X 曲率中心軸 L ベンドの中心軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直管とベンドを組み合わせて使用したラ
    ジアントチューブの製造方法において、上記ベンドをそ
    中心軸に沿って外周側の大径部分と内周側の小径部分
    とに分割し、耐熱性金属板材をプレス加工して上記両部
    分にそれぞれ対応する外周側大径分割体と内周側小径分
    割体とを成形した後、これら両分割体の互いに対向する
    周縁部同志を溶接で接続固定して上記ベンドを形成する
    ことを特徴とするラジアントチューブの製造方法。
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