JPH07103731B2 - 硬貨作動錠 - Google Patents

硬貨作動錠

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JPH07103731B2
JPH07103731B2 JP32842692A JP32842692A JPH07103731B2 JP H07103731 B2 JPH07103731 B2 JP H07103731B2 JP 32842692 A JP32842692 A JP 32842692A JP 32842692 A JP32842692 A JP 32842692A JP H07103731 B2 JPH07103731 B2 JP H07103731B2
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初夫 中井
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばスーパーマー
ケットにおける手押カートの買物客への貸出を管理する
システムにおいて、多数台の手押カートを相互に束縛し
た状態に置くのに用いられる硬貨作動錠に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーマーケットでは、買物客の便宜
をはかるため、多数台の手押カートが用意されている。
これら手押カートは、スーパーマッケット内の決められ
た場所に置かれており、買物客は買物に際し、手押カー
トを自由に借り受けることができる。
【0003】ところが買物客は、買物が済むと、手押カ
ートを元の貸出場所へ返却せず、適当な場所へ放置する
ことが多く、他の買物客の買物や通行の邪魔になる。そ
のため店員は、随所に放置された手押カートを定期的に
回収して貸出場所へ移す作業が必要となり、店員の作業
負担は大きなものとなっている。
【0004】そこで出願人は、先般、買物客に対し、手
押カートを元の貸出場所へ返却するよう促すために、図
14および図15に示すような手押カートの貸出管理シ
ステムを開発した。
【0005】図中、1は手押カートであって、買物かご
収容部2の後端部に手押ハンドル3が水平に設けてあ
る。各手押カート1には、手押ハンドル3の一端に硬貨
作動錠4が、また適所には先端に鍵片6を備えたチェン
5が、それぞれ取り付けてあり、各硬貨作動錠4は他の
手押カート1aのチェン5と鍵片6を介して連結可能と
なっている。
【0006】前記硬貨作動錠4は、内部に錠機構を有
し、ケース7の外面には前記鍵片6を挿入するための鍵
片挿入口8と、百円硬貨を投入するための硬貨投入口9
と、投入された百円硬貨を返却するための硬貨返却口1
0とが開口してある。またケース7の内部には、前記硬
貨投入口9から硬貨返却口10へ至る硬貨通路11が形
成してある。
【0007】貸出場所では各手押カート1は他の手押カ
ート1aとチェン5によって相互に束縛された状態にあ
る。手押カート1を借り受ける際、硬貨作動錠4の硬貨
投入口9へ百円硬貨が投入されると、内部の錠機構が解
錠動作し、鍵片6を鍵片挿入口8より抜き取ることがで
きる。これによりチェン5による連結が外れ、手押カー
ト1は隣の手押カート1aとの束縛状態から解放され
る。このとき投入された百円硬貨は硬貨拘束機構(図示
せず)により硬貨通路11の通路途中で拘束されてい
る。
【0008】手押カート1を返却する際、鍵片挿入口8
へ他の手押カート1aの鍵片6を挿入すると、錠機構が
施錠動作して、硬貨作動錠4と鍵片6とが連結し、手押
カート1は他の手押カート1aと相互に束縛状態とな
る。また鍵片6の挿入により硬貨拘束機構が作動し、硬
貨通路11内の百円硬貨は拘束状態から解放されて硬貨
返却口10より返却される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の硬貨作動錠
4において、鍵片挿入口8へ鍵片6以外の金属板や金属
棒が挿入されると、硬貨拘束機構が誤動作して百円硬貨
が返却される虞がある。その結果、百円硬貨の返却を受
けるために、わざわざ手押カート1を元の場所へ戻す必
要がなくなり、手押カート1は適当な場所に放置され、
手押カートの回収効率は大幅に低下する。また買物途中
で買物客が手押カート1から離れた場合、他人が硬貨作
動錠4の鍵片挿入口8へ金属板や金属棒を挿入して内部
の百円硬貨を不正に詐取する虞があり、犯罪行為を誘発
するという問題もある。
【0010】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、所定の鍵片以外の金属板などが鍵片挿入口へ挿
入されても、内部の硬貨が返却されない構成を採用する
ことによって、不正行為を防止し得る硬貨作動錠を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の硬貨作動錠
は、ケースの外面に硬貨投入口、硬貨返却口および,鍵
片挿入口が開口し、ケースの内部には前記硬貨投入口か
ら硬貨返却口へ至る硬貨通路と、前記鍵片挿入口と連通
する鍵片挿入路が形成されている。前記硬貨通路には、
硬貨を通路途中で拘束する硬貨拘束手段が設けられ、ま
た前記鍵片挿入路には、鍵片の挿入に応動して前記硬貨
拘束手段による硬貨の拘束を解除させる硬貨解除手段
と、前記硬貨拘束手段が硬貨を拘束するとき鍵片の拘束
を解除し硬貨の拘束を解除するとき鍵片を拘束する鍵片
拘束手段とが設けられると共に、前記硬貨解除手段と鍵
片挿入口との間に鍵片の挿入を許容または規制する規制
手段を位置させている。前記規制手段は、検出片とガイ
ド片とを同方向へ突出させた形態の規制板と、平衡状態
で前記検出片の先端が鍵片挿入路より引っ込み前記ガイ
ド片の先端が鍵片挿入路へ突出するよう前記規制板を揺
動自由に支持する支軸とを備えており、前記鍵片の鍵板
部には、鍵片挿入時に鍵板部の先端が前記規制板のガイ
ド片に突き当たったとき、規制板が傾動して検出片が係
入する鍵孔が設けられている。
【0012】
【作用】鍵片挿入口より所定の鍵片以外の金属板などが
挿入されると、規制手段によってその金属板などの挿入
が規制される。その結果、硬貨解除手段が作動せず、硬
貨通路内の硬貨が硬貨返却口より返却されることはな
い。
【0013】
【実施例】図1は、手押カートの貸出管理システムに用
いられるこの発明にかかる硬貨作動錠20の外観を示
す。図示例の硬貨作動錠20は、手押カートの手押ハン
ドル21に装着されるもので、前記手押ハンドル21を
挿通する取付孔22がケース23の両側面24を貫通し
て設けてある。
【0014】前記ケース23は合成樹脂成形体であっ
て、ケース23の外面には百円硬貨Aを投入するための
硬貨投入口25と、投入された百円硬貨Aを返却するた
めの硬貨返却口26と、他の手押カートの硬貨作動錠に
設けられた鍵片27aを挿脱するための鍵片挿入口28
とが開口してある。前記鍵片挿入口28はケース23の
上端面29の一側面寄りに位置し、前記硬貨投入口25
はケース23の傾斜曲面30の他側面寄りであってその
上部位置に、また硬貨返却口26は前記硬貨投入口25
に対して下部位置に、それぞれ位置する。
【0015】前記傾斜曲面30の下端部には、先端に鍵
片27を有するチェン31が取り付けてあり、前記鍵片
27を他の手押カートにおける硬貨作動錠20の鍵片挿
入口28へ挿入して、他の手押カートとチェン31で連
結できるようになっている。
【0016】前記鍵片27は、金属製の鍵板部33の基
端部に合成樹脂製の撮み部32を一体化した構造のもの
であり、前記撮み部32には前記チェン31が接続して
ある。前記鍵板部33は両側縁の先端部寄りに係合凹部
34を備え、板面には、ほぼ長さ中央部に長さ方向へ長
い矩形状の鍵孔35が貫通して形成されると共に、先端
部寄りにガイド溝36が凹設してある。前記鍵孔35は
この硬貨作動錠20に適合する鍵片27を特徴付けるも
ので、後述する規制機構71の検出片84が係入可能な
幅と、その検出片84が係入した状態で鍵片27を最終
位置まで挿入し得る長さとに設定される。
【0017】図2は、ケース23の内部構造を示すもの
で、対向する金属フレーム40,41間に錠機構42が
組み込まれている。この錠機構42は、主として一方の
金属フレーム40の側に配置される百円硬貨の投入に応
動する機構と、主として他方の金属フレーム41の側に
配置される鍵片27の挿脱に応動する機構とから成り、
一方の金属フレーム40の側の構成が図3に、他方の金
属フレーム41の側の構成が図4に、それぞれ示してあ
る。
【0018】図2および図3において、43は硬貨投入
口25から硬貨返却口26へ至る硬貨通路であって、こ
の硬貨通路43に沿って硬貨投入口25の近傍に硬貨判
別機構44と図5に示す硬貨検知機構45が、通路途中
に硬貨拘束機構46が、それぞれ配置されている。
【0019】前記硬貨判別機構44は、硬貨投入口25
より投入された硬貨が百円硬貨Aであるか否を判別し、
百円硬貨Aであれば、その硬貨を硬貨通路43へ導入
し、百円硬貨Aでなければ、その硬貨の導入を阻止す
る。
【0020】図示例の硬貨判別機構44は、硬貨投入口
25の近傍に支軸47により回動自由に支持された第1
の作動板48と、その奥に支軸49により回動自由に支
持された第2の作動板50とから成る。第1の作動板4
8には第2の作動板50の側へばね(図示せず)により
付勢される操作片51を備え、第2の作動板50は二股
状の硬貨阻止片52および作動片53を備えている。
【0021】第1の作動板48の操作片51は第2の作
動板50の硬貨阻止片52と作動片53との間に位置
し、百円硬貨Aが投入されると、図6に示すように、第
1の作動板44はその基端部が押されて回動し、操作片
51が作動片53を押す。これにより第2の作動板50
が回動して硬貨阻止片51が硬貨通路43より引っ込
む。百円硬貨Aより小径の硬貨が投入されると、第1,
第2の各作動板48,50は回動せず、第2の作動板5
0の硬貨阻止片52が硬貨通路43に突出して硬貨の進
入を阻止する。なお百円硬貨Aより大径の硬貨について
は、硬貨投入口25の幅を百円硬貨Aの直径に対応させ
てあるので、硬貨投入口25にて硬貨通路43への進入
が阻止される。
【0022】前記硬貨検知機構45は、硬貨通路43へ
導入された百円硬貨Aが硬貨拘束機構46により拘束さ
れた状態であることを検知するためのもので、図5に示
すように、支軸55により揺動板56が揺動自由に支持
された構成のものである。なお57は金属フレーム41
に取り付けられた一対の支持板であって、この対向する
支持板57,57間に前記支軸55が支持される。
【0023】前記揺動板56は、両端に同方向へ突出す
る先端が丸い規制片58および検知片59を備えてい
る。前記規制片58の先端は硬貨投入口25に、また前
記検知片59の先端は硬貨通路43に、それぞれ対向位
置する。前記検知片59の基端には筒軸状の錘体61が
設けてあり、これにより揺動板56が自重で平衡すると
き、規制片58の先端が硬貨投入口25より引っ込み、
検知片59の先端が硬貨通路43へ突出する。
【0024】投入された百円硬貨Aが後記する硬貨拘束
機構46の位置に達すると、図7に示すように、この百
円硬貨Aにより前記検知片59の先端が押されて百円硬
貨Aの厚み分だけ揺動板56が傾き、規制片58が硬貨
投入口25へ突出し、硬貨の追加投入が阻止される。
【0025】揺動板56の前記規制片58の基端部には
後述する鍵片拘束機構62の往復動板67(図4に示
す)に係脱するロック片60が一体形成されている。こ
のロック片60は、百円硬貨Aが硬貨拘束機構46によ
り拘束されていない状態(図5に示す状態)のときは往
復動板67に係合し、百円硬貨Aが硬貨拘束機構46に
より拘束されている状態(図7に示す状態)のときは往
復動板67との係合が外れる。
【0026】前記硬貨拘束機構46は、百円硬貨Aを硬
貨通路43の通路途中で拘束するためのもので、図3に
示すように、支軸63により可動板64の長さ中央を回
動自由に支持した構成のものである。前記可動板64
は、互いに直交する拘束片65と可動片66とを有し、
外力が作用しない状態のとき、拘束片65の先端が硬貨
通路43へ突出して、百円硬貨Aをその位置で拘束す
る。
【0027】前記可動板64は、後述する硬貨解除機構
68の操作板69(図4に示す)と連動するもので、操
作板69により可動片66が押されると、可動板64が
回動して拘束片65が硬貨通路43より引っ込み、百円
硬貨Aを拘束状態から解除する。
【0028】つぎに図2および図4において、70は鍵
片挿入口28と連通する鍵片挿入路であって、この鍵片
挿入路70に沿って硬貨解除機構68と鍵片拘束機構6
2とが配備されると共に、鍵片挿入口28と硬貨解除機
構68との間には、後述する規制機構71(図9および
図10に示す)が配備されている。なお図4はこの規制
機構71を省略して表してある。
【0029】前記鍵片拘束機構62は、前記硬貨拘束機
構2が百円硬貨Aを拘束するとき鍵片27の拘束を解除
する状態に設定し、百円硬貨Aの拘束を解除するとき鍵
片27を拘束する状態に設定するもので、鍵片挿入路7
0に対して往復動する往復動板67と前記硬貨検知機構
45とで構成される。
【0030】前記往復動板67は、全体がほぼ矩形板状
であって、鍵片挿入路70の側の一辺には係合片72
が、これと直交する辺には係合溝73が、それぞれ形成
されると共に、板面には長手方向へ長い貫通孔74が開
設してある。
【0031】前記係合片72は鍵片27の鍵板部33に
形成された係合凹部34と係脱し、前記係合溝73は前
記硬貨検知機構45における揺動板56のロック片60
と係脱する。前記貫通孔74には往復動板67のストロ
ークを規制する短軸状のストッパが75,76が係合さ
せてある。なお図示していないが、この往復動板67
は、ばねにより鍵片挿入路70の方向へ付勢されてい
る。
【0032】百円硬貨Aが硬貨通路43に拘束されてい
ない状態のときは、前記揺動板56のロック片60は往
復動板67の係合溝73と係合して往復動板65の移動
を阻止する。従って係合片72と係合状態にある鍵片2
7は、鍵挿入路70より抜き取ることができない。
【0033】一方、百円硬貨Aが硬貨通路43に拘束さ
れている状態のときは、前記揺動板56のロック片60
は往復動板67の係合溝73との係合が外れて往復動板
65は移動自由となっている。従って係合片72と係合
状態にある鍵片27は、鍵挿入路70より抜き取ること
ができる。この鍵片27を抜き取るとき、図8に示すよ
うに、往復動板67は一旦押し戻され(図中、鎖線で示
す)、その後、ばね力により元の位置に復帰する。
【0034】前記硬貨解除機構68は、鍵片27の挿入
に応動して前記硬貨拘束機構46による百円硬貨Aの拘
束を解除させるためのもので、支軸77により操作板6
9を回動自由に支持された構成のものである。前記操作
板69は、互いにほぼ直交する操作片78と当り片79
とを有し、鍵片挿入路70へ挿入された鍵片27の先端
が当り片79を押したとき、操作板69が回動して操作
片78が前記硬貨拘束機構46における可動板64の可
動片66を押し、百円硬貨Aを拘束状態から解く。
【0035】図9〜図12は、前記規制機構71の構成
およびその動作を示す。この規制機構71は、鍵片挿入
口28へ挿入された鍵片27の適否を判別し、所定の鍵
片27であれば、その鍵片27の鍵片挿入路70への挿
入を許容し、所定の鍵片27以外のもの(例えば金属
板)であれば、その挿入物の鍵挿入路70への挿入を規
制するもので、支軸80により規制板81が揺動自由に
支持された構成のものである。なお82は金属フレーム
41に取り付けられた一対の支持板であって、この対向
する支持板82,82間に前記支軸80が支持される。
【0036】前記規制板81は、基板部83の両端に検
出片84と支持片86が、その中間位置にガイド片85
が、それぞれ同方向へ突出した形態のものであり、前記
基板部83の検出片84とガイド片85との中間位置が
前記支軸80により支持されている。
【0037】前記支持片86は前記操作板68の当り片
79の下方に位置してこれを支持し、前記検出片84お
よび前記ガイド片85は鍵挿入路70に対応位置する。
自重による平衡状態では、検出片84の先端が鍵片挿入
路70より引っ込み、ガイド片85の先端が鍵片挿入路
70へ突出する。なお図2および図4において、90は
ケース23の側面より挿入されるマスタキーによって回
動操作されるカム軸であって、百円硬貨Aを投入せず
に、前記揺動板56を作動させて鍵片27の抜き取りを
可能とするものである。
【0038】つぎに図9〜図13により上記規制機構7
1の動作を詳細に説明する。図9および図10は、百円
硬貨Aが硬貨拘束機構46により拘束されている状態を
示す。この硬貨拘束状態では、硬貨検知機構45の揺動
板56と鍵片拘束機構62の往復動板67とは係合が外
れて往復動板67は移動自由であり、従って鍵片27の
挿入を受け付ける状態となっている。また規制機構71
の規制板81は、自重による平衡状態でガイド片85が
鍵片挿入路70へ突出し、検出片84が鍵片挿入路70
から引っ込んでおり、また支持片86は操作板68の当
り片79の動きを規制している。
【0039】いま鍵片27が鍵片挿入路70へ挿入され
ると、鍵板部33の先端がガイド片85に突き当たって
規制板81を傾動させ、カイド片85は鍵板部33のガ
イド溝36上に乗り上がると共に、検出片84は鍵孔3
5へ係入する。
【0040】鍵片27がさらに押し込まれると、ガイド
片85はガイド溝36を摺動し、検出片84は鍵孔35
内を摺動して、鍵片27の押込みが許容される。規制板
81の傾動により支持片86は操作板69の当り片79
の下方を開放している。
【0041】鍵片27の係合凹部34が往復動板67の
係合片72と係合する深さまで鍵片27が押し込まれる
と、鍵板部33の先端が操作板69の当り片79を押
し、硬貨拘束機構46の可動板64を回動させる。図1
1および図12はこの時点の構成各部の状態を示す。
【0042】前記可動板64の回動により百円硬貨Aは
拘束状態から解放され、硬貨通路43を転動して硬貨返
却口26へ導かれる。百円硬貨Aの解放により硬貨検知
機構45の揺動板56は図13に示すように復帰動作
し、ロック片60が前記往復動板67と係合してロック
状態を形成し、鍵片27を抜き取ることが不能となる。
【0043】もし所定の鍵片27以外のもの、例えばフ
ラットな金属板が鍵片挿入路70へ挿入されると、金属
板の先端が規制板81のガイド片85に突き当たって規
制板81を傾動させようとするが、金属板には鍵片27
における鍵孔35が存在しないため、検出片84は金属
板の板面に突き当たる。その結果、規制板81は傾動で
きず、ガイド片85は鍵片挿入路70から引っ込まな
い。このため金属板の挿入が阻止されることになり、操
作板69の当り片79は押圧されず、百円硬貨Aが返却
されることはない。
【0044】また仮に孔を有する金属板が挿入されて
も、その孔が鍵片27の鍵孔35に相応するものでなけ
れば、上記のような動作は得られず、百円硬貨Aは返却
されない。
【0045】
【発明の効果】この発明は上記の如く、硬貨解除手段と
鍵片挿入口との間に鍵片の形状的特徴を検出して鍵片の
挿入を許容または規制する規制手段を設けたから、たと
え鍵片挿入口より所定の鍵片以外の金属板などが挿入さ
れても、その金属板などの挿入が規制されて硬貨通路内
の硬貨が返却されることがなく、不正行為を防止できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる硬貨作動錠の外観を示す斜面
図である。
【図2】硬貨作動錠の内部構造を示す正面図である。
【図3】硬貨作動錠における一方の金属フレームの側に
設けられた構成を示す側面図である。
【図4】硬貨作動錠における他方の金属フレームの側に
設けられた構成を示す側面図である。
【図5】硬貨検知機構の構成を示す正面図である。
【図6】硬貨判別機構の動作を示す側面図である。
【図7】硬貨検知機構の動作を示す正面図である。
【図8】鍵片抜取り時の往復動板の動作を示す側面図で
ある。
【図9】鍵片挿入前の規制機構の状態を示す側面図であ
る。
【図10】鍵片挿入前の規制機構の状態を示す正面図で
ある。
【図11】鍵片挿入後の規制機構および硬貨解除機構の
状態を示す側面図である。
【図12】鍵片挿入後の規制機構および硬貨解除機構の
状態を示す正面図である。
【図13】鍵片挿入後の硬貨検知機構の状態を示す正面
図である。
【図14】手押カートの貸出管理システムを示す説明図
である。
【図15】手押カート間の連結状態および連結解除状態
を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
20 硬貨作動錠 23 ケース 25 硬貨投入口 26 硬貨返却口 27 鍵片 28 鍵片挿入口 43 硬貨通路 45 硬貨検知機構 46 硬貨拘束機構 62 鍵片拘束機構 68 硬貨解除機構 70 鍵片挿入路 71 規制機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの外面に硬貨投入口、硬貨返却口
    および,鍵片挿入口が開口し、ケースの内部には前記硬
    貨投入口から硬貨返却口へ至る硬貨通路と、前記鍵片挿
    入口と連通する鍵片挿入路が形成されており、 前記硬貨通路には、硬貨を通路途中で拘束する硬貨拘束
    手段が設けられ、 前記鍵片挿入路には、鍵片の挿入に応動して前記硬貨拘
    束手段による硬貨の拘束を解除させる硬貨解除手段と、
    前記硬貨拘束手段が硬貨を拘束するとき鍵片の拘束を解
    除し硬貨の拘束を解除するとき鍵片を拘束する鍵片拘束
    手段とが設けられると共に、前記硬貨解除手段と鍵片挿
    入口との間に鍵片の挿入を許容または規制する規制手段
    を位置させており、 前記規制手段は、検出片とガイド片とを同方向へ突出さ
    せた形態の規制板と、平衡状態で前記検出片の先端が鍵
    片挿入路より引っ込み前記ガイド片の先端が鍵片挿入路
    へ突出するよう前記規制板を揺動自由に支持する支軸と
    を備えており、 前記鍵片の鍵板部には、鍵片挿入時に鍵板部の先端が前
    記規制板のガイド片に突き当たったとき、規制板が傾動
    して検出片が係入する鍵孔が設けられて成る硬貨作動
    錠。
JP32842692A 1992-11-13 1992-11-13 硬貨作動錠 Expired - Lifetime JPH07103731B2 (ja)

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