JPH0710407A - エレベータの信号伝送装置 - Google Patents

エレベータの信号伝送装置

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JPH0710407A
JPH0710407A JP5150602A JP15060293A JPH0710407A JP H0710407 A JPH0710407 A JP H0710407A JP 5150602 A JP5150602 A JP 5150602A JP 15060293 A JP15060293 A JP 15060293A JP H0710407 A JPH0710407 A JP H0710407A
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Tsutomu Yoshioka
勉 吉岡
Toshio Meguro
都志雄 目黒
Seinosuke Yahiro
誠之助 八尋
Kenji Takahashi
謙司 高橋
Hiromi Inaba
博美 稲葉
Takeyoshi Ando
武喜 安藤
Tomoji Onishi
友治 大西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エレベータの走行範囲が長行程になっても、空
間伝送距離が短かな一定距離に保たれ、信頼性の高い伝
送が得られると共に、作業工数が少なくてローコスト化
が図れるようにした、テールコードのないエレベータの
信号伝送装置を提供すること。 【構成】エレベータの乗りかご5a、5bと機械室4
a、4b間での信号伝送をエレベータ塔屋内に配置した
非接触伝送が可能な伝送ケーブル1を介して行なうよう
にし、少なくともふたつの隣接したA号機とB号機のエ
レベータ間で、この伝送ケーブル1を共用し、また、伝
送ケーブル1を機械室4a、4bとホール制御盤8-1、
8-m、8-nの間での信号伝送に共用させたもの。 【効果】1台分のケーブルで2台エレベータでの伝送が
可能になり、機械室とかご、機械室とホールにおいて
も、1本の伝送ケーブルを共用して信号を伝送すること
ができ、ケーブル本数が削減され作業工数の低減とコス
トの低減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの機械室
と、乗りかご及びホールの制御盤との間で信号伝送に係
り、特に乗りかごの移動行程が長く、併設される台数が
多いエレベータに好適な信号伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータにおいては、かご
(乗りかご)と機械室との間の信号伝送、及び機械室から
乗りかごへの電力供給を行なうために、かごと機械室と
の間を移動ケーブル(以下、テールコードと称す)で接続
し、信号伝送及び電力供給を行なってきた。
【0003】ところで、このテールコードとしては、一
般に、例えば、60芯のケーブルを用い、しかも、それ
を、例えば3本も必要とするので、これらがかごの下に
ぶらさげられるようになる。しかして、この場合、エレ
ベータが設置されたビル(建物)などに横揺れが発生する
と、テールコードにも横揺れが発生してしまうので、エ
レベータ走行上のネックになる虞れがある。
【0004】そして、近年、ビルの超高層化に伴い、2
00mを超える行程のエレベータも珍しくなくなってい
るが、このような場合には、特に、このテールコードに
よるエレベータ走行上のネックが大きな問題になってい
る。
【0005】また、近年は、屋外用エレベータも使用さ
れるようになっているが、この場合には、風による揺動
等を考慮すると、テールコードをかご下にぶらさげ使用
することができない場合がある。さらに、斜行エレベー
タにおいては、長行程、高速度になると、テールコード
の収納スペース、案内機構が複雑となり、テールコード
の使用に限界が生じてしまう。
【0006】そこで、例えば、特開昭61−19738
3号公報では、テールコードに代わる方法として、エレ
ベータの機械室とかごとの間を光空間伝送系で結び、こ
れにより信号を伝送する装置について開示しており、特
開昭63−300084号公報では、エレベータの機械
室とかごにそれぞれアンテナを設け、両アンテナ間で電
波を介して信号を送受信する伝送装置について開示して
いる。
【0007】さらに、特開平2−66086号公報で
は、漏洩同軸ケーブルを昇降路に沿って配設し、電波結
合によって信号を授受する伝送装置について提案してい
る。一方、特開昭60−102377号公報では、かご
と機械室間の電力供給について、トロリーケーブルを用
いるようにしたものが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、複数
のエレベータが併設されている場合、及び機械室とホー
ル(ホールの制御盤)間での信号伝送については、特に配
慮がされておらず、以下に示す問題があった。
【0009】すなわち、従来のエレベータの信号伝送装
置では、かごと機械室、機械室とホールについては、別
のケーブルを用いて伝送していたため、ケーブル本数が
多くなり、長い行程のエレベータにおいては、ケーブル
長が長くなり、ノイズ、電圧降下の問題があった。
【0010】また、光空間伝送系を用いた従来技術で
は、長距離空間における光軸合わせの難しさ、煙、埃な
どによる伝送障害の問題があった。さらに、空中電波に
おいても、電波法に規定の微弱無線における出力レベル
では、伝達距離に限りがあり、長行程では電波が弱くな
って電波障害を起こす危険があり、他方、電波出力レベ
ルを上げたのでは、電波法により免許が必要になった
り、他の装置に対して影響を及ぼすなどの問題があっ
た。
【0011】一方、従来技術では、複数併設されるエレ
ベータにおいては、いずれも1台のエレベータにつき1
系統の伝送装置を必要としていたため、それぞれの作業
工数を必要とし、コストアップの問題があった。
【0012】本発明の目的は、エレベータの走行範囲が
長行程になっても、空間伝送距離が短かな一定距離に保
たれ、信頼性の高い伝送が得られると共に、作業工数が
少なくてローコスト化が図れるようにした、テールコー
ドのないエレベータの信号伝送装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、エレベータ
の乗りかごと機械室間での信号伝送をエレベータ塔屋内
に配置した非接触伝送が可能な伝送ケーブルを介して行
なうようにし、少なくともふたつの隣接したエレベータ
塔屋間で上記伝送ケーブルを共用するようにして達成さ
れる。
【0014】また、上記目的は、エレベータの乗りかご
と機械室間での信号伝送をエレベータ塔屋内に配置した
非接触伝送が可能な伝送ケーブルを介して行なうように
し、上記伝送ケーブルを上記機械室とホール制御盤の間
での信号伝送に共用するようにして達成される。
【0015】このとき、伝送ケーブルとして、微弱無線
により密に結合が得られるものとして、2本の絶縁導体
を対よりにした密結合ケーブル、或るいは漏洩同軸ケー
ブルをエレベータ塔屋内に布設し、それに対して密に結
合する結合器をかごやホールに設置して、共通の伝送ケ
ーブルを介して伝送を行なうようにする。
【0016】そして、それぞれの伝送信号の区別は、例
えば周波数により区別するようにしてやればよい。
【0017】
【作用】伝送ケーブルが共通に使用できるので、必要な
ケーブル長が少なくて済み、また、非接触伝送が可能な
伝送ケーブルを使用することにより、非接触で伝送が得
られるので、摩耗の虞れが無く、摩耗粉などによる影響
も受けない。且つ、微弱無線のため免許を要しない。
【0018】
【実施例】以下、本発明によるエレベータの信号伝送装
置について、図示の実施例により詳細に説明する。図1
は、本発明をA号機とB号機の2台のエレベータからな
るシステムに適用した場合の一実施例で、図において、
1は伝送ケーブル、2a、2bは結合器、3は共用器、
4aはA号機エレベータの機械室制御盤、4bはB号機
エレベータの機械室制御盤、5aはA号機エレベータの
かご制御盤、5bはB号機エレベータのかご制御盤、そ
して、6は終端器である。
【0019】伝送ケーブル1は、例えば2本の絶縁導体
を対よりにした密結合ケーブル、或るいは漏洩同軸ケー
ブルなどの微弱電波による非接触伝送が可能な伝送ケー
ブルで、A号機エレベータの塔屋とB号機エレベータの
塔屋が隣接している境界部分に、かごの走行方向、例え
ば上下方向に沿って直線状に設置してある。
【0020】結合器2a、2bは、伝送ケーブル1との
間で微弱電波による信号の授受を行なう働きをする一種
のアンテナで構成されたものである。そして、これらの
結合器2a、2bは、A号機エレベータとB号機エレベ
ータのそれぞれのかごの外側で、伝送ケーブル1の両側
にそれぞれ接近した位置に取付られており、従って、こ
れらの結合器2a、2bは、それぞれのかごが停止して
いるときは勿論、走行しているときも、伝送ケーブル1
のそれぞれ一方の側に常に一定の間隔を保って位置決め
されていることになる。
【0021】3は共用器で、伝送ケーブル1の各号機エ
レベータの機械室側の端部、この実施例では上端部を、
それぞれA号機エレベータの機械室制御盤4aとB号機
エレベータの機械室制御盤4bに共通に接続する混合器
と分配器として働くものである。
【0022】終端器6は、伝送ケーブル1の開放されて
いる端部に接続された整合用のインピーダンス素子で、
信号の反射を防止し、良好な伝送特性が得られるように
する働きをする。
【0023】ここで、A号機エレベータの機械室制御盤
4a、B号機エレベータの機械室制御盤4b、A号機エ
レベータのかご制御盤5a、それにB号機エレベータの
かご制御盤5bについては、いずれも基本的には、周知
のものであるが、この実施例では、それぞれが、所定の
周波数のキャリヤ(搬送波)を用いた信号伝送装置を備え
ており、伝送ケーブル1と各結合器2a、2bを介する
ことにより、A号機エレベータの機械室制御盤4aとA
号機エレベータのかご制御盤5a間、及びB号機エレベ
ータの機械室制御盤4bとB号機エレベータのかご制御
盤5b間でそれぞれ相互に信号の伝送が行なえるように
なっている。
【0024】まず、A号機エレベータにおいては、A号
機機械室制御盤4aからA号機かご制御盤5aに送られ
る伝送信号は、一旦、共用器3に入力される。また、B
号機機械室制御盤4bからB号機かご制御盤5bに送ら
れる伝送信号も、一旦、共用器3に入力される。従っ
て、伝送ケーブル1には両方の伝送信号が供給されてい
る。このとき、A号機機械室制御盤4aから送られる信
号は、A1 Hzの周波数のキャリヤをもち、B号機機械
室制御盤4bから送られる信号はB1 Hzの周波数のキ
ャリヤをもっている。
【0025】伝送ケーブル1に送られた信号は、その周
辺の近傍に広がった漏れ電磁波電界を形成する。そこ
で、この電磁波電界はそれぞれの結合器2a、2bに密
に結合し、これにより信号が受信され、かご内制御盤5
a、5bに送られる。
【0026】このとき、A号機かご制御盤5aでは、A
号機機械室制御盤4aから送られたA1 Hzの周波数の
信号だけが選択して受信され、他方、B号機かご制御盤
5bでは、B号機機械室制御盤4bから送られたB1
zの周波数の信号だけが選択して受信される。
【0027】次に、A号機かご制御盤5aから送信され
A号機機械室制御盤4aに伝送されるべき信号は、まず
結合器2aに供給され、この結合器2aの近傍周辺に弱
い電磁波電界を形成する。他方、B号機かご制御盤5b
から送信されB号機機械室制御盤4bに伝送されるべき
信号は、結合器2bに供給され、この結合器2bの近傍
周辺に、同じく弱い電磁波電界を形成する。このとき、
A号機かご制御盤5aから送信される信号のキャリヤ周
波数はA2 Hz、B号機かご制御盤5bから送信される
信号のキャリヤ周波数はB2 Hzとなっている。
【0028】そこで、これらの結合器2a、2bによる
電磁波電界はいずれも伝送ケーブル1に密に結合し、こ
れにより信号が伝送ケーブル1に誘起され、共用器3を
介してA号機機械室制御盤4aとB号機機械室制御盤4
bに送られる。
【0029】しかして、A号機機械室制御盤4aでは、
A号機かご制御盤5aから送信されたA2 Hzの周波数
の信号が選択的に受信され、他方、B号機機械室制御盤
4bでは、B号機かご制御盤5bから送信された周波数
がB2 Hzの信号が選択的に受信される。
【0030】従って、この実施例によれば、テールコー
ドを全く使用しないで、エレベータの機械室とかごとの
間での信号伝送を行なうことができると共に、唯一1本
の伝送ケーブル1を用いるだけで、A号機のエレベータ
ではA号機機械室制御盤4aとA号機かご制御盤5a間
で、B号機のエレベータではB号機機械室制御盤4bと
B号機かご制御盤5b間で、それぞれ独立して相互に信
号を伝送し合い、情報の授受を行なうことができる。
【0031】次に、図2は、本発明の他の一実施例で、
この実施例は、同一エレベータ塔屋内に伝送ケーブル1
と絶縁トロリケーブル9を設け、伝送ケーブル1により
図1の実施例と同じく機械室制御盤4とかご制御盤5の
間での相互信号伝送を行なうと共に、トロリケーブル9
により機械室制御盤4からかご制御盤5に対する電力を
供給するようにしたエレベータにおいて、各階にあるホ
ール制御盤8-1、……、8-m、……、8-n と機械室制
御盤4の間での相互信号伝送も、この伝送ケーブル1を
介して行なうと共に、同じく機械室制御盤4から各ホー
ル制御盤8-1、……、8-m、……、8-n への電力の供
給も絶縁トロリケーブル9を介して行なうようにしたも
のである。
【0032】ここで、絶縁トロリケーブル9は、摺動面
を除いて、その他の面に絶縁被覆を有するもので、充電
部分が露出するのを最小限に抑え、安全性の保持が充分
に得られるようにしたものである。
【0033】この図2の実施例において、7-1、……、
7-m、……、7-n は結合器で、かご用の結合器2と同
じく、伝送ケーブル1との間で微弱電波による信号の授
受を行なう働きをするもので、各階のホール制御盤8-
1、……、8-m、……、8-nの近傍で、伝送ケーブル1
との間で微弱電波による結合が得られるように、充分に
接近した位置に固定配置されている。
【0034】10は集電子で、エレベータのかごの外側
に、絶縁トロリケーブル9の摺動面に接触するようにし
て取付けてあり、かごが移動したときでも、常に充分な
接触が得られるようにしてある。11-1、……、11-
m、……、11-n はクランプ(フィードインクランプ)
で、絶縁トロリケーブル9の摺動面を除いた面に直接接
触して電気的に結合して、電力を取り出す端子として働
くものである。
【0035】この実施例では、機械室制御盤4からかご
制御盤5に送られる伝送信号と、機械室制御盤4から各
ホール制御盤8-1、……、8-m、……、8-n に送られ
る伝送信号は、何れも伝送ケーブル1に供給される。こ
のとき、機械室制御盤4から送信される信号のキャリヤ
周波数はA1 Hzにしてある。
【0036】伝送ケーブル1に供給された伝送信号は、
その周囲近傍に微弱な電磁波電界を形成するから、これ
が、かごに設けられた結合器2により誘導受信され、か
ご制御盤5に供給される。一方、この伝送ケーブル1の
近傍には、また、結合器7-1、……、7-m、……、7-n
が配置してあるので、機械室制御盤4から送信された
キャリヤ周波数A1Hzの信号は、これらの結合器7-
1、……、7-m、……、7-n でも受信され、それぞれの
ホール制御盤8-1、……、8-m、……、8-n に供給さ
れる。
【0037】従って、この実施例では、かご制御盤5と
各ホール制御盤8-1、……、8-m、……、8-n とは、
何れも同じ信号を受信し、それぞれアドレス指定による
ポーリング伝送により、かご、ホール1、ホールm、ホ
ールnで受信すべき情報を区別するようになっている。
【0038】一方、かご制御盤5から機械室制御盤4に
送信される伝送信号は、結合器2を介して伝送ケーブル
1に受信され、同様に、各ホール制御盤8-1、……、8
-m、……、8-n から機械室制御盤4に送られる伝送信
号は、それぞれの結合器7-1、……、7-m、……、7-n
を介して、伝送ケーブル1に受信される。このとき、
かご制御盤5及び各ホール制御盤8-1、……、8-m、…
…、8-nから送信される信号のキャリヤ周波数はA2
zになるようにしてある。
【0039】こうして、伝送ケーブル1により受信され
た信号は、機械室制御盤4に入力されるが、このとき
も、それぞれアドレス指定によるポーリング伝送によ
り、かご及び各ホール何れからの信号かを区別するよう
に構成してある。
【0040】次に、この実施例では、かごと、各階のホ
ールに供給すべき電力を、1本の絶縁トロリケーブル9
により供給するように構成してある。このため、かご制
御盤5に対する電力は、かごに取付けられた集電子10
を用い、絶縁トロリケーブル9の摺動面から取り込み供
給する。そして、また、各階のホールにあるホール制御
盤8-1、……、8-m、……、8-n に対しても、この絶
縁トロリケーブル9を用い、その背面にクランプ11-
1、……、11-m、……、11-n を取付け、これから電
力を供給するようにしてある。
【0041】従って、この図2の実施例によれば、機械
室と各ホールの間での信号の授受に必要な伝送ケーブル
を別途必要とせず、且つ、機械室から各ホールに電力を
供給するための電力ケーブルも別途必要としないので、
工数とコストの低減が可能になる。
【0042】次に、図3は、本発明のさらに別の一実施
例で、この実施例は、図1の実施例と図2の実施例を組
み合わせた実施例に相当するもので、このため、A号機
エレベータとB号機エレベータとで、共通に伝送ケーブ
ル1を用いているが、トロリケーブルの共用は困難なの
で、A号機とB号機とにそれぞれ絶縁トロリケーブル9
a、9bを用いるようにしたものである。
【0043】そして、このとき、併設された2台のエレ
ベータを個々に制御するのではなくて、A号機とB号機
のエレベータの動きを最適動作にコントロールする群管
理制御盤12が設けてあり、これにより、各号機の機械
室4a、4bと、かご制御盤5a、5b、それに各ホー
ル制御盤8-1、……、8-m、……、8-n との間での信
号の作成と伝送が、この群管理制御盤12の制御のもと
に実行されるように構成してある 従って、この図3の実施例によれば、各号機エレベータ
間で伝送ケーブル1が共用されると共に、各ホール制御
盤8-1、……、8-m、……、8-n に対する信号伝送に
も、この伝送ケーブル1が共用されるので、工数とコス
トの低減を充分に得ることができ、かつ、A号機とB号
機のエレベータの動きが群管理制御されるので、常に的
確な運行状態を得ることができる。
【0044】次に、図4は、本発明のさらに別の一実施
例で、この実施例は、群管理制御盤12と各ホール制御
盤8-1、……、8-m、……、8-n の間での信号伝送
に、各かご制御盤5a、5bとの信号伝送に用いている
伝送ケーブル1を共用すると共に、さらに、この伝送ケ
ーブル1を各ホール制御盤8-1、……、8-m、……、8
-n に対する直流電力の供給用としても用いたものであ
る。
【0045】既に説明したように、この伝送ケーブル1
としては、2本の絶縁導体を対よりにした密結合ケーブ
ルや漏洩同軸ケーブルなどが用いられているから、密結
合ケーブルの場合には、その2本の導体に直接、漏洩同
軸ケーブルの場合には、その中心導体と外部導体に、そ
れぞれ各ホール制御盤8-1、……、8-m、……、8-nか
らの2本の電線を接続してやればよい。
【0046】また、このとき、この伝送ケーブル1を信
号伝送用の高周波信号の伝送と、直流電力の伝送に共用
することは、例えばコイルとコンデンサなどからなる適
当な分離手段を用いることにより容易に実施可能であ
る。具体的には、コンデンサを介して高周波信号を取り
出し、コイルを介して直流電力を供給するようにすれば
よい。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、信号伝送を非接触の伝
送ケーブルとすることにより、併設されるエレベータの
機械室とかごとの信号伝送を共通化でき、1台分のケー
ブルで2台のエレベータでの伝送が可能となる。
【0048】また、機械室とかご、機械室とホールにお
いても、1本の伝送ケーブルを共用して信号を伝送する
ことができ、ケーブル本数を削減でき、作業工数の低減
とコストの低減が図れる。また、電力の給電を絶縁トロ
リ線により行なうことにより、テールコードを無くすこ
とができ、かご走行の安定性、テールコードによる引っ
かけ、断線事故がなくなり、エレベータとしての信頼性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータの信号伝送装置の第1
の実施例を示す説明図である。
【図2】本発明によるエレベータの信号伝送装置の第2
の実施例を示す説明図である。
【図3】本発明によるエレベータの信号伝送装置の第3
の実施例を示す説明図である。
【図4】本発明によるエレベータの信号伝送装置の第4
の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 伝送ケーブル 2a、2b 結合器 3 共用器 4、4a、4b 機械室制御盤 5、5a、5b かご制御盤 6 終端器 7-1、7-m、7-n 結合器 8-1、8-m、8-n ホール制御盤 9a、9b 絶縁トロリケーブル 10a、10b 集電子 11-1、11-m、11-n クランプ(フィードインクラ
ンプ) 12 群管理制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八尋 誠之助 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 高橋 謙司 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 稲葉 博美 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 安藤 武喜 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 大西 友治 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータの乗りかごと機械室間での信
    号伝送をエレベータ塔屋内に配置した微弱電波による非
    接触伝送が可能な伝送ケーブルを介して行なうようにし
    たエレベータにおいて、少なくともふたつの隣接したエ
    レベータ塔屋間で上記伝送ケーブルを共用するように構
    成したことを特徴とするエレベータの信号伝送装置。
  2. 【請求項2】 エレベータの乗りかごと機械室間での信
    号伝送をエレベータ塔屋内に配置した微弱電波による非
    接触伝送が可能な伝送ケーブルを介して行なうようにし
    たエレベータにおいて、上記伝送ケーブルを上記機械室
    とホール制御盤の間での信号伝送に共用するように構成
    したことを特徴とするエレベータの信号伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、上記エ
    レベータ塔屋内に配置した絶縁トロリーケーブルを備
    え、上記乗りかごと上記ホールの少なくとも一方に対す
    る電力伝送が、この絶縁トロリーケーブルを介して行な
    われるように構成したことを特徴とするエレベータの信
    号伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、上記伝
    送ケーブルが、2本の絶縁導体を対よりにした密結合ケ
    ーブル及び漏洩同軸ケーブルの少なくとも一方で構成さ
    れていることを特徴とするエレベータの信号伝送装置。
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