JPH0710613B2 - シリアルカラ−プリンタ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この発明は、特定のリボンシフト制御及び特定のリボン
フィード制御をもったシリアルカラープリンターに関す
るものである。

【従来の技術】

従来、シリアルカラープリンターにおいては、リボンシ
フト専用モーターでリボンシフトを行い、キャリッジモ
ーターを駆動源として、時計方向、反時計方向のキャリ
ッジを介して同一回転方向に切り換えることによりリボ
ンフィードを行っていた。

【発明が解決しようとする課題】

ところが、第６図においてリボンシフトの量が最大の場
合リボン（24）はプリントノーズ（25）とペーパーガイ
ド（26）によってしごかれて多く引き出されるため、印
字動作を行う時リボン（24）のたるみを発生していた。

【課題を解決するための手段】

本発明は、上記問題点を解決するために、上下に異なる
色を配列したリボンを有し所定の色が印字位置に対向す
るように上下にシフトされるリボンカセットと、リボン
カセットを保持するキャリッジとをもつシリアルカラー
プリンターにおいて、キャリッジに設け、リボンカセッ
トに連結してリボンを巻き取る巻き取り手段と、キャリ
ッジに設け、リボンカセットを上下の所定位置にシフト
するシフト手段と、リボンカセットの各シフト位置を検
出しシフト位置に対応して異なる各別の検知信号を発生
する検知手段とをして、前記検知手段の検知信号により
シフト量を認識し、シフト量に応じてリボンの巻き取り
量を変化するように巻き取り手段を制御する制御手段を
設ける。

【作用】

シフト手段により、リボンカセットを上下にシフトさせ
た際に生じるリボンのたるみを、検知手段がシフト位置
を検知して、その検知手段からの情報をもとに制御手段
が、巻き取り手段にリボンフィード量を調節させて、リ
ボンのたるみを取り除き混色を防ぐことができる。

【実施例】

まず図面についてその構成を説明する。 第１図に示すように、キャリッジ（図示しない）上に
は、第５図に示す順序で上下に配列した４色のリボンを
持つリボンカセット（13）を支点（14）を中心に回動可
能に支持して載置するリボンプレート（１）を固定しそ
の略中心部下方においてプレート（１）を固定しその略
中心部下方においてプレート（１）平面との直行軸線を
中心とする駆動軸をもったリボンモーター（ステッピン
グモータ）（２）を固定する。リボンモーター（２）の
駆動軸先端をギヤを介してチェンジギヤ（３）に連結す
る。 チェンジギヤ（３）はリボンプレート（１）下面に基板
を回動可能に支持したレバー（27）の先端に支持してあ
り、リボンモーター（２）の正逆方向の回転に従い遊星
運動し、レバー（27）の回動支点を中心にA,B方向への
揺動運動を可能とする。 プレート（１）には、リボンカセット（13）のリボン巻
き取り軸（21）に設けた巻き取り穴（21a）に上端を嵌
入可能としたネイル（５）下端にリボンギヤ（４）を固
定する。 （前記レバー（27）がＢ方向にあるとき、チェンジギヤ
（３）とリボンギヤ（４）とはギヤを介して連結され
る。） また、プレート（１）下面には、カサ歯ギヤ（６）に係
合するカサ歯ギヤ（７）と一体となっていてリボンプレ
ート（１）に支持した同一回転軸を有する検知板
（８）、リボンシフトカム（９）とを備え、検知板
（８）には、リボンの各色のシフト位置に対応する回転
角にスリットを各別に形成し、この検知板（８）に対応
して、光学式のリボンシフトセンサー（10）が設けられ
る。 また一端をリボンプレート（１）に支持された回動自在
のカムアーム（11）の他端に設けられたカムフォロア
（12）は、リボンシフトカム（９）に当接している。 次にリボンシフト及びリボンフィードの動作を説明す
る。まずリボンモーター（２）に第２図に示す励磁方法
１によってリボンモーター（２）を反時計方向に回転さ
せる。 するとチェンジギヤ（３）はＡ方向に回転し、リボンシ
フト系統のカサ歯ギヤ（６）を介してリボンシフトカム
（９）を回転させる。 この回転によりリボンシフトカム（９）に当接している
カムアーム（11）一体のカムフォロア（12）が、カムア
ーム（11）の他端に支点を中心に回動するのに伴って、
上下動する。 さらにリボンカセット（13）は、リボンシフト支点（1
4）を中心として、リボンシフト力点（15）に当接した
カムフォロア（12）の上下動に伴って上下動する。 また、リボンシフトカム（９）と一体となっている検知
板（８）の回転によりリボンシフトセンサー（10）が、
検知板（８）のうち、第４図に示す基準スリット（16）
を検知した後に、黒リボンスリット（17）を検知するま
で回転する。その後、回転し黄リボンスリット（18）を
検知した場合は、第５図のリボン配色図のうち、黒から
黄にリボンがシフトした事になりそのリボンシフト量が
大となる。また逆の黄から黒も同様に、リボンシフト量
が大なる。 ところで、リボンモーター（２）を第３図に示す励磁方
法２により、０〜６π（rad）の進み角において、励磁
させることによって、リボンモーター（２）は時計方向
に回転する。 すると、チェンジギヤ（３）はＢ方向に回転することに
よりリボンシフト系統からリボンフィード系統に切り替
わる。そこでリボンシフト量が大であった事によりリボ
ンシフト後のリボンフィード量を大きくする様にリボン
フィード制御を行う。 一方、検知板（８）のうち、第４図に示す基準スリット
（16）と黒リボンスリット（17）、その後切リボンスリ
ット（18）と順に検知した後に、青リボンスリット（1
9）、赤リボンスリット（20）、そして基準スリット（1
6）を通り黒リボンスリット（17）をそれぞれ検知した
場合は、第５図のリボン配色図のうち、黄から青、青か
ら赤、赤から黒にそれぞれリボンシフトした事になりそ
のリボンシフト量は小である。 そこで、同様にリボンモーター（２）を第３図に示す励
磁方法２により０〜２π（rad）の進み角において励磁
させることによって、リボンモーター（２）は時計方向
に回転する。 すると、チェンジギヤ（３）はＢ方向に回転することに
よりリボンシフト系統からリボンフィード系統に切り替
わりリボンシフト量が小であった事によりリボンシフト
後のリボンフィード量を小さくする様にリボンフィード
制御を行う。

【発明の効果】

以上、説明したように、シフト位置の変化からシフト量
を認識し、リボンフィード量を変えているので、リボン
のたるみが生じたまま印加することによるリボンの混色
を防ぐことができ、印字品質を向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【第１図】 本発明の実施例のシリアルカラープリンターの要部斜視
図

【第２図】 本発明の実施例のリボンモーターの励磁方法１を示すタ
イミングチャート図

【第３図】 本発明の実施例のリボンモーターの励磁方法２を示すタ
イミングチャート図

【第４図】 本発明のリボンシフトカムスリット部分構成図

【第５図】 本発明のカラーリボンの配色図

【第６図】 従来のシリアルカラープリンターの部分説明図

【符号の説明】

１……リボンプレート ２……リボンモーター ３……チェンジギヤ ４……リボンギヤ ５……ネイル ６……カサ歯ギヤ ７……カサ歯ギヤ ８……検知板 ９……リボンシフトカム 10……リボンシフトセンサー 11……カムアーム 12……カムフォロア 13……リボンカセット 14……リボン支点 15……リボンシフト力点 16……基準スリット 17……黒リボンスリット 18……黄リボンスリット 19……青リボンスリット 20……赤リボンスリット 21……リボン巻き取り軸 21a……リボン巻き取り穴 24……リボン 25……プリントノーズ 26……ペーパーガイド 27……レバー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上下に異なる色を配列したリボンを有し所
   定の色が印字位置に対向するように上下にシフトされる
   リボンカセットと、リボンカセットを保持するキャリッ
   ジとをもつシリアルカラープリンターにおいて、 キャリッジに設け、リボンカセットに連結してリボンを
   巻き取る巻き取り手段と、 キャリッジに設け、リボンカセットを上下の所定位置に
   シフトするシフト手段と、 リボンカセットの各シフト位置を検出しシフト位置に対
   応して異なる各別の検知信号を発生する検知手段とをし
   て、 前記検知手段の検知信号によりシフト量を認識し、シフ
   ト量に応じてリボンの巻き取り量を変化するように巻き
   取り手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする
   シリアルカラープリンター。