JPH07104515A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JPH07104515A
JPH07104515A JP6183584A JP18358494A JPH07104515A JP H07104515 A JPH07104515 A JP H07104515A JP 6183584 A JP6183584 A JP 6183584A JP 18358494 A JP18358494 A JP 18358494A JP H07104515 A JPH07104515 A JP H07104515A
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義雄 小島
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隆 新卓
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幹夫 海野
Yoshihiro Kigami
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ゲルろ過クロマトグラムにおける分子量ピー
クを3,000〜80,000に1つ以上有する低分子
量体、及び80,000〜1,500,000に1つ以
上有する高分子量体より成るスチレン系樹脂、及び着色
剤を含有し、且つヘッドスペース法により測定される揮
発成分量をA、揮発成分量のうち原料モノマー及びバイ
ンダー樹脂の製造に用いる溶媒の占める割合をBとした
とき、A≦900ppm且つB≧80%であるか、又は
A≦650ppm且つB≧70%であることを特徴とす
る静電荷像現像用トナー。 【効果】 本発明の静電荷像現像用トナーを使用するこ
とにより、良好かつ安定なコピー画質、画像濃度を得る
ことができ、更にトナーからの臭気の問題をも大幅に軽
減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法、静電記録法
等において形成される静電潜像を現像するために使用さ
れる静電荷像現像用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子複写機等で使用される現像剤に含有
されるトナーは、バインダー樹脂の他、例えば磁性粉、
着色剤、帯電制御剤または離型剤(ポリオレフィンワッ
クス等)を分散含有している。
【0003】バインダー樹脂にはスチレン−アクリル系
樹脂またはポリエステル系樹脂が多く用いられるが、そ
れらバインダー樹脂の製造に用いられるモノマー、溶
媒、重合開始剤、重合促進剤または重合抑制剤等が不純
物としてトナー中に残存していることが多い。帯電制御
剤には第4アンモニウム塩、ニグロン系染料または含金
アゾ染料等を用いるが、それら帯電制御剤由来の不純物
がトナー中に残存している場合もある。例えば帯電制御
剤として第4アンモニウム塩を用いる場合、不純物とし
てアミン類が含まれる場合がある。またバインダー樹脂
への第4アンモニウム塩の混練分散工程における混練温
度が高過ぎる場合も他成分との化学反応によりアミン類
が生成することもある。
【0004】現像剤は、その現像工程において、例えば
静電荷像が形成されている感光体等の像担持体に一旦付
着され、次に転写工程において感光体から転写紙に転写
された後、定着工程においてコピー紙面に定着される。
定着工程においてコピー紙面に定着する方法としては加
圧定着法、熱定着法等が挙げられ、更に熱定着法として
は、オーブン定着法、フラッシュ定着法、加圧定着法、
加熱ローラー定着法があるが、電子写真複写機等では一
般的に加熱ローラー定着法が用いられている。この方法
は加熱ローラーの表面と被定着シート像を被定着シート
上に融着する際の熱効率が極めて良好で、迅速に定着す
ることができるので、特に高速度の複写時における定着
方法として極めて有効である。しかしながら、この方法
ではトナー像と定着ローラー表面が加熱溶融状態で圧接
触するためにトナー像の一部が定着ローラー表面に付着
して移転し、次の被定着シート上にこれを再移転して被
定着シートに汚れを発生させる所謂オフセット現象が生
じることがある。
【0005】従来、シリコンオイル等のオフセット防止
用液体を定着ローラー表面に供給せずにオフセット現象
を発生させない方法として、例えばローラー表面をフッ
素系樹脂などのトナーに対して離型性に優れた材料で形
成するとともに、トナー中に低分子量ポリプロピレン、
低分子量ポリエチレン等のオレフィン系ワックス類を含
有する方法が特公昭52−3304、特公昭60−17
109、特公昭57−52574、特公昭58−586
64号各公報等で、バインダー樹脂の分子量分布をブロ
ードにする方法が特公昭55−6895号公報で提案さ
れている。
【0006】近年、複写機やプリンタの小型化によりオ
フィス等ではそれらを身近で使用することが多くなって
きた。また電子写真装置から発生する悪臭原因のひとつ
であったコロナ放電によるオゾン発生は、ローラ帯電や
ブラシ帯電、あるいはオゾン発生を極力押さえたコロナ
放電器等の技術革新によって激減した。そのためトナー
から発せられる臭気の問題が相対的に大きくなってき
た。
【0007】これらは前記のようなバインダー樹脂ある
いは帯電制御剤等に由来の不純物のうち、低沸点のもの
や揮発性のものが原因であり、特に熱定着法による定着
時にはこれらが気化し、臭気の原因となる。またバイン
ダー樹脂あるいは帯電制御剤等に由来の不純物はトナー
の帯電性や環境安定性を阻害するものでもある。これら
の観点から、バインダー樹脂中の不純物を軽減する方法
が特開昭64−88556号公報や特開昭64−707
65号公報等で提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最終的なトナ
ー製品全体の臭気という面から考えると、バインダー樹
脂以外の他成分、例えば帯電制御剤に由来する揮発性不
純物にも着目しなければ不充分であり、またバインダー
樹脂についてもモノマー、溶媒または重合開始剤等の個
々の成分に着目するのではなく、それらを包括した全体
の揮発性不純物に着目しなければならない。また原料を
混練して最終的トナー製品となる製造工程においても原
料の分解や原料同士の化学反応によって揮発性不純物が
生成することも考えられ、これについても留意しなくて
はならない。
【0009】しかし従来、最終的トナー製品全体の揮発
性不純物に着目し、検討した例はほとんどみられなかっ
た。一方、前記の通りオレフィン系ワックスの添加は、
トナーの定着性能をより一層向上させることは知られて
いたものの、従来のオレフィン系ワックス類を含有した
トナーは、連続で長時間コピー、印刷した場合の画質安
定性、現像剤の耐久性能などの面で必ずしも十分満足で
きるものではなかった。例えば、トナーとキャリアから
構成される二成分系現像剤でコピーした場合、分子量が
低くすぎるオレフィン系ワックスを使用したトナーで
は、定着でのオフセット現象防止効果は優れているが、
トナーの流動性が悪化することにより黒べた部に刷毛筋
が目立つ、黒部の先端部または後端部に欠けが目立つな
ど、コピー画質が不良となり、更に連続コピーした際に
感光体にトナー成分が付着するフィルミング現象により
コピーが不良を引き起こしやすく、現像剤中にワックス
の偏在したトナーが蓄積し、トナー帯電立ち上がり性を
悪くすることで画像変化が大きく不安定になりやすいな
どの連続コピー途中での画質の悪化、不良を招き問題が
あった。また、分子量の高すぎるオレフィン系ワックス
を使用したトナーでは、定着でのオフセット現象防止に
十分な効果が得られず、そのためにオレフィン系ワック
スの添加量を増加しすぎると前記と同じ様な問題があっ
た。
【0010】即ち、本発明の第1の目的は、画質が優
れ、画質の経時劣化の少なく、帯電特性に優れた静電荷
像現像用トナーを提供することにある。また、本発明の
第2の目的は、画像濃度が高く、安定性が良好で、トナ
ー飛散が少なく、かぶり等の画像汚れが少なく、寿命安
定性に優れた静電荷像現像用トナーを提供することにあ
る。本発明の第3の目的は、シリコンオイル等のオフセ
ット防止液を供給しない加熱ローラー定着法でトナーを
定着した際にも、オフセット現象を発生することなく、
十分な定着性能を示す静電荷像現像用トナーを提供する
ことにある。本発明の第4の目的は、常温及び熱定着時
の高温下において悪臭や揮発成分のない静電荷像現像用
トナーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点を解決すべく鋭意検討した結果、特定の分子量分布を
有するスチレン系共重合体をバインダー樹脂とし、原料
・製法由来の揮発成分を配慮するためにヘッドスペース
法により測定されるトナー中の揮発成分を限定し、より
好ましくは、特定の分子量のポリオレフィンワックスを
使用することによって、定着性能、臭気性、画質の経時
劣化特性、帯電特性を満足する静電荷像現像用トナーが
得られることを見出だし、本発明に到達した。
【0012】すなわち、本発明の第1の要旨は、GPC
(ゲルろ過クロマトグラム)における分子量ピークを
3,000〜80,000に1つ以上有する低分子量
体、及び80,000〜1,500,000に1つ以上
有する高分子量体より成るスチレン系樹脂、及び着色剤
を含有し、且つヘッドスペース法により測定される揮発
成分量をA、揮発成分量のうち原料モノマー及びバイン
ダー樹脂の製造に用いる溶媒の占める割合をBとしたと
き、A≦900ppm且つB≧80%であるか、又はA
≦650ppm且つB≧70%であることを特徴とする
静電荷像現像用トナーにあり、第2の要旨は定着性能を
向上させる目的で第1の要旨に加え、オレフィンワック
スを含有する静電荷像現像用トナーにある。
【0013】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
使用し得るスチレン系樹脂成分としては、静電荷像現像
用トナーに適した公知の種々のものが使用できる。樹脂
の構造単位となるスチレン系成分を与えるものはいわゆ
るスチレン系モノマーであり、その具体例としてはスチ
レン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチルスチ
レン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチ
レン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシ
ルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニ
ルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシ
ルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチ
レン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン
などを挙げることができるが、この内スチレンが最も好
ましい。前記スチレン系成分と共にスチレン系樹脂を構
成する成分を与えるものはいわゆるアクリル系モノマー
であり、その具体例はアクリル酸アルキルエステル及び
メタアクリル酸アルキルエステルであり、それらには例
えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸エチル
ヘキシル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチ
ル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル等
があり、特にアクリル酸n−ブチル、アクリル酸エチル
ヘキシル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸ラウ
リルが好ましい。好ましい低分子量体は、スチレン50
〜100重量部、並びにアクリル酸アルキルエステル及
び/またはメタアクリル酸アルキルエステル50〜0重
量部をモノマー単位として含有するスチレン系重合体で
ある。好ましい高分子量体は、スチレン40〜90重量
部、並びにアクリル酸アルキルエステル及び/またはメ
タアクリル酸アルキルエステル60〜10重量部をモノ
マー単位として含有するスチレン系共重合体である。本
発明に用いるスチレン系樹脂は、該樹脂をテトラヒドロ
フラン(THF)に溶解して不溶分を除去した後の可溶
分をゲルろ過クロマトグラフィーで測定した場合、低分
子量体の分子量ピーク(Lp)を3,000〜80,0
00に、好ましくは4,000〜50,000に1つ以
上有し、及び高分子量体の分子量ピーク(Hp)を8
0,000〜1,500,000に、好ましくは10
0,000〜1,200,000に1つ以上有するもの
である。また、低分子量体と高分子量体の比は、80〜
40重量部:20〜60重量部が好ましい。
【0014】低分子量体の分子量ピークLpが3,00
0より低いと定着性は良好であるが、現像機内でトナー
のスペント及び微細化を引き起こし易く、画質が不良に
なり、現像剤寿命を悪化する。また、分子量ピークLp
が80,000より高いとトナーのスペント、微細化は
起こりにくいが低温領域での定着性が不良となり、且つ
コールドオフセット温度も不良となり好ましくない。
【0015】高分子量体の分子量ピークHpが80,0
00より低いと定着性は良好であるが、ホットオフセッ
トが発生しやすくなり使用可能定着温度幅が狭くなり好
ましくない。また、分子量ピークHpが1,500,0
00を超えると耐ホットオフセット性は良好であるが、
低温領域での定着性が不良となり、定着下限温度が上昇
し好ましくない。
【0016】低分子量体の比率が80重量部を超える
と、定着性は良好であるが耐ホットオフセット性が悪化
し、使用可能温度幅が狭くなる傾向にあり、また得られ
たトナーは脆くなりキャリアへのトナーのスペント化及
び微細化を起こし易くなり、長時間使用するとトナー飛
散及び白地部へのカブリが増加する傾向にある。また、
低分子量体の比率が40重量部未満だと現像剤の耐久性
及び耐ホットオフセット性は良好であるが、低温領域で
の定着性が悪化し定着下限温度が上昇する傾向にある。
なお、低分子量体と高分子量体の重量比率はGPCのピ
ーク面積より求めることも可能である。
【0017】スチレン系樹脂のガラス転移温度は、50
℃以上であることが好ましい。ガラス転移温度が50℃
未満の場合は、40℃以上の高温で長時間トナーを放置
した時にトナーの凝集或いはトナーの固着を招き易く好
ましくない。スチレン系樹脂のフロー軟化温度は、トナ
ーの定着性能、現像剤の耐久性能等を考慮して適時選択
すればよいが、加熱ローラー定着方式で120〜220
℃の温度で定着する場合には、例えば80〜160℃が
好ましく、中でも90〜150℃が特に好適である。
【0018】また、上記スチレン系樹脂以外に他の樹脂
を併用して使用してもよく、他の樹脂の使用量は全樹脂
量に対して30重量%以下が好ましい。これらの樹脂と
しては、例えばロジン変性マレイン樹脂、フェノール樹
脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エポキシ樹脂ポリエ
ステル樹脂、キシレン樹脂、及びポリビニルブチラール
樹脂などを単独或いは2種以上併用して使用することが
できる。
【0019】一般的に用いられる樹脂の製造方法として
は、水等の溶解しない媒体中で重合反応を行なう懸濁重
合法、キシレンやトルエン等の溶液中で重合反応を行な
う溶液重合法、溶液や媒体を用いず重合反応を行なう塊
状重合法やそれらを併用した方法等が挙げられる。反応
方法としては重合開始剤を用いる方法、重合開始剤を用
いないかあるいは極少量を添加して行なう熱重合法等が
用いられている。スチレン系樹脂製造の重合開始剤とし
ては、過酸化ベンゾイルや2,2′−アゾビスイソブチ
ロニトリル等が一般的である。また分子量、分子量分布
調整の目的で重合促進剤や重合抑制剤等を添加すること
も一般的である。重合促進剤としては、N,N−ジメチ
ルアニリンやテトラヒドロキノリン、トリエチルアミン
等が知られている。重合抑制剤としては、芳香族ニトロ
化合物、メルカプト化合物等が代表的なものである。
【0020】重合開始剤、促進剤、抑制剤等の助剤を用
いて、樹脂を製造した場合、樹脂中にそれらの助剤や未
反応のモノマー等が残存することは避けがたいことであ
る。また助剤の使用を必要最低限に抑えて、熱重合を行
なった場合にも未反応のモノマーや溶媒等が残存するこ
とが多い。
【0021】以上のようなバインダー樹脂由来の不純物
が化学的に不安定なものであった場合、それらからさら
に分解等により新たな不純物が生成することもある。こ
れらの不純物の中には低沸点のものや揮発性のものが多
く、例えば重合開始剤として使用した過酸化ベンゾイル
は安息香酸やビフェニルとなって樹脂中に残存する。こ
れらの揮発性不純物は常温での保管あるいは複写機等の
熱定着時の際に揮発し、臭いの原因となる。
【0022】したがってバインダー樹脂製造の後工程に
おいて揮発性不純物を除去することが好ましい。除去方
法としては、減圧工程や熱処理工程あるいはその併用に
よって揮発性不純物を追い出す方法や、樹脂成分を溶解
しない溶媒によって揮発性不純物を洗い出した後に該洗
浄溶媒を除去する方法等が挙げられる。
【0023】本発明で用いる着色剤としては、公知の顔
料、染料を用いればよい。例えば、酸化チタン、亜鉛
華、カーボンブラック、アルミナホワイト、炭酸カルシ
ウム、紺青、フタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーン、ハンザイエローG、ローダミン系染料、クロム
イエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズ
ベンガル、トリアリルメタン系染料、アントラキノン染
料、モノアゾ及びジアゾ系染顔料などを相当するトナー
の色に着色剤を単独または混合して用いる。
【0024】本発明に用いる着色剤には合成工程からの
揮発性不純物が含まれていないか、あるいは極力少ない
ものが好ましい。着色剤の含有量は、現像により可視像
を形成することができるようトナーを着色するに十分な
量あればよく、例えばバインダー樹脂100重量部に対
して1〜20重量部とするのが好ましく、中でも3〜1
5重量部が好適である。
【0025】また磁性トナーの場合には、一般的には黒
色や茶系色の磁性粒子を着色剤としても良い。本発明に
用いられる磁性粒子としては、複写機等の使用環境温度
(0℃〜60℃付近)において、フェリ磁性あるいはフ
ェロ磁性等を示す強磁性物質であって、例えばマグネタ
イト(Fe3 4 )、マグヘマイト(γ−Fe
2 3)、マグネタイトとマグヘマイトの中間体、フェ
ライト(Mx Fe3-x 4 、式中MはMn,Fe,C
o,Ni,Cu,Mg,Zn,Cd等あるいはその混晶
系)等のスピネルフェライトやBaO・6Fe2 3
SrO・6Fe2 3 等の六方晶フェライト、Y3 Fe
5 12,Sm3 Fe5 12等のガーネット型酸化物、C
rO2 等のルチル型酸化物、Fe,Mn,Ni,Co,
Cr等の金属やその他の強磁性合金などの内、0℃〜6
0℃付近でフェロ磁性あるいはフェリ磁性を示すものが
挙げられ、中でもマグネタイト、マグヘマイト、マグネ
タイトとマグヘマイトの中間体等の平均粒径3μm以
下、より好ましくは0.05〜1μm程度の微粒子が性
能的にも価格的にも好ましい。また上記磁性粒子は単独
で使用するに限らず、2種以上併用することもできる。
磁性粒子の添加量は、現像方式やトナー粒径等により著
しく異なるが、一般的にはトナー総重量中の10〜80
重量%、より一般的には25〜60重量%分散含有させ
る。
【0026】本発明においては、低分子量ポリプロピレ
ン、低分子量ポリエチレン等のオレフィンワックスを含
有させると定着性の面で一層優れた効果を発揮する。本
発明で用いられるオレフィンワックスとしては、ポリプ
ロピレンが好適に使用される。オレフィンワックスの数
平均分子量(Mn)は、蒸気圧浸透圧法で測定した時の
値で3,000〜10,000がよく、更には4,00
0〜9,000がより好ましい。数平均分子量が3,0
00未満では定着のオフセット防止効果はあるが、しか
しトナーの黒べた部の刷毛筋、画像の欠け等の画質が悪
く、高い画像濃度が安定して得られないので好ましくな
い。数平均分子量が10,000より高いと、画質及び
画像安定性はすぐれているが、定着でのオフセット防止
効果が十分に得られなく好ましくない。トナーへのオレ
フィンワックスの含有量は、使用するバインダー樹脂成
分、着色剤、及び定着機構等により異なるが、加熱ロー
ラー定着法では一般的にバインダー樹脂100重量部に
対して0.2〜10重量部がよく、更には0.5〜7重
量部程度が好適である。0.2重量部未満では定着時の
オフセット防止効果が小さくなり、10重量部を超える
とトナーの流動性、帯電性等に悪影響し、画質不良や画
像安定性の悪化を招き好ましくない。なお、前記オレフ
ィンワックスの他に、数平均分子量(Mn)の異なる範
囲のオレフィンワックス、パラフィンワックス、高級脂
肪酸、脂肪酸アミド、金属石鹸等を必要に応じて少量添
加してもよい。また、オレフィンワックスの揮発分が高
くなると連続複写した時にトナー帯電量の安定性が悪
く、特に二成分現像剤中のトナー濃度変化が大きく、し
いては画像濃度の安定性が悪く、カブリの振れが大き
く、更に複写機内部でのトナー飛散が増大して好ましく
ない。揮発分が0.5%以下であるとトナー帯電量、現
像剤中トナー濃度の安定性が良好であり、画像安定性及
びトナー飛散状態も良好である。なお、オレフィンワッ
クス中の揮発分は115℃で4時間乾燥して乾燥前後の
重量減量として求める。オレフィンワックスの融点は、
熱分析(示差熱分析計、示差走査熱量分析計等)の吸熱
パターンのピーク位置温度から求めて100〜180℃
がよく、更には120〜160℃がより好ましい。18
0℃以上の高融点のものでは、トナーを混練機等で製造
する際に加熱してもオレフィンワックスが十分に溶融さ
れず樹脂中への相溶性、分散性が悪くなり、またトナー
の最低定着温度が悪化し好ましくない。100℃以下の
低融点のものでは、トナーを混練機で製造する場合に練
りのシェアーがかかりにくく着色剤やその他内添剤等の
分散性を悪化するので好ましくない。
【0027】更に、本発明のトナーは公知の正荷電性ま
たは負荷電性の帯電制御剤を単独または併用して使用し
てもよく、その使用量は所望する帯電量見合いで選定す
ればよく、帯電制御剤の添加量はバインダー樹脂100
重量部に対し0.05〜10重量部程度が好ましい。正
荷電性帯電制御剤としては、例えばニグロシン系染料、
第4アンモニウム塩、トリアミノトリフェニルメタン系
化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂などが
ある。負荷電性帯電制御剤としては、Cr,Co,A
l,Fe等の金属含有アゾ染料、サリチル酸金属化合
物、アルキルサリチル酸金属化合物などがある。帯電制
御剤の選択においても着色剤同様、揮発性不純物を極力
含まないものを使用することが好ましい。特に窒素系の
帯電制御剤の場合には、アミン類の有無に注意を要す
る。また特に第4アンモニウム塩類の場合には、トナー
製造工程での分解によるアミン類の生成にも注意を要す
る。
【0028】その他、本発明現像剤のトナー構成成分と
して定着性や流動性を向上させるために、低分子量オレ
フィン重合体や微粉末のシリカ、アルミナ、チタニア等
の添加剤、さらには抵抗調整や滑剤の目的でマグネタイ
ト、フェライト、酸化セリウム、チタン酸ストロンチウ
ム、導電性チタニア等の無機微粉末や、スチレン樹脂、
アクリル樹脂等の有機微粉末を内添剤または外添剤とし
て含有させてもよい。これら添加剤の使用量は所望する
性能により適時選定すればよく、例えばバインダー樹脂
100重量部に対し0.05〜10重量部程度が好まし
い。
【0029】また、本発明現像剤のトナー粒子の製造法
は、従来から用いられる各種トナー製造方法が適用でき
るが、例えば一般的な例としては、まず樹脂、着色剤、
ワックス、帯電制御剤等を混合機で均一に分散混合し、
次いで混合物を密閉式ニーダー、或いは1軸または2軸
の押出機等で溶融混練し、冷却後、クラッシャー、ハン
マーミル等で粗粉砕し、ジェットミル、高速ローター回
転式ミル等で微粉砕し、風力分級機(例えば、慣性分級
方式のエルボジェット、遠心力分級方式のミクロプレッ
クス、DSセパレーターなど)等で分級すればよい。ト
ナーの平均粒径は、3〜20μmが好適である。上記の
溶融混練工程において、最終的トナーとしての帯電性能
・定着性能を損なわないような範囲内において、揮発性
不純物を追い出すことも好ましい。本発明者らの検討に
おいては、振れはあるものの溶融混練工程によってバイ
ンダー樹脂由来のスチレンモノマー及びキシレン溶媒
が、2〜4割程度減少することが確認された。
【0030】更に、トナーに外添処理する場合には、分
級トナーと外添剤を高速攪拌機(ヘンシェルミキサー、
スーパーミキサーなど)等で攪拌混合すればよい。得ら
れた本発明現像剤のトナーは、キャリアを使用しない1
成分系現像剤(マグネタイト等の磁性物を含有した磁性
1成分トナー、或いは磁性物を含有しない非磁性1成分
トナー)としても用いることができる。
【0031】また本発明に用いるトナー製造工程の途中
や最後に減圧や加温等の揮発性不純物除去工程を加え、
さらに揮発性不純物を減少させることも好ましい。以上
のようにして得られたトナー中の最終的揮発成分を測定
する目的でヘッドスペース法を用いる。ヘッドスペース
法とは、トナーを密閉容器中に封入し、複写機等の熱定
着時程度に加温し、容器中に揮発成分が充満した状態で
速やかに容器中のガスをガスクロマトグラフィーに注入
し、揮発成分量を測定するものである。樹脂やトナー中
に含まれる揮発成分量を測定する他の方法としては溶媒
によりバインダー樹脂又はトナーを溶解し、ガスクロマ
トグラフィーに注入する方法が良く知られているが、こ
の方法では溶媒のピークに揮発成分のピークがかくれて
しまうことがあり、トータルの揮発成分量を測定するに
は適さない。その点、本発明で用いるヘッドスペース法
は臭気に関係した揮発成分の全ピークを観測するのに最
適である。
【0032】さらにヘッドスペース法による測定を詳細
に説明する。 測定方法 1.試料の採取 ヘッドスペース用バイアルに1gの試料を採取する。試
料量は0.01gまで秤量する(単位重量当りの面積を
算出するのに必要)。専用クリンパーを用いてバイアル
をセプタムを用いてシールする。
【0033】2.試料の加温 130℃の恒温槽に試料を立てた状態で入れ、30分間
加温する。 3.ガスクロマトグラフィ分離条件の設定 重量比で15%になるようにシリコンオイルSE−30
でコーティングした担体(Chromosorb W:
AWCS)を内径3mm長さ3mのカラムに充てんした
ものを分離カラムとして用いる。該分離カラムをガスク
ロマトグラフに装着し、Heをキャリアーとして50m
l/分で流す。分離カラムの温度を60℃にし、10℃
/分で200℃まで昇温させながら測定する。200℃
到達後5分間保持する。
【0034】4.試料の導入 サンプルビンを恒温槽から取出し、直ちにガスタイトシ
リンジで1mlを注入する。 5.基準試料の導入 1000ppmに調整したスチレンのヘキサン溶液を基
準試料とし、2μlを注入する。
【0035】計算 1000ppmのスチレン溶液を2μl注入するとスチ
レンが2μg注入されたことになり、常温常圧で容積に
換算すると0.43μlになる。従って次式により揮発
成分量を算出できる。
【0036】
【数1】
【0037】
【表1】 機材 ガスクロマトグラフ 島津製GC−9APF 加熱炉 島津製GC−4BPTF サンプルビン 島津製バイアル (内容積 20ml) セプタム 同上バイアル用セプタム (耐熱温度 150℃) ガスタイトシリンジ DYNATECH PRECISION SAMPLING Corp.製 ガスタイトシリンジ (内容積 2ml)
【0038】この揮発成分量をA、揮発成分量のうち原
料モノマー及びバインダー樹脂の製造に用いる溶媒の占
める割合をBとしたとき、A≦900ppm且つB≧8
0%であるか、又はA≦650ppm且つB≧70%で
ある時に低臭気なトナーであった。これらのトナーが複
写機の熱定着工程を通過する際にも複写機排気口からの
トナー由来の異臭はほとんどなかった。
【0039】本発明のトナーを2成分系現像剤に用いる
場合には、磁性キャリアと混合して用いればよく、磁性
キャリアとしては、鉄粉、フェライト粉、磁性樹脂キャ
リアなど従来から公知のものが使用できる。また、これ
ら表面に公知のシリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、フ
ッ素系樹脂、スチレン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリアミド系樹脂などを、或いはこれら
樹脂の混合物を、単層または多層にコーティングしたも
のも使用できる。尚、フェライトの芯材としては、一般
式(MO)m (Fe2 3 n で示されるフェライト粉
が好ましく、(MO)成分としては、CuO,ZnO,
NiO,FeO,MnO,MgO,BaO等の成分を1
種または2種以上選定して使用すればよい。これらのキ
ャリア粒径には特に制限はないが、10〜200μmの
平均粒子径を有するものが好ましい。キャリアとトナー
の混合比は、トナー1重量部に対してキャリア5〜10
0重量部とするのが好ましい。
【0040】本明細書で使用するバインダー樹脂の各試
験方法を以下に説明する。 〔分子量測定方法〕分子量分布のピーク位置分子量は、
ゲルパーミションクロマトグラフィーにより次の条件で
測定することができる。すなわち、温度40℃において
溶媒(テトラヒドロフラン)を毎分0.5ml又は1m
lの流速で流し、濃度0.1重量%のテトラヒドロフラ
ン試料溶液を試料重量として100μl注入して測定す
る。また、試料の分子量測定に当たっては、該試料の有
する分子量分布が、数種の単分散ポリスチレン標準試料
により作製された検量線の分子量の対数とカウント数が
直線となる範囲ないに包含される測定条件を選択する。
また、本測定に当たり、測定の信頼性は上述の測定条件
で行ったNBS706ポリスチレン標準試料(Mw=2
8.8×104 、Mn=13.7×104 、Mw/Mn
=2.11)のMw/Mnが2.11±0.10となる
ことにより確認し得る。測定用カラム例:PL社製GP
Cカラム PLgel 10μ Mixed type
(内径7.5mm×長さ30cm 二本連結) トナー
中のバインダー樹脂の分子量も同様に測定できる。
【0041】〔ガラス転移温度:Tg〕示差熱分析計
(島津製作所社製DTA−40)において、昇温速度1
0℃/分の条件で測定した曲線の転移(変曲)開始部に
接線を引き、その交点の温度をガラス転移温度とする。 〔フロー軟化温度:Tf〕フローテスター(島津製作所
社製CFT−500)において、試料1gをノズル1m
m×10mm、荷重30kg、予熱時間50℃で5分、
昇温速度3℃/分の条件下で測定を行い、フロー開始か
ら終了までの距離の中間点の温度を軟化温度とする。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例
により何等制限されるものではない。なお、下記実施例
中、単に「部」とあるのはいずれも「重量部」を意味す
るものとする。
【0043】(実施例1)
【表2】 ・スチレン−アクリル共重合体A 100部 (Tf=125℃、Tg=58℃) ・着色剤 カーボンブラックA 7部 ・帯電制御剤 4級アンモニウム塩 2部 ・低分子ポリプロピレンA 2部 (Mn=4,000、揮発分0.4%) を配合し、連続式の2軸押出機を用いて混練、粉砕し、
分級して平均粒径10μmの黒色トナーを得た。
【0044】ここで使用したスチレン−アクリル共重合
体Aは、低分子量体(スチレン/n−ブチルアクリレー
ト=100/0)と高分子量体(スチレン/n−ブチル
アクリレート=75/25)とが50部/50部の比率
でキシレン溶液に溶解した状態で混合されたものであ
り、この樹脂の分子量分布は低分子側ピークLp=5,
000で、高分子側ピークHp=100,000で1,
000,000にショルダーがあった。
【0045】なおこれらの低分子量体および高分子量体
は重合開始剤の使用は必要最小限に押さえ、その他の促
進剤等は用いずに反応させたものである。この黒色トナ
ー100部に対してシリカ粉末(日本アエロジル社製R
972)0.2部をヘンシェルミキサーにて外添処理し
てトナーAを得た。得られたトナーA4部とメチルシリ
コーン含有樹脂で表面コートされた平均粒径100μm
のフェライト粉キャリア100部を混合、攪拌し現像剤
Aを作製した。
【0046】次に、この現像剤Aについて有機光導電体
を感光体とし、定着機がシリコンゴムにテフロン樹脂を
薄層コーティングし、ローラー内部にヒーターランプを
装着した上ヒートローラーとシリコンゴムから成る下加
圧ローラーから構成され、シリコーンオイル等の離型液
の供給なしで定着温度を190℃に設定し、コピー速度
50枚/分の複写機を用いて、温度23〜25℃、湿度
50〜60%RHの条件下で50,000枚の実写テス
トを実施した。尚、実写テストに使用した補給トナーは
上記現像剤の用いられたトナーと同一組成物のトナーA
である。
【0047】実写テストの結果、初期から50,000
枚まで現像剤の帯電量、トナー濃度が安定して推移し
た。そして、コピー黒色部の均一性、欠けもよく及び画
像濃度も高く安定し、またコピー白地部の汚れであるカ
ブリの増加もなく、しかも機内のトナー飛散による汚染
もほとんどなく、耐久性能に優れたトナー及び現像剤で
あった。また、定着ローラーの汚れもほとんどなく、通
紙した紙の表裏ともに汚れは全くなかった。
【0048】さらに複写機からの臭気もなく、表1に示
す通りヘッドスペース法による揮発成分量は少なく、常
温及び高温での人間による官能テストでもほとんど臭い
がないとの評価結果であった。ヘッドスペース法による
検出面積の内、約77%がバインダー樹脂由来のモノマ
ーおよびキシレン溶媒であった。図1にこの時のクロマ
トグラムを示す。
【0049】(比較例1)
【表3】 ・スチレン−アクリル共重合体B 100部 (Tf=134℃、Tg=61℃) ・着色剤 カーボンブラックB 5部 ・帯電制御剤 4級アンモニウム塩 2部 ・低分子ポリプロピレンB 2部 (Mn=8,000、揮発分0.3%) を配合し、連続式の2軸押出機を用いて混練、粉砕し、
分級して平均粒径10μmの黒色トナーを得た。
【0050】ここで使用したスチレン−アクリル共重合
体Bは、低分子量体(スチレン/n−ブチルアクリレー
ト=88/12)と高分子量体(スチレン/n−ブチル
アクリレート=75/25)とが75部/25部の比率
でキシレン溶液に溶解した状態で混合されたものであ
り、この樹脂の分子量分布は低分子側ピークLp=8,
000で、高分子側ピークHp=800,000であっ
た。
【0051】なおこれらの低分子量体および高分子量体
は重合開始剤の使用は必要最小限に押さえ、その他の促
進剤等は用いずに反応させたものである。この黒色トナ
ーを実施例1同様の外添処理を行ないトナーBを得た。
トナーAの代わりにトナーBを用いたこと以外は実施例
1同様に現像剤Bを調達・実写テストを行なった。
【0052】実写テストの結果、実施例1同様に初期か
ら50,000枚まで帯電量、トナー濃度は安定し、鮮
明な画像形成が行なわれた。定着ローラ汚れはなかっ
た。しかし、複写機からやや悪臭を発した。ヘッドスペ
ース法による検出面積の内、約73%がバインダー樹脂
の原料モノマー・溶媒由来のものであった。
【0053】(比較例2)
【表4】 ・スチレン−アクリル共重合体C 100部 ・着色剤 カーボンブラックA 7部 ・帯電制御剤 4級アンモニウム塩 2部 ・低分子ポリプロピレンA 2部 を配合し、連続式の2軸押出機を用いて混練、粉砕し、
分級して平均粒径10μmの黒色トナーを得た。
【0054】ここで使用したスチレン−アクリル共重合
体Cは、低分子量体(スチレン/n−ブチルアクリレー
ト/メチルメタクリレート=81/12/7)と高分子
量体(スチレン/n−ブチルアクリレート=75/2
5)とが74部/26部の比率でトルエン溶液に溶解し
た状態で混合されたものであり、この樹脂の分子量分布
は低分子側ピークLp=8,000で、高分子側ピーク
Hp=800,000であった。なお、これらの低分子
量体および高分子量体は重合開始剤や重合促進剤を普通
に使用し、反応させたものである。
【0055】この黒色トナーを実施例1同様の外添処理
を行ないトナーCを得た。トナーAの代わりにトナーC
を用いたこと以外は実施例1同様に現像剤Cを調達・実
写テストを行なった。50,000枚まで画質や定着ロ
ーラ汚れは問題なかったものの複写機から独特の悪臭を
発した。表1に示す通りヘッドスペース法による揮発成
分量、臭気の官能テスト結果も悪いレベルであった。ヘ
ッドスペース法のクロマトグラムを図2に示す。
【0056】(比較例3)
【表5】 ・スチレン−アクリル共重合体D 100部 (Tf=122℃、Tg=56℃) ・着色剤 カーボンブラックA 7部 ・帯電制御剤 4級アンモニウム塩 2部 ・低分子ポリプロピレンA 2部 を配合し、連続式の2軸押出機を用いて混練、粉砕し、
分級して平均粒径10μmの黒色トナーを得た。
【0057】ここで使用したスチレン−アクリル共重合
体Dは、低分子量体(スチレン/n−ブチルアクリレー
ト=88/12)と高分子量体(スチレン/n−ブチル
アクリレート=75/25)とが60部/40部の比率
で混合されたものであり、この樹脂の分子量分布は低分
子側ピークLp=5,500で、高分子側ピークHp=
80,000であった。なお、これらの低分子量体およ
び高分子量体は重合開始剤や重合促進剤を普通に使用
し、反応させたものである。
【0058】この黒色トナーを実施例1同様の外添処理
を行ないトナーDを得た。トナーAの代わりにトナーD
を用いたこと以外は実施例1同様に現像剤Dを調達・実
写テストを行なった。実写テスト初期よりホットオフセ
ット現象による定着ローラ汚れが発生した。さらに1
0,000枚ごろより徐々に画像濃度が低下し、25,
000枚で許容できない濃度まで低下した。また複写機
から独特の悪臭も発した。表1に示す通りヘッドスペー
ス法による評価、臭気の官能テスト結果ともに悪いレベ
ルであった。ヘッドスペース法の検出面積の内、樹脂原
料モノマー、溶媒由来のものは、約50%であり、それ
以外に多数のピークが観察された。すなわち、多種の揮
発性不純物が含まれていることがわかった。
【0059】(実施例2)
【表6】 ・スチレン−アクリル共重合体E 100部 (Tf=130℃、Tg=60℃) ・着色剤 カーボンブラックC 7部 ・帯電制御剤 ニグロシン 3部 ・低分子ポリプロピレンB 3部 を配合し、連続式の2軸押出機を用いて混練、粉砕し、
分級して平均粒径10μmの黒色トナーを得た。
【0060】ここで使用したスチレン−アクリル共重合
体Eは、低分子量体(スチレン/n−ブチルアクリレー
ト=100/0)と高分子量体(スチレン/n−ブチル
アクリレート=75/25)とが60部/40部の比率
でキシレン溶液に溶解した状態で混合されたものであ
り、この樹脂の分子量分布は低分子側ピークLp=5,
500で、高分子側ピークHp=400,000であっ
た。なお、これらの低分子量体および高分子量体は塊状
重合と溶液重合を併用し、重合開始剤の使用は必要最小
限に押さえ、その他の促進剤等は用いずに反応させたも
のである。
【0061】この黒色トナーを実施例1同様に外添処理
し、トナーEを得た。得られたトナーE7部とフッ素系
樹脂で表面コートされた平均粒径70μmの鉄粉キャリ
ア100部を混合、攪拌し現像剤Eを作製した。有機光
導電体を感光体とし、テフロンコートローラとシリコー
ンゴムローラから成る熱ローラ定着方式のパーソナル複
写機(A4サイズ5枚/分)を用いて、温度23〜25
℃/湿度50〜60%RHの条件下で3,000枚の実
写テストを行なった。なお、実写テストに使用した補給
トナーは上記現像剤に用いられたトナーと同じものであ
る。
【0062】実写テストの結果、初期から3,000枚
まで現像剤の帯電量、トナー濃度が安定して推移した。
そして、コピー黒色部の均一性、欠けもよく及び画像濃
度も高く安定し、またコピー白地部の汚れであるカブリ
の増加もなく、しかも機内のトナー飛散による汚染もほ
とんどなく、耐久性能に優れたトナー及び現像剤であっ
た。また、定着ローラーの汚れもほとんどなく、通紙し
た紙の表裏ともに汚れは全くなかった。
【0063】さらに複写機からの臭気はなく、表1に示
す通りヘッドスペース法による揮発成分量は少なく、臭
気の官能テストの結果も優れたものであった。ヘッドス
ペース法による検出面積の内約90%が樹脂の原料モノ
マー・溶媒由来のものであり、それ以外の揮発成分は、
きわめて少ないことがわかった。この時のクロマトグラ
ムを図3に示す。
【0064】(比較例4)スチレン−アクリル共重合体
Eの代わりにスチレン−アクリル共重合体F(Tf=1
28℃、Tg=60℃)を使用したこと以外は実施例2
と同様の方法で平均粒径10μmの黒色トナーを得た。
ここで使用したスチレン−アクリル共重合体Fは、低分
子量体(スチレン/n−ブチルアクリレート=100/
0)と高分子量体(スチレン/n−ブチルアクリレート
=75/25)とが60部/40部の比率でキシレン溶
液に溶解した状態で混合されたものであり、この樹脂の
分子量分布は低分子側ピークLp=7,000で、高分
子側ピークHp=400,000であった。なお、これ
らの低分子量体および高分子量体は重合開始剤の使用は
必要最小限に押さえ、その他の促進剤等は用いずに反応
させたものである。
【0065】この黒色トナーを実施例1同様の外添処理
を行ないトナーFを得た。トナーEの代わりにトナーF
を用いたこと以外は実施例3同様に現像剤Fを調達、実
写テストを行なった。実写テストの結果、実施例2同様
に初期より3,000枚まで鮮明な画像形成は維持さ
れ、定着汚れも見られなかった。しかし、複写機からや
や悪臭を発した。ヘッドスペース法による評価、官能テ
ストの結果は表1に示す通り、好ましくないものであっ
た。ヘッドスペース法による検出面積の内、約90%が
樹脂の原料モノマー・溶媒由来のものであった。
【0066】(比較例5)スチレン−アクリル共重合体
Eの代わりにスチレン−アクリル共重合体Gを使用した
こと以外は実施例2と同様の方法で平均粒径10μmの
黒色トナーを得た。ここで使用したスチレン−アクリル
共重合体Gは、低分子量体(スチレン/n−ブチルアク
リレート=100/0)と高分子量体(スチレン/n−
ブチルアクリレート=75/25)とが60部/40部
の比率でキシレン溶液に溶解した状態で混合されたもの
であり、この樹脂の分子量分布は低分子側ピークLp=
6,500で、高分子側ピークHp=350,000で
あった。なお、これらの低分子量体および高分子量体は
重合開始剤や重合促進剤等を普通に使用し、反応させた
ものである。
【0067】この黒色トナーを実施例1同様の外添処理
を行ないトナーGを得た。トナーEの代わりにトナーG
を用いたこと以外は実施例2同様に現像剤Gを調達、実
写テストを行なった。実写テストの結果、実施例2と同
様に初期より3,000枚まで鮮明な画像形成は維持さ
れ、定着汚れも見られなかった。しかし複写機より独特
の悪臭が発生した。表1に示す通り、ヘッドスペース法
による揮発成分量は多く、官能テストの結果も悪いレベ
ルであった。
【0068】(実施例3)スチレン−アクリル共重合体
Eの代わりにスチレン−アクリル共重合体H(Tf=1
24℃、Tg=57℃)を使用したこと以外は実施例2
と同様の方法で平均粒径10μmの黒色トナーを得た。
ここで使用したスチレン−アクリル共重合体Hは、低分
子量体(スチレン/n−ブチルアクリレート=95/
5)と高分子量体(スチレン/n−ブチルアクリレート
=75/25)とが50部/50部の比率でキシレン溶
液に溶解した状態で混合されたものであり、この樹脂の
分子量分布は低分子側ピークLp=3,500で、高分
子側ピークHp=700,000であった。なお、これ
らの低分子量体および高分子量体は重合開始剤の使用は
必要最小限に押さえ、その他の促進剤等は用いずに反応
させたものである。
【0069】この黒色トナーを実施例1同様の外添処理
を行ないトナーHを得た。トナーEの代わりにトナーH
を用いたこと以外は実施例2同様に現像剤Hを調達、実
写テストを行なった。実写テストの結果、実施例2と同
様に初期より3,000枚まで鮮明な画像形成は維持さ
れ、定着汚れも見られなかった。さらに複写機からの臭
気はなく、表1に示す通り、ヘッドスペース法による揮
発成分量は少なく、臭気の官能テストの結果も優れたも
のであった。ヘッドスペース法による検出面積の内、約
85%が樹脂の原料モノマー、溶媒由来のものであっ
た。
【0070】(官能検査)以上のようにして調達したト
ナーA〜H、の臭いの人による官能検査を行なった。検
査はトナーを密閉容器中に封入し、数日間放置後、ふた
を開けた直後の臭いを評価する常温評価と、トナーを入
れた開口ガラスびんを約135℃のホットプレート上に
乗せ臭いを評価する高温評価とを行なった。この検査は
サンプル名はふせ、複数人、複数検査日で行ない各人の
評価点を平均し、低臭気なものから順位付けした。
【0071】本官能検査結果とヘッドスペース法の測定
値を表1にまとめる。この結果からわかるようにヘッド
スペース法と官能検査はよく相関がある。また、バイン
ダー樹脂由来の残存モノマー・溶媒以外の揮発成分が多
く含まれるトナーは悪臭気となる傾向にある。
【0072】
【表7】
【0073】
【発明の効果】本発明の静電荷像現像用トナーを使用す
ることにより、トナー帯電特性が良好であり、コピー画
質、画像濃度、カブリ等が良好で、且つ連続複写時のコ
ピー画像、画質の変化が少なく、しかも加熱ローラーの
汚れが少なく、十分な定着性能を示し、かつトナーから
の揮発成分が少なく複写機の排気口からの臭気もなく、
多大な工業的利益を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において測定された揮発成分のガスク
ロマトグラム。
【図2】比較例2において測定された揮発成分のガスク
ロマトグラム。
【図3】実施例2において測定された揮発成分のガスク
ロマトグラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 381 (72)発明者 海野 幹夫 神奈川県茅ヶ崎市円蔵370番地 三菱化成 株式会社茅ヶ崎事業所内 (72)発明者 木上 嘉博 神奈川県茅ヶ崎市円蔵370番地 三菱化成 株式会社茅ヶ崎事業所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲルろ過クロマトグラムにおける分子量ピ
    ークを3,000〜80,000に1つ以上有する低分
    子量体、及び80,000〜1,500,000に1つ
    以上有する高分子量体より成るスチレン系樹脂、及び着
    色剤を含有し、且つヘッドスペース法により測定される
    揮発成分量をA、揮発成分量のうち原料モノマー及びバ
    インダー樹脂の製造に用いる溶媒の占める割合をBとし
    たとき、A≦900ppm且つB≧80%であるか、又
    はA≦650ppm且つB≧70%であることを特徴と
    する静電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】低分子量体と高分子量体の重量比率が80
    〜40:20〜60であることを特徴とする請求項1に
    記載の静電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】高分子量体がスチレン40〜90重量部、
    並びにアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エス
    テル60〜10重量部をモノマー単位として含有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の静電荷像現像用
    トナー。
  4. 【請求項4】低分子量体がスチレン50〜100重量
    部、並びにアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸
    エステル50〜0重量部をモノマー単位として含有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3に記載の静電荷像現像
    用トナー。
  5. 【請求項5】スチレン系樹脂のガラス転移温度が50℃
    以下であることを特徴とする請求項1乃至4に記載の静
    電荷像現像用トナー。
  6. 【請求項6】スチレン系樹脂のフロー軟化温度が80〜
    160℃であることを特徴とする請求項1乃至5に記載
    の静電荷像現像用トナー。
  7. 【請求項7】オレフィンワックスを含有することを特徴
    とする請求項1乃至6に記載の静電荷像現像用トナー。
  8. 【請求項8】オレフィンワックスの数平均分子量が3,
    000〜10,000であることを特徴とする請求項7
    に記載の静電荷像現像用トナー。
  9. 【請求項9】オレフィンワックスの含有量が全バインダ
    ー樹脂100重量部に対して0.2〜10重量部である
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の静電荷像現像
    用トナー。
  10. 【請求項10】オレフィンワックスの揮発分が0.5%
    以下であることを特徴とする請求項7乃至9に記載の静
    電荷像現像用トナー。
  11. 【請求項11】オレフィンワックスがポリプロピレンで
    あることを特徴とする請求項7乃至10に記載の静電荷
    像現像用トナー。
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