JP2016130555A - 構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1部材と第2部材とが接合面において液状ガスケットで接合される構造体において、液状ガスケットが接合面からはみ出しても十分な接合やシールができることである。【解決手段】第1部材であるケース体20と第2部材であるハウジング40とが接合面22,23において液状ガスケットで接合される構造体10において、ケース体20は、接合面22の第1立上位置32から第1傾斜角度θ1で傾斜して設けられる第1面取部34を有し、ハウジング40は、接合面23の第2立上位置42から第2傾斜角度θ2で傾斜して設けられる第2面取部44を有し、第2立上位置42は、第1立上位置32よりも接合面23の端部から遠い位置であり、第2傾斜角度θ2は、第1傾斜角度θ1よりも小さい。【選択図】図1
Description
本発明は、構造体に係り、特に、第1部材と第2部材とが接合面において液状ガスケットで接合される構造体に関する。
部材同士を接合してシールする際に、接合面の開きやずれを吸収することができる液状ガスケットが用いられる。
例えば、特許文献1には、減速機のケース本体とカバーとの間の接合部を液状ガスケットで接合する際に、接合部の一部をケース本体に対し内側または外側に切り欠いて液状ガスケット溜まりを設けることが開示されている。
また、特許文献2には、エンジンに備えられるウォータポンプ室を形成する2つの部材を液状ガスケットで接合するシール構造について、シール面に連接してそれぞれ傾斜する面取部が形成されて三角形断面の溝が設けられることが述べられている。ここでは、ポンプの水流で液状ガスケットが剥離しないように、ポンプのベーン側の傾斜面取部を向かい合う傾斜面取部からオフセットさせ、溝体積を同じとするため、オフセットさせた分、傾斜角度を大きくすることが述べられている。
液状ガスケットを接合面に塗布して接合面に締付圧を加えると、接合面から液状ガスケットがはみ出し、場合によっては接合面から液状ガスケットが剥離し飛び出す。はみ出し、あるいは剥離し飛び出す液状ガスケットは、接合やシールに有効に寄与しない。
本発明は、液状ガスケットがはみ出しても接合やシールに寄与する構造体を提供することである。
本発明に係る構造体は、第1部材と第2部材とが接合面において液状ガスケットで接合される構造体であって、第1部材は、接合面の第1立上位置から第1傾斜角度で傾斜して設けられる第1面取部を有し、第2部材は、接合面の第2立上位置から第2傾斜角度で傾斜して設けられる第2面取部を有し、第2立上位置は、第1立上位置よりも接合面の端部から遠い位置であり、第2傾斜角度は、第1傾斜角度よりも小さいことを特徴とする。
本発明に係る構造体によれば、第1面取部と第2面取部で形成される断面の略三角形において、接合面の端部から第1面取部よりも第2面取部が先に立上り、先に立ち上がった第2面取部の傾斜角度が第1面取部の傾斜角度より小さい。これにより、接合面の液状ガスケットが接合面からはみ出すのはまず第2面取部側で生じ、次いで第1面取部側に生じる。このように段階的に液状ガスケットのはみ出しが生じるので液状ガスケットは略三角形の断面の壁部である第2面取部と第1面取部に沿ってはみ出し、液状ガスケットが接合面から剥離し飛び出すことを抑制し、はみ出した液状ガスケットは接合やシールに寄与する。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、構造体を車両用のトランスアクスル構造体とし、第1部材をトランスアクスルケース体、第2部材をトランスアスクルハウジングとして述べるが、これは説明のための例示であって、液状ガスケットの接合によって形成される構造体であればよい。上記では、面取部は、構造体の内部空間側の接合面端部である内側端部に設けられるものとしたが、これは説明のための例示であって、面取部は構造体の外部側の接合面端部である外側端部に向かって設けられてもよく、あるいは、単に第1部材と第2部材の接合面の端部に設けられるものであってもよい。
以下で述べる形状、材質、角度等は説明のための例示であって、構造体の仕様等によって適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、車両用のトランスアクスル構造体10を示す図である。図1(a)は、一部破断して示す正面図であり、(b)は(a)の(+B)−(−B)線に沿った断面図である。
トランスアクスル構造体は、車両用の動力分配機構、減速機構、回転電機等を内部に収容する構造体で、トランスアクスルケース体20と、トランスアクスルハウジング40とをボルト・ナット等の締結部材12で一体化したものである。以下では、特に断らない限り、トランスアクスル構造体10を構造体10と呼び、トランスアクスルケース体20をケース体20と呼び、トランスアクスルハウジングをハウジング40と呼ぶ。
ケース体20は、ハウジング40と共に一体化することで構造体10を形成する部材であるので、第1部材と呼び、ハウジング40は構造体10を構成するもう一方の部材であるので、第2部材と呼ぶ。
ケース体20は、例えばカップ状の外形を有して内部空間を形成する部材で、金属材料を鋳造等で所定の形状に成形したものを用いることができる。ケース体20は、外周に沿った一周について、ハウジング40と一体化するときに突き当てられるフランジ状の接合面22を有する。接合面22は平坦面に加工された面である。一周で閉鎖形状を形成する接合面22は、カップ状の縁部に当たり、その内径側はカップ状の開口部に相当する。
複数の締結穴24は、接合面22に設けられ、ボルト・ナット等の締結部材12を通す穴である。機構取付窪み26は、回転電機等を嵌め込み取り付けるための窪みである。リブ28は、締結穴24と機構取付窪み26との間に設けられる肉厚の部分で、質量が大きく可動部材である回転電機等を支持するために剛性を高めた部分である。
第2部材であるハウジング40は、ケース体20の開口部を覆い、ケース体20と同様に、例えばカップ状の外形を有して内部空間を形成する部材で、金属材料を鋳造等で所定の形状に成形したものを用いることができる。ハウジング40は、外周に沿った一周について、ケース体20と一体化するときに突き当てられるフランジ状の接合面23を有する。接合面23は平坦面に加工された面である。一周で閉鎖形状を形成する接合面23は、カップ状の縁部に当たり、その内径側はカップ状の開口部に相当する。
図1(b)は、(a)の(+B)−(−B)線に沿った断面図で、ケース体20の接合面22とハウジング40の接合面23の周辺を示す図である。+Bの方向は、構造体10の内部空間側の方向であり、−Bの方向は、構造体10の外部側の方向である。接合面22の両側の端部を区別するときは、構造体10の内部空間側の接合面22の端部を内側端部とし、構造体10の外部側の接合面22の端部を外側端部とする。図1(b)は、内側端部を示す図である。
液状ガスケット50は、接合面22と接合面23の間に塗布等によって設けられるシール材である。液状ガスケット50は、接合面22と接合面23の間の接合の開き、接合のずれを吸収する機能を有する。かかる液状ガスケット50は、Formed in Place Gasket:FIPGとも呼ばれ、例えば、スリーボンド社の1217M(製品番号)の油面接着性を付与した脱オキシムタイプの一液常温硬化型シリコーン系シール剤等を用いることができる。液状ガスケット50の厚さは、ケース体20とハウジング40との間の締結圧や液状ガスケット50の粘度等の特性によるが、一例を挙げると、数10μm程度である。
第1部材であるケース体20は、接合面22の第1立上位置32から構造体10の内部空間側に向かって第1傾斜角度θ1で傾斜して設けられる第1面取部34を有する。第2部材であるハウジング40は、接合面23の第2立上位置42から第2傾斜角度θ2で傾斜して設けられる第2面取部44を有する。
第2立上位置42は、第1立上位置32よりも接合面22の内側端部から遠い位置である。第2立上位置42と第1立上位置を(+B)−(−B)線に沿って並べると、第1立上位置が(+B)側で、第2立上位置42が(−B)側である。また、第2傾斜角度θ2は、第1傾斜角度θ1よりも小さい。好ましくは、(第1傾斜角度θ1+第2傾斜角度θ2)は90度以下とすることがよい。さらに好ましくは、(第1傾斜角度θ1+第2傾斜角度θ2)を75度以下とすることがよい。一例を上げると、θ1を約60度または45度、θ2を約30度とする。
図2は、図1の構成の作用効果を従来技術と比較して示す斜視図である。図2(a)は、特許文献2において従来技術と述べられているもので、第1立上位置32=第2立上位置42で、第1傾斜角度θ1=第2傾斜角度θ2である。(b)は、図1(b)の構成のものである。
図2(a)に示されるように、従来技術では、第1面取部34と第2面取部44が対称形で、構造体10の内部空間側に向かう開き角度は、(第1傾斜角度θ1+第2傾斜角度θ2)と比較的大きい角度である。例えば、開き角度が120度から90度である。ここで、ケース体20とハウジング40の間に締結圧が印加されると、接合面にある液状ガスケット50が第1面取部34と第2面取部44とが交差する所からはみ出す。はみ出した液状ガスケットの部分は、第1面取部34と第2面取部44の間の開き角度が比較的大きいこともあっていずれかの面取部に付着し、その状態で硬化するので、第1面取部34と第2面取部44の間で偏った硬化状態となり、この部分はケース体20とハウジング40の間の接合やシールにあまり貢献しない。
また、接合面にある液状ガスケット50の状態や締結圧の印加速度によっては、接合面にある液状ガスケット50が第1面取部34と第2面取部44とが交差する所から噴出する。噴出した液状ガスケットの部分は、第1面取部34と第2面取部44の間の開き角度が比較的大きいこともあって流体剥離しやすく、接合面の液状ガスケット50の部分から切断剥離して構造体10の内部空間側に飛び出す塊51となる。塊51は、ケース体20とハウジング40の間の接合やシールにほとんど貢献しない。
図1の構成では、第1立上位置が(+B)側で、第2立上位置42が(−)B側である。また、第2傾斜角度θ2は、第1傾斜角度θ1よりも小さい。ここで、ケース体20とハウジング40の間に締結圧が印加されると、接合面にある液状ガスケット50は、まず第2立上位置42のところからはみ出す。はみ出した液状ガスケットの部分は、小さい傾斜角度θ2を有する第2面取部44に沿って構造体10の内部空間側に流れるが、第1立上位置32まで流れると、大きな傾斜角度θ1を有する第1面取部34に沿っても流れ始める。
図1(b)の構成では、第2立上位置42の後に第1立上位置32が作用し、傾斜角度θ1が傾斜角度θ2よりも小さいことも作用して、第2面取部44と第1面取部34の双方に渡って、液状ガスケットがはみ出し、その状態で硬化する。これにより、第2面取部44と第1面取部34の間で、液状ガスケットのはみだしと硬化が偏ることを防ぐことができ、安定したガスケット溜り52を形成する。安定したガスケット溜り52は、ケース体20とハウジング40の間の接合やシールに貢献する。
接合面にある液状ガスケット50の状態や締結圧の印加速度によっては、接合面にある液状ガスケット50が接合面から構造体10の内部空間側に勢いよく流れることがあるが、その場合でも、接合面の液状ガスケット50が接合面から流出するのはまず第2面取部44側で生じ、次いで第1面取部34側に生じる。このように段階的に液状ガスケットの勢いのよい流出が生じるので、液状ガスケットは略三角形の断面の壁部である第2面取部44と第1面取部34に沿って流出する。また、第1面取部34と第2面取部44の間の開き角度が比較的小さいことから、流体剥離が抑制される。これらによって、液状ガスケットが接合面から剥離し飛び出すことが抑制される。流体剥離せずに第2面取部44と第1面取部34に付着した液体ガスケットの部分はその状態で硬化し、安定したガスケット溜り52となって、ケース体20とハウジング40の間の接合やシールに貢献する。
図3は、所定の領域において接合面における面圧を大きくして、液体ガスケットのはみ出しを抑制し、よりよいシール効果等を発揮できる構造の例を示す図である。図3(a)は、図1(a)に対応する図で、図3(b)は、図3(a)におけるC−C線に沿った断面図である。ここでは、ケース体20の2つの締結穴24,25の間の領域を、液体ガスケットのはみ出しを特に抑制したい箇所とした。接合面22を有するフランジの締結穴24,25の間の領域は、2つのリブ27,28に挟まれた領域で、強度的に問題が少ない領域である。そこで、その領域の接合面22の一部60を部分的に削除し、幅狭で残された接合面22でハウジング40の接合面23に接触させる。
ケース体20とハウジング40とが締結部材12で締結されると、締結による圧力が幅狭で残された接合面22に集中する。これによって、ケース体20の2つの締結穴24,25の間の領域における接合面22,23の間の面圧を局所的に高くすることができ、この領域において液状ガスケットが構造体10の内部空間側にはみ出すことを抑制し、よりよいシール効果を発揮できる。
10 (トランスアクスル)構造体、12 締結部材、20 (トランスアクスル)ケース体(:第1部材)、22,23 接合面、24,25 締結穴、26 機構取付窪み、27,28 リブ、32 第1立上位置、34 第1面取部、40 (トランスアクスル)ハウジング(:第2部材)、42 第2立上位置、44 第2面取部、50 液状ガスケット、51 塊、52 ガスケット溜り。
Claims (1)
- 第1部材と第2部材とが接合面において液状ガスケットで接合される構造体であって、
第1部材は、接合面の第1立上位置から第1傾斜角度で傾斜して設けられる第1面取部を有し、
第2部材は、接合面の第2立上位置から第2傾斜角度で傾斜して設けられる第2面取部を有し、
第2立上位置は、第1立上位置よりも接合面の端部から遠い位置であり、第2傾斜角度は、第1傾斜角度よりも小さいことを特徴とする構造体。
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JP2015004618A JP2016130555A (ja) | 2015-01-14 | 2015-01-14 | 構造体 |
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WO2018150796A1 (ja) * | 2017-02-17 | 2018-08-23 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 熱媒体加熱装置、及び車両用空調装置 |
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2015
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WO2018150796A1 (ja) * | 2017-02-17 | 2018-08-23 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 熱媒体加熱装置、及び車両用空調装置 |
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CN110300672A (zh) * | 2017-02-17 | 2019-10-01 | 三菱重工制冷空调系统株式会社 | 热介质加热装置以及车用空调装置 |
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