JPH0710621A - セメント補強用繊維 - Google Patents
セメント補強用繊維Info
- Publication number
- JPH0710621A JPH0710621A JP17606893A JP17606893A JPH0710621A JP H0710621 A JPH0710621 A JP H0710621A JP 17606893 A JP17606893 A JP 17606893A JP 17606893 A JP17606893 A JP 17606893A JP H0710621 A JPH0710621 A JP H0710621A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- cement
- ferric chloride
- molded product
- chloride component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B20/00—Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
- C04B20/10—Coating or impregnating
- C04B20/1055—Coating or impregnating with inorganic materials
- C04B20/107—Acids or salts thereof
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 セメントスラリーに混入したとき、繊維表面
にセメント粒子を付着しやすくしてセメントとの親和性
を向上させる。 【構成】 繊維を塩化第二鉄水溶液に浸漬して繊維表面
に塩化第二鉄成分を繊維重量に対して2〜200重量%
付着させ、セメントスラリーに混入したときこの塩化第
二鉄成分がゲル状の水酸化鉄となって繊維表面に粘着性
が発現するセメント補強用繊維となした。 【効果】 セメントスラリーに混入したとき繊維表面に
セメント粒子が付着してセメントとの親和性が向上し、
攪拌によって繊維が良好に分散してセメント成型物の曲
げ強を高める。
にセメント粒子を付着しやすくしてセメントとの親和性
を向上させる。 【構成】 繊維を塩化第二鉄水溶液に浸漬して繊維表面
に塩化第二鉄成分を繊維重量に対して2〜200重量%
付着させ、セメントスラリーに混入したときこの塩化第
二鉄成分がゲル状の水酸化鉄となって繊維表面に粘着性
が発現するセメント補強用繊維となした。 【効果】 セメントスラリーに混入したとき繊維表面に
セメント粒子が付着してセメントとの親和性が向上し、
攪拌によって繊維が良好に分散してセメント成型物の曲
げ強を高める。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来のものに比べてセ
メントスラリー中に補強用繊維をより均一に分散させる
ことができ、補強用繊維をより効果的に寄与させること
ができるセメント補強用繊維に関する。
メントスラリー中に補強用繊維をより均一に分散させる
ことができ、補強用繊維をより効果的に寄与させること
ができるセメント補強用繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石綿に替わるセメント強化用繊維
として種々の無機繊維、合成繊維の使用が提案されてい
る。しかしながら、特に分散性ついては、ポリプロピレ
ン繊維に課題が多く、例えば特公昭42−2436号、
特公昭43−2117号、特公昭44−13036号、
特公昭47−39206号、特公昭47−39207号
等の各公報にその改善策が提案されているが、未だ満足
できる域には達していない。
として種々の無機繊維、合成繊維の使用が提案されてい
る。しかしながら、特に分散性ついては、ポリプロピレ
ン繊維に課題が多く、例えば特公昭42−2436号、
特公昭43−2117号、特公昭44−13036号、
特公昭47−39206号、特公昭47−39207号
等の各公報にその改善策が提案されているが、未だ満足
できる域には達していない。
【0003】また、特開平4−74741号公報には高
融点熱可塑性樹脂繊維の全面又は一部を低融点合成樹脂
でもって被覆し、低融点合成樹脂層に無機微粒子を接着
または付着させた繊維補強材が提案されている。
融点熱可塑性樹脂繊維の全面又は一部を低融点合成樹脂
でもって被覆し、低融点合成樹脂層に無機微粒子を接着
または付着させた繊維補強材が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】即ち、湿式抄造法にお
けるセメント製品の製造システムによっては真水に補強
用繊維を分散させた後、セメント粉体を投入してセメン
トスラリーを作る場合があり、このような場合、補強用
繊維を界面活性剤でもって処理したものは、界面活性剤
の種類によっては、界面活性剤が水に溶出したり、ある
いは界面活性剤の脱落が生じて均一な繊維分散が望め
ず、セメントスラリー中に添加する場合でもセメントス
ラリーの表面張力を投入する補強用繊維の表面張力以下
としなければ繊維の均一分散が期待できない。
けるセメント製品の製造システムによっては真水に補強
用繊維を分散させた後、セメント粉体を投入してセメン
トスラリーを作る場合があり、このような場合、補強用
繊維を界面活性剤でもって処理したものは、界面活性剤
の種類によっては、界面活性剤が水に溶出したり、ある
いは界面活性剤の脱落が生じて均一な繊維分散が望め
ず、セメントスラリー中に添加する場合でもセメントス
ラリーの表面張力を投入する補強用繊維の表面張力以下
としなければ繊維の均一分散が期待できない。
【0005】また押出成型法や流し込み法などのセメン
ト製品の製造システムにおいては乾式混合用ミキサーの
攪拌回転数が高く、繊維とセメント粉体との親和性がよ
くないために攪拌中に繊維が絡み合ってファイバーボー
ルとなる傾向があり、繊維の分散が不良となりやすい。
また界面活性剤の種類によっては後に水を加えてセメン
トスラリーとなしても繊維分散不良の状態は解消されな
い。
ト製品の製造システムにおいては乾式混合用ミキサーの
攪拌回転数が高く、繊維とセメント粉体との親和性がよ
くないために攪拌中に繊維が絡み合ってファイバーボー
ルとなる傾向があり、繊維の分散が不良となりやすい。
また界面活性剤の種類によっては後に水を加えてセメン
トスラリーとなしても繊維分散不良の状態は解消されな
い。
【0006】また上記公報にみられるように、低融点合
成樹脂層に無機微粒子が接着または付着させて改良を加
えた複合繊維は、無機微粒子によって比重を大きくする
ことでセメントスラリーへの投入後における均一な分散
を期待するものであるが、疎水性樹脂、無機微粒子量等
によって繊維表面に微細な気泡を抱き、その気泡によっ
てセメントスラリー中への均一分散が阻害されるという
事態がみられる。
成樹脂層に無機微粒子が接着または付着させて改良を加
えた複合繊維は、無機微粒子によって比重を大きくする
ことでセメントスラリーへの投入後における均一な分散
を期待するものであるが、疎水性樹脂、無機微粒子量等
によって繊維表面に微細な気泡を抱き、その気泡によっ
てセメントスラリー中への均一分散が阻害されるという
事態がみられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維とセメン
ト粉体との親和性をよくすることによって上記課題を解
決したものであって、繊維表面に塩化第二鉄成分が繊維
重量に対して2〜200重量%付着してなることを特徴
とするものである。
ト粉体との親和性をよくすることによって上記課題を解
決したものであって、繊維表面に塩化第二鉄成分が繊維
重量に対して2〜200重量%付着してなることを特徴
とするものである。
【0008】本発明のセメント補強用の繊維としては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペン
テンなどのポリオレフィン系繊維、ポリビニルアルコー
ル繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維、パルプ繊維等の
有機繊維や、炭素繊維、ガラス繊維、スチール繊維等の
無機繊維等のいずれも適用することができる。
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペン
テンなどのポリオレフィン系繊維、ポリビニルアルコー
ル繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維、パルプ繊維等の
有機繊維や、炭素繊維、ガラス繊維、スチール繊維等の
無機繊維等のいずれも適用することができる。
【0009】本発明においては、繊維に塩化第二鉄成分
を付着させるが、塩化第二鉄成分は繊維の結晶配向性の
悪いものほど付着しやすく、繊維の結晶配向性の良いも
のほど付着しにくい傾向にある。それ故塩化第二鉄成分
を多量に付着させたい場合には表面の平滑性の乏しい繊
維を使用するとよい。塩化第二鉄成分の付着量としては
繊維に対して2〜200重量%がよく、好ましくは30
〜130重量%、より好ましくは50〜100重量%で
ある。繊維表面への付着量が2重量%未満であると、セ
メントスラリー中での分散性が好ましくなく繊維による
セメント製品の補強効果が期待できない。また繊維に対
する付着量が200重量%を超えると過剰付着となり、
さほど効果が向上せず経済的に不経済である。
を付着させるが、塩化第二鉄成分は繊維の結晶配向性の
悪いものほど付着しやすく、繊維の結晶配向性の良いも
のほど付着しにくい傾向にある。それ故塩化第二鉄成分
を多量に付着させたい場合には表面の平滑性の乏しい繊
維を使用するとよい。塩化第二鉄成分の付着量としては
繊維に対して2〜200重量%がよく、好ましくは30
〜130重量%、より好ましくは50〜100重量%で
ある。繊維表面への付着量が2重量%未満であると、セ
メントスラリー中での分散性が好ましくなく繊維による
セメント製品の補強効果が期待できない。また繊維に対
する付着量が200重量%を超えると過剰付着となり、
さほど効果が向上せず経済的に不経済である。
【0010】塩化第二鉄成分の付着方法としては、例え
ば塩化第二鉄水溶液中に繊維を浸漬し、高圧染色機等の
高温高圧状態、あるいは高温常圧状態で処理することを
挙げることができる。
ば塩化第二鉄水溶液中に繊維を浸漬し、高圧染色機等の
高温高圧状態、あるいは高温常圧状態で処理することを
挙げることができる。
【0011】
【作用】塩化第二鉄成分を付着させた繊維は、繊維をセ
メントスラリー内に混合した時に繊維に付着している塩
化第二鉄成分がゲル状の水酸化鉄となって粘着性を呈
し、表面にセメント粒子が付着するために繊維とセメン
トとの親和性が向上し、更に繊維の重量が増してセメン
ト中に分散しやすくなって、セメント製品を効果的に補
強するという作用を奏する。
メントスラリー内に混合した時に繊維に付着している塩
化第二鉄成分がゲル状の水酸化鉄となって粘着性を呈
し、表面にセメント粒子が付着するために繊維とセメン
トとの親和性が向上し、更に繊維の重量が増してセメン
ト中に分散しやすくなって、セメント製品を効果的に補
強するという作用を奏する。
【0012】
[実施例1] 16%濃度の塩化第二鉄水溶液を作成
し、繊度が2デニールのポリプロピレン繊維(浴比1:
8)を浸漬した後、高圧釜で120℃、2時間処理し、
軽く水洗して余剰の塩化第二鉄成分を除去し、塩化第二
鉄成分が125重量%付着している繊維となし、この繊
維を6mmに短カットしてセメント補強用繊維となし
た。
し、繊度が2デニールのポリプロピレン繊維(浴比1:
8)を浸漬した後、高圧釜で120℃、2時間処理し、
軽く水洗して余剰の塩化第二鉄成分を除去し、塩化第二
鉄成分が125重量%付着している繊維となし、この繊
維を6mmに短カットしてセメント補強用繊維となし
た。
【0013】次にポルトランドセメント400g、滑石
粉100g、上記セメント補強用繊維7.5g、水道水
5lを順次投入混合してセメントスラリーを作成し、更
に凝集剤0.02重量%液20mlを添加した後、モー
ルド容器中に注入し、しかるのち60メッシュの金網を
通して脱水して厚さ約5mmの平板状の半可塑状成型物
を得た。この成型物を湿潤状態で材令14日の自然養生
後、セメント成型物となした。
粉100g、上記セメント補強用繊維7.5g、水道水
5lを順次投入混合してセメントスラリーを作成し、更
に凝集剤0.02重量%液20mlを添加した後、モー
ルド容器中に注入し、しかるのち60メッシュの金網を
通して脱水して厚さ約5mmの平板状の半可塑状成型物
を得た。この成型物を湿潤状態で材令14日の自然養生
後、セメント成型物となした。
【0014】[実施例2] 16%濃度の塩化第二鉄水
溶液を作成し、繊度が12デニールのポリメチルペンテ
ン繊維(浴比1:8)を浸漬した後、高圧釜で120
℃、2時間処理し、軽く水洗して余剰の塩化第二鉄成分
を除去し、塩化第二鉄成分を125重量%付着させた繊
維となしたのち、この繊維を6mmに短カットしてセメ
ント補強用繊維となした。
溶液を作成し、繊度が12デニールのポリメチルペンテ
ン繊維(浴比1:8)を浸漬した後、高圧釜で120
℃、2時間処理し、軽く水洗して余剰の塩化第二鉄成分
を除去し、塩化第二鉄成分を125重量%付着させた繊
維となしたのち、この繊維を6mmに短カットしてセメ
ント補強用繊維となした。
【0015】次にポルトランドセメント100g、珪砂
200g、消石灰200g、上記セメント補強用繊維
7.5g、水道水5lを順次投入混合してセメントスラ
リーを作成し、更に凝集剤0.02重量%液20mlを
添加した後、モールド容器中に注入し、しかるのち60
メッシュの金網を通して脱水して厚さ約5mmの平板状
の半可塑状成型物を得た。この成型物を180℃のオー
トクレーブ養生後、セメント成型物となした。
200g、消石灰200g、上記セメント補強用繊維
7.5g、水道水5lを順次投入混合してセメントスラ
リーを作成し、更に凝集剤0.02重量%液20mlを
添加した後、モールド容器中に注入し、しかるのち60
メッシュの金網を通して脱水して厚さ約5mmの平板状
の半可塑状成型物を得た。この成型物を180℃のオー
トクレーブ養生後、セメント成型物となした。
【0016】[実施例3] 16%濃度の塩化第二鉄水
溶液を作成し、繊度が2デニールのビニロン繊維(浴比
1:8)を浸漬した後、高圧釜で120℃、2時間処理
し、軽く水洗して余剰の塩化第二鉄成分を除去して塩化
第二鉄成分が125重量%付着した繊維となしたのち、
この繊維を6mmに短カットしてたセメント補強用繊維
となした。
溶液を作成し、繊度が2デニールのビニロン繊維(浴比
1:8)を浸漬した後、高圧釜で120℃、2時間処理
し、軽く水洗して余剰の塩化第二鉄成分を除去して塩化
第二鉄成分が125重量%付着した繊維となしたのち、
この繊維を6mmに短カットしてたセメント補強用繊維
となした。
【0017】次にポルトランドセメント400g、滑石
粉100g、上記セメント補強用繊維7.5g、水道水
5lを順次、投入混合してセメントスラリーを作成し、
更に凝集剤0.02重量%液20mlを添加した後、モ
ールド容器中に注入し、しかるのち60メッシュの金網
を通して脱水し、厚さ約5mmの平板状の半可塑状成型
物を得た。この成型物を湿潤状態で材令14日の自然養
生後、セメント成型物となした。
粉100g、上記セメント補強用繊維7.5g、水道水
5lを順次、投入混合してセメントスラリーを作成し、
更に凝集剤0.02重量%液20mlを添加した後、モ
ールド容器中に注入し、しかるのち60メッシュの金網
を通して脱水し、厚さ約5mmの平板状の半可塑状成型
物を得た。この成型物を湿潤状態で材令14日の自然養
生後、セメント成型物となした。
【0018】[実施例4] 16%濃度の塩化第二鉄水
溶液を作成し、繊度が2デニールのアクリル繊維(浴比
1:8)を浸漬した後、高圧釜で120℃、2時間処理
し、軽く水洗して余剰の塩化第二鉄成分を除去して塩化
第二鉄成分が125重量%付着した繊維となしたのち、
この繊維を5mmに短カットしてセメント補強用繊維と
なした。
溶液を作成し、繊度が2デニールのアクリル繊維(浴比
1:8)を浸漬した後、高圧釜で120℃、2時間処理
し、軽く水洗して余剰の塩化第二鉄成分を除去して塩化
第二鉄成分が125重量%付着した繊維となしたのち、
この繊維を5mmに短カットしてセメント補強用繊維と
なした。
【0019】次にポルトランドセメント400g、滑石
粉100g、上記セメント補強用繊維7.5g、水道水
5lを順次、投入混合してセメントスラリーを作成し、
更に凝集剤0.02重量%液20mlを添加した後、モ
ールド容器中に注入し、しかるのち60メッシュの金網
を通して脱水し、厚さ約5mmの平板状の半可塑状成型
物を得た。この成型物を湿潤状態で材令14日の自然養
生後、セメント成型物となした。
粉100g、上記セメント補強用繊維7.5g、水道水
5lを順次、投入混合してセメントスラリーを作成し、
更に凝集剤0.02重量%液20mlを添加した後、モ
ールド容器中に注入し、しかるのち60メッシュの金網
を通して脱水し、厚さ約5mmの平板状の半可塑状成型
物を得た。この成型物を湿潤状態で材令14日の自然養
生後、セメント成型物となした。
【0020】[実施例5] 普通ポルトランドセメント
1200g、珪砂800g、工程助剤としてメチルセル
ロース20gおよび実施例1の塩化第二鉄成分を付着さ
せたポリプロピレン繊維20gのセメント成型材料をミ
キサーで乾式混合し、次いで水道水400mlを添加し
て湿式混合した後、押出成型機に投入し、厚さ12m
m、幅50mmの平板状の半可塑状成型物を得た。この
成型物を湿潤状態で材令14日の自然養生後、セメント
成型物となした。
1200g、珪砂800g、工程助剤としてメチルセル
ロース20gおよび実施例1の塩化第二鉄成分を付着さ
せたポリプロピレン繊維20gのセメント成型材料をミ
キサーで乾式混合し、次いで水道水400mlを添加し
て湿式混合した後、押出成型機に投入し、厚さ12m
m、幅50mmの平板状の半可塑状成型物を得た。この
成型物を湿潤状態で材令14日の自然養生後、セメント
成型物となした。
【0021】[実施例6] 0.4%濃度の塩化第二鉄
水溶液を作成し、ポリプロピレン繊維(浴比1:8)を
浸漬した後、高圧釜で120℃、2時間処理し、軽く水
洗して余剰の塩化第二鉄成分を除去し、塩化第二鉄成分
を3重量%付着させたセメント補強用繊維となした。そ
してこの補強用繊維を使用して以外は実施例1と同様の
手法によってセメント成型物となした。
水溶液を作成し、ポリプロピレン繊維(浴比1:8)を
浸漬した後、高圧釜で120℃、2時間処理し、軽く水
洗して余剰の塩化第二鉄成分を除去し、塩化第二鉄成分
を3重量%付着させたセメント補強用繊維となした。そ
してこの補強用繊維を使用して以外は実施例1と同様の
手法によってセメント成型物となした。
【0022】[実施例7] 30%濃度の塩化第二鉄水
溶液を作成し、ポリプロピレン繊維(浴比1:8)を浸
漬した後、高圧釜で120℃、2時間処理し、軽く水洗
して余剰の塩化第二鉄成分を除去し、塩化第二鉄成分を
200重量%付着させたセメント補強用繊維となした。
そしてこの補強用繊維を使用して実施例1と同様の手法
によってセメント成型物となした。
溶液を作成し、ポリプロピレン繊維(浴比1:8)を浸
漬した後、高圧釜で120℃、2時間処理し、軽く水洗
して余剰の塩化第二鉄成分を除去し、塩化第二鉄成分を
200重量%付着させたセメント補強用繊維となした。
そしてこの補強用繊維を使用して実施例1と同様の手法
によってセメント成型物となした。
【0023】[比較例1] 実施例1のポリプロピレン
繊維を塩化第二鉄水溶液で処理することなく6mmに短
カットしてセメント補強用の繊維となし、この補強用繊
維を使用して実施例1と同様の手法によってセメント成
型物となした。
繊維を塩化第二鉄水溶液で処理することなく6mmに短
カットしてセメント補強用の繊維となし、この補強用繊
維を使用して実施例1と同様の手法によってセメント成
型物となした。
【0024】[比較例2] 実施例2のポリメチルペン
テン繊維を塩化第二鉄水溶液で処理することなく6mm
に短カットしてセメント補強用の繊維となし、この補強
用繊維を使用して実施例2と同様の手法によってセメン
ト成型物となした。
テン繊維を塩化第二鉄水溶液で処理することなく6mm
に短カットしてセメント補強用の繊維となし、この補強
用繊維を使用して実施例2と同様の手法によってセメン
ト成型物となした。
【0025】[比較例3] 実施例3のビニロン繊維を
塩化第二鉄水溶液で処理することなく6mmに短カット
してセメント補強用の繊維となし、この補強用繊維を使
用して実施例3と同様の手法によってセメント成型物と
なした。
塩化第二鉄水溶液で処理することなく6mmに短カット
してセメント補強用の繊維となし、この補強用繊維を使
用して実施例3と同様の手法によってセメント成型物と
なした。
【0026】[比較例4] 実施例4のアクリル繊維を
塩化第二鉄水溶液で処理することなく6mmに短カット
してセメント補強用の繊維となし、この補強用繊維を使
用して実施例4と同様の手法によってセメント成型物と
なした。
塩化第二鉄水溶液で処理することなく6mmに短カット
してセメント補強用の繊維となし、この補強用繊維を使
用して実施例4と同様の手法によってセメント成型物と
なした。
【0027】[比較例5] 実施例5のポリプロピレン
繊維を塩化第二鉄水溶液で処理することなく6mmに短
カットしてセメント補強用の繊維となし、この補強用繊
維を使用して実施例5と同様の手法によってセメント成
型物となした。
繊維を塩化第二鉄水溶液で処理することなく6mmに短
カットしてセメント補強用の繊維となし、この補強用繊
維を使用して実施例5と同様の手法によってセメント成
型物となした。
【0028】上記[実施例1〜4、6、7]および[実
施例5、比較例1〜5]のセメント成型物の性能を評価
した結果を「表1」および「表2」に示す。なお、曲げ
強度については、JIS−A−1408に準じ、衝撃強
度については、JIS−B−7722に準じて測定し
た。
施例5、比較例1〜5]のセメント成型物の性能を評価
した結果を「表1」および「表2」に示す。なお、曲げ
強度については、JIS−A−1408に準じ、衝撃強
度については、JIS−B−7722に準じて測定し
た。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】このように本発明のセメント補強用繊維
は、繊維表面に塩化第二鉄成分が繊維重量に対して2〜
200重量%付着されてなるものであり、この塩化第二
鉄成分を付着させた繊維は、セメントスラリー内に混合
した時に繊維に付着している塩化第二鉄成分がゲル状の
水酸化鉄となって粘着性を呈し、繊維表面にセメント粒
子が付着するために繊維とセメントとの親和性が向上
し、更に繊維の重量が増してセメント中に分散しやすく
なってセメントスラリー内に均整に分布することにな
り、添加した補強用繊維が効果的にセメント製品性能に
作用してセメントボードの曲げ強度を著しく向上させる
という効果を発揮する。 整理番号 PDCA005−×× 化学式等を記載した書面 明細書
は、繊維表面に塩化第二鉄成分が繊維重量に対して2〜
200重量%付着されてなるものであり、この塩化第二
鉄成分を付着させた繊維は、セメントスラリー内に混合
した時に繊維に付着している塩化第二鉄成分がゲル状の
水酸化鉄となって粘着性を呈し、繊維表面にセメント粒
子が付着するために繊維とセメントとの親和性が向上
し、更に繊維の重量が増してセメント中に分散しやすく
なってセメントスラリー内に均整に分布することにな
り、添加した補強用繊維が効果的にセメント製品性能に
作用してセメントボードの曲げ強度を著しく向上させる
という効果を発揮する。 整理番号 PDCA005−×× 化学式等を記載した書面 明細書
【表1】
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維表面に塩化第二鉄成分が繊維重量に
対して2〜200重量%付着されていることを特徴とす
るセメント補強用繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17606893A JPH0710621A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | セメント補強用繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17606893A JPH0710621A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | セメント補強用繊維 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710621A true JPH0710621A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=16007161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17606893A Pending JPH0710621A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | セメント補強用繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710621A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8147610B2 (en) | 2007-10-02 | 2012-04-03 | James Hardie Technology Limited | Cementitious formulations and products |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP17606893A patent/JPH0710621A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8147610B2 (en) | 2007-10-02 | 2012-04-03 | James Hardie Technology Limited | Cementitious formulations and products |
US8574360B2 (en) | 2007-10-02 | 2013-11-05 | James Hardie Technology Limited | Cementitious formulations and products |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
SE449991B (sv) | Sett att framstella ett fiberforsterkt hydrauliskt hardnande material med ingen eller lag halt av asbest | |
KR960007474B1 (ko) | 연속기공 다공체와 그 제조방법 및 그것을 사용한 도자기의 가압주입 성형용형 | |
EP0383348B1 (en) | Carbon fiber-reinforced hydraulic composite material | |
JP2001519318A (ja) | 賦形ファイバ−セメント製品及びこのような製品用の強化ファイバ | |
US4659386A (en) | Process for producing lightweight calcium silicate articles | |
EP0099053A1 (en) | Fiber-reinforced hydraulically setting materials | |
SE427351B (sv) | Belagda glasfibrer, forfarande for deras framstellning samt anvendning av desamma vid framstellning av fiberarmerade cementprodukter | |
CN110577389B (zh) | 一种高强度纤维混凝土及其制备方法 | |
JPH11246254A (ja) | ガラス繊維強化コンクリート成形品製造用混合物並びに成形品製造方法及び装置 | |
JPH042715B2 (ja) | ||
JPH0710621A (ja) | セメント補強用繊維 | |
JP2000034146A (ja) | セメント補強用ポリオレフィン系繊維 | |
JP3406664B2 (ja) | 湿式抄造セメント補強用ポリオレフィン系繊維 | |
JP4970675B2 (ja) | セメント補強用ポリオレフィン系繊維及びその製造方法 | |
JPS6221737A (ja) | 繊維強化セメント成形体の製造方法 | |
JPH06192912A (ja) | セメント補強用繊維 | |
JPH01290402A (ja) | 無機繊維強化セメント製品の製造方法 | |
JP3912433B2 (ja) | 抄造セメント成形体及びその製造方法 | |
GB2073653A (en) | Polyvinyl Alcohol Synthetic Fibres | |
JPS59116168A (ja) | 成形物およびその製造方法 | |
JPH06248506A (ja) | ポリプロピレン繊維および繊維補強セメント成型体 | |
JPH06305792A (ja) | セメント製品の製造方法 | |
JPS6163557A (ja) | 繊維補強セメント板の製造方法 | |
JPH0710620A (ja) | セメント補強用繊維 | |
JPH0733552A (ja) | 抄造法による軽量セメント板の製造方法 |