JPH0710463Y2 - 電子式レジスタ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、スーパーマーケット等において、顧客がショ
ッピングカートを使用して購入した商品を、店員が迅速
にバーコードリーダ（以下単にリーダという）に読み取
らせて、精算しうるようにした電子式レジスタ装置に関
するものである。

〔従来の技術〕

スーパーマーケット等において、顧客の選択した商品に
貼付されているバーコードを、カウンタにおいて、リー
ダにより読み取り、リーダに連係したレジスターターミ
ナルにおいて、計算やレシートの発行や磁気テープへの
記録等の処理を行なうようにしたシステムが普及しつつ
ある。

第２図は、従来のこの種の電子式レジスタ装置とその周
辺部を略示するもので、（１）はカウンタ、（２）は、
カウンタ（１）に隣接して設けたリーダ、（2a）は読取
窓、（３）はレジスターターミナル、（４）はショッピ
ングカートである。

顧客が、多量の商品をショッピングカート（４）に乗せ
て、レジスタで精算する際、カウンタ（１）を挾んでカ
ート（４）の反対側にいる店員は、カート（４）に手が
届かないので、顧客自身が、カウンタ（１）に横付けし
たカート（４）内の商品をカウンタ（１）上に取り出し
た後、空のカート（４′）を、想像線で示すようにリー
ダ（２）の横へ移動させ、店員は、カウンタ（１）上の
商品を、リーダ（２）上に通過させてバーコードを読み
取り、移動し終ったカート（４′）に乗せる。

上述の装置では、カート（４）内の商品をカウンタ
（１）上へ取り出したり、空になったカート（４′）
を、リーダ（２）の側方へ移動させるのに、馴れない顧
客の手を煩わせることになるため、接客上に問題があ
り、また店内が混み合う時は混乱する。

さらに、通路（５）の最小幅が、リーダ（２）の前後長
とカート（４）の横幅の和以上必要となり、店内の売場
面積が減少する。

この問題を解決した装置を、本出願人は、昭和62年11月
26日に出願した（実願昭62−178827号（実開平１−8416
1号））。

この装置は、第３図に示すように、上記カウンタ（１）
を省略して、リーダ２をレジスターターミナル（３）の
側方に立設したパネル（６）に、通路（５）に向けて水
平に、かつ上面がカート（４）の篭部（4a）の下面より
若干下位となるように、しかも下面がカート（４）の台
車の上面より若干上位となるようにして、取り付けたも
のである。

この装置によると、顧客がリーダ（２）の一側に横付け
したカート（４）より、店員が商品を取り出して、リー
ダ（２）に読み取らせ、予めリーダ（２）の他側に横付
けした空のカート（４′）に乗せることができ、顧客が
このカート（４′）を押して立ち去った後へ、店員がリ
ーダ（２）の一側の空になったカート（４）を、リーダ
（２）を迂回させることなく、直線的に移動させること
ができる。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、商品により、バーコードラベルを貼付し難いも
のがあり、このような商品については、従来は、電気計
算器をもって別途に計算し、後刻リーダ（２）による計
算と集計する必要があり、面倒である。

そのため、近年、リーダ（２）の上部に手動入力盤を、
表示器とともに設けるようになっている。

従って、リーダ（２）の高さが大となり、このようなリ
ーダ（２）を使用したレジスタでは、上記実願昭62−17
8827号に記載した装置の使用が困難である。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、レジスターターミナルの側面に沿わせて、そ
の前方に立設したパネルの外側、すなわち通路側の上部
に、バーコードリーダを、その下面が片持ちショッピン
グカート上の篭部の上面より若干上位となるようにし
て、取付けたことにより、上述の課題の解決を図ったも
ので、その具体的構成は、バーコードリーダを、その下
面が片持ちショッピングカートの篭部の上面より若干上
位となるようにして、レジスターターミナルの近くの通
路に設けたものである。

〔作用〕

顧客がカートをリーダの一側へ横付けすれば、店員がシ
ョッピングカートより商品を取り出して、リーダに読み
取らせるか、あるいは手動入力盤を操作することができ
る。

精算が終って空になったリーダ側のカートの篭部の上面
は、リーダの下面より若干低いので、カートを、リーダ
を迂回させることなく、直線的に他側に移動させること
ができる。

従って、顧客の手を煩わせることはなく、またカウンタ
が不用であるため、通路を狭くすることができる。

〔実施例〕

第１図は、本考案の一実施例を示すもので、上述の従来
装置と同様の各部材には、同一符号を付して説明を省略
する。

本考案においては、上記カウンタ（１）は省略され、リ
ーダ（２）は、レジスターターミナル（３）の側面に沿
わせて、その前方に立設したパネル（６）の外側、すな
わち通路側の上部に、水平に取り付けられている。

リーダ（２）の上面の外端には、手動入力盤（７）と表
示器（８）が、内方、すなわち店員側へ向けて、取り付
けられている。

リーダ（２）の下面は、カート（４）上の篭部（4a）の
上面より若干上位に位置している。

本装置において、上記実願昭62−178827号に記載の装置
と同様、第３図に示すように、顧客がカート（４）をリ
ーダ（２）の側方へ横付けすれば、店員は、その中の商
品を取り出して、リーダ（２）により、直接あるいは手
動入力盤（７）を操作して、精算することができる。

空になったカート（４′）は、その篭部（4a）の上面が
リーダ（２）の下面より低いので、店員が、パネル
（６）に沿い、リーダ（２）を迂回させることなく、そ
の下方を通過させて、直線的に他側へ移動させることが
できる。

〔考案の効果〕

リーダの高さが大であっても、リーダの下方をカートが
通過しうるので、リーダに手動入力盤を設けて、店員が
顧客の手を煩わさずに、バーコードラベルのない商品を
も、迅速に精算して、空になったカートを、次客のため
の待期位置へ側方移動させることができる。

従って、店内が混み合っている時も、レジスタが混乱す
ることはない。

また、通路の幅は、最小限カートの前後長だけあればよ
く、従来の装置に比して狭くてよく、しかも、カウンタ
が不要であるため、その分、売場面積を有効に活用する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す斜視図、 第２図は、従来装置の一例を略示する平面図、 第３図は、同じく他の例を略示する平面図である。 （１）カウンタ、（２）バーコードリーダ （2a）読取窓 （３）レジスターターミナル （４）ショッピングカート、（4a）篭部 （５）通路、（６）パネル （７）手動入力盤、（８）表示器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】レジスターターミナルの側面に沿わせて、
   その前方に立設したパネルの外側、すなわち通路側の上
   部に、バーコードリーダを、その下面が片持ちショッピ
   ングカート上の篭部の上面より若干上位となるようにし
   て、取付けたことを特徴とする電子式レジスタ装置。