JPH0710592U - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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JPH0710592U
JPH0710592U JP4205693U JP4205693U JPH0710592U JP H0710592 U JPH0710592 U JP H0710592U JP 4205693 U JP4205693 U JP 4205693U JP 4205693 U JP4205693 U JP 4205693U JP H0710592 U JPH0710592 U JP H0710592U
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JP
Japan
Prior art keywords
pulley
pulley support
fixed shaft
belt
bolt
Prior art date
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Pending
Application number
JP4205693U
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English (en)
Inventor
山本  憲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ボルト2の締付けによってエンジンブロック
1に固定軸3を取付ける。固定軸3によって円筒形外面
の軸心に対する偏心位置が回動自在に支持されたプーリ
支持体10をねじりコイルばね14によりベルト張り側
に揺動させてプーリ支持体10の外側に支持されたプー
リ13をベルトに押し付ける。ボルト2のフランジ2a
とプーリ支持体10との間にプーリ支持体10に着脱自
在に取付けられるピン28との係合によりプーリ支持体
10を固定軸3に対して回り止めする係合板22を設け
る。係合板22のプーリ支持体10と対向する内面に耐
摩耗性樹脂層26を設けてプーリ13からプーリ支持体
10に伝達されるスラスト力を係合板22で支持する。 【効果】 プーリ支持体10を回り止めする係合板22
によってプーリ支持体10のスラスト力を受けることが
できるため、スラストワッシャの組込みを不要とするこ
とができ、部品点数の削減によってコストの低減を図る
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車エンジンのカム軸駆動用タイミングベルト等のベルトの張 力を一定に保つオートテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車エンジンのタイミングベルト用オートテンショナとして、図8に記載さ れたものが従来から知られている。
【0003】 上記オートテンショナは、エンジン基台30にねじ込まれたボルト31の締付 けによって固定軸32を取付け、その固定軸32によって円筒形外面に対する偏 心位置が回転自在に支持されたプーリ支持体33にプーリ34を回転自在に取付 け、そのプーリ34とエンジン基台30との間に組込まれたコイルばね35によ りプーリ支持体33をベルト張り側に揺動させてプーリ34を図示省略したベル トに押し付け、ベルトの張力を一定に保つようにしている。
【0004】 一般に、自動車エンジンにおいては、回転数が上昇し、所定の回転領域でベル トが振動する。その振動はベルトがねじられるようなねじり振動と、波打つよう な振動の複合されたものであり、そのねじり振動は、オートテンショナのプーリ にスラスト力を与えることになる。
【0005】 また、オートテンショナにおいては、エンジン基台に対する取付け時に、プー リがベルトに対して傾むきをもつ状態で固定されることがあり、その場合、プー リには、ベルトとの接触によってスラスト力が作用する。
【0006】 このため、図8に示すオートテンショナにおいては、固定軸32とボルト31 のフランジ31aとの間にスラストワッシャ36を組込み、プーリ34からプー リ支持体33に伝達されるスラスト力を上記スラストワッシャ36で受けるよう にしている。
【0007】 また、上記オートテンショナにおいては、プーリ支持体33の端面に設けたピ ン孔37にピン38を着脱自在に取付け、ボルト31のフランジ31aとスラス トワッシャ36との間に係合板39を取付け、その係合板39とピン38との係 合によりプーリ支持体33を固定軸32に対して回り止めしてオートテンショナ をエンジン基台30に取付けるようにしている。また、オートテンショナの取付 け後、ピン38を引き抜き、ねじりコイルばね35のばね力によりプーリ支持体 33をベルト張り側に揺動させてプーリ34をベルトに押し付けるようにしてい る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図8に示すオートテンショナにおいては、上記のように、ボルト3 1のフランジ31aとプーリ支持体33との間にスラストワッシャ36および係 合板39を組込む部品点数の多い構成であるため、コスト的に不利であり、また 、スラストワッシャ36の組込みを忘れるおそれがある。また、プーリ支持体3 3とスラストワッシャ36とが金属接触してフレッティング摩耗を生じるおそれ がある。
【0009】 この考案の上記従来の問題点を解決し、回り止め用の係合板にスラスト軸受機 能を付与して部品点数を削減し、組立ての簡素化とコストの低減を図り、かつフ レッティング摩耗を防止することを技術的課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案においては、ボルトの締付けによって 基台に固定された固定軸と、その固定軸によって円筒形外面に対する偏心位置が 回動自在に支持されたプーリ支持体と、そのプーリ支持体の外側に回転自在に支 持されたプーリと、前記プーリ支持体をベルト張り側に揺動させてプーリをベル トに押し付けるねじりコイルばねとから成り、前記プーリ支持体の反基台の端面 にピンを着脱自在に取付け、前記ボルトのフランジとプーリ支持体との間に上記 ピンとの係合によってプーリ支持体を固定軸に対して回り止めする係合板を設け たオートテンショナにおいて、前記係合板のプーリ支持体と対向する内面に耐摩 耗性樹脂層を一体的に設けた構成を採用している。
【0011】
【作用】
上記のように、プーリ支持体を固定軸に対して回り止めする係合板に耐摩耗性 樹脂層を一体的に設けたことにより、その係合板がプーリ支持体のスラスト力を 受けるすべり軸受としての機能を発揮することになり、その結果、スラストワッ シャが不要となり、部品点数を減らすことができる。
【0012】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図1乃至図7に基づいて説明する。図はタイミング ベルト用のオートテンショナを示す。
【0013】 図1に示すように、基台としてのエンジンブロック1にはボルト2がねじ込ま れ、そのボルト2によって筒状の固定軸3がエンジンブロック1に固定されてい る。
【0014】 図1および図5に示すように、固定軸3のエンジンブロック側の端部には、ば ね係止部材4が圧入され、そのばね係止部材4に形成された孔5の内周に突片6 が設けられ、この突片6と固定軸3の軸端に形成された切欠部7との係合によっ てばね係止部材4が回り止めされている。
【0015】 また、ばね係止部材4には突起8が設けられ、その突起8とエンジンブロック 1に形成した位置決め孔9との係合によってエンジンブロック1に固定軸3が位 置決めされている。
【0016】 固定軸3とその外側に設けたプーリ支持体10との間にはすべり軸受11が設 けられている。プーリ支持体10は円筒形外面10aの軸心に対する偏心位置が 上記固定軸3によって回転自在に支持されており、そのプーリ支持体10の外側 に軸受12を介してプーリ13が回転自在に支持されている。
【0017】 また、プーリ支持体10のエンジンブロック1側の端部には固定軸3を中心と する円筒部10bが設けられ、その円筒部10bの外側にねじりコイルばね14 が設けられている。
【0018】 ねじりコイルばね14の一端は、エンジンブロック1に位置決めされた前記固 定側ばね係止部材4のばね係止部4aに係止され、他端はプーリ支持体10に圧 入した可動側ばね係止部材15のばね係止部15aに係止されており、そのねじ りコイルばね14によってプーリ支持体10がベルト張り側に揺動され、プーリ 13が図2に示すベルト16に押し付けられている。
【0019】 前記円筒部10bの内側にはベルト16およびプーリ13の振動を減衰するダ ンパ機構17が設けられている。
【0020】 ダンパ機構17として任意のものを採用することができるが、ここでは、図3 に示すように、固定軸3の端部外周に複数のカム面18を設け、そのカム面18 と円筒部10bとの間に形成されたくさび形空間19内に、そのくさび形空間1 9と同形状の摩擦部材20と、その摩擦部材20をくさび形空間19の狭小部に 向けて押圧するばね21とを組込んだ構成としている。
【0021】 上記ダンパ機構17においては、ベルト16の張力が増大し、そのベルト16 でプーリ13が押されると、プーリ支持体10が固定軸3を中心にベルト弛み側 に揺動しようとする。このとき、摩擦部材20は円筒部10bとの接触によって くさび形空間19の狭小部に向けて押し込まれて摩擦部材20と円筒部10bの 接触部に作用する摩擦力が増大し、プーリ支持体10の揺動が抑制される。
【0022】 ここで、くさび形空間19のくさび角はすべり条件に設定されているため、ベ ルト16がプーリ13を押す押圧力がさらに増大すると、摩擦部材20と円筒部 10bの接触部に作用する摩擦力とねじりコイルばね14のばね力の合力を越え た分だけプーリ支持体10はベルト弛み側に揺動する。
【0023】 一方、ベルト16の張力が減少すると、ねじりコイルばね14のばね力によっ てプーリ支持体10はベルト張り側に揺動しようとする。このとき、摩擦部材2 0は円筒部10bとの接触によってくさび形空間19の広幅部に向けて押し出さ れて円筒部10bと摩擦部材20の接触部における摩擦抵抗が減少する。このた め、プーリ支持体10はベルト張り側に速やかに揺動する。
【0024】 図1に示すように、前記ボルト2はフランジ2aを有し、そのフランジ2aと プーリ支持体10との間に係合板22が組込まれている。係合板22は、図6に 示すように、ボルト挿通孔23を有し、そのボルト挿通孔23の内周に突片24 が設けられ、その突片24と固定軸3の端部に形成した切欠部25との係合によ って係合板22は固定軸3に対して回り止めされている。
【0025】 係合板22のプーリ支持体10の端面と対向する内面には耐摩耗性樹脂層26 が形成されている。
【0026】 前記プーリ支持体10の端面にはピン孔27が形成され、そのピン孔27に着 脱自在に取付けられたピン28は、上記係合板22に設けたピン係合部22aに 対して係合可能となっている。
【0027】 ここで、ピン係合部22aは、図6に示すように、突片であってもよく、ある いは、図7に示すように、孔であってもよい。そのピン係合部22aにピン28 を係合させることによって、ねじりコイルばね14はねじり状態に保持されてプ ーリ支持体10はベルト弛み側に揺動された状態に保持される。
【0028】 オートテンショナは、ピン28とピン係合部22aとの係合状態において、ボ ルト2の締付けによりエンジンブロック1に組付けられる。その組付け後、ピン 28はピン孔27から引き抜かれる。ピン28の引き抜きにより、ねじりコイル ばね14の弾力によりプーリ支持体10がベルト張り側に揺動し、プーリ13が ベルト16に押し付けられ、ベルト16に適正な張力が付与される。
【0029】 上記のように、係合板22の内面に耐摩耗性樹脂層26を設けたことにより、 係合板22がすべり軸受としての機能を発揮し、プーリ13からプーリ支持体1 0に伝達されるスラスト力を上記係合板22で支持することができ、図8に示す スラストワッシャ36の組込みを不要とすることができる。
【0030】
【考案の効果】
以上のように、この考案に係るオートテンショナにおいては、プーリ支持体を 固定軸に対して回り止めする係合板の内面に耐摩耗性樹脂層を設けたので、上記 係合板によってプーリ支持体のスラスト力を受けることができ、スラストワッシ ャの組込みを不要とすることができる。
【0031】 このため、部品点数が少なくなり、組立ての容易化と、コストの低減とを図る ことができると共にプーリ支持体と係合板とは耐摩耗性樹脂層を介して接触する ため、フレッティング摩耗することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るオートテンショナの一実施例を
示す縦断正面図
【図2】図1の左側面図
【図3】図1のIII −III 線に沿った断面図
【図4】図1のIV−IV線に沿った断面図
【図5】図1のV−V線に沿った断面図
【図6】同上の係合板の部分を示す分解斜視図
【図7】同上の係合板の他の例を示す斜視図
【図8】従来のオートテンショナを示す縦断正面図
【符号の説明】
1 エンジンブロック 2 ボルト 2a フランジ 3 固定軸 10 プーリ支持体 13 プーリ 14 ねじりコイルばね 22 係合板 26 耐摩耗性樹脂層 28 ピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトの締付けによって基台に固定され
    た固定軸と、その固定軸によって円筒形外面に対する偏
    心位置が回動自在に支持されたプーリ支持体と、そのプ
    ーリ支持体の外側に回転自在に支持されたプーリと、前
    記プーリ支持体をベルト張り側に揺動させてプーリをベ
    ルトに押し付けるねじりコイルばねとから成り、前記プ
    ーリ支持体の反基台の端面にピンを着脱自在に取付け、
    前記ボルトのフランジとプーリ支持体との間に上記ピン
    との係合によってプーリ支持体を固定軸に対して回り止
    めする係合板を設けたオートテンショナにおいて、前記
    係合板のプーリ支持体と対向する内面に耐摩耗性樹脂層
    を一体的に設けたことを特徴とするオートテンショナ。
JP4205693U 1993-07-30 1993-07-30 オートテンショナ Pending JPH0710592U (ja)

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JP4205693U JPH0710592U (ja) 1993-07-30 1993-07-30 オートテンショナ

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JP4205693U JPH0710592U (ja) 1993-07-30 1993-07-30 オートテンショナ

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JPH0710592U true JPH0710592U (ja) 1995-02-14

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JP4205693U Pending JPH0710592U (ja) 1993-07-30 1993-07-30 オートテンショナ

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