JPH07105219A - 機械翻訳装置 - Google Patents

機械翻訳装置

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JPH07105219A
JPH07105219A JP5249203A JP24920393A JPH07105219A JP H07105219 A JPH07105219 A JP H07105219A JP 5249203 A JP5249203 A JP 5249203A JP 24920393 A JP24920393 A JP 24920393A JP H07105219 A JPH07105219 A JP H07105219A
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JP
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JP5249203A
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Inventor
Akiko Oosuga
大須賀亜紀子
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適切に翻訳された文章や語句、または、翻訳
後に再編集された文章や語句を文例として記憶して、翻
訳作業中にかかる文例を参照可能とすることで、翻訳作
業の効率化と訳文の均質化とを図ること。 【構成】 文例記憶メモリ14bに記憶された文例を検
索する場合、まず、マウス3により検索する文例が指定
され(S42)、指定された文例が検索バッファ14c
に書き込まれる(S43)。文例検索プログラム13f
に基づき、CPU12は、文例記憶メモリ14bから記
憶されている文例を読み出して、読出バッファ14dに
書き込み(S44)、検索バッファ14cのデータと部
分一致の検索をする(S46)。部分一致した読出バッ
ファ14dのデータは、文例バッファ14eに書き込ま
れ(S47)、文例表示制御プログラム13gにより、
CRTディスプレイ8に対訳で表示される(S48)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械翻訳装置に係り、特
に、翻訳され、また、翻訳後に再編集された文章や語句
を文例として記憶し、かかる文例を翻訳作業時に参照可
能とすることで、翻訳作業の効率化と訳文の均質化とを
図ることができる機械翻訳装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータを利用して入力され
た原文を自動的に機械翻訳する機械翻訳装置が注目され
ている。この機械翻訳装置は、基本的には入力された原
文を形態素解析、構文解析する等して語句等の所定の処
理単位に区分し、その処理単位ごとに訳語を検出し、こ
れを所定の規則にしたがって結合するなどして、その訳
文を得るように構成されている。
【0003】ところが、自然言語については未だに意味
解釈技術が充分確立されていないこともあって、適切な
訳文を確実に得ることははなはだ困難である。人間の言
語活動は、発話の状況や文脈から意味を判断したり、同
一の内容を様々に表現したりする柔軟なものである。ま
た、人によって表現の好みが違ったり、文の種類によっ
て表現の傾向が異なる場合もあるからである。
【0004】このため、従来の機械翻訳装置では、翻訳
の結果として得られた訳文を、ユーザーが適切な訳文
に、毎回、再編集しなければならなかった。
【0005】ところで、訳文の訳語や訳質を揃える訳文
の均質化は、訳文の出来具合いに大きく影響する。均質
化された訳文は、非常に完成度の高いものとなる。しか
し、前述の通り、翻訳作業には、毎回、再編集が必要と
なるので、一人の翻訳者が短い文書を翻訳する場合に
は、おおよそ訳文を均質化することは可能であるが、一
人の翻訳者が長い文書を翻訳する場合や、複数の翻訳者
が一つの文書を分担して翻訳する場合には、訳文を均質
化することはきわめて困難である。
【0006】このため、訳文の均質化を図ろうとするユ
ーザーは、同じ様な入力文に対して過去の翻訳ではどの
ような訳文にしたかをその都度調べる必要があり、かか
る場合にユーザーは、翻訳作業を中断して現在翻訳作業
中の翻訳画面をスクロールし、過去の翻訳結果をその都
度参照しなければならなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、再編集
の際に、翻訳作業を中断して現在翻訳作業中の翻訳画面
をスクロールし、過去の翻訳結果をその都度参照するこ
とは、翻訳作業の効率をきわめて悪くするという問題点
があった。一方、過去の翻訳結果を参照せずに翻訳作業
を続ければ、訳文の均質化は図れず、出来上がった訳文
の質が悪くなってしまうという問題点があった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、適切に翻訳された文章や語句、
または、翻訳後に再編集された文章や語句を文例として
記憶して、翻訳作業中にかかる文例を参照可能とするこ
とで、翻訳作業の効率化と訳文の均質化とを図ることが
できる機械翻訳装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の機械翻訳装置は、図1に示すように、文字
や各種指示を入力するための入力手段と、前記入力手段
により入力された文字からなる原文を翻訳する翻訳手段
と、前記入力手段により入力された文字や前記翻訳手段
により翻訳された訳文などを表示するための表示手段
と、前記翻訳手段により翻訳された訳文と原文とを対訳
で前記表示手段に表示するための対訳表示制御手段とを
備え、更に、前記入力手段により指定された文章や語句
を文例として対訳で記憶する文例記憶手段と、前記文例
記憶手段に記憶された文例を、原文または訳文について
検索する文例検索手段と、前記文例検索手段によって検
索された文例を前記表示手段に表示させる文例表示制御
手段とを備えている。
【0010】尚、前記文例表示制御手段は、前記文例検
索手段によって検索された文例を前記表示手段に対訳で
表示するように構成されていてもよい。
【0011】前記文例検索手段は、文字列部分一致によ
り検索するように構成されていてもよい。
【0012】前記文例記憶手段に記憶される文例は、前
記対訳表示制御手段によって前記表示手段に表示される
文章や語句の中から、前記入力手段により指定されるよ
うに構成されていてもよい。
【0013】前記文例記憶手段は、文例と関連つけて、
前記入力手段より入力された該文例に関する説明文を記
憶するとともに、前記文例表示制御手段は、前記文例検
索手段によって検索された文例と前記説明文とを共に表
示するように構成されていてもよい。
【0014】
【作用】上記の構成を有する本発明の機械翻訳装置によ
れば、入力手段により文字や各種指示が入力され、翻訳
手段は入力手段により入力された文字からなる原文を翻
訳する。対訳表示制御手段は翻訳手段により翻訳された
訳文と原文とを対訳で表示手段に表示するための制御を
行ない、表示手段は入力手段により入力された文字や翻
訳手段により翻訳された訳文などを表示する。
【0015】一方、文例記憶手段は入力手段により指定
された文章や語句を文例として対訳で記憶し、文例検索
手段は文例記憶手段に記憶された文例を、原文または訳
文について検索する。そして、文例表示制御手段は文例
検索手段によって検索された文例を表示手段に表示する
ための制御を行なう。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例である機
械翻訳装置を図面を参照して説明する。本実施例は、日
本語から英語への翻訳を行なう機械翻訳装置に、本発明
を適用した場合のものである。
【0017】図2は、本実施例の機械翻訳装置1の構成
を示す制御系のブロック図である。同図に基づいて、先
ず、この機械翻訳装置1の構成を説明する。
【0018】この機械翻訳装置1は、基本的に、入力手
段としてのキーボード2及びマウス3と、プリンタ5を
有する印字装置4と、表示手段としての表示装置7と、
制御装置Cとから構成されている。
【0019】キーボード2は、日本語や英語の文章の入
力が可能であり、アルファベットキーや数字キーや記号
キーなどの文字キー、入力した複数のアルファベット文
字からなるローマ字入力をひらがなや漢字に変換するた
めの変換キー、リターンキー、スペースキー、その他翻
訳処理に必要な機能キーが設けられている。また、マウ
ス3は、表示画面上で各種の操作の指示を行なうポイン
ティングデバイスであり、操作の指示を行なう実行キー
と、そのキャンセルを行なう実行解除キーが設けられて
いる。
【0020】印字装置4は、用紙に印刷を行なうための
プリンタ5と、これを駆動制御するプリンタ駆動回路6
とから構成され、また、表示装置7は、日本語や英語の
文章を複数行分表示可能なCRTディスプレイ(CR
T)8と、これを表示制御するCRTコントローラ(C
RTC)9とから構成されている。
【0021】そして、キーボード2と、マウス3と、プ
リンタ駆動回路6と、CRTコントローラ9とが、制御
装置Cの入出力インターフェイス10に、それぞれ接続
されている。
【0022】制御装置Cは、CPU12と、このCPU
12にデータバスなどのバス11を介して接続された入
出力インターフェイス10、ROM13及びRAM14
とから構成されている。
【0023】ROM13には、辞書メモリ13aと、翻
訳手段としての翻訳プログラム13b、編集プログラム
13c、対訳表示制御手段としての対訳表示制御プログ
ラム13d、文例指定プログラム13e、文例検索手段
としての文例検索プログラム13f、文例表示制御手段
としての文例表示制御プログラム13g、などの各種制
御プログラムが格納されている。
【0024】辞書メモリ13aには、多数の日本語の言
葉の各々に関して、対応する英語の単語のスペルデータ
や品詞などを含む言語情報データが格納されている。
【0025】翻訳プログラム13bは、日本語の文章を
英語の訳文に翻訳処理するためのものである。編集プロ
グラム13cは、日本語の原文や翻訳された訳文の再編
集処理を行なうためのものである。対訳表示制御プログ
ラム13dは、原文と訳文とをCRTディスプレイ8に
対訳で表示するための処理を行なうためのものである。
文例指定プログラム13eは、文例記憶メモリ14bに
記憶しようとする文例の指定処理を行なうためのもので
ある。文例検索プログラム13fは、文例記憶メモリ1
4bに記憶される文例を、原文または訳文について検索
処理するためのものである。そして、文例表示制御プロ
グラム13gは、文例検索プログラム13fで検索され
た文例を、CRTディスプレイ8に対訳で表示するため
の処理を行なうためのものである。
【0026】RAM14には、ワークメモリ14a、文
例記憶手段としての文例記憶メモリ14b、検索バッフ
ァ14c、読出バッファ14d、文例バッファ14e、
の各メモリが設けられている。
【0027】ワークメモリ14aは、翻訳などの各種の
処理において、様々なデータが一時的に記憶されたり、
計算領域として使用されたりする。文例記憶メモリ14
bは、文例指定プログラム13eで指定された文例を、
原文と訳文の対訳で記憶する。検索バッファ14cは、
文例検索の際に、キーボード2またはマウス3から入力
された検索しようとする文例を、原文または訳文のいず
れかについて記憶する。読出バッファ14dは、同じく
文例検索の際に、文例記憶メモリ14bから読み出され
た検索される文例を、原文と訳文の1組単位で記憶す
る。文例バッファ14eは、検索バッファ14cのデー
タが、読出バッファ14dのデータと、一致するか、又
は、含まれる場合に、その読出バッファ14dのデータ
を累積的に記憶する。
【0028】ここで、翻訳処理は、一般的な処理と同様
なので、簡単に説明する。まず、日本語の文章につい
て、助詞を含む複数の単語(言葉)に分解し、単語の組
合せ検索処理、主語や述語の認識処理、英語用構文作成
処理、辞書引きによる単語の翻訳処理などの複数処理が
順次実行され、そして、英語の訳文が作成される。
【0029】次に、以上のように構成された機械翻訳装
置1の制御装置Cで行なわれる文例記憶処理、及び、文
例検索処理について、図3乃至図7を参照して説明す
る。
【0030】図3は、文例記憶処理を示したフローチャ
ートである。まず、図3に基づいて、文例を文例記憶メ
モリ14bに記憶させる文例記憶処理について説明す
る。
【0031】文例記憶処理は、CRTディスプレイ8に
表示される文例指定領域54が、マウス3により操作さ
れることによって実行される(ステップ30(以降単に
S30と記す。他のステップも同じ))。通常、文例の
記憶は、翻訳や翻訳後の再編集により適切な訳文が得ら
れた場合に、ユーザーにより実行される。
【0032】ここで、文例指定領域54が設けられるC
RTディスプレイ8の表示画面の構成を、図5に基づい
て、説明する。図5は、対訳表示制御プログラム13d
により、日本語の原文と英語の訳文とが、CRTディス
プレイ8に対訳で表示された表示画面(以下「対訳表示
画面50」という)の構成を示した図である。
【0033】対訳表示画面50は、日本語の原文を表示
する原文表示欄51と、英語の訳文を表示する訳文表示
欄52と、マウス3により各種の操作の指示が与えられ
るメニュー欄53とから構成される。メニュー欄53に
は、文例記憶処理(S30)の実行を開始するための文
例指定領域54と、文例検索処理(S40)の実行を開
始するための文例検索領域55など、各種の操作領域が
設けられている。
【0034】この対訳表示画面50の文例指定領域54
が、マウス3によって操作されることで、図3の文例記
憶処理(S30)の実行が開始される。文例記憶処理
(S30)の実行が開始されると、CPU12は、ま
ず、文例指定プログラム13eを読み出して、CRTデ
ィスプレイ8の画面上の所定の位置に「文例として記憶
する文をマウスで指定して下さい」という文例指定の指
示メッセージを表示し(S31)、ユーザーによって、
記憶しようとする文例の指定がなされるまで、入力待ち
の状態に入る(S32:N)。
【0035】マウス3により、記憶しようとする文例の
始端と終端とが、CRTディスプレイ8の画面上で指定
されると、記憶しようとする文例が定まる(S32:
Y)。なお、この記憶しようとする文例の指定は、キー
ボード2の文字キー入力により文例の全データを入力す
ることにより行なうことも可能である。しかし、マウス
3によりCRTディスプレイ8の画面上に表示される文
字の中から、記憶しようとする文例を指定すれば、キー
ボード2による文例の全データの入力の労力を省くこと
ができるので、文例指定の操作性をより向上させること
ができる。
【0036】記憶しようとする文例が指定されると、ま
ず、指定された文例のうち日本語の原文だけが、文例記
憶メモリ14bに書き込まれる(S33)。
【0037】ここで、文例記憶メモリ14b内における
文例の記憶状態を、図6に基づいて、説明する。図6
は、文例記憶メモリ14bの文例の記憶状態を示した図
である。
【0038】文例記憶メモリ14bには、文例のうちの
日本語の原文を記憶する原文記憶行61と、対応する英
語の訳文を記憶する訳文記憶行62とが、交互に設けら
れている。各文例は、日本語の原文、英語の訳文の順に
記憶される。すなわち、奇数行目には日本語の原文が記
憶され、対応する英語の訳文は次行の偶数行目に記憶さ
れる。各行は、改行コード63で区切られた一連の文字
列データから構成され、改行コード63は、各行の区切
りとなっている。また、文例記憶メモリ14bのデータ
の最後尾には、データの終端を表わすエンドコード64
が記憶されている。
【0039】この文例記憶メモリ14bに、指定された
文例の日本語の原文が、エンドコード64の位置からメ
モリの終端方向に向かって、書き込まれる(S33)。
このとき、エンドコード64は上書きされて、一旦消滅
する。また、書き込まれた原文の最終データの次の位置
には、改行コード63が挿入され、原文記憶行61の区
切りが示される。
【0040】次に、指定された文例の英語の訳文が、既
に書き込まれた原文の改行コード63の次の位置からメ
モリの終端方向に向かって、書き込まれる(S34)。
また、書き込まれた訳文の最終データの次の位置には、
原文の場合と同様に、改行コード63が挿入され、訳文
記憶行62の区切りが示される。
【0041】訳文の改行コード63の次の位置には、一
旦、上書きされて消滅したエンドコード64が挿入され
る。これにより、文例記憶メモリ14bのデータの終端
位置が更新され、文例記憶処理が終了する(S35)。
【0042】なお、文例記憶処理(S30)において、
記憶しようとする文例の指定は、一文全体でなくとも文
の一部分でも可能であるので、必要最小限の部分だけを
文例として記憶することができる。よって、一文のうち
一部分のみが異なるような文がいくつか有った場合にお
いても、いたずらにその全ての文を記憶する必要がな
く、必要な共通部分のみを文例として記憶すればいいの
で、文例の記憶操作を最小限にすることができるととも
に、文例記憶メモリ14bの容量も小さなものとするこ
とができる。
【0043】この文例記憶処理(S30)は、翻訳作業
の間に文例指定領域54が操作されることにより、随時
実行されるので、必要な文例を簡単に記憶することがで
き、操作性が向上される。
【0044】次に、図4に基づいて、文例記憶メモリ1
4bに記憶された文例を検索し、その結果をCRTディ
スプレイ8に表示する文例検索処理について説明する。
図4は、文例検索処理を示したフローチャートである。
【0045】文例検索処理は、図5に図示される対訳表
示画面50のCRTディスプレイ8に表示される文例検
索領域55が、マウス3により操作されることによって
実行される(S40)。訳文の均質化を図るため、翻訳
作業中に、過去の訳文を参照する場合に、ユーザーによ
り実行される。
【0046】文例検索処理(S40)の実行が開始され
ると、CPU12は、まず、文例検索プログラム13f
を読み出して、CRTディスプレイ8の画面上の所定の
位置に「検索する文例をマウスで指定して下さい」と、
検索しようとする文例指定の指示メッセージを表示し
(S41)、ユーザーによって、検索しようとする文例
の指定がなされるまで、入力待ちの状態に入る(S4
2:N)。
【0047】マウス3により、検索しようとする文例の
始端と終端とが、CRTディスプレイ8の画面上で指定
されると、検索しようとする文例の指定が完了する(S
42:Y)。そして、指定された文例は、検索バッファ
14cに書き込まれる(S43)。ここで、マウス3に
より指定された文例が、日本語の原文の場合には、原文
だけが検索バッファ14cに書き込まれ、一方、英語の
訳文の場合には、訳文だけが検索バッファ14cに書き
込まれる。すなわち、検索バッファ14cに書き込まれ
る文例は、原文または訳文のいずれか一方である。
【0048】なお、この検索しようとする文例の指定
は、キーボード2の文字キー入力により文例の全データ
を入力することにより行なうことも可能である。しか
し、マウス3によりCRTディスプレイ8の画面上に表
示される文字の中から、検索しようとする文例を指定す
れば、キーボード2による文例の全データの入力の労力
を省くことができるので、検索する文例指定の操作性を
より向上させることができる。
【0049】次に、CPU12は、文例記憶メモリ14
bの先頭から2行単位で文例を読み出して、これを読出
バッファ14dに書き込む(S44)。読出バッファ1
4dに書き込まれる2行は、日本語の原文が1行と、そ
の英語の訳文が1行である。なお、文例記憶メモリ14
bに文例が全く記憶されていない場合や、文例記憶メモ
リ14bに記憶されている文例がすべて検索されてしま
った場合には、読出バッファ14dにはエンドコード6
4が書き込まれ、これ以上、文例記憶メモリ14bに検
索される文例のないことが示される。
【0050】読出バッファ14dに文例記憶メモリ14
bから文例が書き込まれると、まず、読出バッファ14
dのデータがエンドコード64かどうか調べられる(S
45)。文例記憶メモリ14bに記憶される全ての文例
が、検索されたかどうかを判断するためである。すなわ
ち、読出バッファ14dに書き込まれたデータがエンド
コード64であれば、文例記憶メモリ14bに記憶され
る全ての文例が検索されたことがわかる。
【0051】読出バッファ14dのデータがエンドコー
ド64でなければ(S45:N)、検索バッファ14c
のデータと読出バッファ14dのデータが比較される
(S46)。そして、検索バッファ14cのデータが、
読出バッファ14dのデータと、一致するか、又は、含
まれる場合には(S46:Y)、読出バッファ14dに
記憶されている文例は検索対象の文例であるので、読出
バッファ14dのデータを、日本語の原文及び英語の訳
文の2行とも、文例バッファ14eに書き込む(S4
7)。なお、文例バッファ14eへの書き込みは、累積
的に行なわれる。すなわち、先に記憶されている検索さ
れた文例を消去することなく、追加される形式で書き込
まれる。
【0052】文例バッファ14eへの書き込みが終わる
と、次の文例を検索すべく、S44へその処理を移す。
【0053】一方、S46にて、検索バッファ14cの
データが、読出バッファ14dのデータと、一致もせ
ず、かつ、含まれもしない場合には(S46:N)、読
出バッファ14dに記憶されている文例は検索対象の文
例ではないので、文例バッファ14eには何も書き込ま
ず、次の文例を検索するために、S44へその処理を移
す。
【0054】なお、検索バッファ14cのデータと読出
バッファ14dのデータとの比較は、検索バッファ14
cのデータが日本語の原文の場合には、検索バッファ1
4cのデータは読出バッファ14dの原文のデータと比
較され、検索バッファ14cのデータが英語の訳文の場
合には、読出バッファ14dの訳文のデータと比較され
る。
【0055】さて、S45にて、読出バッファ14dの
データがエンドコード64であれば(S45:Y)、文
例記憶メモリ14bに記憶される全ての文例の検索は終
了されたので、文例表示制御プログラム13gにより、
文例バッファ14eのデータがCRTディスプレイ8に
対訳で表示され(S48)、文例検索処理が終了する
(S49)。
【0056】ここで、文例検索処理の結果、CRTディ
スプレイ8に表示される表示画面の構成を、図7に基づ
いて、説明する。図7は、文例検索処理の結果、検索さ
れた文例の日本語の原文と英語の訳文とが、文例表示制
御プログラム13gにより、CRTディスプレイ8に対
訳で表示された表示画面(以下「文例表示画面70」と
いう)の構成を示した図である。
【0057】文例表示画面70は、文例のうちの日本語
の原文を表示する原文文例表示欄71と、英語の訳文を
表示する訳文文例表示欄72とから構成される。文例表
示画面70には、網掛け模様付きで表示される網掛け部
分73を備えている。この網掛け部分73は、検索され
た文例の原文または訳文のうち、検索対象となった部分
を示している。このように、検索対象となった部分だけ
が、網掛け部分73として、他の部分と区別されて表示
されるので、ユーザーは検索対象を明確に把握できる。
なお、この網掛け部分73の表示は、点滅によるブリン
ク表示や、反転によるリバース表示などとすることも可
能である。
【0058】図7では、検索対象とされた文例は原文の
「部品の共通化」であり、検索された文例は、対訳で表
示されている3つの文例である。よって、検索対象とさ
れた原文文例表示欄71の「部品の共通化」の部分だけ
が、網掛け部分73として、網掛け表示されている。
【0059】なお、仮に、検索対象とされた文例が、英
語の訳文の「the unification of
the parts」である場合には、訳文文例表示欄
72の「the unification of th
e parts」の部分だけが、網掛け部分73とし
て、表示される。
【0060】この文例検索処理(S40)は、翻訳作業
の間に文例検索領域55が操作されることにより、随時
実行される。よって、参照しようとする文例を、簡単に
検索することができ、操作性の向上と訳文の均質化を図
ることができる。
【0061】次に、本実施例の機械翻訳装置の変形例に
ついて、図8及び図9を参照して説明する。なお、上記
実施例と同一の部分は、同一の番号を付して、その説明
は省略し、異なる部分のみ説明する。
【0062】この変形例は、文例を記憶する際に、記憶
する文例に関する説明文を、文例とともに関連つけて、
文例記憶メモリ14bに記憶し、文例検索処理の後は、
検索された文例とその説明文とをともに、CRTディス
プレイ8に表示するものである。ここで、文例に関する
説明文とは、ユーザーにより入力される文例の概要であ
り、ユーザーによる文例についての覚書でもある。
【0063】図8は、文例を記憶する際に、その文例に
関する説明文を入力した後のCRTディスプレイ8の表
示画面の構成を示した図である。
【0064】原文表示欄51及び訳文表示欄52の下方
に、説明文入力欄81が設けられている。この説明文入
力欄81の「コメント:」以降のところに、ユーザーに
より、文例に関する説明文が入力される。図8では、説
明文として「makingparts common
修正」と、ユーザーにより入力された状態が示されてい
る。
【0065】図8の中で、網掛け模様付きで表示されて
いる部分82、83は、記憶しようとして指定された文
例の原文と訳文である。よって、説明文入力欄81に入
力された説明文が、どの文例と関連つけて記憶されるの
かは、表示画面を見るだけで認識可能である。
【0066】文例は、文例記憶メモリ14bに、1文例
3行単位で記憶される。1行目には日本語の原文が記憶
され、2行目には英語の訳文が記憶される。そして、3
行目には、文例に関する説明文が記憶される。説明文
は、説明文入力欄81に、ユーザーにより入力されたも
のである。
【0067】なお、説明文のない文例については、英語
の訳文の改行コード63の次の位置に、続けて、改行コ
ード63が挿入されて、3行目は空白行とされる。この
ように、1文例3行単位で文例記憶メモリ14bに記憶
されるので、行数を3で割った余りの数により、日本語
の原文、英語の訳文、文例の説明文の3つを、それぞれ
区別することができる。
【0068】図9は、文例検索処理の結果、検索された
文例の日本語の原文、英語の訳文、及び、その説明文
が、文例表示制御プログラム13gにより、CRTディ
スプレイ8に対訳で表示された表示画面(以下「説明文
付文例表示画面90」という)の構成を示した図であ
る。
【0069】説明文付文例表示画面90は、縦方向に3
分割された3画面より構成される。左画面は、検索され
た文例のうち日本語の原文が表示される原文文例表示欄
71であり、中央画面は、検索された文例のうち英語の
訳文が表示される訳文文例表示欄72である。そして、
右画面は、検索された文例に関する説明文92が表示さ
れる説明文表示欄91である。
【0070】図9では、検索対象とされた文例は原文の
「部品の共通化」であり、検索された文例は、対訳で表
示されている3つの文例である。検索対象とされた原文
文例表示欄71の「部品の共通化」の部分は、網掛け部
分73として、網掛け模様付きで表示されている。
【0071】また、説明文92は、表示されている3つ
の文例のうち、最も上方に表示された文例についてのみ
記憶されているので、説明文表示欄91のうち、最も上
方に表示される文例に対応する位置にのみ説明文92が
表示され、他の2つの文例に対応する位置には、説明文
92が表示されず、空白となっている。
【0072】このように、文例を説明文と関連して記憶
する機械翻訳装置では、検索された文例を参照する際
に、文例を説明文92とともに参照できるので、検索さ
れた文例の意味内容が即座にわかり、その結果、検索結
果の参照作業の効率化を図ることができる。
【0073】上記の2つの実施例に示すように、本実施
例の機械翻訳装置によれば、適切に翻訳された文章や語
句、または、翻訳後に再編集された文章や語句を文例と
して記憶して、翻訳作業中にかかる文例を参照可能とし
たので、翻訳作業の効率化と訳文の均質化とを図ること
ができる。
【0074】また、検索された文例は表示画面に対訳で
表示されるので、原文と訳文との対応関係が明確に把握
でき、検索結果の参照が容易になる。さらに、文例の検
索は文字列部分一致でなされるので、広範囲に、希望す
る文例を検索することができる。
【0075】文例記憶メモリ14bに記憶しようとする
文例の指定や、検索しようとする文例の指定を、対訳表
示画面50上に表示される文章や語句の中から、その範
囲を指定して行なうことにより、キーボードで全データ
を入力する場合に比べて、入力操作の効率化を図ること
ができる。
【0076】さらに、文例と関連つけてその文例の説明
文を記憶し、かつ、文例の検索結果を表示する際に、文
例とあわせてその説明文を表示画面に表示することによ
り、検索された文例を参照する際に、その文例の意味内
容を、即座に理解可能とし、その結果、検索結果の参照
作業の効率化を図ることができる。
【0077】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更改良が可能
であることは容易に推察できるものである。
【0078】例えば、文例記憶メモリ14bに記憶され
ている文例を、表示画面に対訳で一覧表示することも可
能であるし、また、文例の検索結果や文例記憶手段に記
憶されている文例を、印字装置4により、用紙に印刷す
ることも可能である。
【0079】文例に関連つけて記憶する説明文について
も、文例を記憶した日時や、その文例を含んでいたファ
イル名などを、その説明文とあわせて記憶するようにし
てもよい。
【0080】文例の指定は、マウス3によりその始端と
終端とを指定することにより行なったが、キーボード2
のカーソルキー及びリターンキーを操作することにより
行なうようにしてもよい。
【0081】本実施例では、対訳表示画面50と文例表
示画面70とは択一的に表示され、両者は一度に、CR
Tディスプレイ8の表示画面上に表示されない。しか
し、CRTディスプレイ8の表示画面を複数に分割し
て、両者を一度に表示することも可能である。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したことから明かなように、本
発明の機械翻訳装置によれば、適切に翻訳された文章や
語句、または、翻訳後に再編集された文章や語句を文例
として記憶して、翻訳作業中にかかる文例を参照可能と
したので、翻訳作業の効率化と訳文の均質化とを図るこ
とができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施例の機械翻訳装置の制御系のブロック図
である。
【図3】文例記憶処理を示したフローチャートである。
【図4】文例検索処理を示したフローチャートである。
【図5】日本語の原文と英語の訳文とが、対訳で表示さ
れた表示画面の構成を示した図である。
【図6】文例記憶メモリ内での文例の記憶状態を示した
図である。
【図7】文例検索処理の結果、検索された文例の日本語
の原文と英語の訳文とが、対訳で表示された表示画面の
構成を示した図である。
【図8】文例を記憶する際に、その文例に関する説明文
を入力した後の表示画面の構成を示した図である。
【図9】文例検索処理の結果、検索された文例の日本語
の原文、英語の訳文、及び、その説明文が、対訳で表示
された表示画面の構成を示した図である。
【符号の説明】
1 機械翻訳装置 2 キーボード 3 マウス 7 表示装置 8 CRTディスプレイ 9 CRTコントローラ 13b 翻訳プログラム 13d 対訳表示制御プログラム 13f 文例検索プログラム 13g 文例表示制御プログラム 14b 文例記憶メモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や各種指示を入力するための入力手
    段と、前記入力手段により入力された文字からなる原文
    を翻訳する翻訳手段と、前記入力手段により入力された
    文字や前記翻訳手段により翻訳された訳文などを表示す
    るための表示手段と、前記翻訳手段により翻訳された訳
    文と原文とを対訳で前記表示手段に表示するための対訳
    表示制御手段とを備えた機械翻訳装置において、 前記入力手段により指定された文章や語句を文例として
    対訳で記憶する文例記憶手段と、 前記文例記憶手段に記憶された文例を、原文または訳文
    について検索する文例検索手段と、 前記文例検索手段によって検索された文例を前記表示手
    段に表示させる文例表示制御手段とを備えたことを特徴
    とする機械翻訳装置。
  2. 【請求項2】 前記文例表示制御手段は、前記文例検索
    手段によって検索された文例を前記表示手段に対訳で表
    示することを特徴とする請求項1記載の機械翻訳装置。
  3. 【請求項3】 前記文例検索手段は、文字列部分一致に
    より検索することを特徴とする請求項1から2記載の機
    械翻訳装置。
  4. 【請求項4】 前記文例記憶手段に記憶される文例は、
    前記対訳表示制御手段によって前記表示手段に表示され
    る文章や語句の中から、前記入力手段により指定される
    ことを特徴とする請求項1から3記載の機械翻訳装置。
  5. 【請求項5】 前記文例記憶手段は、文例と関連つけ
    て、前記入力手段より入力された該文例に関する説明文
    を記憶するとともに、 前記文例表示制御手段は、前記文例検索手段によって検
    索された文例と前記説明文とを共に表示することを特徴
    とする請求項1から4記載の機械翻訳装置。
JP5249203A 1993-10-05 1993-10-05 機械翻訳装置 Pending JPH07105219A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017188606A3 (ko) * 2016-04-27 2018-09-07 삼성전자 주식회사 부가 정보를 제공하는 단말 장치 및 제공 방법

Cited By (2)

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