JPH07103873B2 - 斜流ファン - Google Patents
斜流ファンInfo
- Publication number
- JPH07103873B2 JPH07103873B2 JP62243320A JP24332087A JPH07103873B2 JP H07103873 B2 JPH07103873 B2 JP H07103873B2 JP 62243320 A JP62243320 A JP 62243320A JP 24332087 A JP24332087 A JP 24332087A JP H07103873 B2 JPH07103873 B2 JP H07103873B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- mixed flow
- flow fan
- flat plate
- front edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、斜流ファンに関するものである。
従来の技術 近年、斜流ファンは、空調、暖房機器の送風用、電子機
器の冷却用、換気扇など種々の製品に広く利用されてい
るが、その反面、これらの主要な騒音源となっている。
これらの製品は生活空間に密着した場所で使用されるこ
とが多く、また、最近の近隣騒音の問題からも、低騒音
化が強く要望されている。
器の冷却用、換気扇など種々の製品に広く利用されてい
るが、その反面、これらの主要な騒音源となっている。
これらの製品は生活空間に密着した場所で使用されるこ
とが多く、また、最近の近隣騒音の問題からも、低騒音
化が強く要望されている。
以下図面を参照しながら上述した従来のファンの一例に
ついて説明する。
ついて説明する。
従来、簡易ガイドを有するプロペラファンは第３図およ
び第４図に示すように、円筒状のハブ１の外周部に複数
枚の羽根２が取付けられてなる羽根車３とこの羽根車３
の外周に吸込部４と吐出部５とを仕切るように配置され
た平板状のガイド６とを備えてなるものである。（特開
昭60−156998号公報） 一般にこの種のファンは、ブレード面に回転方向へ前傾
角θをつけることにより、ブレードと周囲の抵抗物との
脈動的な干渉により増大するnz音（周波数ｆが回転数ｎ
とブレード枚数ｚの積で表わされる回転騒音）及びその
高調波成分を減衰させることが大きい原因と考えられ
る。
び第４図に示すように、円筒状のハブ１の外周部に複数
枚の羽根２が取付けられてなる羽根車３とこの羽根車３
の外周に吸込部４と吐出部５とを仕切るように配置され
た平板状のガイド６とを備えてなるものである。（特開
昭60−156998号公報） 一般にこの種のファンは、ブレード面に回転方向へ前傾
角θをつけることにより、ブレードと周囲の抵抗物との
脈動的な干渉により増大するnz音（周波数ｆが回転数ｎ
とブレード枚数ｚの積で表わされる回転騒音）及びその
高調波成分を減衰させることが大きい原因と考えられ
る。
発明が解決しようとする問題点 しかし、羽根面を回転方向に前傾させると下記のような
問題点が生じる。
問題点が生じる。
羽根車の基本性能を決める重要諸元として羽根の入口
角、出口角や、翼弦長などがあげられる。そこで目標性
能に満足する基本翼面形状が第５図に示すように決まっ
たと仮定する。ここで、仮にθが騒音を低減する最適な
前傾角とすると第５図の翼面をθだけ前傾させて第６図
に示す形状に設計できる。ここで半径方向にある線Ａ′
−Ａ′を通る断面の側面形状を比較すると第７図に示す
如く、第６図のものが吹出方向に傾斜した形状になり、
この傾斜は前傾角により決まるが、半径方向の流れに影
響を与えるため、羽根車の基本性能を変えてしまう、こ
れを防ぐために修正を加える必要があるが、このことは
羽根車の設計を非常に複雑にし基本性能、前傾角を最適
に選択することを著しく妨げていた。
角、出口角や、翼弦長などがあげられる。そこで目標性
能に満足する基本翼面形状が第５図に示すように決まっ
たと仮定する。ここで、仮にθが騒音を低減する最適な
前傾角とすると第５図の翼面をθだけ前傾させて第６図
に示す形状に設計できる。ここで半径方向にある線Ａ′
−Ａ′を通る断面の側面形状を比較すると第７図に示す
如く、第６図のものが吹出方向に傾斜した形状になり、
この傾斜は前傾角により決まるが、半径方向の流れに影
響を与えるため、羽根車の基本性能を変えてしまう、こ
れを防ぐために修正を加える必要があるが、このことは
羽根車の設計を非常に複雑にし基本性能、前傾角を最適
に選択することを著しく妨げていた。
本発明は以上の点に鑑み、基本性能設計を騒音低減のた
めの前傾角選択を分離し、より単純な設計で優れた基本
性能と低騒音を同時に実現する斜流ファンを提供するも
のである。
めの前傾角選択を分離し、より単純な設計で優れた基本
性能と低騒音を同時に実現する斜流ファンを提供するも
のである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の斜流ファンは、羽
根前縁の平面図への投影形状を直線形状に形成したファ
ンの各羽根前縁に、厚みが、羽根厚と同一でかつ、三角
形をした平板を前縁から回転方向に外挿するように一体
形成し、記前平板の一辺がファンの外径円周に沿い、他
の一辺は、羽根前縁の外周寄りに密着したものである。
根前縁の平面図への投影形状を直線形状に形成したファ
ンの各羽根前縁に、厚みが、羽根厚と同一でかつ、三角
形をした平板を前縁から回転方向に外挿するように一体
形成し、記前平板の一辺がファンの外径円周に沿い、他
の一辺は、羽根前縁の外周寄りに密着したものである。
作用 以上のように本発明は、基本性能設計と、騒音低減のた
めの前傾角選択を分離することで、より単純な設計で優
れた基本性能と騒音特性も改善できる。
めの前傾角選択を分離することで、より単純な設計で優
れた基本性能と騒音特性も改善できる。
実施例 以下本発明の一実施例の斜流ファンについて図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
第１図、第２図は、本発明の一実施例における斜流ファ
ンを示すものである。図中１は円錐台状のハブ部、２は
ハブ部１の外周部に取付けられている羽根、３は羽根前
縁部、４は羽根後縁部、５は三角形の平板、６は回転方
向を示す矢印である。そして、本発明の特徴として、三
角形平板の一辺ａは、ファンの外周を沿わし、かつ比較
的長い方が、騒音性能上好ましい。又、他の一辺ｂにつ
いては羽根前縁部３の約1/3以内の長さにするのが、性
能上望ましい。三角形平板５は羽根２の総合的な性能に
影響する翼面積（翼素）を少しでも多くした形にしてお
り、速度の速いファン外周部に設けている。また、空気
の軸流方向だけでなく、半径方向からの流入に際しても
翼弦長を長くとることにより、円滑な流入空気を確保す
るようにしている。
ンを示すものである。図中１は円錐台状のハブ部、２は
ハブ部１の外周部に取付けられている羽根、３は羽根前
縁部、４は羽根後縁部、５は三角形の平板、６は回転方
向を示す矢印である。そして、本発明の特徴として、三
角形平板の一辺ａは、ファンの外周を沿わし、かつ比較
的長い方が、騒音性能上好ましい。又、他の一辺ｂにつ
いては羽根前縁部３の約1/3以内の長さにするのが、性
能上望ましい。三角形平板５は羽根２の総合的な性能に
影響する翼面積（翼素）を少しでも多くした形にしてお
り、速度の速いファン外周部に設けている。また、空気
の軸流方向だけでなく、半径方向からの流入に際しても
翼弦長を長くとることにより、円滑な流入空気を確保す
るようにしている。
以上のように本実施例によれば、目標性能を満足する基
本翼面形状を設計した後、前傾角に相当する三角形平板
を各羽根前縁部に、回転方向に外挿するように一体形成
することによって、より単純な設計で優れた基本性能と
低騒音を同時に実現させることが可能となる。
本翼面形状を設計した後、前傾角に相当する三角形平板
を各羽根前縁部に、回転方向に外挿するように一体形成
することによって、より単純な設計で優れた基本性能と
低騒音を同時に実現させることが可能となる。
上記構成において、三角形平板の有無の影響を、FFT解
析として、第８図に示す。
析として、第８図に示す。
同図は、風量を一定し各部の形状寸法を一定にしたとき
の、三角形平板の有無をパラメータとして、音圧と周波
数との関係を求めたもので、このグラフより、破線で示
すごとく、三角形平板の有った方が騒音低減が可能とな
っている。
の、三角形平板の有無をパラメータとして、音圧と周波
数との関係を求めたもので、このグラフより、破線で示
すごとく、三角形平板の有った方が騒音低減が可能とな
っている。
第９図は羽根の外周前縁部形状が、先端形状が尖ってい
る場合（実線）と丸みを帯びている場合（破線）とのフ
ァン回転数に対する風量と騒音を示している。第９図よ
り明らかなように、先端形状が劣っている場合には、フ
ァン回転数が上がるほど騒音が低く、同一風量に対し
て、先端形状が丸みを帯びている場合より低くなる。
る場合（実線）と丸みを帯びている場合（破線）とのフ
ァン回転数に対する風量と騒音を示している。第９図よ
り明らかなように、先端形状が劣っている場合には、フ
ァン回転数が上がるほど騒音が低く、同一風量に対し
て、先端形状が丸みを帯びている場合より低くなる。
発明の効果 以上のように本発明は、基本性能設計と騒音低減のため
の前傾角選択を分離し、代わりに、各羽根前縁部に三角
形平板を、前縁部からの回転方向に外挿するように一体
形成することにより、従来、複雑とされてきた羽根車の
設計を、単純な設計で、優れた基本性能を維持でき、羽
根車の総合的な性能に影響する翼面積（翼素）を少しで
も大きくでき、また、空気の軸流方向だけでなく、半径
方向からの流入に際しても翼弦長を長くとることがで
き、円滑な流入空気を確保することができ、軸方向およ
び半径方向からの吸い込み流れによる衝突音や羽根と周
囲の抵抗物との脈動的な干渉音（nz音）を、低減するこ
とができる。
の前傾角選択を分離し、代わりに、各羽根前縁部に三角
形平板を、前縁部からの回転方向に外挿するように一体
形成することにより、従来、複雑とされてきた羽根車の
設計を、単純な設計で、優れた基本性能を維持でき、羽
根車の総合的な性能に影響する翼面積（翼素）を少しで
も大きくでき、また、空気の軸流方向だけでなく、半径
方向からの流入に際しても翼弦長を長くとることがで
き、円滑な流入空気を確保することができ、軸方向およ
び半径方向からの吸い込み流れによる衝突音や羽根と周
囲の抵抗物との脈動的な干渉音（nz音）を、低減するこ
とができる。
第１図は本発明の一実施例における斜流ファンの要部側
面図、第２図は同平面図、第３図および第４図は、それ
ぞれプロペラファンの従来例を示す縦断面図および背面
図、第５図は、従来の斜流ファンの要部平面図、第６図
は、第５図において記傾角θをもった斜流ファンの要部
平面図、第７図は、第５図、第６図のＡ−A,A′−Ａ′
線断面図、第８図は本実施例における三角形平板の有無
の影響を表わした特性図、第９図は羽根の外周前縁部形
状の影響を表わした特性図である。 １……ハブ、２……羽根、３……羽根前縁、４……羽根
後縁、５……平板。
面図、第２図は同平面図、第３図および第４図は、それ
ぞれプロペラファンの従来例を示す縦断面図および背面
図、第５図は、従来の斜流ファンの要部平面図、第６図
は、第５図において記傾角θをもった斜流ファンの要部
平面図、第７図は、第５図、第６図のＡ−A,A′−Ａ′
線断面図、第８図は本実施例における三角形平板の有無
の影響を表わした特性図、第９図は羽根の外周前縁部形
状の影響を表わした特性図である。 １……ハブ、２……羽根、３……羽根前縁、４……羽根
後縁、５……平板。
Claims (1)
- 【請求項１】外部より動力を受けるためのハブ部と、こ
のハブ部の周囲に配設された複数枚の羽根とを備え、そ
の羽根前縁の平面図への投影形状が直線形状である斜流
ファンにおいて、各羽根前縁に、厚みが羽根厚と同一で
かつ三角形をした平板を前縁から回転方向に外挿するよ
うに一体形成し、前記平板の一辺がファン外径円周に沿
い、他の一辺は、羽根前縁の外周寄りに密着した斜流フ
ァン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62243320A JPH07103873B2 (ja) | 1987-09-28 | 1987-09-28 | 斜流ファン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62243320A JPH07103873B2 (ja) | 1987-09-28 | 1987-09-28 | 斜流ファン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6483883A JPS6483883A (en) | 1989-03-29 |
| JPH07103873B2 true JPH07103873B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=17102078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62243320A Expired - Lifetime JPH07103873B2 (ja) | 1987-09-28 | 1987-09-28 | 斜流ファン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07103873B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100374732C (zh) * | 2004-09-22 | 2008-03-12 | 松下电器产业株式会社 | 鼓风机叶轮 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4708131B2 (ja) * | 2005-09-13 | 2011-06-22 | 徳栄工業株式会社 | セーフティーボックス |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5181006A (ja) * | 1975-01-14 | 1976-07-15 | Matsushita Seiko Kk | Sofukinohaneguruma |
| JPS5730473Y2 (ja) * | 1975-07-25 | 1982-07-03 | ||
| JPS6387294U (ja) * | 1986-11-27 | 1988-06-07 |
-
1987
- 1987-09-28 JP JP62243320A patent/JPH07103873B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100374732C (zh) * | 2004-09-22 | 2008-03-12 | 松下电器产业株式会社 | 鼓风机叶轮 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6483883A (en) | 1989-03-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |