JPH0710499U - 合成樹脂製ポンプケーシング - Google Patents

合成樹脂製ポンプケーシング

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JPH0710499U
JPH0710499U JP4099093U JP4099093U JPH0710499U JP H0710499 U JPH0710499 U JP H0710499U JP 4099093 U JP4099093 U JP 4099093U JP 4099093 U JP4099093 U JP 4099093U JP H0710499 U JPH0710499 U JP H0710499U
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JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
casing
synthetic resin
pump casing
bonding
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Pending
Application number
JP4099093U
Other languages
English (en)
Inventor
泰孝 藤田
俊也 都築
Original Assignee
株式会社川本製作所
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Publication date
Application filed by 株式会社川本製作所 filed Critical 株式会社川本製作所
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ケーシング分割部材を接着剤または超音波接着
により接合する場合、接着面積を増して接着強度を増
し、接着剤や溶融樹脂が接着面からはみ出すことがない
合成樹脂製ポンプケーシングを提供する。 【構成】合成樹脂により形成されたケーシング分割部材
21、22を、接着剤24や超音波接着により接合した
合成樹脂製ポンプケーシング1において、上記分割部材
21、22の相互接着面21a、22aの少なくとも一
方に、複数、または全周に亘り連続する凹部23を形成
した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、合成樹脂製ポンプケーシングに係り、特にポンプケーシングを分割 し、この分割部材を相互に接着した接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
海水や化学液等を取り扱うポンプは、ポンプケーシングを鋳鉄やステンレス等 の金属材料によって構成するとケーシングが海水や化学液に触れて早期に錆や腐 食を生じる不具合がある。このため、ケ−シングを合成樹脂材料により形成した ポンプが知られている。
【0003】 しかしながら、樹脂製ポンプケーシングの場合、鋳造成形のように中子を使用 することができないため、複雑な形状の場合はケーシングを複数に分割し、これ ら分割部材を相互に接合して構成するようになっている。複数のケーシング分割 部材を接合する場合、これらケーシング分割部材相互をボルトにより締結する構 造が知られているが、ボルトを用いる結合構造は、ボルトを挿通する孔を形成す る必要があり、この挿通孔を設けるために格別なフランジや肉厚部を設けなけれ ばならにので、ケーシングの外径が大きくなる不具合があり、また複数のボルト の締め付け作業に手間を要するなどの欠点もある。
【0004】 このような不具合を解消するためには、上記ボルトの使用に代わって、上記複 数のケーシング分割部材を分割面で直接に接着する方が有利である。つまり、複 数のケーシング分割部材を接着剤または超音波接着により直接に接合すれば、格 別なフランジなどの結合部を必要とせず、しかも接合作業が容易である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ケーシング分割部材を分割面で接着する場合、接着面積が小さ いと接着強度が不足する心配がある。 また、ケーシング分割部材を接着剤または超音波接着により接合する場合、接 着面相互を押し付けるので、硬化前の接着剤が押されて接着面からはみ出したり 、超音波により溶融した樹脂が流れて接着面から流れ出すことがあり、このよう にはみ出した接着剤や樹脂がポンプケーシングの外表面に流れ出すと外観を著し く損ない、また内部の流路側に流れると流路の表面に凹凸を生じ、流れの抵抗を 増すなどの不具合が心配される。
【0006】 したがって、本考案の目的とするところは、ケーシング分割部材を接着剤また は超音波接着により接合する場合、接着面積を増して接着強度を大きくするとと もに、接着剤や溶融樹脂が接着面からはみ出すことがない合成樹脂製ポンプケー シングを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、合成樹脂により形成されたケーシング分割 部材を、例えば接着剤または超音波接着等により相互に接合して構成した合成樹 脂製ポンプケーシングにおいて、上記分割部材の相互接着面における少なくとも 一方の接着面に複数、または全周に亘り連続する凹部を形成したことを特徴とす る。
【0008】
【作用】
上記の構成によれば、接着面に凹部を形成したので、接着剤や溶融樹脂が凹部 に流れこみ、接着面積が増して接着強度が大きくなるとともに、接着剤や溶融樹 脂が接着面からはみ出すことがなくなり、外観の低下や流路の抵抗を増すなどの 不具合を防止することができる。
【0009】
【実施例】
以下本考案について、図1および図2に示す第1の実施例にもとづき説明する 。 本実施例は水中ポンプに適用した例を示し、水中ポンプの全体図を図1に示す 。図において1はPPE樹脂等の合成樹脂からなるポンプケーシングであり、こ のポンプケーシング1は上部ケーシング21と下部ケーシング22とに分割され ており、これら分割された部材、つまり樹脂製上部ケーシング21と樹脂製下部 ケーシング22は後述する構造により相互に接合されている。
【0010】 上記ポンプケーシング1を構成する上部ケーシング21には、背面閉塞板2が 連結ボルト3…を介して連結されており、この背面閉塞板2には水中電動機4が 他の連結ボルト5…を介して連結されている。電動機4の駆動軸6は背面閉塞板 2を遊貫してポンプケーシング1内に導かれており、この導入端に樹脂製インペ ラ7がナット8により固定されている。インペラ7はポンプケーシング1内で水 平姿勢で回転される。駆動軸6は、メカニカルシール9によって背面閉塞板2と の間の液封がなされている。
【0011】 上記ポンプケーシング1を構成する下部ケーシング22には、上記インペラ7 と対向する位置に吸込口10が開口されており、この吸込口10から外部の液体 が吸い込まれる。なお、この場合、吸込口10の外部には図示しないストレーナ が設置されており、上記吸込口10に導入される流体はストレーナを通る過程で 濾過される。また、ポンプケーシング1を構成する上部ケーシング21には、一 側に偏った位置の上面に吐出口11が形成されており、この吐出口11には吐出 口フランジ12がボルト13…により連結されている。この吐出口フランジ12 には図示しない吐出管が連結される。
【0012】 上記樹脂製ポンプケーシング1を構成する上部ケーシング21と下部ケーシン グ22は、図2に詳しく示すようにして接着されている。すなわち、上部ケーシ ング21と下部ケーシング22の接着面21aおよび22aはそれぞれ他の箇所 に比べて若干肉厚に形成されており、これら接着面21aおよび22aは接着剤 24によって一体に接着されている。この場合、少なくとも一方の接着面、本実 施例では下部ケーシング22の接着面22aに、周方向に連続する溝形状の凹部 23または、周方向に不連続とした複数の凹部が形成されている。そして、上部 ケーシング21の接着面21aに接着剤24を塗布し、この接着剤24にて上部 ケーシング21と下部ケーシング22を接合してある。
【0013】 上記のような接合構造によれば、図2の(a)に示すように、上部ケーシング 21の接着面21aに接着剤24を塗布したのち、上部ケーシング21と下部ケ ーシング22の接着面21a、22aを相互に突き合わせ、互いに押して付け合 わせると、柔軟な接着剤24が伸びる。しかし、下部ケーシング22の接着面2 2aには凹部23を形成してあるから、押された接着剤24の余分な接着剤は、 図2の(b)に示すように凹部23に流れ込み、想像線25にて示すように、ポ ンプケーシング1の外面や内面に流れ出すことが防止、または軽減される。この ため、ポンプケーシング1の外面や内面に接着剤24のはみ出しが防止、または 軽減されるから、外観が向上し、かつ内側に流れることによる内面形状の乱れが 防止され、流動抵抗を増加させるなどの不具合がなくなる。
【0014】 しかも、下部ケーシング22に凹部23を形成したので、下部ケーシング22 の接着面22aの実質的接着面積が増し、接着剤24に対する接着強度が増すの で、上部ケーシング21と下部ケーシング22の接合強度が大きくなる。
【0015】 しかも、この場合、従来の接着剤を用いて接着する場合と同様な作業で接合で きるから作業性がよい。 なお、上記実施例では上部ケーシング21と下部ケーシング22を接着剤24 により接合した場合について説明したが、本考案はこれに限らず、超音波接着し てもよい。すなわち、超音波接着により上部ケーシング21と下部ケーシング2 2を接合する例を、第2の実施例として図3に示す。 図3の(a)において、上部ケーシング21の接着面21aには、超音波エネ ルギーが加えられた場合に溶融する溶着代(超音波代)となる突起30が形成さ れているとともに、下部ケーシング22の接着面22aには、内外2重の溝形状 をなす凹部23、23が形成されている。このような構成においては、上部ケー シング21と下部ケーシング22を衝合し、互いに押圧力を加えながら超音波エ ネルギーを与えると、超音波エネルギーが上記突起30に集中して加えられるの で、この突起30が溶融し、両接着面21a、22aの間に拡がる。この溶融し た溶着代30は、上部ケーシング21と下部ケーシング22が相互に押して付け られているので両接着面21a、22aの間で伸び、図3の(b)に示すように 下部ケーシング22の接着面22aに形成した内外の凹部23、23に流れ込む 。よって、溶融した溶着代30がポンプケーシング1の外面や内面に流れ出すこ とが防止、または軽減され、ポンプケーシング1の外面や内面に溶着代30がは み出すのが防止、または軽減される。
【0016】 したがってこの場合も、外観が向上し、かつ内側に流れることによる内面形状 の乱れが防止され、流動抵抗を増加させるなどの不具合がなくなる。しかも、下 部ケーシング22に凹部23、23を形成したので、下部ケーシング22の接着 面22aの実質的接着面積が増し、上部ケーシング21と下部ケーシング22の 接合強度が増加する。そして、この場合も、従来の超音波接着の場合と同様な作 業で接合できるため、作業性がよい。
【0017】 さらに、図4の(a)〜(c)はそれぞれ他の実施例を示す。 これら実施例は、いずれも超音波接着の例であるが、図4の(a)に示す第4 の実施例の場合は、接着面に形成する凹部23、23を上部ケーシング21の接 着面21aに、超音波エネルギーが加えられた場合に溶融する突起30とともに 形成した例である。図4の(b)に示す第5の実施例の場合は、接着面に形成す る凹部23、23を上部ケーシング21の接着面21aと下部ケーシング22の 接着面22aにそれぞれ、互いに内外方向へ離間して形成した例である。さらに 、図4の(c)に示す第6の実施例の場合は、突起30を相手の接着面に当接さ せた場合に突起30の外側に形成される隙間41の寸法L1 に比べて内側に形成 される隙間42の寸法L2 を大きくしてあり(L1 <L2 )、上記内側の隙間4 2に面して凹部23を形成した例である。この場合は、突起30の外側に形成さ れる隙間41の寸法L1 に比べて内側に形成される隙間42の寸法L2 を大きく してある(L1 <L2 )から、突起30が超音波により溶融した場合は広い隙間 42側に流れて凹部23に確実に流れ込み、接合の信頼性が高くなる。
【0018】 なお、上記実施例では本考案を水中ポンプに適用した例を示したが、本考案は これに限らず、地上で使用される各種ポンプの樹脂製ポンプケーシングに実施可 能である。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、ケーシング分割部材を接着剤または超音 波接着により接合する場合、接着面に凹部を形成したので、接着剤や溶融樹脂が 凹部に流れこみ、接着面積が増して接着強度が大きくなるとともに、接着剤や溶 融樹脂が接着面からはみ出すことがなくなり、外観の低下や流路の抵抗を増すな どの不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す水中ポンプの断面
図。
【図2】図1におけるA部を拡大して示すもので、
(a)は接着前の断面図、(b)は接着後の断面図。
【図3】本考案の第2の実施例を示す超音波接着の場合
であり、(a)は超音波接着前の断面図、(b)は超音
波接着後の断面図。
【図4】本考案のさらに他の実施例を示すもので、
(a)は第3の実施例の接着前の断面図、(b)は第4
の実施例の接着前の断面図、(c)は第5の実施例の接
着前の断面図。
【符号の説明】
1…樹脂製ポンプケーシング 4…電動機 6…駆動軸 7…インペラ 21…樹脂製上部ケーシング 22…樹脂製
下部ケーシング 21a、22a…接着面 23…凹部 24…接着剤 30…突起
(溶着代)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂により形成されたケーシング分
    割部材を相互に接着して構成した合成樹脂製ポンプケー
    シングにおいて、 上記分割部材の少なくとも一方の接着面に、複数または
    全周に亘り連続する凹部を形成したことを特徴とする合
    成樹脂製ポンプケーシング。
JP4099093U 1993-07-28 1993-07-28 合成樹脂製ポンプケーシング Pending JPH0710499U (ja)

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JP4099093U JPH0710499U (ja) 1993-07-28 1993-07-28 合成樹脂製ポンプケーシング

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016113938A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 株式会社川本製作所 ポンプケーシング、ポンプケーシングの製造方法及びポンプ装置
WO2020170344A1 (ja) * 2019-02-20 2020-08-27 三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社 ラジアルコンプレッサのケーシング、及びラジアルコンプレッサ
KR20220027331A (ko) * 2020-08-26 2022-03-08 지엠비코리아 주식회사 전동식 워터펌프의 결합방법

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